JP4805366B2 - 推進機構を内蔵した重量物移送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、橋桁その他の重量物を、無限軌道帯にてその荷重を受けつつ正逆いずれの方向にも安全、かつ、正確に所定個所まで移動せしめて設置するときに使用される推進機構を内蔵した重量物移送装置に関するものである。
川、海峡等の架橋工事においては、一方の陸地から他方の陸地までの間に、所定間隔で橋脚を建立し、長くて重い重量物が順次掛け渡される。
このような架橋工事では、一般に、重量物は、予め所定長さに作られたものを、一方の陸地にレールを敷設し、台車に重量物を載せ、陸地の先端の滑り装置から少しずつ伸ばして行き、まず、第1番目の橋脚の上の滑り装置に載せ、さらに送り出しながら、第2番目の滑り装置に載せ、以下同様にして、対岸の陸地まで伸ばして架設する。
従来、このような重量物の移送には、図8に示すような無限軌道帯61を用いた重量物移送装置60が知られている。
図8において、台座64には、摺動板65が摺動自在に載せられている。この摺動板65の上面には、4本の鉛直調整ジャッキ63が無限軌道帯61の両側に2本ずつ固着され、これらの鉛直調整ジャッキ63に進退するピストンロッド66の上端部の球面受け座には、受台62の下面のピボット67が嵌合している。
この受台62の揺動体嵌合溝には、無限軌道帯61を摺動する揺動体68が嵌め込まれている。
前記受台62の両端部に臨ませて、ガイドローラ72とその下方に補助のガイドローラ73が設けられている。
無限軌道帯61は、両端のガイドローラ72、73を介して一回転して掛け渡されている。この無限軌道帯61は、複数の軌道帯ユニットが順次、連結用の軸にて回動自在に連結されたものである。
以上のような従来の重量物移送装置60において、重量物10の大きさ、重さに応じて、1乃至複数台の重量物移送装置60が、台座64を横向き及び/又は縦向き並べて固定的に設置される。この重量物移送装置60の上に重量物10を載せ、図9に示すようなダブルツインジャッキ等の移送用ジャッキ70との間をロッド又はロープ71を介して押し又は引きの動作で重量物10がゆっくりと移送される。
図8では、重量物10を無限軌道帯61の上に載せつつ移動するようにしているが、この無限軌道帯61を用いた重量物移送装置60は、図9に示すように、重量物10の両端に2個以上の重量物移送装置60を下向きに取付け、無限軌道帯61をレール69に接触させてこのレール69を反力としてダブルツインジャッキ等の移送用ジャッキ70により連続的に移動させるようにすることもできる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−351434号公報。
支持台に大きな径の1本のローラを回動自在に取り付けたものや、支持台に小さな径のローラをチェンにて多数連結したチェンローラなどが用いられものに比較し、無限軌道帯61を用いた重量物移送装置60は、無限軌道帯61と重量物10の底面とが複数の面接触であるため、荷重が平均化され、また、重量物10の摺動する下面に凹凸があったような場合、比較的容易に乗り越えることができる。
しかし、この無限軌道帯61を用いた重量物移送装置60では、移送用ジャッキ70が重量物移送装置60とは別装置として作られ、重量物移送装置60は単なるコロの役目として作用するだけであった。
また、従来、このダブルツインジャッキ等の移送用ジャッキ70を固定的に据え付けるには、重量物10の反力をとるために面倒で手間のかかるアンカー工事を行なわなければならず、重量物10の大きさや移送距離によっては、複数個所のアンカー工事が必要となり、さらに、移送用ジャッキ70が複数台ともなると、ジャッキの据え付けの手間も複数倍かかり、益々作業能率が悪くなるという問題があった。
そこで、これらの手間を省くため、重量物移送装置60に、無限軌道帯61の回転軸を駆動するための駆動装置を搭載することが考えられるが、駆動装置を搭載すると、橋脚上の限られたスペースに設置するには、全体の構成が非現実的に大型化してしまうという問題があった。
本発明は、無限軌道帯を駆動する推進駆動装置を、重量物移送装置に簡単に、しかも、コンパクトに搭載できるとともに、載せられた重量物を正逆方向に円滑に移送することができるようにしたものを提供することを目的とするものである。
本発明は、台座12に設けた受台15に無限軌道帯16を掛け渡し、この無限軌道帯16にて重量物10の荷重又は荷重の反力を受けつつ重量物10を移送する重量物移送装置において、
前記無限軌道帯16は、細長の荷重受け材48にチェン軸47を回動自在に貫通して取り付けるとともに、このチェン軸47の荷重受け材48から突出した両端部にリンク板51を取り付けたものを複数個順次連結して前記荷重受け材48の両側にチェン24付きとなし、前記受台15の一端部と他端部に臨ませて、前記2列のチェン24に噛合する駆動スプロケット28と従動スプロケット38をそれぞれ2個ずつ設け、前記2個の駆動スプロケット28を軸部30の両側に設け、前記従動スプロケット38を軸の両側に設け、前記受台15に油圧モータ25からなる駆動スプロケット用推進駆動装置17と従動スプロケット用推進駆動装置17を設け、前記駆動スプロケット28を取り付けた軸部30と駆動スプロケット用推進駆動装置17と、前記従動スプロケット38を取り付けた軸39と従動スプロケット用推進駆動装置17との間を、クラッチを介して連結してなることを特徴とする推進機構を内蔵した重量物移送装置である。
請求項1記載の発明によれば、無限軌道帯は、細長の荷重受け材にチェン軸を回動自在に貫通して取り付けるとともに、このチェン軸の荷重受け材から突出した端部にリンク板を取り付けたものを複数個順次連結して前記荷重受け材にチェン付きとなし、前記受台の一端部と他端部に臨ませて、前記チェンに噛合する駆動スプロケットと従動スプロケットを設け、前記駆動スプロケットを軸部に設け、前記従動スプロケットを軸に設け、前記受台に油圧モータからなる駆動スプロケット用推進駆動装置と従動スプロケット用推進駆動装置を設け、前記駆動スプロケットを取り付けた軸部と駆動スプロケット用推進駆動装置との間と、前記従動スプロケットを取り付けた軸と従動スプロケット用推進駆動装置との間を、それぞれクラッチを介して連結したので、通常の作業時の一端側の駆動スプロケットが駆動しているときは、他端側の従動スプロケットは、クラッチを外して空転するようにし、また、移送点を越えた重量物を逆方向に戻すようなときには、一端側の駆動スプロケットは、クラッチを外して空転するようにし、他端側の従動スプロケットを駆動するようにするなどの利用目的に応じて移送を制御できるようにすることができる。
また、無限軌道帯がチェンと一体化され、無限軌道帯の構成が簡単になり、無限軌道帯を駆動する推進駆動装置を、重量物移送装置に簡単に、しかも、コンパクトに搭載できる。また、チェンが駆動スプロケットの歯部分と複数点で噛合することで、無限軌道帯における引っ張り荷重が分散され、載せられた重量物を円滑に移送することができる。
請求項2記載の発明によれば、無限軌道帯は、細長の荷重受け材にチェン軸を回動自在に貫通して取り付けるとともに、このチェン軸の荷重受け材から突出した両端部にリンク板を取り付けたものを複数個順次連結して前記荷重受け材の両側にチェン付きとなし、前記受台の一端部と他端部に臨ませて、前記2列のチェンに噛合する駆動スプロケットと従動スプロケットをそれぞれ2個ずつ設け、前記2個の駆動スプロケットを軸部の両側に設け、前記従動スプロケットを軸の両側に設け、前記受台に油圧モータからなる駆動スプロケット用推進駆動装置と従動スプロケット用推進駆動装置を設け、前記駆動スプロケットを取り付けた軸部と駆動スプロケット用推進駆動装置との間と、前記従動スプロケットを取り付けた軸と従動スプロケット用推進駆動装置との間を、それぞれクラッチを介して連結したので、2列のチェンに噛合する駆動スプロケットにより無限軌道帯に載せられた重量物が横ずれすることなく移送させることができる。
請求項3記載の発明によれば、受台の一端部と他端部と下方部とに臨ませて、2列のチェンに噛合する従動スプロケットと従動スプロケットと駆動用としての案内スプロケットとをそれぞれ2個ずつ設け、前記の駆動用としての案内スプロケットを軸と一体に設け、前記受台に油圧モータからなる2組の推進駆動装置を、テンション用ジャッキにより上下調節可能に設け、前記軸の両端部に、それぞれ前記油圧モータに設けられた回転板を固着したので、案内用として作用するときのスプロケットをテンション用ジャッキにより縮めておけば、無限軌道帯を受台への組み立て時の着脱が容易になるとともに、案内スプロケットをテンション用ジャッキにより伸ばして無限軌道帯に重量物の重量に応じたテンションをかけることができ、チェンと駆動スプロケット,案内スプロケット,従動スプロケットとの噛合時の緩みや硬さを最適な状態に調整することができる。
また、2個の案内スプロケットを軸と一体に設け、前記受台に油圧モータからなる2組の推進駆動装置を、テンション用ジャッキにより上下調節可能に設け、前記軸の両端部に、それぞれ前記油圧モータに設けられた回転板を固着して駆動用として作用させるときには、重量のある推進駆動装置を受台の下方部に据え付けて、重量物移送装置の重点を下げ、装置自体の安定感を得ることができ、このことは、重量物の安定した移送につながる。
本発明による推進機構を内蔵した重量物移送装置の一実施例を示す一部切り欠いた平面図である。 図1における一部切り欠いた側面図である。 図1における一部切り欠いた正面図である。 図1における一部切り欠いた背面図である。 図1における無限軌道帯16の一部切り欠いた正面図である。 図1における無限軌道帯16の一部切り欠いた側面図である。 図4におけるテンション用ジャッキ42と案内スプロケット37の一部切り欠いた拡大図である。 従来の重量物移送装置60の一部切り欠いた側面図である。 従来の重量物移送装置60における無限軌道帯61を下向きにして移送する場合の説明図である。
台座12に設けた受台15に無限軌道帯16を掛け渡し、この無限軌道帯16にて重量物10の荷重又は荷重の反力を受けつつ重量物を移送する重量物移送装置において、前記無限軌道帯16は、細長の荷重受け48にチェン軸47を回動自在に貫通して取り付けるとともに、このチェン軸47の荷重受け材48から突出した両端部にリンク板51を取り付けたものを複数個順次連結して前記荷重受け材48の両側にチェン24付きとなし、前記受台15の一端部と他端部に臨ませて、前記2列のチェン24に噛合する駆動スプロケット28と従動スプロケット38をそれぞれ2個ずつ設け、前記2個の駆動スプロケット28を軸部30の両側に設け、前記従動スプロケット38を軸39の両側に設け、前記受台15に油圧モータ25からなる駆動スプロケット用推進駆動装置17と従動スプロケット用推進駆動装置を設け、前記駆動スプロケット28を取り付けた軸部30と駆動スプロケット用推進駆動装置17との間と、前記従動スプロケット38を取り付けた軸39と従動スプロケット用推進駆動装置との間を、それぞれクラッチを介して連結してなることを特徴とする推進機構を内蔵した重量物移送装置である。
前記無限軌道帯16のチェン24は、1列でも良いが、できれば、チェン軸47の荷重受け材48から突出した両端部にリンク板51を取り付けたものを複数個順次連結することにより2列のチェン24付きとなし、この2列のチェン24に噛合する駆動スプロケット28と従動スプロケット38をそれぞれ2個ずつ設けるようにすることがより好ましい。
また、受台15の一端部と他端部と下方部とに臨ませて、前記2列のチェン24に噛合する駆動スプロケット28と従動スプロケット38と案内スプロケット37とをそれぞれ2個ずつ設け、前記案内スプロケット37をテンション用ジャッキ42により上下調節可能に設けることにより、無限軌道帯16に負荷に応じた最適なテンションを与えることができる。
本発明による推進機構を内蔵した重量物移送装置の実施の形態について、図1〜図7に基づき説明する。
図1乃至図4において、12は、橋脚の上端部や陸地に直接取り付けられる台座で、この台座12には、上面に滑りを良くするための滑り薄板を介して方向を変えるための回転板13が摺動自在に載せられ、前記台座12の略中央の長孔と、回転板13の下面略中央の下向きの回転軸とが移動と回転可能に嵌合している。
前記回転板13の上面には、後述する無限軌道帯16の両側に2台ずつ位置するように、4台の鉛直調整ジャッキ14が固着され、これらの鉛直調整ジャッキ14のシリンダ20に進退するピストンロッド21の上端部には、球面受け座が設けられている。
前記回転板13には、前記4本の鉛直調整ジャッキ14のピストンロッド21の進退を制御するとともに、後述する推進駆動装置17の油圧モータ25及び案内スプロケット37のテンション用ジャッキ42を制御する圧油供給口とストップバルブが油送管を介して連結されている。
前記4個のピストンロッド21の球面受け座によって受台15がピボット23を介して載せられている。この受台15の上面中央には、移動方向に一致した前端部から後端部まで揺動体嵌合溝が設けられ、この揺動体嵌合溝には、図5に示すように、無限軌道帯16を摺動する2個の摺動板18が移動方向前後に嵌め込まれている。この摺動板18の上面には、移動方向に摺動溝19が形成され、摺動体22が介在されている。前記無限軌道帯16の側方には、重量物10の移送時の案内をして位置ずれを防止する案内板36が設けられている。
図1乃至図4に示すように、前記受台15の下面には、一端側と他端側に臨ませてそれぞれ垂直枠34と35が固着され、一方の垂直枠34には、推進駆動装置17を取り付けるための支持枠32が設けられ、他方の垂直枠35には、従動スプロケット38の従動スプロケット用軸39を支持するための支持枠33が設けられている。
前記無限軌道帯16は、他端側の従動スプロケット38、2個の摺動板18、一端側の駆動スプロケット28、受台15の下方部の案内スプロケット37を経て、他端側に戻るように一回転して掛け渡されている。この無限軌道帯16は、図5及び図6に示すように、チェン軸47の両端に形成した2本のチェン24と、これらチェン24の間に、互いに隙間50を持って回動自在に嵌め込まれた荷重受け材48とからなるものである。さらに詳しくは、この荷重受け材48は、その幅がチェン24のピッチよりやや狭い長方形の板状をなし、下面の摺動面31は、前記摺動板18の摺動溝19に摩擦抵抗を低くするための摺動体22を介して係合し、中央には長手方向に前記チェン軸47が貫通し、このチェン軸47の両端から突出した部分にそれぞれリンク板51を嵌め込み順次連結して前記チェン24が形成される。また、荷重受け材48の上面には、重量物10を載せる面がチェン24よりやや高くなるように高さ調整板49が固定的に取り付けられている。
次に、前記他端側の両側の支持枠33には、図1及び図2に示すように、従動スプロケット用軸39が支持板40によって水平に取り付けられ、この従動スプロケット用軸39には、両側のチェン24に噛合する従動スプロケット38が回動自在に設けられている。
また、前記一端側の両側の支持枠32には、図1、図2及び図3に示すように、それぞれ推進駆動装置17としての油圧モータ25が取付け板27にて固定的に取り付けられ、これらの油圧モータ25の一部が筒部29に回動可能に嵌め込まれ、この筒部29と、油圧モータ25の回転板26とが固定的に結合されている。この両側の筒部29は、両側の駆動スプロケット28と水平な軸部30とが一体に形成されたものであり、両側の駆動スプロケット28には両側のチェン24が噛合している。
前記受台15の略中央下面には、図2、図4及び図7に示すように、案内スプロケット37の上下位置を調整するためのテンション用ジャッキ42が両側にそれぞれ取り付けられている。前記テンション用ジャッキ42におけるシリンダ43とピストン44は、受台15の下面にそれぞれ下向きに設けられ、このピストン44の下端部は上下動案内板45、軸受けカバー46、軸受け53を介して水平な軸41に連結し、この軸41の両側に案内スプロケット37がキー52によって取り付けられ、両側の案内スプロケット37には両側のチェン24が噛合している。
前記無限軌道帯16の一端側の駆動スプロケット28に推進駆動装置17を取り付ける他に、無限軌道帯16の他端側の2つの従動スプロケット38にそれぞれ一端側とは逆方向に移送可能な2台の推進駆動装置17を設置する。そして、通常、一端側の駆動スプロケット28が駆動しているときは、他端側の従動スプロケット38は、クラッチを外して空転するようにし、また、移送点を越えた重量物10を逆方向に戻すようなときには、一端側の駆動スプロケット28は、クラッチを外して空転するようにし、他端側の従動スプロケット38を駆動するようにする。
また、推進駆動装置17は、駆動スプロケット28と従動スプロケット38にそれぞれ取り付ける他に、無限軌道帯16の下方部の2つの案内スプロケット37に、それぞれ推進駆動装置17を設置し、駆動スプロケットとして利用する。即ち、無限軌道帯16の一端側の駆動スプロケット28と他端側の従動スプロケット38は、ともに従動用として作用させ、案内スプロケット37を駆動側とする。さらに詳しくは、駆動用としたスプロケット37は、軸41に固定的に取り付け、軸41の端部に油圧モータ25の回転板26を連結し、油圧モータ25の回転しない本体部分は、テンション用ジャッキ42におけるピストン44の下端部に上下位置調整自在に取り付けることもできる。
以上のように構成された本発明による装置の作用を説明する。
重量物10の大きさ、重さに応じて、陸地、橋脚などに、推進駆動装置17を内蔵した1乃至複数台の本発明による重量物移送装置を、台座12が横及び/又は縦方向に並べられるようにして固定的に設置し、無限軌道帯16の上に載せられ又は固定されたスペーサを介して重量物10を載せる。
また、テンション用ジャッキ42に圧油を送り、シリンダ43からピストン44を進退して軸41を上下動させ、案内スプロケット37とチェン24とのテンションを調整する。
このような状態で、無限軌道帯16を、図1及び図2における左方向に移送しようとするものとした場合、駆動スプロケット28側のクラッチを入れ、推進駆動装置17の油圧モータ25に圧油を送り回転する。このとき、従動スプロケット38は、クラッチを外して空転にする。すると、この油圧モータ25の回転板26が、図2において反時計回りに回転するので、この回転板26と一体に固定された筒部29,軸部30,駆動スプロケット28が回転し、この駆動スプロケット28と噛合するチェン24を介して無限軌道帯16が移動を始めて重量物10が一方向に移送を始める。
油圧モータ25が連続的に回転することで、連続的に重量物10を移送する。
重量物10の移送に従い、移送する重量物10の後端部から本発明による重量物移送装置が外れたら、その重量物移送装置を先端部の下面に盛り替えることで目的の位置まで移送する。
ここで、移送点を越えた重量物10を逆方向に戻すようなときには、一端側の駆動スプロケット28は、クラッチを外して空転するようにし、他端側の従動スプロケット38を駆動して他方向に移送する。
なお、4台の鉛直調整ジャッキ14は、連動して上下動することで、無限軌道帯16の高さの調整、無限軌道帯16の前後、左右、斜めの傾きを調整する。
前記実施例では、重量物10を無限軌道帯16の上に載せつつ移動するようにしているが、この無限軌道帯16を用いた推進機構を内蔵した重量物移送装置は、図9に示すと同様に、重量物10の両端に、推進駆動装置17を内蔵した2個以上の重量物移送装置を下向きに取付け、無限軌道帯16をレール69に接触させてこのレール69を反力として推進駆動装置17を内蔵した重量物移送装置を自走せしめることで連続的に移動させるような利用をすることもできる。
前記実施例では、チェン24を左右2列に設けたことにより、無限軌道帯16の一端側における両側の駆動スプロケット28にそれぞれ推進駆動装置17を設置したが、チェン24を1列とし、又は2列であっても駆動スプロケット28のいずれか一方にのみ推進駆動装置17を設置するようにしてもよい。
チェン24が1列である場合には、チェン24は、無限軌道帯16の中央に設け、このチェン24の両側に荷重受け材48を配置するようにしてもよい。
本発明による推進機構を内蔵した重量物移送装置は、橋桁のみならず、大型建築物、船舶、石油タンク、変圧器、大型車両、その他の重量物の移送装置として有効である。
10…重量物、12…台座、13…回転板、14…鉛直調整ジャッキ、15…受台、16…無限軌道帯、17…推進駆動装置、18…摺動板、19…摺動溝、20…シリンダ、21…ピストンロッド、22…摺動体、23…ピボット、24…チェン、25…油圧モータ、26…回転板、27…取付け板、28…駆動スプロケット、29…筒部、30…軸部、31…摺動面、32…支持枠、33…支持枠、34…垂直枠、35…垂直枠、36…案内板、37…案内スプロケット、38…従動スプロケット、39…従動スプロケット用軸、40…支持板、41…軸、42…テンション用ジャッキ、43…シリンダ、44…ピストン、45…上下動案内板、46…軸受けカバー、47…チェン軸、48…荷重受け材、49…高さ調整板、50…隙間、51…リンク板、52…キー、53…軸受け、60…重量物移送装置、61…無限軌道帯、62…受台、63…鉛直調整ジッキ、64…台座、65…回転板、66…ピストンロッド、67…ピボット、68…揺動体、69…レール、70…移送用ジャッキ、71…ロッド又はロープ、72…ガイドローラ、73…ガイドローラ。

Claims (3)

  1. 台座に設けた受台に無限軌道帯を掛け渡し、この無限軌道帯にて重量物の荷重又は荷重の反力を受けつつ重量物を移送する重量物移送装置において、前記無限軌道帯は、細長の荷重受け材にチェン軸を回動自在に貫通して取り付けるとともに、このチェン軸の荷重受け材から突出した端部にリンク板を取り付けたものを複数個順次連結して前記荷重受け材にチェン付きとなし、前記受台の一端部と他端部に臨ませて、前記チェンに噛合する駆動スプロケットと従動スプロケットを設け、前記駆動スプロケットを軸部に設け、前記従動スプロケットを軸に設け、前記受台に油圧モータからなる駆動スプロケット用推進駆動装置と従動スプロケット用推進駆動装置を設け、前記駆動スプロケットを取り付けた軸部と駆動スプロケット用推進駆動装置との間と、前記従動スプロケットを取り付けた軸と従動スプロケット用推進駆動装置との間を、それぞれクラッチを介して連結してなることを特徴とする推進機構を内蔵した重量物移送装置。
  2. 台座に設けた受台に無限軌道帯を掛け渡し、この無限軌道帯にて重量物の荷重又は荷重の反力を受けつつ重量物を移送する重量物移送装置において、前記無限軌道帯は、細長の荷重受け材にチェン軸を回動自在に貫通して取り付けるとともに、このチェン軸の荷重受け材から突出した両端部にリンク板を取り付けたものを複数個順次連結して前記荷重受け材の両側にチェン付きとなし、前記受台の一端部と他端部に臨ませて、前記2列のチェンに噛合する駆動スプロケットと従動スプロケットをそれぞれ2個ずつ設け、前記2個の駆動スプロケットを軸部の両側に設け、前記従動スプロケットを軸の両側に設け、前記受台に油圧モータからなる駆動スプロケット用推進駆動装置と従動スプロケット用推進駆動装置を設け、前記駆動スプロケットを取り付けた軸部と駆動スプロケット用推進駆動装置との間と、前記従動スプロケットを取り付けた軸と従動スプロケット用推進駆動装置との間を、それぞれクラッチを介して連結してなることを特徴とする推進機構を内蔵した重量物移送装置。
  3. 受台の一端部と他端部と下方部とに臨ませて、2列のチェンに噛合する従動スプロケットと従動スプロケットと駆動用としての案内スプロケットとをそれぞれ2個ずつ設け、前記の駆動用としての案内スプロケットを軸と一体に設け、前記受台に油圧モータからなる2組の推進駆動装置を、テンション用ジャッキにより上下調節可能に設け、前記軸の両端部に、それぞれ前記油圧モータに設けられた回転板を固着したことを特徴とする請求項2記載の推進機構を内蔵した重量物移送装置。
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