JP4805096B2 - 用紙ガイド装置 - Google Patents

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本発明は、所定の機器へ搬送される用紙を載置する用紙載置部への用紙挿入方向を案内する用紙ガイド装置の技術に関する。
プリンタやコピー機などの機器には、搬送される用紙を正しい位置に案内するためのガイドが設けられている。用紙には様々なサイズがあることから、サイズが異なる用紙を正しい位置に案内するための技術として、ガイドをスライドさせるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術によれば、ガイドがスライドするのでサイズ(幅寸法)が異なる用紙に対応でき、また、スライドは段階的に行われるので用紙の幅寸法を容易に設定することができる。
特開平3−293177号公報 特開2004−149285号公報 特開平1−148575号公報 特開平4−140255号公報
スライド式のガイド装置によれば、プリンタやコピー機などの機器に搬送される用紙を正しい位置に案内することができる。また、例えば目盛りが付されている目盛り付きガイド装置によれば、用紙の幅寸法に合った目盛り位置にガイドをスライドさせることで、正しい位置に用紙を案内することができる。また、段階的にスライド可能な段階調整付きガイド装置によれば、ガイドの位置の調整を容易に行うことができる。
しかし、上記のようなガイド装置においても、サイズが異なる用紙を用いる場合、ガイドの用紙幅の設定を行うといった動作は共通の作業として必ず必要となり、作業効率の低下を招く。また、比較的少ない枚数をプリンタやコピー機などの機器に搬送する場合であって、その搬送する用紙の寸法が異なる場合には、その都度ガイドの用紙幅の設定を行うといった動作が必要となり煩わしさに耐えない。更に、上記のようなガイド装置では、挿入時に用紙が斜行したり蛇行したりしないよう、ガイド自体の幅方向の動きがある程度抑制された機構が要求される。しかし、従来の技術は、大掛かりな機構によるものが多く、部品点数を少なくした簡易な構成としつつ、幅方向の動きも十分に抑制しうる機構が望まれていた。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、サイズの異なる用紙を用いる場合において、簡易な構成であって、ガイドの用紙幅の設定を行う動作を従来より減らすことでより作業性に優れた用紙ガイド装置に関する技術を提供することを課題とする。
本発明では、上記の課題を解決するため、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、所定の機器へ搬送される用紙を載置する用紙載置部への用紙挿入方向を案内する用紙ガイド装置であって、前記用紙載置部に固定され、前記用紙の幅方向の一辺が接触して前記用紙載置部に該用紙を挿入する際の基準となる基準ガイド部と、前記用紙の挿入方向を案内する際に該用紙の幅方向の他辺が接触する内側面を有する可動ガイド部とを備え、前記可動ガイド部は、所定幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記所定幅の用紙の幅方向の他辺が該可動ガイド部の内側面に接触して前記基準ガイド部と共に前記所定幅の用紙の挿入方向を案内する第一状態と、前記所定幅の用紙よりも広い幅の用紙が前記用紙載
置部に挿入された際、前記所定幅の用紙の幅方向の他辺が該可動ガイド部の内側面と接触しないよう退避する第二状態とを有し、前記可動ガイド部が複数設けられ、前記所定幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された場合、該所定幅の用紙に対応する一の可動ガイド部が前記第一状態を形成し、他の可動ガイド部は前記第二状態を形成して、前記所定幅の用紙の挿入方向を案内するものである。
本発明によれば、用紙を用紙載置部に挿入する際の基準となる固定された基準ガイド部と、所定幅の用紙が挿入された場合にのみガイド機能を発揮する可動ガイド部を備えることで、サイズが異なる用紙を用いる場合であっても、その都度ガイドの用紙幅の設定を行うことなく、プリンタやコピー機などの所定の機器に搬送される用紙を正しい位置に案内することができる。また、用紙変更時の用紙幅方向へのガイドの移動を必要としないので、幅方向の不正確な位置にガイドを位置決めすることに起因する、用紙搬送時のジャミング(紙詰まり)等も防止できる。
ここで、本発明に係る用紙ガイド装置は、所定の機器へ搬送される用紙を載置する用紙載置部への用紙挿入方向を案内するものであり、所定の機器には、プリンタ、コピー機、ファックス、スキャナ、ラベルライタ、ラミネータ、スタンプ作成機等が含まれる。なお、これらは例示に過ぎず、本発明に係る用紙ガイド装置は、用紙の搬送を必要とする機器であれば様々な機器に適用することができる。
用紙載置部は、所定の機器へ搬送される用紙を載置する。用紙載置部には、自動給紙を前提とするカセット状のもの、手動(手差し)給紙を前提とする板状のものが含まれる。また、本発明に係る用紙載置部は、用紙が上流側(所定の機器へ搬送される用紙の搬送方向における上流側)から挿入されることで載置されるものであり、これは自動給紙、手動給紙のいずれにおいても同じである。そして、上流側から挿入されて用紙載置部に載置された用紙は、所定の機器へ適宜搬送される。なお、本発明に係る用紙載置部では、例えば、一枚の用紙を手差し挿入した場合において、この挿入動作に連続して用紙が所定の機器内へ搬送されるものも含まれる。
基準ガイド部は、例えば細長状のプレート等、直線部分を有する部材を用紙載置部の幅方向の端部に用紙挿入方向と平行に固定することで形成することができる。このように基準ガイド部は、用紙載置部に固定されているので、用紙載置部に挿入される用紙の幅方向における一方の動きを規制することができる。
可動ガイド部は、基準ガイド部と異なり、可動するものであり、挿入される用紙幅に応じて、ガイドとして機能する第一状態と、ガイドとしての機能を発揮しない第二状態に適宜移行する。すなわち、第一状態では、所定幅の用紙が用紙載置部に挿入されると、所定幅の用紙の一辺は基準ガイド部の内側面と接触し、所定幅の用紙の他辺は可動ガイド部の内側面と接触する。その結果、基準ガイド部と可動ガイド部との間に挿入された所定幅の用紙は幅方向の両辺がそれぞれ基準ガイド部の内側面と可動ガイド部の内側面に接触しながら用紙の挿入方向へ導かれる。
一方、第二状態では、可動ガイド部は、所定幅用紙の幅方向の他辺が可動ガイド部の内側面と接触しない位置まで退避する。したがって、所定幅の用紙の幅方向の一辺は基準ガイド部の内側面と接触するものの、他辺が第一状態と異なり可動ガイド部の内側面と接触しないので、当該可動ガイド部はガイドとしての機能を発揮しない第二の状態となる。
なお、案内する各々の可動ガイド部の幅方向における位置は、用紙の幅寸法に基づいて適宜設定することができる。用紙の幅寸法は、写真サイズ、はがきサイズ、A4、A3等、定型用紙の種類に基づいて設定することができ、更にそれぞれを縦置きで挿入する場合
、横置きに挿入する場合で区別することができる。したがって、一の可動ガイド部が案内可能な用紙は、いずれかのサイズの用紙に特定されるものであり、所定幅の用紙とは、本発明に係る用紙ガイド装置によって用紙挿入方向を案内可能な用紙のうち、一の可動ガイド部が用紙挿入方向を案内可能な用紙として定義することができる。換言すると、所定幅の用紙は、基準ガイド部の内側面と一の可動ガイド部の内側面との間の距離と略等しい幅の用紙である。
また、本発明は、所定の機器へ搬送される用紙を載置する用紙載置部への用紙挿入方向を案内する用紙ガイド装置であって、前記用紙載置部に固定され、前記用紙の幅方向の一辺が接触して前記用紙載置部に該用紙を挿入する際の基準となる基準ガイド部と、前記用紙の挿入方向を案内する際に該用紙の幅方向の他辺が接触する内側面を有する可動ガイド部と、前記用紙載置部に固定され、前記基準ガイド部と該用紙の幅方向反対側の端部に設けられた側板と、を備え、前記可動ガイド部は、所定幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記所定幅の用紙の幅方向の他辺が該可動ガイド部の内側面に接触して前記基準ガイド部と共に前記所定幅の用紙の挿入方向を案内する第一状態と、前記所定幅の用紙よりも広い幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記所定幅の用紙の幅方向の他辺が該可動ガイド部の内側面と接触しないよう退避する第二状態とを有し、前記所定幅の用紙よりも広い幅の用紙であって、前記基準ガイド部と前記側板との間の距離と略等しい幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記可動ガイド部は、前記第二状態を形成し、前記側板は、該用紙の幅方向の他辺が該側板の内側面に接触して、前記基準ガイド部と共に前記所定幅の用紙の挿入方向を案内するものである。
本発明によれば、上記のような側板を備えることで、基準ガイド部と側板との間の距離と略等しい幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された場合、用紙の幅方向の他辺が側板の内側面に接触して、前記基準ガイド部と共に前記所定幅の用紙の挿入方向を案内することができる。なお、基準ガイド部と側板との間の距離は、本発明に係る用紙ガイド装置で用いることができる最大用紙幅として設定すればよい。また、可動ガイド部は、複数設けてもよく、これにより最大用紙幅よりも狭い所定幅の用紙が挿入された場合は、一の可動ガイド部と基準ガイド部によって所定幅の用紙が案内され、最大用紙幅の用紙が挿入された場合は、側板と基準ガイド部によって用紙が案内される。これにより、サイズが異なる用紙を用いる場合であっても、その都度ガイドの用紙幅の設定を行うことなく、プリンタやコピー機などの所定の機器に搬送される用紙を正しい位置に案内することができる。また、用紙変更時の用紙幅方向へのガイドの移動を必要としないので、幅方向の不正確な位置にガイドを位置決めすることに起因する、用紙搬送時のジャミング等も防止できる。
また、本発明に係る用紙ガイド装置は、前記可動ガイド部の上部を貫通する軸部を更に備え、前記可動ガイド部は、前記軸部によって支持され、前記第一状態は、前記所定幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記可動ガイド部の自重によって該可動ガイド部の下端部と前記用紙載置部とが接することで形成され、前記第二状態は、前記所定幅の用紙よりも広い幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記可動ガイド部の用紙の挿入方向上流側の一部が該用紙の先端によって押されることで、前記軸部周りを上方向に回動して退避することで形成されるようにしてもよい。
軸部を設け、この軸部を可動ガイド部の上部に貫通させることで、可動ガイド部を回動自在に保持することが可能となる。軸部は、用紙の搬送方向と直交するように設け、可動ガイド部は、幅方向への動きが規制されるように保持部と接続することが好ましい。これにより、所定の用紙幅の用紙より大きい用紙が用紙載置部に挿入された場合、可動ガイド部は軸部周りの可動しか許容されていないので、可動ガイド部の用紙の挿入方向上流側の一部が用紙の先端に押されて軸部周りを回動して退避して第二状態を形成する。すなわち、所定幅の用紙よりも大きい用紙が挿入された場合、この用紙は可動ガイド部の下を通過
することになる。一方、用紙の先端によって可動ガイド部が押されない場合、すなわち所定幅の用紙が用紙載置部に挿入された場合には、可動ガイド部は、可動ガイド部自身の自重によって第一状態を形成し、かつ、軸部との摩擦力により幅方向の動きが規制されるので、用紙が可動ガイド部と基準ガイド部との間をそれぞれの内側面に接触しながら通過することになる。なお、第二状態から第一状態への移行は、可動ガイド部の自重によって自動的に行われるので、この点からも本発明に係る用紙ガイド装置は、簡易な構成であると言える。
なお、軸部の位置は、特に限定されるものではない。可動ガイド部の用紙の挿入方向上流側に設けることで、用紙の挿入方向の流れに沿うように可動ガイド部が上方向へ持ち上がることになり用紙の流れがスムーズとなる。また、軸部を用紙の挿入方向下流側に設ける場合には、例えば軸部の上方にカバーを設けて軸部を覆うことができ、用紙ガイド装置の全体としての美観をより優れたものとすることができる。
また、本発明は、前記可動ガイド部の上部を貫通する軸部を更に備え、前記可動ガイド部は、前記軸部によって支持され、前記第一状態は、前記所定幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記可動ガイド部の自重によって該可動ガイド部の下端部と前記用紙載置部とが接することで形成され、前記第二状態は、前記所定幅の用紙の幅よりも広い幅の用紙であって、前記基準ガイド部と前記側板との間の距離と略等しい幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記可動ガイド部の用紙の挿入方向上流側の一部が該用紙の先端によって押されることで、前記軸部周りを上方向に回動して退避することで形成されるようにしてもよい。
本発明によれば、所定幅の用紙の幅よりも広い幅の用紙であって、基準ガイド部と側板との間の距離と略等しい幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、可動ガイド部が第二状態を形成するので、可動ガイド部を取り外すことなく用紙を案内することができる。
また、本発明に係る用紙ガイド装置において、前記可動ガイド部は、板状であって、前記用紙の挿入方向に沿って配置され、用紙の挿入方向上流側にテーパ部を有し、前記用紙載置部は、前記可動ガイド部が前記第一状態である場合において、該可動ガイド部の下端部を受け入れる溝状の凹部を有するようにしてもよい。
用紙載置部に可動ガイド部の下端部を受け入れる溝状の凹部を設けることで、該可動ガイド部が第一状態にある場合、可動ガイド部の設計誤差等により用紙載置部と可動ガイド部の下端部との間に隙間が生じることがあったとしても、当該溝部に下端部が落ち込むことにより、用紙が入り込むことを防止できる。さらに、第一状態における可動ガイド部の幅方向への動きをより安定的に規制することができ、その結果用紙を正しい位置へ正確に案内することができる。また、可動ガイド部の用紙の挿入方向上流側にテーパ部を設けることで、可動ガイド部に適合する用紙より大きいサイズの用紙が用紙載置部に挿入された際、用紙が可動ガイド部の下へスムーズに入り易くなり、その結果、用紙の挿入方向への動きがスムーズに行われることになる。
また、本発明に係る用紙ガイド装置は、前記可動ガイド部が前記第一状態又は第二状態であるか否かを検出する可動ガイド部状態検出手段を更に備える構成とすることができる。また、本発明に係る用紙ガイド装置は、前記可動ガイド部状態検出手段の検出結果に基づいて、前記用紙載置部に挿入された用紙のサイズを判断する用紙サイズ判断手段を更に備える構成とすることができる。
本発明においては、可動ガイド部の下端部が用紙載置部に接触している場合、可動ガイド部が第一状態を形成し、この第一状態では可動ガイド部に適合するサイズの用紙が挿入
されていることになる。したがって、まず、可動ガイド部の下端部が用紙載置部に接触しているか否かを検出することで可動ガイド部が第一状態であるか又は第二状態であるか否かを検出することが可能となる。そして、第一状態又は第二状態であるか否かの情報を検出することができれば、この情報に基づいて用紙載置部に挿入された用紙のサイズを判断することが可能となる。
また、本発明に係る用紙ガイド装置において、前記可動ガイド部は、前記軸部と着脱可能に接続するための着脱部を有するようにしてもよい。着脱部には、例えばフックが例示できる。本発明に係る用紙ガイド装置が適用されるプリンタ、コピー機等を含む所定の機器は、設置される環境によって用いられる用紙の頻度も異なるものである。したがって、可動ガイド部を着脱可能とすることで、使用頻度の高い用紙に対応する可動ガイド部のみを装着することが可能となり、より作業性に優れた用紙ガイド装置とすることができる。
また、本発明に係る用紙ガイド装置において、前記可動ガイド部は、用紙の挿入方向上流側に前記基準ガイド部との間隔が前記用紙載置部に挿入される用紙の幅よりも広く形成される幅広部を有し、該幅広部から用紙の挿入方向下流側にかけての一部に前記基準ガイド部との間隔が徐々に狭められることで前記用紙を搬送方向へ誘導する誘導部を有するようにしてもよい。
基準ガイド部と可動ガイド部との間隔を用紙の挿入方向上流側において広く、すなわち間口を広くすることで用紙載置部への用紙の挿入がより容易となる。また、用紙載置部に挿入される用紙の幅よりも広く形成された幅広部と挿入される用紙の幅に合わせて形成された部分との間に基準ガイド部との間隔が徐々に狭められるように形成される誘導部を設けることで用紙載置部に挿入された用紙を用紙の挿入方向へスムーズに誘導することができる。
また、本発明に係る用紙ガイド装置において、前記所定の機器は、ラミネータとすることができる。ラミネータにおいては、ラミネートする用紙がコピー機やプリンタなどに用いられる用紙に比べて幅の狭いものが多い。そして、このように比較的幅の狭い用紙をラミネートする場合、ラミネート紙に対する用紙の少しのずれがラミネート後の状態に大きく影響してくる。したがって、ラミネータでは、正しい位置に用紙を挿入することが求められる。また、ラミネータ自体がコピー機等に比べて小さいことから、これに接続する用紙ガイド装置もコンパクトかつ簡易な構成であることが求められる。上述した本発明に係る用紙ガイド装置は、構成自体が複雑なものではなく、装置自体の大きさを小さくすることも容易である。したがって、本発明に係る用紙ガイド装置は、ラミネータにも好適に用いることができる。
本発明によれば、サイズの異なる用紙を用いる場合において、簡易な構成であって、ガイドの用紙幅の設定を行う動作を従来より減らすことでより作業性に優れた用紙ガイド装置に関する技術を提供することができる。
次に、本発明に係る用紙ガイド装置の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
<構成>
図1は、第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1を示す斜視図である。同図に示すように第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1は、用紙2を挿入するトレイ10(本発明における用紙載置部に相当する。)と、トレイ10の幅方向端部に設けられた基準ガイド20
(本発明における基準ガイド部に相当する。)と、基準ガイド20と所定の間隔をもって平行に設けられた可動ガイド31、32(本発明における可動ガイド部に相当する。)と、基準ガイド20が設けられたトレイ10の反対側の端部に設けられた側板40と、可動ガイド31、32を回動自在に支持する支持シャフト50(本発明における軸部に相当する。)と、を備える。
第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1は、例えば、図2に示すようにプリンタ本体100の側面に装着することができる。トレイ10に挿入された用紙2は、プリンタ本体100に搬送されて印字処理が施されて出力される。そして、用紙2は、プリンタ本体100に搬送される際、基準ガイド20と可動ガイド31又は32によってその向きが正しく調整された上でプリンタ本体100に搬送される。なお、図2はあくまで例示であって、本実施形態に係る用紙ガイド装置1が装着可能な機器はこれに限定されるわけではない。コピー機、ファックス、スキャナ、ラベルライタ、ラミネータ等、用紙の搬送を必要とする機器であれば様々な機器に適用することができる。
トレイ10には、プリンタ等の所定の機器によって印字処理が施される用紙2が挿入される。トレイ10の大きさ、材質は、特に限定されるわけではなく、用紙2の種類や機器の用途に応じて適宜設計することができる。なお、用紙には、写真Eサイズ縦(幅寸法82mm)、写真Lサイズ縦(幅寸法89mm)、郵便はがき縦(幅寸法100mm)、写真Eサイズ横(幅寸法115mm)、写真キャビネ縦(幅寸法120mm)、写真Lサイズ横(幅寸法129mm)、A5縦(幅寸法148mm)、B5縦(幅寸法182mm)、A4縦(幅寸法210mm)等が例示できる。
基準ガイド20は、用紙2をトレイ10に挿入する際の基準として機能する。本実施形態では、基準ガイド20として細長状のプレートを用い、このような基準ガイド20がトレイ10の端部の表面から立ち上げられるように固定されている。これにより、用紙2をトレイ10へ挿入する際、用紙2の幅方向の一方の動きが規制される。なお、基準ガイド20の用紙2の挿入方向(以下、挿入方向という。)の長さは、トレイ10の挿入方向における長さと合わせることが好ましく、これにより基準ガイドとしての機能が十分に発揮される。また、基準ガイド20の高さは、挿入する用紙2の許容枚数に応じて適宜設定すればよい。
次に可動ガイド31、32について図3から図6を更に交えて説明する。図3は第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1の上面図であり、図4は、図3におけるA―A断面図である。また、図5は、第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1の上面図であり、図6は、図5におけるA―A断面図である。可動ガイド31、32は、基準ガイド20と異なり支持シャフト50に回動可能に接続され、可動ガイド31又は32に適合する用紙2(本発明における所定幅の用紙)がトレイ10に挿入された場合のみガイドとしての機能を発揮する。本実施形態では、適合する用紙として、可動ガイド32に適合する用紙2が挿入されており、用紙2が挿入されると、可動ガイド31は退避し(本発明における第二状態に相当する。)、可動ガイド32が用紙2を基準ガイド20と共に案内する(本発明における第一状態に相当する。)ことになる。
図3、図5に示すように、本実施形態では、可動ガイドが二つ(可動ガイド31、32)設けられている。基準ガイド20から可動ガイド31、32までの距離は、挿入される用紙2の幅寸法に基づいて予め適宜設定することができ、本実施形態のようにガイドを二つ設ける場合、例えば、可動ガイド31を写真Eサイズ縦用とし、可動ガイド32をA5縦用とすることができる。なお、基準ガイド20から側板40までの距離は、本実施形態に係る用紙ガイド装置1が接続されるプリンタ100の印刷可能な最大用紙幅に合わせればよい。また、本実施形態では、ガイドが二つ設けられているが、これに限定されるわけ
ではなく、ガイドの数や組み合わせは用途に応じて適宜変更することができる。
可動ガイド31、32は、プレート状であり、挿入方向上流側の下部(図4における紙面左側下部)にテーパ部35が設けられている。このテーパ部35は、挿入方向上流側の下方に空間が形成されかつ、その高さが最も短くなるように形成され、挿入方向下流側に向かってその高さが徐々に高くなり、挿入方向中央付近から挿入方向下流側の端部においては下端部37が第一状態においてトレイ10の溝状の凹部21の底面と接するように形成されている(図4参照)。更に、可動ガイド31は、挿入方向上流側の上部に支持シャフト50を挿入するための貫通孔36が設けられている。
可動ガイド31(32)は、貫通孔36に挿入される支持シャフト50によって支持され、通常の状態では、可動ガイド31(32)の自重により可動ガイド31(32)の下端部37がトレイ10と接する状態を維持する(図4参照)。なお、この状態が本発明における第一状態である。また、可動ガイド31(32)は、用紙2の挿入方向における先端がテーパ部35と接するとその後用紙2の挿入と共に徐々に支持シャフト50を回動軸とする反時計回りに回転して上方に持ち上げられ、最終的にはトレイ10の表面高さまで上方に持ち上げられる(図6参照)。なお、この状態が本発明における第二状態である。
可動ガイド31、32は、用紙幅方向への移動が規制されるように支持シャフト50に接続されていればよい。すなわち、可動ガイド31、32と支持シャフト50との接続方法は、特に限定されるわけではないが、例えば、支持シャフト50との摩擦力により可動ガイド31、32の用紙幅方向への移動を規制して接続することができる。摩擦力によって可動ガイド31、32の用紙幅方向への移動を規制する例としては、支持シャフト50に環状の凹部を形成し、可動ガイド31、32の貫通孔36の内側面に環状の溝に勘合可能な環状の凸部を設けて、これらを勘合する構成が例示できる。
本実施形態に係る用紙ガイド装置1は、上述したトレイ10の表面であって、可動ガイド31、32の下方に溝状の凹部21、22を有する。溝状の凹部21、22は、可動ガイド31、32を受け入れることができる程度に溝幅が可動ガイド31、32の幅よりも若干大きく形成されている。また、溝状の凹部21、22の深さは、第一状態における可動ガイド31、32の幅方向の動きを規制できる程度の値として適宜設定することができる。
また、本実施形態に係る用紙ガイド装置1は、上記溝状の凹部21、22にセンサ60(本発明における可動ガイド部状態検出手段に相当する。)を有する。センサ60は、可動ガイド31、32が溝状の凹部21、22に接しているか否かを検出する。例えば図5における用紙ガイド装置1において、可動ガイド31が写真Eサイズ縦用、可動ガイド32がA5サイズ縦用として設定されている場合には、溝状の凹部21に設けられているセンサ60は、可動ガイド31が溝状の凹部21と非接触状態(本発明における第二状態)であることを検出し、溝状の凹部22に設けられているセンサ60は、可動ガイド32が溝状の凹部22と接触状態(本発明における第一状態)であることを検出する。それぞれのセンサ60によって検出された情報は、例えば用紙ガイド装置1が接続されるプリンタ100の制御装置70(本発明における用紙サイズ判断手段に相当する。)に送信される。そして、制御装置70は、可動ガイド31が第二状態、可動ガイド32が第一状態であることからA5サイズ縦が挿入されていると判断することができる。
図7は、センサと制御装置の接続構成を示す概略図である。同図に示すように、用紙ガイド装置1に設けられたセンサ60とプリンタ装置100に設けれた制御装置70とは電気的に接続されており、制御装置70は、CPU等からなる処理部71と記憶部72とを有している。記憶部72には、処理部71が実行する処理を実現するためのプログラムや
各センサ出力と用紙サイズとの関係を定めた用紙サイズテーブル73等を記憶することが可能である。処理部71は、センサ60によって検出された情報に基づいて用紙サイズを判断することができる。なお、可動ガイド31、32の設定情報(可動ガイドが対応する用紙サイズの情報)や各可動ガイドの状態の組み合わせに基づく用紙情報(例えば、可動ガイド31が第二(OFF)状態、可動ガイド32が第一(ON)状態である場合、トレイ10に挿入される用紙サイズはA5サイズ縦であるとする情報)を予めテーブル化しておくことで、制御装置は、これらの情報に基づいて容易に用紙サイズを判断することが可能となる。図8は、テーブルの一例を示す。同図に示すテーブルを予め記憶部72に格納しておくことで、可動ガイド31が第二(OFF)状態、可動ガイド32が第一(ON)状態である場合は、用紙サイズがA5であることを即座に判断することが可能となる。
<使用方法>
次に第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1の使用方法について図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、可動ガイド31が写真Eサイズ縦用、可動ガイド32がA5サイズ縦用として設定されているものとして説明する。
まず、必要枚数の用紙2(A5サイズ縦)をトレイ10へ挿入する。用紙2の一端(紙面右側)を基準ガイド20の内側に接触するように挿入する(図3参照)。なお、この時点では、可動ガイド31、32が共に第一状態となっている。
次に、トレイ10へ挿入された用紙2を基準ガイド20との接触状態を維持したまま挿入方向(紙面上側)にユーザの手によって搬送する(図5参照)。すると、図6に示すように、用紙2の挿入方向の先端が可動ガイド31のテーパ部35に接触し、支持シャフト50を軸として可動ガイド31は、下端部37がトレイ10の表面高さに達するまで上方に持ち上げられ、用紙2は可動ガイド31の下方を通過する。すなわち、可動ガイド31は第二状態となっている。この時、可動ガイド32については、可動ガイド32の内側面に用紙2の端部(紙面左側)が接触していることになる。すなわち、可動ガイド32は第一状態となっている。したがって、用紙2は、両端がそれぞれ基準ガイド20の内側面と可動ガイド32の内側面に接触した状態を維持したまま挿入方向へ進むことなる。すなわち、向きが正しく調整された上で接続される機器に搬送されることになる。
次に、続けてA5サイズ縦よりもサイズが小さい写真Eサイズ縦を印刷したい場合には、上記と同じ要領でA5サイズ縦からなる用紙2を必要枚数トレイ10に挿入する。そして、上記と同じく用紙2(写真Eサイズ縦)を基準ガイド20の内側面に接触させながら挿入方向へユーザの手によって搬送する。すると、用紙2は、両端がそれぞれ基準ガイド20の内側面と可動ガイド31の内側面に接触した状態を維持したまま挿入方向へ進むことなる。すなわち、可動ガイド32は第一状態となり、用紙2の向きが正しく調整された上で接続される機器に搬送されることになる。このように、本実施形態に係る用紙ガイド装置1によれば、可動ガイド31、32の位置を変更することなく異なるサイズの用紙を搬送することができる。
以上説明した第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1によれば、可動ガイド31、32は所定の用紙幅に対応した位置にあって、幅方向には移動を規制しつつ上下(回転)方向には移動可能となっているので、それぞれ適合する用紙2がトレイ10へ挿入された場合にのみガイドとして機能し、用紙のサイズが変わっても、その都度ガイドの位置を用紙幅方向に調整せずに機器へ搬送される用紙を正しい位置に案内することができる。したがって、用紙変更時の用紙幅方向へのガイドの移動を必要としないので、作業性をより向上させることができるとともに、幅方向のガイドの位置がより正しい位置へ位置決めができ、これにより用紙搬送時のジャミングを防止できる。なお、本実施形態に係る用紙ガイド装置1は、異なるサイズの用紙を交互に印刷するような場合に特に適していることから、従
来のプリンタやコピー機における手差しトレイ等、比較的搬送枚数の少ないものに好適に適用することができる。
また、上述した第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1は、トレイ10、基準ガイド20、可動ガイド31、32、側板40、支持シャフト50といった少ない部品点数により構成されている。また、可動ガイド31、32の支持は、貫通孔36に支持シャフト50を貫通させるといった簡易な構成によって実現されている。更に、可動ガイド31、32における第一状態と第二状態との間の移行は、可動ガイド31、32の自重を利用して、可動ガイド31、32が支持シャフト40の軸周りを回転することで実現されるものである。しかも可動ガイド31,32は第一の状態では幅方向への移動を規制している。このように第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1は、簡易な構成であると共に上述した作業性をより向上させることができるといった効果を奏している。
(第二実施形態)
次に第二の実施形態に係る用紙ガイド装置1aについて図面に基づいて説明する。なお、以下の説明については、上述した第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1との相違点を中心に説明するものとし、第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1と同一の構成については、同一符号を付すことでその詳細な説明を省略するものとする。図9は、第二の実施形態に係る用紙ガイド装置1aの上面図であり、図10は、図9におけるA―A断面図である。また、図11は、第二の実施形態に係る用紙ガイド装置1aの上面図であり、図12は、図11におけるA―A断面図である。
<構成>
第二の実施形態に係る用紙ガイド装置1aは、その構成が基本的には前述した第一の実施形態に係る用紙ガイド装置と同じであり、可動ガイド31aが幅広部31a1と誘導部31a2を有する点で異なる。なお、可動ガイド32aは、可動ガイド31aと同様の構成であるので、以下可動ガイド31aを例に説明する。
図9に示すように、第二の実施形態に係る可動ガイド部31aは、挿入方向上流側に幅広部31a1を有し、挿入方向のほぼ中心付近に誘導部31a2を有する。幅広部31a1は、基準ガイド20からの距離が挿入方向下流側よりも広く形成されている。すなわち、本実施形態に係る用紙ガイド装置1aは、間口が広く形成されているのでトレイ10aへの挿入がより容易となる。
誘導部31a2は、幅広部31a1において広く形成された基準ガイド部20との距離を徐々に狭めるように形成されている。これにより、例えば用紙2が図9のように基準ガイド20と離れてトレイ10aに挿入された場合であっても、誘導部32a2によって用紙は、徐々に基準ガイド20側に誘導され、トレイ10aへの挿入が容易となる。
なお、溝状の凹部21aも上面視における形状を可動ガイド部31aと同じようにすることが好ましい。また、本実施形態では、可動ガイド部31aに幅広部31a1と誘導部31a2を設けることとしたが、例えば誘導部31a2のみを設けてもよい。
<使用方法>
次に第二の実施形態に係る用紙ガイド装置1aの使用方法について説明する。なお、以下の説明においては、第一の実施形態と同じく、可動ガイド31aが写真Eサイズ縦用、可動ガイド32aがA5サイズ縦用として設定されているものとする。
第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1では、用紙2の一辺を常に基準ガイド20に接触させるように用紙2をトレイ10へ挿入した。しかし、第二の実施形態に係る用紙ガイ
ド装置1aは、幅広部32a1と誘導部32a2を有することから、予め基準ガイド20へ接触させておかなくても、誘導部32a2によって用紙2が基準ガイド20側に導かれ、最終的には用紙2の幅方向両辺がそれぞれ基準ガイド20とガイド22aに接触する。その後は、用紙2の幅方向両辺がそれぞれ基準ガイド20とガイド22aに接触状態を維持したまま搬送方向へ進むことになるので、向きが正しく調整された上で用紙2が接続される機器に搬送されることになる(図11参照)。このように、第二の実施形態に係る用紙ガイド装置1aによれば、用紙2を予め基準ガイド20に接触させておかなくても、第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1と同じく可動ガイドの位置を変更することなく異なるサイズの用紙を搬送することができる。
以上説明したように、第二の実施形態に係る用紙ガイド装置1aによれば、その都度ガイドの位置を調整しなくても機器へ搬送される用紙を正しい位置に案内することができる。また、幅広部32a1と誘導部32a2を有することから、トレイ10aへの用紙2の挿入をより容易に行うことができ作業性が向上する。更に、第二の実施形態に係る用紙ガイド装置1aも基本的な構成は、上述した第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1と同じであり、その構成は簡易である。
(その他の実施形態)
上述した第一及び第二の実施形態における可動ガイド31、32、等は、例えば着脱可能とすることができる。図13は、フック39を備える可動ガイド31bを示す図である。第一及び第二の実施形態では、支持シャフト50と可動ガイド31、32等との接続は、支持シャフト50を貫通孔36に貫通させることで行った。このような構成に替えて、可動ガイド部31等の挿入方向上流側に支持シャフト50へ引掛けるフック39を形成してもよく、これにより可動ガイド31等を支持シャフト50から容易に着脱することが可能となる。なお、フック39を有する可動ガイド31bを用いる場合、支持シャフト50の所定の位置に可動ガイド31bの幅方向への移動を規制する規制部52、53を設けることが好ましい(図14参照)。これにより可動ガイド31等の用紙幅方向への移動を、より一層規制することが可能となる。この他にも、支持シャフト50の可動ガイド31の位置に応じた周方向に適宜凹凸部を設けたり、可動ガイド31と接する部分のみ支持シャフト50の径を小さくする段差部を設けたり、貫通穴36と支持シャフト50との間に軸受を嵌入するなどして、可動ガイド31等の回転方向の摩擦力が小さい状態を保ちつつ幅方向への移動を制限する規制部を更に設けても良い。
また、例えば第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1や第二の実施形態に係る用紙ガイド装置1aでは、貫通孔36を可動ガイド31等の挿入方向上流側に設け、支持シャフト50の挿入位置も挿入方向上流側とした。これにより、用紙2の挿入方向に沿うように可動ガイド31等が持ち上がることになり用紙2の流れがスムーズとなる。しかし、このような構成に替えて、支持シャフト50を挿入方向下流側に設けてもよい。この場合には、例えば支持シャフト50の上方にカバーを設けて支持シャフト50を覆ってもよく、その結果、用紙ガイド装置1の全体としての美観をより優れたものとすることができる。
更に、第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1や第二の実施形態に係る用紙ガイド装置1aでは、可動ガイド31、32等の貫通孔36に支持シャフト50を貫通させることで、可動ガイド31、32を回動可能に保持した。しかし、可動ガイド31、32を保持する構成は、これに限られるわけではない。図15は、その他の実施形態に係る用紙ガイド装置を示す斜視図である。図15に示すように、本実施形態に係る用紙ガイド装置1bでは、第一の実施形態に係る可動ガイド31、32よりも高さが高く形成された可動ガイド31b、32bが上下方向に可動可能に蓋部11に保持されている。より具体的には、蓋部11に設けられ、可動ガイド31b、32bが上下方向に可動可能であると共に用紙幅方向及び用紙挿入方向への移動を規制する収容部12、13に、可動ガイド31b、32
bの上部が収容されている。これにより、可動ガイド31b、32bは、用紙幅方向への移動及び用紙挿入方向への移動が制限され、上下方向への移動のみが許容され、上述した第一の実施形態と同じ原理により、第一状態から第二状態、又は第二状態から第一状態への移行が可能なる。
図16は、用紙2をトレイ10へ挿入した状態におけるその他の実施形態に係る用紙ガイド装置1bであり、可動ガイド31bが第二状態、可動ガイド32bが第一状態を形成している。このように、支持シャフト50に換えて上記のような蓋部11を用いることでも第一の実施形態に係る用紙ガイド装置1や第二の実施形態に係る用紙ガイド装置1aと同等の機能を持たさせることができる。すなわち、可動ガイド31、32が本発明における第二状態を形成するための構成は、支持シャフト50によって回動させる構成に限られるわけではなく、上記のように上下方向の動きのみを許容する構成でも実現することができる。
なお、上述した第一及び第二の実施形態に係る用紙ガイド装置は、用紙の搬送を必要とする様々な機器に適用可能である。そして、これらの用紙ガイド装置は、構成自体はそれほど複雑なものではないので、少ない部品点数によって構成することができ、また、装置自体の大きさをコンパクト化を図ることも容易である。したがって、例えばラミネータのように機器自体の大きさが小さく、ラミネート紙に対する用紙の少しのずれがラミネート後の状態に大きく影響し、正しい位置に用紙を挿入することが求められ、かつコンパクトであることが要求されるような機器にも好適に用いることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想を逸脱することなく種々の設計変更をなしえることは勿論である。
第一の実施形態に係る用紙ガイド装置を示す斜視図である。 第一の実施形態に係る用紙ガイド装置をプリンタ本体に装着した状態を示す斜視図である。 第一の実施形態に係る用紙ガイドの上面図である。 図3におけるA―A断面図である。 第一の実施形態に係る用紙ガイドの上面図である。 図5におけるA―A断面図である。 センサと制御装置の接続状態を示す概略図である。 各センサ出力と用紙サイズとの関係を定めたテーブルの一例を示す図である。 第二の実施形態に係る用紙ガイド装置の上面図である。 図7におけるA―A断面図である。 第二の実施形態に係る用紙ガイド装置の上面図である。 図9におけるA―A断面図である。 フックを備えるガイドを示す図である。 規制部を備える支持シャフトにフックを引掛けた状態を示す図である。 その他の実施形態に係る用紙ガイド装置を示す斜視図である。 その他の実施形態に係る用紙ガイド装置の断面図である。
符号の説明
1、1a・・・用紙ガイド装置
2・・・用紙
10、10a・・・トレイ
20・・・基準ガイド
21、22・・・溝部
31、32・・・ガイド
40・・・側板
50・・・支持シャフト

Claims (5)

  1. 所定の機器へ搬送される用紙を載置する用紙載置部への用紙挿入方向を案内する用紙ガイド装置であって、
    前記用紙載置部に固定され、前記用紙の幅方向の一辺が接触して前記用紙載置部に該用紙を挿入する際の基準となる基準ガイド部と、
    前記用紙の挿入方向を案内する際に該用紙の幅方向の他辺が接触する内側面を有する可動ガイド部とを備え、
    前記可動ガイド部は、所定幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記所定幅の用紙の幅方向の他辺が該可動ガイド部の内側面に接触して前記基準ガイド部と共に前記所定幅の用紙の挿入方向を案内する第一状態と、前記所定幅の用紙よりも広い幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記所定幅の用紙の幅方向の他辺が該可動ガイド部の内側面と接触しないよう退避する第二状態とを有し、
    前記可動ガイド部の上部を貫通する軸部を更に備え、
    前記可動ガイド部は、前記軸部によって支持され、
    前記第一状態は、前記所定幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記可動ガイド部の自重によって該可動ガイド部の下端部と前記用紙載置部とが接することで形成され、
    前記第二状態は、前記所定幅の用紙の幅よりも広い幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記可動ガイド部の用紙の挿入方向上流側の一部が該用紙の先端によって押されることで、前記軸部周りを上方向に回動して退避することで形成され、
    前記可動ガイド部が複数設けられ、前記所定幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された場合、該所定幅の用紙に対応する一の可動ガイド部が前記第一状態を形成し、他の可動ガイド部は前記第二状態を形成して、前記所定幅の用紙の挿入方向を案内する、用紙ガイド装置。
  2. 所定の機器へ搬送される用紙を載置する用紙載置部への用紙挿入方向を案内する用紙ガイド装置であって、
    前記用紙載置部に固定され、前記用紙の幅方向の一辺が接触して前記用紙載置部に該用紙を挿入する際の基準となる基準ガイド部と、
    前記用紙の挿入方向を案内する際に該用紙の幅方向の他辺が接触する内側面を有する一ないし複数の可動ガイド部と、
    前記用紙載置部に固定され、前記基準ガイド部と該用紙の幅方向反対側の端部に設けら
    れた側板と、を備え、
    前記可動ガイド部は、所定幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記所定幅の用紙の幅方向の他辺が該可動ガイド部の内側面に接触して前記基準ガイド部と共に前記所定幅の用紙の挿入方向を案内する第一状態と、前記所定幅の用紙よりも広い幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記所定幅の用紙の幅方向の他辺が該可動ガイド部の内側面と接触しないよう上方向に退避する第二状態とを有し、
    前記可動ガイド部の上部を貫通する軸部を更に備え、
    前記可動ガイド部は、前記軸部によって支持され、
    前記第一状態は、前記所定幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記可動ガイド部の自重によって該可動ガイド部の下端部と前記用紙載置部とが接することで形成され、
    前記第二状態は、前記所定幅の用紙の幅よりも広い幅の用紙であって、前記基準ガイド部と前記側板との間の距離と略等しい幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記可動ガイド部の用紙の挿入方向上流側の一部が該用紙の先端によって押されることで、前記軸部周りを上方向に回動して退避することで形成され、
    前記所定幅の用紙よりも広い幅の用紙であって、前記基準ガイド部と前記側板との間の距離と略等しい幅の用紙が前記用紙載置部に挿入された際、前記可動ガイド部は、前記第二状態を形成し、前記側板は、該用紙の幅方向の他辺が該側板の内側面に接触して、前記基準ガイド部と共に前記所定幅の用紙の挿入方向を案内する、用紙ガイド装置。
  3. 前記可動ガイド部は、板状であって、前記用紙の挿入方向に沿って配置され、用紙の挿入方向上流側にテーパ部を有し、
    前記用紙載置部は、前記可動ガイド部が前記第一状態である場合において、該可動ガイド部の下端部を受け入れる溝状の凹部を有する、請求項1又は請求項2に記載の用紙ガイド装置。
  4. 前記可動ガイド部は、前記軸部と着脱可能に接続するための着脱部を有する、請求項1から3の何れか1項に記載の用紙ガイド装置。
  5. 前記可動ガイド部は、用紙の挿入方向上流側に前記基準ガイド部との間隔が前記用紙載置部に挿入される用紙の幅よりも広く形成される幅広部を有し、該幅広部から用紙の挿入方向下流側にかけての一部に前記基準ガイド部との間隔が徐々に狭められることで前記用紙を用紙の挿入方向へ誘導する誘導部を有する、請求項1からのいずれか1項に記載の用紙ガイド装置。
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