JP4810034B2 - 窓用外装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の窓部に固定され、取付けられる窓用外装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の小窓等には、防犯のための格子が取付けられている場合が多い。
従来の格子は、棒状部材を縦方向及び横方向に組立てて、窓部に固定されたものであり、堅苦しいイメージがつきまとっていた。
格子の配置方法や格子自体の形状に変化を加えることにより、格子の堅苦しいイメージを払拭する工夫が行われている。
【0003】
しかし、基本的な構成に変化がない以上、格子の堅苦しいイメージを払拭することは困難であった。また、格子では居住者の私生活が覗かれることを防ぎ、プライバシーの保護を図ることが出来なかった。さらに、室内に入って来る日射を建物の外側で排除する、外断熱の効果は上がらなかった。
【0004】
このような格子のデメリットは、図14に示したような寸法幅Dのルーバー面格子等によって、解消できるが、このルーバー面格子に関しては次のような問題点を指摘できる。
図15に示したように、スラット100を開閉させる操作部101が枠から突出しているので、窓と装置間に操作用のスペースが必要になる。
また、スラット100を所定の任意の開閉角度に保持できる機構を備えておらず、開閉角度の調整の自由度が低いものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、出願人は外断熱、プライバシー保護を図れることの他、窓と装置間に操作用のスペースを取る必要がなく、また、操作性に優れた揺動機構を備えた窓用外装装置を提供することを目的とする
【0006】
上記課題を解決するため、本願発明の窓用外装装置は、少なくとも1組の複数のスラットが枠面内に配置され、これらのスラットを揺動させる揺動機構を備えると共に、建物の窓部に固定される窓用外装装置において、該揺動機構は、スライド力を回転力に変換させるねじりバーと、該ねじりバーの一端側に取付けられ、且つ、その回転力が伝達される第1の伝達部材と、該第1の伝達部材に取付けられ、且つ、その回転力が伝達されるバー部材と、前記複数のスラットに対応するように、前記バー部材に所定間隔をおいて取付けられ、且つ、そのバー部材の回転力が伝達される第2の伝達部材とからなり、前記ねじりバーは、薄板状の棒材の一端に対する他端の回転角度を所定のねじれ角に形成すると共に、前記ねじりバーの両端をそれぞれ回転軸に固定し、これらの回転軸を軸受けに取付けると共に、前記ねじりバーと前記第1の伝達部材間に一方の回転軸を介在させたことを特徴とする(請求項1に記載の発明)とした。
【0007】
上記窓用外装装置では、スラットを完全に閉鎖した時には、防犯、防雨、防風の効果、スラットの開放角度(開閉角度)を小さくすれば、プライバシー保護、外断熱の効果を得ることができる。また、スラットの開放角度の大きさに比例するように、通風、換気及び採光が可能となる。
さらに次にような作用効果を奏する。
第1に、スライド力を回転力に変換させるねじりバーを用いるので、スライド力を付与する操作スライダーがコンパクトに枠の面内に納められる。
第2に、スラットを好きな開閉角度に静止させることができ、且つ、その状態でスラットを動かしても、その力が操作スライダーまで伝達され難い。
第3に、ねじりバーのねじれ角を調整することにより、スライド力の付与の強弱、スラットの揺動角度(開閉角度)を調節できる。
【0008】
上記発明において、前記ねじりバーにスライド力を付与する操作スライダーは、前記枠面内方向にスライドできるように配置されていることを特徴とする(請求項2に記載の発明)。
操作スライダーが枠面内から突出することがないので、窓用外装装置のコンパクト化を図ることができる。
また、操作スライダーは、窓部の開口に臨む位置にあることから、窓用外装装置を建物の窓部に固定する場合には、窓用外装装置の配置が操作スライダーの位置に左右されることなく、取付施工の自由度が高まる。
【0009】
【発明の実施の形態】
第1実施形態に係る窓用外装装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は窓用外装装置の室外側正面図、図2は同装置の室内側正面図、図3は図2のA―A線断面図、図4は図2のB―B線断面図である。
なお、上記各図及び後述の各図において、同一の構成は同一の符号を用いて詳細な説明を省略する。
【0010】
前記窓用外装装置(以下、単に装置ともいう)1は、図1及び図2に示したように、上下框10,11、左右竪框12,13からなる枠の面内に、複数のスラット2をそれぞれ水平方向に配列し、これらのスラット2を揺動させる揺動機構を前記左右竪框12、13内及び前記下框10上方の桟状部14内に収容している。
そして、前記桟状部14の上面に沿ってスライドできる操作スライダー15によって、前記揺動機構を動作させるようにしている。
【0011】
よって、前記装置1では、前記操作スライダー15の摘み片をスライドさせるという直線的な操作により、前記揺動機構を動作させているので、操作が単純、且つ、簡単である。
また、前記操作スライダー15は、前記枠面内方向Xにスライドするように配置されているので、その操作スライダー15が装置1の見込み方向の幅内に納められ、装置1自体を薄く、コンパクトにすることができる。
また、前記操作スライダー15は、見込み方向の幅内に納められるので、前記操作スライダー15の位置に制約されることなく、前記装置1を窓に取付けることができ、取付施工の自由度が高まる。
【0012】
前記上下框10,11、左右竪框12,13及び桟状部14は、例えばそれぞれアルミ型材により成形され、組立てられている。
前記桟状部14の上面140には、図3に示したように、前記操作スライダー15の取付片を臨ませる溝141が形成されている。
【0013】
次に、前記揺動機構の構成例を上記各図、図5に示した揺動機構の拡大図、図6に示した同分解斜視図に基づいて、詳細に説明する。
【0014】
前記揺動機構は、図5及び図6に示したように、前記操作スライダー15のスライド力を回転力に変換させるねじりバー3と、そのねじりバー3の回転力をバー部材4に伝達する第1の伝達部材5と、そのバー部材4の回転力を各スラット2に伝達する第2の伝達部材6からなっている。
【0015】
前記操作スライダー15は、摘み片150とスライダー本体151からなり、そのスライダー本体151が、前記桟状部14に設けられたスライド枠142(図5)に沿って直線的に滑動できるように配置されている。
前記スライダー本体151には、前記ねじりバー3の「ねじれ」に対応するようなねじり状の孔152が設けられており、その孔152に前記ねじりバー3が挿通されている。
【0016】
前記スライダー本体151の構成例を、その分解図を示した図7に基づいて説明する。
スライダー本体151は、本体部151aと、蓋体部151bと、本体部151aと蓋体部151bをカシメるカシメ部151cからなっており、このカシメ部151cに前記摘み片150が固定されている。
前記本体部151aには、2列の孔151d、151dが設けられており、各孔151dにスプリング151e、ボール151fが嵌めこまれている。
前記本体部151aと蓋体部151bには、前記ねじり状の孔152が設けられているが、この孔152に形成されているクリアランスが、前記スプリング151eにより前記蓋体部151bに向かって付勢されるボール151fによって調整されることになり、前記スライダー本体151に「ガタ」が生じることなく、スムーズにスライドさせることができる。
なお、前記スライダー本体151は、スライド枠142に沿って直線的に滑動できるような形状であればどのようなものでもよく、前記スイラダー15の摘み片150の形状も同様に、どのようなものでもよい。
【0017】
前記ねじりバー3は、薄板状の棒材を所定のねじれ角によって変形させたもので、前記操作スライダー15の滑動方向に応じて、正転或いは逆転するようになっている。
前記ねじりバー3のねじれ角の大きさ、即ち、そのねじれ角によって形成されるねじりバー3の一端30に対する他端31の回転角度は、操作者が前記操作スライダー15を軽くスライドできて、好みの開閉角度を楽しむことができ、さらに各スラット2の開閉角度の微調整が可能なように成形すればよい。
【0018】
例えば、図8に示したように、前記ねじりバー3の一端30から他端31までの長さLに対し、他端の回転角度は約210度のように成形してもよい。
同じ寸法Lにおいて、回転角度を大きく設定すればするほど、スラット2の開閉角度を大きくすることができるが、大きなスライド力を付与しなければならず操作性は重くなる。一方、回転角度を小さく設定すればするほど、スラット2の開閉角度が小さくなり、操作性が軽くなる。
また、同じ回転角度において、ねじりバー3の取付長さを調整することにより、スライドバー15のスライド幅に応じてスラット2の開閉角度を調整することができる。
【0019】
この実施形態では、前記ねじりバー3の取付長さは、各スラット2を約90度の範囲で開閉できるように設定され、ねじりバー3の両端30、31が回転軸32,32に固定されると共に、これらの回転軸32,32がそれぞれ前記スライド枠142に固定された軸受33、33に取付けられている。
【0020】
前記回転軸32は、図6に図示されているように、前記ねじりバー3の端部を固定する固定円柱部320と、この固定円柱部320より縮径された回転部321とからなる。
この回転部321には、前記第1の伝達部材5の一端を固定する4角孔322が形成されている。
これら固定円柱部320と回転部321間に形成された段差323が前記軸受33の側面に当接することにより、前記ねじりバー3が変位することなく空転し、回転力のみが前記第1の伝達部材5に伝達されるようになっている。
【0021】
なお、前記ねじりバー3と第1の伝達部材5間に前記回転軸32を介在させることにより、ねじりバー3の円滑な回転を図ると共に、ねじれ角の異なるねじりバー3の交換も容易となる。
前記回転軸32の回転部321は、図示しない前記竪框13に設けられた孔から、その竪框13の中空部130に突出され、前記第1の伝達部材5の一端50に連結されている。
【0022】
前記第1の伝達部材5は、竪框13の中空部130に収容され、図3、図6等に示したように、その一端50がねじりバー3及び回転軸32と略同一軸上に配置され、前記回転軸32の四角孔322に固定されている。そして前記一端50を中心にして、他端51が前記ねじりバー3の回転に応じて回転する。
この第1の伝達部材5は、略小判状に形成されている(図6参照)が、前記一端50に相当する回転中心部と前記他端51に相当する回転部を備えていれば、どのような形状でもよい。
【0023】
前記第1の伝達部材5の他端51は、前記竪框13の中空部130に沿って配置されているバー部材4の孔40に空転可能に取付けられている。
【0024】
前記バー部材4は、前記第1の伝達部材5からの回転に同調させて各スラット2を回転させるもので、各スラット2の配置間隔に応じた孔41が設けられている(図6参照)。
【0025】
前記バー部材4の孔41に対応するように、略ひし形状に成形された第2の伝達部材6が配置されており、この伝達部材6の他端61は、前記バー部材4の前記各孔41に空転可能に取付けられている。そして、第2の伝達部材6は、その一端60を中心にして前記第1の伝達部材5と同調して回転する。
前記一端60は、後述のスラットホルダ7を介して前記竪框13に設けられた孔に回転可能に配置されている(図3、図6参照)。
【0026】
前記スラットホルダ7は、図6に示したように、前記孔を介して竪框13内に臨む回転軸70と、この回転軸70に同軸的に固定され、且つ、竪框13の外側面に当接する鍔部71と、前記スラット2の側面に埋込まれる楔部72からなっている。
【0027】
なお、図3に図示したように、前記スラット2の他端を回転可能に保持するスラットホルダ7Aは、前記スラットホルダ7と同様にその楔部72がスラット2の側面に埋込まれている。
そして、スラットホルダ7Aが前記竪框12に設けられた孔に回転可能に配置されている(図3参照)。
【0028】
次に、前記スラット2の構成例を説明する。
スラット2は、図6に示したように、前記スラットホルダ7の楔部72を取付ける取付部20を設けた中空部21と、この中空部21の下部から下方に延出された板状部22からなり、例えばアルミニウム等の金属材料の押出成形によって形成されている。
このスラット2の主な特徴的な点は、スラット2を略水平位置まで回動させた場合、その上部が竪框12、13の遮光片121、131(図参照)と干渉しないような寸法に形成されていること、前記スラットホルダ7の回転軸70の位置とスラット2の重心が略一致するように、その形状に工夫を加えたこと、及び前記中空部21の上部室外側に消音部材23を取付けたことである。
【0029】
前記遮光片121、131は次の理由により設けられている。
即ち、竪框12、13に開閉可能なスラット2を取付ける場合、スラット両端に僅かな間隙が形成されてしまい、外部からの光、室内側からの光が漏れることになる。
このことは、防犯上好ましくないことから、前記竪框12、13に遮光片121、131形成している。この遮光片121、131と前記スラット上部との干渉を避けるため、スラット2の中空部21の寸法が、スラット2の回転中心(前記第2の伝達部材6の一端60、スラットホルダ7の回転軸70)から遮光片121、131までの距離に比べ、短くなるように形成されている。
【0030】
この場合に、スラット2の重心が前記板状部22側に偏ると、スラット2の回転が重くなり、快適な操作性を害するおそれがある。
そこで、前記スラット2の中空部21の内、前記回転中心から遮光片寄りの部分を肉厚、且つ、若干傾斜状に成型し、その重心が前記板状部22側に偏らないようにしている。その結果、前記スラットホルダ7の回転軸70の位置とスラット2の重心が略一致し、操作性が向上している。
【0031】
前記消音部材23は、例えば塩化ビニールからなるもので、各スラット2を閉じた際に、上下のスラットが当たるときに発生する音を消音すると共に、雨仕舞の機能も発揮する。
【0032】
次に、上記のように構成された揺動機構の使用例を図9(a)〜(d)に基づいて説明する。
図9(a)及び(b)は各スラット2が閉じた状態の要部断面図、同図(c)は各スラット2を略45度に開いた状態の要部断面図、同図(d)は各スラット2を略90度に開いた状態の要部断面図である。
【0033】
前記スラット2が図9(a)及び(b)に示した閉鎖状態にあるときは、前記操作スライダー15は同図に示した右端の位置にある。
この位置から前記操作スライダー15を図面上、左方向にスライドさせると、そのスライド力は、ねじりバー3、回転軸32、第1の伝達部材5、バー部材4、第2の伝達部材6、スラットホルダ7を介してスラット2に伝達され、各スラット2が前記操作スライダー15のスライド幅に応じた角度で開放される。
【0034】
図9(c)のように、前記操作スライダー15を中間位置まで移動させると、前記スラット2が半開され、同図(d)のように、さらに左端まで前記操作スライダー15をスライドさせると、スラット2が全開となる。
【0035】
各スラット2を閉じるときには、前記操作スライダー15を右側にスライドさせればよい。なお、前記ねじりバー3の「ねじれ」を逆転させれば、右方向へのスライドにより、各スラット2を開くこともできる。
【0036】
上記各動作において、前記操作スライダー15を左右にスライドさせることで、各スラット2の開閉を行うので、開閉操作が極めて容易である。
また、前記ねじりバー3のねじれ角を小さくすることにより、小さな力でスライドさせることができる。
また、各スラット2を略90度の範囲で、好きな角度で固定することができる。この場合、各スラット2の開閉角度を大きくしたいときには、より大きなねじれ角のねじりバーに交換すれば良い。
また、ねじりバー3にはねじれ角が存在するので、スラット2を動かしても、操作スライダー15はスライドし難く、防犯性に優れている。
特に前記操作スライダー15が図9(a)及び(b)に示した位置にあるときには、スラット2に加えられる力が操作スライダー15に伝達され難くなっておりスラットの閉鎖状態を確保できるようになっている。
また、ねじりバー3は、その製造コストを安価に押さえることができる。
また、前記左右の竪框12,13に遮光片121,131が形成されているので、この点からも防犯性に優れている。
さらに上述のように、前記操作スライダー15の摘み片150を、前記スライダー本体151の本体部151aの上面の上部に取付けて、枠面内方向Xに平行となるように配置したので、前記摘み片150が前記桟状部14の上面幅から突出することがなく、装置1のコンパクト化を図ることができる。
【0037】
上記のように構成された装置は、図10に示したようにブラケット8を介して小窓9の外側に固定されている。
この場合、前記操作スライダー15が、前記桟状部14の上面に配置されているので、装置1と建物躯体間の間隔を任意に取ることが出来る。
【0038】
この実施形態では、前記操作スライダー15の摘み片150は、前記桟状部14の室内側上面140に臨ませているが、室内側面143に臨ませてもよい
前記実施形態においては、前記操作スライダー15、前記ねじりバー3、前記回転軸32は、下框11の上方の桟状部14に取付けられているが、上框10の下方に惨状部を取付けて、その内部に前記ねじりバー3等を配置してもよい。
また、桟状部14を設けずに、前記操作スライダー15、前記ねじりバー3、前記回転軸32を前記下框11内、上框10内に配置してもよい。
【0039】
前記回転軸32の回転方向と直交する方向に運動させる部材を、その回転軸32と第1の伝達部材5間に介在させることにより、前記操作スライダー15、前記ねじりバー3及び前記回転軸32を竪框12,13側に配置することもできる。
【0040】
前記実施形態においては、枠内の略全面にスラットを配置していたが、枠内の上部、中部或いは下部など、所定の領域に限定し、これらのスラットを揺動させる揺動機構を設けてもよい。
また、スラットの配置は水平方向ではなく、垂直方向に配置してもよい。
【0041】
次に、図11及び図12に基づいて、第2実施形態について説明する。
この第2実施形態に係る装置が、第1実施形態に係る装置と異なる点は、前記各スラット2が方立15を介して左右方向に連続して設けられている点である。
即ち、図11の図面上、前記装置1と同一構成の装置を右側に設けている。
よって、図13に示したように、左右の各スラットの揺動角度をそれぞれ相違させることができる。
その他の構成及び効果は、上記第1実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
なお、この実施形態では、2組のスラットを取付けているが、3組等、2組に限定されるものではない。
【0042】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、スラットを完全に閉鎖した時には、防犯、防雨、防風の効果、スラットの開放角度(開閉角度)を小さくすれば、プライバシー保護、外断熱の効果を得ることができる。また、スラットの開放角度の大きさに比例するように、通風、換気及び採光が可能となる。
さらに、スライド力を回転力に変換させるねじりバーを用いるので、スライド力を付与する操作スライダーがコンパクトに枠の面内に納められる。
また、スラットを好きな開閉角度に静止させることができ、且つ、その状態でスラットを動かしても、その力が操作スライダーまで伝達され難い。
また、ねじりバーのねじれ角を調整することにより、スライド力の付与の強弱、スラットの揺動角度(開閉角度)を調節できる。
【0043】
請求項2に記載の発明によれば、操作スライダーが枠面内から突出することがないので、窓用外装装置のコンパクト化を図ることができる。また、操作スライダーは、窓部の開口に臨む位置にあることから、窓用外装装置を建物の窓部に固定するに際し、操作スライダーの位置に左右されることなく、取付施工の自由度が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る窓用外装装置の室外側正面図、
【図2】 同窓用外装装置の室内側正面図、
【図3】 図2に示したA―A線断面図、
【図4】 図2に示したB―B線断面図、
【図5】 揺動機構の拡大断面図、
【図6】 同分解斜視図、
【図7】 揺動機構を構成するスライダー本体の分解斜視図、
【図8】 揺動機構を構成するねじりバーの正面図、
【図9】 揺動機構の作用説明図、
【図10】 窓用外装装置の取付図、
【図11】 第2実施形態の室外側正面図、
【図12】 同室内側正面図、
【図13】 揺動機構の作用説明図、
【図14】 従来例の正面図、
【図15】 従来例の要部図。
【符号の説明】
1 窓用外装装置 10,11 上下框
12,13 左右竪框 120 130 中空部
121 131 遮光片
14 桟状部
15 操作スライダー
140 室内側上面 141 溝
142 スライド枠 143 室内側面
150 摘み片 151 スライダー本体
152 孔
16 方立
2 スラット
20 取付部 21 中空部
22 板状部 23 消音部材
3 ねじりバー
30 一端 31 他端
32 回転軸 33 軸受
320 固定円柱部 321 回転部
322 4角孔 323 段差
4 バー部材
40 41 孔
5 第1の伝達部材 6 第2の伝達部材
50 第1の伝達部材の一端 51 他端
60 第2の伝達部材の一端 61 他端
7 7A スラットホルダ 70 回転軸
71 鍔部 73 楔部
8 ブラケット 9 窓部

Claims (2)

  1. 少なくとも1組の複数のスラットが枠面内に配置され、これらのスラットを揺動させる揺動機構を備えると共に、建物の窓部に固定される窓用外装装置において、
    該揺動機構は、スライド力を回転力に変換させるねじりバーと、該ねじりバーの一端側に取付けられ、且つ、その回転力が伝達される第1の伝達部材と、該第1の伝達部材に取付けられ、且つ、その回転力が伝達されるバー部材と、前記複数のスラットに対応するように、前記バー部材に所定間隔をおいて取付けられ、且つ、そのバー部材の回転力が伝達される第2の伝達部材とからなり、
    前記ねじりバーは、薄板状の棒材の一端に対する他端の回転角度を所定のねじれ角に形成すると共に、前記ねじりバーの両端をそれぞれ回転軸に固定し、これらの回転軸を軸受けに取付けると共に、前記ねじりバーと前記第1の伝達部材間に一方の回転軸を介在させたことを特徴とする窓用外装装置。
  2. 前記ねじりバーにスライド力を付与する操作スライダーは、前記枠面内方向にスライドできるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の窓用外装装置。
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