JP4807280B2 - 射出成形品の品質予測装置、方法およびプログラム - Google Patents
射出成形品の品質予測装置、方法およびプログラム Download PDFInfo
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Description
(形態1)ウェルド界面形状が折り返している場合に、ウェルド界面形状が折り返していない場合に比べて、成形品の品質が良好と判断される。
ステップS202では、設計者により作成された成形品の基準形状を示すCADデータが作成される。作成されたCADデータは成形品質予測装置100の設計データ記憶部112に記憶される。
データ抽出部106は、流動解析により位置と形状が特定されたウェルドライン306からの距離を基準として、ウェルドライン306の周辺のシェルメッシュ節点308、310、312、314、316を選択する。
データ抽出部106は、ウェルドライン306の周辺の節点として抽出された節点308、310、312、314、316のそれぞれに関して、樹脂の流れ速度の時系列データと、固化層厚みの時系列データを、流動解析結果から抽出する。
図4にウェルド界面形状を推定する様子を示している。以下では図4(A)に示すように、樹脂の流れ方向をx方向とし、樹脂の厚さ方向をz方向とする。また、樹脂の全体的な厚さをz0と表現し、樹脂の厚さ方向の中央部分をz=0とする。
図4(B)はステップS208で推定された樹脂の流れ方向に沿った移動量の時系列データを示している。時刻t1、t2、・・・、tnに対応して、それぞれの時刻における樹脂の流れ方向に沿った移動量x1、x2、・・・、xnが推定されている。図4(C)はステップS210で推定された樹脂の流動層厚みの時系列データを示している。時刻t1、t2、・・・、tnに対応して、それぞれに時刻における樹脂の流動層厚みz1、z2、・・・、znが推定されている。図4(C)では、樹脂の硬化は中央部を挟んで上下対称に進行すると仮定している。
図4(C)に示すように、樹脂の硬化が進むにつれて流動層は減少し、流動層に含まれている樹脂は硬化して固化層を形成するようになる。流動層に含まれている樹脂は、図4(B)に示す樹脂の流れ方向に沿った移動量に従って移動し、その後硬化して固化層を形成するようになると、それ以上移動することがない。このような想定のもとで、ウェルド界面402の周辺の樹脂が、硬化するまでの間に流れ方向に沿ってどれだけ移動するかを、厚さ方向の位置ごとに評価していくことで、最終的に形成されるウェルド界面402の形状を推定することができる。本実施例では、時刻t1、t2、・・・における樹脂の流れ方向に沿った移動量x1、x2、・・・を、時刻t1、t2、・・・における樹脂の流動層厚みz1、z2、・・・・と組み合わせることで、図4(D)に示すように、ウェルド界面402の形状を推定する。
図5は、試作試験によってウェルド界面形状と成形品の品質との関係を取得した結果を示している。図5では、ウェルド界面形状が一方の樹脂に潜り込んで折り返していないもの(図5のA1、A2)と、ウェルド界面形状が一方の樹脂に潜り込んでから途中で折り返しているもの(図5のB1、B2、B3)のそれぞれについて、先端部分の尖り具合に応じて、成形品の品質を評価した結果を示している。ウェルド界面の先端部分は樹脂の厚さ方向の中央部分に位置しており、厚さ方向の中央部分でのウェルド界面の曲率が大きいものが、先端部分が尖ったものに相当する。図5では成形品の品質を1から5までの5段階で示しており、数値が大きいほど、成形品の表面のウェルドライン近傍の面ひずみが目立たず、品質が良好であることを示している。ウェルド界面形状が途中で折り返しているものの方が、ウェルド界面形状が途中で折り返していないものに比べて、品質が良好であった。また、ウェルド界面の先端部分が尖っているもの、すなわちウェルド界面の厚さ方向の中央部分での曲率が大きいものの方が、ウェルド界面の先端部分が丸みを帯びているもの、すなわちウェルド界面の厚さ方向の中央部分での曲率が小さいものに比べて、品質が良好であった。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
102:演算部
104:流動解析部
106:データ抽出部
108:界面形状推定部
110:成形品質予測部
112:設計データ記憶部
114:パラメータ入力部
116:出力部
300:モデル
302、304:ゲート位置
306:ウェルドライン
308、310、312、314、316:ウェルドライン周辺の節点
400:ウェルドライン
402:ウェルド界面形状
404、406:樹脂の流れ方向
600、610:ウェルド界面
602:タルク
604、614:ウェルド界面の近傍
606、626:面ひずみ
Claims (6)
- 樹脂の射出成形において発生するウェルドラインの内部のウェルド界面形状を推定する方法であって、
シェルメッシュの流動解析を行う工程と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの位置を抽出する工程と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの周辺での樹脂の流れ方向に沿った移動量の経時的変化を推定する工程と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの周辺での樹脂の流動層厚みの経時的変化を推定する工程と、
ウェルドラインの周辺での樹脂の流れ方向に沿った移動量の経時的変化と、ウェルドラインの周辺での樹脂の流動層厚みの経時的変化に基いて、ウェルド界面形状を推定する工程を備える方法。 - 樹脂の射出成形において発生するウェルドラインの内部のウェルド界面形状を推定する装置であって、
シェルメッシュの流動解析を行う手段と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの位置を抽出する手段と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの周辺での樹脂の流れ方向に沿った移動量の経時的変化を推定する手段と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの周辺での樹脂の流動層厚みの経時的変化を推定する手段と、
ウェルドラインの周辺での樹脂の流れ方向に沿った移動量の経時的変化と、ウェルドラインの周辺での樹脂の流動層厚みの経時的変化に基いて、ウェルド界面形状を推定する手段を備える装置。 - 樹脂の射出成形において発生するウェルドラインの内部のウェルド界面形状を推定するためのプログラムであって、
シェルメッシュの流動解析を行う処理と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの位置を抽出する処理と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの周辺での樹脂の流れ方向に沿った移動量の経時的変化を推定する処理と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの周辺での樹脂の流動層厚みの経時的変化を推定する処理と、
ウェルドラインの周辺での樹脂の流れ方向に沿った移動量の経時的変化と、ウェルドラインの周辺での樹脂の流動層厚みの経時的変化に基いて、ウェルド界面形状を推定する処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 樹脂の射出成形における成形品の品質を予測する方法であって、
シェルメッシュの流動解析を行う工程と、
流動解析の結果から、射出成形において発生するウェルドラインの位置を抽出する工程と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの周辺での樹脂の流れ方向に沿った移動量の経時的変化を推定する工程と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの周辺での樹脂の流動層厚みの経時的変化を推定する工程と、
ウェルドラインの周辺での樹脂の流れ方向に沿った移動量の経時的変化と、ウェルドラインの周辺での樹脂の流動層厚みの経時的変化に基いて、ウェルドラインの内部のウェルド界面形状を推定する工程と、
ウェルド界面形状に基いて成形品の品質を判断する工程を備えており、
ウェルド界面の厚さ方向の中央部分での曲率が大きい場合に、成形品の品質が良好と判断されることを特徴とする方法。 - 樹脂の射出成形における成形品の品質を予測する装置であって、
シェルメッシュの流動解析を行う手段と、
流動解析の結果から、射出成形において発生するウェルドラインの位置を抽出する手段と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの周辺での樹脂の流れ方向に沿った移動量の経時的変化を推定する手段と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの周辺での樹脂の流動層厚みの経時的変化を推定する手段と、
ウェルドラインの周辺での樹脂の流れ方向に沿った移動量の経時的変化と、ウェルドラインの周辺での樹脂の流動層厚みの経時的変化に基いて、ウェルドラインの内部のウェルド界面形状を推定する手段と、
ウェルド界面形状に基いて成形品の品質を判断する手段を備えており、
ウェルド界面の厚さ方向の中央部分での曲率が大きい場合に、成形品の品質が良好と判断されることを特徴とする装置。 - 樹脂の射出成形における成形品の品質を予測するためのプログラムであって、
シェルメッシュの流動解析を行う処理と、
流動解析の結果から、射出成形において発生するウェルドラインの位置を抽出する処理と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの周辺での樹脂の流れ方向に沿った移動量の経時的変化を推定する処理と、
流動解析の結果から、ウェルドラインの周辺での樹脂の流動層厚みの経時的変化を推定する処理と、
ウェルドラインの周辺での樹脂の流れ方向に沿った移動量の経時的変化と、ウェルドラインの周辺での樹脂の流動層厚みの経時的変化に基いて、ウェルドラインの内部のウェルド界面形状を推定する処理と、
ウェルド界面形状に基いて成形品の品質を判断する処理をコンピュータに実行させるためのものであり、
ウェルド界面の厚さ方向の中央部分での曲率が大きい場合に、成形品の品質が良好と判断されることを特徴とするプログラム。
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