JP4810645B2 - 補修装置 - Google Patents

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Description

本発明は、本管の内周壁およびその本管内周壁に開口した孔に接続した枝管の内周壁の双方に、筒状部とその筒状部の一端に設けられたフランジ部とを有し加熱されることで硬化が促進する樹脂を含浸させた補修部材を押し付け、その本管内周壁およびその枝管内周壁をその補修部材によって一体的に裏打ちする補修装置に関する。
埋設されている下水道管等の管きょには、老朽化等によって損傷しているものがある。損傷した管きょを補修する場合、非開削で行うことが補修費用の低減や交通障害を最小限に抑える点からも好ましい。
ところで、管きょの中には、本管から分岐した枝管がある。この枝管の一例としては、下水道管を例にして説明すると、公共桝等と下水道本管を結ぶ、下水道本管に取り付けられた取付管があげられる。取付管の補修で特に問題になるのが、下水道本管への取付部分の補修である。取付管の、下水道本管への取付部分は、老朽化によっても損傷するが、地盤沈下あるいは地上圧力の変動によっても損傷する。また、取付管が下水道本管から外れてしまうこともある。さらには、下水道本管に取付管を新たに取り付ける作業がうまくいかず、その場で取付部分を補修する必要が生じることもある。
そこで、取付管の取付部分の非開削補修工法として、取付管内周壁から下水道本管内周壁にかけて補修部材を一体的に裏打ちする技術が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。特許文献1には、加圧流体が供給されることで下水道本管の径方向に拡径する本管部と、その本管部に格納され本管部に供給された加圧流体によって、取付管に向けて進出し取付管内で取付管径方向に拡径する進出部を有する補修装置を用いた非開削補修工法が開示されている。すなわち、ここで開示されている非開削補修工法では、補修装置の本管部と進出部との双方に、熱硬化性樹脂を含浸させた補修部材を一体的に外嵌めしておき、本管部に加圧流体を供給することで、その補修部材を取付管内周壁から下水道本管内周壁にかけて押し付ける。特許文献1では、熱硬化性樹脂を用いていることから、補修部材をなんらかの方法で加熱しなければならず、本管部の、下水道管底に位置するフレーム部分に発熱体が支持されている。確かに、補修部材の、下水道管底に押し付けられた部分は加熱不足に陥りやすく、特許文献1に記載された発熱体は有効な手段である。
特開平10−68493号公報
しかしながら、特許文献1に記載された補修装置では、本管部の外周と進出部の外周は一体のゴムによって形成されており、本管部に進出部を格納するには、そのゴムが急激に折れ曲がることがないように本管部のフレームを大きく切り欠いておくことが必要になる。本管部のフレームが大きく切り欠かれたところは、ちょうど、下水道本管内周壁の、取付管が取り付けられた取付孔の周囲に対応するところであり、フレームが大きく切り欠かれたことによって発熱体を支持することができず、発熱体が設けられていない。取付管の取付部分からは地下水が進入しやすく、補修部材の、取付孔の周囲に押し付けられた部分は、進入してきた地下水によって熱を奪われやすい。したがって、補修部材の、取付孔の周囲に押し付けられた部分は特に加熱不足に陥りやすく、樹脂が硬化するまでに長時間を要し補修作業が長期化してしまう。
本発明は、上記事情に鑑み、補修部材の、取付管等の枝管が接続した孔の周囲に押し付けられた部分の加熱不足を解消する工夫がなされた補修装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の補修装置は、本管の内周壁およびその本管内周壁に開口した孔に接続した枝管の内周壁の双方に、筒状部とその筒状部の一端に設けられたフランジ部とを有し加熱されることで硬化が促進する樹脂を含浸させた補修部材を押し付け、その本管内周壁およびその枝管内周壁をその補修部材によって一体的に裏打ちする補修装置において、
上記本管内に配置され加圧流体が供給される本体と、
上記筒状部が外嵌めされ、加圧流体が上記本体に供給されることで上記本管側から上記枝管に向かって進出し、その枝管内でその筒状部をその枝管内周壁に押し付ける中空な凸部、およびその凸部にその筒状部が外嵌めされた補修部材のフランジ部を、上記本管内周壁に押し付ける肩部を有する、その本体の外周を気密に覆ったゴムとを備え、
上記本体が、上記肩部を加熱する発熱体を有するものであることを特徴とする。
本発明の補修装置によれば、上記フランジ部は、上記補修部材の、上記枝管が接続した孔の周囲に押し付けられる部分に相当し、そのフランジ部は上記肩部によってその孔の周囲に押し付けられ、上記肩部に含浸されている上記樹脂の硬化が上記発熱体からの熱によって促進される。したがって、本発明の補修装置では、上記補修部材の、上記枝管が接続した孔の周囲に押し付けられた部分の加熱不足が解消される。
また、本発明の補修装置において、上記凸部の中空箇所にその凸部を加熱する発熱体を備えた態様であることが好ましい。
この態様によれば、上記補修部材の筒状部に含浸されている上記樹脂の硬化が短時間のうちに確実に行われ、上記筒状部の、上記フランジ部側の端部が、上記本管側へ垂れ下がってしまう現象が生じることを抑えることができる。
また、本発明の補修装置において、上記凸部は、加圧流体が上記本体から排出されることで上記枝管から上記本管側に向かって後退し、上記肩部とともにその本体に格納されるものであり、
上記発熱体が、互いに平行な回動軸を中心にして、加圧流体が上記本体から排出されることで上記凸部の後退方向に向けて回動し、加圧流体が上記本体に供給されることでその凸部の進出方向に向けて回動する一対の面状ヒータであってもよい。
こうすることで、上記凸部が上記肩部とともに上記本体に格納される際に、上記発熱体によってその格納が妨げられることなくスムーズに行われる。
さらに、本発明の補修装置において、上記発熱体が、板バネの面上に設けられたものであることが好ましい。
上記発熱体が、上記板バネの作用によって元の形状に復帰しやすくなり、加圧流体が上記本体から排出される際に上記発熱体に大きな力が加わり上記発熱体が永久変形してしまうことが抑えられる。
また、本発明の補修装置において、上記凸部の進出方向に向けて回動する方向に上記一対の面状ヒータを付勢する付勢手段を備えたことも好ましい。
上記一対の面状ヒータが上記凸部の進出方向に向けて回動する際には、重力に逆らって回動しなければならず、上記付勢手段を設けておくことでその回動が補助され、上記一対の面状ヒータがスムーズに回動する。
本発明の補修装置によれば、補修部材の、取付管等の枝管が接続した孔の周囲に押し付けられた部分の加熱不足が解消される。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の補修装置の一実施形態であるパッカーの斜視図である。
図1に示すパッカー1は、下水道管を非開削で補修する際に用いられる補修装置である。すなわち、下水道本管の内周壁および下水道本管内周壁に開口した孔に接続した取付管の内周壁の双方に補修部材を押し付け、下水道本管内周壁および取付管内周壁をその補修部材によって一体的に裏打ちする補修装置である。このパッカー1は、本体11とゴム12を有する。本体11は、下水道本管内に配置され加圧エアーが供給されるものである。ゴム12は、本体11の外周を気密に覆うものであり、筒部120と凸部121と肩部122を有する。凸部121は、加圧流体が本体11に供給されることで下水道本管側から取付管に向かって進出し、加圧エアーが本体11から排出されることで取付管から下水道本管側に向かって後退し、肩部122とともに本体11に格納される中空な部位である。この凸部121の先端側には、詳しくは後述する固定ボルト1211や固定板1212が配備されている。図1には、凸部121と肩部122が本体11に格納された様子が示されている。また、図1の左側には、本体11に加圧エアーを供給する供給ホース111や、加圧エアーを本体11から排出する排出ホース112や、後述する面状ヒータ等の電気部品に電力を供給する電気ケーブル113が示されている。さらに、図1の右側には、パッカー1を下水道本管の周方向に回転させる回転装置2が示されている。
図2は、図1に示すパッカーの凸部が進出した状態を示す斜視図である。
本体11に加圧エアーが供給されると、ゴム12の筒部120が伸び下水道本管の径方向に拡径する。また、凸部121は、図1に示す本体11に格納された状態から進出し、さらに取付管内で取付管の径方向に拡径する。肩部122も、図1に示す本体11に格納された状態から下水道本管の径方向に拡径する。この図2には、ゴム12が拡径した状態が示されている。先に参照した図1には、ゴム12が縮径した状態が示されている。
なお、図1および図2では図示省略したが、パッカー1や回転装置2には、下水道本管内をスムーズに移動させることができるように車輪やそり部材が設けられている。
次に、図2に示すパッカー1の内部構造を説明する。
図3は、図2に示すパッカーの内部構造を模式的に示した図である。
まず、パッカー1の内部構造を説明する前に補修部材について説明する。図3には補修部材50が示されている。この補修部材50は、ガラスマットに、加熱されることで硬化が促進するエポキシ樹脂等を含浸させたものである。図3に示す補修部材50は、筒状部51とその筒状部51の一端に設けられたフランジ部52とを有する。筒状部51は、取付管91の内周壁91aを裏打ちするものである。また、補修部材50は、フランジ部52につながる筒状の本管補修部53も有する。これらのフランジ部52および本管補修部53が、下水道本管90の内周壁90aを裏打ちするものであるが、フランジ部52は、下水道本管内周壁90aの、取付管91が取り付けられた取付孔90bの周囲を裏打ちする部分に相当する。補修部材50は、これらの筒状部51、フランジ部52、および本管補修部53が一体に形成されたものである。
それでは、パッカー1の内部構造を説明する。図3には、本体11を構成する本体フレーム115が示されている。図3に示す本体フレーム115は、円筒状の金属部材であり、軸方向中央部分に凸部121と肩部122が格納される。そのため、この本体フレーム115の軸方向中央部分には、凸部121の進退および肩部122の拡縮を阻害しないように大きな切欠き115aが設けられている。本体フレーム115の外周面には、両端部を除いて全周にラバーヒータ116が巻き付けられている。
ここで、図3とともに図4も参照して説明を続ける。
図4は、図3よりもパッカーの内部構造がよりわかりやすいようにゴムを図示省略して示したパッカーの内部構造を表す斜視図である。
図4に示す本体11は、一対の回動板118を備えている。一対の回動板118それぞれの裏面と本体フレーム115の内周面は、蝶番119によって2箇所で連結されており、回動板118は、蝶番119の軸1190を回動中心にして回動する。すなわち、一対の回動板118は、互いに平行な回動軸1190を中心にして、加圧流体が本体11から排出されることで凸部121の後退方向に向けて回動し、加圧流体が本体11に供給されることで凸部121の進出方向に向けて回動する。図3および図4には、一対の回動板118が凸部121の進出方向に向けて回動しきった様子が示されている。一対の回動板118それぞれの、回動中心側とは反対側の縁には、凸部121の進退を妨げることがないように、半円状の切欠き118aが設けられている。また、図3に示すように、一対の回動板118のおもて側には、面状ヒータ1180が配備されている。図3に示す面状ヒータ1180はエッチングによって線状に形成された発熱体1181を使用した電気式ヒータである。この線状の発熱体1181は、本体フレーム115の軸方向一方側から引き込まれ、回動中心側とそれとは反対側とを往復しながら上記軸方向他方側まで進み上記軸方向一方側に戻る経路に沿って設けられたものである。
さらに、図5も参照して説明を続ける。
図5は、図4に示すパッカーのA−A’断面図である。
図5には、実線で一対の回動板118が凸部121の進出方向に向けて回動しきった開状態の様子が示されており、2点鎖線で一対の回動板118が凸部121の後退方向に向けて回動しきった閉状態の様子が示されている。また、図中の1点鎖線は、上記開状態と上記閉状態の中間の状態にある一対の回動板118を表している。1点鎖線で表す中間状態では、一対の回動板118はそれぞれ水平姿勢にあり互いにラップするが、それぞれの回動板118の回動動作が妨げられることはない。また、図5に示すように、面状ヒータ1180は板バネ1185のおもて面に設けられている。なお、面状ヒータ1180は、板バネ1185のおもて面に中間部材を介して設けられていてもよいし、あるいは板バネ1185の裏面に設けられていてもよい。すなわち、面状ヒータ1180は、板バネ1185の面上に設けられていればよい。さらに、図5に示す蝶番119には、凸部121の進出方向に向けて回動する方向に回動板118を付勢するねじりバネ1191が配備されている。回動板118が凸部121の進出方向に向けて回動する際には、重力に逆らって回動しなければならず、このねじりバネ1191を設けておくことでその回動が補助され、回動板118がスムーズに回動する。なお、回動板118を、凸部121の進出方向に向けて回動させるよりも後退方向に向けて回動させることを優先させたい場合には、その後退方向に向けて回動する方向に回動板118を付勢するねじりバネを配備させてもよい。
また、図3〜図5の各図には、凸部121の中空箇所に配備された基体13も示されている。この基体13は、筒状フレーム131と円盤部材132とを有する。筒状フレーム131は、取付管91の管軸方向(凸部121の進出方向)に延びたものである。円盤部材132は、筒状フレーム131の上部(凸部121の進出方向先端部)に筒状フレーム131と同心円状に取り付けられた、筒状フレーム131よりも大きな板部材である。図3に示すように、凸部121は、この円盤部材132と固定板1212によって挟み込まれ、凸部121の中心を通る固定ボルト1211が締め込まれて基体13に固定されている。
円盤部材132の外周端部には、周方向90°おきにチェーン14が接続されている。すなわち、4本のチェーン14が、基体13の、凸部の進出方向先端部の互いに異なる位置に接続されている。これらのチェーン14は互いに長さが等しいものである。図3には、下水道本管内周壁および取付管内周壁の双方に補修部材を押し付けている様子が示されており、図3に示す4本のチェーン14は緊張した状態で基体13を支持している。また、それぞれの一端が円盤部材132に接続された4本のチェーン14の他端は、本体11に接続されている。
図5に示す円盤部材132の、筒状フレーム131側の面132aには、90°おきに、図5では3つしか図示されていないが合計4つのアイボルト133が配備されている。図3および図4では図示省略したが、図5に示す筒状フレーム131には、これらのアイボルト133が配備された部分に対応して設けられた切欠き131aが示されている。1本のアイボルト133には、1本のチェーン14の一端141が接続されており、アイボルト133に接続されたチェーン14の一端部分は、筒状フレーム131の外側に位置するが、チェーン14は、切欠き131aから筒状フレーム131の中を通って本体11に向かって延びている。すなわち、図4に示す4本のチェーン14それぞれは、筒状フレーム131よりも筒状フレーム131の径方向外側で互いに異なる位置に接続されている。
また、図4に示すように、これらのチェーン14の他端142は、U字状の金具16を介して本体11の一箇所に接続されている。すなわち、4本のチェーン14の他端142それぞは1つのU字状の金具16に連結されており、4本のチェーン14の一端141には、ある程度の水平方向の自由度が与えられている。
なおここでは、U字状の金具16を介しているが、ボールジョイント構造で本体11に接続した中間部材を介してもよいし、あるいは4本のチェーン14の他端142を本体11の一箇所に直接接続してもよい。
図4および図5にも、これら4本のチェーン14が緊張した状態が示されている。一方、図1に示す縮径状態のパッカー1では、4本のチェーン14は本体11の底部を這うようにして完全にたるみきった状態になる。縮径状態のパッカー1の本体1に加圧エアーが供給され、本体11に格納されていた凸部121が取付管に向かって進出し、凸部121が取付管内に完全に入り込むと、4本のチェーン14は緊張した状態になり、基体13は、これら4本のチェーン14によって支持される。
また、図3や図5に示すように、筒状フレーム131の外周面にはラバーヒータ134が巻き付けられている。このラバーヒータ134は、凸部121を加熱する機能を担っている。すなわち、凸部121の中空箇所に凸部121を加熱する発熱体が備えられている。ラバーヒータ134にも、図5に示す筒状フレーム131の切欠き131aに合わせた切欠きが設けられている。
続いて、図1に示すパッカーを用いた非開削補修工法について説明する。
まず、図1に示す縮径した状態のパッカー1に補修部材50を装着する。補修部材の筒状部51は凸部121に外嵌めされた状態になり、フランジ部52は肩部122に装着された状態になる。また、管補修部53は筒部120に外嵌めされた状態になる。
次いで、補修部材50が装着されたパッカー1は、縮径状態を維持したままマンホールから下水道本管内に搬入され、不図示の牽引車等によって牽引されることで下水道本管内を移動し、補修箇所まで到達する。補修対象の取付管91には地上側からテレビカメラ(不図示)が挿入され、凸部121の先端面121aが取付管91の開口91bを向いているか確認される。凸部121の先端面12aが取付管91の開口91bからずれているときは、パッカー1を下水道本管90の上流側あるいは下流側に移動させたり、図1に示す回転装置2によってパッカー1を下水道本管90の周方向に回転させ、凸部121の先端面121aが取付管91の開口91bを向くように調整する。
続いて、供給ホース111から本体11へ加圧エアーを徐々に高めながら供給する。縮径状態のパッカー1は、加圧エアーが供給されることで、本体11外周の筒部120が伸び下水道本管90の径方向に拡径するとともに凸部121が、図1に示す本体11に格納された状態から取付管91に向かって進出する。この際、4本のチェーン14それぞれは進出する凸部121に引っ張られ徐々に緊張していく。本実施形態のパッカー1によれば、4本のチェーン14が本体11の一箇所に接続されているため、取付管91の取付方向が下水道本管90の上流側に傾いていても下流側に傾いていても、あるいは取付管91の取付口が下水道本管90の周方向様々な位置に設けられていても、凸部121を取付管91内に正確に配置しやすい。また、凸部121が固定ボルト1211によって基体13に固定されたパッカー1では、固定ボルト1211を支点にして基体13が傾くことがある。しかしながら、本実施形態のパッカー1によれば、4本のチェーン14それぞれの一端が円盤部材132の外周端部に接続されている。すなわち、4本のチェーン14それぞれの一端が、筒状フレーム131よりもその筒状フレーム131の径方向外側で接続されているため、4本のチェーン14それぞれの一端が筒状フレーム131に接続されている場合に比べて基体13が傾きにくい。また、4本のチェーン14それぞれの一端が、基体13の、凸部121の進出方向先端部に接続されているため、基体13の、凸部121の進出方向後端部に接続されてされている場合に比べても基体13が傾きにくい。したがって、本実施形態のパッカー1では、加圧エアーを供給することでゴム12の凸部121が伸びても基体13が傾きにくく、その結果、凸部121が局所的に引っ張られて破断してしまうことが低減される。なお、凸部121と本体11を連結した線条体はチェーン14であったが、チェーンに限らずワイヤー等であってもよく、その本数も、1本あるいは2本であれば基体13の姿勢が不安定になるが3本であればその姿勢が安定し、さらには5本以上であってもよい。
また、加圧エアーが供給されることで、肩部122が図1に示す本体11に格納された状態から下水道本管90の径方向に拡径するとともに、一対の回動板118が凸部121の進出方向に向けて回動する。ここでの一対の回動板118の回動は、上述のごとく、蝶番119に設けられたねじりバネ1191の付勢力によって補助され、スムーズに行われる。
加圧エアーの圧力をさらに高めると、図3に示すように、筒部120が、補修部材50のうちの本管補修部53を下水道本管90の内周壁90aに押し付けるとともに、肩部122が、フランジ部52を下水道本管内周壁90aの、取付孔90bの周囲に押し付ける。また、凸部121は、補修部材50の筒状部51を取付管91の内周壁91aに押し付ける。下水道本管90の内周壁90aに押し付けられた本管補修部53に含浸されているエポキシ樹脂等は、本体フレーム115の外周面に巻き付けられたラバーヒータ116からの熱によって硬化が促進され、短時間のうちに硬化する。また、取付管91の内周壁91aに押し付けられた筒状部51に含浸されているエポキシ樹脂等も、筒状フレーム131の外周面に巻き付けられてたラバーヒータ134からの熱によって硬化が促進され、短時間のうちに確実に硬化する。筒状部51に含浸されている樹脂の硬化が短時間のうちに確実に行われると、筒状部51の、フランジ部52側の端部が、下水道本管90側へ垂れ下がってしまう現象が生じることを抑えることができる。さらに、一対の回動板118が、凸部121の進出方向に向けて回動しきった開状態にあり、肩部122にかなり接近している。このため、一対の回動板118それぞれの面状ヒータ1180によって肩部122が効率よく加熱され、下水道本管内周壁90aの、取付孔90bの周囲に押し付けられているフランジ部52に含浸されているエポキシ樹脂等も硬化が促進し、短時間のうちに確実に硬化する。したがって、本実施形態のパッカー1によれば、樹脂が硬化するまでの時間が短時間ですみ補修作業が短期化する。
補修部材50に含浸されているエポキシ樹脂等の硬化が完了すると、下水道本管内周壁90aおよび取付管内周壁91aがその補修部材50によって一体的に裏打ちされる。このように双方の内周壁90a,91aを一体的に裏打ちすることによって、取付管91の、下水道本管90への取付部分から進入してくる水をしっかりと止水することができる。しかも、補修部材50には、接着性が良好なエポキシ樹脂等を含浸させているため、止水性がより高められている。なお、このような一体的な裏打ちは、老朽化や、地盤沈下あるいは地上圧力の変動等によって損傷した部分を補修する場合に限らず、下水道本管90に取付管91を新たに取り付けた際の取付部分の不具合を補修する場合にも有効である。
最後に、加圧エアーを本体11から排出ホース112を経由させて排出し、さらに、本体11内を減圧する。図3に示す拡径状態のパッカー1は、図1に示す縮径状態のパッカーへと戻る。すなわち、凸部121が縮径するとともに取付管91から下水道本管90側に向かって後退し、肩部122とともに本体11に格納される。また、筒部120も縮径する。さらに、一対の回動板118が凸部121の後退方向に向けて回動する。一対の回動板118は、図5に実線で示す開状態から1点鎖線で示す一部がラップした中間状態を経て2点鎖線で示す閉状態になる。本体11を減圧する際、一対の回動板118には大きな力が加わり、板バネ1185が設けられていないと、面状ヒータ1180が永久変形してしまい、線状の発熱体1181が断線しヒーターとしての機能を失ってしまう恐れがある。しかしながら、本実施形態では、面状ヒータ1180は板バネ1185の面上に設けられているため、減圧時に大きな力が加わっても面状ヒータ1180は、その板バネ1185によって補強されているばかりか板バネ1185の作用によって元の形状に復帰しやすくなり、永久変形してしまうことが抑えられる。すなわち、局所的な変形が抑えられ、線状の発熱体1181の断線が防止される。
パッカー1が縮径状態になると、パッカー1は下水道本管90からマンホールを通して地上に引き上げられる。
次いで、本発明の第2実施形態のパッカーについて説明する。以下の説明では、これまでの説明と重複する説明は省略し、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図6は、本発明の第2実施形態のパッカーを示す図である。
これまで説明してきたパッカーは、凸部121の先端面121aが、縮径状態であっても拡径状態のときと同じ取付管側を向いていたが、ここで説明する第2実施形態のパッカー1では、凸部121の先端面121aが、拡径状態のときは2点鎖線で表すように取付管側を向くが、縮径状態のときは取付管とは反対側を向く。図6では、縮径状態のときの凸部121を1点鎖線で表している。図6に示すように、第2実施形態のパッカー1でも縮径状態のときは、凸部121は本体11に格納されているが反転した状態で格納されている。このように凸部121が反転格納されるパッカー1では、縮径状態になるとき、肩部122は本体11に格納されず、本体フレーム115に図3に示すような大きな切欠き115aを設ける必要がない。そのため、本体フレーム115は、反転格納される凸部121を避ける以外は、本体11の全域にわたってフレームをはりめぐらせたものであり、肩部122に対応する部分にもフレームを有する。図6に示すパッカー1は、本体フレーム115の、筒部120と肩部122に対応する部分全域を覆うようにラバーヒータ116’が巻き付けられている。図6では、ラバーヒータ116’が巻き付けられた領域を明確化するため、その領域には、左下がりのハッチングを施している。図6に示すパッカー1でも、このラバーヒータ116’によって、肩部122が効率よく加熱され、下水道本管内周壁の、取付孔の周囲に押し付けられているフランジ部52に含浸されているエポキシ樹脂等の硬化が促進し、短時間のうちに確実に硬化する。
なお、図6には図の右側にパッカー1を下水道本管の周方向に回転させる回転装置2が示されている。また、図6に示すパッカー1は図の左側にソリ部材18を備えており、パッカー1が下水道本管を移動する際にはこのソリ部材18のソリ部181が下水道本管内周壁を円滑に滑走する。
以上説明したパッカー1は、下水道管を補修する補修装置であったが、本発明は、ガス管等の他の用途の管きょを補修する補修装置にも適用することができる。また、ここで用いた補修部材50は、筒状部51、フランジ部52、および本管補修部53を有するものであったが、筒状部51とフランジ部52のみを有するものであってもよい。
本発明の補修装置の一実施形態であるパッカーの斜視図である。 図1に示すパッカーの凸部が進出した状態を示す斜視図である。 図2に示すパッカーの内部構造を模式的に示した図である。 図3よりもパッカーの内部構造がよりわかりやすいようにゴムを図示省略して示したパッカーの内部構造を表す斜視図である。 図4に示すパッカーのA−A’断面図である。 本発明の第2実施形態のパッカーを示す図である。
符号の説明
1 パッカー
11 本体
115 本体フレーム
116 ラバーヒータ
118 回動板
119 蝶番
1190 軸
1180 面状ヒータ
1185 板バネ
1191 ねじりバネ
12 ゴム
120 筒部
121 凸部
122 肩部
13 基体
134 ラバーヒータ
14 チェーン
50 補修部材
51 筒状部
52 フランジ部
53 本管補修部
90 下水道本管
90a 内周壁
91 取付管
91a 内周壁

Claims (4)

  1. 本管の内周壁および該本管内周壁に開口した孔に接続した枝管の内周壁の双方に、筒状部と該筒状部の一端に設けられたフランジ部とを有し加熱されることで硬化が促進する樹脂を含浸させた補修部材を押し付け、該本管内周壁および該枝管内周壁を該補修部材によって一体的に裏打ちする補修装置において、
    前記本管内に配置され加圧流体が供給される本体と、
    前記筒状部が外嵌めされ、加圧流体が前記本体に供給されることで前記本管側から前記枝管に向かって進出し、該枝管内で該筒状部を該枝管内周壁に押し付ける中空な凸部、および該凸部に該筒状部が外嵌めされた補修部材のフランジ部を、前記本管内周壁に押し付ける肩部を有する、該本体の外周を気密に覆ったゴムとを備え、
    前記本体が、前記肩部を加熱する発熱体を有するものであり、
    前記凸部は、加圧流体が前記本体から排出されることで前記枝管から前記本管側に向かって後退し、前記肩部とともに該本体に格納されるものであり、
    前記発熱体が、回動軸を中心にして、加圧流体が前記本体から排出されることで前記凸部の後退方向に向けて回動し、加圧流体が前記本体に供給されることで該凸部の進出方向に向けて回動する面状ヒータであることを特徴とする補修装置。
  2. 前記凸部の中空箇所に該凸部を加熱する発熱体を備えたことを特徴とする請求項1記載の補修装置。
  3. 前記発熱体が、板バネの面上に設けられたものであることを特徴とする請求項1記載の補修装置。
  4. 前記凸部の進出方向に向けて回動する方向に前記一対の面状ヒータを付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の補修装置。
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