JP4808182B2 - 無線通信装置、無線通信装置の給電方法 - Google Patents
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Description
この対策として、高周波電力増幅器とアンテナの間に制御可能な整合回路を設けて反射波を小さくする方法(特許文献1)、送信電力の一部で反射波をキャンセルする方法(特許文献2)、反射波を用いて反射波をキャンセルする方法(特許文献3)などがある。
本発明は、高周波電力増幅器を最適な状態で動作でき、かつ電源利用効率の高い無線通信装置を提供することを目的とする。
図1に第1実施形態の無線通信装置の機能構成例を示す。無線通信装置100は、アンテナ110、アンテナ110に送信信号を供給する増幅部120、交流信号を直流電力に変換する整流部130、サーキュレータ部140、送信信号を生成する信号源910を有する。サーキュレータ部140は、第1端子が増幅部120側に接続され、第2端子がアンテナ110側に接続され、第3端子が整流部130側に接続され、第1端子からの入力は第2端子に出力し、第2端子からの入力は第3端子に出力する。
図5は、無線通信装置100を外部からの交流電力で駆動する様子を示す図である。第1実施例では、無線通信装置100自身の送信信号の反射波を給電に用いた。しかし、受信した信号も、サーキュレータ部140の第2端子から第3端子に通過し、整流部130に入力される。したがって、無線通信装置100は、外部から交流電力の供給によっても給電できる。
図6に、第2実施形態の無線通信装置の機能構成例を示す。無線通信装置200は、移相部250をサーキュレータ部140とアンテナ110との間に備える点が、無線通信装置100と異なる。サーキュレータ部140は、第1端子に入力された信号を第2端子に出力する。しかし、わずかではあるが、第1端子に入力された信号が第3端子にも漏れる。移相部250は、反射波の位相を第3端子に漏れた送信信号の位相と同相にあわせる、もしくは少なくとも逆相とならないようにする。したがって、効率よく反射波と漏れた送信信号とを電力に変換できるので、さらに電源利用効率を高くできる。
なお、無線通信装置200は充電できる電源部290を備えてもよい。この場合は、整流部130から出力される直流電力を、電源部290に蓄え、各構成部には電源部290が給電する。
図7に、1つのアンテナを複数の帯域のキャリアで共用する場合の無線通信装置の機能構成例を示す。キャリアの帯域が異なれば、反射波の位相と漏れた送信信号の位相を合わせるための移相部250の調整は、キャリアごとに行わなければならない。そこで、無線通信装置300は、帯域ごとに(信号源ごとに)増幅部120−n(nは、1または2)、サーキュレータ部140−nを備えている。また、送信されるキャリアの帯域は、スイッチ360で切り替えられる。このような構成なので、1つのアンテナを複数の帯域のキャリアで共用する場合も、電源利用効率を高くできる。なお、図7ではキャリアの帯域を2つとしたが、3つ以上の場合も同じ考え方で、増幅部120−n、サーキュレータ部140−nを増やせばよい(nが3以上となる。)。
また、無線通信装置300も充電できる電源部290を備えてもよい。この場合は、整流部130から出力される直流電力を、電源部290に蓄え、各構成部には電源部290が給電する。例えば電源部は増幅部のうち動作している120−nに給電する。
図8に、アンテナが複数ある場合の無線通信装置の機能構成例を示す。無線通信装置400は、信号源910−n(nは、1または2)ごとに、無線通信装置100(図1)のアンテナ110−n、増幅部120−n、サーキュレータ部140−n、整流部130−nの組合せを備えている。また、各整流部130−nからの出力を加算するための、直流電力合成部470も備えている。無線通信装置400はこのような構成なので、無線通信装置100と同じように電源利用効率を高くできる。
なお、図8ではアンテナの数を2つとしたが、3つ以上の場合も同じ考え方で、アンテナ110−n、増幅部120−n、サーキュレータ部140−n、整流部130−nの組合せを増やせばよい(nが3以上となる。)。
また、無線通信装置400も充電できる電源部290を備えてもよい。この場合は、直流電力合成部470から出力される直流電力を、電源部290に蓄え、各構成部には電源部290が給電する。例えば電源部は増幅部のうち動作している120−nに給電する。
図9に、同じ帯域用のアンテナが複数ある場合の無線通信装置の機能構成例を示す。図9の信号源910−n(nは、1または2)のキャリアの帯域は同じとする。無線通信装置500は、アンテナ110−n、サーキュレータ部140−n、増幅部120−n、移相部550−nの組合せを複数備えている。また、1つの合成部570と整流部130を備えている。
なお、図9ではアンテナの数を2つとしたが、3つ以上の場合も同じ考え方で、アンテナ110−n、増幅部120−n、サーキュレータ部140−n、移相部550−nの組合せを増やせばよい(nが3以上となる。)。
また、無線通信装置500も充電できる電源部290を備えてもよい。この場合は、整流部130から出力される直流電力を、電源部290に蓄え、各構成部には電源部290が給電する。
120 増幅部
130 整流部
140 サーキュレータ部
250、550 移相部
290 電源部
360 スイッチ
470 直流電力合成部
570 合成部
910 信号源
Claims (11)
- アンテナと、
前記アンテナに送信信号を供給する増幅部と、
交流信号を直流電力に変換する整流部と、
第1端子が前記増幅部側に接続され、第2端子が前記アンテナ側に接続され、第3端子が前記整流部側に接続され、第1端子からの入力は第2端子に出力し、第2端子からの入力は第3端子に出力するサーキュレータ部と、
前記アンテナと前記サーキュレータ部との間に移相部を備え、
前記移相部は、前記アンテナで反射された送信信号の位相を、前記サーキュレータ部の第1端子から第3端子に流れた送信信号の位相と少なくとも逆相とならないように調整されている
ことを特徴とする無線通信装置。 - アンテナと、
前記アンテナに送信信号を供給する増幅部と、
交流信号を直流電力に変換する整流部と、
第1端子が前記増幅部側に接続され、第2端子が前記アンテナ側に接続され、第3端子が前記整流部側に接続され、第1端子からの入力は第2端子に出力し、第2端子からの入力は第3端子に出力するサーキュレータ部と、
前記サーキュレータ部のアンテナ側に接続された移相部を備え、
前記増幅部、前記サーキュレータ部、前記移相部の組合せが、送信信号のキャリアの帯域ごとに複数あり、
前記増幅部のいずれか1つを選択し、送信信号を前記アンテナに伝えるスイッチを備え、
前記移相部は、前記アンテナで反射された送信信号の位相を、対応するサーキュレータ部の第1端子から第3端子に流れた送信信号の位相と少なくとも逆相とならないように調
整されている
ことを特徴とする無線通信装置。 - アンテナと、
前記アンテナに送信信号を供給する増幅部と、
交流信号を直流電力に変換する整流部と、
第1端子が前記増幅部側に接続され、第2端子が前記アンテナ側に接続され、第3端子が前記整流部側に接続され、第1端子からの入力は第2端子に出力し、第2端子からの入力は第3端子に出力するサーキュレータ部を備え、
前記アンテナ、前記増幅部、前記サーキュレータ部、前記整流部の組合せが複数あり、
複数の前記整流部からの出力を合成する直流電力合成部を
備える無線通信装置。 - 請求項3記載の無線通信装置であって、
前記アンテナと前記サーキュレータ部との間ごとに移相部も備え、
前記移相部は、前記アンテナで反射された送信信号の位相を、前記サーキュレータ部の第1端子から第3端子に流れた送信信号の位相と少なくとも逆相とならないように、前記
移相部ごとに調整されている
ことを特徴とする無線通信装置。 - アンテナと、
前記アンテナに送信信号を供給する増幅部と、
交流信号を直流電力に変換する整流部と、
第1端子が前記増幅部側に接続され、第2端子が前記アンテナ側に接続され、第3端子が前記整流部側に接続され、第1端子からの入力は第2端子に出力し、第2端子からの入力は第3端子に出力するサーキュレータ部と、
前記サーキュレータ部の整流部側に接続された移相部を備え、
前記アンテナ、前記増幅部、前記サーキュレータ部、前記移相部の組合せが複数あり、
複数の前記移相部からの出力を合成する合成部を備え、
複数の前記増幅部から出力される送信信号のキャリアの帯域は同じであり、
前記移相部は、各アンテナで反射された送信信号の位相が少なくとも互いに逆相とならないように調整されている
ことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項5記載の無線通信装置であって、
前記アンテナと前記サーキュレータ部との間ごとに第2移相部も備え、
前記第2移相部は、前記アンテナで反射された送信信号の位相を、前記サーキュレータ部の第1端子から第3端子に流れた送信信号の位相と少なくとも逆相とならないように、
前記第2移相部ごとに調整されている
ことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項1から6のいずれかに記載の無線通信装置であって、
当該無線通信装置の能動的な構成部に電力を供給する電源部も備え、
前記電源部は、前記整流部からの直流電力を充電できる
ことを特徴とする無線通信装置。 - アンテナと、
前記アンテナに送信信号を供給する増幅部と、
交流信号を直流電力に変換する整流部と、
第1端子が前記増幅部側に接続され、第2端子が前記アンテナ側に接続され、第3端子が前記整流部側に接続され、第1端子からの入力は第2端子に出力し、第2端子からの入力は第3端子に出力するサーキュレータ部を備え、
前記整流部は、異なる2種類以上のダイオードを有し、
あらかじめダイオードごとの出力レベルの範囲を定めておき、前記増幅部の出力レベルを制御する信号を参照して、出力レベルがあらかじめ定められた範囲に該当するダイオードを用いる
ことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項1から7のいずれかに記載の無線通信装置であって、
前記整流部は、異なる2種類以上のダイオードを有し、
あらかじめダイオードごとの出力レベルの範囲を定めておき、前記増幅部の出力レベルを制御する信号を参照して、出力レベルがあらかじめ定められた範囲に該当するダイオードを用いる
ことを特徴とする無線通信装置。 - アンテナと、
前記アンテナに送信信号を供給する増幅部と、
交流信号を直流電力に変換する整流部と、
第1端子が前記増幅部側に接続され、第2端子が前記アンテナ側に接続され、第3端子が前記整流部側に接続され、第1端子からの入力は第2端子に出力し、第2端子からの入力は第3端子に出力するサーキュレータ部と、
前記アンテナと前記サーキュレータ部との間に移相部と、
を備える無線通信装置の給電方法であって、
前記増幅部と前記アンテナが、送信信号を送出する信号送信ステップと、
前記サーキュレータ部が前記アンテナ部から前記増幅部の方向へ進む信号を前記整流部に送り、前記整流部が直流電力に変換する信号整流ステップと、
前記移相部が前記アンテナで反射された送信信号の位相を前記サーキュレータ部の第1端子から第3端子に流れた送信信号の位相と少なくとも逆相とならないように調整する信号調整ステップと
を有する無線通信装置の給電方法。 - アンテナと、
前記アンテナに送信信号を供給する増幅部と、
交流信号を直流電力に変換する整流部と、
第1端子が前記増幅部側に接続され、第2端子が前記アンテナ側に接続され、第3端子が前記整流部側に接続され、第1端子からの入力は第2端子に出力し、第2端子からの入力は第3端子に出力するサーキュレータ部と、
を備える無線通信装置の給電方法であって、
前記整流部は、異なる2種類以上のダイオードを備え、
前記増幅部と前記アンテナが、送信信号を送出する信号送信ステップと、
前記サーキュレータ部が前記アンテナ部から前記増幅部の方向へ進む信号を前記整流部に送り、前記整流部が直流電力に変換する信号整流ステップと、
前記整流部が、前記増幅部からの出力に応じて前記整流部内のダイオードを選択する選択ステップ
を有する無線通信装置の給電方法。
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