JP4804619B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、座部を前後移動することができる椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、着座者の体格や着座姿勢に応じて着座面の奥行き寸法を調節するために、座部をその後端部が迫り上がるように前後移動し得るように構成した椅子が知られている。このような椅子の座部においては、クッション性を有する座本体の裏面側の略全体を樹脂製等の比較的硬質のシェルで覆っているのが通例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような構成のものであると、後方に迫り上がる座本体の後端部があまり大きくは撓まない硬質のシェルで覆われているために滑らかに湾曲せず、座本体の上面における略水平な前端部側と迫り上がる後端部側の境目に凹凸の皺が生じることになり、本来ある程度の柔らかさがあるはずの座本体が前記皺部分で硬くなって、着座者の臀部に違和感が感じられ座り心地が悪くなるという不具合が生じていた。
【0004】
このような不具合を解消するために、座本体の迫り上がる後端部も含めて裏面の略全体を可撓性を有するシェルで覆い、座本体に硬い凹凸形状の皺が生じないようにしたものが考えられている。しかしながらこのようなものでは、着座者の大腿部を支持する部位においてもシェルが座受に沿って可撓変形するため、シェル及びクッションを通じて着座者の大腿部には金属製フレーム等からなる座受の硬さが感じられ、必ずしも座り心地が良いものとはいえない。
【0005】
本発明は、以上のような不具合に鑑みて、座部のいずれの部位においても座り心地が良好な椅子を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の椅子は、クッション性を有する座本体を備えた座部と、座部の少なくとも前端部側を支持する座受と、座受の後端部側において座受が有する左右一対の座フレームに対して後上方に延びて傾斜す面板状の部材から構成される後部座受と、座部の後端部側を後部座受に沿って後方へ迫り上がらせるように座部を前後移動させる移動機構とを具備するとともに、座本体の裏面側を、少なくともその前端部側から中央部までの範囲に取り付けた硬質の座板及び後端部側に取り付けた可撓変形可能な後部座板とによって保持させて、後部座板を滑らかに湾曲させることによって、座本体の後端部を後部座板を介して後部座受にすりながら迫り上がらせるように構成している。なお、座受と後部座受とは、別個の部材としてそれぞれ対応する座本体の部位を保持させてもよいが、一体の部材として座本体を保持するものとすることもできる。
【0007】
このような構成の椅子であれば、座部の後端部において後部座受に沿って迫り上がる後部座板がその傾斜角度に対応して滑らかに湾曲するので、それに伴って後部座板に支持された座本体の後端部も該後部座板に追従して滑らかに湾曲して迫り上がることになる。その結果、クッション性のある座本体の後端部には、凹凸の皺が生じて硬くなることがなく、着座者が臀部に違和感を感じることがない。また、座本体の裏面側における前端部から中央部までの範囲、場合によっては後部座板の手前までの範囲には、硬質の座板を取り付けているため、座本体を通じて座受の硬さが大腿部に感じられることがないので、その部位でも快適な座り心地が得られることになる。さらに、この椅子では移動機構を通じて座部を前後移動することによって、着座者の臀部から大腿部までを有効に支持することができる座本体の着座面の奥行き寸法を着座者の体格に応じて変更することができるので、座部の前後位置をどのように調節した場合でも、上述のように良好な座り心地が得られることになる。
【0008】
特に、後部座板の滑らかな湾曲を容易に実現するためには、後部座板に座部の移動方向と略直交する方向に延びる溝部を前後に並列的に複数形成することが望ましい。
【0009】
このような溝部を簡単に形成するためには、後部座板を部分的に窪ませるように刻みを設けて溝部を形成することが有効である。
【0010】
座部を前後移動する際に、座部が座受や後部座受から浮き上がって座り心地が悪くならないようにするために本発明は、後部座板と座受及び後部座受とに関係付けて、後部座板が座受及び後部座受から浮き上がることを抑制する浮上抑制部を形成することを特徴としている
【0011】
この場合、簡素な構成で有効な浮上抑制部としては、後部座板に前後方向に延びる長孔を形成するとともに、座受及び後部座受に前記長孔の開口幅よりも大きい頭部及び長孔に挿入される軸部を具備するピンを取り付け、これら長孔及びピンによって前記浮上抑制部を構成したものが挙げられる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0013】
この実施形態の椅子は、図1に示すように、座部1と、背もたれ部5と、座部1を支持する座受2と、背もたれ部5を支持する背支桿6と、座受2及び背支桿6を支持し床面に接地する脚部7とを備えている。そして、着座者の体格に応じてその臀部から大腿部までの範囲を有効に支持し得る着座面Aの奥行き寸法を調節し得るようにするために、座部1と座受2とに関係付けて、座部1を前後にスライド移動させる移動機構たるスライド機構Xを設けている。また、脚部7の上端部には、くの字形に屈曲するランバーサポート8を前後回転可能に取り付けている。このランバーサポート8は、着座者の腰を支持するためのもので、背もたれ部5の張り地51の下端部51bを後方から支持している。この張り地51の上端部51aは背支桿6の上端部に取り付けている。
【0014】
座受2は、図2〜図5に示すように、前端部を脚部7に支持させるとともに後端部を背支桿6に支持させて前後方向に向けて略水平に延びる左右一対の座フレーム21と、両座フレーム21同士を連結する連結部材22とを具備している。座フレーム21は、上壁211、外側壁212及び内側壁213を有し下向きに開口する断面視コ字型のチャネル材であり、連結部材22は、前壁221、後壁222及び底壁223を有し船形をなすものであって、座フレーム21の内側壁213に連結部材22の各壁の外向面を溶接などにより連結して、座フレーム21の補強を図っている。また、座フレーム21の後端部間には、後上方に延びて傾斜する面板状の部材から構成される後部座受3の下端部を蝶番31を介して回転可能に取り付けている。この後部座受3の上端部3bには下方に向けて板状のブラケット32を取り付けており、このブラケット32に形成した左右に貫通する孔部321に、前記ランバーフレームの屈曲部位に設けたピン8aを移動可能に挿入することによって、後部座受3とランバーサポート8とを接続している。
【0015】
一方、座部1は、図2〜図5に示すように、クッション性を有する座本体11と、座本体11の前端部11aから中央部やや後方寄りの位置までを支持するように座本体11の裏面側に取り付けた硬質の座板12と、座本体11の後端部11bを支持する後部座板13とを備えている。そして、座本体11の上向面において、着座者の臀部から大腿部までの範囲を実質的に支持し得る領域を着座面Aとして設定している。なお、座本体11には図示しないカバー材で周囲を覆っている。
【0016】
座板12は、座本体11の裏面側だけでなく側部も保持するように側端部12cを上方に湾曲させるとともに、前端部12aを着座者の脚に沿うように下方に緩く湾曲させた板状のものである。この座板12の前端部12aにおける一側端部12cに沿った裏面には、正面視L字状をなすブラケット121の上壁121aを下方からネジ止めして取り付けており、ブラケット121の側壁121bには前後方向に延びる長孔121cを厚み方向に貫通させて形成している。この長孔121cには、座フレーム21の内側壁213に取り付けたピン23を挿入しており、長孔121cが座板12と共にピン23に沿って前後移動し得る範囲内で座部1が座受2に対してスライド移動するように座部1の可動範囲を規定している。
【0017】
後部座板13は、可撓変形可能な薄肉の樹脂板からなり前記後部座受3に面で支持されるもので、前端部13aを座板12の後端部12bに取り付けて座本体11の後端部11b側の略全体を下方から保持している。この後部座板13は、裏面側に幅方向すなわち座部1のスライド移動方向と直交する方向に延びる溝部131を前後に所定間隔で複数形成している。この溝部131は、下方に向けて側面視略三角形状に開口するように後部座板13の裏面に刻み付けて形成したものである。また、この複数の溝部131を横切るように後部座板13の厚みを貫通して前後方向に延びる左右一対の長孔132を設けている。これら長孔132は、それぞれ座フレーム21の略真上に位置づけられるように形成されている。なお、後部座板13は上述のように後部座受3に面で支持されているため、比較的薄肉の樹脂素材を採用しても、ある程度の支持強度が維持されている。
【0018】
後部座板13と座受2及び後部座受3との間には、図6に拡大して示すように、座部1のスライド移動に際して後部座板13の浮き上がりを防止し得る浮上抑制部Zを形成している。具体的にこの浮上抑制部Zは、後部座板13に形成した前記長孔132と、この長孔132に挿入するように座フレーム21の後端部及び後部座受3の下端部3aにそれぞれ取り付けたピンPとから構成される。このピンPは、長孔132の左右における開口幅よりも大きい径を有する頭部Paと、長孔132に挿入される軸部Pbとを有するものである。そして、座部1を座受2及び後部座受3に取り付けるに際して、ピンPの軸部Pbを長孔132に挿入するとともに、頭部Paを長孔132の表面側に表出させて、頭部Paの下面で後部座板13を下方に押さえ付けるようにしている。
【0019】
一方、スライド機構Xは、図2〜図5に示すように、座受2に取り付けた一対のラックギアRGと、このラックギアRGと噛み合うように座部1に取り付けた一対のピニオンギアPGとから構成される。ラックギアRGは、それぞれ上向面に前後に平行して並べた複数の歯を有する細長い板状をなすもので、連結部材22の底壁223の上面における側端部に固定している。ピニオンギアPGは周壁に前記ラックギアRGと等ピッチで歯を形成した円盤状をなすもので、正面視L字状をなすブラケット14の側壁142に水平支軸aを介して回転可能に取り付けている。このブラケット14の上壁141は、下方から座板12にネジ止めしている。また、水平支軸aは、左右のピニオンギアPGに共通のものであって、両ピニオンギアPGの動作の同期を図っている。さらに、このスライド機構Xにおいては、ピニオンギアPGがラックギアRGに沿って回転しながら前後移動した任意の位置でピニオンギアPGの回転を禁止して座部1のスライド移動を規制する規制手段Yを備えている。この規制手段Yは、座板12の前端部12aにおける下方に配置した操作レバー4を上下に回転させるように操作することによって上下動し、ピニオンギアPGと選択的に離接して噛み合うストッパギアSGを有している。すなわち、操作レバー4とストッパギアSGは、操作レバー4の回転動作をストッパギアSGの上下動作に変換する接続部41を介して接続されており、操作レバー4の操作によって、座部1をスライド移動可能な状態と移動を規制された状態とに選択的に切り替えることができるように構成している。
【0020】
しかして、操作レバー4を操作を通じてストッパギアSGを上動させ、ピニオンギアPGが回転可能な状態にした上で、このピニオンギアPGをラックギアRGに沿って回転させながら座部1を前後移動させると、後部座板13における撓みの位置が変化することになる。そのとき、湾曲の度合いが大きい部位においては溝部131の前後方向への開き具合が大きくなり、またその他の部位においても湾曲度合いに応じた大きさに溝部131が開き又は閉じることとなるため、後部座板13全体が滑らかに湾曲する。その結果として、後部座板13に保持された座本体11の後端部11bも後部座板13に追従して、上面側における後方への迫り上がりの基端部に凹凸形状の皺が生じることなく滑らかに連続的に湾曲する。また、座部1のスライド移動の際には、後部座板13の長孔132が座受2及び後部座受3のピンPに沿って前後移動することになるが、後部座板13はピンの頭部Paによって下方に押さえられているために浮き上がりを生じることがなく、その結果、座本体11の座受2及び後部座受3からの浮き上がりが防止されることになる。なお、座本体11の上面における滑らかさは、操作レバー4を操作してストッパギアSGとピニオンギアPGとを噛み合わせ、着座面Aの奥行き寸法を着座者の体格に対応させて座部1の移動を規制した状態においても維持される。
【0021】
また、本実施形態の椅子では、スライド機構Xを通じて着座面Aの奥行き寸法を適宜に調節した位置で、ランバーサポート8を脚部7に支持された下端部を中心に前後に回転させて、着座者の腰を前方に押し出すような姿勢に背もたれ部5の張り地51の下端部51bを前方へ押し出すことができるようにしている。すなわち、ランバーサポート8を前方に回転させた際には、このランバーサポート8に設けたピン8aが後部座受3のブラケット32に形成した孔部321内を上方へ移動することになる。そのときランバーサポート8は後部座受3を下方から前上方へ押し上げることになるが、後部座受3は下端部3aの蝶番31を中心にして前方へ回転する。この場合にも、後部座板13は、溝部131の開口幅を広げながら滑らかに湾曲の度合いを強めるため、それに追従する座本体11の後方への傾斜角度が大きくなっても迫り上がりの基端部も凹凸形状の皺を生じることなく滑らかに湾曲して、着座者には快適な座り心地を与えることができる。
【0022】
以上のように、本字実施形態の椅子によれば、着座者の体格や姿勢に応じて座本体11の着座面Aの奥行き寸法を調節するために設けたスライド機構Xによって座部1を前後にスライド移動させても、後部座受3に沿って迫り上がり座本体11の後端部11bを保持している後部座受3が溝部131の開口幅を後部座受3の傾斜に対応しながら連続的に滑らかに湾曲するため、座本体11の後端部11bも凹凸形状の皺を生じることなく滑らかに湾曲して後部座受3にすりながら迫り上がるため、着座者に違和感を与えることなく快適な座り心地を提供することができる。また、座本体11の前端部11a側は硬質の座板12によって保持されているため、座受2を構成する座フレーム21の硬さが着座者の大腿部に直接感じられることがないので、上述のように座本体11の後端部11bだけでなく全体を通じて着座者は良好な座り心地を得ることが可能である。
【0023】
特に溝部131は、樹脂製の後部座板13の裏面側に刻み付けて形成したものであるため、滑らかに湾曲し得る後部座板13を容易に形成することができる上に、裏面側に溝部131を形成したためクッション性を有する座本体11を保持する部位も滑らかにすることができる。
【0024】
また、後部座板13に長孔132を形成するとともに、座フレーム21及び後部座受3にそれぞれピンPを設け、座部1のスライド移動の際にピンPの頭部Paで後部座板13が下方に押さえられながら長孔132がピンの軸部Pbに沿って前後移動するように構成した浮上抑制部Zを形成しているので、座部1をいかなる位置に移動させても後部座板13及び座本体11の後端部が座受2及び後部座受3から浮上することがなく、着座時の安定性を向上することができる。
【0025】
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば後部座板の溝部を、厚肉部分と薄肉部分とを前後方向に隣接させて交互に連続させてジャバラ状に形成したり、浮上抑制部を、後部座板を側方から挟み込むような鈎爪状の突起を座受及び後部座受に設けるようにしても、上記実施形態と同様の効果が得られる。また、後部座板は座本体の後端部を十分に保持し得る程度の強度を有するものであれば、特に溝部を形成しなくても単に平滑な面板状の部材で滑らかに湾曲するものを採用しても構わない。さらに溝部を形成する場合には、後部座板の裏面に限らず表面側に形成することもできる。その他、移動機構として前記スライド機構以外の構成のものを採用するなど各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】
すなわち、本発明の椅子は、クッション性を有する座本体を備えた座部の前端部側を座受に支持させるとともに、座部を前後移動させる移動機構によって座受の後端部側を座受に対して後斜め上方に延びるように設けた後部座受に沿って後方へ迫り上がらせるように構成し、さらに座本体の裏面側に少なくともその前端部側から中央部までの範囲に硬質の座板を取り付け、後端部側に可撓変形可能な後部座板を取り付けて、後部座板を滑らかに湾曲させることによって、その後部座板を介して座本体の後端部を後部座受にすりながら迫り上がらせるように構成している。
【0028】
このため、移動機構によって前後移動させた座部のいかなる位置においても、後部座板が後部座受に沿って滑らかに湾曲して迫り上った状態となるため、座本体の後端部も凹凸形状の皺が生じずに滑らかに湾曲して迫り上がる。また、座本体の前端部側は硬質の座板によって保持されているため、座受の硬さが直接に大腿部に感じられることもない。したがって、着座者は臀部及び大腿部に違和感を感じることなく、快適に着座することができる。
【0029】
このようなものにおいて、後部座板に座部の移動方向と略直交する方向に延びる溝部を前後に並列的に複数形成すると、溝部の前後方向への開き具合が後部座板の湾曲度合いに対応するので、後部座板全体が滑らかに湾曲して撓み、その結果、座本体も皺を生じずに滑らかに湾曲させることが可能である。
【0030】
特に、溝部を、後部座板を部分的に窪ませるように刻み付けて設けると、上述のような効果を奏する溝部を簡単に形成することができる。
【0031】
また、後部座板と座受及び後部座受とに関係付けて設けた浮上抑制部によって、後部座板が座受及び後部座受から浮き上がらないようにすれば、座部を前後移動させても、座部の後端部が座受や後部座受に安定的に支持されるため、座り心地を良好に維持することが可能である。
【0032】
このような浮上抑制部を、後部座板に形成した前後方向に延びる長孔と、この座受及び後部座受に取り付けた前記長孔の開口幅よりも大きい頭部及び長孔に挿入される軸部を具備するピンとから構成すれば、上述のような浮上抑制部による効果を極めて簡素な構成で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す側面図。
【図2】同実施形態の座部を一部省略して示す平面図。
【図3】同座板及び後部座板を後下方から見た状態を示す斜視図。
【図4】図2におけるIV−IV線断面図。
【図5】同V−V線断面図。
【図6】同VI−VI線断面図。
【符号の説明】
1…座部
2…座受
3…後部座受
11…座本体
12…座板
13…後部座板
131…溝部
132…長孔
P…ピン
Pa…頭部
Pb…軸部
X…移動機構(スライド機構)
Z…浮上抑制部

Claims (4)

  1. クッション性を有する座本体を備えた座部と、座部の少なくとも前端部側を支持する座受と、座受の後端部側において座受が有する左右一対の座フレームに対して後上方に延びて傾斜す面板状の部材から構成される後部座受と、座部の後端部側を後部座受に沿って後方へ迫り上がらせるように座部を前後移動させる移動機構とを具備するとともに、座本体の裏面側を、少なくともその前端部側から中央部までの範囲に取り付けた硬質の座板及び後端部側に取り付けた可撓変形可能な後部座板とによって保持させて、後部座板を滑らかに湾曲させることによって、座本体の後端部を後部座板を介して後部座受にすりながら迫り上がらせるように構成し
    後部座板と座受及び後部座受とに関係付けて、座部が前後移動する際に、後部座板が座受及び後部座受から浮き上がることを抑制する浮上抑制部を形成していることを特徴とすることを特徴とする椅子。
  2. 後部座板に座部の移動方向と略直交する方向に延びる溝部を前後に並列的に複数形成していることを特徴とする請求項1記載の椅子。
  3. 溝部が、後部座板を部分的に窪ませるように刻み設けたものであることを特徴とする請求項2記載の椅子。
  4. 後部座板に前後方向に延びる長孔を形成するとともに、座受及び後部座受に前記長孔の開口幅よりも大きい頭部及び長孔に挿入される軸部を具備するピンを取り付け、これら長孔及びピンによって前記浮上抑制部を構成していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の椅子。
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