JP4805195B2 - 軸受体、液切り装置及びめっき被膜付きフィルムの製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1対の液絞りローラの軸をそれぞれ支持する軸受体、この軸受体を備えた液切り装置、及びこの液切り装置を備えためっき被膜付きフィルムの製造装置に関する。
従来、めっき処理装置では、連続して搬送される処理品に付着した洗浄液の液切りを行なうための装置が用いられている。
例えば、図6に示されるめっき処理装置では、めっき処理したフィルム状の処理品320をアルカリ水系水洗槽300、第1水洗槽302、第2水洗槽304、純水洗浄槽306の順に搬送する。純水洗浄槽306から空中に出た部分に1対の液切りローラ308を配設し、その液切りローラ308の下流側に、通気性と適度な弾力性を有する1対の洗浄用ローラ312とバックアップローラ314とからなる純水洗浄装置310を配設する。1対の液切りローラ308は、スポンジ状のローラからなり、フィルム状の処理品320を挟持して押圧しながら回転することで、処理品320の液切りを行っている。また、バックアップローラ314は、回転させながら給水を行う機能、洗浄用ローラ312は真空吸水機能を備えており、洗浄用ローラ312の間に処理品320を通過させ、温風乾燥装置316によって処理品320の乾燥を行っている(例えば特許文献1を参照)。
特開平9−314085号公報
しかし、特許文献1に記載の装置では、1対の液切りローラ308でフィルム状の処理品320を挟持して液切りを行うときに、液切りローラ308の挟持部の押し圧(圧力)の調整が難しい。また、メンテナンス等で一度設定した押し圧を変えたときに、元の押し圧に戻すことが困難である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、1対の液絞りローラの挟持部の押し圧の調整が容易な軸受体、液切り装置及びめっき被膜付きフィルムの製造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係る軸受体は、1対の液絞りローラの軸をそれぞれ支持して、装置に設けられた軸受凹部に装着される軸受体であって、前記液絞りローラの軸が挿入される軸孔が形成された板体からなり、前記軸孔から前記板体の端面までの長さが異なることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、軸受体は、液絞りローラの軸が挿入される軸孔が形成された板体からなり、軸孔から板体の端面までの長さが異なるので、1対の液絞りローラの軸をそれぞれ軸受体の軸孔に挿入し、軸受凹部に装着される軸受体の装着方向を変えることで、1対の液絞りローラの挟持部の押し圧(圧力)を変更することができる。このため、構成を複雑化することなく、液絞り状態に応じて1対の液絞りローラの挟持部の押し圧を容易に調整することができる。また、軸受体の装着方向を変えることで挟持部の押し圧を調整できるので、押し圧の調整時の作業性が良く、また調整ねじで押し圧を調整する場合と比べて、一旦変更した押し圧を容易に元の押し圧に戻すことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の軸受体において、前記板体が矩形状で、前記軸孔と前記板体の端面までの長さが、4辺で異なることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、板体が矩形状で、軸孔と板体の端面までの長さが4辺で異なるので、軸受体の4辺の位置を変えて軸受凹部に装着することで、1対の液絞りローラの挟持部の押し圧を少なくとも4通りに調整することができる。また、1部品の軸受体で複数の押し圧に調整することができ、低コスト化が可能である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の軸受体において、前記板体の4辺には、前記軸孔と前記板体の端面までの長さを識別する表示部が形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、板体の4辺には、軸孔と板体の端面までの長さを識別する表示部が形成されているので、表示部を確認して軸受体の装着方向を決定することができ、押し圧の調整時の作業性が向上する。また、表示部を確認して軸受体を軸受凹部に装着することで、一旦変更した押し圧を容易に元の押し圧に戻すことができる。
請求項4に記載の発明に係る液切り装置は、一定方向に搬送される帯状のフィルムに付着した液体の液切りを行う液切り装置であって、前記フィルムを挟持して回転する1対のスポンジ状の液絞りローラと、前記液絞りローラの軸を支持する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の軸受体と、前記軸受体が装着される軸受凹部と、を有することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、1対のスポンジ状の液絞りローラがフィルムを挟持して回転することにより、フィルムに付着した液体が絞られ、フィルムの液切りが行われる。その際、1対の液絞りローラの軸をそれぞれ受ける軸受体の軸受凹部への装着方向を変えることで、1対の液絞りローラの挟持部の押し圧を容易に変更することができる。このため、構成を複雑化することなく、フィルムの液切り状態に応じて1対の液絞りローラの挟持部の押し圧を容易に調整することができる。また、押し圧の調整時の作業性が良く、また調整ねじで押し圧を調整する場合と比べて、一旦変更した押し圧を容易に元の押し圧に戻すことができる。
請求項5に記載の発明に係るめっき被膜付きフィルムの製造装置は、帯状のフィルムの導電面をカソード給電ローラに接触させ、前記導電面に電解めっき浴よりめっき被膜を形成する電解めっき浴槽と、前記電解めっき浴槽の下流側で前記フィルムを洗浄液で洗浄する洗浄槽と、前記洗浄槽の下流側に、前記洗浄液の液切りを行う請求項4に記載の液切り装置と、を有することを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、電解めっき浴槽によって帯状のフィルムの導電面にめっき被膜が形成された後、電解めっき浴槽の下流側でフィルムが洗浄槽で洗浄液により洗浄される。そして、洗浄槽の下流側で請求項4に記載の液切り装置によってフィルムに付着した洗浄液の液切りが行われる。このため、構成を複雑化することなく、フィルムの液切り状態に応じて1対の液絞りローラの挟持部の押し圧を容易に調整することができる。また、押し圧の調整時の作業性が良く、また調整ねじで押し圧を調整する場合と比べて、一旦変更した押し圧を容易に元の押し圧に戻すことができる。
以上説明したように、請求項1に記載の発明に係る軸受体では、1対の液絞りローラの挟持部の押し圧を容易に調整することができ、また一旦変更した押し圧を容易に元の押し圧に戻すことができる。
請求項2に記載の発明に係る軸受体では、軸受体の装着方向を変える作業が容易であると共に、1部品で複数の押し圧に調整でき、低コスト化が可能である。
請求項3に記載の発明に係る軸受体では、軸受体を装着するときに表示部を確認することができ、押し圧の調整時の作業性が向上する。
請求項4に記載の発明に係る液切り装置では、構成を複雑化することなく、フィルムに付着した液体の液切りを行うときの1対の液絞りローラの挟持部の押し圧を容易に調整することができ、また一旦変更した押し圧を容易に元の押し圧に戻すことができる。
請求項5に記載の発明に係るめっき被膜付きフィルムの製造装置では、構成を複雑化することなく、フィルムに付着した洗浄液の液切りを行うときの1対の液絞りローラの挟持部の押し圧を容易に調整することができ、また一旦変更した押し圧を容易に元の押し圧に戻すことができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、実質的に同一の機能を有する部材には全図面を通して同じ符号を付与し、重複する説明は省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る液切り装置が搭載されためっき被膜付きフィルムの製造装置10を示す概略構成図である。
このめっき被膜付きフィルムの製造装置10は、図1に示すように、露光装置12、現像装置14、電解めっき装置16、後処理装置17及び巻取装置19から構成されている。
まず、露光装置12について説明する。露光装置12は、被めっき素材として、銀塩含有層が設けられた帯状の長尺フィルムからなる感光ウエブ18を搬送しながら、所望の細線状パターン(例えば、格子状、ハニカム状などのパターン)露光を行う装置である。このパターン露光により、感光ウエブ18の銀塩含有層の露光部にはパターン化された細線状の金属銀部が形成される。
露光装置12には、感光ウエブ18の搬送路に沿って複数の搬送ローラ対20が設けられており、これらの搬送ローラ対20は、駆動ローラとニップローラとから構成される。
露光装置12には、搬送方向の最上流部に供給部21が設けられている。供給部21には、ローラ状に巻かれた長尺の感光ウエブ18を収納するマガジン22がセットされる。感光ウエブ18には、感光ウエブ18を引き出して下流側に向けて搬送するための引出ローラ22Aが設けられている。
そして、供給部21からの感光ウエブ18の搬送方向下流側は、露光ユニット24が設けられている。この露光ユニット24により、感光ウエブ18に露光が行われる。露光ユニット24は、フォトマスクを利用した連続面露光ユニットであってもよく、レーザービームによる走査露光ユニットあってもよい。この走査露光ユニットとしては、ガスレーザー、発光ダイオード、半導体レーザー、半導体レーザー又は半導体レーザーを励起光源に用いた固体レーザーと非線形光学結晶を組合わせた第二高調波発光光源(SHG)等の単色高密度光を用いた走査露光方式を好ましく適用することができ、さらにKrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、F2レーザー等を用いた走査露光方式も適用することができる。
走査露光ユニットのレーザー光源としては、具体的には、波長430〜460nmの青色半導体レーザー(2001年3月の第48回応用物理学関係連合講演会で日亜化学発表)、半導体レーザー(発振波長約1060nm)を導波路状の反転ドメイン構造を有するLiNbO3のSHG結晶により波長変換して取り出した約530nmの緑色レーザー、波長約685nmの赤色半導体レーザー(日立タイプNo.HL6738MG)、波長約650nmの赤色半導体レーザー(日立タイプNo.HL6501MG)などが好ましく適用でききる。
なお、露光装置12は、上記構成に限られず、銀塩写真フィルムや印画紙、印刷製版用フィルム、フォトマスク用エマルジョンマスク等に用いられる通常の露光装置を適用することができる。
次に、現像装置14について説明する。現像装置14は、露光装置12の搬送方向の下流側に配置され、所望の細線状パターン露光が施された感光ウエブ18を現像・定着・洗浄を行う装置である。
現像装置14には、搬送方向の上流側から順に、現像槽26、漂白定着槽28、及び水洗槽30が設けられており、水洗槽30は、第1水洗槽30A、第2水洗槽30B、第3水洗槽30C、及び第4水洗槽30Dからなる。現像槽26には、例えば、現像液26Lが所定量貯蔵され、漂白定着槽28には、漂白定着液28Lが所定量貯蔵され、第1水洗槽30A〜第4水洗槽30Dには、洗浄液30Lが所定量貯蔵されている。各処理槽26〜30内のローラとガイドによって感光ウエブ18が各処理槽26〜30の液内を搬送されることで、現像・定着・洗浄の各処理が行われるようになっている。また、現像槽26の最上流側には、駆動ローラ32Aと従動ローラ32Bとを備えた搬入ローラ対32が配置されており、この搬入ローラ対32は、露光装置12から搬出される感光ウエブ18を現像液26L内に案内している。
ここで、現像・定着・洗浄の各処理は、銀塩写真フィルム、印刷製版用フィルム、フォトマスク用エマルジョンマスク等に用いられる通常の現像処理技術を適用することができる。現像液26L、漂白定着液28L、洗浄液30Lもこれらに準じて適宜適用することができる。例えば、現像液26Lとしては、特に限定しないが、PQ現像液、MQ現像液、MAA現像液等を用いることもでき、例えば、富士フィルム社製のCN−16、CR−56、CP45X、FD−3、パピトール、KODAK社製のC−41、E−6、RA−4、D−19、D−72などの現像液、又はそのキットに含まれる現像液、また、D−85などのリス現像液を用いることができる。なお、定着処理は、未露光部分の銀塩を除去して安定化させる目的で行われる。
なお、現像装置14では、各処理槽26〜30の液内を通過した感光ウエブ18は、乾燥させずに現像装置14から排出されるようになっている。
次に、電解めっき装置16について説明する。電解めっき装置16は、露光・現像を施され、細線状の金属銀部が形成された感光ウエブ18に対し、電解めっき処理を施し、当該金属銀部に導電性金属層を形成させめっき(導電性金属部)を形成する装置である。
電解めっき装置16には、感光ウエブ18の搬送方向上流側に、水洗槽30を通過した後の感光ウエブ18の水分を除去する水分除去装置40Aが配設されている。水分除去装置40Aには、感光ウエブ18の両側にエアーナイフ装置42、44が配置されており、感光ウエブ18の両側からエアーナイフを吹き付けることで、感光ウエブ18に付着した水分を除去する。
水分除去装置40Aを通過した感光ウエブ18は、感光ウエブ18の金属銀部に接触しながら給電を行うカソード給電ローラ50Aに搬送される。感光ウエブ18を挟んでカソード給電ローラ50Aと対向する位置には、感光ウエブ18の金属銀部をカソード給電ローラ50Aに押圧して接触させる弾性ローラ52Aが配設されている。この弾性ローラ52Aは、回転可能に支持された芯金の外周面にゴムなどからなる弾性体層を備えている。弾性体層としてウレタンゴムなどが用いられる。弾性ローラ52Aを構成する芯金の両端部には、芯金の回転を阻害しないようにバネ材54が装着されており、バネ材54の上部に取り付けられた重り55によって、感光ウエブ18をカソード給電ローラ50Aに押圧する押圧力が調整されるようになっている。弾性ローラ52Aを押圧することで、感光ウエブ18とカソード給電ローラ50Aとを密着させることができる。
カソード給電ローラ50Aより感光ウエブ18の搬送方向下流側には、めっき液61で満たされためっき槽60Aが配置されている。めっき槽60Aのめっき液61中には液中ローラ62Aが設けられており、液中ローラ62Aの周面に感光ウエブ18が巻き掛けられている。この工程では、カソード給電ローラ50Aに接触させた感光ウエブ18の金属銀部をめっき槽60Aのめっき液61中で液中ローラ62Aにより搬送する。銅ボールを積層充填したケース64Aをアノード電極にして、カソード電極をカソード給電ローラ50Aとして、直流電源(図示省略)により給電し、感光ウエブ18に層状のめっき被膜を形成する。本実施形態では、直流電源(図示省略)により、カソード給電ローラ50Aからアノード電極であるケース64Aへ給電し、感光ウエブ18に、0.2〜10A/dm2の電流密度となるようにしてめっき被膜を形成する。
ここで、電解めっき処理として、例えば、プリント配線板などで用いられている電解めっき技術を適用することができ、電解めっきは電解銅めっきであることが好ましい。本実施形態では、めっき液61として、電解銅めっき浴液が適用されている。電解銅めっき浴としては、硫酸銅浴、ピロリン酸銅浴、ホウフッ化銅浴等が挙げられる。電解銅めっき液に含まれる化学種としては、硫酸銅や塩化銅、めっき液の安定性、導電性を高め、均一電着性の増加を図る硫酸、アノードの溶解促進及び添加剤の補助効果作用の塩素、浴の安定化やめっき緻密性を向上させるための添加剤としてポリエチレンオキサイド、ビピリジン等が挙げられる。
なお、めっき槽60Aの下部には循環パイプ67が連結されており、循環パイプ67にポンプ68とフィルター69と複数の開閉弁65が配設されている。めっき槽60A内のめっき液61は、ポンプ68により循環パイプ67に供給され、フィルター69を通すことでめっき液61中の異物が除去され、めっき槽60A内に戻されるようになっている。
図2に示すように、めっき槽60Aより感光ウエブ18の搬送方向下流側には、感光ウエブ18を案内する支持ローラ58が配設され、さらにその搬送方向下流側に、洗浄液71で満たされた洗浄槽70Aが配設されている。この洗浄槽70A内には液中ローラ72Aが配置され、液中ローラ72Aに感光ウエブ18が巻き掛けられている。
洗浄槽70Aの側部には仕切板74が設けられ、この仕切板74とほぼ平行に洗浄液71の液面を規定するためのオーバーフロー堰76が設けられている。オーバーフロー堰76と対向する位置には、側壁78がほぼ平行に設けられている。仕切板74の上端部は、オーバーフロー堰76の上端部よりも高く形成され、仕切板74と洗浄槽70Aの底部との間に洗浄液71を流す流出口80が配設されている。仕切板74とオーバーフロー堰76との間には、流出口80と連通して連通路81が形成されている。また、オーバーフロー堰76と側壁78との間には、洗浄液71を排出する排出路82が形成されている。これにより、洗浄槽70A内の洗浄液71は、下部の流出口80を通って連通路81を流れ、オーバーフロー堰76の上端部からオーバーフローして排出路82へ排出されるようになっている。さらに、排出路82へ排出された洗浄液71は、排出パイプ83を通って排出される。
また、洗浄槽70Aの内部には、液中ローラ72Aに巻き掛けられた感光ウエブ18の搬送方向上流側と搬送方向下流側に、感光ウエブ18の表裏に対向して複数の長尺パイプ86、87が幅方向にほぼ平行に配設されている。長尺パイプ86、87には、感光ウエブ18と対向する位置に複数のノズル(図示省略)が形成されており、感光ウエブ18の表裏に洗浄液を噴出するようになっている。洗浄槽70Aの底部には、洗浄液71を流す流出パイプ88が接続されており、流出パイプ88は2本の供給パイプ90に分岐されている。2本の供給パイプ90はそれぞれ分岐して、感光ウエブ18の表裏に対向する長尺パイプ86、87に接続されている。流出パイプ88には、ポンプ92が配設されており、供給パイプ90にはそれぞれ開閉弁94が設けられている。ポンプ92が駆動されると、洗浄槽70A内の洗浄液71が流出パイプ88を通って供給パイプ90に導入され、複数の長尺パイプ86、87に供給される。そして、複数の長尺パイプ86、87から感光ウエブ18の表裏に洗浄液が噴出されるようになっている。なお、本例では、洗浄液71として、純水が用いられている。
洗浄槽70Aより感光ウエブ18の搬送方向下流側には、感光ウエブ18に付着した洗浄液の液切りを行う液切り装置200Aが設けられている。さらに、液切り装置200Aより感光ウエブ18の搬送方向下流側には、感光ウエブ18の表裏に乾燥温風を噴出して感光ウエブ18を乾燥させる温風乾燥装置240Aが設けられている。
液切り装置200Aは、洗浄槽70Aの洗浄液71の液面から感光ウエブ18が搬出される位置に、感光ウエブ18の表裏に圧接される1対の親水性の液絞りローラ202を備えている。さらに、液絞りローラ202より感光ウエブ18の搬送方向下流側の空中に、感光ウエブ18の表裏に圧接される1対の液絞りローラ230を備えている。
液絞りローラ202は、図2及び図3に示すように、円柱状の軸204の周囲に親水性のスポンジ層206を備えており、感光ウエブ18の移動に伴って従動回転する。このスポンジ層206は、洗浄液71に周面の一部が浸漬するように配置されている。本例では、液絞りローラ202は、直径の0.1〜0.4の部分、望ましくは、0.2〜0.3の部分を洗浄液中に浸漬している。
図3に示すように、1対の液絞りローラ202の両側にはフレーム210が設けられており、フレーム210には、軸受凹部212Aが形成された保持部材212が固着されている。1対の液絞りローラ202の両端部には、それぞれの軸204を支持する2個の軸受体214が配設されており、2個の軸受体214が保持部材212の軸受凹部212Aに挿入されることで装着されている。なお、図3では液絞りローラ202の軸方向端部の一方のみを表示しており、他方は同じであるので省略する。
1対の液絞りローラ202の各軸204には、軸受体214よりも軸方向内側に軸受216を介して回転する円筒体218が設けられている。軸204と円筒体218との間には、隙間219が形成されている。円筒体218の中央部は小径となっており、その小径部に円筒状のスポンジ層206が設けられている。スポンジ層206は、弾力性と吸水性に優れた親水性の発泡性樹脂で形成されており、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)又はポリビニルアルコールの部分フォルマール化物(PVF)などが用いられている。また、軸204には、円筒体218の両端部に、円筒体218の軸方向の移動(ウォーク)を規制する板状のストッパ220が固定支持されている。
図4に示すように、軸受体214は、矩形状の板体からなり、中心部に軸204が挿入される軸孔224を備えている。この軸受体214は、矩形状の板体の端面と軸孔224の中心までの長さが、4辺でそれぞれ異なる値に設定されている。また、軸受体214には、矩形状の板体の3辺の縁部に、板体の端面と軸孔224の中心までの長さを識別するための表示部214A、214B、214Cが形成されている。表示部214A、214B、214Cは異なる色からなり、色によって板体の端面と軸孔224の中心までの長さを識別することができる。また、軸受体214の裏側にも3辺の縁部の同じ部分に表示部214A、214B、214Cが形成されている。
本実施形態では、軸受体214の4辺の端面と軸孔224の中心との長さは、それぞれ13mm、14mm、15mm、15.5mmに設定されており、表示部214A、214B、214Cは、それぞれ青色、黄色、赤色に設定されている。また、図5に示す保持部材212の軸受凹部212Aの軸204に対して直交する方向の壁間の寸法(図5中の左右の壁間の寸法)は、62mmに設定されている。
図5(A)〜(D)に示すように、軸受体214は、軸204が軸孔224に挿入された状態で、保持部材212の軸受凹部212Aへの装着方向を4通りに変えることができる。すなわち、軸受体214の異なる4辺(表示部214A、214B、214Cが設けられた辺、及び表示部が無い辺)をそれぞれ軸受凹部212Aの奥部に接触させるように配置することで、軸受凹部212Aへの装着方向を4通りに変えることができる。このとき、2個の軸受体214の配置は、1対の液絞りローラ202の接触部(挟持部)を通る線に対して左右対称となるように配置している。軸受凹部212Aの壁間の寸法が一定であり、軸受体214の4辺の端面と軸孔224の中心との長さが異なるので、軸受体214の軸受凹部212Aへの装着方向を4通りに変えることで、フィルムを挟持する1対の液絞りローラ202の挟持部の押し圧(圧力)を4通りに変更することができる。本例では、1対の液絞りローラ202の挟持部の押し圧(圧力)が、2〜30N、望ましくは5〜15Nとなるように設定している。
図2に示すように、液絞りローラ202の下部には、新鮮な洗浄液を液絞りローラ202に下方斜め方向から噴出する2本の長尺パイプ96が配設されている。長尺パイプ96には、それぞれ供給パイプ98が接続されており、供給パイプ98から新鮮な洗浄液が供給される構成となっている。
このような液絞りローラ202では、軸204の両端部を支持する軸受体214が保持部材212の軸受凹部212Aに装着されており、軸204に設けられた軸受216を介して円筒体218が回転することで、スポンジ層206が回転する。そのとき、軸204と円筒体218との間に隙間219が形成されているので、円筒体218をスムーズに回転させることができる。1対の液絞りローラ202の間に感光ウエブ18が挟持されており、感光ウエブ18の搬送に伴って液絞りローラ202が従動回転する。液絞りローラ202が感光ウエブ18を挟持した状態で従動回転することで、感光ウエブ18に付着した洗浄液の液切れが行われる。
また、軸受凹部212Aに装着された軸受体214を取り出し、軸受体214の向きを変えて軸受凹部212Aに装着することで、1対の液絞りローラ202の挟持部の押し圧を変更することができる。本実施形態では、軸受体214の軸受凹部212Aへの装着方向を4通りに変えることにより、1対の液絞りローラ202の挟持部の押し圧を4通りに変更することができる。このため、感光ウエブ18の液切り状態に応じて、液絞りローラ202の挟持部の押し圧を容易に調整することができる。また、軸受体214の軸受凹部212Aへの装着方向を変えるのみで挟持部の押し圧を調整することができるので、作業性が良い。
また、液絞りローラ202のメンテナンス等で、軸受体214を保持部材212の軸受凹部212Aから取外しても、表示部214A、214B、214Cの位置を確認することで、軸受体214を容易に同じ方向に装着することができる。従って、調整ねじなどで1対の液絞りローラ202の挟持部の押し圧を調整する場合と比較して、一旦変更した押し圧を容易に元の押し圧に戻すことができる。また、軸受体214は1部品であり、軸受体214と保持部材212の構成も簡単であるので、低コスト化が可能である。
図2に示すように、1対の液絞りローラ230は、軸204の周囲に疎水性のスポンジ層232を備えたものであり、感光ウエブ18の移動に伴って従動回転する。この液絞りローラ230は、図3に示す液絞りローラ202のスポンジ層206を、弾力性と吸水性に優れた疎水性のスポンジ層232に代えたもので、他の構成は同じである。スポンジ層232の材質は疎水性的な樹脂が選択され、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PU)、ポリプロピレン(PP)などが望ましい。1対の液絞りローラ230は、液絞りローラ202と同様に図5に示す軸受体214を備えており、軸受体214の軸受凹部212Aへの装着方向を変えることで、液絞りローラ230の挟持部の押し圧を容易に調整することができる。
図2に示されるように、温風乾燥装置240Aは、箱状のフード242の下部に、感光ウエブ18が搬入される搬入口243と、感光ウエブ18が搬出される搬出口244とを備えている。フード242内の上方部には、感光ウエブ18をガイドする3本の搬送ガイドローラ246が千鳥状に配置されており、3本の搬送ガイドローラ246に感光ウエブ18が巻き掛けられている。最も上流側の搬送ガイドローラ246は、液中ローラ72Aの上方部に位置をずらして配置されており、下部の液中ローラ72Aに巻き掛けられた感光ウエブ18が上部の搬送ガイドローラ246に巻き掛けられた状態で搬送されるようになっている。
搬送ガイドローラ246は、SUSからなる軸芯に導電性のゴム層を形成したものであり、感光ウエブ18の両面が搬送ガイドローラ246に接触する構成となっている。SUSなどの金属表面が感光ウエブ18に接触すると、感光ウエブ18の表面に液滴が残存した場合に液滴が感光ウエブ18に転移し、しみ状の汚れとなるが、搬送ガイドローラ246のゴム層が感光ウエブ18に接触することで、このようなしみ状の汚れを防止できる。
3本の搬送ガイドローラ246の搬送方向上流側と搬送方向下流側には、感光ウエブ18の表裏に対向する位置に乾燥温風を噴出する温風噴出器248、250が配設されている。温風噴出器248、250には、感光ウエブ18側に複数のスリット状の噴出ノズル249が幅方向に複数設けられており、温風噴出器248、250には、乾燥温風を送る供給パイプ252がそれぞれ接続されている。
上記構成の液切り装置200Aでは、洗浄槽70Aの感光ウエブ18の搬出位置に、感光ウエブ18の表裏に圧接される1対の液絞りローラ202が配設されており、感光ウエブ18の搬送に伴って液絞りローラ202が従動回転する。液絞りローラ202に感光ウエブ18が挟持されて搬送されることにより、感光ウエブ18に付着した洗浄液が絞られる。その際、スポンジ層206の周面の一部が洗浄液71に浸漬されており、スポンジ層206は親水性であるため、スポンジ層206の周面が常に濡れた状態となる。このため、液絞りローラ202に汚れが付着しにくく、感光ウエブ18に汚れが付着することが抑制されると共に、感光ウエブ18の表面に傷が発生することが抑制される。また、供給パイプ98から液絞りローラ202の斜め下方方向へ新鮮な洗浄液が噴出されているので、液絞りローラ202の汚れが除去される。
さらに、感光ウエブ18は、2本の液絞りローラ230の挟持部に搬送され、液絞りローラ202に感光ウエブ18が挟まれて搬送されることにより、感光ウエブ18に付着した洗浄液が更に絞られる。その際、スポンジ層232が疎水性であるため、液絞りローラ230の周面に洗浄液が付着しにくく、感光ウエブ18に洗浄液が付着することが抑制される。
次いで、感光ウエブ18は、搬送ガイドローラ246にガイドされながら温風乾燥装置240Aへ搬送される。温風乾燥装置240Aのフード242内では、搬入側に配置された温風噴出器248と、搬出側に配置された温風噴出器250により、感光ウエブ18の表裏に乾燥温風が噴出されており、感光ウエブ18が乾燥温風によって十分に乾燥される。噴出された乾燥温風は、フード242の下部に配置された搬入口243と搬出口244から外部に排出される。
この温風乾燥装置240Aでは、温風噴出器248、250、感光ウエブ18及び搬送ガイドローラ246がフード242で覆われているので、感光ウエブ18の表裏に乾燥温風を噴出したときに、感光ウエブ18から除去された洗浄液がフード242の外部に飛散して感光ウエブ18に再付着することが防止される。このため、感光ウエブ18のムラなどの発生が抑制される。また、搬入口243から排出された温風は、下部の液絞りローラ230に吹き当たるので、液絞りローラ230に吸収された洗浄液が蒸発する。このため、液絞りローラ230に洗浄液が蓄積されるのを抑制できる。
上記構成の液切り装置200A及び温風乾燥装置240Aを設けることにより、少量のエネルギーで、短時間で、長尺広幅の感光ウエブ18を連続的に効率よく確実に液切り及び乾燥させることができる。このため、めっき時の洗浄乾燥作業等の負担が大幅に低減し、生産効率の向上を図ることができ、安価に製品を提供できる。
図1では図示を省略するが、電解めっき装置16では、カソード給電ローラ50Aと、めっき槽60Aと、洗浄槽70Aと、液切り装置200A、温風乾燥装置240Aとを備えたユニットが複数配置されており(本実施形態では2ユニット)、上記のような工程が複数回繰り返されることで、感光ウエブ18に所定の厚さの銅めっきが形成される。
さらに、感光ウエブ18の搬送方向下流側には、ニッケルめっきを施すためのカソード給電ローラ50Bと、めっき槽60Bと、洗浄槽70Bと、液切り装置200A、温風乾燥装置240Aとを備えたユニットが複数配置されており(本実施形態では2ユニット)、上記と同様の工程が複数回繰り返されることで、感光ウエブ18に所定の厚さのニッケルめっきが形成される。
次いで、図1に示すように、めっきが施された感光ウエブ18は、フィルム張力を検出できるローラ125を介して、めっき液を除去する洗浄液115(水)の入った水洗部114、めっき被膜を保護する防錆処理液117の入った防錆処理部116を経て、過剰な防錆処理液を除去する洗浄液119(水)の入った水洗部118に搬送される。さらに、めっきが施された感光ウエブ18は、水分を除去する乾燥炉をもつ乾燥工程部120を経て、速度調整部121を経て、バランスローラ部122を経て、張力調整された後、アキュムレータ123を通してロール状フィルム124Aとする。このようにして、感光ウエブ18の細線状金属銀部にめっき(導電性金属部)が形成される。このような工程により、めっき被膜付きフィルムを得ることができる。
実質的なフィルム搬送張力は、5N/m以上200N/m以下とすることが好ましい。実際に張力を5N/m未満にすると、フィルムが蛇行し始め、搬送経路の制御がうまくいかなかった。また200N/mを超えると、フィルムの形成されるめっき被膜金属が内部歪みを持つために、製品にカールが発生するなどの問題があった。
なお、電解めっき装置16のめっき槽の数は、所望のめっき膜厚(導電性金属部の厚み)に応じて複数セット増設してもよい。この数に応じて、所望のめっき膜厚(導電性金属部の厚み)を容易に得ることができる。
次に、感光ウエブ18について説明する。被めっき素材としての感光ウエブ18は、例えば、光透過性支持体上に銀塩(例えばハロゲン化銀)が含有した銀塩含有層を設けた、感光材料からなる長尺フレキシブル基材である。また、銀塩含有層上には保護層が設けられていてもよく、この保護層とは例えばゼラチンや高分子ポリマーといったバインダーからなる層を意味し、擦り傷防止や力学特性を改良する効果を発現するために銀塩含有層上に形成される。保護層の厚みは0.02〜20μmであることが好ましい。
これらの銀塩含有層や保護層の組成などは、銀塩写真フィルム、印画紙、印刷製版用フィルム、フォトマスク用エマルジョンマスク等に適用されるハロゲン化銀乳剤層(銀塩含有層)や保護層を適宜適用することができる。
特に、感光ウエブ18(感光材料)としては、銀塩写真フィルム(銀塩感光材料)が好ましく、白黒銀塩写真フィルム(白黒銀塩感光材料)が最もよい。また、銀塩含有層に適用する銀塩としては、特にハロゲン化銀が最も好適である。
一方、光透過性支持体としては、単層のプラスチックフィルムや、これを2層以上組み合わせた多層フィルムを適用することができる。プラスチックフィルムの原料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、及びポリエチレンナフタレートなどのポリエステル類;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン、EVAなどのポリオレフィン類;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂;その他、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリサルホン(PSF)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド、ポリイミド、アクリル樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)などを用いることができる。
また、ディスプレイ用の電磁波遮蔽材では透明性が要求されるため、支持体の透明性は高いことが望ましい。この場合における光透過性支持体の全可視光透過率は70〜100%が好ましい。
感光ウエブ18の幅は、例えば、20cm以上とし、厚みは50〜200μmとすることがよい。
また、感光ウエブ18には、露光・現像後、その露光部に金属銀部が形成されるが、この金属銀部に含まれる金属銀の質量が、露光前の露光部に含まれていた銀の質量に対して50質量%以上の含有率であることが好ましく、80質量%以上であることがさらに好ましい。露光部に含まれる銀の質量が露光前の露光部に含まれていた銀の質量に対して50質量%以上であれば、その後の電解めっき処理で高い導電性を得ることができるため好ましい。
露光及び現像処理により形成された金属銀部に導電性を付与するために、上述の電解めっき装置16によって、金属銀部に導電性金属部を形成させる電解めっき処理を行う。すなわち、めっき被膜付きフィルムの製造装置10では、被めっき素材として、銀塩含有層が設けられた感光ウエブ18を用い、これの銀塩含有層に露光・現像を行って被めっき部として所望の細線状金属銀部を形成する。この細線状金属銀部は、銀塩含有層に露光・現像して形成されるため、非常に細い細線でパターン化された細線状金属銀部となる。このような感光ウエブ18に対し、電解めっき処理を施すと、細線状金属銀部上に導電性金属部が形成され、これが導電性金属部となる。このため、得られる電磁波遮蔽材料は、非常に細い細線でパターン化された細線状金属部と大面積の光透過部とを有することとなる。
なお、上記実施形態の液切り装置200Aでは、1対の液絞りローラ202の軸204を支持する軸受体214は、中心部に軸204が挿入される軸孔224を備えた矩形状の板体であるが、これに限定されず、他の形状に設定することができる。また、1対の液絞りローラ202の形状は、軸204に隙間219を介して円筒体218を配設した構成であるが、これに限定されず、他の形状の液絞りローラを用いることができる。例えば、軸の周面に直接スポンジ層を形成した液絞りローラにも本実施形態の軸受体214を用いることができる。
なお、上記実施形態の液切り装置は、洗浄槽70A、70Bの洗浄液に浸漬された感光ウエブ18の液切りを行うものであるが、これに限定されず、他の洗浄槽に浸漬された感光ウエブ18の液切りを行うときにも本発明を適用可能である。また、洗浄槽に限定されず、液体の液切りを行うものであれば、本発明を適用可能である。
なお、上記実施形態の液切り装置は、フィルム上の金属銀部に電解めっきを施すめっき被膜付きフィルムの製造装置に適用するものであるが、これに限定するものではない。例えば、フィルムに、通常の電気めっき、無電解めっきを行うとき、又はプリント配線板の液切り乾燥に適用することもできる。
本発明の一実施形態におけるめっき被膜付きフィルムの製造装置を示す概略縦断面図である。 図1に示す製造装置で用いられる洗浄槽、液切り装置及び温風乾燥装置を示す概略構成図である。 図2に示す液切り装置の1対の液絞りローラを示す横断面図である。 液絞りローラの軸を受ける軸受体の単体構造を示す平面図である。 1対の親水性液絞りローラの軸を支持する軸受体の装着方向を変えて軸受凹部に装着した状態を示す平面図である。 従来のフィルム状の処理品を乾燥する装置を示す概略構成図である。
符号の説明
10 めっき被膜付きフィルム製造装置
16 電解めっき装置
18 感光ウエブ(フィルム)
60A めっき槽(電解めっき槽)
60B めっき槽(電解めっき槽)
70A 洗浄槽
70B 洗浄槽
71 洗浄液(液体)
200A 液切り装置
202 液絞りローラ
204 軸
212A 軸受凹部
214 軸受体
214A、214B、214C表示部
224 軸孔
230 液絞りローラ

Claims (5)

  1. 1対の液絞りローラの軸をそれぞれ支持して、装置に設けられた軸受凹部に装着される軸受体であって、
    前記液絞りローラの軸が挿入される軸孔が形成された板体からなり、前記軸孔から前記板体の端面までの長さが異なることを特徴とする軸受体。
  2. 前記板体が矩形状で、前記軸孔と前記板体の端面までの長さが、4辺で異なることを特徴とする請求項1に記載の軸受体。
  3. 前記板体の4辺には、前記軸孔と前記板体の端面までの長さを識別する表示部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の軸受体。
  4. 一定方向に搬送される帯状のフィルムに付着した液体の液切りを行う液切り装置であって、
    前記フィルムを挟持して回転する1対のスポンジ状の液絞りローラと、
    前記液絞りローラの軸を支持する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の軸受体と、
    前記軸受体が装着される軸受凹部と、
    を有することを特徴とする液切り装置。
  5. 帯状のフィルムの導電面をカソード給電ローラに接触させ、前記導電面に電解めっき浴よりめっき被膜を形成する電解めっき浴槽と、
    前記電解めっき浴槽の下流側で前記フィルムを洗浄液で洗浄する洗浄槽と、
    前記洗浄槽の下流側に、前記洗浄液の液切りを行う請求項4に記載の液切り装置と、
    を有することを特徴とするめっき被膜付きフィルムの製造装置。
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