JP4809110B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料等の液体の入れ物として好適な容器に関する。
飲料用の容器として、内容量が500ミリリットル、1リットル、2リットル等の容器が知られている。特に、2リットル容器のように大型の容器については、機械的な強度や把持の容易性を確保するために様々な形状的な工夫がなされている。
特許文献1には、容器の縦方向中央付近に把持部を有する容器が記載されている。この容器には、把持部よりも底部側に把持部と平行に、薬指又は小指用の収納凹部が形成されている。
特許文献2には、縦方向に長方形の凹陥部(幅広のリブ)が形成され、それを横断するように複数のリブが形成された容器が記載されている。
特開平2005−112383号公報 特開平10−203519号公報
特許文献1に記載された容器には、把持部と収納凹部とが設けられている。しかしながら、特許文献1には、把持部及び収納凹部のような複数の把持のための凹部をリブ等で連結するという思想、或いは、把持のための凹部に連続するように他の凹部を設けて強度を向上させるという思想は皆無である。
特許文献2には、複数のリブを縦方向に延びる凹陥部で連結する構成が記載されている。しかしながら、特許文献2に記載されたリブや凹陥部は、把持の容易性を考慮して設けられたものではない。特に、凹陥部については、把持の容易性とは全く無関係である。
本発明は、例えば、把持が容易で強度が高い容器を提供することを目的とする。
本発明は、胴部を含む容器に係り、前記容器は、前記胴部の軸方向中央部付近に配置された把持用の第1凹部と、前記第1凹部と容器底部との間に前記軸方向に直交する方向に沿って配置された溝と、前記第1凹部と前記溝とを繋ぐように配置された把持用の第2凹部とを備える。
本発明の好適な実施形態によれば、前記第2凹部は、第1底面と、前記第1底面よりも容器内側方向に深い位置に配置された第2底面とを含み、前記第1底面及び前記第2底面により段差が形成されていることが好ましい。
本発明の好適な実施形態によれば、前記段差は、前記軸方向に直交する方向に延びていることが好ましい。
本発明の好適な実施形態によれば、前記第2凹部は、2つの前記第1底面を含み、前記第2底面は、2つの前記第1底面の間に配置されていることが好ましい。
本発明の好適な実施形態によれば、前記第2凹部は、前記軸方向に沿って延びた一対の傾斜面を含むことが好ましい。
本発明の好適な実施形態によれば、前記容器は、合成樹脂で構成されうる。
本発明の他の側面は、上記の容器に液体を充填してなる物品を対象とするものとして把握され得る。
本発明は、例えば、把持が容易で強度が高い容器を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
図1〜図15は、本発明の好適な実施形態の容器100の構成を示す図である。本発明の好適な実施形態の容器100は、例えば、それ単独で、又は、飲料等の液体が充填されてなる物品として取引されうる。容器100は、例えば、PET等の合成樹脂で構成されうる。
容器100は、胴部10、口部14及び底部12を含みうる。胴部10の軸方向中央部付近には、把持用の第1凹部20が配置されている。第1凹部20は、口部側斜面22及び底部側斜面24を含みうる。ここで、軸方向とは、容器100が正立状態で置かれたときの高さ方向であり、図1では上下方向である。第1凹部20は、例えば、軸方向に直交する方向に沿って胴部10を一周するように周状に設けられた溝50に設けられうる。
第1凹部20は、口部側斜面22と底部側斜面24との間に底面26を含んでもよい。容器100は、口部側斜面22と底部側斜面24とを連結する少なくとも1つのリブ30を備えうる。
第1凹部20は、典型的には、容器100の正面及び背面に、互いに対向するように配置されうる。1つの第1凹部20について、すなわち、1つの口部側斜面22と1つの底部側斜面24について、2つのリブ30が設けられていることが好ましい。2つのリブ30の間の領域は、容器100が把持される際に、親指又は中指(又は、人差し指)の腹の部分が押し当てられることに都合が良い。一方の第1凹部20に親指を当て、他方の第1凹部20に中指(又は、人差し指)を当てることによって確実に容器100を把持することができる。
リブ30は、その断面が容器外側に向かって凸をなしている。リブ30は、例えば指の関節部分にフィットして、滑り止め用の突起として有効に機能しうる。リブ30は、底面26とは直線で連結され、口部側傾斜面22及び底部側傾斜24面とは曲線で連結されうる。典型的には、リブ30と底面26とは、実質的に直線でのみ連結されうる。
口部側斜面22と底部側斜面24とを少なくとも1つのリブ30で連結することにより、容器100の強度を高めることができる。口部側斜面22と底部側斜面24とがリブ30で連結されていない場合には、容器100が折れ曲がり易くなる。例えば、口部側斜面22と底部側斜面24とを連結しないようにリブ30が設けられている場合には、容器100は、口部側斜面22と底面26との境界付近、又は、底面26と底部側斜面24との境界付近において折れ曲がり易くなる。或いは、底面26が存在せず、口部側斜面22と底部側斜面24とが連なった構成においては、口部側斜面22と底部側斜面24との境界付近で容器100が折れ曲がり易くなる。
容器100は、底部側斜面24から底部12の方向に向かって延びた把持用の第2凹部40を備えうる。第1凹部20と容器底部12との間に軸方向に直交する方向に1又は複数の溝60が配置されうる。第2凹部40は、第1凹部20と1又は複数の溝60とを繋ぐように配置されうる。これにより、容器100の強度を向上させ、容器100を折れ曲がり難くすることができる。
第2凹部40は、第1底面42と、第1底面42よりも容器内側方向に深い位置に配置された第2底面44とを含みうる。第2底面44は、2つの第1底面42の間に配置されることが好ましい。第1底面42及び第2底面44により段差が形成される。段差は、軸方向に直交する方向に延びていることが好ましく、これにより、軸方向に直交する方向における胴部10の面の強度が向上する。また、第1凹部20から繋がった第2凹部40に段差を設けることにより、第1凹部20に中指(又は人差し指)を押し当てたときに、薬指(又は人差し指)が第1凹部20に繋がった第1底面42上を滑り動いて自然に第2底面44に触れることになる。すなわち、第1凹部20から繋がった第2凹部40に段差を設けることにより、1つの指を第1凹部20に掛けたときに、他の指が第2凹部の第2底面に自然に誘導されうる。
第2凹部40は、軸方向に沿って延びるように配置されうる。また、第2凹部40は、軸方向に沿って延びた一対の傾斜面46を含みうる。一対の傾斜面46は、容器100の強度の向上に寄与し、容器100を折れ曲がり難くする。
第1凹部20は、第2凹部40の第2底面44よりも容器内側方向に深い部分を含みうる。例えば、第1凹部20の底面26は、第2凹部40の第2底面44よりも容器内側方向に深い位置に配置されうる。
本発明の好適な実施形態の容器の正面図である。 本発明の好適な実施形態の容器の右側側面図である。 本発明の好適な実施形態の容器の上面図である。 本発明の好適な実施形態の容器の下面図である。 本発明の好適な実施形態の容器の断面図(図3のH−H断面)である。 本発明の好適な実施形態の容器の断面図(図3のI−I断面)である。 本発明の好適な実施形態の容器の断面図(図3のG−G断面)である。 本発明の好適な実施形態の容器の断面図(図1のF−F断面)である。 本発明の好適な実施形態の容器の断面図(図1のE−E断面)である。 本発明の好適な実施形態の容器の断面図(図1のD−D断面)である。 本発明の好適な実施形態の容器の断面図(図1のC−C断面)である。 本発明の好適な実施形態の容器の断面図(図1のB−B断面)である。 本発明の好適な実施形態の容器の断面図(図1のA−A断面)である。 図5のJ部の詳細断面図である。 図10のK部の詳細断面図である。
符号の説明
10 胴部
12 底部
14 口部
20 第1凹部
22 口部側斜面
24 底部側斜面
26 底面
30 リブ
40 第2凹部
42 第1底面
44 第2底面
46 傾斜面
50 溝
60 溝

Claims (7)

  1. 胴部を含む容器であって、
    前記胴部の軸方向中央部付近に配置された把持用の第1凹部と、
    前記第1凹部と容器底部との間に前記軸方向に直交する方向に沿って配置された溝と、
    前記第1凹部と前記溝とを繋ぐように配置された把持用の第2凹部とを備えることを特徴とする容器。
  2. 前記第2凹部は、第1底面と、前記第1底面よりも容器内側方向に深い位置に配置された第2底面とを含み、前記第1底面及び前記第2底面により段差が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 前記段差は、前記軸方向に直交する方向に延びていることを特徴とする請求項2に記載の容器。
  4. 前記第2凹部は、2つの前記第1底面を含み、前記第2底面は、2つの前記第1底面の間に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の容器。
  5. 前記第2凹部は、前記軸方向に沿って延びた一対の傾斜面を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の容器。
  6. 合成樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の容器。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の容器に液体を充填してなることを特徴とする物品。
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