JP4807003B2 - 投影装置及び投影方法 - Google Patents

投影装置及び投影方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4807003B2
JP4807003B2 JP2005235969A JP2005235969A JP4807003B2 JP 4807003 B2 JP4807003 B2 JP 4807003B2 JP 2005235969 A JP2005235969 A JP 2005235969A JP 2005235969 A JP2005235969 A JP 2005235969A JP 4807003 B2 JP4807003 B2 JP 4807003B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
projection
scrambled
projected
wavelength range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005235969A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007052124A (ja
Inventor
伸明 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2005235969A priority Critical patent/JP4807003B2/ja
Publication of JP2007052124A publication Critical patent/JP2007052124A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4807003B2 publication Critical patent/JP4807003B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Description

本発明は、投影した内容の撮像を防止する投影装置及び投影方法に関する。
人間の視覚特性と撮像カメラの撮像特性の違いに着目し、妨害手段として赤外線光を使用する技術が考えられている。(例えば、特許文献1)
この技術は、映像投影機の近傍位置その他の遠方位置に配置した赤外線光放射器から各リーンに向けて赤外線光を放射し、その反射光を不正行為者の撮像カメラに入射させる仕組みとしたもので、付勢に撮像された映像に、本編の映像とは無関係な赤外線光の光像を記録させるようになるものである。
その結果、不正に撮像された映像の画質は損なわれ、場合によっては不正行為等の特定も可能となるもので、赤外線光自体は人間の肉眼には認識されないので、正規の視聴者が本編の映像を楽しむ上ではなんら支障を生じるものではない。
米国特許第6,018,374号
しかしながら、上記特許文献に記載された技術は、本編の映像の内容とはまったく無関係な赤外線光の光像、例えば不正な撮影により得られたものである旨のメッセージを日時及び場所の情報と共に重ねて投影するものである。
したがって、撮影により得た本編の映像は、それが不正に撮影されたものであることを知ることができる反面、それでも本編の映像の内容が認識可能な状態で撮影されてしまうことには変わりがなく、根本的な解決の手段とはなっていない。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、投影された画像が不正に撮影されてしまった場合でも、撮影の結果得られる画像の内容の認識を不可能にすることが可能な投影装置及び投影方法を提供することにある。
請求項1記載の発明は、入力される画像信号に応じた投影を行なう第1の投影手段と、上記入力される画像信号の画像構成を解析する解析手段と、この解析手段での解析結果に基づいてスクランブル画像を作成する画像作成手段と、この画像作成手段で作成したスクランブル画像を人間の可視波長範囲に隣接する波長範囲の赤外光を用い、上記第1の投影手段が投影する画像に重ねて投影する第2の投影手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記第1及び第2の投影手段は、異なる2系統の独立した投影機構よりなることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記第1及び第2の投影手段は、同一円周上に複数のカラーフィルタを配置した回転カラーフィルタを投影光軸中に介在させて時分割回転駆動する1系統の投影機構よりなることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記第2の投影手段は、波長700[nm]乃至900[nm]の範囲の赤外光を用いることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記解析手段は、上記入力される画像信号の赤色成分の画像構成を解析し、上記画像作成手段は、上記解析手段での解析結果に基づき、赤色成分の画像構成に対するスクランブル画像を作成することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記解析手段、画像作成手段及び第2の投影手段による動作の有無を設定する設定手段をさらに具備したことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、入力される画像信号に応じた投影を行なう第1の投影工程と、上記入力される画像信号の画像構成を解析する解析工程と、この解析工程での解析結果に基づいてスクランブル画像を作成する画像作成工程と、この画像作成工程で作成したスクランブル画像を人間の可視波長範囲に隣接する波長範囲の赤外光を用い、上記第1の投影工程で投影する画像に重ねて投影する第2の投影工程とを有したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、投影された画像が不正に撮影されてしまった場合でも、電子カメラに採用される撮像素子の多くは人間の可視波長範囲に隣接する波長範囲の赤外光で重畳して投影させたスクランブル画像にも反応するため、撮影の結果得られる画像の内容の認識を不可能にすることができる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、第1の投影手段が投影する正規の画像に対して、これとは独立した第2の投影手段により充分な光量でスクランブル画像を投影して重畳することができるため、より確実に撮影の結果得られる画像の内容の認識を不可能にすることができる。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、1系統の投影機構より第1及び第2の投影手段を構成したので、装置の小型軽量化に寄与できると共に、正規の画像とスクランブル画像とを位置ずれなく正確に重畳して投影することで、より確実に撮影の結果得られる画像の内容の認識を不可能にすることができる。
請求項4記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、可視波長範囲に隣接した、ごく狭い波長範囲の赤外光に限定してスクランブル画像を作成し、正規の画像に投影して重畳することができるため、より確実に撮影の結果得られる画像の内容の認識を不可能にすることができる。
請求項5記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、正規の画像の特に赤色成分の画像構成に対するスクランブル画像を作成して赤外光で投影するものとしたため、より近い色成分で画像内容の判別を困難にし易く、撮影の結果得られる画像の内容の認識をより確実に不可能にすることができる。
請求項6記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、スクランブル画像の投影の有無を必要に応じて使用者が任意に設定できるものとしたので、不必要にスクランブル画像を投影することがなく、あえて投影画像を撮影したい場合にも対処できる。
請求項7記載の発明によれば、投影された画像が不正に撮影されてしまった場合でも、電子カメラに採用される撮像素子の多くは人間の可視波長範囲に隣接する波長範囲の赤外光で重畳して投影させたスクランブル画像にも反応するため、撮影の結果得られる画像の内容の認識を不可能にすることができる。
以下本発明をプロジェクタ装置に適用した場合の実施の一形態について図面を参照して説明する。
図1は、同実施の形態に係るプロジェクタ装置10の外観構成を示すもので、主として筐体前面及び上面の構成を示す。同図に示すように、直方体状の本体ケーシング11の前面の一部、向かって右側に第1投影レンズ12と第2投影レンズ13とが近接して配置される。また、本体ケーシング11の前面、左端側にはIr受信部14が配設される。
第1投影レンズ12は、後述するマイクロミラー素子等の空間的光変調素子で形成された正規の光像をスクリーン等の対象に投影するためのものであり、ここでは合焦位置及びズーム位置(投影画角)を任意に可変できるものとする。
第2投影レンズ13も、後述するマイクロミラー素子等の空間的光変調素子で形成されたスクランブル用の光像(以下「スクランブル画像」と称する)をスクリーン等の対象に投影するためのものであり、ここでは合焦位置及びズーム位置(投影画角)が第1投影レンズ12に連動して可変されるものとする。
Ir受信部14は、図示しないこのプロジェクタ装置10のリモートコントローラからのキー操作信号が重畳された赤外光(Ir)信号を受信する。
また、本体ケーシング11の上面には、キースイッチ部15、及びスピーカ16が配設
される。
キースイッチ部15は、装置の電源のオン/オフ、スクランブル画像の投影モードのオン/オフ、入力切換、自動合焦、自動台形補正、その各種モード選択等を指示する各種キースイッチよりなる。
スピーカ16は、入力された音声信号及び動作時のビープ音等を拡声放音する。
また、図示はしないが本体ケーシング11の背面には、入出力コネクタ部、上記Ir受信部14と同様のIr受信部、及びACアダプタ接続部が配設されるものとする。
入出力コネクタ部は、例えばパーソナルコンピュータ等の外部装置との接続のためのUSB端子、映像入力用のRGBミニD−SUB端子、S端子、及びRCA端子と、音声入力用のステレオミニ端子等からなる。
ACアダプタ接続部は、電源となる図示しないACアダプタからのケーブルを接続する。
次に図2により上記プロジェクタ装置10の電子回路の機能構成について説明する。
図中、入出力コネクタ部21より入力された各種規格の画像信号が、入出力インタフェース(I/F)22、システムバスSBを介して画像変換部23で所定のフォーマットの画像信号に統一された後に、投影エンコーダ24へ送られる。
投影エンコーダ24は、送られてきた画像信号をビデオRAM25に展開記憶させた上でこのビデオRAM25の記憶内容からビデオ信号を生成して投影駆動部26に出力する。
この投影駆動部26は、送られてきた画像信号に対応して適宜フレームレート、例えば例えば60[フレーム/秒]と色成分の分割数、及び表示階調数を乗算した、より高速な時分割駆動で空間的光変調素子(SOM)である例えばマイクロミラー素子27を表示駆動する。
このマイクロミラー素子27に対して、リフレクタ28内に配置された超高圧水銀ランプ等の光源ランプ29が出射する高輝度の白色光を、モータ31に回転駆動されるカラーホイール30を介して適宜原色(例えばR(赤),G(緑),B(青),及びW(白(透明))に着色し、ここでは図示しないインテグレータにより光束強度分布を平均化した上でミラー32を介して照射することで、その反射光で光像が形成され、上記第1投影レンズ12を介し、ここでは図示しないスクリーンに投影表示される。
一方、スクランブル画像の投影モードがオンに設定されている際には、上記第1投影レンズ12からの投影に併せて、画像変換部23で所定のフォーマットに統一した画像信号から、後述する制御部33が画像の構造解析を行ない、文字、数字、アルファベット等のキャラクタ部分と円グラフ、棒グラフ、静止画像、動画像等のイメージ部分とを領域区分してそれに対応したスクランブル画像を作成し、作成したスクランブル画像の画像信号を投影エンコーダ34へ送る。
投影エンコーダ34は、送られてきた画像信号をビデオRAM35に展開記憶させた上でこのビデオRAM35の記憶内容からビデオ信号を生成して投影駆動部36に出力する。
この投影駆動部36は、送られてきた画像信号に対応して適宜フレームレート、例えば例えば60[フレーム/秒]のみに基づく時分割駆動で空間的光変調素子(SOM)である例えばマイクロミラー素子37を表示駆動する。
このマイクロミラー素子37に対して、リフレクタ38内に配置された赤外線ランプ39が出射する特定波長帯に限定した赤外光をミラー40を介して照射することで、その反射光で光像が形成されて、上記第2投影レンズ13を介し、ここでは図示しないスクリーン上の上記第1投影レンズ12により投影された画像に重畳するようにして投影表示される。
上記各回路のすべての動作制御を司るのが制御部33である。この制御部33は、CPUと、後述する投影動作時のスクランブル画像の投影モードのオン/オフ設定に係る処理を含む該CPUで実行される動作プログラムを記憶した不揮発性メモリ、及びワークメモリ等により構成される。
この制御部35にはまた、システムバスSBを介してIr受信部41及び音声処理部42が接続される。
Ir受信部41は、上記Ir受信部14及び本体ケーシング11の背面側に設けられるIr受信部を含み、その赤外光受信信号をコード信号化して制御部33に送出する。
音声処理部42は、PCM音源等の音源回路を備え、投影動作時に与えられる音声データをアナログ化し、上記スピーカ16を駆動して拡声放音し、あるいは必要によりビープ音を発生させる。
なお、上記キースイッチ部15における各キー操作信号は直接制御部33に入力される。
次に上記実施の形態の動作について説明する。
なお、標準的な人間の目の感度特性を国際照明委員会(CIE:Commision Internation I’Eclairage)では「標準比視感度」として規定しており、具体的には波長420[nm]から波長700[nm]までの範囲であれば肉眼で感知することができるものとしている。
一方、通常市販されている多くのデジタルカメラでは、撮像素子であるCCDが備えるIr(赤外光)カットフィルタの個体差にもよるが、一般に波長350[nm]から波長1000[nm]程度の範囲までは感知可能なものが多い。
したがって本実施の形態では、赤外線ランプ39が例えば波長700[nm]〜波長900[nm]の範囲に限定した赤外光を出射し、その赤外光によりスクランブル画像の光像を作成して第2投影レンズ13より投影させるものとする。
図3は、上記第1投影レンズ12、マイクロミラー素子27を含む第1の投影系により、入出力コネクタ部21より入力されている画像信号に基づいた正規の画像(以下「本画像」と称する)を投影している際に、併せて上記第2投影レンズ13、マイクロミラー素子27、投影エンコーダ24等を含む第2の投影系を用いてスクランブル画像の投影を行なう場合の、主として制御部33がROMに記憶された動作プログラムに基づいて実行する処理内容を示すものである。
その当初には、上記キースイッチ部15によりスクランブル画像の投影モードが設定されたか否かを繰返し判断することで、当該モードが設定されるのを待機する(ステップS01)。
しかして、制御部33はスクランブル画像の投影モードが設定された場合に上記ステップS01でこれを判断し、その時点で第1の投影系により投影表示している上記本画像の構成を解析する(ステップS02)。
これは、画像変換部23が変換して投影エンコーダ24を介してビデオRAM25に書込む、マイクロミラー素子27を表示駆動するための画像データに基づいて制御部33が実行するものである。
例えば、上記カラーホイール30がR(赤),G(緑),B(青),及びW(白(透明))の計4つの色成分に対応したカラーフィルタを円周上に配しており、その回転駆動に同期してマイクロミラー素子27でR,G,B及びY(輝度)の各色成分の画像を順次表示しているものとすると、制御部33はそれらの色成分のうち、特にR成分のみ他の色成分と大きく異なっている部分をまず抽出する。
図4は、第1の投影系で投影している本画像を例示するもので、ここでは説明を容易にするためにR成分のみ他の色成分と異なっている部分のみを白抜きの画像で表現するものとする。
この場合、同図中では黒ベタで表現されている部分はそのほとんどが背景色である「白」であり、当然ながら「白」は上記した色成分G,B,及びWの他にRの成分も含むものであるが、その割合は他の色成分と同じくほぼフル階調となるものであるので、あえてここでは黒ベタで表現する。
制御部33は、R成分のみ他の色成分と異なっている部分のみを例えば所定の閾値を用いて抽出すると、次にその画像構成から文字(漢字、ひらがな、カタカナ、記号等)、数字、アルファベット等のキャラクタ部分と、それ以外の円グラフ、棒グラフ、静止画像、動画像等のイメージ部分とを領域区分する。
制御部33は、この領域を区分した各部分毎に、同じ種類のランダムなデータを発生して構成したスクランブル画像を作成する(ステップS03)。これは、例えばキャラクタ部分では文字、数字、アルファベット等同じ種類中のランダムなデータをより大きなフォントサイズ、キャラクタ数等により構成する一方で、イメージ部分では対応する範囲内に所定のイメージパターン、例えば矩形をマトリックス状に配列して構成するようなスクランブル画像を作成する。
その後、作成したスクランブル画像により投影エンコーダ34、ビデオRAM35、投影駆動部36及びマイクロミラー素子37と赤外線ランプ39を含む第2の投影系でスクランブル画像を第1の投影系で投影している本画像に重畳するように投影させる(ステップS04)。
ここで、上述したが第2の投影系を構成する第2投影レンズ13は、第1の投影系を構成する第1投影レンズ12とそのズーム位置及び焦点位置を連動するものとしているため、例えば第1投影レンズ12と第2投影レンズ13とでその投影光軸が平行である場合には、第1投影レンズ12と第2投影レンズ13との取付け位置間の距離及びスクリーンまでの距離に応じて多少のずれは生じるものの、ほぼ正確に2つの投影内容を重畳させることができる。
図5は、このとき投影対象のスクリーン上で投影表示される画像を一般的なデジタルカメラ等で撮像した場合に、それを再生して得られる画像を例示するものであり、上記図4で示した画像に加えて、人間の肉眼では見ることができない数値、漢字及びマトリックス状に配列した矩形のイメージパターンがスクランブル画像として判別不能に重畳されているため、第1投影レンズ12より投影される本画像のみを正確に判読することがきわめて困難となる。
図6は、上記図5に代えてスクランブル画像を一部の部分のみ、例えば数字の部分のみを用いてスクランブル画像を作成、投影し、その投影画像をデジタルカメラ等で撮影した場合に再生して得られる画像を例示するものである。
同様に図7は、上記図5に代えてスクランブル画像を一部の部分のみ、例えばイメージ部分のみで例えば菱形をマトリックス状に配列して構成するようなスクランブル画像を作成、投影し、その投影画像をデジタルカメラ等で撮影した場合に再生して得られる画像を例示するものである。
これらに示した如く、赤外光によるスクランブル画像は、本画像中の特に可視波長範囲で上記赤外光の波長範囲に隣接する波長範囲であるR成分の画像に基づいて作成されており、デジタルカメラで撮像した場合に得られる画像中でも非常に近い色成分で表現されるため、本画像とスクランブル画像とで画像の内容の判別がより困難となる。
こうして人間の肉眼では見ることができないスクランブル画像を本画像に重ねて投影した状態で、第1の投影系で投影している本画像に変化が生じたか否かを判断する(ステップS05)。
ここで変化が生じていないと判断した場合はさらに上記キースイッチ部15によりスクランブル画像の投影モードが解除されたか否かを判断し(ステップS06)、解除されていないと判断すると再び上記ステップS04に戻って本画素の投影に伴うスクランブル画像の重畳投影の動作を続行する。
しかして、第1の投影系で投影表示する本画像に変化があった場合には、ステップS05でこれを判断し、再び上記ステップS02からの処理に戻って、その新たな本画像に対するスクランブル画像の作成と投影を行なう。
さらに、上記のようにして本画像に赤外光によるスクランブル画像を重畳して投影表示している状態でスクランブル画像の投影モードが解除されると、上記ステップS06でこれを判断し、ビデオRAM35に保持しているスクランブル画像のデータをクリアすると共に、第2投影レンズ13を含むこの第2の投影系でのスクランブル画像の投影を停止し(ステップS07)、再びスクランブル画像の投影モードが設定されるのを待機するべく上記ステップS01からの処理に戻る。
このように、人間の肉眼では、第1投影レンズ12よりスクリーンに投影される、第1の投影系での本画像のみが視認可能であるが、実際には第2投影レンズ13より第2の投影系でのスクランブル画像も重畳して投影されている。
したがって、投影画像がデジタルカメラ等により不正に撮影されてしまった場合でも、デジタルカメラに採用される撮像素子の多くは人間の可視波長範囲に隣接する波長範囲の赤外光で重畳して投影させたスクランブル画像にも反応するため、撮影の結果得られる画像の内容の認識をほぼ確実に不可能にすることができる。
また、上記実施の形態においては、第1投影レンズ12を含む第1の投影系が投影する本画像に対して、これとは独立した第2投影レンズ13を含む第2の投影系によりスクランブル画像を投影して重畳するものとした。
このように、スクランブル画像を投影するための独立した光源を含む投影系を設け、時間軸上においても本画像の投影と同時にスクランブル画像を投影し続けることができるため、スクランブル画像の投影光量を充分に確保でき、不正な撮影の結果得られる画像の内容の認識をより確実に不可能にすることができる。
さらに、上記実施の形態では、第2の投影系の光源である赤外線ランプ39が、可視波長範囲に隣接した、例えば波長700[nm]〜波長900[nm]の範囲に限定した赤外光を出射し、その赤外光によりスクランブル画像の光像を作成して第2投影レンズ13より投影させるものとした。
これにより、ごく狭い波長範囲の赤外光に限定してスクランブル画像を作成し、正規の画像である本画像に投影して重畳することができるため、より確実に撮影の結果得られる画像の内容の認識を不可能にすることができる。
また、上記実施の形態では、第2の投影系の光源である赤外線ランプ39自体が上述したごく狭い波長範囲の赤外光を出射するものとして説明したが、本発明はこれに限らず、可視波長範囲に隣接した赤外光を含む、より広い波長範囲の出射する光源ランプを用いながら、その後段に周波数除去/透過特性を有するダイクロイックミラー等の光学素子を組み合わせて構成し、所望する波長範囲の赤外光のみを透過させるものとしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、スクランブル画像の投影モードをプロジェクタ装置10のユーザがキースイッチ部15での操作により任意に設定及び解除できるものとしたので、不必要にスクランブル画像を投影することがなく、あえて投影画像を撮影したい場合にも対処できる。
なお、上記実施の形態では、2つの独立した投影系により本画像とスクランブル画像とを別個に投影するものとして説明したが、本発明はこれに限らず、1つの投影系のみで本画像とスクランブル画像とを投影表示させることもできる。
以下、そのような本発明の実施の形態の他の構成例についても簡単に説明しておく。
1系統のみの統計とする場合、当然ながら上記図1における第2投影レンズ13、上記図2における投影エンコーダ34、ビデオRAM35、投影駆動部36、投影駆動部36、マイクロミラー素子37、リフレクタ38、赤外線ランプ39、ミラー40、及び第2投影レンズ13の構成はそれぞれ不要となる。
また、上記実施の形態ではカラーホイール30がR(赤),G(緑),B(青),及びW(白(透明))の計4つの色成分に対応したカラーフィルタを円周上に配したものであると説明したが、ここでは図8に示すような色成分の配列を有するものとする。
すなわち図8では、カラーホイール30′はR(赤),G(緑),B(青),及びIr(赤外光)の計4つの色成分に対応したカラーフィルタ30R,30G,30B,30Irを円周上に配置するものであり、その回転駆動に同期してマイクロミラー素子27で本画像のR,G,Bの各色成分の画像及びスクランブル画像を順次表示することで、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
上記図8では、赤外光を発するためのカラーフィルタ30Irの領域が他の本画像のR,G,Bの各色成分を発するためのカラーフィルタ30R,30G,30Bの領域に比して狭い(中心角が小さい)ものとなっているが、スクランブル画像は本画像の各色成分の画像のように階調表示する必要がなく、常にフル階調で表示すればよいので、問題とはならない。
このように、1系統の投影機構より本画像とスクランブル画像とを合わせて投影することが可能となるので、装置の構成を簡略化し、小型軽量化に寄与できると共に、正規の画像とスクランブル画像とを位置ずれなく正確に重畳して投影することで、より確実に撮影の結果得られる画像の内容の認識を不可能にすることができる。
なお、上記実施の形態は、例えばマイクロミラー素子のような空間的光変調素子(SOM)を用いたプロジェクタ装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、白色光源と透過型のカラー液晶表示パネルを用いたプロジェクタや、フィールドシーケンシャル方式と呼称される、時分割でRGBに発光する光源と透過型のモノクロ液晶パネルとを組み合わせた方式のプロジェクタ等であっても同様に適用可能である。
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の実施の一形態に係るプロジェクタ装置の外観構成を示す斜視図。 同実施の形態に係る電子回路の機能構成を示すブロック図。 同実施の形態に係るスクランブル画像を投影する際の処理内容を示すフローチャート。 同実施の形態に係る本画像のみの投影状態を例示する図。 同実施の形態に係る本画像とスクランブル画像とが重畳された撮影画像を例示する図。 同実施の形態に係る画像を例示する図。 同実施の形態に係る画像を例示する図。 同実施の形態の他の構成に係るカラーホイールのカラーフィルタ配置を例示する図。
符号の説明
10…プロジェクタ装置、11…本体ケーシング、12…第1投影レンズ、13…第2投影レンズ、14…Ir受信部、15…キースイッチ部、16…スピーカ、21…入出力コネクタ部、22…入出力インタフェース2(I/F)、23…画像変換部、24…投影エンコーダ、25…ビデオRAM、26…投影駆動部、27…マイクロミラー素子(SOM)、28…リフレクタ、29…光源ランプ、30,30′…カラーホイール、30R,30G,30B,30Ir…カラーフィルタ、31…モータ(M)、32…ミラー、33…制御部、34…投影エンコーダ、35…ビデオRAM、36…投影駆動部、37…マイクロミラー素子(SOM)、38…リフレクタ、39…赤外線ランプ、40…ミラー、41…Ir受信部、42…音声処理部、SB…システムバス。

Claims (7)

  1. 入力される画像信号に応じた投影を行なう第1の投影手段と、
    上記入力される画像信号の画像構成を解析する解析手段と、
    この解析手段での解析結果に基づいてスクランブル画像を作成する画像作成手段と、
    この画像作成手段で作成したスクランブル画像を人間の可視波長範囲に隣接する波長範囲の赤外光を用い、上記第1の投影手段が投影する画像に重ねて投影する第2の投影手段と
    を具備したことを特徴とする投影装置。
  2. 上記第1及び第2の投影手段は、異なる2系統の独立した投影機構よりなることを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  3. 上記第1及び第2の投影手段は、同一円周上に複数のカラーフィルタを配置した回転カラーフィルタを投影光軸中に介在させて時分割回転駆動する1系統の投影機構よりなることを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  4. 上記第2の投影手段は、波長が700[nm]乃至900[nm]の範囲の赤外光を用いることを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  5. 上記解析手段は、上記入力される画像信号の赤色成分の画像構成を解析し、
    上記画像作成手段は、上記解析手段での解析結果に基づき、赤色成分の画像構成に対するスクランブル画像を作成する
    ことを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  6. 上記解析手段、画像作成手段及び第2の投影手段による動作の有無を設定する設定手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  7. 入力される画像信号に応じた投影を行なう第1の投影工程と、
    上記入力される画像信号の画像構成を解析する解析工程と、
    この解析工程での解析結果に基づいてスクランブル画像を作成する画像作成工程と、
    この画像作成工程で作成したスクランブル画像を人間の可視波長範囲に隣接する波長範囲の赤外光を用い、上記第1の投影工程で投影する画像に重ねて投影する第2の投影工程と
    を有したことを特徴とする投影方法。
JP2005235969A 2005-08-16 2005-08-16 投影装置及び投影方法 Expired - Fee Related JP4807003B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005235969A JP4807003B2 (ja) 2005-08-16 2005-08-16 投影装置及び投影方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005235969A JP4807003B2 (ja) 2005-08-16 2005-08-16 投影装置及び投影方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007052124A JP2007052124A (ja) 2007-03-01
JP4807003B2 true JP4807003B2 (ja) 2011-11-02

Family

ID=37916628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005235969A Expired - Fee Related JP4807003B2 (ja) 2005-08-16 2005-08-16 投影装置及び投影方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4807003B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5434085B2 (ja) * 2009-01-16 2014-03-05 ソニー株式会社 投射型画像表示装置および投射光学系
EP2450745A4 (en) * 2009-07-03 2013-01-23 Sharp Kk VIDEO DISPLAY DEVICE, VIDEO DISPLAY METHOD, VIDEO DISPLAY SCREEN, AND LIQUID CRYSTAL DISPLAY DEVICE
WO2012070273A1 (ja) * 2010-11-25 2012-05-31 シャープ株式会社 画像表示装置およびそれに用いられる盗撮防止装置
JP6381226B2 (ja) * 2014-02-25 2018-08-29 キヤノン株式会社 制御装置、制御方法、及びプログラム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6018374A (en) * 1996-06-25 2000-01-25 Macrovision Corporation Method and system for preventing the off screen copying of a video or film presentation
JP3674593B2 (ja) * 2001-09-18 2005-07-20 ソニー株式会社 強度変調方法及びシステム並びに光量変調装置
JP3674568B2 (ja) * 2001-10-02 2005-07-20 ソニー株式会社 強度変調方法及びシステム並びに光量変調装置
JP3901072B2 (ja) * 2002-10-23 2007-04-04 ソニー株式会社 映像表示装置、映像表示方法
JP2004333562A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Victor Co Of Japan Ltd 映像投影スクリーン
JP2005026917A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Casio Comput Co Ltd 画像提供装置、画像変成装置及びプログラム
JP4480358B2 (ja) * 2003-07-03 2010-06-16 Necディスプレイソリューションズ株式会社 投写型表示装置
JP4140898B2 (ja) * 2003-08-20 2008-08-27 日本電信電話株式会社 情報提示装置および情報提示装置の使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007052124A (ja) 2007-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3867205B2 (ja) 指示位置検出装置、及び指示位置検出システム、並びに指示位置検出方法
TWI457688B (zh) 投影裝置、投影方法及記憶程式的記憶媒體
JP2011118415A (ja) カラー画像を撮像するための装置
JP2007060118A (ja) 投影装置及び投影制御方法
US8696135B2 (en) Video recording prevention system
JP6500889B2 (ja) プロジェクターおよびプロジェクターの制御方法
US9470966B2 (en) Image projection apparatus and presentation system
CN104730827A (zh) 投影仪、投影系统以及投影仪的控制方法
KR101767853B1 (ko) 정보 처리 장치, 화상 투영 시스템 및 컴퓨터 프로그램
JP2011154168A (ja) 光源ユニット及びプロジェクタ
JP2015043066A (ja) 画像投影装置
JP4807003B2 (ja) 投影装置及び投影方法
JP2012181264A (ja) 投影装置、投影方法及びプログラム
JP3901185B2 (ja) 投影装置、投影画像の撮影方法及びプログラム
JP6820703B2 (ja) 光源装置及び投影装置
JP2007060272A (ja) 投影装置、投影画像の撮影方法及びプログラム
JP2009085977A (ja) プロジェクタ
US11150768B2 (en) Position detection device, display device, and position detection method
US11333959B2 (en) Position detection device, display device, and position detection method
JP6883256B2 (ja) 投影装置
JPH11249098A (ja) プロジェクタ
JP2011133673A (ja) 投影装置、投影方法及びプログラム
JP2015232677A (ja) 光源装置及び投影装置
JP2015079214A (ja) 投影用スクリーンおよび画像投影システム
US11800070B2 (en) Control method for projector, projector, and image projection system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110719

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110801

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4807003

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees