JP4807733B2 - 車外環境認識装置 - Google Patents

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本発明は、CCDカメラ等で車両の外部環境を撮影し、この撮影画像から車両の外部環境を認識する車外監視装置に関する。
近年、CCDカメラ等を用いて撮影した画像を基に外部環境を把握する技術が多く提案されている。例えば、特開平11−201741号公報では、1個の撮像素子を備えた1台のカメラで異なる露光量で交互に外部環境を撮影し、これら露光量の異なる各画像から物体を認識して、それぞれ画像認識データを生成し、これら生成した画像認識データの論理和から1つの最終的な認識データを生成する技術が開示されている。
特開平11−201741号公報
しかしながら、上述の特許文献1の1個の撮像素子を備えた1台のカメラで異なる露光量で交互に外部環境を撮影する技術では、全ての露光量の画像と、これら画像に対する全ての認識データが揃って始めて1つの最終的な認識データを生成するため、1つの最終的な認識データを生成するために全ての画像に対する認識処理が必要で、演算処理が多く複雑で、1つの最終的な認識データを生成する時間が遅くなるという問題がある。また、全ての認識データが揃って始めてこれら認識データの論理和から1つの最終的な認識データを生成するため、初めに生成された認識データと後に生成された認識データとで異なる場合、最終的な認識データには時間的なずれが含まれ、特に動的な車外環境を監視する装置には採用することが困難という問題もある。また、スミアやフレア等が生じた際の誤認識を有効に防止することができないという問題もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、スミアやフレア等による誤認識を確実に防止しつつ、少ない処理で短時間に外部環境の認識処理を行うことができる車外環境認識装置を提供することを目的としている。
本発明は、車外環境を画像データとして撮影する撮影手段と、上記撮影手段の露光量を可変する露光量可変手段と、上記撮影手段が上記露光量可変手段による予め設定した露光量の小さな値で撮影した第1の画像データと、露光量の大きな値で撮影した第2の画像データとのそれぞれで、画像データ中に存在する対象物の認識処理を行うと共に該対象物までの距離を求める画像の認識手段とを備え、上記画像の認識手段は、上記第1の画像データから上記対象物が認識される場合には当該認識した対象物を実際に存在する対象物として確定する一方、上記認識処理により上記第2の画像データから対象物が認識される場合には、当該対象物までの距離が予め設定する閾値以上である場合に当該認識した対象物を実際に存在する対象物として確定する。
本発明による車外環境認識装置によれば、スミアやフレア等による誤認識を確実に防止しつつ、少ない処理で短時間に外部環境の認識処理を行うことが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図3は本発明の実施の第1形態を示し、図1は車外監視装置の概略構成図、図2は画像認識の判定プログラムのフローチャート、図3はある画像から得られる第1の画像データと第2の画像データの一例を示す説明図である。
図1において、符号1は車両に搭載される車外監視装置を示し、この車外監視装置1は、車外前方を捉える1組のカメラ2L,2Rと、該1組のカメラ2L,2Rの露光量を同じタイミングで予め設定した小さな露光量と予め設定した大きな露光量とに切り替える露光量制御部3と、1組のカメラ2L,2Rの制御、及び、露光量制御部3を制御して、1組のカメラ2L,2Rで得られた画像データの認識処理を行う認識統合部4とを有して主要に構成されている。
1組のカメラ2L,2Rは、ステレオ光学系として例えば電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を用いた1組の(左右の)CCDカメラで構成される。これら左右のCCDカメラは、それぞれ車室内の天井前方に所定間隔をもって取り付けられ、車外の対象(歩行者、先行車、駐車車両、障害物等の立体物や白線等)を異なる視点からステレオ撮像し、画像データを認識統合部4に出力する。また、このカメラ2L,2Rには、露光量制御部3からの信号が入力され、この露光量制御部3からの信号に基づきシャッタースピードを可変することにより、露光量の異なる画像データが交互に撮影されるように構成されている。本実施の第1形態では、予め設定した小さな露光量で撮影される画像データを第1の画像データ、予め設定した大きな露光量で撮影される画像データを第2の画像データとして区別する。すなわち、この1組のカメラ2L,2Rは撮影手段として設けられている。
露光量制御部3は、露光量可変手段として設けられるものであり、1組のカメラ2L,2Rに対し、認識統合部4からの信号に基づいて、異なる露光量(予め設定した小さな露光量とこの小さな露光量より大きな予め設定した大きな露光量)となるように交互に信号を出力する。
ここで、予め設定した小さな露光量とは、先行車、対向車、街灯等の自ら発光する物体、自車両のヘッドライトの照射光を反射する反射板を持った物体(自転車等)、近距離の歩行者、白線等の自車両のヘッドライトの照射光で照らされる物体を、スミア、フレア等の画像のつぶれ、誤差を極力抑えて撮影することのできる予め実験等により決定した露光量である。従って、前方の光景が、例えば、図3(a)のような場合、この予め設定した小さな露光量で撮影された1組のカメラ2L,2Rによる画像データ(第1の画像データ)は、図3(b)に示すように、先行車Vf、対向車Vo、街灯Sl等の自ら発光する物体と、近距離の歩行者Ps、白線L等の自車両のヘッドライトの照射光で照らされる物体の画像データは得られるが、遠方に存在する歩行者Pl、駐車車両Vp等の自ら発光しない物体は、画像データとして取り込むことが困難である。
また、予め設定した大きな露光量とは、上述の予め設定した小さな露光量より大きな露光量で、暗闇時に、歩行者、自転車、白線等の自ら発光しないものを撮影できる予め実験等により決定した露光量である。従って、前方の光景が、例えば、図3(a)のような場合、この予め設定した大きな露光量で撮影された1組のカメラ2L,2Rによる画像データ(第2の画像データ)は、図3(c)に示すように、自ら発光しない物体は遠方のものでも取り込むことができるが、先行車Vf、対向車Vo、街灯Sl等の自ら発光する物体は、スミア、フレア等が発生して精度良く取り込むことが困難になっている。
尚、この露光量制御部3は、1組のカメラ2L,2R内若しくは認識統合部4内に設けられていても良い。
認識統合部4は、認識手段として設けられており、1組のカメラ2L,2Rから第1の画像データと第2の画像データが交互に入力され、それぞれ認識処理を行う。
認識統合部4における、1組のカメラ2L,2Rからの画像データの認識処理は、例えば以下のように行われる。まず、1組のカメラ2L,2Rで撮像した自車両1前方のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から三角測量の原理によって距離情報を求める処理を行ない、三次元の距離分布を表す距離画像を生成する。そして、このデータを基に、周知のグルーピング処理を行い、予め記憶しておいた3次元的な道路形状データ、側壁データ、立体物データ等の枠(ウインドウ)と比較し、白線データ、道路に沿って存在するガードレール、縁石等の側壁データ、車両、歩行者等の立体物データを抽出する。
こうして抽出された白線データ、側壁データ、立体物データは、それぞれのデータ毎に異なったナンバーが割り当てられる。また、更に立体物データに関しては、自車両1からの距離の相対的な変化量と自車両1の車速の関係から、停止している停止物と、自車両1と略同方向に移動する順方向移動物等に分類される。
そして、後述する画像認識の判定プログラムに従って、認識したデータ(判定の対象とする画像候補)が露光量小による第1の画像データによるもの(第1の認識データ)か、或いは、露光量大による第2の画像データによるもの(第2の認識データ)かを判定する。この判定の結果、対象画像候補が第1の認識データによるものの場合、実際に存在する認識データとして確定する。逆に、対象画像候補が第2の認識データによるものの場合は、対象画像候補が、予め実験、計算等により設定した閾値Lc1(例えば、自車両のヘッドライトの照射能力、カメラの感度性能等により設定した値で、10〜20m)以上で、且つ、予め設定する安定条件(例えば、5フレーム、又は、0.5sec連続して検出される)を満足する場合に実際に存在する認識データとして確定する。対象画像候補が第2の認識データによるものの場合で、上述の条件を満足しない場合、すなわち、対象画像候補が、予め設定した閾値Lc1より近くに存在する場合、或いは、安定条件を満足しない場合は、スミア、フレアの可能性が高いので誤差として判定する。
次に、認識統合部4で実行される画像認識の判定プログラムを、図2のフローチャートで説明する。
まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で、判定対象とする対象画像候補が露光量小の画像データから認識されたものか否か、すなわち、第1の画像データを基に認識された第1の認識データか否か判定する。
このS101の判定の結果、対象画像候補が露光量小の画像データから認識されたもの(第1の認識データ)と判定した場合は、S102に進み、実際に存在する認識データとして確定する。すなわち、露光量小の画像データから認識された認識データは、スミア、フレア等の誤差が少ないため、実際に存在する認識データとして直ちに認識するのである。
その後、S103に進み、当該フレーム内の全対象画像候補に対する判定が完了したか否か判定し、完了している場合はS104に進んで、次フレームの処理へと進み、プログラムを抜ける。
また、当該フレーム内の全対象画像候補に対する判定が完了していない場合は、このフレームにおける他の対象画像候補の判定を行うべく、S101に戻る。
一方、S101の判定の結果、象画像候補が露光量小の画像データから認識されたもの(第1の認識データ)ではないと判定した場合(すなわち、露光量大の第2の画像データから認識されたもの(第2の認識データ)の場合)は、S105に進み、対象画像候補までの距離Lが、予め実験、計算等により設定した閾値Lc1(例えば、自車両のヘッドライトの照射能力、カメラの感度性能等により設定した値で、10〜20m)以上か否か判定する。
この判定の結果、対象画像候補までの距離Lが、予め実験、計算等により設定した閾値Lc1以上の場合は、S106に進み、予め設定する安定条件(例えば、5フレーム、又は、0.5sec連続して検出される)を満足しているか否か判定し、この安定条件を満足している場合は、S107に進んで、実際に存在する認識データとして確定する。
すなわち、露光量大の第2の画像データから認識された第2の認識データのうち、遠距離(L≧Lc1)にあり、且つ、安定して(数フレーム連続して)認識しているものを実際に存在する認識データとして確定する。露光量大の第2の画像データから認識された第2の認識データは、スミア、フレア等の誤認識の懸念があるが、スミア、フレア等は安定して発生することはなく、また、遠距離の対象画像候補については、仮に誤認識したとしても、一般的にブレーキ等の衝突回避制御を行うことはないため危険度が低いためである。
その後、S103に進み、当該フレーム内の全対象画像候補に対する判定が完了したか否か判定し、完了している場合はS104に進んで、次フレームの処理へと進み、プログラムを抜ける。
また、当該フレーム内の全対象画像候補に対する判定が完了していない場合は、このフレームにおける他の対象画像候補の判定を行うべく、S101に戻る。
また、上述のS105で、対象画像候補までの距離Lが、予め実験、計算等により設定した閾値Lc1よりも近い場合、或いは、S106で予め設定する安定条件(数フレーム連続して認識)を満足していない場合は、S108に進み、対象画像候補は誤差であると判定する。すなわち、露光量大の第2の画像データから認識された第2の認識データのうち、近距離(L<Lc1)の物体は、自車両のヘッドライト照射範囲におり、露光量小の第1の画像データから認識された第1の認識データでも認識でき、また、露光量大では、スミア、フレア等の誤認識が生じやすいため、第1の認識データを優先的に用いることにより、誤差として排除するのである。
その後、S103に進み、当該フレーム内の全対象画像候補に対する判定が完了したか否か判定し、完了している場合はS104に進んで、次フレームの処理へと進み、プログラムを抜ける。
また、当該フレーム内の全対象画像候補に対する判定が完了していない場合は、このフレームにおける他の対象画像候補の判定を行うべく、S101に戻る。
このように本発明の実施の第1形態によれば、対象画像候補が露光量小による第1の画像データによる第1の認識データか、或いは、露光量大による第2の画像データによる第2の認識データかを判定し、対象画像候補が第1の認識データによるものの場合、実際に存在する認識データとして確定する。また、対象画像候補が第2の認識データによるものの場合は、対象画像候補が、予め実験、計算等により設定した閾値Lc1以上で、且つ、予め設定する安定条件を満足する場合に実際に存在する認識データとして確定する一方、対象画像候補が、予め設定した閾値Lc1より近くに存在する場合、或いは、安定条件を満足しない場合は、スミア、フレア等の可能性が高いので誤差として判定する。
このため、対象画像候補が露光量小による第1の画像データによる第1の認識データにより、自ら発光する物体(先行車、対向車、街灯等)や近距離に存在する物体、白線等が確実にそして速やかに認識される。その一方で、第2の認識データにより、スミア、フレア等の誤差を排除して、遠方に存在する物体、白線等が確実に認識される。
尚、本実施の第1形態では、1組のカメラ2L,2Rを同じタイミングで露光量を変えて撮影するようにしているが、露光量の小さなカメラと露光量の大きなカメラの1組のカメラにより同じ効果を得ることができる。また、1台のカメラに撮像素子を2個設け、各々の撮像素子に対して、露光量を変えても良い。更に、1台のカメラの露光量を大小と切り替えるものであっても良い。これらの場合、単眼カメラとなるため、対象までの距離の求め方が上述の例とは異なり、例えば、同一のカメラで画像を2フレーム取得し、2枚の画像中の障害物の位置の違いから障害物速度、距離を推定する。
次に、図4及び図5は本発明の実施の第2形態を示し、図4は車外監視装置の概略構成図、図5は画像認識の判定プログラムのフローチャートである。尚、本実施の第2形態は、2台の高感度カメラと近赤外線投光器を用いて前方環境を認識するものである。
すなわち、図4において、符号10は車両に搭載される車外監視装置を示し、この車外監視装置10は、前方に向けて近赤外線を投光する赤外線投光手段としての近赤外線投光器11と、可視光カットフィルタが未装着で車外前方を捉える高感度カメラ12と、可視光カットフィルタが装着されて車外前方を捉える高感度カメラ13と、高感度カメラ12,13の露光量をそれぞれ変えて設定する露光量制御部14と、高感度カメラ12,13で得られた画像データの認識処理を行う認識統合部15とを有して主要に構成されている。
可視光カットフィルタ未装着の高感度カメラ12は、近赤外線投光器11から照射される近赤外線のみならず、背景の光も受光するため、カメラ全体の受光量が多くなる傾向になっている。このため、露光量制御部14により露光量が小さく設定される(予め設定した小さな露光量)。
ここで、予め設定した小さな露光量とは、前述の第1形態で説明したように、先行車、対向車、街灯等の自ら発光する物体、自車両のヘッドライトの照射光を反射する反射板を持った物体(自転車等)、近距離の歩行者、白線等の自車両のヘッドライトの照射光で照らされる物体を、スミア、フレア等の画像のつぶれ、誤差を極力抑えて撮影することのできる予め実験等により決定した露光量である。従って、前方の光景が、例えば、図3(a)のような場合、この予め設定した小さな露光量で撮影された可視光カットフィルタ未装着の高感度カメラ12による画像データ(第1の画像データ)は、図3(b)に示すように、先行車Vf、対向車Vo、街灯Sl等の自ら発光する物体と、近距離の歩行者Ps、白線L等の自車両のヘッドライトの照射光で照らされる物体の画像データは得られるが、遠方に存在する歩行者Pl、駐車車両Vp等の自ら発光しない物体は、画像データとして取り込むことが困難である。すなわち、可視光カットフィルタ未装着の高感度カメラ12は、第1の撮影手段として設けられている。
また、可視光カットフィルタ装着の高感度カメラ13は、近赤外線投光器11からの近赤外線で照射された物体は認識しやすいが、可視光カットフィルタの装着により、カメラ全体の受光量が少なくなるため、露光量制御部14により露光量が大きく設定される(予め設定した大きな露光量)。
ここで、予め設定した大きな露光量とは、前述の第1形態で説明したように、上述の予め設定した小さな露光量より大きな露光量で、暗闇時に、歩行者、自転車、白線等の自ら発光しないものを撮影できる予め実験等により決定した露光量である。従って、前方の光景が、例えば、図3(a)のような場合、この予め設定した大きな露光量で撮影された可視光カットフィルタ装着の高感度カメラ13による画像データ(第2の画像データ)は、図3(c)に示すように、自ら発光しない物体は遠方のものでも取り込むことができるが、先行車Vf、対向車Vo、街灯Sl等の自ら発光する物体は、スミア、フレア等が発生して精度良く取り込むことが困難になっている。すなわち、可視光カットフィルタ装着の高感度カメラ13は、第2の撮影手段として設けられている。
尚、露光量制御部14は、それぞれ高感度カメラ12,13内若しくは認識統合部15内に設けられていても良い。
認識統合部4は、認識手段として設けられており、可視光カットフィルタ未装着の高感度カメラ12から第1の画像データが、可視光カットフィルタ装着の高感度カメラ13から第2の画像データが入力され、それぞれ認識処理を行う。
高感度カメラ12,13からの画像データは、画像中の輝度変化等を基に、周知のグルーピング処理を行い、予め記憶しておいた3次元的な道路形状データ、側壁データ、立体物データ等の枠(ウインドウ)と比較し、白線データ、道路に沿って存在するガードレール、縁石等の側壁データ、車両、歩行者等の立体物データを抽出する。こうして抽出された白線データ、側壁データ、立体物データは、それぞれのデータ毎に異なったナンバーが割り当てられる。また、近赤外線の位相変化等を基に、それぞれの立体物までの距離データを求める。
そして、後述する画像認識の判定プログラムに従って、認識したデータ(判定の対象とする画像候補)が可視光カットフィルタ未装着の高感度カメラ12で捉えた露光量小による第1の画像データによるもの(第1の認識データ)か、或いは、可視光カットフィルタ装着の高感度カメラ13で捉えた露光量大による第2の画像データによるもの(第2の認識データ)かを判定する。この判定の結果、対象画像候補が第1の認識データによるものの場合、実際に存在する認識データとして確定する。逆に、対象画像候補が第2の認識データによるものの場合は、対象画像候補が、予め実験、計算等により設定した閾値Lc1(例えば、自車両のヘッドライトの照射能力、カメラの感度性能等により設定した値で、10〜20m)以上で、且つ、予め設定する安定条件(例えば、5フレーム、又は、0.5sec連続して検出される)を満足する場合に実際に存在する認識データとして確定する。対象画像候補が第2の認識データによるものの場合で、上述の条件を満足しない場合、すなわち、対象画像候補が、予め設定した閾値Lc1より近くに存在する場合、或いは、安定条件を満足しない場合は、スミア、フレアの可能性が高いので誤差として判定する。
次に、認識統合部15で実行される画像認識の判定プログラムを、図5のフローチャートで説明する。
まず、S201で、判定対象とする対象画像候補が、可視光カットフィルタ未装着の高感度カメラ12で捉えた露光量小による第1の画像データによるもの(第1の認識データ)か、判定する。
すなわち、このS201は、前述の画像認識の判定プログラム(図2)のS101に対応するものであり、このS201の判定の結果、対象画像候補が露光量小の画像データから認識されたもの(第1の認識データ)と判定した場合は、S102に進み、実際に存在する認識データとして確定する。その後の処理は、前述の第1形態と同様であるため説明は省略する。
また、S201の判定の結果、対象画像候補が、可視光カットフィルタ装着の高感度カメラ13で捉えた露光量大による第2の画像データによるもの(第2の認識データ)と判定した場合は、S105以降へと進む。尚、S105以降の処理は、前述の第1形態と同様であるため説明は省略する。
このように本発明の実施の第2形態によれば、可視光カットフィルタ未装着の高感度カメラ12で捉えた対象画像候補が露光量小による第1の画像データによる第1の認識データか、或いは、可視光カットフィルタ装着の高感度カメラ13で捉えた露光量大による第2の画像データによる第2の認識データかを判定し、対象画像候補が第1の認識データによるものの場合、実際に存在する認識データとして確定する。また、対象画像候補が第2の認識データによるものの場合は、対象画像候補が、予め実験、計算等により設定した閾値Lc1以上で、且つ、予め設定する安定条件を満足する場合に実際に存在する認識データとして確定する一方、対象画像候補が、予め設定した閾値Lc1より近くに存在する場合、或いは、安定条件を満足しない場合は、スミア、フレア等の可能性が高いので誤差として判定する。
このため、前述の第1形態と同様、対象画像候補が露光量小による第1の画像データによる第1の認識データにより、自ら発光する物体(先行車、対向車、街灯等)や近距離に存在する物体、白線等が確実にそして速やかに認識される。その一方で、第2の認識データにより、スミア、フレア等の誤差を排除して、遠方に存在する物体、白線等が確実に認識される。
本発明の実施の第1形態による、車外監視装置の概略構成図 同上、画像認識の判定プログラムのフローチャート 同上、ある画像から得られる第1の画像データと第2の画像データの一例を示す説明図 本発明の実施の第2形態による、車外監視装置の概略構成図 同上、画像認識の判定プログラムのフローチャート
符号の説明
1 車外監視装置
2L,2R カメラ(撮影手段)
3 露光量制御部(露光量可変手段)
4 認識統合部(認識手段)

Claims (3)

  1. 車外環境を画像データとして撮影する撮影手段と、
    上記撮影手段の露光量を可変する露光量可変手段と、
    上記撮影手段が上記露光量可変手段による予め設定した露光量の小さな値で撮影した第1の画像データと、露光量の大きな値で撮影した第2の画像データとのそれぞれで、画像データ中に存在する対象物の認識処理を行うと共に該対象物までの距離を求める画像の認識手段とを備え、
    上記画像の認識手段は、上記第1の画像データから上記対象物が認識される場合には当該認識した対象物を実際に存在する対象物として確定する一方、上記認識処理により上記第2の画像データから対象物が認識される場合には、当該対象物までの距離が予め設定する閾値以上である場合に当該認識した対象物を実際に存在する対象物として確定することを特徴とする車外環境認識装置。
  2. 近赤外線を投光する赤外線投光手段と、
    可視光をカットすることなく予め設定した露光量の小さな値で車外環境を第1の画像データとして撮影する第1の撮影手段と、
    可視光をカットして予め設定した露光量の大きな値で車外環境を第2の画像データとして撮影する第2の撮影手段と、
    上記第1の撮影手段による第1の画像データと上記第2の撮影手段による第2の画像データとのそれぞれで、画像データ中に存在する対象物の認識処理を行うと共に該対象物までの距離を求める画像の認識手段とを備え、
    上記画像の認識手段は、上記第1の画像データから上記対象物が認識される場合には当該認識した対象物を実際に存在する対象物として確定する一方、上記第2の画像データから対象物が認識される場合には、当該対象物までの距離が予め設定する閾値以上である場合に当該認識した対象物を実際に存在する対象物として確定することを特徴とする車外環境認識装置。
  3. 上記画像の認識手段は、上記第2の認識データから対象物が認識される場合は、当該対象物までの距離が上記予め設定する閾値以上で、且つ、予め設定する時間又は回数を超えて連続して当該対象物が認識される場合に上記実際に存在する対象物として確定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車外環境認識装置。
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