JP4018329B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、座部の後端部を迫り上がらせる機構を有する椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、着座者の体格や着座姿勢に対応して座部の着座面における奥行き寸法を変更できるように、座部を例えば前後にスライド移動させて後端部側を迫り上がらせるようにしたスライド機構等の機構を設けた椅子が種々考えられている。また、このような椅子においては、着座者の大腿部等を安定的にホールドできるように、座部を一部隆起させた隆起部を形成したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スライド機構によるスライド移動に伴って座部の後端部を後上方に迫り上がらせることによって略水平な座部の表面における領域の奥行き寸法を変更しようとした場合、上述のような隆起部を座部の前端部から後端部まで連続的に形成していると、隆起部のある部位においては座部の厚み寸法が大きくなっているために他の部位に比べて湾曲又は屈曲しにくいことになり、その結果、座部の後端部を滑らかに迫り上がらせることが困難となる。
【0004】
そこで本発明は、以上のような不具合に鑑みて、後端部を迫り上がらせる際に、その後端部の滑らかな迫り上がりを実現できる椅子を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の椅子は、部分的に隆起する隆起部を形成した座部と、前後方向に略水平に延びる座フレーム及び当該座フレームの後端部から後上方に延びて傾斜し下方より座部を支持し得る板状の後部座受を有する座受と、座部と座受とを関連づけて座部の後端部の表面を後上方に迫り上がらせる機構とを具備するものであって、前記隆起部を前後方向に延ばすとともにその後端を座部の後端部における迫り上がりの基端部に若しくは該基端部よりも前方位置に設定し、前記迫り上がりの基端部を通じて座部の前端部側における隆起部以外の着座面と後端部の表面とを滑らかに平面的に連続させていることを特徴している。隆起部としては、座部を構成するクッション体に形成したものであってもよいし、クッション体を支持する座板等に形成したものであってもよく、これらクッション体と座板等を含む座部全体に部分的に隆起部を形成したものが含まれる。
【0006】
このような構成によれば、座部に形成した隆起部が後端部にまで亘っていないので、迫り上がりの基端部を含めて座部の後端部が隆起部の存在により分厚くなることがなく、その基端部を境にして座部の後端部を前端部側から滑らかに連続させて曲げることができる。
【0007】
特に、着座者の大腿部を外側から好適にホールドするためには、隆起部を少なくとも座部の側端部に沿って形成することが好ましい。
【0008】
また、着座者の左右の大腿部を左右に振り分けて、楽な姿勢で座ることができるようにするには、隆起部を座部の幅方向略中央部において前後に延びるように形成することが好ましい。この場合、着座者の股の間において隆起部が前後に延びることになるが、それとともに座部の両側部にも隆起部を形成しておくと、大腿部のホールド感をより向上できることになる。
【0009】
さらに、座部の後端部における曲げ易さと滑らかさを維持しつつ、着座者の臀部から腰にかけても座部によって好適に支持できるようにするためには、座部の後端部を、平面的に形成することが有効となる。
【0010】
また、迫り上がりの基端部を境にした座部の曲げ易さをさらに向上するためには、座部の後端部における迫り上がりの基端部において、後端部の幅寸法を前端部側の幅寸法よりも小さくなるように設定することが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0012】
この実施形態の椅子は、図1に示すように、座部1と、背もたれ部5と、座部1を支持する座受2と、背もたれ部5を支持する背支桿6と、座受2及び背支桿6を支持し床面に接地する脚部7とを備えている。そして、着座者の体格に応じてその臀部から大腿部までの範囲を有効に支持し得る着座面Aの奥行き寸法を調節し得るようにするために、座部1と座受2とに関係付けて、座部1を前後にスライド移動させる移動機構たるスライド機構Xを設けている。このスライド機構Xは、座部1の後端部を後上方に迫り上がらせる機能を備えている。また、脚部7の上端部には、くの字形に屈曲するランバーサポート8を前後回転可能に取り付けている。このランバーサポート8は、着座者の腰を支持するためのもので、背もたれ部5の張り地51の下端部51bを後方から支持している。この張り地51の上端部51aは背支桿6の上端部に取り付けている。
【0013】
座部1は、図1〜図7に示すように、座本体11と、座本体11の前端部11aから中央部やや後方寄りの位置までを支持するように座本体11の裏面側に取り付けた硬質の座板12と、座本体11の後端部11bを支持する後部座板13とを備えている。
【0014】
座本体11は、図1及び図2に示すように、クッション性を有するウレタン素材等を一体成形してなるもので、前後方向中央部やや後方よりの位置から前端部11aまでを略水平な状態にするとともに、後端部11b側を後上方に傾斜させて迫り上がらせている。そして、後端部11bの迫り上がりの基端部11xを境にしてそれよりも後端部11bの幅寸法を前端部11a側の幅寸法よりも小さくなるように、前記迫り上がりの基端部11xにおいて側端部11cに段差を設けている。また、座本体11の表面において、着座者の大腿部を実質的に支持し得る略水平な領域を着座面Aとして設定している。さらに、その着座面Aにおいて、図2に斜視図で及び図3(a)に端面図で示すように、座本体11の両側端部11cに沿った部位及び幅方向略中央部にそれぞれ前後方向に延びて他の部位よりも隆起させた隆起部111を形成して、着座面Aを三次元的に構成している。これら隆起部111の後端111aは、前記迫り上がりの基端部11xよりも前方位置に設定している。しかして、隣接する隆起部111同士の間の谷部分に着座者の左右の大腿部をそれぞれ乗せて、大腿部を左右から隆起部111で包み込むように保持するようにしている。さらに、座本体11の後端部11bの表面は、図2に斜視図で及び図3(b)に端面図で示すように、二次元的すなわち平面的に形成しており、迫り上がりの基端部11x通じて着座面Aにおける隆起部111以外の部位と滑らかに連続させている。なお、着座者が楽な姿勢で座ることができるように膝の裏側に対応する座本体11の前端を、下方に緩く湾曲させている。また、座本体11には周囲を図示しないカバー材で覆うこともできるが、ここではそれを省略している。
【0015】
座板12は、図3〜図7に示すように、座本体11の裏面側だけでなく側端部11cも保持するように側端部12cを上方に湾曲させるとともに、前端部12aを座本体11の前端に沿うように下方に緩く湾曲させた三次元的な形状を有するものである。この座板12の前端部12aにおける一側端部12cに沿った裏面には、正面視L字状をなすブラケット121の上壁121aを下方からネジ止めして取り付けており、ブラケット121の側壁121bには前後方向に延びる長孔121cを厚み方向に貫通させて形成している。
【0016】
後部座板13は、図3〜図6に示すように、可撓変形可能で扁平なシート状をなす薄肉の樹脂板からなるもので、前端部13aを座板12の後端部12bに取り付けて座本体11の後端部11b側の略全体を下方から保持している。この後部座板13は、素材の可撓性により湾曲させることができるが、その可撓変形可能な範囲内で平面的にもなり得るものである。そして、裏面側に幅方向すなわち座部1のスライド移動方向と直交する方向に延びる溝部131を前後に所定間隔で複数形成している。この溝部131は、下方に向けて側面視略三角形状に開口するように後部座板13の裏面に刻み付けて形成したものである。また、この複数の溝部131を横切るように後部座板13の厚みを貫通して前後方向に延びる左右一対の長孔132を設けている。これら長孔132は、それぞれ後述する座フレーム21の略真上に位置づけられるように形成している。
【0017】
座受2は、図1及び図4〜図7に示すように、前端部を脚部7に支持させるとともに後端部を背支桿6に支持させて前後方向に向けて略水平に延びる左右一対の座フレーム21と、両座フレーム21同士を連結する連結部材22とを具備している。座フレーム21は、上壁211、外側壁212及び内側壁213を有し下向きに開口する断面視コ字型のチャネル材であり、連結部材22は、前壁221、後壁222及び底壁223を有し船形をなすものであって、座フレーム21の内側壁213に連結部材22の各壁の外向面を溶接などにより連結して、座フレーム21の補強を図っている。また、この長孔121cには、座フレーム21の内側壁213における前端部には、略水平方向にピン23を取り付けており、このピン23を座板12のブラケット121に形成した長孔121cに挿入して、座部1のスライド移動可能な範囲を、ピン23に沿って長孔121cが前後移動し得るように規定している。さらに、座フレーム21の後端部間には、後上方に延びて傾斜する板状の後部座受3の下端部を蝶番31を介して回転可能に取り付けている。この後部座受3の上端部3bには下方に向けて板状のブラケット32を取り付けており、このブラケット32に形成した左右に貫通する孔部321に、前記ランバーフレームの屈曲部位に設けたピン8aを移動可能に挿入することによって、後部座受3とランバーサポート8とを接続している。
【0018】
後部座板13と座受2及び後部座受3との間には、図6に拡大して示すように、座部1のスライド移動に際して後部座板13の浮き上がりを防止し得る浮上抑制部Zを形成している。具体的にこの浮上抑制部Zは、後部座板13に形成した前記長孔132と、この長孔132に挿入するように座フレーム21の後端部及び後部座受3の下端部3aにそれぞれ取り付けたピンPとから構成される。このピンPは、長孔132の左右における開口幅よりも大きい径を有する頭部Paと、長孔132に挿入される軸部Pbとを有するものである。そして、座部1を座受2及び後部座受3に取り付けるに際して、ピンPの軸部Pbを長孔132に挿入するとともに、頭部Paを長孔132の表面側に表出させて、頭部Paの下面で後部座板13を下方に押さえ付けるようにしている。
【0019】
一方、スライド機構Xは、図1、図6及び図7に示すように、座受2に取り付けた一対のラックギアRGと、このラックギアRGと噛み合うように座部1に取り付けた一対のピニオンギアPGとから構成される。ラックギアRGは、それぞれ上向面に前後に平行して並べた複数の歯を有する細長い板状をなすもので、連結部材22の底壁223の上面における側端部に固定している。ピニオンギアPGは周壁に前記ラックギアRGと等ピッチで歯を形成した円盤状をなすもので、正面視L字状をなすブラケット14の側壁142に水平支軸aを介して回転可能に取り付けている。このブラケット14の上壁141は、下方から座板12にネジ止めしている。また、水平支軸aは、左右のピニオンギアPGに共通のものであって、両ピニオンギアPGの動作の同期を図っている。さらに、このスライド機構Xにおいては、ピニオンギアPGがラックギアRGに沿って回転しながら前後移動した任意の位置でピニオンギアPGの回転を禁止して座部1のスライド移動を規制する規制手段Yを備えている。この規制手段Yは、座板12の前端部12aにおける下方に配置した操作レバー4を上下に回転させるように操作することによって上下動し、ピニオンギアPGと選択的に離接して噛み合うストッパギアSGを有している。すなわち、操作レバー4とストッパギアSGは、操作レバー4の回転動作をストッパギアSGの上下動作に変換する接続部41を介して接続されており、操作レバー4の操作によって、座部1をスライド移動可能な状態と移動を規制された状態とに選択的に切り替えることができるように構成している。
【0020】
しかして、操作レバー4を操作を通じてストッパギアSGを上動させ、ピニオンギアPGが回転可能な状態にした上で、このピニオンギアPGをラックギアRGに沿って回転させながら座部1を前後移動させると、後部座板13における撓みの位置が変化することになる。そのとき、湾曲の度合いが大きい部位においては溝部131の前後方向への開き具合が大きくなり、またその他の部位においても湾曲度合いに応じた大きさに溝部131が開き又は閉じることとなるため、後部座板13全体が滑らかに湾曲する。一方、このように滑らかに湾曲した後部座板13に保持された座本体11は、後方への迫り上がりの基端部11xに凹凸形状の皺が生じることなく滑らかに湾曲することとなり、座本体11の表面は前端部11a側から後端部11x側に亘って屈曲することなく滑らかに連続する。また、座部1のスライド移動の際には、後部座板13の長孔132が座受2及び後部座受3のピンPに沿って前後移動するが、後部座板13はピンの頭部Paによって下方に押さえられているために浮き上がりを生じることがなく、その結果、座本体11の後端部11bにおける座受2及び後部座受3からの浮き上がりが防止されることになる。なお、座本体11の表面における滑らかさは、操作レバー4を操作してストッパギアSGとピニオンギアPGとを噛み合わせ、着座面Aの奥行き寸法を着座者の体格に対応させて座部1の移動を規制した状態においても維持される。
【0021】
また、本実施形態の椅子では、スライド機構Xを通じて着座面Aの奥行き寸法を適宜に調節した位置で、ランバーサポート8を脚部7に支持された下端部を中心に前後に回転させて、着座者の腰を前方に押し出すような姿勢に背もたれ部5の張り地51の下端部51bを前方へ押し出すことができるようにしている。すなわち、このランバーサポート8を動作させる機構も、座部1の後端部11bを迫り上がらせる機能を有している。そして、ランバーサポート8を前方に回転させた際には、このランバーサポート8に設けたピン8aが後部座受3のブラケット32に形成した孔部321内を上方へ移動することになる。そのときランバーサポート8は後部座受3を下方から前上方へ押し上げることになるが、後部座受3は下端部3aの蝶番31を中心にして前方へ回転する。この場合にも、後部座板13は、溝部131の開口幅を広げながら滑らかに湾曲の度合いを強めるために滑らかに湾曲し、それに伴って座本体11の後方への傾斜角度が大きくなっても迫り上がりの基端部11xが凹凸形状の皺を生じることなく滑らかに湾曲して、着座者には快適な座り心地を与えることができる。
【0022】
このように、本実施例の椅子は、スライド機構Xによって座部1を、その一要素である座本体11の後端部11bが後上方に迫り上がるように前後にスライド移動させることができるため、着座者の体格や姿勢に応じて着座面Aの奥行き寸法を適切に調節して快適な座り心地が得られるようにしたものである。そして、座本体11の表面に形成した前後方向に延びる隆起部111の後端111aを、座本体11の後端部11bにおける迫り上がりの基端部11xよりも前方位置に設定しており、その迫り上がりの基端部11xを境にして前端部11a側における隆起部111以外の部位と後端部11bとを滑らかに連続させるように構成しているため、後端部11bには隆起部111が及んでいないことからその後端部11bが分厚くならず、その結果、迫り上がりの基端部11xを滑らかに湾曲させて着座時の快適さをさらに向上することができる。したがって、このような椅子によれば、座本体11の前端部11a側では着座者の大腿部を好適に支持することができるだけでなく、後上方に迫り上がる後端部11bでは臀部から腰にかけての部位を良好に支持することができ、さらには臀部と大腿部との境目に対応する迫り上がりの基端部11xおいても滑らかな接触感が得られることになり、極めて良好な座り心地の椅子を構成することが可能である。
【0023】
特に、着座面Aに形成した隆起部111を、座本体11の両側端部11cに沿った部位と、幅方向略中央部とにそれぞれ前後に延びるように形成しているため、着座者の左右の大腿部をそれぞれ外側及び内側からホールドして、安定感のある座り心地を得ることができる。
【0024】
また、座本体11の後端部11bにおける表面は平面的に形成しているので、座部1のスライド移動によって迫り上がりの基端部11xの位置が前後に変化しても、湾曲の滑らかさを維持することができるため、着座者の臀部から腰にかけてを異物感なく好適に支持することができる。
【0025】
さらに、座本体11の迫り上がりの基端部11xにおいて、側端部11cに段差が生じるように、後端部11bの幅寸法を前端部11a側の幅寸法よりも小さく設定しているので、形成された段差によって迫り上がりの基端部11xを境にした湾曲のさせ易さをさらに向上することができる。
【0026】
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、隆起部の後端が迫り上がりの基端部を越えて後端部にまで及んでいなければ、座本体の側端部にのみ或いは中央部にのみ、若しくは他の適切な部位に形成してもよい。また、スライド機構などのその他各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0028】
すなわち、本発明の椅子は、座部をその後端部が後上方に迫り上がるに当たって、座部に形成した前後方向に延びる隆起部の後端を、座部の後端部における迫り上がりの基端部に若しくはそれよりも前方位置に設定し、その迫り上がりの基端部を境にして座部の前端部側における隆起部以外の部位と後端部とを滑らかに連続させるように構成している。そのため、座部に形成した隆起部が後端部にまで亘っていないので、迫り上がりの基端部を含めて座部の後端部が隆起部の存在により分厚くなることがなく、その基端部を境にして座部の後端部を前端部側から滑らかに連続させて曲げることができる。したがって、このような椅子によれば、座部の前端部側においては着座者の体格に応じてその領域の奥行き寸法を適切に変更して大腿部を有効に支持できるとともに、後上方に迫り上がる座部の後端部では着座者の臀部から腰にかけての部位を良好に支持することができ、さらには臀部と大腿部との境目においても滑らかな接触感が得られることになり、極めて良好な座り心地の椅子を構成することが可能である。
【0029】
特に、隆起部を少なくとも座部の側端部に沿って形成している場合には、着座者の大腿部を外側からホールドして、安定感のある座り心地を得ることができる。また、隆起部を座部の幅方向略中央部において前後に延びるように形成すると、着座者の股の間において隆起部が前後に延びることになって、着座者の左右の大腿部を座部上で左右に分けて楽な姿勢で座ることができ、さらには、座部の両側端部と中央部にそれぞれ隆起部を形成すれば、左右の大腿部をそれぞれ内外からホールドできるため、着座時の安定感を更に向上することが可能である。
【0030】
また、座部の後端部を平面的に形成すれば、スライド移動によって座部の後端部における迫り上がりの基端部の位置が変化しても、その基端部における曲げ易さと滑らかさを維持することができる上に、着座者の臀部から腰にかけてを異物感なく好適に支持することができる。
【0031】
さらに、座部の後端部における迫り上がりの基端部において、例えば座部の側端部に段差を形成するなどして後端部の幅寸法を前端部側の幅寸法よりも小さく設定している場合には、座部の幅寸法が前端部から後端部まで略一定である場合と比べて、迫り上がりの基端部を境にした座部の曲げ易さを有効に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略的な側面図。
【図2】同実施形態における座本体の斜視図。
【図3】同座部の要部を示す概略的な端面図。
【図4】同実施形態の座板及び後部座板を後下方から見た状態を示す斜視図。
【図5】同座部、座受及び後部座受の後端部側を拡大して示す断面図。
【図6】同実施形態の要部を示す側断面図。
【図7】同縦断面図。
【符号の説明】
1…座部
11a…前端部
11b…後端部
11c…側端部
11x…迫り上がりの基端部
111…隆起部
X…スライド機構

Claims (5)

  1. 部分的に隆起する隆起部を形成した座部と、前後方向に略水平に延びる座フレーム及び当該座フレームの後端部から後上方に延びて傾斜し下方より座部を支持し得る板状の後部座受を有する座受と、座部と座受とを関連づけて座部の後端部の表面を後上方に迫り上がらせる機構とを具備するものであって
    前記隆起部を前後方向に延ばすとともにその後端を座部の後端部における迫り上がりの基端部に若しくは該基端部よりも前方位置に設定し、前記迫り上がりの基端部を通じて座部の前端部側における隆起部以外の着座面と後端部の表面とを滑らかに平面的に連続させていることを特徴とする椅子。
  2. 隆起部を、少なくとも座部の側端部に沿って形成していることを特徴とする請求項2椅子。
  3. 隆起部を、座部の幅方向略中央部において前後に延びるように形成していることを特徴とする請求項1又は2記載の椅子。
  4. 座部の後端部を、平面的に形成していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の椅子。
  5. 座部の後端部における迫り上がりの基端部において、該後端部の幅寸法を前端部側の幅寸法よりも小さく設定していることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の椅子。
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