JP2005026917A - 画像提供装置、画像変成装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影されたくない領域の画像に自動的にモザイクをかける。
【解決手段】センサ制御部15は、センサ40を特定のパターンで発光させる。センサ40を撮影されたくない位置に配置しておくと、CPU11は、カメラ20で撮像した画像の複数のフレーム画像から、センサ40の位置を特定する。CPU11は、各フレーム画像のセンサ40の位置を中心にしてモザイクをかけた画像データを生成し、そのモザイクをかけた画像データをディスプレイ30に与える。ディスプレイ30は、撮影されたくない領域にモザイクがかかった画像を表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】センサ制御部15は、センサ40を特定のパターンで発光させる。センサ40を撮影されたくない位置に配置しておくと、CPU11は、カメラ20で撮像した画像の複数のフレーム画像から、センサ40の位置を特定する。CPU11は、各フレーム画像のセンサ40の位置を中心にしてモザイクをかけた画像データを生成し、そのモザイクをかけた画像データをディスプレイ30に与える。ディスプレイ30は、撮影されたくない領域にモザイクがかかった画像を表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像提供装置、画像変成装置及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カメラで撮像し、その撮像した画像をディスプレイ等の表示装置で表示する一般的なカメラ装置は、撮影者の意思にかかわらず、撮影したくない不要部分まで撮影してしまう。そのため、撮影者は、撮影したくない場所を外して撮影したり、一旦撮影した後に、その不要部分に例えばモザイクをかける等の編集処理を行っていた。
【0003】
しかしながら、撮影したくない場所を外して撮影することが困難な場合も多い。また、編集処理を行う場合でも、編集者が再現画像をモニタしながら編集処理を行うので、不注意等で、撮影したくない不要部分が残ってしまうケースもあった。
このような問題を解決する技術には、次の特許文献1,2に記載されるものがあった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−150483号公報
【特許文献2】
特開2000−278584号公報
【0005】
特許文献1,2では、撮像された画像に写っている形状から、被写体或いは特定の物品を検出し、その結果に応じて所定の編集処理を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1,2に示された技術では、画像に写っている形状から、被写体或いは特定の物品を検出するので、例えば撮影角度が異なれば、被写体或いは特定の物品の検出が困難になる。これにより、検出精度が劣化し、編集精度も悪化していた。則ち,撮影角度等の撮影条件が整った状態でなければ、特許文献1,2の技術を適用することが、困難であった。
【0007】
本発明は、以上のような現状に鑑みてなされた発明であり、撮影条件にかかわらず、撮影したくない場所を隠すことが可能な、画像提供装置、画像変成装置、画像提供方法及び画像変成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る画像提供装置は、カメラが撮像した画像を提供対象に提供する画像提供装置であって、前記カメラの撮像範囲に配置されて信号を発生するセンサの前記画像における位置を該信号から特定する位置特定手段と、前記画像の前記センサの位置及びその近傍を含む領域に、所定の画像処理を施し、該画像処理の施された画像を前記提供対象に提供する画像処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
このような構成を採用したことにより、カメラの撮像範囲に配置されたセンサが、そのセンサが発生する信号から検知され、センサの画像における位置が特定される。センサの画像における位置及びその近傍を含む領域に、所定の画像処理が施される。したがって、撮影方向等の撮影条件にかかわらず、センサの位置の特定が可能になる。その位置及びその位置を含む領域に、画像処理が施される。
【0010】
なお、前記提供対象は、前記画像を表示する表示装置であり、前記画像処理手段は、前記カメラが撮像した映像のデータを一時記憶し、該一時記憶した画像データに対して前記所定の画像処理を施し、その結果で得られる画像を前記表示装置に提供してもよい。
【0011】
また、前記センサは、特定のパターンの光を前記信号して発生し、前記位置特定手段は、前記カメラで撮像した画像から前記センサの該画像における位置を特定してもよい。
【0012】
また、前記センサは、特定の電磁波を前記信号として発生し、前記位置特定手段は、前記電磁波を検出して前記センサの前記画像における位置を特定してもよい。
【0013】
また、前記センサは、特定の赤外線を前記信号として発生し、前記位置特定手段は、前記赤外線を検出して前記センサの前記画像における位置を特定してもよい。
【0014】
また、前記画像に施す特定の画像処理は、前記カメラが撮像した画像における前記センサの位置或いはその近傍を含む領域にモザイクをかける処理であってもよい。
【0015】
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係る画像変成装置は、カメラで撮影された画像の画像データ群を表示部に順次与えて該表示部に時系列に連なるフレーム画像を表示させる画像表示装置の該カメラに対し、特定のパターンの光を発光する発光手段と、前記画像データが与えられる前記表示部から漏れる電磁波を測定し、前記各フレーム画像が表示されるフレーム周期を特定するフレーム周期特定手段と、前記フレーム画像が表示される各フレーム周期内で、前記表示部に与えられる画像データにおける前記光に対応する部分を特定する光部分特定手段と、前記画像データの前記光に対応する部分に対して所定範囲の領域を設定し、該設定した領域に対応する前記画像データが前記表示部に与えられるタイミングに、妨害電波を発生する妨害電波発手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
このような構成を採用したので、フレーム画像の表示されるフレーム周期が表示部から漏れる電磁波から特定され、各フレーム周期内で画像データの発光部の発生する光に対応する部分が特定される。画像データの光に対応する部分に対して所定範囲の領域が設定され、該設定された領域に対応する画像データが表示部に与えられるタイミングに、妨害電波が発生する。この妨害電波により、表示部に表示される画像が乱され、設定された領域の部分が見えなくなる。
【0017】
なお、前記フレーム周期特定手段は、前記フレーム画像が表示されるフレーム周期に対して仮のフレーム周期を設定し、該仮のフレーム周期にしたがって前記電磁波の測定値群を分けて該測定値群を積算し、該積算結果が所定値以上になった場合に該仮のフレーム周期を該フレーム画像が表示されるフレーム周期とする処理を該仮のフレーム周期を変化させて繰り返し、該フレーム画像が表示されるフレーム周期を特定してもよい。
【0018】
また、前記発光手段は、前記光の明るさ又は色を時間的に変化させ、前記光部分特定部は、前記フレーム画像が表示されるフレーム周期内で前記電磁波の測定値が前記光の明るさ又は色の変化と同期した部分を検出することで、前記光に対応する部分を特定してもよい。
【0019】
また、前記妨害電波発生手段は、前記フレーム画像の前記光に対応する部分の前記電磁波の時間間隔から、該フレーム画像における水平同期周波数を求め、該水平同期周波数に基づき、該個フレーム画像における該光の部分の位置を中心として上下左右に広がった前記領域を設定してもよい。
【0020】
上記目的を達成するために、本発明の第3の観点に係るプログラムは、コンピュータに、カメラが撮像した画像の画像データを入力して記憶する記憶処理と、前記カメラの撮像範囲に配置された特定のセンサの前記画像における位置を特定する位置特定処理と、前記画像における前記センサの位置及びその近傍を含む領域に対応する前記画像データに所定の画像処理を施し、その結果得られる画像を提供対象に提供する画像処理と、を実施させることを特徴とする。
【0021】
上記目的を達成するために、本発明の第4の観点に係るプログラムは、コンピュータに、カメラで撮影された画像の画像データ群を表示部に順次与えて該表示部に時系列に連なるフレーム画像を表示させる画像表示装置の該表示部から漏れる電磁波を測定し、該各フレーム画像が表示されるフレーム周期を特定するフレーム周期特定処理と、発光手段が特定のパターンで光を発光し前記カメラで撮影された前記画像について、前記各フレーム画像が表示されるフレーム周期内で、前記表示部に与えられる画像データの該光に相当する部分を特定する光部分特定処理と、前記画像データの前記光に相当する部分に対して所定範囲の領域を設定し、該設定した領域に対応する前記画像データが前記表示部に与えられるタイミングに、該画像データに重畳する妨害電波を発生させる妨害電波発生処理と、を実施させることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像提供装置の構成図である。
この画像提供装置10は、カメラ20で撮像された画像を表示装置であるディスプレイ30に表示する装置であり、CPU(Central Processor Unit)11と、主記憶部12と、RAM(Random Access Memory)13と、通信部14と、センサ制御部15と、カメラ制御部16と、入力装置17とを備えている。これらはバスで接続されている。
【0023】
主記憶部12は、ROM(Read Only Memory)等で構成され、その記憶領域は、CPU11の動作を制御するプログラムを格納するプログラム記憶領域と、基本的データを記憶するデータ記憶領域とで構成されている。RAM13の記憶領域は、CPU11がプログラムを実行する際にデータ等を格納するプログラム実行領域や、画像データに操作を行う作業領域として用いられる。
【0024】
通信部14は、外部との通信を行うものである。センサ制御部15は、後述するセンサ40の動作を制御するものであり、例えば制御信号を生成して通信部14を介して送信する。カメラ制御部16はカメラ20の動作を制御するものであり、制御信号を生成し、通信部14を介してカメラ20に送信する。入力装置はキーボード等で構成され、各種データや条件等を入力する際に用いる。
カメラ20はCCD(電荷結合素子)等を内蔵し、画像を撮像し、デジタルの画像データに変換して送出する。
【0025】
ディスプレイ30は、CPU11及びRAM13等にバスで接続され、CPU11及びRAM13から与えられた画素単位の画像データを輝度に変換して表示する。
センサ40は発光素子を内蔵し、例えば発光強度を変化させて発光する。なお、発光強度を変化させなくても、発光色を特定のパターンで変化させるものであってもよい。
【0026】
次に、画像提供装置10が実施する画像提供方法を、図2、図3を参照しつつ説明する。
図2は、画像提供方法の概念を説明する図である。図3は、画像提供方法を示すフローチャートである。
【0027】
カメラ20を用いて撮影を行おうとする撮影者は、撮影したくない場所にセンサ40を配置する。例えば、撮影者が図2に示す部屋50を撮影する場合に、机51の上に、他人には見せたくない書類があれば、机51の上にセンサ40を載置する。
【0028】
センサ40を載置した撮影者は、カメラ20の電源を投入して撮影を開始する。カメラ20は、部屋50を撮像し、画像データを順次画像提供装置10へ送出する。
画像提供装置10は、カメラが送出した画像データを通信部14を介して受信する。CPU11は、センサ制御部15を機能させ、センサ40に特定のパターンで発光強度を変化させる制御信号を発生させる。制御信号は、通信部14を介してセンサ40に与えられ、センサ40が、制御信号に示された特定のパターンで発光強度を変化させる。この発光強度は、センサ40の位置を特定させるための光信号である。
【0029】
CPU11は、図3のステップST1で撮影停止の指示があるかどうかを判定し、指示がある場合(ステップST1:YES)には、画像提供に関する処理を終了する。撮影停止の指示がない(ステップST1:NO)場合には、カメラ20から与えられた画像データを順次取り込み、一旦、RAM13に格納する(ステップST2)。
【0030】
カメラ20から与えられる画像データは、時系列に連なるフレーム画像になる。CPU11は、RAM13に格納された画像データから、連続するフレーム画像を作成し、各フレーム画像でセンサ40の発光の変化に同期して、輝度が変化する部分を探す(ステップST3)。その部分があると判断した場合(ステップST4:YES)、CPU11は、各フレーム画像におけるセンサ40の位置を特定する(ステップST5)。即ち、CPU11は、ステップST3からステップST5により、センサ40の再生画像における位置を特定する位置特定処理を行ったことになる。
【0031】
CPU11は、位置特定処理の後に、センサ40の再生画像上の位置の周辺の予め設定された範囲の画像を編修し、モザイクをかける(ステップST6)。これにより、図2(b)のように、再生画像のセンサ40の周辺が、モザイクで見えなくなり、机51の上の書類等をマスクすることができる。
【0032】
CPU11は、ステップST6で編修した画像の画像データをディスプレイ30に与える。ステップST4で、センサ40がないと判断した場合(ステップST4:NO)には、センサ40がカメラ20の撮像範囲にないことになるので、各フレーム画像の画像データを編集せずにそのままディスプレイ30に与える。
ディスプレイ30は、与えられた画像データに基づき、画素ごとの輝度を設定し、カメラ20が撮像した画像を表示する(ステップST7)。その後、必要があれば表示した画像を保存する(ステップST8)。以上のステップST1〜ステップST8の動作を繰り返す。
【0033】
以上のように、本実施形態の画像提供装置10では、センサ40に特定のパターンの光信号を発生させ、その光信号に基づきフレーム画像におけるセンサ40の位置を特定するので、撮影角度等の撮影条件にかかわらず、センサ40の位置を精度高く特定することができる。したがって、撮影完了後に画像を編集することなしに、撮影したくない場所を隠せる。
【0034】
このような画像提供装置10は、例えば銀行の貸し金庫の監視システムに組込むことが可能である。この場合、お客様が貸金庫を開ける時に、例えば手元にセンサ40を持つことにより、パスワードを入力する部分にモザイクがかかるので、監視カメラを介してパスワードが漏れてしまう危険を防ぐことでできる。
【0035】
また、テレビ局のビデオカメラにも、画像提供装置10を組込むことが可能である。この場合、取材等で取材対象の人の顔付近にセンサ40を置くことにより、その人の顔を画像から隠すことができる。
一方、センサ40は1個ではなく、複数配置してもよい。各センサ40によってモザイクが発生し、画像におけるモザイクの部分の面積を増加させるとができる。このような使用方法をすれば、撮影したくない場所が大きい場合でもそれを隠すことができる。
【0036】
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態に係る画像変成装置を示す構成図である。
前述の第1の実施形態では、センサ40に光信号を発生させて、画像提供装置10がそのセンサ40の載置された位置の周辺を画像から隠していた。
これに対し、本実施形態の画像変成装置60は、センサ40の代わりに撮影領域の適宜な場所に載置されるものである。この場合、撮影を行うカメラ装置は、画像を取り込むカメラ71と画像を表示するディスプレイ72とを持つ一般のカメラ装置70でよい。
【0037】
画像変成装置60は、CPU61と、主記憶部62と、RAM63と、発光部64と、電磁波検出アンテナ65と、妨害電波発生部66を備えている。これらは、バスで接続されている。
【0038】
主記憶部62は、ROMや不揮発性メモリ等で構成され、その記憶領域は、CPU61の動作を制御するプログラムを格納するプログラム記憶領域と、基本的データを記憶するデータ記憶領域とで構成されている。RAM63の記憶領域は、CPU61がプログラムを実行する際にデータ等を格納するプログラム実行領域や、画像データに操作を行う作業領域として用いられる。
【0039】
発光部64は発光素子等で構成され、CPU61の制御により、特定のパターンで発光する。電磁波検出アンテナ65は、カメラ装置70のディスプレイ72から発生する電磁波を捉えるものである。妨害電波発生部66は、カメラ装置70に対して画像データを乱す妨害電波を発生するものである。
【0040】
この画像変成装置60を、撮影領域に置くことにより、画像変成装置60は、カメラ装置70が撮像した画像の変成を行い、画像変成装置60のその近傍が画像として写らないようにできる。以下、この画像変成装置60を用いた画像変成方法を、図5〜図8を参照して説明する。
【0041】
図5及び図6は、画像変成方法を示すフローチャートである。
図7は、フレーム周期の求め方の説明図である。図8は、画像変成処理の説明図である。
【0042】
撮影者或いは他の人間は、撮影されたくない場所がある場合に、その場所に画像変成装置60を載置する。
画像変成装置60のCPU61は、図5のステップST11で処理停止の指示があるかどうかを判定し、指示がある場合(ステップST11:YES)には、画像変成に関する処理を終了する。処理停止の指示がない場合(ステップST11:NO)には、まず、カメラ装置70のカメラ71が形成してディスプレイ72に与える画像データのフレーム周期に対して、長めの仮のフレーム周期を設定する(ステップST12)。
【0043】
カメラ71が形成してディスプレイ72に与える画像データは、時系列的に並ぶフレーム画像を構成する。各フレーム画像が表示される周期が、フレーム周期である。CPU61は、フレーム画像が表示されるフレーム周期に対して、低めに想定した仮のフレーム周期を設定する(ステップST12)。
【0044】
カメラ71からディスプレイ72に画像データを与えているときには、ディスプレイ72の内部或いは信号線等から電磁波が漏洩する。CPU61は電磁波検出アンテナ65でその電磁波を受信し、先に設定した仮のフレーム周期に同期させてその電磁波を分割し、1フレーム画像分の電磁波を観測する(ステップST13)。
【0045】
CPU61は、ステップST13で観測された電磁波の時間方向の各値と、それまでに集計結果として保存されている1フレーム画像分の電磁波の時間方向の値とをそれぞれ積算し、さらに平均化する(ステップST14)。平均化の結果は、新たな集計結果として保存され、元の集計結果は消去される。
【0046】
CPU61は、ステップST14で求めた平均化した新たな集計結果に所定値を超える部分があるかどうかを調べる(ステップST15)。
所定値を越える部分がない場合(ステップST16:NO)、ステップST17で、仮のフレーム周期での積算回数が初手回数未満か、所定回数以上かを調べる。所定回数未満のとき(ステップST17:未満)には、処理をステップST13に戻す。所定回数以上になっている場合(ステップST17:所定回数以上)には、CPU61は、現在の仮のフレーム周期をわずかに短くする(ステップST18)。
【0047】
CPU61は、新たに設定した仮のフレーム周期が所定の値よりも少か否かを調べ、少の場合(ステップST19:YES)、処理をステップST11に戻す。新たに設定した仮のフレーム周期が所定の値よりも大の場合(ステップST19:NO)、CPU61は、処理をステップST13に戻す。
【0048】
以上のステップST11〜19は、フレーム周期特定処理であり、ステップST11〜19を繰り返すことにより、カメラ71からディスプレイ72に与える画像データのフレーム周期を求めることができる。
フレーム画像は、時系列的に連続しており、その間隔も極短い。よって、隣接するフレーム画像の画像データは、近似している。CPU61は、このことを利用してフレーム周期を求めている。
【0049】
例えば、図7(a)のように、仮のフレーム周期81が真のフレーム周期82よりも長いものとすると、仮のフレーム周期で分割された各フレーム画像の画像データ間には、位相のずれがある。したがって、ステップST14で積算及び平均化を行うと、信号レベルが低くなり、徐々に0に近づく。
【0050】
図7(b)のように、仮のフレーム周期が真のフレーム周期になった場合には、各フレーム画像の画像データの位相が揃い、且つそれらの値が近似するので、ステップST14で積算と平均化とを行うことで、信号レベルが低下しない。
よって、ステップST16で、信号レベルが所定値以上ある部分があるか否かをしらべることにより、仮のフレーム周期が、真のフレーム周期になったか否かを判断できる。信号レベルが所定値以上ある部分がある場合(ステップST16:YES)、その時点の仮のフレーム周期が、真のフレーム周期になっている。この場合、CPU61は、発光部64の発光を開始させ、例えば所定のパターンで点滅させる(ステップST20)。
【0051】
カメラ71の撮像範囲に、画像変成装置60が入ると、発光部64の発光した点滅する光が、カメラ71に入射する。
CPU61は、電磁波検出アンテナ65で受信した画像データに対応する電磁波を特定されたフレーム周期で分割し、発光部64の発光パターンと同期する信号部分を検索する(ステップST21)。発光部64の発光パターンと同期する信号部分が存在しない場合(ステップST22:NO)、処理をステップST11に戻す。
【0052】
発光部64の発光パターンと同期する信号部分が存在する場合(ステップST22:YES)、CPU61は、連続するその信号部分の距離から、図8のように、各フレーム画像の水平同期周波数を求め、発光部64の光点64aが含まれる水平同期走査ラインを抽出する(ステップST23)。
【0053】
CPU61は、抽出した各水平同期走査ラインごとに、発光部64の光点64aに対応する位置を中心にして、所定の幅を持つ領域を設定し、さらに、抽出した各水平同期走査ラインの近傍の水平同期走査ラインについて、同じ幅の領域を設定する(ステップST24)。
【0054】
CPU61は、ステップST24で設定した領域の画像データが、ディスプレイ72に与えられるタイミングで、妨害電波発生部66に妨害電波を発生させる(ステップST25)。これにより、発光部64の光点64aとその周辺の領域の画像データが変成され、本来の画像が見えなくなる。
【0055】
以上のように、本実施形態の画像変成装置60は、発光部64を発光させ、発光部64の周辺を含む部分の画像データを妨害電波で変成させるので、カメラ装置に第1の実施形態のような画像提供装置を組込まなくても、撮影したくないところを隠すことが可能である。よって、第1の実施形態よりも、利便性が高くなる。また、一般のカメラ装置に撮影させたく部分を隠すことができるので、例えば美術館や映画館等で画像変成装置を載置すると、撮影させたくない部分が違法に撮影されることを予防できる。
【0056】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものがある。
(1) センサ40は、光を信号として発光するが、電磁波或いは特定のパターンの赤外線を発生させても良い。電磁波強度或いは赤外線からセンサ40の位置を特定する機能を画像提供装置10に持たせておけば、センサ40の位置を特定でき、センサ40の位置及びその周辺にモザイクをかけることができる。
【0057】
(2) 画像提供装置10は、画像にモザイクをかけるが、モザイクに限定されず、他の方法により、撮影したくない部分の画像をマスクするようにしても良い。
(3) センサ40或いは発光部64は、光の強度を変化させるが、発光色を変化させてもよい。
(4) 画像提供装置10が提供する画像を、録画装置に与えるようにしても良い。
(5) センサ40に光の信号の代わりに、特定のパターンの電磁波や赤外線を発生させてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の第1の観点にかる画像提供装置によれば、センサの信号からセンサの位置を特定手段と、画像処理手段とを備えるので、撮影角度等の撮影条件にかかわらず、センサの位置及びその近傍の画像に所定の画像処理を行える。
【0059】
なお、画像の提供対象が表示装置の場合に、画像データを一時記憶し、記憶した画像データに画像処理手段が所定の画像処理を行うことにより、リアルタイム性を確保できる。
また、センサが光を信号として発生し、位置特定手段が、画像からセンサの位置を特定することにより、容易にセンサの位置を特定できる。
【0060】
また、センサが電磁波を発生し、位置特定手段が電磁波からセンサの位置を特定することにより、センサ位置がカメラから影になっても、問題がない。
また、センサが赤外線を信号として発生し、位置特定手段が、赤外線からセンサの位置を特定することにより、センサが例えば発光しなくてもよくなり、センサを目立たなくできる。
【0061】
また、画像処理としてモザイクをかけることにより、撮像されたくない領域を隠した画像を出力することができる。
【0062】
本発明の第2の観点にかる画像変成装置によれば、発光手段と、フレーム周期特定手段と、光部分特定手段と、妨害電波発生手段とを備えたので、画像変成装置を特定の場所に置くことにより、その近辺の画像を示す画像データに妨害電波が重畳されて表示部に写らなくできる。
【0063】
なお、発光手段が光の明るさ又は色を時間的に変化させて、光部分特定手段がそれを検出して画像データの光に対応する部分を特定することにより、特定精度が高まる。
また、妨害電波発生手段が、水平同期周波数を求め、その水平同期周波数に基板領域を設定することにより、合理的に表示部に写らなくする部分を設定できる。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、コンピュータに、カメラが撮像した画像の画像データを入力して記憶する記憶処理と、カメラの撮像範囲に配置された特定のセンサの画像における位置を特定する位置特定処理と、センサの位置及びその近傍を含む領域に対応する画像データに所定の画像処理を施し、その結果得られる画像を提供対象に提供する画像処理と、を実施させるので、撮影角度等の撮影条件にかかわらず、センサの位置及びその近傍の画像に所定の画像処理を行え、例えば見せたくないところを隠すことができる。
本発明の第4の観点に係るプログラムは、コンピュータに、表示部から漏れる電磁波を測定し、各フレーム画像が表示されるフレーム周期を特定するフレーム周期特定処理と、発光手段が特定のパターンで光を発光しカメラで撮影された画像について、各フレーム画像が表示されるフレーム周期内で、表示部に与えられる画像データの光に相当する部分を特定する光部分特定処理と、画像データの光に相当する部分に対して所定範囲の領域を設定し、設定した領域に対応する画像データが表示部に与えられるタイミングに、画像データに重畳する妨害電波を発生させる妨害電波発生処理とを実施させるので、見せたく無い場所の撮影画像を妨害電波で乱すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像提供装置を示す構成図である。
【図2】画像提供方法の概念を説明する図である。
【図3】画像提供方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る画像変成装置を示す構成図である。
【図5】画像変成方法を示すフローチャートである。
【図6】画像変成方法を示すフローチャートである。
【図7】フレーム周期の求め方の説明図である。
【図8】画像変成処理の説明図である。
【符号の説明】
10…画像提供装置、11…CPU、14…通信装置、15…センサ制御部、16…カメラ制御部、20…カメラ、30…ディスプレイ、40…センサ、60…画像変成装置、61…CPU、64…発光部、65…電磁波検出アンテナ、66…妨害電波発生部、70…カメラ装置、71…カメラ、72…ディスプレイ
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像提供装置、画像変成装置及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カメラで撮像し、その撮像した画像をディスプレイ等の表示装置で表示する一般的なカメラ装置は、撮影者の意思にかかわらず、撮影したくない不要部分まで撮影してしまう。そのため、撮影者は、撮影したくない場所を外して撮影したり、一旦撮影した後に、その不要部分に例えばモザイクをかける等の編集処理を行っていた。
【0003】
しかしながら、撮影したくない場所を外して撮影することが困難な場合も多い。また、編集処理を行う場合でも、編集者が再現画像をモニタしながら編集処理を行うので、不注意等で、撮影したくない不要部分が残ってしまうケースもあった。
このような問題を解決する技術には、次の特許文献1,2に記載されるものがあった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−150483号公報
【特許文献2】
特開2000−278584号公報
【0005】
特許文献1,2では、撮像された画像に写っている形状から、被写体或いは特定の物品を検出し、その結果に応じて所定の編集処理を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1,2に示された技術では、画像に写っている形状から、被写体或いは特定の物品を検出するので、例えば撮影角度が異なれば、被写体或いは特定の物品の検出が困難になる。これにより、検出精度が劣化し、編集精度も悪化していた。則ち,撮影角度等の撮影条件が整った状態でなければ、特許文献1,2の技術を適用することが、困難であった。
【0007】
本発明は、以上のような現状に鑑みてなされた発明であり、撮影条件にかかわらず、撮影したくない場所を隠すことが可能な、画像提供装置、画像変成装置、画像提供方法及び画像変成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る画像提供装置は、カメラが撮像した画像を提供対象に提供する画像提供装置であって、前記カメラの撮像範囲に配置されて信号を発生するセンサの前記画像における位置を該信号から特定する位置特定手段と、前記画像の前記センサの位置及びその近傍を含む領域に、所定の画像処理を施し、該画像処理の施された画像を前記提供対象に提供する画像処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
このような構成を採用したことにより、カメラの撮像範囲に配置されたセンサが、そのセンサが発生する信号から検知され、センサの画像における位置が特定される。センサの画像における位置及びその近傍を含む領域に、所定の画像処理が施される。したがって、撮影方向等の撮影条件にかかわらず、センサの位置の特定が可能になる。その位置及びその位置を含む領域に、画像処理が施される。
【0010】
なお、前記提供対象は、前記画像を表示する表示装置であり、前記画像処理手段は、前記カメラが撮像した映像のデータを一時記憶し、該一時記憶した画像データに対して前記所定の画像処理を施し、その結果で得られる画像を前記表示装置に提供してもよい。
【0011】
また、前記センサは、特定のパターンの光を前記信号して発生し、前記位置特定手段は、前記カメラで撮像した画像から前記センサの該画像における位置を特定してもよい。
【0012】
また、前記センサは、特定の電磁波を前記信号として発生し、前記位置特定手段は、前記電磁波を検出して前記センサの前記画像における位置を特定してもよい。
【0013】
また、前記センサは、特定の赤外線を前記信号として発生し、前記位置特定手段は、前記赤外線を検出して前記センサの前記画像における位置を特定してもよい。
【0014】
また、前記画像に施す特定の画像処理は、前記カメラが撮像した画像における前記センサの位置或いはその近傍を含む領域にモザイクをかける処理であってもよい。
【0015】
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係る画像変成装置は、カメラで撮影された画像の画像データ群を表示部に順次与えて該表示部に時系列に連なるフレーム画像を表示させる画像表示装置の該カメラに対し、特定のパターンの光を発光する発光手段と、前記画像データが与えられる前記表示部から漏れる電磁波を測定し、前記各フレーム画像が表示されるフレーム周期を特定するフレーム周期特定手段と、前記フレーム画像が表示される各フレーム周期内で、前記表示部に与えられる画像データにおける前記光に対応する部分を特定する光部分特定手段と、前記画像データの前記光に対応する部分に対して所定範囲の領域を設定し、該設定した領域に対応する前記画像データが前記表示部に与えられるタイミングに、妨害電波を発生する妨害電波発手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
このような構成を採用したので、フレーム画像の表示されるフレーム周期が表示部から漏れる電磁波から特定され、各フレーム周期内で画像データの発光部の発生する光に対応する部分が特定される。画像データの光に対応する部分に対して所定範囲の領域が設定され、該設定された領域に対応する画像データが表示部に与えられるタイミングに、妨害電波が発生する。この妨害電波により、表示部に表示される画像が乱され、設定された領域の部分が見えなくなる。
【0017】
なお、前記フレーム周期特定手段は、前記フレーム画像が表示されるフレーム周期に対して仮のフレーム周期を設定し、該仮のフレーム周期にしたがって前記電磁波の測定値群を分けて該測定値群を積算し、該積算結果が所定値以上になった場合に該仮のフレーム周期を該フレーム画像が表示されるフレーム周期とする処理を該仮のフレーム周期を変化させて繰り返し、該フレーム画像が表示されるフレーム周期を特定してもよい。
【0018】
また、前記発光手段は、前記光の明るさ又は色を時間的に変化させ、前記光部分特定部は、前記フレーム画像が表示されるフレーム周期内で前記電磁波の測定値が前記光の明るさ又は色の変化と同期した部分を検出することで、前記光に対応する部分を特定してもよい。
【0019】
また、前記妨害電波発生手段は、前記フレーム画像の前記光に対応する部分の前記電磁波の時間間隔から、該フレーム画像における水平同期周波数を求め、該水平同期周波数に基づき、該個フレーム画像における該光の部分の位置を中心として上下左右に広がった前記領域を設定してもよい。
【0020】
上記目的を達成するために、本発明の第3の観点に係るプログラムは、コンピュータに、カメラが撮像した画像の画像データを入力して記憶する記憶処理と、前記カメラの撮像範囲に配置された特定のセンサの前記画像における位置を特定する位置特定処理と、前記画像における前記センサの位置及びその近傍を含む領域に対応する前記画像データに所定の画像処理を施し、その結果得られる画像を提供対象に提供する画像処理と、を実施させることを特徴とする。
【0021】
上記目的を達成するために、本発明の第4の観点に係るプログラムは、コンピュータに、カメラで撮影された画像の画像データ群を表示部に順次与えて該表示部に時系列に連なるフレーム画像を表示させる画像表示装置の該表示部から漏れる電磁波を測定し、該各フレーム画像が表示されるフレーム周期を特定するフレーム周期特定処理と、発光手段が特定のパターンで光を発光し前記カメラで撮影された前記画像について、前記各フレーム画像が表示されるフレーム周期内で、前記表示部に与えられる画像データの該光に相当する部分を特定する光部分特定処理と、前記画像データの前記光に相当する部分に対して所定範囲の領域を設定し、該設定した領域に対応する前記画像データが前記表示部に与えられるタイミングに、該画像データに重畳する妨害電波を発生させる妨害電波発生処理と、を実施させることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像提供装置の構成図である。
この画像提供装置10は、カメラ20で撮像された画像を表示装置であるディスプレイ30に表示する装置であり、CPU(Central Processor Unit)11と、主記憶部12と、RAM(Random Access Memory)13と、通信部14と、センサ制御部15と、カメラ制御部16と、入力装置17とを備えている。これらはバスで接続されている。
【0023】
主記憶部12は、ROM(Read Only Memory)等で構成され、その記憶領域は、CPU11の動作を制御するプログラムを格納するプログラム記憶領域と、基本的データを記憶するデータ記憶領域とで構成されている。RAM13の記憶領域は、CPU11がプログラムを実行する際にデータ等を格納するプログラム実行領域や、画像データに操作を行う作業領域として用いられる。
【0024】
通信部14は、外部との通信を行うものである。センサ制御部15は、後述するセンサ40の動作を制御するものであり、例えば制御信号を生成して通信部14を介して送信する。カメラ制御部16はカメラ20の動作を制御するものであり、制御信号を生成し、通信部14を介してカメラ20に送信する。入力装置はキーボード等で構成され、各種データや条件等を入力する際に用いる。
カメラ20はCCD(電荷結合素子)等を内蔵し、画像を撮像し、デジタルの画像データに変換して送出する。
【0025】
ディスプレイ30は、CPU11及びRAM13等にバスで接続され、CPU11及びRAM13から与えられた画素単位の画像データを輝度に変換して表示する。
センサ40は発光素子を内蔵し、例えば発光強度を変化させて発光する。なお、発光強度を変化させなくても、発光色を特定のパターンで変化させるものであってもよい。
【0026】
次に、画像提供装置10が実施する画像提供方法を、図2、図3を参照しつつ説明する。
図2は、画像提供方法の概念を説明する図である。図3は、画像提供方法を示すフローチャートである。
【0027】
カメラ20を用いて撮影を行おうとする撮影者は、撮影したくない場所にセンサ40を配置する。例えば、撮影者が図2に示す部屋50を撮影する場合に、机51の上に、他人には見せたくない書類があれば、机51の上にセンサ40を載置する。
【0028】
センサ40を載置した撮影者は、カメラ20の電源を投入して撮影を開始する。カメラ20は、部屋50を撮像し、画像データを順次画像提供装置10へ送出する。
画像提供装置10は、カメラが送出した画像データを通信部14を介して受信する。CPU11は、センサ制御部15を機能させ、センサ40に特定のパターンで発光強度を変化させる制御信号を発生させる。制御信号は、通信部14を介してセンサ40に与えられ、センサ40が、制御信号に示された特定のパターンで発光強度を変化させる。この発光強度は、センサ40の位置を特定させるための光信号である。
【0029】
CPU11は、図3のステップST1で撮影停止の指示があるかどうかを判定し、指示がある場合(ステップST1:YES)には、画像提供に関する処理を終了する。撮影停止の指示がない(ステップST1:NO)場合には、カメラ20から与えられた画像データを順次取り込み、一旦、RAM13に格納する(ステップST2)。
【0030】
カメラ20から与えられる画像データは、時系列に連なるフレーム画像になる。CPU11は、RAM13に格納された画像データから、連続するフレーム画像を作成し、各フレーム画像でセンサ40の発光の変化に同期して、輝度が変化する部分を探す(ステップST3)。その部分があると判断した場合(ステップST4:YES)、CPU11は、各フレーム画像におけるセンサ40の位置を特定する(ステップST5)。即ち、CPU11は、ステップST3からステップST5により、センサ40の再生画像における位置を特定する位置特定処理を行ったことになる。
【0031】
CPU11は、位置特定処理の後に、センサ40の再生画像上の位置の周辺の予め設定された範囲の画像を編修し、モザイクをかける(ステップST6)。これにより、図2(b)のように、再生画像のセンサ40の周辺が、モザイクで見えなくなり、机51の上の書類等をマスクすることができる。
【0032】
CPU11は、ステップST6で編修した画像の画像データをディスプレイ30に与える。ステップST4で、センサ40がないと判断した場合(ステップST4:NO)には、センサ40がカメラ20の撮像範囲にないことになるので、各フレーム画像の画像データを編集せずにそのままディスプレイ30に与える。
ディスプレイ30は、与えられた画像データに基づき、画素ごとの輝度を設定し、カメラ20が撮像した画像を表示する(ステップST7)。その後、必要があれば表示した画像を保存する(ステップST8)。以上のステップST1〜ステップST8の動作を繰り返す。
【0033】
以上のように、本実施形態の画像提供装置10では、センサ40に特定のパターンの光信号を発生させ、その光信号に基づきフレーム画像におけるセンサ40の位置を特定するので、撮影角度等の撮影条件にかかわらず、センサ40の位置を精度高く特定することができる。したがって、撮影完了後に画像を編集することなしに、撮影したくない場所を隠せる。
【0034】
このような画像提供装置10は、例えば銀行の貸し金庫の監視システムに組込むことが可能である。この場合、お客様が貸金庫を開ける時に、例えば手元にセンサ40を持つことにより、パスワードを入力する部分にモザイクがかかるので、監視カメラを介してパスワードが漏れてしまう危険を防ぐことでできる。
【0035】
また、テレビ局のビデオカメラにも、画像提供装置10を組込むことが可能である。この場合、取材等で取材対象の人の顔付近にセンサ40を置くことにより、その人の顔を画像から隠すことができる。
一方、センサ40は1個ではなく、複数配置してもよい。各センサ40によってモザイクが発生し、画像におけるモザイクの部分の面積を増加させるとができる。このような使用方法をすれば、撮影したくない場所が大きい場合でもそれを隠すことができる。
【0036】
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態に係る画像変成装置を示す構成図である。
前述の第1の実施形態では、センサ40に光信号を発生させて、画像提供装置10がそのセンサ40の載置された位置の周辺を画像から隠していた。
これに対し、本実施形態の画像変成装置60は、センサ40の代わりに撮影領域の適宜な場所に載置されるものである。この場合、撮影を行うカメラ装置は、画像を取り込むカメラ71と画像を表示するディスプレイ72とを持つ一般のカメラ装置70でよい。
【0037】
画像変成装置60は、CPU61と、主記憶部62と、RAM63と、発光部64と、電磁波検出アンテナ65と、妨害電波発生部66を備えている。これらは、バスで接続されている。
【0038】
主記憶部62は、ROMや不揮発性メモリ等で構成され、その記憶領域は、CPU61の動作を制御するプログラムを格納するプログラム記憶領域と、基本的データを記憶するデータ記憶領域とで構成されている。RAM63の記憶領域は、CPU61がプログラムを実行する際にデータ等を格納するプログラム実行領域や、画像データに操作を行う作業領域として用いられる。
【0039】
発光部64は発光素子等で構成され、CPU61の制御により、特定のパターンで発光する。電磁波検出アンテナ65は、カメラ装置70のディスプレイ72から発生する電磁波を捉えるものである。妨害電波発生部66は、カメラ装置70に対して画像データを乱す妨害電波を発生するものである。
【0040】
この画像変成装置60を、撮影領域に置くことにより、画像変成装置60は、カメラ装置70が撮像した画像の変成を行い、画像変成装置60のその近傍が画像として写らないようにできる。以下、この画像変成装置60を用いた画像変成方法を、図5〜図8を参照して説明する。
【0041】
図5及び図6は、画像変成方法を示すフローチャートである。
図7は、フレーム周期の求め方の説明図である。図8は、画像変成処理の説明図である。
【0042】
撮影者或いは他の人間は、撮影されたくない場所がある場合に、その場所に画像変成装置60を載置する。
画像変成装置60のCPU61は、図5のステップST11で処理停止の指示があるかどうかを判定し、指示がある場合(ステップST11:YES)には、画像変成に関する処理を終了する。処理停止の指示がない場合(ステップST11:NO)には、まず、カメラ装置70のカメラ71が形成してディスプレイ72に与える画像データのフレーム周期に対して、長めの仮のフレーム周期を設定する(ステップST12)。
【0043】
カメラ71が形成してディスプレイ72に与える画像データは、時系列的に並ぶフレーム画像を構成する。各フレーム画像が表示される周期が、フレーム周期である。CPU61は、フレーム画像が表示されるフレーム周期に対して、低めに想定した仮のフレーム周期を設定する(ステップST12)。
【0044】
カメラ71からディスプレイ72に画像データを与えているときには、ディスプレイ72の内部或いは信号線等から電磁波が漏洩する。CPU61は電磁波検出アンテナ65でその電磁波を受信し、先に設定した仮のフレーム周期に同期させてその電磁波を分割し、1フレーム画像分の電磁波を観測する(ステップST13)。
【0045】
CPU61は、ステップST13で観測された電磁波の時間方向の各値と、それまでに集計結果として保存されている1フレーム画像分の電磁波の時間方向の値とをそれぞれ積算し、さらに平均化する(ステップST14)。平均化の結果は、新たな集計結果として保存され、元の集計結果は消去される。
【0046】
CPU61は、ステップST14で求めた平均化した新たな集計結果に所定値を超える部分があるかどうかを調べる(ステップST15)。
所定値を越える部分がない場合(ステップST16:NO)、ステップST17で、仮のフレーム周期での積算回数が初手回数未満か、所定回数以上かを調べる。所定回数未満のとき(ステップST17:未満)には、処理をステップST13に戻す。所定回数以上になっている場合(ステップST17:所定回数以上)には、CPU61は、現在の仮のフレーム周期をわずかに短くする(ステップST18)。
【0047】
CPU61は、新たに設定した仮のフレーム周期が所定の値よりも少か否かを調べ、少の場合(ステップST19:YES)、処理をステップST11に戻す。新たに設定した仮のフレーム周期が所定の値よりも大の場合(ステップST19:NO)、CPU61は、処理をステップST13に戻す。
【0048】
以上のステップST11〜19は、フレーム周期特定処理であり、ステップST11〜19を繰り返すことにより、カメラ71からディスプレイ72に与える画像データのフレーム周期を求めることができる。
フレーム画像は、時系列的に連続しており、その間隔も極短い。よって、隣接するフレーム画像の画像データは、近似している。CPU61は、このことを利用してフレーム周期を求めている。
【0049】
例えば、図7(a)のように、仮のフレーム周期81が真のフレーム周期82よりも長いものとすると、仮のフレーム周期で分割された各フレーム画像の画像データ間には、位相のずれがある。したがって、ステップST14で積算及び平均化を行うと、信号レベルが低くなり、徐々に0に近づく。
【0050】
図7(b)のように、仮のフレーム周期が真のフレーム周期になった場合には、各フレーム画像の画像データの位相が揃い、且つそれらの値が近似するので、ステップST14で積算と平均化とを行うことで、信号レベルが低下しない。
よって、ステップST16で、信号レベルが所定値以上ある部分があるか否かをしらべることにより、仮のフレーム周期が、真のフレーム周期になったか否かを判断できる。信号レベルが所定値以上ある部分がある場合(ステップST16:YES)、その時点の仮のフレーム周期が、真のフレーム周期になっている。この場合、CPU61は、発光部64の発光を開始させ、例えば所定のパターンで点滅させる(ステップST20)。
【0051】
カメラ71の撮像範囲に、画像変成装置60が入ると、発光部64の発光した点滅する光が、カメラ71に入射する。
CPU61は、電磁波検出アンテナ65で受信した画像データに対応する電磁波を特定されたフレーム周期で分割し、発光部64の発光パターンと同期する信号部分を検索する(ステップST21)。発光部64の発光パターンと同期する信号部分が存在しない場合(ステップST22:NO)、処理をステップST11に戻す。
【0052】
発光部64の発光パターンと同期する信号部分が存在する場合(ステップST22:YES)、CPU61は、連続するその信号部分の距離から、図8のように、各フレーム画像の水平同期周波数を求め、発光部64の光点64aが含まれる水平同期走査ラインを抽出する(ステップST23)。
【0053】
CPU61は、抽出した各水平同期走査ラインごとに、発光部64の光点64aに対応する位置を中心にして、所定の幅を持つ領域を設定し、さらに、抽出した各水平同期走査ラインの近傍の水平同期走査ラインについて、同じ幅の領域を設定する(ステップST24)。
【0054】
CPU61は、ステップST24で設定した領域の画像データが、ディスプレイ72に与えられるタイミングで、妨害電波発生部66に妨害電波を発生させる(ステップST25)。これにより、発光部64の光点64aとその周辺の領域の画像データが変成され、本来の画像が見えなくなる。
【0055】
以上のように、本実施形態の画像変成装置60は、発光部64を発光させ、発光部64の周辺を含む部分の画像データを妨害電波で変成させるので、カメラ装置に第1の実施形態のような画像提供装置を組込まなくても、撮影したくないところを隠すことが可能である。よって、第1の実施形態よりも、利便性が高くなる。また、一般のカメラ装置に撮影させたく部分を隠すことができるので、例えば美術館や映画館等で画像変成装置を載置すると、撮影させたくない部分が違法に撮影されることを予防できる。
【0056】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものがある。
(1) センサ40は、光を信号として発光するが、電磁波或いは特定のパターンの赤外線を発生させても良い。電磁波強度或いは赤外線からセンサ40の位置を特定する機能を画像提供装置10に持たせておけば、センサ40の位置を特定でき、センサ40の位置及びその周辺にモザイクをかけることができる。
【0057】
(2) 画像提供装置10は、画像にモザイクをかけるが、モザイクに限定されず、他の方法により、撮影したくない部分の画像をマスクするようにしても良い。
(3) センサ40或いは発光部64は、光の強度を変化させるが、発光色を変化させてもよい。
(4) 画像提供装置10が提供する画像を、録画装置に与えるようにしても良い。
(5) センサ40に光の信号の代わりに、特定のパターンの電磁波や赤外線を発生させてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の第1の観点にかる画像提供装置によれば、センサの信号からセンサの位置を特定手段と、画像処理手段とを備えるので、撮影角度等の撮影条件にかかわらず、センサの位置及びその近傍の画像に所定の画像処理を行える。
【0059】
なお、画像の提供対象が表示装置の場合に、画像データを一時記憶し、記憶した画像データに画像処理手段が所定の画像処理を行うことにより、リアルタイム性を確保できる。
また、センサが光を信号として発生し、位置特定手段が、画像からセンサの位置を特定することにより、容易にセンサの位置を特定できる。
【0060】
また、センサが電磁波を発生し、位置特定手段が電磁波からセンサの位置を特定することにより、センサ位置がカメラから影になっても、問題がない。
また、センサが赤外線を信号として発生し、位置特定手段が、赤外線からセンサの位置を特定することにより、センサが例えば発光しなくてもよくなり、センサを目立たなくできる。
【0061】
また、画像処理としてモザイクをかけることにより、撮像されたくない領域を隠した画像を出力することができる。
【0062】
本発明の第2の観点にかる画像変成装置によれば、発光手段と、フレーム周期特定手段と、光部分特定手段と、妨害電波発生手段とを備えたので、画像変成装置を特定の場所に置くことにより、その近辺の画像を示す画像データに妨害電波が重畳されて表示部に写らなくできる。
【0063】
なお、発光手段が光の明るさ又は色を時間的に変化させて、光部分特定手段がそれを検出して画像データの光に対応する部分を特定することにより、特定精度が高まる。
また、妨害電波発生手段が、水平同期周波数を求め、その水平同期周波数に基板領域を設定することにより、合理的に表示部に写らなくする部分を設定できる。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、コンピュータに、カメラが撮像した画像の画像データを入力して記憶する記憶処理と、カメラの撮像範囲に配置された特定のセンサの画像における位置を特定する位置特定処理と、センサの位置及びその近傍を含む領域に対応する画像データに所定の画像処理を施し、その結果得られる画像を提供対象に提供する画像処理と、を実施させるので、撮影角度等の撮影条件にかかわらず、センサの位置及びその近傍の画像に所定の画像処理を行え、例えば見せたくないところを隠すことができる。
本発明の第4の観点に係るプログラムは、コンピュータに、表示部から漏れる電磁波を測定し、各フレーム画像が表示されるフレーム周期を特定するフレーム周期特定処理と、発光手段が特定のパターンで光を発光しカメラで撮影された画像について、各フレーム画像が表示されるフレーム周期内で、表示部に与えられる画像データの光に相当する部分を特定する光部分特定処理と、画像データの光に相当する部分に対して所定範囲の領域を設定し、設定した領域に対応する画像データが表示部に与えられるタイミングに、画像データに重畳する妨害電波を発生させる妨害電波発生処理とを実施させるので、見せたく無い場所の撮影画像を妨害電波で乱すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像提供装置を示す構成図である。
【図2】画像提供方法の概念を説明する図である。
【図3】画像提供方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る画像変成装置を示す構成図である。
【図5】画像変成方法を示すフローチャートである。
【図6】画像変成方法を示すフローチャートである。
【図7】フレーム周期の求め方の説明図である。
【図8】画像変成処理の説明図である。
【符号の説明】
10…画像提供装置、11…CPU、14…通信装置、15…センサ制御部、16…カメラ制御部、20…カメラ、30…ディスプレイ、40…センサ、60…画像変成装置、61…CPU、64…発光部、65…電磁波検出アンテナ、66…妨害電波発生部、70…カメラ装置、71…カメラ、72…ディスプレイ
Claims (12)
- カメラが撮像した画像を提供対象に提供する画像提供装置であって、
前記カメラの撮像範囲に配置されて信号を発生するセンサの前記画像における位置を該信号から特定する位置特定手段と、
前記画像の前記センサの位置及びその近傍を含む領域に、所定の画像処理を施し、該画像処理の施された画像を前記提供対象に提供する画像処理手段と、
を備えることを特徴とする画像提供装置。 - 前記提供対象は、前記画像を表示する表示装置であり、
前記画像処理手段は、前記カメラが撮像した画像の画像データを一時記憶し、該一時記憶した画像データに対して前記所定の画像処理を施し、その結果得られる画像を前記表示装置に提供することを特徴とする請求項1に記載の画像提供装置。 - 前記センサは、特定のパターンの光を前記信号として発生し、
前記位置特定手段は、前記カメラで撮像した画像から前記センサの該画像における位置を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像提供装置。 - 前記センサは、特定の電磁波を前記信号として発生し、
前記位置特定手段は、前記電磁波を検出して前記センサの前記画像における位置を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像提供装置。 - 前記センサは、特定の赤外線を前記信号として発生し、
前記位置特定手段は、前記赤外線を検出して前記センサの前記画像における位置を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像提供装置。 - 前記画像に施す所定の画像処理は、前記カメラが撮像した画像における前記センサの位置及びその近傍を含む領域にモザイクをかける処理であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像提供装置。
- カメラで撮影された画像の画像データ群を表示部に順次与えて該表示部に時系列に連なるフレーム画像を表示させる画像表示装置の該カメラに対し、特定のパターンの光を発光する発光手段と、
前記画像データが与えられる前記表示部から漏れる電磁波を測定し、前記各フレーム画像が表示されるフレーム周期を特定するフレーム周期特定手段と、
前記フレーム画像が表示される各フレーム周期内で、前記表示部に与えられる画像データにおける前記光に対応する部分を特定する光部分特定手段と、
前記画像データの前記光に対応する部分に対して所定範囲の領域を設定し、該設定した領域に対応する前記画像データが前記表示部に与えられるタイミングに、妨害電波を発生する妨害電波発生手段と、
を備えることを特徴とする画像変成装置。 - 前記フレーム周期特定手段は、前記フレーム画像が表示されるフレーム周期に対して仮のフレーム周期を設定し、該仮のフレーム周期にしたがって前記電磁波の測定値群を分けて該測定値群を積算し、該積算結果が所定値以上になった場合に該仮のフレーム周期を該フレーム画像が表示されるフレーム周期とする処理を該仮のフレーム周期を変化させて繰り返し、該フレーム画像が表示されるフレーム周期を特定する、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像変成装置。 - 前記発光手段は、前記光の明るさ又は色を時間的に変化させ、
前記光部分特定部は、前記フレーム画像が表示される各フレーム周期内で前記電磁波の測定値が前記光の明るさ又は色の変化と同期して変化する部分を検出することで、前記光に対応する部分を特定する、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像変成装置。 - 前記妨害電波発生手段は、前記電磁波における前記フレーム画像の前記光に対応する部分の時間間隔から、該フレーム画像における水平同期周波数を求め、該水平同期周波数に基づき、該フレーム画像における該光の部分の位置を中心として上下左右に広がった前記領域を設定する、
こと特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の画像変成装置。 - コンピュータに、
カメラが撮像した画像の画像データを入力して記憶する記憶処理と、
前記カメラの撮像範囲に配置された特定のセンサの前記画像における位置を特定する位置特定処理と、
前記画像における前記センサの位置及びその近傍を含む領域に対応する前記画像データに所定の画像処理を施し、その結果得られる画像を提供対象に提供する画像処理と、
を実施させるためのプログラム。 - コンピュータに、
カメラで撮影された画像の画像データ群を表示部に順次与えて該表示部に時系列に連なるフレーム画像を表示させる画像表示装置の該表示部から漏れる電磁波を測定し、該各フレーム画像が表示されるフレーム周期を特定するフレーム周期特定処理と、
発光手段が特定のパターンで光を発光し前記カメラで撮影された前記画像について、前記各フレーム画像が表示されるフレーム周期内で、前記表示部に与えられる画像データの該光に相当する部分を特定する光部分特定処理と、
前記画像データの前記光に相当する部分に対して所定範囲の領域を設定し、該設定した領域に対応する前記画像データが前記表示部に与えられるタイミングに、該画像データに重畳する妨害電波を発生させる妨害電波発生処理と、
を実施させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003188903A JP2005026917A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 画像提供装置、画像変成装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005026917A true JP2005026917A (ja) | 2005-01-27 |
Family
ID=34187294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003188903A Pending JP2005026917A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 画像提供装置、画像変成装置及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005026917A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006217161A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Advanced Telecommunication Research Institute International | 画像撮影システム |
JP2007052124A (ja) * | 2005-08-16 | 2007-03-01 | Casio Comput Co Ltd | 投影装置及び投影方法 |
JP2013198062A (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-30 | Ricoh Co Ltd | 画像処理装置、画像処理方法及び撮像装置 |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003188903A patent/JP2005026917A/ja active Pending
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JP2006217161A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Advanced Telecommunication Research Institute International | 画像撮影システム |
JP2007052124A (ja) * | 2005-08-16 | 2007-03-01 | Casio Comput Co Ltd | 投影装置及び投影方法 |
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