JP2005287017A - 送信回路、通信機器、オーディオ機器、映像機器、及び送信方法 - Google Patents

送信回路、通信機器、オーディオ機器、映像機器、及び送信方法 Download PDF

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徹 松浦
Hisashi Adachi
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Abstract

【課題】 従来の送信回路においては、増幅器、振幅変調器が後続のフィルタの帯域外インピーダンスの影響で歪んでしまう。
【解決手段】 直交データ生成器101からのデータは、ベクトルデータ変換器102で、例えば大きさが0と実数の2値となるように量子化される。ベクトルデータ変換器102の出力は変調器103で変調され、増幅器104に入力される。増幅器104では入力される信号の包絡線が量子化されている、すなわち一定の包絡線の信号がオン、オフされた信号となっているので、高効率の非線形増幅器を用いることができる。ベクトルデータ変換器102で発生した量子化雑音がフィルタ106で除去された後、低歪み、低雑音の信号が出力端子107から出力される。アイソレーション部105を間に接続し、増幅器104の出力インピーダンスがフィルタ106の影響を受けないようにすることで、低歪みの信号を出力することができる。
【選択図】 図1

Description

携帯電話、無線LANなどの無線機器に用いられる送信回路、通信機器、オーディオ機器、映像機器、及び送信方法に関する。
従来の送信回路(例えば、特許文献1参照。)の一例を図27に示す。
従来の送信回路は、データ生成器1501、デルタシグマ変調器1502、電源制御部1503、角度変調器1504、振幅変調器1505、フィルタ1506、出力端子1507から構成される。
データ生成器1501は、振幅データと位相データを出力する回路である。
デルタシグマ変調器1502は、入力されるデータをデルタシグマ変調し、入力されるデータより分解能の小さいデータ、すなわち、取り得る電圧値の数が少ないデータを出力する回路である。
電源制御部1503は、入力信号に比例した電圧を出力する回路である。
角度変調器1504は、位相データで搬送波を角度変調する回路である。
振幅変調器1505は、角度変調波を電源制御部1503から供給される信号で振幅変調する回路である。
フィルタ1506は、入力信号のうち不要周波数成分を取り除く回路である。
出力端子1507は、出力信号を取り出すための端子である。
次に、このような従来の送信回路の動作を説明する。
データ生成器1501から振幅データと位相データが出力される。データ生成器1501から出力された振幅データは、デルタシグマ変調器1502でデルタシグマ変調され、電源制御部1503に入力される。電源制御部1503は、入力された信号に比例した電圧を出力する。一方、データ生成器1501から出力された位相データは、角度変調器1504で角度変調され、振幅変調器1505に入力される。振幅変調器1505は角度変調波を電源制御部1503から供給される信号で振幅変調する。デルタシグマ変調器1502で発生した量子化雑音はフィルタ1506で取り除かれ、出力端子1507から出力される。
このような従来の送信回路を用いることにより、増幅器の非線形性の影響を少なくすることが期待出来るとともに、消費電力が少ない効率的な回路を提供することが期待出来る。
特開2002−325109号公報
しかしながら、本願発明者は、図27で説明した従来の送信回路において、フィルタ1506の帯域外インピーダンスが、振幅変調器1505の特性に影響を与えることを発見した。すなわち、図27の送信回路においては、フィルタ1506の帯域外インピーダンスの影響で、振幅変調器1505で十分な帯域が確保できなくなり、出力信号が歪んでしまうことを発見した。
すなわち、従来の送信回路では、フィルタの帯域外インピーダンスの影響で、振幅変調器で十分な帯域が確保できなくなり、出力信号が歪んでしまうという課題がある。
また、図27の送信回路では、デルタシグマ変調器1502を用いているので、量子化雑音信号が広い周波数範囲で分布することになる。このように広い周波数範囲で分布する量子化雑音信号が、フィルタ1506で除去されるので、量子化雑音信号のエネルギーが無駄となり、送信回路全体の消費電力を小さくすることができない。
すなわち、従来の送信回路では、量子化雑音信号のエネルギーが無駄になり、送信回路全体の消費電力を小さくすることが出来ないという課題がある。
本発明は、上記課題を考慮し、十分な帯域が確保することが出来、出力信号の歪みが少ない送信回路、通信機器、オーディオ機器、映像機器、及び送信方法を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、上記課題を考慮し、送信回路全体の消費電力を小さくすることが出来、高効率である送信回路、通信機器、オーディオ機器、映像機器、及び送信方法を提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、
信号を入力して所定の変調または所定の信号変換を行い、入力された前記信号よりも分解能を低くした信号を出力する信号変調変換回路と、
前記信号変調変換回路から出力された信号を増幅する増幅器と、
一方の端子が前記増幅器の出力に接続されたアイソレーション部と、
前記アイソレーション部の他方の端子に接続され、前記増幅器から出力された信号のうち不要な周波数成分を減衰させるフィルタとを備え、
前記アイソレーション部は、前記フィルタから出力される信号の中心周波数から前記信号変調変換回路のサンプリング周波数の半分を引いた周波数から、前記フィルタから出力される信号の中心周波数に前記信号変調変換回路のサンプリング周波数の半分を足した周波数までの周波数帯域において、前記フィルタの入力反射係数の大きさより、入力反射係数の大きさが小さい、送信回路である。
また、第2の本発明は、
直交データを生成する直交データ生成器を備え、
前記信号変調変換回路は、前記直交データ生成器の出力に接続され、直交データの2乗和の平方根で表される大きさに関して分解能を低くしたデータを出力するベクトルデータ変換器と、
前記ベクトルデータ変換器の出力に接続された変調器とを有し、
前記増幅器は、前記変調器の出力に接続されている、第1の本発明の送信回路である。
また、第3の本発明は、
振幅データと位相データを生成し、第1の出力から生成した前記振幅データを出力し、第2の出力から生成した前記位相データを出力する極データ生成器を備え、
前記信号変調変換回路は、前記極データ生成器の前記第1の出力に接続され、入力より分解能を低くしたデータを出力するスカラーデータ変換器と、
前記スカラーデータ変換器の出力に接続された電源制御部と、
前記極データ生成器の前記第2の出力に接続された角度変調器とを有し、
前記増幅器は、振幅変調器を兼ねており、
前記振幅変調器は、前記角度変調器の出力と、前記電源制御部の出力に接続されており、出力が前記アイソレーション部に接続されている、第1の本発明の送信回路である。
また、第4の本発明は、
信号を生成する信号生成器を備え、
前記信号変調変換回路は、前記信号生成器の出力に接続され、入力より分解能を低くしたデータを出力するスカラーデータ変換器を有し、
前記増幅器は、前記スカラーデータ変換器の出力に接続されている、第1の本発明の送信回路である。
また、第5の本発明は、
前記アイソレーション部は、アイソレータである、第1〜4の本発明のいずれかの送信回路である。
また、第6の本発明は、
前記アイソレーション部は、減衰器である、第1〜4の本発明のいずれかの送信回路である。
また、第7の本発明は、
信号を入力して所定の変調または信号変換を行い、入力された前記信号よりも分解能を低くした信号を出力する信号変調変換回路と、
前記信号変調変換回路から出力された信号を増幅する増幅器と、
前記増幅器に電力を供給する電力供給部と、
第1の端子、第2の端子、及び第3の端子を有し、前記第1の端子から入力された信号を前記第2の端子から出力し、前記第2の端子から入力された信号を前記第3の端子から出力し、前記第3の端子から入力された信号を前記第1の端子から出力し、前記第1の端子が前記増幅器の出力に接続されたサーキュレータと、
前記サーキュレータの前記第2の端子に接続され、前記増幅器から出力された信号のうち不要な周波数成分を減衰させるフィルタと、
入力が前記サーキュレータの前記第3の端子に接続され、出力が前記電力供給部の出力に接続され、入力された信号を直流信号に変換して出力する電力再利用部とを備えた、送信回路である。
また、第8の本発明は、
直交データを生成する直交データ生成器を備え、
前記信号変調変換回路は、前記直交データ生成器の出力に接続され、直交データの2乗和の平方根で表される大きさに関して分解能を低くしたデータを出力するベクトルデータ変換器と、
前記ベクトルデータ変換器の出力に接続された変調器とを有し、
前記増幅器は、前記変調器の出力に接続されている、第7の本発明の送信回路である。
また、第9の本発明は、
振幅データと位相データを生成し、第1の出力から生成した前記振幅データを出力し、第2の出力から生成した前記位相データを出力する極データ生成器を備え、
前記信号変調変換回路は、前記極データ生成器の第1の出力に接続され、入力より分解能を低くしたデータを出力するスカラーデータ変換器と、
前記極データ生成器の第2の出力に接続された角度変調器とを有し、
前記電力供給部は、前記スカラーデータ変換器の出力に接続された電源制御部であり、
前記増幅器は、振幅変調器を兼ねており、
前記振幅変調器は、前記角度変調器の出力と、前記電源制御部の出力に接続されている、第7の本発明の送信回路である。
また、第10の本発明は、
信号を生成する信号生成器を備え、
前記信号変調変換回路は、前記信号生成器の出力に接続され、入力より分解能を低くしたデータを出力するスカラーデータ変換器を有し、
前記増幅器は、前記スカラーデータ変換器の出力に接続されている、第7の本発明の、送信回路である。
また、第11の本発明は、
前記ベクトルデータ変換器は、入力された信号から、互いに直交するI信号およびQ信号、ならびに前記I信号および前記Q信号からなる直交信号の振幅成分を生成する原データ生成部と、
前記振幅成分を、前記振幅成分の分解能よりも小さい分解能の信号に変換するデルタシグマ変調部と、
前記I信号が前記振幅成分で除算された規格化Iデータと前記変換された信号とを掛け算して得られる第1データを出力する第1掛算部と、
前記Q信号が前記振幅成分で除算された規格化Qデータと前記変換された信号とを掛け算して得られる第2データを出力する第2掛算部とを有する、第2または8の本発明の送信回路である。
また、第12の本発明は、
前記ベクトルデータ変換器は、I信号およびQ信号を有する直交データが入力される直交データ入力端子と、
前記直交データ入力端子に接続された演算回路と、
前記演算回路の出力側に接続された第1ベクトル量子化器と、
前記第1ベクトル量子化器の出力側に接続された出力端子とを有し、
前記I信号および前記Q信号は所定のベクトルを形成しており、
前記演算回路は、第1入力端子および第2入力端子を有する第1ベクトル引き算器と、前記第1ベクトル引き算器の出力側に接続されたベクトル積分器とを有する単位回路が、n(nは自然数)個接続されたものであり、
前記出力端子の出力および/または前記各ベクトル積分器の出力は、前記各単位回路の第1ベクトル引き算器の前記第2入力端子に入力され、
前記直交データ入力端子は、第一番目の前記単位回路の前記第1ベクトル引き算器の前記第1入力端子に接続され、
前記単位回路どうしは、前記ベクトル積分器の出力端子と前記第1ベクトル引き算器の前記第1入力端子とにより接続されており、
前記第1ベクトル引き算器は、前記第1入力端子から入力された直交データのなすベクトルから前記第2入力端子に入力された直交データのなすベクトルを引き算した直交データを出力し、
前記ベクトル積分器は、入力された前記直交データで構成されるベクトルを積分し、
前記第1ベクトル量子化器は、入力されたベクトルの少なくとも大きさに関して量子化された所定の値を出力する、第2または8の本発明の送信回路である。
また、第13の本発明は、
前記スカラーデータ変換器は、デルタシグマ変調回路である、第3、4、9、10の本発明のいずれかの送信回路である。
また、第14の本発明は、
前記電力再利用部は、ダイオードと、
前記ダイオードにバイアス電圧を供給するバイアス回路と、
前記ダイオードの出力に並列に接続され、他方が接地されたコンデンサとを有する、第8〜10の本発明のいずれかの送信回路である。
また、第15の本発明は、
前記電力再利用部は、バランと、
前記バランの2つの出力にそれぞれ接続された1対のダイオードと、
前記1対のダイオードのそれぞれにバイアス電圧を供給する1対のバイアス回路と、
前記1対のダイオードのそれぞれの出力に並列に接続され、他方が接地された1対のコンデンサとを有する、第8〜10の本発明のいずれかの送信回路である。
また、第16の本発明は、アンテナに接続されるアンテナ共用器と、
前記アンテナ共用器に送信信号を出力する送信回路と、
前記アンテナ共用器から出力される受信信号を入力する受信回路とを備え、
前記送信回路には、第1〜4、7〜10の本発明のいずれかの送信回路が用いられている、通信機器である。
また、第17の本発明は、音声信号を出力する送信回路と、
前記送信回路から出力された前記音声信号を音声として出力する音声出力部とを備え、
前記送信回路には、第4または10の本発明の送信回路が用いられている、オーディオ機器である。
また、第18の本発明は、映像信号を出力する送信回路と、
前記送信回路から出力された前記映像信号を表示する表示部とを備え、
前記送信回路には、第4または第10の本発明の送信回路が用いられている、映像機器である。
また、第19の本発明は、
信号を入力して所定の変調または所定の信号変換を行い、入力された前記信号よりも分解能を低くした信号を出力する信号変調変換ステップと、
前記信号変調変換ステップで処理された信号を増幅する増幅ステップと、
前記増幅ステップで処理された信号を通過させるアイソレーションステップと、
前記増幅ステップで処理されて前記アイソレーションステップを通過した信号のうち不要な周波数成分を減衰させるフィルタステップとを備え、
前記アイソレーションステップは、前記フィルタステップで処理された信号の中心周波数から前記信号変調変換ステップのサンプリング周波数の半分を引いた周波数から、前記フィルタステップで処理された信号の中心周波数に前記信号変調変換ステップのサンプリング周波数の半分を足した周波数までの周波数帯域において、前記フィルタステップの入力反射係数の大きさより、入力反射係数の大きさが小さい、送信方法である。
本発明は、十分な帯域が確保することが出来、出力信号の歪みが少ない送信回路、通信機器、オーディオ機器、映像機器、及び送信方法を提供することが出来る。
また、本発明は、送信回路全体の消費電力を小さくすることが出来、高効率である送信回路、通信機器、オーディオ機器、映像機器、及び送信方法を提供することが出来る。
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について図1を用いて説明する。
図1に示す送信回路は、直交データ生成器101、ベクトルデータ変換器102、変調器103、増幅器104、アイソレーション部105、フィルタ106、及び出力端子107を備えている。
直交データ生成器101は、直交データ(ベースバンドデータ)であるI信号、及びQ信号を生成する回路である。
ベクトルデータ変換器102は、I信号、及びQ信号をデータ変換し、そのベクトルのなす大きさに関して量子化する回路である。
変調器103は、入力される信号を変調する回路である。
増幅器104は、入力される信号を増幅する回路である。
アイソレーション部105は、増幅器104の出力インピーダンスがフィルタ106の影響を受けないようにする回路である。
フィルタ106は、ベクトルデータ変換器102で発生した量子化雑音を除去する回路である。
出力端子107は、出力信号を取り出す端子である。
なお、本実施の形態1におけるベクトルデータ変換器102、及び変調器103は、本発明の信号変調変換回路の例である。
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
直交データ生成器101で、直交データ(ベースバンドデータ)であるI信号、Q信号が生成される。
直交データ生成器101で生成されたI信号及びQ信号は、ベクトルデータ変換器102でデータ変換され、そのベクトルのなす大きさに関して量子化される。例えば、そのベクトルのなす大きさが0と実数の2値となるように量子化される。ベクトルデータ変換器102の出力は変調器103で変調され、増幅器104に入力される。
増幅器104では入力される信号の包絡線が量子化されている、すなわち一定の包絡線の信号がオン、オフされた信号となっているので、高効率の非線形増幅器を用いることができる。
以下に、増幅器104として、高効率の非線形増幅器を用いることが出来る点について以下に説明する。
つまり、増幅器104は、変調器103の値に応じたレベルの信号を出力するが、変調器103からの出力信号は、例えば包絡線の信号が、オン、オフされた信号となっているなど量子化されているので、取り得る信号レベルの数が少ない。従って、増幅器104は、入力信号の少ない信号レベルの数に応じた信号レベルに比例した数種類の出力レベルのみを出力すればよい。そのため、線形性の低い増幅器104を用いても容易に出力レベルの校正を行うことが出来る。
特に、ベクトルデータ変換器102がベクトルデータの大きさに関して出力を1ビットとする構成すなわち、取り得る信号レベルの値の数が2値である場合は、増幅器104は、単にスイッチとして動作すればよく、増幅器104を飽和に近い状態で使用することが可能となり、高効率化が可能となる。また、アナログ特性に異存する構成要素が少なく、歪みの大きな素子を用いても線形性のよい特性を得ることが可能となる。
一般的に入力信号の信号レベルが連続的に変化し、非常に多数の信号レベルを取り得る信号を増幅する際、増幅器104が非線形な入出力特性を有している場合には、その増幅器104の入出力特性の非線形性を補正するために、入力信号を増幅器104の入出力特性の非線形性を見越して予め加工しておけばよいと考えられる。しかし、入力信号を増幅器104の入出力特性の非線形性を補正できるように予め加工することは、入力信号が取り得る非常に多数の信号レベルの全ての部分で増幅器104の入出力特性を考慮しなければならない。しかしながら、入力信号が取り得る非常に多数の信号レベルの全ての部分で増幅器104の入出力特性の非線形性を見越して予め入力信号を加工しておくためには大きなメモリ容量が必要となり、増幅器の温度特性のばらつき等も考慮しなければならず、実現が難しい。
これに対して、入力信号の信号レベルがステップ的に変化するような分解能が低減された信号の場合には、増幅器104の入出力特性が非線形であっても、入力信号がステップ的に取りうる値のみを調整することにより、歪みのない出力信号を出力することが出来るようになる。このように、入力信号の信号レベルがステップ的な値をとる分解能が低減された信号である場合には、増幅器104の入出力特性が非線形であっても、その非線形性を考慮した大きさのレベルで増幅器104へ信号を入力させることにより、増幅器104から歪みのない所望の出力信号を得ることが出来る。
また、増幅器104はステップ状の各信号レベルで、正弦波である角度変調信号を増幅するだけであるので、基本的に高調波以外の歪が発生しない。このため、各ステップの信号では、角度変調信号を増幅器104で増幅した場合、仮に増幅器104が非線形な特性を持つとしても、高調波以外の歪みが発生しない。そのため、増幅器104を飽和に近い動作条件で用いても、送信出力の近傍に発生する歪が小さい。また、OFF時は電流がほとんど流れない。そのため、高効率化が可能である。
以上、増幅器104として、高効率の非線形増幅器を用いることが出来る点について説明した。
さて、増幅器104からの出力信号は、アイソレーション部105を経由して、フィルタ106に入力される。フィルタ106では、ベクトルデータ変換器102で発生した量子化雑音が除去された後、低歪み、低雑音の信号が出力端子107から出力される。ただし、増幅器104として上述したように高効率の非線形増幅器を用いることが出来るけれども、ベクトルデータ変換器102から出力される信号が広帯域であるので、増幅器104で歪みが発生しないためには、増幅器104の利得が中心周波数±fs/2(fsはデータ変換器のサンプリング周波数)の周波数範囲で大きく変化しないようにしなければならない。しかしながら、本願発明者は、本願明細書の発明が解決しようとする課題でも述べたように、増幅器104の出力に直接フィルタ106を接続すると、フィルタ106の帯域外インピーダンスが、増幅器104の特性に影響を与えることを発見した。すなわち、フィルタ106の帯域外インピーダンスの影響により増幅器104で十分な帯域が確保できなくなり増幅器104からの出力信号が歪んでしまうことを発見した。
すなわち、図2は、本実施の形態1の送信回路の隣接チャンネル漏洩電力と、本実施の形態1の送信回路において、アイソレーション部105を用いず、増幅器104に直接フィルタ106を接続した場合の送信回路の隣接チャンネル漏洩電力とを測定した結果である。
図2は、PDC信号を入力し、50kHz離調、21kHz積分帯域幅で隣接チャンネル漏洩電力を測定した結果を示している。図2で、横軸は、入力パワー(dBm)を表し、縦軸は、隣接チャンネル漏洩電力(ACP;Adjacent Channel Power)を示している。また、白抜きの丸印が重ねて描かれている曲線が、本実施の形態1の送信回路の隣接チャンネル漏洩電力を示し、塗りつぶした丸印が重ねて描かれている曲線が、本実施の形態1の送信回路において、アイソレーション部105を用いず、増幅器104に直接フィルタ106を接続した場合の送信回路の隣接チャンネル漏洩電力を示している。図2から明らかなように増幅器104の入力信号が−5dBm以上の信号レベルでは、明らかに本実施の形態1の送信回路の隣接チャンネル漏洩電力に比べて、本実施の形態1の送信回路において、アイソレーション部105を用いず、増幅器104に直接フィルタ106を接続した場合の送信回路の隣接チャンネル漏洩電力の方が大きくなっている。図2の計測結果から分かるように、本実施の形態1の送信回路において、アイソレーション部105を用いず、増幅器104に直接フィルタ106を接続した場合には、増幅器104からの出力信号が歪んでしまう。
つまり、フィルタ106は抑圧帯域での反射係数が大きく、そのまま接続すると、増幅器104において利得の平坦性が確保できず、増幅器104からの出力信号が歪んでしまうことになる。
そこでアイソレーション部105を間に接続し、増幅器104の出力インピーダンスがフィルタ106の影響を受けないようにする。アイソレーション部105としては、フィルタ106の中心周波数±fs/2(fsはデータ変換器のサンプリング周波数)の周波数範囲で、フィルタ106の入力反射係数より入力反射係数が小さいものを用いる。その結果、低歪みの信号を出力することができる。増幅器104の出力スペクトラムとフィルタ106の通過特性の一例を図3に示す。
次に、ベクトルデータ変換器102の具体的な構成について説明する。
図13に、デルタシグマ変調器606を用いたベクトルデータ変換器102の構成を示す。図13において、ベクトルデータ変換器102は、入力端子601、602、座標系変換部605、デルタシグマ変調器606、掛算器607、608、及び出力端子603、604を備えている。
入力端子601、602は、直交データ生成器101から、それぞれ直交信号であるI信号、Q信号を入力する端子である。
座標系変換部605は、入力端子601、602から入力された直交信号の振幅信号(I2+Q21/2 を生成し、規格化Iデータ(I/(I2+Q21/2)ならびに規格化Qデータ(Q/(I2+Q21/2 )を出力する回路である。
規格化I信号の出力側に掛算器607の入力側の一端が接続され、規格化Q信号の出力側に掛算器608の入力側の一端が接続されている。
また、座標系変換器605の振幅信号の出力側には、デルタシグマ変調器606が接続されている。また、デルタシグマ変調器606の出力側には、掛算器607、608のそれぞれの入力側の他端が接続されている。そして、掛算器607、608の出力側には、それぞれ出力端子603、604が接続されている。
次に、このような構成のベクトルデータ変換器102の動作を説明する。
直交データ生成器101から出力された直交信号であるI信号及びQ信号は、それぞれ入力端子601、602から座標変換部605に入力される。
座標変換部605は、入力端子601、602から入力された直交信号の振幅信号(I2+Q21/2 を生成し、規格化Iデータ(I/(I2+Q21/2)ならびに規格化Qデータ(Q/(I2+Q21/2 )を出力する。
掛算器607において、掛算器607に入力された上記規格化Iデータに、掛算器607の他方の入力側から入力されたデルタシグマ変調された信号(±a)が掛け算されて、第1データ(±aI/(I2+Q21/2 )が得られる。得られた第1データは掛算器607から出力端子603を経て出力される。
また、掛算器608において、掛算器608に入力された上記規格化Qデータに、掛算器608の他方の入力側から入力されたデルタシグマ変調された信号(±a)が掛け算されて、第2データ(±aQ/(I2+Q21/2 )が得られる。得られた上記第2データは掛算器608から出力端子604を経て出力される。
上記のようにして得られた第1データおよび第2データを直交変調すると定包絡の信号が得られる。すなわち、第1データと第2データからなる直交信号の振幅成分はaとなり一定値を取る。このことは、第1データと第2データからなる直交信号の包絡線は一定値であることを意味する。
なお、上記のデルタシグマ変調された信号は、+a、−aの2値を取る、として説明したが、0と0以外の実数を取る2値であることも考えられる。その場合の第1データおよび第2データからなる信号は、定包絡な信号がオン、オフした信号になる。
上記のベクトルデータ変換器102を用いることで、上述したように後段の増幅器104には線形性が要求されないため、消費電力が少なく高効率な送信回路を実現することができる。
図14に、ベクトル量子化器を用いたベクトルデータ変換器102の構成を示す。図14に示すベクトルデータ変換器102は、入力端子701、引き算器703、ベクトル積分器704、ベクトル量子化器705、及び出力端子702を備えている。
入力端子701には、引き算器703の入力側の一端が接続されている。また、引き算器703の出力側にはベクトル積分器704が接続され、ベクトル積分器704の出力にはベクトル量子化器705が接続され、その出力が出力端子702に接続されている。また、ベクトル量子化器705の出力は、引き算器703の他方の入力側から入力されている。
次に、このような構成のベクトルデータ変換器102の動作を説明する。入力端子701には直交データI信号、Q信号が入力される。I信号、Q信号はベクトル引き算器703を経由して、ベクトル積分器704に入力される。ベクトル積分器704ではI信号、Q信号のなすベクトルをベクトル演算で積分していく。この積分結果はベクトル量子化器705に入力される。
まず、ベクトル量子化器705がベクトルの大きさに関して量子化する場合について述べる。0<a(aは実数)としたとき、ベクトル量子化器705への入力ベクトルの大きさによって、0またはaの大きさを持ったベクトルを出力する。量子化の方法として例えば、入力ベクトルの大きさが閾値であるaより小さいときは、出力ベクトルの大きさを0とし、aより小さくないときは出力ベクトルの大きさをaとする。この出力は、出力端子702から出力され、同時にベクトル引き算器703で引き算処理される。ベクトル引き算器では具体的には、入力端子701から入力されたベクトルから、ベクトル量子化器705から出力されたベクトルを、ベクトル演算で引く、という動作を行なう。
上記のようにしてI信号、Q信号を変換したI‘信号、Q’信号は、そのベクトルのなす大きさがaまたは0なので、ベクトルデータ変換器102からの出力は、定包絡線の信号をオン、オフと切換えたものになる。
したがって、上記のベクトルデータ変換器102を用いることで、後段の増幅器104には線形性が要求されないため、増幅特性の飽和点付近で動作できるので、高効率な送信回路を実現することができる。
なお、ベクトルデータ変換器102として、図14に示すベクトル量子化器を用いたベクトルデータ変換器102を用いるとして説明したが、これに限らない。ベクトルデータ変換器102として、より高次の構成を用いることも出来る。
図15に、ベクトルデータ変換器102として用いるn次(nは自然数)の構成を示す。
すなわち、I、Qデータが入力される入力端子2106と、入力端子2106に接続された演算回路と、上記演算回路に接続されたベクトル量子化器2111と、ベクトル量子化器2111に接続された出力端子2114とを備え、上記演算回路は、第1入力端子2801および第2入力端子2802を有するベクトル引き算器2107と、ベクトル引き算器2107の出力側に接続されたベクトル積分器2108とを有する単位回路が、n個(nは自然数)接続されたものであり、出力端子2114の出力は、上記各単位回路のベクトル引き算器2107の全ての第2入力端子2802に入力され、入力端子2106は、第一番目の単位回路のベクトル引き算器2107の第1入力端子に接続され、上記単位回路どうしは、ベクトル積分器2108の出力端子とベクトル引き算器2107の第1入力端子とが接続されている構成を有していればよい。このように高次の構成を適用すれば、通常のベクトルデータ変換器と同様により所望波近傍の雑音が低減できる。
なお、図15に示す構成においては、ベクトル量子化器2111の出力が各引き算器2107に入力されるとしたが、各積分器2108の出力が各引き算器2107に入力される構成であってもよい。例えば、図16に示すようにベクトル積分器2110の出力が増幅器2115により、スカラー倍に増幅または減衰され、てベクトル引き算器2109に入力されてもよいし、ベクトル量子化器2111の出力がフィードバックとしてベクトル引き算器2107、2109のいずれかまたは両方に入力されてもよい。図16のような高次の構成を適用すれば、通常のベクトルデータ変換器と同様により所望波近傍の雑音が低減できる。
なお、アイソレーション部105としては、図18(a)に示すアイソレータや、図18(b)に示す減衰器が用いられる。すなわち、図18(a)は、アイソレーション部105として、減衰器を用いたものである。ただし、図18(a)に示す減衰器としては、フィルタ106の中心周波数±fs/2(fsはデータ変換器のサンプリング周波数)の周波数範囲で、フィルタ106の入力反射係数より入力反射係数が小さいものを用いる。また、図18(a)に示すアイソレータとしては、フィルタ106の中心周波数±fs/2(fsはデータ変換器のサンプリング周波数)の周波数範囲で、フィルタ106の入力反射係数より入力反射係数が小さいものを用いる。
なお、本実施の形態1では、アイソレーション部105として、減衰器やアイソレータを用いるとして説明したが、これに限らない。アイソレーション部105としては、フィルタ106の中心周波数±fs/2(fsはデータ変換器のサンプリング周波数)の周波数範囲で、フィルタ106の入力反射係数より入力反射係数が小さい回路または素子を用いさえすればよい。
なお、実施の形態1の送信回路として、図4のような構成であってもよい。
図4に示す送信回路は、直交データ生成器301、ベクトルデータ変換器302、座標変換部303、電源制御部304、角度変調器305、振幅変調器306、アイソレーション部307、フィルタ308、及び出力端子309を備えている。
直交データ生成器301、ベクトルデータ変換器302は、図1の送信回路のものと同様である。また、アイソレーション部307、フィルタ308は、図1の送信回路のアイソレーション部105、及びフィルタ106とそれぞれ同様である。
ベクトルデータ変換器302の出力には、座標変換器303が接続されている。座標変換器303の一方の出力には、電源制御部304の入力が接続されており、電源制御部304の出力は、振幅変調器306に接続されている。また、座標変換器303の他方の出力は、角度変調器305に接続されており、角度変調器305の出力は、振幅変調器306に接続されている。振幅変調器306の出力は、アイソレーション部307に接続され、アイソレーション部307の出力は、フィルタ308の入力に接続されている。そして、フィルタ308の出力は、出力端子309に接続されている。
なお、本実施の形態1におけるベクトルデータ変換器302、座標変換部303、角度変調器305、電源制御部304は本発明の信号変調変換回路の例であり、本実施の形態1における振幅変調器306は本発明の増幅器の例である。
次に、図4に示す送信回路の動作を説明する。
直交データ生成器301、及びベクトルデータ変換器302の動作は、図1の送信回路のものと同様である。ベクトルデータ変換器302でデータ変換した信号を座標系変換部303は、振幅データと位相データに変換する。そして、座標変換部303は、振幅データを電源制御部304に入力し、位相データを角度変調器305に入力する。角度変調器305は、入力された位相データを角度変調し、振幅変調器306に入力する。
一方、電源制御部304は、座標変換部303から入力された振幅データに比例した電圧を振幅変調器306に出力する。振幅変調器306は入力された角度変調波を電源制御部304の出力で振幅変調する。振幅変調器306はアイソレーション部307によって、上述したように出力側のインピーダンスが広帯域に安定化されているので、低歪みに振幅変調を行うことが出来る。フィルタ308は、アイソレーション部307から信号を入力し、ベクトルデータ変換器302で発生した量子化雑音を除去し、出力端子309に出力する。
図4の電源制御部304としては、シリーズレギュレータまたはスイッチングレギュレータを用いて構成することが出来る。
図5に、図4の電源制御部304として、シリーズレギュレータを適用した電源制御部14aを示す。図5において、電源制御部14aは、入力端子141、比較部142、電源端子143、トランジスタ144、及び出力端子145を備える。なお、トランジスタ144には、電界効果トランジスタを用いるものとする。
入力端子141には、遅延調整部12から振幅信号が入力される。振幅信号は、比較部142を介してトランジスタ144のゲートに入力される。トランジスタ144のドレインには、電源端子143から直流電圧が供給されているものとする。トランジスタ144は、入力された振幅信号に比例した電圧をソースから出力する。トランジスタ144のソースから出力された電圧は、比較部142にフィードバックされる。比較部142は、フィードバックされた電圧に基づいて、トランジスタ144のゲートに入力する振幅信号の大きさを調整する。このようにして、シリーズレギュレータが適用された電源制御部14aは、振幅信号に比例した電圧を出力端子145から安定して供給することができる。
図6に、図4の電源制御部304として、スィッチングレギュレータを提供した電源制御部14bを示す。図6において、電源制御部14bは、入力端子141、電源端子143、信号変換部146、増幅部147、ローパスフィルタ148及び出力端子145を備える。
入力端子141には、遅延調整部12から振幅信号が入力される。振幅信号は、信号変換部146に入力される。信号変換部146は、入力された振幅信号をPWMやデルタシグマ変調された信号に変換する。信号変換部146で変換された信号は、増幅部147に入力される。増幅部147は、入力された信号を増幅して出力する。なお、増幅部147には、電源端子143から直流電圧が供給されているものとする。また、増幅器147としては、D級アンプなどの高効率スイッチングアンプが用いられる。このようにして、スイッチレギュレータが適用された電源制御部14bは、振幅信号に比例した電圧を出力端子145から安定して供給することが出来る。
なお、本実施の形態の角度変調器305は、入力された位相データを角度変調するとして説明したが、この角度変調は、周波数変調や位相変調なども含むものである。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について図7を用いて説明する。
図7の送信回路装置は、極データ生成器401、スカラーデータ変換器402、電源制御部403、角度変調器404、振幅変調器405、アイソレーション部406、フィルタ407、及び出力端子408を備えている。
極データ生成器401の一方の出力には、スカラーデータ変換器402の入力が接続されており、スカラーデータ変換器402の出力には、電源制御部403の入力が接続されており、電源制御部403の出力は、振幅変調器405に接続されている。一方、極データ生成器401の他方の出力は、角度変調器404の入力に接続されており、角度変調器404の出力は、振幅変調器405に接続されている。そして、振幅変調器405の出力は、アイソレーション部406の入力に接続されており、アイソレーション部406の出力は、フィルタ407の入力に接続されている。フィルタ407の出力は、出力端子408に接続されている。
なお、本実施の形態2におけるスカラーデータ変換器402、角度変調器404、及び電源制御部403は本発明の信号変調変換回路の例であり、本実施の形態2における振幅変調器405は本発明の振幅変調器の例である。
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
極データ生成器401から振幅データ、及び位相データが出力される。振幅データはスカラーデータ変換器402に入力され、データ変換される。スカラーデータ変換器402では入力された信号より分解能の小さい信号、つまり入力された信号より取り得る電圧値の数が少ない信号を出力する。スカラーデータ変換器402としては、図14に示すようなデルタシグマ変調器などが用いられる。スカラーデータ変換器402からの出力は電源制御部403に入力され、電源制御部403は入力信号に比例した信号を振幅変調器405に出力する。
なお、電源制御部403としては、実施の形態1で説明したのと同様に図5に示した電源制御部14aや、図6に示した電源制御部14b等を用いることが出来る。一方、位相データは角度変調器404に入力され角度変調される。角度変調器404の出力は振幅変調器405に入力され、電源制御部403からの出力信号で振幅変調される。アイソレーション部406の働きについては実施の形態1で説明したので省略する。また、フィルタ407の働きについても実施の形態1で説明したので省略する。
アイソレーション部406としては、実施の形態1で述べたのと同様、図18(a)、図18(b)に示すようにアイソレータや減衰器が用いられる。
なお、スカラーデータ変換器402として、図17に示すようなデルタシグマ変調器を用いることが出来る。
図17に示すデルタシグマ変調器は、入力端子801、引き算器803、積分器804、量子化器805、及び出力端子802を備えている。
入力端子801には、引き算器803の入力側の一端が接続されている。また、引き算器803の出力側には積分器804が接続され、積分器804の出力には量子化器805が接続され、その出力が出力端子802に接続されている。また、量子化器805の出力は、引き算器803の他方の入力側から入力されている。
次に、このような構成のデルタシグマ変調器の動作を説明する。入力端子801には信号が入力される。入力された信号は引き算器803を経由して、積分器804に入力される。積分器804では信号を積分していく。この積分結果は量子化器805に入力される。
まず、量子化器805が信号の大きさに関して量子化する場合について述べる。0<a(aは実数)としたとき、量子化器805への入力信号の大きさによって、0またはaの大きさを持った信号を出力する。量子化の方法として例えば、入力信号の大きさが閾値であるaより小さいときは、出力信号の大きさを0とし、aより小さくないときは出力信号の大きさをaとする。この出力信号の位相については特に制限はないが、量子化器805への入力信号の位相と同じ位相とするのが、典型的な例として考えられる。この出力は、出力端子802から出力され、同時に引き算器803で引き算処理される。引き算器803では具体的には、入力端子801から入力された信号から、量子化器805から出力された信号を、引くという動作を行なう。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について図8を用いて説明する。
図8に示す本実施の形態3の送信回路は、信号生成器501、スカラーデータ変換器502、増幅器503、アイソレーション部504、フィルタ505、及び出力端子506を備えている。
信号生成器501の出力は、スカラーデータ変換器502の入力に接続されており、スカラーデータ変換器502の出力は、増幅器503の入力に接続されている。そして、増幅器503の出力は、アイソレーション部504に接続されており、アイソレーション部504の出力は、フィルタ505の入力に接続されている。そして、フィルタ505の出力は、出力端子506に接続されている。
なお、本実施の形態3におけるスカラーデータ変換器502は本発明の信号変調変換回路の例である。
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
信号発生器501は、変調された信号を出力する。信号発生器501から出力された信号は、スカラーデータ変換器502に入力され、分解能の低い信号に変換される。つまり入力された信号より取り得る電圧値の数が少ない信号に変換される。典型的には0と実数からなる数値列に変換される。スカラーデータ変換器502としては、例えば、バンドパス型のデルタシグマ変調器が用いられる。スカラーデータ変換器502の出力は増幅器503に入力され、増幅される。増幅器503への入力信号は例えば2値に離散化されているので、D級、E級といった高効率のスイッチングアンプを用いることができる。増幅器503の出力にはアイソレーション部504が接続され、さらに後に接続されるフィルタ505の帯域外インピーダンスの影響を受けないようにする。これによって増幅器503で低歪みの増幅を実現することができる。フィルタ505において、スカラーデータ変換器502で発生した量子化雑音を除去し、出力端子506から出力する。
ここで、上記では、スカラーデータ変換器502として、例えば、バンドパス型のデルタシグマ変調器を用いるとして説明したが、この点について、図9、図10、図11、及び図12を用いて説明する。
図9は、零点が1である雑音伝達関数における零点の位置を示す図である。図10は、雑音伝達関数の零点が1であるスカラーデータ変換器502から出力される信号のスペクトラムの一例を示す図である。図10のように、雑音伝達関数の零点が1であるスカラーデータ変換器502から出力される信号は、量子化雑音信号が最小となる周波数が直流(0Hz)となる。
すなわち、図9において、雑音伝達関数の零点が1であるスカラーデータ変換器502が用いられる場合、フィルタ505は、ローパスフィルタを用いて、帯域外の量子化雑音を除去する。
なお、このようなスカラーデータ変換器502をデルタシグマ変調器を用いて構成する場合、ローパス型のデルタシグマ変調器を用いて構成することが出来る。
図11は、零点が大きさ1の複素数である雑音伝達関数の零点の位置を示す図である。なお、図11において、雑音伝達関数の零点の位置は、大きさが1で偏角が±π/4である場合を示している。図12は、雑音伝達関数の零点が大きさ1の複素数であるスカラーデータ変換器502から出力される信号のスペクトラムの一例を示す図である。図12のように、雑音伝達関数の零点が大きさ1の複素数であるスカラーデータ変換器502から出力される信号は、量子化雑音が最小となる周波数が、零点の偏角を2πで割った規格化周波数となる。スカラーデータ変換器502は、所望波の周波数と、量子化雑音が最小となる周波数が近くなるように設計される。
すなわち、図11において、雑音伝達関数の零点が大きさ1の複素数であるスカラーデータ変換器502が用いられる場合、フィルタ505は、バンドパスフィルタを用いて、帯域外の量子化雑音を除去する。
なお、このようなスカラーデータ変換器502を、デルタシグマ変調器を用いて構成する場合、バンドパス型のデルタシグマ変調器を用いて構成することが出来る。
以上、スカラーデータ変換器502として、バンドパス型のデルタシグマ変調器を用いる点について説明した。
アイソレーション部504としては、実施の形態1で述べたのと同様、図18に示すようにアイソレータや減衰器が用いられる。なお、アイソレーション部504は、実施の形態1で説明したアイソレーション部105と同様であるので、詳細な説明を省略する。
また、フィルタ505の動作も、実施の形態1で説明したフィルタ106の動作と同様であるので、説明を省略する。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4について図19を用いて説明する。
図19に示す本実施の形態4の送信回路は、直交データ生成器1001、ベクトルデータ変換器1002、変調器1003、増幅器1004、サーキュレータ1005、電力再利用部1006、電力供給部1007、フィルタ1008、及び出力端子1009を備えている。
直交データ生成器1001の出力は、ベクトルデータ変換器1002に接続されており、ベクトルデータ変換器1002の出力は、変調器1003の入力に接続されている。そして、変調器1003の出力は、増幅器1004に接続されている。増幅器1004には、電力供給部1007及び電力再利用部1006から電力が供給され、増幅器1004の出力は、サーキュレータ1005の端子aに接続されている。また、サーキュレータ1005の端子bはフィルタ1008の入力に接続されており、フィルタ1008の出力は、出力端子1009に接続されている。また、サーキュレータ1005の端子cは電力再利用部1006に接続されている。
なお、本実施の形態4におけるベクトルデータ変換器1002、及び変調器1003は本発明の信号変調変換回路の例である。
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
直交データ生成器1001は、ベースバンドデータを出力する。
ベクトルデータ変換器1002は、直交データ生成器1001から出力されたベースバンドデータを、そのベクトルのなす大きさに関して量子化する。例えば、ベクトルデータ変換器1002は、入力されたベースバンドデータを、大きさが0と実数の2値のデータとなるよう量子化する。ベクトルデータ変換器1002の出力は変調器1003に入力され、変調される。変調器1003として、典型的には直交変調器が用いられる。変調器1003の出力は増幅器1004で増幅される。増幅器1004の電力は電力供給部1007から供給される。変調器1003の出力は包絡線の大きさが量子化され、一定の包絡線の信号がオン、オフされた信号が出力される。このため、増幅器1004としては、高効率のD級、E級といった動作のものを用いることができる。増幅器1004の出力はサーキュレータ1005を経て、フィルタ1008に入力される。フィルタ1008において、ベクトルデータ変換器1002で発生した不要な量子化雑音を除去し、不要な量子化雑音を除去した信号は、出力端子1009から出力される。ただし、増幅器1004の利得が中心周波数±fs/2(fsはデータ変換器のサンプリング周波数)の周波数範囲でほぼ一定でなければならない。そこで、フィルタ1008の帯域外インピーダンスの影響を緩和するためにアイソレーション部としてサーキュレータ1005を挿入する。サーキュレータ1005は、端子aから入力した信号のほとんどが端子bへ、端子bから入力した信号のほとんどが端子cへ、端子cから入力した信号のほとんどが端子aへ伝送される。すなわち、端子aから端子b、端子bから端子c、端子cから端子aへは信号が通過するが、端子bから端子a、端子cから端子b、端子aから端子cへは信号は通過しない。
したがって、所望の信号と不要な量子化雑音の両方を含んだ信号が増幅器1004から出力され、サーキュレータ1005を介して、フィルタ1008へ入力されるが、フィルタ1008は所望の信号のある周波数は通過するが、量子化雑音が多い周波数の信号は反射する。そこで、フィルタ1008の入力で反射された信号はサーキュレータ1005の端子bから入力されることとなる。
端子bから入力された量子化雑音信号は、端子cから出力され、電力再利用部1006に入力される。電力再利用部1006では入力された高周波信号を、電力供給部1007の出力と同じ電圧の直流信号に変換する。電力再利用部1006の出力は増幅器1004の供給電力として再利用される。このため、送信回路トータルの消費電力を低減することができる。
図20、図21についても同様で、フィルタ1109、1207で反射された量子化雑音のエネルギーを電力再利用部1107、1205で直流信号に変換し、振幅変調器1103、増幅器1203の供給電力として再利用し、送信回路の消費電力を低減する。
図20に示す送信回路は、極データ生成器1101、角度変調器1102、振幅変調器1103、データ変換器1104、電源制御部1105、サーキュレータ1106、電力再利用部1107、電力供給部1108、フィルタ1109、及び出力端子1110を備えている。
極データ生成器1101の一方の出力は、角度変調器1102に接続されており、角度変調器1102の出力は、振幅変調器1103に接続されている。一方、極データ生成器1101の他方の出力は、スカラーデータ変換器1104に接続されており、スカラーデータ変換器1104の出力は、電源制御部1105に接続されている。電源制御部1105は、電力供給部1108及び電力再利用部1107から直流電圧の供給を受け、データ変換器1104の出力に比例した安定した信号を振幅変調器1103に供給する。また、振幅変調器1103の出力は、サーキュレータ1106の端子aに接続されている。そして、サーキュレータ1106の端子bは、フィルタ1109の入力に接続されており、フィルタ1109の出力は、出力端子1110に接続されている。また、サーキュレータ1106の端子cは電力再利用部1107に接続されている。
なお、本実施の形態4におけるスカラーデータ変換器1104、及び角度変調器1102は本発明の信号変調変換回路の例であり、本実施の形態4における振幅変調器1103は本発明の増幅器の例である。
次に、図20に示す送信回路の動作を説明する。
極データ生成器1101から振幅データ、及び位相データが出力される。振幅データはスカラーデータ変換器1104に入力され、データ変換される。スカラーデータ変換器1104では入力された信号より分解能の小さい信号、つまり入力された信号より取り得る電圧値の数が少ない信号を出力する。スカラーデータ変換器1104としては、図14に示すようなデルタシグマ変調器などが用いられる。スカラーデータ変換器1104からの出力は電源制御部1105に入力され、電源制御部1105は入力信号に比例した信号を振幅変調器1103に出力する。
なお、電源制御部403としては、実施の形態1で説明したのと同様に図5に示した電源制御部14aや、図6に示した電源制御部14b等を用いることが出来る。一方、位相データは角度変調器1102に入力され角度変調される。角度変調器1102の出力は振幅変調器1103に入力され、電源制御部1105からの出力信号で振幅変調される。
なお、サーキュレータ1106、フィルタ1109、及び電力再利用部1107の動作は、図19の送信回路と同様であるので、説明を省略する。
以上、図20に示す送信回路について説明した。
次に、図21に示す送信回路について説明する。
図21に示す送信回路は、信号生成器1201、スカラーデータ変換器1202、増幅器1203、サーキュレータ1204、電力再利用部1205、電力供給部1206、フィルタ1207、及び出力端子1208を備えている。
信号生成器1201の出力は、スカラーデータ変換器1202の入力に接続されており、スカラーデータ変換器1202の出力は、増幅器1203の入力に接続されている。そして、増幅器1203の出力は、サーキュレータ1204の端子aに接続されている。また、増幅器1203には電力供給部1206と電力再利用部1205から直流電源が供給される。また、サーキュレータ1204の端子bは、フィルタ1207の入力に接続されており、フィルタ1207の出力は、出力端子1208に接続されている。そして、サーキュレータ1204の端子cは電力再利用部1205に接続されている。
なお、本実施の形態4におけるスカラーデータ変換器1202は本発明の信号変調変換回路の例である。
次に、図21に示す送信回路の動作を説明する。
信号発生器1201は、変調された信号を出力する。信号発生器1201から出力された信号は、スカラーデータ変換器1202に入力され、分解能の低い信号に変換される。つまり入力された信号より取り得る電圧値の数が少ない信号に変換される。典型的には0と実数からなる数値列に変換される。スカラーデータ変換器1202としては、例えば、バンドパス型のデルタシグマ変調器が用いられる。スカラーデータ変換器1202の出力は増幅器1203に入力され、増幅される。増幅器1203への入力信号は例えば2値に離散化されているので、D級、E級といった高効率のスイッチングアンプを用いることができる。増幅器1203の出力は、サーキュレータの端子aに入力される。
なお、サーキュレータ1204、フィルタ1207、及び電力再利用部1205の動作は、図19の送信回路と同様であるので説明を省略する。
以上、図21に示す送信回路について説明した。
さて、電力再利用部の一例として、図22のような回路が考えられる。
図22の電力再利用部は、入力端子1301、出力端子1302、バイアス回路1303、ダイオード1304、及びコンデンサ1305を備えている。
バイアス回路1303には直流電源(図示せず)が接続され、バイアス回路1303は、ダイオード1304にバイアス電圧を供給する。入力端子1301から高周波信号が入力される。入力端子1301から入力された高周波信号は、ダイオード1304で低周波信号に変換され、コンデンサ1305で整流され、出力端子1302に出力される。ダイオード1304には、上述したようにバイアス回路1303からバイアス電圧が供給される。例えば0Vの電圧を供給するためのバイアス回路1303としては、他方が接地された、入力信号に対してインピーダンスが大きいチョークのインダクタが用いられる。ダイオード1304の出力には他方が接地されたコンデンサ1305が並列に接続されており、上述したように出力端子1302から直流信号が供給される。出力端子1302は電力供給部1007、1108、1206の出力と接続し同電位となるようにする。
また図22の構成をバランス回路で実現する図23の構成も考えられ、図23の基本的な動作は、図22と同じである。
すなわち、図23の電力再利用部14は、非平衡型端子である入力端子1401、平衡型端子である一対の出力端子1402、1403、非平衡型の信号を平衡型の信号に変換するバラン1410、一対のバイアス回路1404、1405、一対のダイオード1406、1407、及び一対のコンデンサ1408、1409を備えている。
バイアス回路1404、1405には直流電源(図示せず)が接続され、バイアス回路1404、1405は、それぞれダイオード1406、1407にバイアス電圧を供給する。入力端子1401から高周波信号が入力され、入力された高周波信号は、バラン1410において、平衡型の信号に変換される。バラン1410で平衡型の信号に変換された高周波信号は、それぞれダイオード1406、1407で低周波信号に変換され、コンデンサ1408、1409でそれぞれ整流され、出力端子1402、1403から出力される。
このように電力再利用部として、図22に示すような非平衡型の回路を用いることも出来るし、図23に示すような平衡型の回路を用いることも出来る。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5を説明する。
実施の形態5では、実施の形態1から実施の形態4までで説明した送信回路を用いた機器について説明する。
図24に、実施の形態5の通信機器の構成を示す。
図24の通信機器5は、送信回路2901、受信回路2902、アンテナ共用器2903、及びアンテナ2904を備えている。
アンテナ共用器2903には、送信回路2901、受信回路2902、及びアンテナ2904が接続されている。
送信回路2901は、図示していないベースバンド部からのベースバンド信号を入力して送信信号を出力する回路である。送信回路2901には、上記各実施の形態で説明した送信回路が用いられている。
受信回路2902は、アンテナ共用器2903から出力された受信信号を入力して、ベースバンド信号をベースバンド部に出力する回路である。アンテナ共用器2903としては、誘電体、SAW、FBARを用いた共用器や半導体スイッチが用いられる。
アンテナ共用器2903は、送信回路2901から出力された送信信号をアンテナに導くとともに、アンテナ2904で受信された受信信号を受信回路2902に導く手段である。
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
図示していないベースバンド部からのベースバンド信号は、送信回路2901に入力される。送信回路2901では、上記各実施の形態で説明したのと同様の動作が行われ、送信回路2901は、送信信号をアンテナ共用器2903に出力する。
アンテナ共用器2903は、送信回路2901から出力された信号をアンテナ2904に導く。
アンテナ2904は、アンテナ共用器2903から出力されてきた送信信号を電波として空中に伝搬させる。
一方、空中から伝搬してきた受信波は、アンテナ2904において電気信号に変換される。アンテナ2904は、この信号を受信信号としてアンテナ共用器2903に出力する。
アンテナ共用器2903は、アンテナ2904からの受信信号を受信回路2902に導く。
受信回路2902は、アンテナ共用器2903から導かれてきた受信信号を検波するなどしてベースバンド信号にし、そして、図示していないベースバンド部に出力する。
このように、上記各実施の形態で説明した送信回路を実施の形態5の通信機器に送信回路2901として用いることにより、振幅変調器で十分な帯域が確保することが出来、出力信号の歪みが少ない通信機器を提供することが出来る。
また、上記各実施の形態で説明した送信回路を実施の形態5の通信機器に送信回路2901として用いることにより、消費電力を小さくすることが出来、高効率である通信機器を提供することが出来る。
なお、上記各実施の形態で説明した送信回路は、通信機器のみならずオーディオ機器や映像機器にも用いることが出来る。
図25に、オーディオ機器を示す。
図25のオーディオ機器は、送信回路2911、及びスピーカ2912を備えている。
スピーカ2912は、音声信号を音声に変換する装置である。
送信回路2911は、音声信号を入力して増幅して出力する回路である。送信回路2911としては、図8の送信回路、または図21の送信回路が用いられている。
次に、このような図25のオーディオ機器の動作を説明する。
CDなどに記録された音楽等の音声信号は図示していない再生装置で再生される。図示していない再生装置で再生された音声信号は、送信回路2911に入力される。
送信回路2911は、入力された音声信号を増幅して、スピーカ2912に出力する。
スピーカ2912は、送信回路2911から出力された音声信号を音声に変換して出力する。
図26に、映像機器を示す。
図26の映像機器は、送信回路2921、及びディスプレイを備えている。
ディスプレイは、映像信号を表示する装置である。
送信回路2921は、映像信号を入力して増幅して出力する回路である。送信回路2921としては、図8の送信回路、または図21の送信回路が用いられている。
次に、このような図26のオーディオ機器の動作を説明する。
図示していないテレビ受像器などから出力されてくる映像信号は、送信回路2921に入力される。
送信回路2921は、入力された映像信号を増幅して、ディスプレイ2922に出力する。
ディスプレイ2922は、送信回路2921から出力された映像信号を表示する。
このように、図8や図21の送信回路を用いることにより、消費電力を小さくすることが出来、高効率であるオーディオ機器、及び映像機器を提供することが出来る。
なお、本発明の増幅回器は、例えば図1に示す増幅回路104のように、入力されてくる信号を増幅する機能のみを有する回路に限らず、本発明の増幅回路は、例えば図4に示す振幅変調器306のように、入力されてくる信号を増幅するとともに、入力されてくる信号を変調する機能を有する回路であっても構わない。要するに本発明の増幅回路は、入力されてくる信号を変調する機能を兼ねている回路であっても構わない。
さらに、本発明の信号変調変換回路は、実施の形態1から実施の形態4までで説明した構成に限らない。要するに本発明の信号変調変換回路は、信号を入力して予め決められた方式の変調または予め決められた方式の信号変換を行い、入力された信号よりも分解能を低くした信号を出力する回路でありさえすればよい。
本発明にかかる送信回路、通信機器、オーディオ機器、及び映像機器は、十分な帯域が確保することが出来、出力信号の歪みが少ないという効果を有し、携帯電話、無線LANなどの無線機器に用いられる送信回路、通信機器、オーディオ機器、映像機器、及び送信方法などに有用である。
また、本発明にかかる送信回路、通信機器、オーディオ機器、及び映像機器は、送信回路全体の消費電力を小さくすることが出来、高効率であるという効果を有し、携帯電話、無線LANなどの無線機器に用いられる送信回路、通信機器、オーディオ機器、映像機器、及び送信方法などに有用である。
本発明の実施形態1に係る送信回路の構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る送信回路の隣接チャンネル漏洩電力と増幅器に直接フィルタを接続した構成の送信回路の隣接チャンネル漏洩電力との測定結果を示す図 本発明の実施形態1に係る送信回路の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態1に係る送信回路の構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係るシリーズレギュレータを適用した電源制御部の構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係るスィッチングレギュレータを提供した電源制御部の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態2に係る送信回路の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態3に係る送信回路の構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る零点が1である雑音伝達関数における零点の位置を示す図 本発明の実施の形態3に係る雑音伝達関数の零点が1であるスカラーデータ変換器から出力される信号のスペクトラムの一例を示す図 本発明の実施の形態3に係る零点が大きさ1の複素数である雑音伝達関数の零点の位置を示す図 本発明の実施の形態3に係る雑音伝達関数の零点が大きさ1の複素数であるスカラーデータ変換器から出力される信号のスペクトラムの一例を示す図 デルタシグマ変調器を用いたベクトルデータ変換器の構成例を示すブロック図 ベクトル量子化器を用いたベクトルデータ変換器の構成例を示すブロック図 ベクトルデータ変換器の高次の構成例を示すブロック図 ベクトルデータ変換器の高次の構成例を示すブロック図 デルタシグマ変調器の構成例を示すブロック図 (a)アイソレータを用いたアイソレーション部の構成例を示すブロック図 (b)減衰器を用いたアイソレーション部の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態4に係る送信回路の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態4に係る送信回路の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態4に係る送信回路の構成例を示すブロック図 電力再利用部の構成例を示すブロック図 電力再利用部の構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態5に係る通信機器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態5に係るオーディオ機器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態5に係る映像機器の構成を示すブロック図 従来の送信回路の構成例を示すブロック図
符号の説明
101 直交データ生成器
102 ベクトルデータ変換器
103 変調器
104 増幅器
105 アイソレーション部
106 フィルタ
107 出力端子
301 直交データ生成器
302 ベクトルデータ変換器
303 座標系変換部
304 電源制御部
305 角度変調器
306 振幅変調器
307 アイソレーション部
308 フィルタ
309 出力端子
401 極データ生成器
402 スカラーデータ変換器
403 電源制御部
404 角度変調器
405 振幅変調器
406 アイソレーション部
407 フィルタ
408 出力端子
501 信号生成器
502 スカラーデータ変換器
503 増幅器
504 アイソレーション部
505 フィルタ
506 出力端子
601、602 入力端子
603、604 出力端子
605 座標系変換部
606 デルタシグマ変調器
607、608 掛算器
701 入力端子
702 出力端子
703 引き算器
704 ベクトル積分器
705 ベクトル量子化器
801 入力端子
802 出力端子
803 引き算器
804 積分器
805 量子化器
1001 直交データ生成器
1002 ベクトルデータ変換器
1003 変調器
1004 増幅器
1005 サーキュレータ
1006 電力再利用部
1007 電力供給部
1008 フィルタ
1009 出力端子
1101 極データ生成器
1102 角度変調器
1103 振幅変調器
1104 スカラーデータ変換器
1105 電源制御部
1106 サーキュレータ
1107 電力再利用部
1108 電力供給部
1109 フィルタ
1110 出力端子
1201 信号生成器
1202 スカラーデータ変換器
1203 振幅変調器
1204 サーキュレータ
1205 電力再利用部
1206 電力供給部
1207 フィルタ
1208 出力端子
1301 入力端子
1302 出力端子
1303 バイアス回路
1304 ダイオード
1305 コンデンサ
1401 入力端子
1402、1403 出力端子
1404、1405 バイアス回路
1406、1407 ダイオード
1408、1409 コンデンサ
1501 データ生成器
1502 デルタシグマ変調器
1503 電源制御部
1504 角度変調器
1505 振幅変調器
1506 フィルタ
1507 出力端子

Claims (19)

  1. 信号を入力して所定の変調または所定の信号変換を行い、入力された前記信号よりも分解能を低くした信号を出力する信号変調変換回路と、
    前記信号変調変換回路から出力された信号を増幅する増幅器と、
    一方の端子が前記増幅器の出力に接続されたアイソレーション部と、
    前記アイソレーション部の他方の端子に接続され、前記増幅器から出力された信号のうち不要な周波数成分を減衰させるフィルタとを備え、
    前記アイソレーション部は、前記フィルタから出力される信号の中心周波数から前記信号変調変換回路のサンプリング周波数の半分を引いた周波数から、前記フィルタから出力される信号の中心周波数に前記信号変調変換回路のサンプリング周波数の半分を足した周波数までの周波数帯域において、前記フィルタの入力反射係数の大きさより、入力反射係数の大きさが小さい、送信回路。
  2. 直交データを生成する直交データ生成器を備え、
    前記信号変調変換回路は、前記直交データ生成器の出力に接続され、直交データの2乗和の平方根で表される大きさに関して分解能を低くしたデータを出力するベクトルデータ変換器と、
    前記ベクトルデータ変換器の出力に接続された変調器とを有し、
    前記増幅器は、前記変調器の出力に接続されている、請求項1記載の送信回路。
  3. 振幅データと位相データを生成し、第1の出力から生成した前記振幅データを出力し、第2の出力から生成した前記位相データを出力する極データ生成器を備え、
    前記信号変調変換回路は、前記極データ生成器の前記第1の出力に接続され、入力より分解能を低くしたデータを出力するスカラーデータ変換器と、
    前記スカラーデータ変換器の出力に接続された電源制御部と、
    前記極データ生成器の前記第2の出力に接続された角度変調器とを有し、
    前記増幅器は、振幅変調器を兼ねており、
    前記振幅変調器は、前記角度変調器の出力と、前記電源制御部の出力に接続されており、出力が前記アイソレーション部に接続されている、請求項1記載の送信回路。
  4. 信号を生成する信号生成器を備え、
    前記信号変調変換回路は、前記信号生成器の出力に接続され、入力より分解能を低くしたデータを出力するスカラーデータ変換器を有し、
    前記増幅器は、前記スカラーデータ変換器の出力に接続されている、請求項1記載の送信回路。
  5. 前記アイソレーション部は、アイソレータである、請求項1〜4のいずれかに記載の送信回路。
  6. 前記アイソレーション部は、減衰器である、請求項1〜4のいずれかに記載の送信回路。
  7. 信号を入力して所定の変調または信号変換を行い、入力された前記信号よりも分解能を低くした信号を出力する信号変調変換回路と、
    前記信号変調変換回路から出力された信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器に電力を供給する電力供給部と、
    第1の端子、第2の端子、及び第3の端子を有し、前記第1の端子から入力された信号を前記第2の端子から出力し、前記第2の端子から入力された信号を前記第3の端子から出力し、前記第3の端子から入力された信号を前記第1の端子から出力し、前記第1の端子が前記増幅器の出力に接続されたサーキュレータと、
    前記サーキュレータの前記第2の端子に接続され、前記増幅器から出力された信号のうち不要な周波数成分を減衰させるフィルタと、
    入力が前記サーキュレータの前記第3の端子に接続され、出力が前記電力供給部の出力に接続され、入力された信号を直流信号に変換して出力する電力再利用部とを備えた、送信回路。
  8. 直交データを生成する直交データ生成器を備え、
    前記信号変調変換回路は、前記直交データ生成器の出力に接続され、直交データの2乗和の平方根で表される大きさに関して分解能を低くしたデータを出力するベクトルデータ変換器と、
    前記ベクトルデータ変換器の出力に接続された変調器とを有し、
    前記増幅器は、前記変調器の出力に接続されている、請求項7記載の送信回路。
  9. 振幅データと位相データを生成し、第1の出力から生成した前記振幅データを出力し、第2の出力から生成した前記位相データを出力する極データ生成器を備え、
    前記信号変調変換回路は、前記極データ生成器の第1の出力に接続され、入力より分解能を低くしたデータを出力するスカラーデータ変換器と、
    前記極データ生成器の第2の出力に接続された角度変調器とを有し、
    前記電力供給部は、前記スカラーデータ変換器の出力に接続された電源制御部であり、
    前記増幅器は、振幅変調器を兼ねており、
    前記振幅変調器は、前記角度変調器の出力と、前記電源制御部の出力に接続されている、請求項7記載の送信回路。
  10. 信号を生成する信号生成器を備え、
    前記信号変調変換回路は、前記信号生成器の出力に接続され、入力より分解能を低くしたデータを出力するスカラーデータ変換器を有し、
    前記増幅器は、前記スカラーデータ変換器の出力に接続されている、請求項7記載の、送信回路。
  11. 前記ベクトルデータ変換器は、入力された信号から、互いに直交するI信号およびQ信号、ならびに前記I信号および前記Q信号からなる直交信号の振幅成分を生成する原データ生成部と、
    前記振幅成分を、前記振幅成分の分解能よりも小さい分解能の信号に変換するデルタシグマ変調部と、
    前記I信号が前記振幅成分で除算された規格化Iデータと前記変換された信号とを掛け算して得られる第1データを出力する第1掛算部と、
    前記Q信号が前記振幅成分で除算された規格化Qデータと前記変換された信号とを掛け算して得られる第2データを出力する第2掛算部とを有する、請求項2または8に記載の送信回路。
  12. 前記ベクトルデータ変換器は、I信号およびQ信号を有する直交データが入力される直交データ入力端子と、
    前記直交データ入力端子に接続された演算回路と、
    前記演算回路の出力側に接続された第1ベクトル量子化器と、
    前記第1ベクトル量子化器の出力側に接続された出力端子とを有し、
    前記I信号および前記Q信号は所定のベクトルを形成しており、
    前記演算回路は、第1入力端子および第2入力端子を有する第1ベクトル引き算器と、前記第1ベクトル引き算器の出力側に接続されたベクトル積分器とを有する単位回路が、n(nは自然数)個接続されたものであり、
    前記出力端子の出力および/または前記各ベクトル積分器の出力は、前記各単位回路の第1ベクトル引き算器の前記第2入力端子に入力され、
    前記直交データ入力端子は、第一番目の前記単位回路の前記第1ベクトル引き算器の前記第1入力端子に接続され、
    前記単位回路どうしは、前記ベクトル積分器の出力端子と前記第1ベクトル引き算器の前記第1入力端子とにより接続されており、
    前記第1ベクトル引き算器は、前記第1入力端子から入力された直交データのなすベクトルから前記第2入力端子に入力された直交データのなすベクトルを引き算した直交データを出力し、
    前記ベクトル積分器は、入力された前記直交データで構成されるベクトルを積分し、
    前記第1ベクトル量子化器は、入力されたベクトルの少なくとも大きさに関して量子化された所定の値を出力する、請求項2または8に記載の送信回路。
  13. 前記スカラーデータ変換器は、デルタシグマ変調回路である、請求項3、4、9、10のいずれかに記載の送信回路。
  14. 前記電力再利用部は、ダイオードと、
    前記ダイオードにバイアス電圧を供給するバイアス回路と、
    前記ダイオードの出力に並列に接続され、他方が接地されたコンデンサとを有する、請求項8〜10のいずれかに記載の送信回路。
  15. 前記電力再利用部は、バランと、
    前記バランの2つの出力にそれぞれ接続された1対のダイオードと、
    前記1対のダイオードのそれぞれにバイアス電圧を供給する1対のバイアス回路と、
    前記1対のダイオードのそれぞれの出力に並列に接続され、他方が接地された1対のコンデンサとを有する、請求項8〜10のいずれかに記載の送信回路。
  16. アンテナに接続されるアンテナ共用器と、
    前記アンテナ共用器に送信信号を出力する送信回路と、
    前記アンテナ共用器から出力される受信信号を入力する受信回路とを備え、
    前記送信回路には、請求項1〜4、7〜10のいずれかに記載の送信回路が用いられている、通信機器。
  17. 音声信号を出力する送信回路と、
    前記送信回路から出力された前記音声信号を音声として出力する音声出力部とを備え、
    前記送信回路には、請求項4または10に記載の送信回路が用いられている、オーディオ機器。
  18. 映像信号を出力する送信回路と、
    前記送信回路から出力された前記映像信号を表示する表示部とを備え、
    前記送信回路には、請求項4または10に記載の送信回路が用いられている、映像機器。
  19. 信号を入力して所定の変調または所定の信号変換を行い、入力された前記信号よりも分解能を低くした信号を出力する信号変調変換ステップと、
    前記信号変調変換ステップで処理された信号を増幅する増幅ステップと、
    前記増幅ステップで処理された信号を通過させるアイソレーションステップと、
    前記増幅ステップで処理されて前記アイソレーションステップを通過した信号のうち不要な周波数成分を減衰させるフィルタステップとを備え、
    前記アイソレーションステップは、前記フィルタステップで処理された信号の中心周波数から前記信号変調変換ステップのサンプリング周波数の半分を引いた周波数から、前記フィルタステップで処理された信号の中心周波数に前記信号変調変換ステップのサンプリング周波数の半分を足した周波数までの周波数帯域において、前記フィルタステップの入力反射係数の大きさより、入力反射係数の大きさが小さい、送信方法。
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