JP4810644B2 - 補修装置 - Google Patents

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Description

本発明は、本管から分岐した枝管の内周壁に補修部材を押し付けその内周壁をその補修部材によって裏打ちする補修装置に関する。
埋設されている下水道管等の管きょには、老朽化や、地盤沈下あるいは地上圧力の変動等によって損傷しているものがある。損傷した管きょを補修する場合、非開削で行うことが補修費用の低減や交通障害を最小限に抑える点からも好ましい。
ところで、管きょの中には、本管から分岐した枝管がある。この枝管の一例としては、下水道管を例にして説明すると、公共桝等と下水道本管を結ぶ、下水道本管に取り付けられた取付管があげられる。取付管にも、老朽化によって管全体が損傷しているものや、地盤沈下あるいは地上圧力の変動によって下水道本管への取付部分が損傷しているものがある。
そこで、取付管等の枝管の非開削補修工法として、枝管の内周壁に補修部材を押し付けその内周壁を補修部材によって裏打ちする技術が種々提案されている(例えば、特許文献1等参照)。特許文献1には、本管内に配置され加圧流体が供給される本体部から突出し、外周面がゴムで形成された凸部を有する補修装置を用いた非開削補修工法が開示されている。すなわち、ここで開示されている非開削補修工法では、外周面に補修部材が巻き付けられた凸部を枝管内に配置させ、本体部に供給された加圧流体によって枝管内でゴムが伸びて拡径することで補修部材を枝管の内周壁に押し付ける。特許文献1に開示された凸部内の先端部分には、板状のフレームが配備されており、そのフレームと本体部とが4本のチェーンによって連結されている。枝管内に配置された凸部は、緊張した状態のこれら4本のチェーンによって支持されている。4本のチェーンは、2本ずつまとめられて本体部における本管上流側の部位と本管下流側の部位との2箇所に接続されている。
特開2005−90546号公報(第6図)
しかしながら、本管から分岐した枝管の分岐方向は、本管の上流側に傾いていたり下流側に傾いていたり、あるいは本管における枝管の開口は、本管の周方向様々な位置に設けられている。このため、特許文献1に記載された補修装置では、特に枝管の分岐方向にしっかりと対応することができず、枝管の分岐方向によっては凸部を枝管内に正確に配置することができない場合がある。また、加熱されることで硬化が促進する樹脂を含浸させた補修部材を用いた場合には、特許文献1に記載された補修装置では、特別な加熱手段が設けられておらず、加熱した加圧流体で樹脂を加熱しようとしても加熱不足に陥り、樹脂が硬化するまでに長時間を要し補修作業が長期化してしまう。さらに、特許文献1に記載された補修装置では、チェーンを板状のフレームに接続しており、加圧流体が供給されることで凸部の外周面を形成するゴムが伸びてくるとフレームが傾きやすい。フレームが傾いた状態で加圧流体をさらに供給すると、そのゴムが局所的に引っ張られてゴムが破断してしまう恐れがある。
本発明は、上記事情に鑑み、本管から分岐した枝管の内周壁を不具合なく補修部材によって裏打ちすることができる補修装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の補修装置は、本管から分岐した枝管の内周壁に補修部材を押し付けその内周壁をその補修部材によって裏打ちする補修装置において、
上記本管内に配置され加圧流体が供給される本体部と、
外周面に上記補修部材を保持し、加圧流体が上記本体部に供給されることで上記本管側から上記枝管に向かって進出し、その枝管内でその補修部材をその枝管の内周壁に押し付ける進出部と、
それぞれの一端が上記進出部の互いに異なる位置に接続されるとともにその一端に対する他端が直接あるいは中間部材を介して上記本体部の一箇所に接続され、上記枝管内に進出した進出部を緊張した状態で支持する、互いに長さが等しい3本以上の線条体とを備えたことを特徴とする。
ここにいう補修部材は、筒体であってもよいし、端部と端部がラップするようにシートを筒状に丸めたものであってもよく、さらには枝管の内周壁の周長よりも短いシート体であってもよい(以下、同じ)。
本発明の第1の補修装置によれば、上記3本以上の線条体が上記本体部の一箇所に接続されているため、枝管の分岐方向が本管の上流側に傾いていても下流側に傾いていても、あるいは本管における枝管の開口が本管の周方向様々な位置に設けられていても、上記進出部を枝管内に正確に配置しやすい。
なお、上記中間部材が、上記本体部に対して360°首振り自在なものであることがより好ましい。
上記目的を達成するための本発明の第2の補修装置は、本管から分岐した枝管の内周壁に、加熱されることで硬化が促進する樹脂を含浸させた補修部材を押し付けその内周壁をその補修部材によって裏打ちする補修装置において、
上記本管内に配置され加圧流体が供給される本体部と、
外周面を形成するゴム、そのゴムの内側に配備され上記枝管の管軸方向に延びた基体、およびそのゴムとその基体の間に配備された発熱体を備え、その外周面に上記補修部材を保持し、加圧流体が上記本体部に供給されることで上記本管側から上記枝管に向かって進出し、その本体部に供給された加圧流体によってその枝管内でそのゴムが伸びて拡径することでその補修部材をその枝管の内周壁に押し付け、その発熱体からの熱によって上記樹脂の硬化を促進させる進出部と、
それぞれの一端が上記基体の、上記進出部の進出方向先端部の互いに異なる位置に接続されるとともにその一端に対する他端が上記本体部に接続され、上記枝管内に進出した進出部を緊張した状態で支持する、互いに長さが等しい3本以上の線条体とを備えたことを特徴とする。
本発明の第2の補修装置によれば、上記進出部に、上記枝管の管軸方向に延びた基体を設けたことで上記発熱体を配置することができ、その発熱体によって上記進出部の外周面全体を加熱することができる。この結果、上記樹脂が短時間のうちに確実に硬化し、補修作業が短期化される。また、上記枝管の管軸方向に延びた基体を設けたにも拘わらず、3本以上の線条体それぞれの一端が、上記基体の、上記進出部の進出方向先端部に接続されているため、その基体の、進出部の進出方向後端部に接続されてされている場合に比べて上記基体が傾きにくく、上記ゴムが局所的に引っ張られてそのゴムが破断してしまうことが低減される。
上記目的を達成するための本発明の第3の補修装置は、本管から分岐した枝管の内周壁に補修部材を押し付けその内周壁をその補修部材によって裏打ちする補修装置において、
上記本管内に配置され加圧流体が供給される本体部と、
外周面を形成するゴム、およびそのゴムの内側に配備され上記枝管の管軸方向に延びた筒状フレームを備え、その外周面に上記補修部材を保持し、加圧流体が上記本体部に供給されることで上記本管側から上記枝管に向かって進出し、その枝管内でその本体部に供給された加圧流体によってそのゴムが伸びて拡径することでその補修部材をその枝管の内周壁に押し付ける進出部と、
それぞれの一端が上記進出部における、上記筒状フレームよりもその筒状フレームの径方向外側で互いに異なる位置に接続されるとともにその一端に対する他端が上記本体部に接続され、上記枝管内に進出した進出部を緊張した状態で支持する、互いに長さが等しい3本以上の線条体とを備えたことを特徴とする。
上記進出部に加圧流体が供給されることによって加えられる力の中心が、上記3本以上の線条体それぞれの上記進出部との接続点よりも内側にあれば上記筒状フレームが傾くことはなく、これらの接続点が外側にあればあるほど、上記筒状フレームが傾くことが防止される。本発明の第3の補修装置では、上記3本以上の線条体それぞれの一端が、上記筒状フレームよりもその筒状フレームの径方向外側で接続されているため、上記3本以上の線条体それぞれの一端が上記筒状フレームに接続されている場合に比べて上記筒状フレームが傾きにくい。その結果、加圧流体を供給していっても、上記ゴムが局所的に引っ張られてそのゴムが破断してしまうことが低減される。
本発明の補修装置によれば、本管から分岐した枝管の内周壁を不具合なく補修部材によって裏打ちすることができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の補修装置の一実施形態であるパッカーの斜視図である。
図1に示すパッカー1は、下水道管を非開削で補修する際に用いられる補修装置である。すなわち、下水道本管の内周壁および下水道本管内周壁に開口した孔に接続した取付管の内周壁の双方に補修部材を押し付け、下水道本管内周壁および取付管内周壁をその補修部材によって一体的に裏打ちする補修装置である。このパッカー1は、本体部11と進出部12を有する。本体部11は、下水道本管内に配置され加圧エアーが供給されるものであり、外周がゴム13によって気密に覆われている。進出部12は、加圧エアーが本体部11に供給されることで下水道本管側から取付管に向かって進出し、加圧エアーが本体部11から排出されることで取付管から下水道本管側に向かって後退し本体部11に格納されるものである。図1には、進出部12が本体部11に格納された様子が示されている。また、進出部12における進出方向の先端面12aおよび外周面12bは、本体部外周を覆うゴム13と一体のゴム13’によって形成されている。進出部12の進出方向先端側には、このゴム13’を固定する固定ボルト120や固定板121が配備されている。また、図1の左側には、本体部11に加圧エアーを供給する供給ホース111や、加圧エアーを本体部11から排出する排出ホース112や、後述する面状ヒータ等の電気部品に電力を供給する電気ケーブル113が示されている。さらに、図1の右側には、パッカー1を下水道本管の周方向に回転させる回転装置2が示されている。
図2は、図1に示すパッカーの進出部が進出した状態を示す斜視図である。
本体部11に加圧エアーが供給されると、ゴム13が伸び下水道本管の径方向に拡径する。また、進出部12は、図1に示す本体部11に格納された状態から進出し、さらに進出部12の外周面を形成するゴム13’が取付管の径方向に拡径する。この図2には、ゴム13,13’が拡径した状態が示されている。先に参照した図1には、ゴム13,13’が縮径した状態が示されている。
なお、図1および図2では図示省略したが、パッカー1や回転装置2には、下水道本管内をスムーズに移動させることができるように車輪やそり部材が設けられている。
次に、図2に示すパッカー1の内部構造を説明する。
図3は、図2に示すパッカーの内部構造を模式的に示した図である。
まず、パッカー1の内部構造を説明する前に補修部材について説明する。図3には補修部材50が示されている。この補修部材50は、ガラスマットに、加熱されることで硬化が促進するエポキシ樹脂等を含浸させたものである。図3に示す補修部材50は、筒状部51とその筒状部51の一端に設けられたフランジ部52とを有する。筒状部51は、取付管91の内周壁91aを裏打ちするものである。また、補修部材50は、フランジ部52につながる筒状の本管補修部53も有する。これらのフランジ部52および本管補修部53が、下水道本管90の内周壁90aを裏打ちするものであるが、フランジ部52は、下水道本管内周壁90aの、取付管91が取り付けられた取付孔90bの周囲を裏打ちする部分に相当する。補修部材50は、これらの筒状部51、フランジ部52、および本管補修部53が一体に形成されたものである。
それでは、パッカー1の内部構造を説明する。図3には、本体部11を構成する本体フレーム115が示されている。図3に示す本体フレーム115は、円筒状の金属部材であり、軸方向中央部分に進出部12が格納される。そのため、この本体フレーム115の軸方向中央部分には、進出部12の進退を阻害しないように大きな切欠き115aが設けられている。本体フレーム115の外周面には、両端部を除いて全周にラバーヒータ116が巻き付けられている。
また、図3には、進出部12を構成する基体122も示されている。この基体122は、進出部12の外周面12bを形成するゴム13’の内側に配備されており、筒状フレーム1221と円盤部材1222とを有する。筒状フレーム1221は、取付管91の管軸方向(進出部12の進出方向)に延びたものである。円盤部材1222は、筒状フレーム1221の上部(進出部12の進出方向先端部)に筒状フレーム1221と同心円状に取り付けられた、筒状フレーム1221よりも大きな板部材である。進出部12の外周面12bを形成するゴム13’は、この円盤部材1222と固定板121によって挟み込まれ、進出部12の中心を通る固定ボルト120が締め込まれて基体122に固定されている。
円盤部材1222の外周端部には、90°おきにチェーン14が接続されている。すなわち、4本のチェーン14が、基体122の、進出部12の進出方向先端部の互いに異なる位置に接続されている。これらのチェーン14は互いに長さが等しいものである。図3には、下水道本管内周壁90aおよび取付管内周壁91aの双方に補修部材50を押し付けている様子が示されており、図3に示す4本のチェーン14は緊張した状態で進出部12を支持している。また、それぞれの一端が円盤部材1222に接続された4本のチェーン14の他端は、本体部11に接続されている。
ここで、図4を用いて、図3に示すパッカー1の内部構造をより詳細に説明する。
図4は、図3に示す4本のチェーンによる連結構造を示す図である。
円盤部材1222の、筒状フレーム1221側の面1222aには、周方向90°おきに、合計4つのアイボルト123が配備されている。図4には、これら4つのアイボルト123のネジ部分の先端1231が図示されている。図3では図示省略したが、図4に示す筒状フレーム1221には、これらのアイボルト123が配備された部分に対応して設けられた切欠き1221aが示されている。1本のアイボルト123には、1本のチェーン14の一端141が接続されている。図4では図面の明確化のため、4本のチェーン14のうち、手前側の2本のチェーン14のみを表し、奥側の2本のチェーン14は図示省略している。図4に示すように、アイボルト123に接続されたチェーン14の一端部分は、筒状フレーム1221の外側に位置するが、チェーン14は、切欠き1221aから筒状フレーム1221の中を通って本体部11に向かって延びている。すなわち、4本のチェーン14それぞれは、筒状フレーム1221よりも筒状フレーム1221の径方向外側で互いに異なる位置に接続されている。
また、これらのチェーン14の他端142は、中間部材15を介して本体部11の一箇所に接続されている。中間部材15は、2つのシャックル151と、継手部152を有する。4本のチェーン14は2本ずつ1つのシャックル151に連結されている。また、2つのシャックル151それぞれは、ボルト1511を回動軸にして上下方向(進出部の進退方向)に回動自在(矢印A参照)、かつボルト1511の軸方向にも移動自在(矢印B参照)に継手部152に取り付けられている。継手部152と本体部11はボールジョイント構造で接続されている。すなわち、継手部152に設けられたボール部1521が、本体部11の一箇所に設けられた受け部117に入り込んで、中間部材15は、本体部11に対して360°首振り自在である。
図4にも、これら4本のチェーン14が緊張した状態が示されている。チェーン14が緊張した状態では1本のチェーン14ごと、ボール部1521の中心点(本体部11との接続中心),チェーン14の、シャックル151との連結部分(他端142),およびチェーン14の、アイボルト123との接続部分(一端141)は図4に示す1点鎖線のように1直線に並ぶ。このように1直線に並ぶことで基体122が傾きにくくなる。一方、図1に示す縮径状態のパッカー1では、4本のチェーン14は本体部11の底部を這うようにして完全にたるみきった状態になる。縮径状態のパッカー1の本体部1に加圧エアーが供給され、本体部11に格納されていた進出部12が取付管に向かって進出し、進出部12が取付管内に完全に入り込むと、図4に示すように、4本のチェーン14は緊張した状態になるとともに2つのシャックル151は起立した状態になり、進出部12はこれら4本のチェーン14によって支持される。
また、図4に示す筒状フレーム1221の外周面には、ラバーヒータ124が巻き付けられている。図4では、1点鎖線で進出部12の外周面12bを形成するゴム13’が示されているが、ラバーヒータ124は、そのゴム13’と筒状フレーム1221の間に配備されたものであり、進出部12の外周面12bを加熱する機能を担っている。このラバーヒータ124にも、筒状フレーム1221の切欠き1221aに合わせた切欠きが設けられている。
続いて、図1に示すパッカーを用いた非開削補修工法について説明する。
まず、図1に示す縮径した状態のパッカー1に補修部材50を装着する。補修部材の筒状部51は進出部12に外嵌めされ、進出部12は、外周面12bに補修部材50を保持する。一方、フランジ部52および本管補修部53は本体部11に外嵌めされた状態になる。
次いで、補修部材50が装着されたパッカー1は、縮径状態を維持したままマンホールから下水道本管内に搬入され、不図示の牽引車等によって牽引されることで下水道本管内を移動し、補修箇所まで到達する。補修対象の取付管91には地上側からテレビカメラ(不図示)が挿入され、進出部12の先端面12aが取付管91の開口91bを向いているか確認される。進出部12の先端面12aが取付管91の開口91bからずれているときは、パッカー1を下水道本管90の上流側あるいは下流側に移動させたり、図1に示す回転装置2によってパッカー1を下水道本管90の周方向に回転させ、進出部12の先端面12aが取付管91の開口91bを向くように調整する。
続いて、供給ホース111から本体部11へ加圧エアーを徐々に高めながら供給する。縮径状態のパッカー1は、加圧エアーが供給されることで、本体部11外周のゴム13が伸び下水道本管90の径方向に拡径するとともに進出部12が、下水道本管90側から取付管91に向かって進出する。この際、4本のチェーン14それぞれは進出する進出部12に引っ張られ徐々に緊張していく。本実施形態のパッカー1によれば、4本のチェーン14が本体部11の一箇所に接続されているため、取付管91の取付方向が下水道本管90の上流側に傾いていても下流側に傾いていても、あるいは取付管91の取付口が下水道本管90の周方向様々な位置に設けられていても、進出部12を取付管91内に正確に配置しやすい。
また、進出部12の外周面12bを形成するゴム13’が固定ボルト120によって基体122に固定されたパッカー1では、固定ボルト120を支点にして基体122が傾くことがある。進出部12に加圧エアーが供給されることによって加えられる力の中心が、4本のチェーン14それぞれの進出部12との接続点よりも内側にあれば基体122が傾くことはなく、これらの接続点が外側にあればあるほど、基体122が傾くことが防止される。本実施形態のパッカー1によれば、4本のチェーン14それぞれの一端が円盤部材1222の外周端部に接続されている。すなわち、4本のチェーン14それぞれの一端が、筒状フレーム1221よりもその筒状フレーム1221の径方向外側で接続されているため、4本のチェーン14それぞれの一端が筒状フレーム1221に接続されている場合に比べて基体122が傾きにくい。また、4本のチェーン14それぞれの一端が、基体122の、進出部12の進出方向先端部に接続されているため、基体122の、進出部12の進出方向後端部に接続されてされている場合に比べても基体122が傾きにくい。したがって、本実施形態のパッカー1では、加圧エアーを供給していっても、進出部12の外周面12bを形成するゴム13’が局所的に引っ張られてそのゴム13’が破断してしまうことが低減される。
加圧エアーの圧力をさらに高めると、図3に示すように、本体部11外周のゴム13は、補修部材50のうちのフランジ部52および本管補修部53を下水道本管90の内周壁90aに押し付けるとともに、進出部12の外周面12bを形成するゴム13’は、補修部材50の筒状部51を取付管91の内周壁91aに押し付ける。下水道本管90の内周壁90aに押し付けられたフランジ部52および本管補修部53に含浸されているエポキシ樹脂等は、本体フレーム115の外周面に巻き付けられたラバーヒータ116からの熱によって硬化が促進され、短時間のうちに硬化する。また、取付管91の内周壁91aに押し付けられた筒状部51に含浸されているエポキシ樹脂等も、筒状フレーム1221の外周面に巻き付けられてたラバーヒータ124からの熱によって硬化が促進され、短時間のうちに確実に硬化する。筒状部51に含浸されている樹脂の硬化が短時間のうちに確実に行われると、筒状部51の、フランジ部52側の端部が、下水道本管90側へ垂れ下がってしまう現象が生じることを抑えることができる。補修部材50に含浸されているエポキシ樹脂等の硬化が完了すると、下水道本管内周壁90aおよび取付管内周壁91aがその補修部材50によって一体的に裏打ちされる。このように双方の内周壁90a,91aを一体的に裏打ちすることによって、取付管91の、下水道本管90への取付部分から進入してくる水をしっかりと止水することができる。しかも、補修部材50には、接着性が良好なエポキシ樹脂等を含浸させているため、止水性がより高められている。なお、このような一体的な裏打ちは、老朽化や、地盤沈下あるいは地上圧力の変動等によって損傷した部分を補修する場合に限らず、下水道本管90に取付管91を新たに取り付けた際の取付部分の不具合を補修する場合にも有効である。
最後に、加圧エアーを本体部11から排出ホース112を経由させて排出し、さらに、本体部11内を減圧する。図3に示す拡径状態のパッカー1は、図1に示す縮径状態のパッカーへと戻る。すなわち、進出部12が縮径するとともに取付管91から下水道本管90側に向かって後退し本体部11に格納される。また、本体部11外周のゴム13も縮径する。パッカー1が縮径状態になると、パッカー1は下水道本管90からマンホールを通して地上に引き上げられる。
次いで、4本のチェーン14の、本体部11との接続構造の変形例について説明する。以下の説明では、これまでの説明と重複する説明は省略し、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図5は、第1変形例を説明するため、パッカーの内部構造を模式的に示した図である。
この図5では、本体部11外周のゴムや、そのゴムと一体である、進出部12の外周面を形成するゴムは図示省略されている。図5にも、それぞれの一端141が基体122に接続された4本のチェーン14が示されている。これらのチェーン14の他端142は、U字状の金具16を介して本体部11の一箇所に接続されている。すなわち、4本のチェーン14の他端142それぞは1つのU字状の金具16に連結されており、4本のチェーン14の一端141には、ある程度の水平方向の自由度が与えられている。
なお、ここでは、U字状の金具16を介しているが、4本のチェーン14の他端142を本体部11の一箇所に直接接続してもよい。
図6は、4本のチェーンの、本体部との接続構造の第2変形例を示す図である。
この第2変形例の接続構造は、図4に示す接続構造と比較して、中間部材15の継手部152の形状が異なっている。図6に示す継手部152には、ボール部1521の代わりに孔部1522が設けられている。この孔部1522には、本体部11に設けられた支持軸17が通されている。図6に示す支持軸17は、本体フレーム115の軸方向(矢印X方向)に水平面上で直交した方向(矢印Y方向)に延びたものである。図6に示す継手部152は、この支持軸17を回動軸にして、下水道本管の上流側(矢印X方向の一方側)に傾いたりあるいは下流側(矢印X方向の他方側)に傾むことができるように回動自在、かつその支持軸17の軸方向(矢印Y方向)にも移動自在に本体部11に軸支されている。
なお、これまでの説明では、進出部12と本体部11とを連結した線条体はチェーン14であったが、チェーンに限らずワイヤー等であってもよく、その本数も、1本あるいは2本であれば基体122の姿勢が不安定になるが3本であればその姿勢が安定し、さらには5本以上であってもよい。
また、以上説明したパッカー1は、下水道管を補修する補修装置であったが、本発明は、ガス管等の他の用途の管きょを補修する補修装置にも適用することができる。また、ここで用いた補修部材50は、筒状部51、フランジ部52、および本管補修部53を有するものであったが、筒状部51とフランジ部52のみを有するものであってもよく、あるいは筒状部51のみを有するものであってもよい。
本発明の補修装置の一実施形態であるパッカーの斜視図である。 図1に示すパッカーの進出部が進出した状態を示す斜視図である。 図2に示すパッカーの内部構造を模式的に示した図である。 図3に示す4本のチェーンによる連結構造を示す図である。 第1変形例を説明するため、パッカーの内部構造を模式的に示した図である。 4本のチェーンの、本体部との接続構造の第2変形例を示す図である。
符号の説明
1 パッカー
11 本体部
12 進出部
12a 外周面
122 基体
1221 筒状フレーム
1222 円盤部材
124 ラバーヒータ
13,13’ ゴム
14 チェーン
141 一端
142 他端
15 中間部材
50 補修部材
90 下水道本管
90a 内周壁
91 取付管
91a 内周壁

Claims (3)

  1. 本管から分岐した枝管の内周壁に補修部材を押し付け該内周壁を該補修部材によって裏打ちする補修装置において、
    前記本管内に配置され加圧流体が供給される本体部と、
    外周面に前記補修部材を保持し、加圧流体が前記本体部に供給されることで前記本管側から前記枝管に向かって進出し、該枝管内で該補修部材を該枝管の内周壁に押し付ける進出部と、
    それぞれの一端が前記進出部の互いに異なる位置に接続されるとともに該一端に対する他端が直接あるいは中間部材を介して前記本体部の一箇所に接続され、前記枝管内に進出した進出部を緊張した状態で支持する、互いに長さが等しい3本以上の線条体とを備えたことを特徴とする補修装置。
  2. 本管から分岐した枝管の内周壁に補修部材を押し付け該内周壁を該補修部材によって裏打ちする補修装置において、
    前記本管内に配置され加圧流体が供給される本体部と、
    外周面を形成するゴム、および該ゴムの内側に配備され前記枝管の管軸方向に延びた筒状フレームを備え、該外周面に前記補修部材を保持し、加圧流体が前記本体部に供給されることで前記本管側から前記枝管に向かって進出し、該枝管内で該本体部に供給された加圧流体によって該ゴムが伸びて拡径することで該補修部材を該枝管の内周壁に押し付ける進出部と、
    それぞれの一端が前記進出部における、前記筒状フレームよりも該筒状フレームの径方向外側で互いに異なる位置に接続されるとともに該一端に対する他端が前記本体部に接続され、前記枝管内に進出した進出部を緊張した状態で支持する、互いに長さが等しい3本以上の線条体とを備えたことを特徴とする補修装置。
  3. 前記線条体は、それぞれの一端が前記進出部の進出方向先端部に接続されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の補修装置。
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