JP4806915B2 - 防振機能を有するズームレンズ - Google Patents

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Description

本発明は、防振機能を有するズームレンズに関し、特に長いバックフォーカス、高いズーム比、及び広角端状態において大きな画角を有する一眼レフカメラ用のズームレンズに関する。
従来、防振機能を有するズームレンズが種々提案されている(例えば、特許文献1,2,3,4を参照。)。
特開2001-166208号公報 特開2002-6217号公報 特開2003-140048号公報 特開2003-295060号公報
しかしながら、上記特許文献1,2,3,4に開示されているズームレンズは、広角端状態におけるバックフォーカスが広角端状態における焦点距離の1.7倍以下である。このためこれらのズームレンズを、長いバックフォーカスを必要とする一眼レフカメラ、特に画像サイズ36mm×26mmの35mm判よりも小さい画像サイズの固体撮像素子を用いて35mm判一眼レフカメラと同等のバックフォーカスを必要とするデジタル一眼レフカメラに利用しようとすると、十分に大きな画角を得ることができない、あるいは一眼レフカメラのミラーにズームレンズ中の後部のレンズが干渉してしまうという問題が生じることとなる。
そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、防振機能を有するズームレンズであって、デジタル一眼レフカメラにも利用可能な長いバックフォーカスを有し、かつ高いズーム比と、広角端状態において70°以上の画角を有するズームレンズを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、
物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり
広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
前記第3レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、負の屈折力を有する後群とからなり、
前記後群は、物体側から順に、両凹形状の負レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合レンズからなり、
前記後群のみを光軸と略直交する方向へ移動させることで手ぶれ発生時の像面補正を行い、
以下の条件式を満足することを特徴とする防振機能を有するズームレンズを提供する。
.5<f1/fw<8.0
ただし、
fw :広角端状態におけるズームレンズの焦点距離
f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
また本発明は、
物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり
広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
前記第3レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、負の屈折力を有する後群とからなり、
前記後群のみを光軸と略直交する方向へ移動させることで手ぶれ発生時の像面補正を行い、
以下の条件式を満足し、
5.229≦f1/fw<8.0
ただし、
fw :広角端状態におけるズームレンズの焦点距離
f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
遠距離から近距離へのフォーカシングに際し、前記第2レンズ群全体を物体側へ移動させて、
以下の条件式を満足することを特徴とする防振機能を有するズームレンズを提供する。
−0.838≦M2t≦−0.743
ただし、
M2t:望遠端状態における前記第2レンズ群の結像倍率
また本発明は、
物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、
広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
前記第3レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、負の屈折力を有する後群とからなり、
前記後群のみを光軸と略直交する方向へ移動させることで手ぶれ発生時の像面補正を行い、
以下の条件式を満足し、
5.408≦f1/fw<8.0
ただし、
fw :広角端状態におけるズームレンズの焦点距離
f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
遠距離から近距離へのフォーカシングに際し、前記第2レンズ群全体を物体側へ移動させて、
以下の条件式を満足することを特徴とする防振機能を有するズームレンズを提供する。
−0.95<M2t<−0.70
ただし、
M2t:望遠端状態における前記第2レンズ群の結像倍率
本発明によれば、防振機能を有するズームレンズであって、デジタル一眼レフカメラにも利用可能な長いバックフォーカスを有し、かつ高いズーム比と、広角端状態において70°以上の画角を有するズームレンズを提供することができる。
本発明の防振機能を有するズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを有し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、負の屈折力を有する後群とからなり、前記後群のみを光軸と略直交する方向へ移動させることで手ぶれ発生時の像面補正を行うように構成されている。
第3レンズ群は、他のレンズ群に比べレンズ径の小型化を図ることが可能であるため、防振機構を組み込むことに適している。さらにこの第3レンズを、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、負の屈折力を有する後群とで構成し、後群のみを防振用のレンズ群として用いることによって、防振機構の小型化及び防振レンズ群の軽量化を図ることができる。また、斯かる屈折力配分とすることによって、防振用の後群を光軸と略直交する方向へ移動した際の結像性能の劣化を小さくすることができる。
また本発明の防振機能を有するズームレンズは、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
(1) 3.5<f1/fw<8.0
ただし、
fw :広角端状態におけるズームレンズの焦点距離
f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
条件式(1)は、バックフォーカスの確保と結像性能の確保に適した第1レンズ群の焦点距離範囲を規定する条件式である。条件式(1)の上限値を上回ると、ズームレンズの全長及び直径が大型化して実用に供することが困難になってしまう。一方、条件式(1)の下限値を下回ると、バックフォーカスの短縮化や、望遠端状態における結像性能の劣化を招いてしまう。
なお、本発明の防振機能を有するズームレンズは、その効果をより確実なものとするために、条件式(1)の上限値を7.0として満足することが望ましい。
また、本発明の防振機能を有するズームレンズは、その効果をより確実なものとするために、条件式(1)の下限値を3.8として満足することが望ましい。
また本発明の防振機能を有するズームレンズは、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
(2) 1.70<Bfw/fw<3.00
ただし、
fw :広角端状態におけるズームレンズの焦点距離
Bfw:広角端状態におけるバックフォーカス
条件式(2)は、レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラに好適なバックフォーカスの範囲を規定する条件式である。条件式(2)の上限値を上回ると、バックフォーカスが大きくなりすぎて、レンズ全長の大型化を招いてしまう。一方、条件式(2)の下限値を下回ると、バックフォーカスが小さくなり、ズームレンズ中の後部のレンズが一眼レフカメラのミラーに干渉してしまう。
なお、本発明の防振機能を有するズームレンズは、その効果をより確実なものとするために、条件式(2)の上限値を2.50として満足することが望ましい。
また、本発明の防振機能を有するズームレンズは、その効果をより確実なものとするために、条件式(2)の下限値を1.85として満足することが望ましい。
また本発明の防振機能を有するズームレンズは、以下の条件式(3),(4)を満足することが望ましい。
(3) 1.6<f3/fw<4.5
(4) −2.3<f3R/f3F<−1.2
ただし、
f3 :前記第3レンズ群の焦点距離
f3F:前記前群の焦点距離
f3R:前記後群の焦点距離
条件式(3)は、バックフォーカスを確保することと、製造誤差による性能劣化を緩和することに好適な第3レンズ群の焦点距離の範囲を規定する条件式である。条件式(3)の上限値を上回ると、ズームレンズの全長及び直径が大型化して実用に供するのが困難になってしまう。一方、条件式(3)の下限値を下回ると、バックフォーカスの短縮化や、製造誤差によって第3レンズ群における前群と第4レンズ群との間に偏心が生じた場合の結像性能の劣化が大きくなってしまう。
なお、本発明の防振機能を有するズームレンズは、その効果をより確実なものとするために、条件式(3)の上限値を3.5として満足することが望ましい。
また、本発明の防振機能を有するズームレンズは、その効果をより確実なものとするために、条件式(3)の下限値を1.8として満足することが望ましい。
条件式(4)は、本発明のズームレンズを防振レンズとする上で好適な、前群と後群の焦点距離の比を規定する条件式である。条件式(4)の上限値を上回ると、防振時に光軸と直交する方向へ可動な後群の焦点距離が長くなり、該後群の防振時の移動量が大きくなる。このため、防振用の駆動機構の大型化を招いてしまうこととなる。一方、条件式(4)の下限値を下回ると、後群の焦点距離が短くなり、防振のために後群を偏心させた場合に結像性能の劣化を招いてしまう。
なお、本発明の防振機能を有するズームレンズは、その効果をより確実なものとするために、条件式(4)の上限値を−1.3として満足することが望ましい。
また、本発明の防振機能を有するズームレンズは、その効果をより確実なものとするために、条件式(4)の下限値を−2.1として満足することが望ましい。
また本発明の防振機能を有するズームレンズは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群と前記第4レンズ群が物体側へ移動することが望ましい。
また本発明の防振機能を有するズームレンズは、広角端状態における前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が、望遠端状態における前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔よりも大きいことが望ましい。
また本発明の防振機能を有するズームレンズは、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
(5) 0.80<f3/f4<1.60
ただし、
f3:前記第3レンズ群の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離
条件式(5)は、バックフォーカスを確保することと、製造誤差による性能劣化を緩和することに好適な第3レンズ群と第4レンズ群の焦点距離の比を規定する条件式である。条件式(5)の上限値を上回ると、第4レンズ群の焦点距離が第3レンズ群に対して相対的に短くなる。このため、製造誤差によって前群と第4レンズ群との間に偏心が生じた際の結像性能の劣化が大きくなってしまう。一方、条件式(5)の下限値を下回ると、第3レンズ群の焦点距離が第4レンズ群に対して相対的に短くなる。このため、バックフォーカスの短縮化を招いてしまう。
なお、本発明の防振機能を有するズームレンズは、その効果をより確実なものとするために、条件式(5)の上限値を1.40として満足することが望ましい。
また、本発明の防振機能を有するズームレンズは、その効果をより確実なものとするために、条件式(5)の下限値を0.90として満足することが望ましい。
また本発明の防振機能を有するズームレンズは、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
(6) −0.90<fw/Rend<0.20
ただし、
Rend:前記ズームレンズ中の最も像側のレンズ面の曲率半径
条件式(6)は、諸収差の良好な補正とゴーストの低減に好適な最終レンズ面、すなわちズームレンズ中の最も像側のレンズ面の曲率半径の範囲を規定する条件式であり、条件式(6)の符号が正の場合には最終レンズ面は像側に凹の面となり、負の場合には最終レンズ面は像側に凸の面となる。条件式(6)の上限値を上回ると、最終レンズ面が曲率の大きな凹面となる。このため、像面での反射光が最終レンズ面で再び反射されてゴーストとなる際に、収斂されて像面に達することでゴーストが目立ちやすくなってしまう。一方、条件式(6)の下限値を下回ると、最終レンズ面は曲率の大きな凸面となる。このため、諸収差を良好に補正することが困難になってしまう。
なお、本発明の防振機能を有するズームレンズは、その効果をより確実なものとするために、条件式(6)の上限値を0.15として満足することが望ましい。
また、本発明の防振機能を有するズームレンズは、その効果をより確実なものとするために、条件式(6)の下限値を−0.70として満足することが望ましい。
また本発明の防振機能を有するズームレンズにおいて、前記後群は、物体側から順に、両凹形状の負レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合レンズからなることが望ましい。この構成により、防振のために後群を偏心させた際の性能劣化を軽減することができる。
また本発明の防振機能を有するズームレンズにおいて、前記後群は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと、両凹形状の負レンズからなることが望ましい。
この構成により、防振のために後群を偏心させた際の性能劣化を軽減することができる。
また本発明の防振機能を有するズームレンズにおいて、前記後群は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと両凹形状の負レンズとの接合レンズからなることが望ましい。
この構成により、防振のために後群を偏心させた際の性能劣化を軽減することができる。
また本発明の防振機能を有するズームレンズにおいて、前記後群中の最も物体側のレンズ面は非球面であることが望ましい。
この構成により、防振のために後群を偏心させた際の性能劣化をより一層軽減することができる。
また本発明の防振機能を有するズームレンズにおいて、前記後群は、物体側から順に、第1負レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凹面を向けた第2負レンズとの接合レンズとからなることが望ましい。
この構成により、防振のために後群を偏心させた際の性能劣化を軽減することができる。
また本発明の防振機能を有するズームレンズにおいて、前記第4レンズ群は、物体側から順に、物体側のレンズ面が非球面である両凸形状の正レンズと、像側に凸面を向けた正レンズと、両凹形状の負レンズとを有することが望ましい。
この構成により、諸収差を良好に補正することが可能となる。
また本発明の防振機能を有するズームレンズにおいて、前記第4レンズ群は、物体側から順に、物体側のレンズ面が非球面である両凸形状の正レンズと、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとの接合レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズとからなることが望ましい。
この構成により、諸収差を良好に補正することが可能となる。
また本発明の防振機能を有するズームレンズにおいて、遠距離から近距離へのフォーカシングに際し、前記第2レンズ群全体を物体側へ移動させることが望ましい。
斯かるフォーカシング方式は、フォーカシングのために駆動するレンズが小さいため、オートフォーカスの際の駆動機構の小型化と省力化に有利である。そしてさらに、近距離物体にフォーカシングした際に周辺光線のケラレが生じにくいという利点がある。
また本発明の防振機能を有するズームレンズは、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
(7) −0.95<M2t<−0.70
ただし、
M2t:望遠端状態における前記第2レンズ群の結像倍率
条件式(7)は、第2レンズ群によるフォーカシングに好適な、望遠端状態における第2レンズ群の結像倍率の範囲を規定する条件式である。条件式(7)の上限値を上回ると、十分に高い結像倍率を得ることが困難になってしまう。一方、条件式(7)の下限値を下回ると、望遠端状態におけるフォーカシングが不可能となる、或いは望遠端状態における第2レンズ群のフォーカシング移動量が大きくなりすぎて近距離物体に対して十分にフォーカシングできなくなるという問題が生じてしまう。
以下、本発明の各実施例に係る防振機能を有するズームレンズを添付図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例に係る防振機能を有するズームレンズのレンズ構成を示す図である。
本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
そして本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が減少するように、第1レンズ群G1と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4が物体側へ移動し、第2レンズ群G2が移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸形状の正レンズL12との接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、両凸形状の正レンズL23と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL24とからなる。そして、第2レンズ群G2において最も物体側に位置する負メニスカスレンズL21は、物体側のガラスレンズ面に樹脂層を設けて非球面を形成した非球面レンズである。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群G31と、負の屈折力を有する後群G32とからなる。そして、後群G32のみを光軸と直交する方向へ移動させることによって、防振すなわち手ぶれ補正が行われる。
前群G31は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、両凸形状の正レンズL32と両凹形状の負レンズL33との接合レンズとからなる。
後群G32は、物体側から順に、両凹形状の負レンズL34と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL35との接合レンズからなる。そして、後群G32において最も物体側に位置する両凹形状の負レンズL34は、物体側のガラスレンズ面に樹脂層を設けて非球面を形成した非球面レンズである。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL41と、両凸形状の正レンズL42と両凹形状の負レンズL43との接合レンズと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL44とからなる。そして、第4レンズ群G4において最も物体側に位置する両凸形状の正レンズL41は、物体側のレンズ面を非球面形状とした非球面レンズである。
開口絞りSは、上述のように第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に位置し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第3レンズ群G3の前群G31とともに移動する。
また、遠距離から近距離へのフォーカシングは、第2レンズ群G2を物体側へ移動させることによって行われる。
上述のようにぶれ補正は、後群G32のみを光軸と直交する方向へ移動させることによって行われる。ここで、レンズ全系の焦点距離がfで、ぶれ補正に際する移動レンズ群の移動量に対する結像面における像の移動量の比すなわち防振係数がKのレンズにおいて、角度θの回転ぶれを補正するためには、ぶれ補正用の移動レンズ群を(f・tanθ)/Kだけ光軸と直交する方向へ移動させればよい。したがって本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態において、防振係数Kは1.115、焦点距離fは18.50(mm)であるため、0.60°の回転ぶれを補正するための後群G32の移動量は0.174(mm)となる。また、望遠端状態においては、防振係数Kは2.016、焦点距離fは194.45(mm)であるため、0.20°の回転ぶれを補正するための後群G32の移動量は0.337(mm)となる。
以下の表1に、本実施例に係る防振機能を有するズームレンズの諸元の値を掲げる。
[全体諸元]において、fは焦点距離、FNOはFナンバー、2Aは画角をそれぞれ示す。
[レンズデータ]において、第1カラム面は物体側からのレンズ面の順序、第2カラムrはレンズ面の曲率半径、第3カラムdはレンズ面の間隔、第4カラムνはd線(λ=587.6nm)に対するアッベ数、第5カラムnはd線(λ=587.6nm)に対する屈折率をそれぞれ示す。また、∞は平面、B.f.はバックフォーカスをそれぞれ示し、空気の屈折率1.0000はその記載を省略している。
[非球面データ]には、非球面を次式で表した場合の非球面係数を示す。
x=(h/r)/[1+{1−κ(h/r)1/2
+bh+ch+dh+eh10
ここで、xを非球面の頂点を基準としたときの光軸からの高さhの位置における光軸方向の変位、κを円錐定数、b,c,d,eを非球面係数、rを[レンズ諸元]中に示される近軸曲率半径とする。
なお、「E-n」は「×10−n」を示し、例えば「1.234E-05」は「1.234×10−5」を示す。
[可変間隔データ]には、焦点距離f及び可変間隔の値を示す。
[フォーカシング移動量]には、撮影距離が500(mm)のとき(後述の第4実施例においては撮影距離が600(mm))の第2レンズ群G2の物体側へのフォーカシング移動量δ1の値を示す。
ここで、以下の各実施例の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、その他長さの単位は一般に「mm」が使われる。しかし光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるため、単位は「mm」に限られるものではない。
尚、以下の全実施例の諸元値においても、本実施例と同様の符号を用いる。
(表1)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 18.50 〜 69.55 〜 194.45
FNO= 3.52 〜 5.08 〜 5.88
2ω = 77.59 〜 22.23 〜 8.12

[レンズデータ]
面 r d ν n
(第1レンズ群G1)
1 140.0000 2.0000 32.35 1.850260
2 66.3969 8.7000 82.52 1.497820
3 -405.8300 0.1000
4 59.5278 6.1000 65.47 1.603000
5 264.8699 (d5)
(第2レンズ群G2)
6 500.0000 0.2000 38.09 1.553890 非球面
7 300.0000 1.2000 46.63 1.816000
8 15.0345 5.9000
9 -52.6734 1.2000 46.63 1.816000
10 45.9439 0.1000
11 30.0000 4.6000 23.78 1.846660
12 -50.4359 1.0000
13 -28.5856 1.0000 52.32 1.755000
14 -185.8275 (d14)
(開口絞りS)
15 ∞ 0.5000
(第3レンズ群G3)
(前群G31)
16 34.7750 3.0000 60.09 1.640000
17 -37.3372 0.1000
18 29.1870 3.6000 82.52 1.497820
19 -24.9540 1.0000 32.35 1.850260
20 197.2081 3.0000
(後群G32)
21 -43.6102 0.0500 38.09 1.553890 非球面
22 -43.6102 1.0000 49.61 1.772500
23 25.2115 1.8000 25.43 1.805180
24 92.1796 (d24)
(第4レンズ群G4)
25 80.0000 4.0000 55.34 1.677900 非球面
26 -32.0531 1.5000
27 80.0000 3.6000 82.52 1.497820
28 -40.0000 1.4000 37.17 1.834000
29 46.7003 1.8000
30 -120.0000 2.8000 65.47 1.603000
31 -29.3134 (B.f.)

[非球面データ]
第6面
κ b c d e
1.0000 1.10280E-05 -3.56250E-08 1.02120E-10 -1.60960E-13
第21面
κ b c d e
0.0837 7.62690E-06 0.00000E+00 0.00000E+00 0.00000E+00
第25面
κ b c d e
-22.2603 -1.24410E-05 0.00000E+00 0.00000E+00 0.00000E+00

[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 18.50075 69.54912 194.45435
d5 2.40000 38.00000 60.56391
d14 29.30000 11.00000 1.50000
d24 10.00000 3.60000 2.00000
B.f. 38.11416 66.22937 78.56798

[フォーカシング移動量]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 18.50 69.55 194.45
δ1 1.012 3.022 9.687
図2(a)、及び図2(b)はそれぞれ、本発明の第1実施例に係る防振機能を有するズームレンズの広角端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.60°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。
図3は、本発明の第1実施例に係る防振機能を有するズームレンズの中間焦点距離状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図4(a)、及び図4(b)はそれぞれ、本発明の第1実施例に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.20°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。
各収差図において、FNOはFナンバー、Yは像高をそれぞれ示す。なお、球面収差図では最大口径に対応するFナンバーの値を示し、非点収差図及び歪曲収差図では像高の最大値をそれぞれ示し、コマ収差図では各像高の値を示す。またdはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示す。そして非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。
なお、以下に示す各実施例の諸収差図において、本実施例と同様の符号を用いる。
各諸収差図より本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
図5は、本発明の第2実施例に係る防振機能を有するズームレンズのレンズ構成を示す図である。
本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
そして本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が減少するように、第1レンズ群G1と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4が物体側へ移動し、第2レンズ群G2が移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸形状の正レンズL12との接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、両凸形状の正レンズL23と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL24とからなる。そして、第2レンズ群G2において最も物体側に位置する負メニスカスレンズL21は、物体側のガラスレンズ面に樹脂層を設けて非球面を形成した非球面レンズである。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群G31と、負の屈折力を有する後群G32とからなる。そして、後群G32のみを光軸と直交する方向へ移動させることによって、防振すなわち手ぶれ補正が行われる。
前群G31は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、両凸形状の正レンズL32と物体側に凹面を向けた平凹形状の負レンズL33との接合レンズとからなる。
後群G32は、物体側から順に、両凹形状の負レンズL34と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL35との接合レンズからなる。そして、後群G32において最も物体側に位置する両凹形状の負レンズL34は、物体側のガラスレンズ面に樹脂層を設けて非球面を形成した非球面レンズである。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL41と、両凸形状の正レンズL42と両凹形状の負レンズL43との接合レンズと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL44とからなる。そして、第4レンズ群G4において最も物体側に位置する両凸形状の正レンズL41は、物体側のレンズ面を非球面形状とした非球面レンズである。
開口絞りSは、上述のように第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に位置し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第3レンズ群G3の前群G31とともに移動する。
また、遠距離から近距離へのフォーカシングは、第2レンズ群G2を物体側へ移動させることによって行われる。
上述のようにぶれ補正は、後群G32のみを光軸と直交する方向へ移動させることによって行われる。本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態において、防振係数Kは1.134、焦点距離fは18.50(mm)であるため、0.60°の回転ぶれを補正するための後群G32の移動量は0.171(mm)となる。また、望遠端状態においては、防振係数Kは2.009、焦点距離fは195.00(mm)であるため、0.20°の回転ぶれを補正するための後群G32の移動量は0.339(mm)となる。
以下の表2に、本実施例に係る防振機能を有するズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表2)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 18.50 〜 70.58 〜 195.00
FNO= 3.57 〜 5.09 〜 5.81
2ω = 77.44 〜 21.91 〜 8.10

[レンズデータ]
面 r d ν n
(第1レンズ群G1)
1 134.2298 2.0000 32.35 1.850260
2 64.0930 8.8000 81.61 1.497000
3 -455.1922 0.1000
4 59.0442 6.3000 65.47 1.603000
5 278.8837 (d5)
(第2レンズ群G2)
6 169.6714 0.1500 38.09 1.553890 非球面
7 116.5468 1.2000 46.63 1.816000
8 14.1945 5.6000
9 -50.0283 1.0000 46.63 1.816000
10 39.1951 0.1000
11 27.2138 4.8000 23.78 1.846660
12 -47.2390 0.9000
13 -26.4293 1.0000 47.38 1.788000
14 -144.6464 (d14)
(開口絞りS)
15 ∞ 0.5000
(第3レンズ群G3)
(前群G31)
16 40.5909 3.0000 65.47 1.603000
17 -40.5909 0.1000
18 26.4211 3.6000 81.61 1.497000
19 -31.3570 1.0000 32.35 1.850260
20 ∞ 3.0000
(後群G32)
21 -48.0486 0.1000 38.09 1.553890 非球面
22 -50.9404 1.0000 49.61 1.772500
23 29.8100 1.8000 25.43 1.805180
24 78.3305 (d24)
(第4レンズ群G4)
25 80.0866 4.4000 54.52 1.676974 非球面
26 -32.2199 0.6000
27 119.1591 4.0000 70.24 1.487490
28 -32.0950 1.4000 37.17 1.834000
29 60.5341 1.5000
30 -119.5799 3.3000 64.12 1.516800
31 -28.0454 (B.f.)

[非球面データ]
第6面
κ b c d e
1.0000 1.00790E-05 -4.17580E-08 1.36860E-10 -2.18740E-13
第21面
κ b c d e
1.0000 9.66620E-06 3.29250E-09 0.00000E+00 0.00000E+00
第25面
κ b c d e
1.0000 -1.94720E-05 2.75020E-09 0.00000E+00 0.00000E+00

[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 18.50109 70.58244 194.99580
d5 2.07000 38.00000 60.00000
d14 29.40000 11.00000 1.80000
d24 10.10000 4.60000 3.00000
B.f. 38.04456 67.30022 79.17192

[フォーカシング移動量]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 18.50 70.58 195.00
δ1 0.855 2.944 9.422
図6(a)、及び図6(b)はそれぞれ、本発明の第2実施例に係る防振機能を有するズームレンズの広角端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.60°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。
図7は、本発明の第2実施例に係る防振機能を有するズームレンズの中間焦点距離状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図8(a)、及び図8(b)はそれぞれ、本発明の第2実施例に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.20°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。
各諸収差図より本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第3実施例)
図9は、本発明の第3実施例に係る防振機能を有するズームレンズのレンズ構成を示す図である。
本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
そして本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が減少するように、第1レンズ群G1と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4が物体側へ移動し、第2レンズ群G2が移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸形状の正レンズL12との接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、両凸形状の正レンズL23と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL24とからなる。そして、第2レンズ群G2において最も物体側に位置する負メニスカスレンズL21は、物体側のガラスレンズ面に樹脂層を設けて非球面を形成した非球面レンズである。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群G31と、負の屈折力を有する後群G32とからなる。そして、後群G32のみを光軸と直交する方向へ移動させることによって、防振すなわち手ぶれ補正が行われる。
前群G31は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、両凸形状の正レンズL32と両凹形状の負レンズL33との接合レンズとからなる。
後群G32は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL34と両凹形状の負レンズL35との接合レンズからなる。そして、後群G32において最も物体側に位置する正メニスカスレンズL34は、物体側のレンズ面を非球面形状とした非球面レンズである。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL41と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL42と両凹形状の負レンズL43との接合レンズとからなる。そして、第4レンズ群G4において最も物体側に位置する両凸形状の正レンズL41は、両側のレンズ面を非球面形状とした両面非球面レンズである。
開口絞りSは、上述のように第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に位置し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第3レンズ群G3の前群G31とともに移動する。
また、遠距離から近距離へのフォーカシングは、第2レンズ群G2を物体側へ移動させることによって行われる。
上述のようにぶれ補正は、後群G32のみを光軸と直交する方向へ移動させることによって行われる。本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態において、防振係数Kは0.889、焦点距離fは18.30(mm)であるため、0.60°の回転ぶれを補正するための後群G32の移動量は0.216(mm)となる。また、望遠端状態においては、防振係数Kは1.747、焦点距離fは196.00(mm)であるため、0.20°の回転ぶれを補正するための後群G32の移動量は0.392(mm)となる。
以下の表3に、本実施例に係る防振機能を有するズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表3)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 18.30 〜 72.00 〜 196.00
FNO= 3.32 〜 5.33 〜 5.95
2ω = 78.14 〜 21.85 〜 8.13

[レンズデータ]
面 r d ν n
(第1レンズ群G1)
1 105.9610 2.0000 23.78 1.846660
2 71.3260 7.5407 81.54 1.496999
3 -1309.8498 0.2000
4 62.7400 5.6340 65.44 1.603001
5 172.3159 (d5)
(第2レンズ群G2)
6 3247.3313 0.2000 38.09 1.553890 非球面
7 350.0000 1.4000 46.62 1.816000
8 15.5519 7.2691
9 -38.1063 1.4000 46.62 1.816000
10 58.2259 0.2096
11 39.9359 4.0201 23.78 1.846660
12 -38.0549 0.6961
13 -28.7047 1.4000 46.62 1.816000
14 -92.9967 (d14)
(開口絞りS)
15 ∞ 0.5000
(第3レンズ群G3)
(前群G31)
16 41.2957 2.7565 70.23 1.487490
17 -49.3120 0.4901
18 20.9493 4.6210 81.54 1.496999
19 -41.7503 1.4000 32.35 1.850260
20 170.2856 2.2624
(後群G32)
21 -68.7491 1.8465 23.78 1.846660 非球面
22 -31.9511 1.4000 46.62 1.816000
23 107.0149 (d23)
(第4レンズ群G4)
24 54.7472 7.6656 59.46 1.583129 非球面
25 -19.8886 0.2000 非球面
26 -80.6973 3.5979 60.08 1.639999
27 -16.9513 1.6279 40.92 1.806098
28 447.1115 (B.f.)

[非球面データ]
第6面
κ b c d e
914152 1.46890E-05 -5.00490E-08 2.39330E-10 -5.14510E-13
第21面
κ b c d e
-5.4970 2.63620E-06 -3.02920E-08 4.35670E-10 -1.87450E-12
第24面
κ b c d e
10.2988 -3.86840E-05 -2.10020E-08 -6.08770E-10 -1.90870E-12
第25面
κ b c d e
-0.5656 -1.50360E-05 -3.40270E-08 -2.15350E-10 -1.74120E-12

[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 18.30014 72.00011 196.00082
d5 2.00001 32.05608 59.13620
d14 31.55579 9.21847 1.00000
d23 9.40857 4.33178 3.16583
B.f. 39.00002 78.75226 89.56258

[フォーカシング移動量]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 18.30 72.00 196.00
δ1 1.063 2.558 9.820
図10(a)、及び図10(b)はそれぞれ、本発明の第3実施例に係る防振機能を有するズームレンズの広角端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.60°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。
図11は、本発明の第3実施例に係る防振機能を有するズームレンズの中間焦点距離状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図12(a)、及び図12(b)はそれぞれ、本発明の第3実施例に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.20°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。
各諸収差図より本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第4実施例)
図13は、本発明の第4実施例に係る防振機能を有するズームレンズのレンズ構成を示す図である。
本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
そして本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が減少するように、第1レンズ群G1と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4が物体側へ移動し、第2レンズ群G2が移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸形状の正レンズL12との接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、両凸形状の正レンズL23と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL24とからなる。そして、第2レンズ群G2において最も物体側に位置する負メニスカスレンズL21は、物体側のガラスレンズ面に樹脂層を設けて非球面を形成した非球面レンズである。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群G31と、負の屈折力を有する後群G32とからなる。そして、後群G32のみを光軸と直交する方向へ移動させることによって、防振すなわち手ぶれ補正が行われる。
前群G31は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、両凸形状の正レンズL32と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL33との接合レンズとからなる。
後群G32は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL34と両凹形状の負レンズL35との接合レンズからなる。そして、後群G32において最も物体側に位置する正メニスカスレンズL34は、物体側のレンズ面を非球面形状とした非球面レンズである。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL41と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL42と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL43との接合レンズとからなる。そして、第4レンズ群G4において最も物体側に位置する両凸形状の正レンズL41は、両側のレンズ面を非球面形状とした両面非球面レンズである。
開口絞りSは、上述のように第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に位置し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第3レンズ群G3の前群G31とともに移動する。
また、遠距離から近距離へのフォーカシングは、第2レンズ群G2を物体側へ移動させることによって行われる。
上述のようにぶれ補正は、後群G32のみを光軸と直交する方向へ移動させることによって行われる。本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態において、防振係数Kは1.147、焦点距離fは20.63(mm)であるため、0.60°の回転ぶれを補正するための後群G32の移動量は0.188(mm)となる。また、望遠端状態においては、防振係数Kは1.976、焦点距離fは196.46(mm)であるため、0.20°の回転ぶれを補正するための後群G32の移動量は0.347(mm)となる。
以下の表4に、本実施例に係る防振機能を有するズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表4)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 20.63 〜 72.05 〜 196.46
FNO= 3.56 〜 5.27 〜 5.70
2ω = 71.47 〜 21.56 〜 8.02

[レンズデータ]
面 r d ν n
(第1レンズ群G1)
1 93.1885 1.5000 32.35 1.850260
2 54.0487 8.8553 82.52 1.497820
3 -263.5006 0.2000
4 45.9278 5.3255 82.52 1.497820
5 164.8751 (d 5)
(第2レンズ群G2)
6 69.8459 0.1380 38.09 1.553890 非球面
7 74.3360 1.4000 46.63 1.816000
8 13.3861 4.4109
9 -25.9378 1.4000 46.63 1.816000
10 75.9758 0.2000
11 33.1079 3.4027 23.78 1.846659
12 -26.3636 0.8226
13 -17.4698 1.4000 46.63 1.816000
14 -151.0383 (d14)
(開口絞りS)
15 ∞ 0.2000
(第3レンズ群G3)
(前群G31)
16 41.1222 2.0987 60.08 1.639999
17 -70.8824 0.2000
18 19.6574 3.8836 82.52 1.497820
19 -25.0076 1.4000 25.42 1.805181
20 -120.5054 1.5000
(後群G32)
21 -100.4883 2.8127 28.46 1.728250 非球面
22 -16.5477 1.4000 46.62 1.816000
23 61.8649 (d23)
(第4レンズ群G4)
24 70.4569 3.2409 54.52 1.676974 非球面
25 -18.8411 0.2000 非球面
26 -52.6818 2.7746 47.22 1.540720
27 -14.4027 1.4000 34.97 1.800999
28 -132.0069 (B.f.)

[非球面データ]
第6面
κ b c d e
1.0000 1.21650E-05 5.07790E-08 -8.31590E-10 6.35490E-12
第21面
κ b c d e
-0.5201 1.10140E-05 3.88890E-08 -3.77380E-10 2.20940E-12
第24面
κ b c d e
-14.2400 -2.66160E-05 -1.00060E-07 -3.80740E-10 6.55080E-13
第25面
κ b c d e
0.3071 -6.09280E-06 -6.17870E-08 -8.42130E-10 2.52800E-12

[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 20.62988 72.05031 196.46091
d5 1.40201 27.41287 46.50963
d14 21.02277 8.78717 0.99999
d23 6.18019 3.84692 3.23042
B.f. 40.03100 68.41700 75.26872

[フォーカシング移動量]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 20.63 72.05 196.46
δ1 0.588 1.793 7.621
図14(a)、及び図14(b)はそれぞれ、本発明の第4実施例に係る防振機能を有するズームレンズの広角端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.60°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。
図15は、本発明の第4実施例に係る防振機能を有するズームレンズの中間焦点距離状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図16(a)、及び図16(b)はそれぞれ、本発明の第4実施例に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.20°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。
各諸収差図より本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第5実施例)
図17は、本発明の第5実施例に係る防振機能を有するズームレンズのレンズ構成を示す図である。
本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
そして本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が減少するように、第1レンズ群G1と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4が物体側へ移動し、第2レンズ群G2が移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸形状の正レンズL12との接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負レンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、両凸形状の正レンズL23と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL24とからなる。そして、第2レンズ群G2において最も物体側に位置する負レンズL21は、物体側のガラスレンズ面に樹脂層を設けて非球面を形成した非球面レンズである。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群G31と、負の屈折力を有する後群G32とからなる。そして、後群G32のみを光軸と直交する方向へ移動させることによって、防振すなわち手ぶれ補正が行われる。
前群G31は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、両凸形状の正レンズL32と両凹形状の負レンズL33との接合レンズとからなる。
後群G32は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL34と、両凹形状の負レンズL35とからなる。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL41と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL42と両凹形状の負レンズL43との接合レンズとからなる。そして、第4レンズ群G4において最も物体側に位置する両凸形状の正レンズL41は、両側のレンズ面を非球面形状とした両面非球面レンズである。
開口絞りSは、上述のように第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に位置し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第3レンズ群G3の前群G31とともに移動する。
また、遠距離から近距離へのフォーカシングは、第2レンズ群G2を物体側へ移動させることによって行われる。
上述のようにぶれ補正は、後群G32のみを光軸と直交する方向へ移動させることによって行われる。本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態において、防振係数Kは0.853、焦点距離fは18.20(mm)であるため、0.60°の回転ぶれを補正するための後群G32の移動量は0.223(mm)となる。また、望遠端状態においては、防振係数Kは1.629、焦点距離fは195.00(mm)であるため、0.20°の回転ぶれを補正するための後群G32の移動量は0.418(mm)となる。
以下の表5に、本実施例に係る防振機能を有するズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表5)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 18.20 〜 68.00 〜 195.00
FNO= 3.51 〜 5.21 〜 5.90
2ω = 78.31 〜 22.77 〜 8.10

[レンズデータ]
面 r d ν n
(第1レンズ群G1)
1 151.7612 2.0000 39.75 1.811176
2 64.9395 9.1000 82.52 1.497820
3 -357.5769 0.1000
4 58.7451 6.5000 82.52 1.497820
5 363.3747 (d5)
(第2レンズ群G2)
6 -807.3947 0.2000 38.09 1.553890 非球面
7 200.0000 1.2000 46.62 1.816000
8 16.0238 6.2506
9 -44.9207 1.0000 46.62 1.816000
10 43.2189 0.2000
11 33.5585 5.0000 23.78 1.846660
12 -51.1115 0.9618
13 -31.3843 1.0000 46.62 1.816000
14 -63.4876 (d14)
(開口絞りS)
15 ∞ 0.5000
(第3レンズ群G3)
(前群G31)
16 24.2877 2.9520 70.23 1.487490
17 -134.1944 3.2655
18 20.8964 5.0469 82.52 1.497820
19 -32.6565 1.4000 32.35 1.850260
20 100.9912 2.6002
(後群G32)
21 -49.6482 1.8194 23.78 1.846660
22 -24.7427 0.5962
23 -27.4165 1.4000 46.62 1.816000
24 109.2337 (d24)
(第4レンズ群G4)
25 42.6596 4.1922 59.46 1.583129 非球面
26 -22.8314 0.2000 非球面
27 -66.0651 1.3369 64.19 1.516798
28 -46.6922 1.4000 33.05 1.666800
29 130.6179 (B.f.)

[非球面データ]
第6面
κ b c d e
-97.0000 1.25810E-05 -4.46880E-08 1.56740E-10 -2.73470E-13
第25面
κ b c d e
8.1667 -4.81190E-05 -6.15620E-08 -7.55570E-10 0.00000E+00
第26面
κ b c d e
-1.1745 -8.75580E-06 -4.63400E-08 -2.85400E-10 -6.98480E-13

[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 18.19979 67.99861 194.99522
d5 1.90000 38.09445 66.25425
d14 35.73783 12.72608 2.00000
d24 5.34049 2.10378 1.16996
B.f. 38.99922 69.38355 80.55216

[フォーカシング移動量]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 18.20 68.00 195.00
δ1 1.226 3.218 10.874
図18(a)、及び図18(b)はそれぞれ、本発明の第5実施例に係る防振機能を有するズームレンズの広角端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.60°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。
図19は、本発明の第5実施例に係る防振機能を有するズームレンズの中間焦点距離状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図20(a)、及び図20(b)はそれぞれ、本発明の第5実施例に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.20°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。
各諸収差図より本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第6実施例)
図21は、本発明の第6実施例に係る防振機能を有するズームレンズのレンズ構成を示す図である。
本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、開口絞りSと、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
そして本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が減少するように、第1レンズ群G1と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4が物体側へ移動し、第2レンズ群G2が移動する。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸形状の正レンズL12との接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と、両凹形状の負レンズL22と、両凸形状の正レンズL23と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL24とからなる。そして、第2レンズ群G2において最も物体側に位置する負メニスカスレンズL21は、物体側のガラスレンズ面に樹脂層を設けて非球面を形成した非球面レンズである。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群G31と、負の屈折力を有する後群G32とからなる。そして、後群G32のみを光軸と直交する方向へ移動させることによって、防振すなわち手ぶれ補正が行われる。
前群G31は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、両凸形状の正レンズL32と両凹形状の負レンズL33との接合レンズとからなる。
後群G32は、物体側から順に、両凹形状の負レンズL34と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL35と両凹形状の負レンズL36の接合レンズからなる。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL41と、両凸形状の正レンズL42と、両凹形状の負レンズL43と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL44との接合レンズとからなる。そして、第4レンズ群G4において最も物体側に位置する両凸形状の正レンズL41は、両側のレンズ面を非球面形状とした両面非球面レンズである。
開口絞りSは、上述のように第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に位置し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第3レンズ群G3の前群G31とともに移動する。
また、遠距離から近距離へのフォーカシングは、第2レンズ群G2を物体側へ移動させることによって行われる。
上述のようにぶれ補正は、後群G32のみを光軸と直交する方向へ移動させることによって行われる。本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態において、防振係数Kは0.861、焦点距離fは18.20(mm)であるため、0.60°の回転ぶれを補正するための後群G32の移動量は0.221(mm)となる。また、望遠端状態においては、防振係数Kは1.629、焦点距離fは195.00(mm)であるため、0.20°の回転ぶれを補正するための後群G32の移動量は0.418(mm)となる。
以下の表6に、本実施例に係る防振機能を有するズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表6)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 18.20 〜 68.01 〜 195.00
FNO= 3.39 〜 5.13 〜 5.92
2ω = 78.36 〜 22.85 〜 8.13

[レンズデータ]
面 r d ν n
(第1レンズ群G1)
1 141.0864 2.0000 32.35 1.850260
2 58.5781 9.1000 82.52 1.497820
3 -703.5686 0.1000
4 57.7535 6.5000 55.53 1.696797
5 295.6638 (d5)
(第2レンズ群G2)
6 300.3003 0.2000 38.09 1.553890 非球面
7 123.1710 1.2000 46.62 1.816000
8 15.1313 7.0493
9 -28.6448 1.0000 46.62 1.816000
10 50.7903 0.2000
11 40.1093 5.0000 23.78 1.846660
12 -28.3281 1.0911
13 -20.5154 1.0000 46.62 1.816000
14 -61.0747 (d14)
(開口絞りS)
15 ∞ 0.5000
(第3レンズ群G3)
(前群G31)
16 30.3522 3.5114 58.90 1.518229
17 -35.5964 0.2000
18 29.5783 4.0343 82.52 1.497820
19 -24.0429 1.2000 32.35 1.850260
20 1141.3935 1.7299
(後群G32)
21 -178.6037 1.0000 46.62 1.816000
22 1221.1770 1.1998
23 -40.9310 2.9628 34.97 1.800999
24 -15.1852 1.0000 53.20 1.693501
25 1194.9388 (d25)
(第4レンズ群G4)
26 45.8535 4.0000 59.46 1.583129 非球面
27 -56.8890 0.2000 非球面
28 1028.4928 4.7000 82.52 1.497820
29 -23.1426 0.2023
30 -108.2949 1.2000 42.71 1.834807
31 21.8681 3.1831 64.19 1.516798
32 299.8660 (B.f.)

[非球面データ]
第6面
κ b c d e
99.0000 1.83390E-05 -5.64390E-08 1.47550E-10 -8.78500E-14
第26面
κ b c d e
8.5914 -2.71250E-05 -3.57380E-08 -1.10300E-09 0.00000E+00
第27面
κ b c d e
-20.6352 5.95660E-06 2.14540E-08 -9.09280E-10 1.42270E-13

[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 18.20007 68.00967 194.99999
d5 2.30000 33.71167 56.78494
d14 26.62125 9.94876 2.00000
d25 9.01461 2.72428 1.00000
B.f. 39.00002 72.04659 85.15093

[フォーカシング移動量]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 18.20 68.00 195.00
δ1 0.802 2.246 7.763
図22(a)、及び図22(b)はそれぞれ、本発明の第6実施例に係る防振機能を有するズームレンズの広角端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.60°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。
図23は、本発明の第6実施例に係る防振機能を有するズームレンズの中間焦点距離状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図24(a)、及び図24(b)はそれぞれ、本発明の第6実施例に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.20°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。
各諸収差図より本実施例に係る防振機能を有するズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有していることがわかる。
以下の表7に、上記各実施例に係る防振機能を有するズームレンズについて、各条件式の値を示す。
(表7)
第1実施例 第2実施例 第3実施例 第4実施例 第5実施例 第6実施例
(1) 5.470 5.408 5.682 3.9437 6.087 5.229
(2) 2.060 2.056 2.131 1.940 2.143 2.143
(3) 2.926 2.660 2.744 1.841 2.846 2.581
(4) -1.419 -1.501 -1.746 -1.693 -1.554 -1.893
(5) 1.367 1.143 1.050 0.907 1.202 1.014
(6) -0.631 -0.660 0.041 -0.156 0.139 0.061
(7) -0.838 -0.837 -0.743 -0.925 -0.820 -0.773
以上より上記各実施例によれば、防振機能を有するズームレンズであって、デジタル一眼レフカメラにも利用可能な長いバックフォーカスを有し、かつ7倍以上の高いズーム比と、広角端状態において70°以上の画角を有するズームレンズを提供することができる。
なお、本発明の実施例として4群構成のレンズ系を示したが、該4群を含む5群及びそれ以上の群構成のレンズ系も、本発明の効果を内在したレンズ系であることは言うまでもない。また、各レンズ群内の構成においても、実施例の構成に付加レンズを加えただけのレンズ群も、本発明の効果を内在した同等のレンズ群であることは言うまでもない。
本発明の第1実施例に係る防振機能を有するズームレンズのレンズ構成を示す図である。 (a)、及び(b)はそれぞれ、本発明の第1実施例に係る防振機能を有するズームレンズの広角端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.60°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。 本発明の第1実施例に係る防振機能を有するズームレンズの中間焦点距離状態における無限遠合焦時の諸収差図である。 (a)、及び(b)はそれぞれ、本発明の第1実施例に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.20°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。 本発明の第2実施例に係る防振機能を有するズームレンズのレンズ構成を示す図である。 (a)、及び(b)はそれぞれ、本発明の第2実施例に係る防振機能を有するズームレンズの広角端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.60°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。 本発明の第2実施例に係る防振機能を有するズームレンズの中間焦点距離状態における無限遠合焦時の諸収差図である。 (a)、及び(b)はそれぞれ、本発明の第2実施例に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.20°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。 本発明の第3実施例に係る防振機能を有するズームレンズのレンズ構成を示す図である。 (a)、及び(b)はそれぞれ、本発明の第3実施例に係る防振機能を有するズームレンズの広角端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.60°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。 本発明の第3実施例に係る防振機能を有するズームレンズの中間焦点距離状態における無限遠合焦時の諸収差図である。 (a)、及び(b)はそれぞれ、本発明の第3実施例に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.20°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。 本発明の第4実施例に係る防振機能を有するズームレンズのレンズ構成を示す図である。 (a)、及び(b)はそれぞれ、本発明の第4実施例に係る防振機能を有するズームレンズの広角端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.60°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。 本発明の第4実施例に係る防振機能を有するズームレンズの中間焦点距離状態における無限遠合焦時の諸収差図である。 (a)、及び(b)はそれぞれ、本発明の第4実施例に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.20°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。 本発明の第5実施例に係る防振機能を有するズームレンズのレンズ構成を示す図である。 (a)、及び(b)はそれぞれ、本発明の第5実施例に係る防振機能を有するズームレンズの広角端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.60°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。 本発明の第5実施例に係る防振機能を有するズームレンズの中間焦点距離状態における無限遠合焦時の諸収差図である。 (a)、及び(b)はそれぞれ、本発明の第5実施例に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.20°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。 本発明の第6実施例に係る防振機能を有するズームレンズのレンズ構成を示す図である。 (a)、及び(b)はそれぞれ、本発明の第6実施例に係る防振機能を有するズームレンズの広角端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.60°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。 本発明の第6実施例に係る防振機能を有するズームレンズの中間焦点距離状態における無限遠合焦時の諸収差図である。 (a)、及び(b)はそれぞれ、本発明の第6実施例に係る防振機能を有するズームレンズの望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図、及び0.20°の回転ぶれに対してぶれ補正を行った際のメリディオナル横収差図である。
符号の説明
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G31 前群
G32 後群
G4 第4レンズ群
S 開口絞り
I 像面
W 広角端状態
T 望遠端状態

Claims (17)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
    前記第3レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、負の屈折力を有する後群とからなり、
    前記後群は、物体側から順に、両凹形状の負レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合レンズからなり、
    前記後群のみを光軸と略直交する方向へ移動させることで手ぶれ発生時の像面補正を行い、
    以下の条件式を満足することを特徴とする防振機能を有するズームレンズ。
    3.5<f1/fw<8.0
    ただし、
    fw :広角端状態におけるズームレンズの焦点距離
    f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
  2. 遠距離から近距離へのフォーカシングに際し、前記第2レンズ群全体を物体側へ移動させて、
    以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の防振機能を有するズームレンズ。
    −0.95<M2t<−0.70
    ただし、
    M2t:望遠端状態における前記第2レンズ群の結像倍率
  3. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
    前記第3レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、負の屈折力を有する後群とからなり、
    前記後群のみを光軸と略直交する方向へ移動させることで手ぶれ発生時の像面補正を行い、
    以下の条件式を満足し、
    5.229≦f1/fw<8.0
    ただし、
    fw :広角端状態におけるズームレンズの焦点距離
    f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
    遠距離から近距離へのフォーカシングに際し、前記第2レンズ群全体を物体側へ移動させて、
    以下の条件式を満足することを特徴とする防振機能を有するズームレンズ。
    −0.838≦M2t≦−0.743
    ただし、
    M2t:望遠端状態における前記第2レンズ群の結像倍率
  4. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
    前記第3レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、負の屈折力を有する後群とからなり、
    前記後群のみを光軸と略直交する方向へ移動させることで手ぶれ発生時の像面補正を行い、
    以下の条件式を満足し、
    5.408≦f1/fw<8.0
    ただし、
    fw :広角端状態におけるズームレンズの焦点距離
    f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
    遠距離から近距離へのフォーカシングに際し、前記第2レンズ群全体を物体側へ移動させて、
    以下の条件式を満足することを特徴とする防振機能を有するズームレンズ。
    −0.95<M2t<−0.70
    ただし、
    M2t:望遠端状態における前記第2レンズ群の結像倍率
  5. 前記後群は、物体側から順に、両凹形状の負レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合レンズからなることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の防振機能を有するズームレンズ。
  6. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の防振機能を有するズームレンズ。
    1.70<Bfw/fw<3.00
    ただし、
    Bfw:広角端状態におけるバックフォーカス
  7. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の防振機能を有するズームレンズ。
    1.6<f3/fw<4.5
    −2.3<f3R/f3F<−1.2
    ただし、
    f3 :前記第3レンズ群の焦点距離
    f3F:前記前群の焦点距離
    f3R:前記後群の焦点距離
  8. 広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群と前記第4レンズ群が物体側へ移動することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の防振機能を有するズームレンズ。
  9. 広角端状態における前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が、望遠端状態における前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の防振機能を有するズームレンズ。
  10. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の防振機能を有するズームレンズ。
    0.80<f3/f4<1.60
    ただし、
    f3:前記第3レンズ群の焦点距離
    f4:前記第4レンズ群の焦点距離
  11. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の防振機能を有するズームレンズ。
    −0.90<fw/Rend<0.20
    ただし、
    Rend:前記ズームレンズ中の最も像側のレンズ面の曲率半径
  12. 前記後群は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと、両凹形状の負レンズからなることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の防振機能を有するズームレンズ。
  13. 前記後群は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと両凹形状の負レンズとの接合レンズからなることを特徴とする請求項11に記載の防振機能を有するズームレンズ。
  14. 前記後群中の最も物体側のレンズ面は非球面であることを特徴とする請求項から請求項13のいずれか一項に記載の防振機能を有するズームレンズ。
  15. 前記後群は、物体側から順に、第1負レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凹面を向けた第2負レンズとの接合レンズとからなることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の防振機能を有するズームレンズ。
  16. 前記第4レンズ群は、物体側から順に、物体側のレンズ面が非球面である両凸形状の正レンズと、像側に凸面を向けた正レンズと、両凹形状の負レンズとを有することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の防振機能を有するズームレンズ。
  17. 前記第4レンズ群は、物体側から順に、物体側のレンズ面が非球面である両凸形状の正レンズと、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとの接合レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズとからなることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の防振機能を有するズームレンズ。
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