JP4804020B2 - エレベータの蓄電制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータのかごを上下移動するモータの回生電力を蓄電器に蓄積し、モータの力行運転時に蓄電器に蓄積された直流電力をモータに供給するハイブリッド型のエレベータ制御システムに係わり、特に、このシステムに組込まれた蓄電器の制御を行うエレベータの蓄電制御装置に関する。
一般に、エレベータ制御システムにおいては、電力消費量を低減すると共に、エレベータ制御の必要電力容量を低下する目的で、エレベータのかごを上下移動するモータの回生電力を蓄電器に蓄積し、モータの力行運転時に蓄電器に蓄積された直流電力をモータに供給するようにしている(特許文献1参照)。
図13は、上述した蓄電器が組込まれたハイブリッド型のエレベータ制御システムの概略構成図である。
三相商用交流電源である外部の交流電源1から供給される三相交流はダイオードブリッジ回路からなる整流器2で全波整流され、平滑コンデンサ3でリップル分が吸収され、インバータ4に供給される。このインバータ4は、スイッチング素子とダイオードとの並列回路をブリッジ接続した構成を有しており、平滑コンデンサ3で平滑された直流を三相交流に変換してモータ5に供給する。このモータ5は主シーブ6を回転制御する。主シーブ6及び副シーブ7には両端にかご8及び釣合い重り9が取付けられたロープ10が掛られている。
乗客が搭乗している状態のかご8の重量と釣合い重り9の重量との関係において、重量が大きい側が上昇している期間においてモータ5は力行運転状態となり、重量が大きい側が下降している期間においてモータ5は発電機として動作し回生運転状態となる。
モータ5の力行運転期間においては、インバータ4は整流器2で整流された直流を交流に変換してモータ5に供給する。一方、モータ5の回生運転期間においては、モータ5の回生電力はインバータ4で直流に変換されて整流器2側に出力され、平滑コンデンサ3に蓄積される。平滑コンデンサ3の両端には電圧計11が接続されている。
さらに、インバータ4の整流器2側端には、インバータ4から供給される回生電力を蓄電器12に蓄積し、蓄積された電力をインバータ4を介してモータ5に供給する充放電回路13が接続されている。また、蓄電器12の蓄積された電力の状態をこの充放電回路13を介して制御する蓄電制御装置14が設けられている。
蓄電制御装置14内には、蓄電器12の電圧を検出する電圧検出部15と、電圧検出部15の動作を制御する電圧検出制御部16と、充放電制御部17とが設けられている。
次に、充放電回路13及び充放電制御部17の基本動作を説明する。モータ5の回生運転期間においては、インバータ4から供給される回生電力に起因して、平滑コンデンサ3の端子電圧(コンデンサ電圧)Vcが上昇し、この電圧計11で検出されたコンデンサ電圧Vcが規定電圧値VHを超えると、充放電制御部17は、充放電回路13のスイッチング素子18をオンする。すると、インバータ4から供給される回生電力が充電リアクトル19を介して蓄電器12に蓄積される。なお、充電リアクトル19の両端に逆流防止用のダイオード20が接続されている。
モータ5の力行運転期間においては、整流器2から出力される直流電力がインバータ4へ供給されるが、インバータ4の負荷に起因して、インバータ4の整流器2側電圧、すなわち平滑コンデンサ3の端子電圧(コンデンサ電圧)Vcが一時的に低下する。このコンデンサ電圧Vcが規定電圧値VLを下回ると、充放電制御部17は、充放電回路13のスイッチング素子21をオンする。すると、蓄電器12、放電リアクトル22、スイッチング素子21の閉回路が形成され、この閉回路に放電電流が流れる。そこで、スイッチング素子21をオフすると放電リアクトル22に蓄えられた電力(エネルギー)がダイオード23を介してインバータ4の整流器2側端子へ供給される。このように、スイッチング素子21に対するオン、オフを繰り返すことにより、蓄電器12に蓄積された電力をインバータ4を介して、モータ5に供給することができる。
次に、蓄電制御装置14における電圧検出部15と電圧検出制御部16との構成、及び動作を図14を用いて説明する。
一般的に、ハイブリッド型のエレベータ制御システムにおいて、モータ5の回生電力の電圧は100〜300V程度であるので、蓄電器12を直列接続された例えば10個等の複数のニッケル・水素型の単位蓄電器24で構成している。したがって、各単位蓄電器24に充電される電力の電圧は10〜30Vとなる。各単位蓄電器24の電圧は各電圧検出器25で検出されて、電圧検出A/D変換部26の各入力端子へ入力される。各電圧検出器25は、例えば、オペアンプと電圧低下用の抵抗回路とで構成された一種の電圧変換回路であり、単位蓄電器24の10〜30Vの電圧を、電圧検出A/D変換部26の電源電圧レベルとなる、DC5V換算の電圧データに降圧する。したがって、各電圧検出器25は、高精度で電圧変換する回路技術が要求される。
電圧検出A/D変換部26の各入力端子には、それぞれアドレスA1〜ANが付されており、電圧検出A/D変換部26は、各入力端子に入力された各電圧検出器25のアナログの電圧を一定のサンプリング周期で読取って、8〜16bit程度のデジタルデータの電圧値に変換する。
電圧検出制御部16は、アドレスバス27を介して、電圧検出A/D変換部26に対して、各電圧検出器25を指定するアドレスA1〜ANを指定することにより、電圧検出A/D変換部26からデータバス28を介して、各電圧検出器25のデジタルの電圧値を得る。変換データが16bitの範囲であれば、得られる電圧値は2byteデータとなる。電圧検出制御部16は、各電圧検出器25のデジタルの電圧値を充放電制御部17へ送信する。
充放電制御部17は、前述したように、電圧計11で検出されたコンデンサ電圧Vcに基づいて、充放電回路13を介して、蓄電器12に対する充放電制御を実施するとともに、各電圧検出器25の電圧値を常時監視し、異常が生じた時点で蓄電器12に対する充電時にトリクル充電や急速充電を実施する。また、各単位蓄電器24相互間に電圧不均衡が生じた場合には、一旦蓄電器12の全充電電力を放電させたのち、再度最初から充電を実施すリフレッシュ充放電等の制御を行う。
特開平10−236743号公報
しかしながら、上述したエレベータの蓄電制御装置においても、まだ解消すべき次のような課題があった。
上述したように、蓄電制御装置14は、常時、蓄電器12の単位蓄電器24毎に電圧監視を行っており、この監視により蓄電器12に対する効率的で安全な充放電制御が可能となる重要な役割を担う。
蓄電器12の電圧を精度よくかつ効率的に監視するためには、蓄電器12から各電圧検出器25と電圧検出A/D変換部26とに流入する電流量を抑制することが重要となる。すなわち、蓄電器12から各電圧検出器25に流入する電流量が大きいと、蓄電器12に蓄積されている電力量が低下して、モータ5の力行運転時に、この蓄電器12から効果的にモータ5に電力提供を実施できない。
しかしながら、蓄電器12の蓄電制御装置14による電圧監視は常時動作している。各単位蓄電器24から各電圧検出器25へ流入する電流が例えば2〜5mAの範囲だとすると、各単位蓄電器24の電流容量が1000mAhであるならば、常時5mAの電流流出は、蓄電器12にとって、無視できない値である。
特に、仮に夜間等においてエレベータの停止状態が継続した場合、回生電力は発生しないため蓄電器12に対する充電動作は行われない。この期間においても、蓄電器12の蓄電制御装置14よる電圧監視は常時動作しているので、エレベータの停止状態時の蓄電器12における電流消費はより大きい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、蓄電器の充電状態を検出するための検出器に対する検出用電流の供給を周期的に実施することにより、蓄電器の充電状態を監視するために必要な当該蓄電器の電力消費を大幅に低減でき、モータの力行運転時に蓄電器から効果的にモータに電力提供を実施でき、ハイブリッド型のエレベータ制御システムを効率的に運転できるエレベータの蓄電制御装置を提供することを目的とする。
発明のエレベータの蓄電制御装置は、モータの走行、停止状態を検出する走行停止検出手段と、蓄電器の電圧を検出する電圧検出器と、蓄電器と電圧検出器との間に介挿されたスイッチング素子と、走行停止検出手段がモータの走行状態を検出している期間においてスイッチング素子を第1の周期で規定時間だけ導通し、走行停止検出手段がモータの停止状態を検出している期間においてスイッチング素子を第1の周期より長い第2の周期で規定時間だけ導通するスイッチング素子制御手段と、電圧検出器にて第1又は第2の周期で順次検出される各電圧を参照して、モータの回生運転時及び力行運転時に蓄電器に対する充放電制御を行う充放電制御手段とを備えている。
このように構成されたエレベータの蓄電制御装置においては、蓄電器と電圧検出器との間にスイッチング素子が介挿され、このスイッチング素子は、モータの走行状態時においては短い周期で導通し、モータの停止状態時においては長い周期で導通する。したがって、その結果、電圧検出器には、蓄電器から常時検出用の電流が供給されているのではなく、エレベータ制御システムの動作がほぼ停止状態においては、蓄電器の充電状態の検出の間隔は長くてよいので、モータの停止状態時における蓄電器における自己の充電状態を監視するための電力消費を大幅に低下できる。
また、別の発明のエレベータの蓄電制御装置は、エレベータのかごにおける上下移動時の速度パターンを検出する速度パターン検出手段と、蓄電器の電圧を検出する電圧検出器と、蓄電器と電圧検出器との間に介挿されたスイッチング素子と、このスイッチング素子を、速度パターン検出手段にて検出された速度パターン応じて変化する周期で規定時間だけ導通するスイッチング素子制御手段と、電圧検出器にて変化する周期で順次検出される各電圧を参照して、モータの回生運転時及び力行運転時に蓄電器に対する充放電制御を行う充放電制御手段とを備えている。
このように構成されたエレベータの蓄電制御装置においては、蓄電器と電圧検出器との間に介挿されたスイッチング素子は、エレベータのかごにおける上下移動時の速度パターンに応じた周期で導通される。したがって、例えばモータの加減速期間中においては短い周期で蓄電器の充電状態の検出を行い、モータの停止又は一定速度期間中においては長い周期で蓄電器の充電状態の検出を行うことによって、蓄電器に対する高い監視精度を維持した状態で蓄電器の電力消費をより一層低下できる。
また、別の発明のエレベータの蓄電制御装置は、モータの走行、停止状態を検出する走行停止検出手段と、蓄電器の近傍に配設された感熱素子と、感熱素子を介して蓄電器の温度を検出する温度検出器と、感熱素子と温度検出器との間に介挿されたスイッチング素子と、走行停止検出手段がモータの走行状態を検出している期間においてスイッチング素子を第1の周期で規定時間だけ導通し、走行停止検出手段がモータの停止状態を検出している期間においてスイッチング素子を第1の周期より長い第2の周期で規定時間だけ導通するスイッチング素子制御手段と、温度検出器にて第1又は第2の定周期で順次検出される各温度を参照して、モータの回生運転時及び力行運転時に蓄電器に対する充放電制御を行う充放電制御手段とを備えている。
このように構成されたエレベータの蓄電制御装置においては、蓄電器の充電状態を間接的に検出する温度検出器を採用している。そして、この温度検出器は、蓄電器に近接配置された感熱素子を介して、蓄電器の温度を検出する。感熱素子と温度検出器との間に介挿されたスイッチング素子は、モータの走行状態時においては短い周期で導通し、モータの停止状態時においては長い周期で導通する。その結果、温度検出器には、蓄電器から感熱素子を介して常時検出用の電流が供給されているのではなく、エレベータ制御システムの動作がほぼ停止状態においては、蓄電器の充電状態の検出の間隔は長くてよいので、モータの停止状態時における蓄電器における自己の充電状態を監視するための電力消費を大幅に低下できる。
また、別の発明のエレベータの蓄電制御装置は、エレベータのかごにおける上下移動時の速度パターンを検出する速度パターン検出手段と、蓄電器の近傍に配設された感熱素子と、感熱素子を介して蓄電器の温度を検出する温度検出器と、感熱素子と温度検出器との間に介挿されたスイッチング素子と、このスイッチング素子を、速度パターン検出手段にて検出された速度パターン応じて変化する周期で規定時間だけ導通するスイッチング素子制御手段と、温度検出器にて変化する周期で順次検出される各温度を参照して、モータの回生運転時及び力行運転時に蓄電器に対する充放電制御を行う充放電制御手段とを備えている。
このように構成されたエレベータの蓄電制御装置においては、感熱素子と温度検出器との間に介挿されたスイッチング素子は、エレベータのかごにおける上下移動時の速度パターンに応じた周期で導通され。したがって、例えばモータの加減速期間中においては、短い周期で蓄電器の充電状態の検出を行い、モータの停止又は一定速度期間中においては、長い周期で蓄電器の充電状態の検出を行うことによって、蓄電器に対する高い監視精度を維持した状態で蓄電器の電力消費をより一層低下できる。
本発明においては、蓄電器の電圧を検出するための電圧検出器に対する検出用電流の供給又は蓄電器の充電状態を間接的に検出する温度検出器に対する検出用電流の供給を周期的に実施している。
したがって、蓄電器の充電状態を監視するための電力消費を大幅に低減でき、モータの力行運転時に蓄電器から効果的にモータに電力提供を実施でき、エレベータ制御システムを効率的に運転できる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置が組込まれたエレベータ制御システムの概略構成図である。図13に示した従来の蓄電制御装置14が組込まれたエレベータ制御システムと同一部分には、同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
交流電源1から供給される三相交流は整流器2で全波整流され、平滑コンデンサ3でリップル分が吸収され、インバータ4に供給される。インバータ4は平滑コンデンサ3で平滑された直流を三相交流に変換してモータ5に供給する。このモータ5は主シーブ6を回転制御する。主シーブ6及び副シーブ7には両端にかご8及び釣合い重り9が取付けられたロープ10が掛られている。
モータ5の力行運転期間においては、インバータ4は整流器2で整流された直流を交流に変換してモータ5に供給する。一方、モータ5の回生運転期間においては、モータ5の回生電力はインバータ4で直流に変換されて整流器2側に出力され、平滑コンデンサ3に蓄積される。平滑コンデンサ3の両端には電圧計11が接続されている。
さらに、インバータ4の整流器2側端には、インバータ4から供給される回生電力を蓄電器12に蓄積し、蓄積された電力をインバータ4を介してモータ5に供給する充放電回路13が接続されている。また、蓄電器12に蓄積された電力の状態(充電状態)を充放電回路13を介して制御する蓄電制御装置30が設けられている。
蓄電制御装置30内には、蓄電器12の電圧を検出する電圧検出部31と、電圧検出部31の動作を制御する電圧検出制御部32と、充放電制御部33とが設けられている。充放電制御部33は、図13に示した従来の充放電制御部1と同様に、電圧計11で検出されたコンデンサ電圧Vcを判断基準として、モータ5の回生運転期間においては、インバータ4から供給される回生電力を充放電回路13を介して蓄電器12へ充電する。モータ5の力行運転期間においては、蓄電器12に蓄積された電力を充放電回路13で放電してインバータ4を介してモータ5に供給する。
図2は蓄電制御装置30における電圧検出部31の概略構成を示すブロック図である。図14に示す従来の電圧検出部15と同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
充電電圧が100〜300Vとなる蓄電器12は例えば10個等の複数の単位蓄電器24で構成されている。したがって、単位蓄電器24に充電される電力の電圧は10〜30Vとなる。各単位蓄電器24の電圧はスイッチング素子としてのMOS型のFET34を介して各電圧検出器25で検出されて、電圧検出A/D変換部36の各入力端子へ入力される。電圧検出A/D変換部36から、図4のタイムチャートに示すように、一定周期TSで規定時間TAだけハイレベルとなるゲート信号35が出力され、各FET34に共通に印加される。したがって、各FET34は一定周期TSで規定時間TAだけ導通する。各電圧検出器25は、例えば、オペアンプと電圧低下用の抵抗回路とで構成された一種の電圧変換回路であり、各FET34が導通している規定時間TA内において、単位蓄電器24の10〜30Vの電圧を、電圧検出A/D変換部26の電源電圧レベルとなる、DC5V換算の電圧データに降圧する。
図3は、電圧検出A/D変換部36の概略構成を示すブロック図である。この電圧検出A/D変換部36内には、複数の入力端子を有するA/D変換器37、RAM38、ゲート信号発生部39、FET導通制御部40、アドレスバス27、データバス28が設けられている。
ゲート信号発生部39は、FET導通制御部40で指定された周期TSを有し、この周期TS毎に規定時間TAだけハイレベルとなる図4に示すゲート信号35を各FET34へ送出する。
A/D変換器37の各入力端子にはそれぞれアドレスA1〜ANが付されており、A/D変換器37は、各入力端子に入力された各電圧検出器25のアナログの電圧を読取って、同時に10bit程度のデジタルデータの各電圧値D1〜DNに変換する。
この電圧検出部31及び電圧検出制御部32の電圧検出動作を図4に示すタイムチャートを用いて説明する。
周期TS毎に規定時間TAだけハイレベルとなるゲート信号35の規定時間TAが開始されると、A/D変換器37は、各入力端子に入力された各電圧検出器25のアナログの電圧を読取ってデジタルの各電圧値D1〜DNに変換する。規定時間TAは、各入力端子に入力された各電圧検出器25のアナログの電圧を読取ってデジタルの各電圧値D1〜DNに変換するに要する時間に基づいて決定され、実施形態においては、5msである。
次に、A/D変換器37は、RAM38へ書込(WR)信号を出力するとともに、アドレスバス27にRAM38の書込アドレスA1〜ANを順次出力し、データバス28に各電圧値D1〜DNを順次出力する。その結果、RAM38の各アドレスA1〜ANに各電圧値D1〜DNが順次書込まれる。
その後、電圧検出制御部32は、RAM38へ読出(RD)信号を出力するとともに、アドレスバス27にRAM38に対する読出アドレスA1〜ANを順次出力する。その結果、RAM38からデータバス28に各電圧値D1〜DNが順次出力される。電圧検出制御部32は、データバス28に順次出力される各電圧値D1〜DNを、蓄電器12を構成する各単位蓄電器24の電圧値D1〜DNとして取込む。
この電圧検出制御部32がRAM38に記憶された電圧値D1〜DNを読取るに要する時間は例えば500nsと、前述した各電圧検出器25のアナログの電圧を読取ってデジタルの各電圧値D1〜DNに変換するに要する5msの時間に比較して非常に短い。
なお、ゲート信号35の規定時間TAが開始されてから、電圧検出制御部32が各単位蓄電器24の電圧値D1〜DNの取込終了までの所要時間TBは、ゲート信号35の一定周期TSに比較して格段に短い。
このように、電圧検出制御部32は、ゲート信号35の一定周期TSで、蓄電器12を構成する各単位蓄電器24の電圧値D1〜DNを順次取込んでいく。電圧検出制御部32は取込んだ各単位蓄電器24の電圧値D1〜DNを充放電制御部33へ送出する。
充放電制御部33は、前述したように、電圧計11で検出されたコンデンサ電圧Vcに基づいて、充放電回路13を介して、蓄電器12に対する充放電制御を実施するとともに、各単位蓄電器24の電圧値D1〜DNを一定周期TSで監視し、異常が生じた時点で蓄電器12に対する充電時にトリクル充電や急速充電を実施する。また、各単位蓄電器24相互間に電圧不均衡が生じた場合には、一旦蓄電器12の全充電電力を放電させたのち、再度最初から充電を実施するリフレッシュ充放電等の制御を行う。
このように構成された第1実施形態のエレベータの蓄電制御装置30においては、蓄電器12を構成する各単位蓄電器24と各電圧検出器25との間にスイッチング素子としてのFET34が介挿されている。この各FET34はゲート信号35によって一定周期TSで規定時間TAだけ導通される。したがって、各電圧検出器25には、蓄電器12の各単位蓄電器24から常時検出用の電流が供給されているのではなくて、一定周期TSで規定時間TAだけ検出用の電流が供給される。よって、蓄電器12における自己の充電状態を監視するための電力消費を大幅に低減できる。
例えば、モータ5停止時において、ゲート信号35の一定周期TSが500msで、規定時間TAが5msとすれば、5ms/500msで1/100であり、導通時に各単位蓄電器24から各電圧検出器25に供給される検出用の電流が5mAとすると、従来装置における5mAの消費電流を本実施形態においては、0.05mAまで低減できる。
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置が組込まれたエレベータ制御システムの概略構成図である。図1に示した第1実施形態の蓄電制御装置30が組込まれたエレベータ制御システムと同一部分には、同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
この第2実施形態のエレベータの蓄電制御装置30a内には、蓄電器12の電圧を検出する電圧検出部31aと、電圧検出部31aの動作を制御する電圧検出制御部32aと、充放電制御部33と、走行停止検出部41が設けられている。電圧検出部31aの詳細構成は、図2、図3に示す第1実施形態の電圧検出部31とほぼ同じであるので、説明を省略する。
走行停止検出部41は、インバータ4の整流器2側電圧の変化からモータ5の走行状態、停止状態を検出して、走行状態でハイレベルとなり、停止状態でローレベルとなる図6に示す走行停止信号42を電圧検出制御部32aへ送出する。
電圧検出制御部32aは、走行停止信号42に同期する周期制御信号43を電圧検出部31aへ送出する。この周期制御信号43は、図6に示すように、走行状態でハイレベルとなり、停止状態でローレベルとなる。
電圧検出部31aへ入力された周期制御信号43は、この電圧検出部31a内に設けられた図3に示すFET導通制御部40へ入力される。FET導通制御部40は、ゲート信号発生部39から出力されるゲート信号35の周期を、図6に示すように、周期制御信号43の信号レベルに応じて変更する。具体的には、ゲート信号35の周期は、モータ5の走行状態においては第1の周期TS1となり、モータ5の停止状態においては第1の周期TS1より長い第2の周期TS2となる。
したがって、ゲート信号35は、モータ5の走行状態を検出している期間において各FET34を第1の周期TS1で規定時間TAだけ導通し、モータ5の停止状態を検出している期間において各FET34を第1の周期TS1より長い第2の周期TS2で規定時間TAだけ導通する。
その結果、電圧検出部31aは、モータ5の走行状態においては第1の周期TS1で各単位蓄電器24の電圧値D1〜DNを検出し、モータ5の停止状態においては第2の周期TS2で各単位蓄電器24の電圧値D1〜DNを検出する。この電圧検出部31aで検出された各単位蓄電器24の電圧値D1〜DNは、電圧検出制御部32aを介して充放電制御部33へ入力される。
このように構成された第2実施形態のエレベータの蓄電制御装置30aにおいては、蓄電器12の各単位蓄電器24と各電圧検出器25との間に介挿されたFET34は、モータ5の走行状態時においては短い周期で導通し、モータ5の停止状態時においては長い周期で導通する。その結果、エレベータ制御システムの動作がほぼ停止状態においては、蓄電器12の充電状態の検出の間隔は長くてよいので、モータの停止状態時における蓄電器12の電力消費をより一層低下できる。
例えば、モータ5の走行状態における第1の周期TS1を50msとし、モータ5の停止状態における第2の周期TS2を500msとした場合、モータ5の停止状態における蓄電器12の電力消費を、モータ5の走行状態に比較して、5ms/50ms=1/10まで低減できる。
(第3実施形態)
図7は本発明の第3実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置が組込まれたエレベータ制御システムの概略構成図である。図1に示した第1実施形態の蓄電制御装置30が組込まれたエレベータ制御システムと同一部分には、同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
このエレベータ制御システムにおいては、エレベータのかごにおける上下移動時の走行方向も含めた速度をモータ5の回転速度で検出する速度検出器44がモータ5に取付けられている。速度検出器44は、検出した速度を示す図8のように、アナログの速度信号45を蓄電制御装置30bへ送出する。
この第3実施形態のエレベータの蓄電制御装置30b内には、蓄電器12の電圧を検出する電圧検出部31bと、電圧検出部31bの動作を制御する電圧検出制御部32bと、充放電制御部33と、速度パターン判定部46とが設けられている。電圧検出部31bの詳細構成は、図2、図3に示す第1実施形態の電圧検出部31とほぼ同じであるので、説明を省略する。
速度パターン判定部46は、速度検出器44から入力された図8に示すアナログの速度信号45から速度パターン信号47を生成して、電圧検出制御部32bへ送出する。具体的には、アナログの速度信号45の波形を時間微分して、時間微分した波形を2値化することによって、速度パターン信号47を得る。したがって、エレベータが加減速期間中においてはハイレベルを有し、エレベータが停止又は一定速度期間中においてはローレベルを有する速度パターン信号47となる。
電圧検出制御部32bは、速度パターン信号47に同期する周期制御信号48を電圧検出部31bへ送出する。この周期制御信号48は、加減速期間中でハイレベルとなり、停止又は一定速度期間中でローレベルとなる。
電圧検出部31bへ入力された周期制御信号48は、この電圧検出部31b内に設けられた図3に示すFET導通制御部40へ入力される。FET導通制御部40は、ゲート信号発生部39から出力されるゲート信号35の周期を、図8に示すように、周期制御信号48の信号レベルに応じて変更する。具体的には、ゲート信号35の周期は、エレベータの加減速期間中においては第1の周期TS1となり、エレベータの停止又は一定速度期間中においては第1の周期TS1より長い第2の周期TS2となる。
したがって、ゲート信号35は、エレベータの加減速期間中において各FET34を第1の周期TS1で規定時間TAだけ導通し、エレベータの停止又は一定速度期間中において各FET34を第1の周期TS1より長い第2の周期TS2で規定時間TAだけ導通する。
その結果、電圧検出部31bは、エレベータの加減速期間中においては第1の周期TS1で各単位蓄電器24の電圧値D1〜DNを検出し、エレベータの停止又は一定速度期間中においては第2の周期TS2で各単位蓄電器24の電圧値D1〜DNを検出する。この電圧検出部31aで検出された各単位蓄電器24の電圧値D1〜DNは、電圧検出制御部32bを介して充放電制御部33へ入力される。
このよう構成された第3実施形態のエレベータの蓄電制御装置30bにおいては、蓄電器12の各単位蓄電器24と各電圧検出器25との間に介挿されたFET34は、エレベータの加減速期間中においては短い周期で導通し、エレベータの停止又は一定速度期間中においては長い周期で導通する。その結果、エレベータ制御システムの動作がほぼ定常状態においては、蓄電器12の充電状態の検出の間隔は長くてよいので、エレベータの加減速期間中における蓄電器12に対する高い監視精度を維持した状態で蓄電器12の電力消費をより一層低下できる。
よって、上述した第2実施形態のエレベータの蓄電制御装置30aとほぼ同じ作用効果を奏することができる。
(第4実施形態)
図9は本発明の第4実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置が組込まれたエレベータ制御システムの概略構成図である。図1に示した第1実施形態の蓄電制御装置30が組込まれたエレベータ制御システムと同一部分には、同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
この第4実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置30c内には、蓄電器12の温度を検出する温度検出部31cと、温度検出部31cの動作を制御する温度検出制御部32cと、充放電制御部33aとが設けられている。
図10は蓄電制御装置30cにおける温度検出部31cの概略構成を示すブロック図である。図2に示す第1実施形態の電圧検出部31と同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
蓄電器12は10個等の複数の単位蓄電器24で構成されている。各単位蓄電器24の近傍にサーミスタからなる感熱素子50が配設されている。各感熱素子50の一端は蓄電器12に接続され、各感熱素子50の他端はFET34を介して各温度検出器51に接続されている。
各単位蓄電器24は、充電されている電力量が上昇すると発熱量が増加し、温度が上昇する。したがって、各単位蓄電器24の温度を検出することによって、各単位蓄電器24の充電状態を把握できる。各単位蓄電器24の温度が変化すると、感熱素子50の抵抗値が変化するので、温度検出器51に流入する電流値が変化する。よって、温度検出器51は感熱素子50を介して単位蓄電器24の温度を検出する。各温度検出器51は検出した各単位蓄電器24の温度を温度検出A/D変換部36aの各入力端子へ送出する。
温度検出A/D変換部36aから、図4のタイムチャートに示すように、一定周期TSで規定時間TAだけハイレベルとなるゲート信号35が出力され、各FET34に共通に印加される。したがって、各FET34は一定周期TSで規定時間TAだけ導通する。よって、各温度検出器51は、一定周期TSで各単位蓄電器24の温度を検出して、温度検出A/D変換部36aへ送出する。
温度検出A/D変換部36aは、一定周期TSで入力された各単位蓄電器24の温度をデジタルの温度値D1〜DNに変換して、温度検出制御部32cへ送出する。温度検出制御部32cは取込んだ各単位蓄電器24の温度値D1〜DNを充放電制御部33cへ送出する。
充放電制御部33cは、前述したように、電圧計11で検出されたコンデンサ電圧Vcに基づいて、充放電回路13を介して、蓄電器12に対する充放電制御を実施するとともに、各単位蓄電器24の温度値D1〜DNを一定周期TSで監視し、異常が生じた時点で蓄電器12に対する充電時にトリクル充電や急速充電を実施する。また、各単位蓄電器24相互間に電圧不均衡が生じた場合には、一旦蓄電器12の全充電電力を放電させたのち、再度充電を実施すリフレッシュ充放電等の制御を行う。
このように構成された第4実施形態のエレベータの蓄電制御装置30cにおいても、蓄電器12から各感熱子50を介して温度検出器51へ電流が流入する時間は、一定周期TS内における規定時間TAだけに限定されるので、前述した第1実施形態のエレベータの蓄電制御装置30とほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
(第5実施形態)
図11は本発明の第5実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置が組込まれたエレベータ制御システムの概略構成図である。図9に示した第4実施形態の蓄電制御装置30cが組込まれたエレベータ制御システムと同一部分には、同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
この第5実施形態のエレベータの蓄電制御装置30d内には、蓄電器12の温度を検出する温度検出部31dと、温度検出部31dの動作を制御する温度検出制御部32dと、充放電制御部33aと、走行停止検出部41が設けられている。温度検出部31dの詳細構成は、図10に示す第4実施形態の温度検出部31cほぼ同じであるので、説明を省略する。
走行停止検出部41は、図5に示す第2実施形態の走行停止検出部41と同様に、インバータ4の整流器2側電圧の変化からモータ5の走行状態、停止状態を検出して、走行状態でハイレベルとなり、停止状態でローレベルとなる図6に示す走行停止信号42を温度検出制御部32dへ送出する。
温度検出制御部32dは、走行停止信号42に同期する周期制御信号43を温度検出部31dへ送出する。この周期制御信号43は、図6に示すように、走行状態でハイレベルとなり、停止状態でローレベルとなる。
温度検出部31dの温度検出A/D変換部36aは、図6に示すように、周期制御信号43の信号レベルに応じて周期が変更するゲート信号35を各FET34へ送出する。具体的には、このゲート信号35の周期は、モータ5の走行状態においては第1の周期TS1となり、モータ5の停止状態においては第1の周期TS1より長い第2の周期TS2となる。
したがって、ゲート信号35は、モータ5の走行状態を検出している期間において各FET34を第1の周期TS1で規定時間TAだけ導通し、モータ5の停止状態を検出している期間において各FET34を第1の周期TS1より長い第2の周期TS2で規定時間TAだけ導通する。
その結果、温度検出部31dは、モータ5の走行状態においては第1の周期TS1で各単位蓄電器24の温度値D1〜DNを検出し、モータ5の停止状態においては第2の周期TS2で各単位蓄電器24の温度値D1〜DNを検出する。この温度検出部31dで検出された各単位蓄電器24の温度値D1〜DNは、温度検出制御部32dを介して充放電制御部33aへ入力される。
このように構成された第5実施形態のエレベータの蓄電制御装置30dにおいては、蓄電器12の各単位蓄電器24に近接配置された感熱素子50と各温度検出器51との間に介挿されたFET34は、モータ5の走行状態時においては短い周期で導通し、モータ5の停止状態時においては長い周期で導通する。その結果、エレベータ制御システムの動作がほぼ停止状態においては、蓄電器12の充電状態の検出の間隔は長くてよいので、モータの停止状態時における蓄電器12の電力消費をより一層低下できる。
よって、前述した第2実施形態のエレベータの蓄電制御装置30aとほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
(第6実施形態)
図12は本発明の第6実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置が組込まれたエレベータ制御システムの概略構成図である。図9に示した第4実施形態の蓄電制御装置30cが組込まれたエレベータ制御システムと同一部分には、同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
このエレベータ制御システムにおいては、図7に示す第3実施形態と同様に、速度検出器44が設けられている。速度検出器44は、検出したエレベータの速度を示す図8のように、アナログの速度信号45を蓄電制御装置30eへ送出する。
この第6実施形態のエレベータの蓄電制御装置30e内には、蓄電器12の温度を検出する温度検出部31eと、温度検出部31eの動作を制御する温度検出制御部32eと、充放電制御部33aと、速度パターン判定部46とが設けられている。温度検出部31eの詳細構成は、図10に示す第4実施形態の温度検出部31cとほぼ同じであるので、説明を省略する。
速度パターン判定部46は、速度検出器44から入力された図8に示すアナログの速度信号45から、エレベータが加減速期間中においてはハイレベルを有し、エレベータが停止又は一定速度期間中においてはローレベルを有する速度パターン信号47を生成して、温度検出制御部32eへ送出する。
温度検出制御部32eは、速度パターン信号47に同期する、加減速期間中でハイレベルとなり、停止又は一定速度期間中でローレベルとなる周期制御信号48を温度検出部31eへ送出する。
温度検出部13eの温度検出A/D変換部36aは、図8に示すように、周期制御信号48の信号レベルに応じて周期が変更するゲート信号35を各FET34へ送出する。具体的には、このゲート信号35の周期は、エレベータの加減速期間中においては第1の周期TS1となり、エレベータの停止又は一定速度期間中においては第1の周期TS1より長い第2の周期TS2となる。
その結果、温度検出部31eは、エレベータの加減速期間中においては第1の周期TS1で各単位蓄電器24の温度値D1〜DNを検出し、エレベータの停止又は一定速度期間中においては第2の周期TS2で各単位蓄電器24の温度値D1〜DNを検出する。この温度検出部31eで検出された各単位蓄電器24の温度値D1〜DNは、温度検出制御部32eを介して充放電制御部33aへ入力される。
このよう構成された第6実施形態のエレベータの蓄電制御装置30eにおいては、蓄電器12の各単位蓄電器24に近接配置された感熱素子50と各温度検出器51との間に介挿されたFET34は、エレベータの加減速期間中においては短い周期で導通し、エレベータの停止又は一定速度期間中においては長い周期で導通する。その結果、エレベータ制御システムの動作がほぼ定常状態においては、蓄電器12の充電状態の検出の間隔は長くてよいので、エレベータの加減速期間中における蓄電器12に対する高い監視精度を維持した状態で蓄電器12の電力消費をより一層低下できる。
よって、上述した第3実施形態のエレベータの蓄電制御装置30bとほぼ同じ作用効果を奏することができる。
本発明の第1実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置が組込まれたエレベータ制御システムの概略構成図 同実施形態のエレベータの蓄電制御装置に組込まれた電圧検出部の詳細構成を示すブロック図 同電圧検出部に組込まれた電圧検出A/D変換部の詳細構成を示すブロック図 同実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置の動作を示すタイムチャート 本発明の第2実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置が組込まれたエレベータ制御システムの概略構成図 同実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置の動作を示すタイムチャート 本発明の第3実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置が組込まれたエレベータ制御システムの概略構成図 同実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置の動作を示すタイムチャート 本発明の第4実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置が組込まれたエレベータ制御システムの概略構成図 同実施形態のエレベータの蓄電制御装置に組込まれた温度検出部の詳細構成を示すブロック図 本発明の第5実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置が組込まれたエレベータ制御システムの概略構成図 本発明の第6実施形態に係わるエレベータの蓄電制御装置が組込まれたエレベータ制御システムの概略構成図 従来のエレベータの蓄電制御装置が組込まれたエレベータ制御システムの概略構成図 同従来のエレベータの蓄電制御装置に組込まれた電圧検出部の詳細構成を示すブロック図
符号の説明
1…交流電源、2…整流器、3…平滑コンデンサ、4…インバータ、5…モータ、8…かご、11…電圧計、12…蓄電器、13…充放電回路、24…単位蓄電器、25…電圧検出器、30,30a〜30e…蓄電制御装置、31,31a,31b…電圧検出部、31c,31d,31e…温度検出部、32,32a,32b…電圧検出制御部、32c,32d,32e…温度検出制御部、33,33a…充放電制御部、34…FET、35…ゲート信号、36…電圧検出A/D変換部、36a…温度検出A/D変換部、41…走行停止検出部、44…速度検出器、46…速度パターン判定部、50…感熱素子、51…温度検出器

Claims (4)

  1. エレベータのかごを上下移動するモータの回生運転時には前記モータの回生電力をインバータで直流に変換して蓄電器に蓄積し、前記モータの力行運転時に前記蓄電器に蓄積された直流電力を前記インバータで再度交流に変換して前記モータに供給するエレベータの蓄電制御装置において、
    前記モータの走行、停止状態を検出する走行停止検出手段と、
    前記蓄電器の電圧を検出する電圧検出器と、
    前記蓄電器と前記電圧検出器との間に介挿されたスイッチング素子と、
    前記走行停止検出手段が前記モータの走行状態を検出している期間において前記スイッチング素子を第1の周期で規定時間だけ導通し、前記走行停止検出手段が前記モータの停止状態を検出している期間において前記スイッチング素子を第1の周期より長い第2の周期で前記規定時間だけ導通するスイッチング素子制御手段と、
    前記電圧検出器にて前記第1又は第2の周期で順次検出される各電圧を参照して、前記モータの回生運転時及び力行運転時に前記蓄電器に対する充放電制御を行う充放電制御手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータの蓄電制御装置。
  2. エレベータのかごを上下移動するモータの回生運転時には前記モータの回生電力をインバータで直流に変換して蓄電器に蓄積し、前記モータの力行運転時に前記蓄電器に蓄積された直流電力を前記インバータで再度交流に変換して前記モータに供給するエレベータの蓄電制御装置において、
    前記エレベータのかごにおける上下移動時の速度パターンを検出する速度パターン検出手段と、
    前記蓄電器の電圧を検出する電圧検出器と、
    前記蓄電器と前記電圧検出器との間に介挿されたスイッチング素子と、
    このスイッチング素子を、前記速度パターン検出手段にて検出された速度パターンに応じて変化する周期で規定時間だけ導通するスイッチング素子制御手段と、
    前記電圧検出器にて前記変化する周期で順次検出される各電圧を参照して、前記モータの回生運転時及び力行運転時に前記蓄電器に対する充放電制御を行う充放電制御手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータの蓄電制御装置。
  3. エレベータのかごを上下移動するモータの回生運転時には前記モータの回生電力をインバータで直流に変換して蓄電器に蓄積し、前記モータの力行運転時に前記蓄電器に蓄積された直流電力を前記インバータで再度交流に変換して前記モータに供給するエレベータの蓄電制御装置において、
    前記モータの走行、停止状態を検出する走行停止検出手段と、
    前記蓄電器の近傍に配設された感熱素子と、
    前記感熱素子を介して前記蓄電器の温度を検出する温度検出器と、
    前記感熱素子と前記温度検出器との間に介挿されたスイッチング素子と、
    前記走行停止検出手段が前記モータの走行状態を検出している期間において前記スイッチング素子を第1の周期で規定時間だけ導通し、前記走行停止検出手段が前記モータの停止状態を検出している期間において前記スイッチング素子を第1の周期より長い第2の周期で前記規定時間だけ導通するスイッチング素子制御手段と、
    前記温度検出器にて前記第1又は第2の定周期で順次検出される各温度を参照して、前記モータの回生運転時及び力行運転時に前記蓄電器に対する充放電制御を行う充放電制御手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータの蓄電制御装置。
  4. エレベータのかごを上下移動するモータの回生運転時には前記モータの回生電力をインバータで直流に変換して蓄電器に蓄積し、前記モータの力行運転時に前記蓄電器に蓄積された直流電力を前記インバータで再度交流に変換して前記モータに供給するエレベータの蓄電制御装置において、
    前記エレベータのかごにおける上下移動時の速度パターンを検出する速度パターン検出手段と、
    前記蓄電器の近傍に配設された感熱素子と、
    前記感熱素子を介して前記蓄電器の温度を検出する温度検出器と、
    前記感熱素子と前記温度検出器との間に介挿されたスイッチング素子と、
    このスイッチング素子を、前記速度パターン検出手段にて検出された速度パターンに応じて変化する周期で規定時間だけ導通するスイッチング素子制御手段と、
    前記温度検出器にて前記変化する周期で順次検出される各温度を参照して、前記モータの回生運転時及び力行運転時に前記蓄電器に対する充放電制御を行う充放電制御手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータの蓄電制御装置。
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