JP4803831B2 - キャリッジアセンブリの組立方法および組立装置 - Google Patents
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Description
同図で10が、キャリッジアームであり、磁気ディスク装置に設けられる複数の磁気ディスクの各面に対応して、複数が平行に並列して設けられている。各キャリッジアーム10の先端部には、嵌合孔10aが形成される。嵌合孔10aは、互いに中心軸線が一致するよう形成される。12が各キャリッジアーム10の先端に連結されるサスペンションである(図6においては、サスペンション12は一つのみを示し、残りは省略している)。各サスペンション12の先端部には磁気ヘッド14が搭載されている。磁気ヘッド14はキャリッジアーム10の側面に取り付けたフレキシブル基板16を介して制御部18に電気的に接続されている。19はキャリッジアーム10の基部に固定されたアクチュエータ軸である。キャリッジアーム10は、アクチュエータ軸19が軸線の回りで回動することにより記録媒体の面と平行な面内でシーク動作をなす。
金属ボール20はスペーサ孔12bよりも若干大径に形成されているから、スペーサ孔12bを通過させる際に、スペーサ孔12bの内周縁に形成されたかしめ部13を押し広げるように作用し、これによってキャリッジアーム10にサスペンション12のスペーサ部12aが食い付くようにかしめられて固定される。
特許文献1記載のキャリッジアセンブリの組立方法は、超音波ホーン32を用いて、金属ボール20をスペーサ孔12bを通過させるようにしたことを特徴とする。金属ボール20は前述のキャリッジアセンブリの組立方法で使用している金属ボール20と同じものである。図9では、隣接するキャリッジアーム10の間に間隙保持板36を挿入し、キャリッジアーム10、サスペンション12のスペーサ部12a、および間隙保持板36を、与圧板37a、37bで両側から挟んで支持した状態で組み立てている状態を示す。
すなわち、磁気ディスク装置に用いられる並列した複数のキャリッジアームの各先端部に、互いに中心軸線が一致するよう形成された嵌合孔に、サスペンションのスペーサ部に設けられたスペーサ孔を位置合わせして、各キャリッジアームにそれぞれサスペンションを組み付ける組み付け工程と、隣接する前記キャリッジアーム間のそれぞれに、前記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形成された間隙保持板を挿入するとともに、キャリッジアームの並び方向からキャリッジアームをクランプして保持する保持工程と、直径寸法が前記スペーサ孔の内径寸法以上のボールを、棒状の押圧部材により押して、各前記サスペンションのスペーサ孔に次々に通過させることで、各前記スペーサ部のスペーサ孔周縁部をかしめて、各サスペンションを各前記キャリッジアームの先端部に取り付けるかしめ工程とを含むキャリッジアセンブリの組立方法であって、前記間隙保持板の貫通孔の内周面には、前記かしめ工程において、前記ボールを、前記スペーサ孔のほぼ中心軸線上を通過するようガイドする、弾性材料から成るガイド部材が取り付けられていることを特徴とする。
これによれば、間隙保持板の貫通孔の内周面に取り付けられたガイド部材により、ボールがスペーサ孔の中心軸線上にガイドされるから、ボールがスペーサ孔の周縁以外のスペーサ部に衝突することを抑えることができる。また、それにより、スペーサ部に引っ掛かったボールによって押圧部材が変形して、押圧部材がスペーサ部に衝突してスペーサ部を変形させてしまうことも防ぐことができる。
これによれば、複数のキャリッジアーム間において、ボールが、次に通過するスペーサ孔に近づくにしたがって、中心軸線上へガイドされる強制力が徐々に強まるから、ボールのガイドがスムーズになる。また、ガイド孔の、前記通過方向後方側は内径が大きく、押圧部材とガイド部材との干渉(接触面積)を小さくして押圧部材の位置ぶれを抑えることができる。
これによれば、複数のキャリッジアーム間において、ボールが、次に通過するスペーサ孔に近づくにしたがって、中心軸線上へガイドされる強制力が徐々に強まるから、ボールのガイドがスムーズになる。また、前記通過方向後方側のガイド部材は、ガイド孔の内径が大きく、押圧部材とガイド部材との干渉(接触面積)を小さくして押圧部材の位置ぶれを抑えることができる。
これによれば、前記通過方向前方側のガイド部材ほど、軸線方向の長さ(厚さ)が長くなっているから変形しにくく、したがって、ボールが、次に通過するスペーサ孔に近づく(通過方向前方に進む)にしたがって、中心軸線上へガイドされる強制力が徐々に強まるから、ボールのガイドがスムーズになる。
これによれば、前記通過方向前方側のガイド部材ほど、軸線方向の長さ(厚さ)が長くなっているから変形しにくく、したがって、ボールが、次に通過するスペーサ孔に近づく(通過方向前方に進む)にしたがって、中心軸線上へガイドされる強制力が徐々に強まるから、ボールのガイドがスムーズになる。
これによれば、ボールまたは押圧部材の外周面とガイド部材の弾性材料とが擦れ合って弾性材料の塵が発生することを、被膜により防止することができる。また、ガイド部材のガイド面の滑り性が良くなり、ボールの進行を妨げるガイド部材の応力(摩擦抵抗)を低減できる。
すなわち、請求項1記載のキャリッジアセンブリの組立方法に用いるキャリッジアセンブリの組立装置であって、前記組み付け工程で各前記キャリッジアームにそれぞれ前記サスペンションが組み付けられた状態で、隣接するキャリッジアーム間のそれぞれに挿入され、前記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形成された間隙保持板と、前記複数のキャリッジアームの並び方向からキャリッジアームをクランプして保持するキャリッジ保持手段と、各前記スペーサ部の前記スペーサ孔周縁部をかしめて、各前記サスペンションを各前記キャリッジアームの先端部に取り付けるために、直径寸法がスペーサ孔の内径寸法以上のボールを、各サスペンションのスペーサ孔に次々に通過させるよう、棒状の押圧部材でスペーサ孔の中心軸線方向に押圧する押圧手段と、前記間隙保持板の貫通孔の内周面に取り付けられ、前記かしめ工程において、前記ボールを、前記スペーサ孔のほぼ中心軸線上を通過するようガイドする、弾性材料から成るガイド部材とを備えることを特徴とする。
これによれば、間隙保持板の貫通孔の内周面に取り付けられたガイド部材により、ボールがスペーサ孔の中心軸線上にガイドされるから、ボールがスペーサ孔の周縁以外のスペーサ部に衝突することを抑えることができる。また、それにより、スペーサ部に引っ掛かったボールによって押圧部材が変形して、押圧部材がスペーサ部に衝突してスペーサ部を変形させてしまうことも防ぐことができる。
各間隙保持板36には、前記のようにキャリッジアーム10の間に挿入された際に、嵌合孔10aおよびスペーサ孔12bに連通するように設けられた貫通孔36aが形成されている。
また、与圧板37a,37bには、キャリッジアーム10、サスペンション12、および間隙保持板36をクランプした際に嵌合孔10aおよびスペーサ孔12bに連通するよう設けられた開口部37c,37dがそれぞれ形成されている。
これにより、押圧部材とガイド部材との干渉を防ぎつつ、スペーサ孔の中心軸線上からのボールの遊びを好適に抑えることができる。
さらに、ガイド部材46には、そのガイド孔46aの内周面(押圧部材40の外周面に当接するガイド面)に、ガイド部材46を構成する前記弾性材料よりも硬質の被膜が設けられている。この被膜の具体的な材質としては、ポリイミド、フッ素樹脂、またはエンジニアリングプラスチックを採用することができる。これによれば、耐久性が高いとともに摩擦の小さい被膜を得ることができる。
まず、各キャリッジアーム10の各先端部に形成された嵌合孔10aのそれぞれに、サスペンション12を、スペーサ孔を位置合わせして重ね合わせて組み付ける。サスペンション12は、並列するキャリッジアーム10のうち両端のものを除いて、各キャリッジアーム10の表裏にそれぞれ組み付ける。
続いて、このキャリッジアセンブリをキャリッジアセンブリの組立装置に保持する。すなわち、図1に示すように、隣接するキャリッジアーム10の間に間隙保持板36を挿入し、キャリッジアーム10、サスペンション12のスペーサ部12a、および間隙保持板36を、与圧板37a、37bで、その並び方向の両側から挟んで保持した状態とする。
この状態で、押圧手段38により、スペーサ孔12bに金属ボール20を通過させる。
すなわち、まず、金属ボール20を、並列するキャリッジアーム10のうちの最端のもの(本例では与圧板37a側)に取り付けられたサスペンション12のスペーサ孔12bに位置合わせして、スペーサ孔12bの片側に配する。続いて、駆動装置44により押圧部材40を移動制御して、押圧部材40の先端部を金属ボール20に当接させて、押圧部材40をスペーサ孔12bに挿入するよう移動させる。この際、超音波発振装置42を駆動して、押圧部材40に対し超音波振動を印加しつつ、金属ボール20を各スペーサ孔12bに次々に通過させる。
このように、押圧部材40に超音波振動を印加することにより、サスペンション12のスペーサ部12aとキャリッジアーム10の変形を抑えて、キャリッジアセンブリを組み立てることができる。
したがって、金属ボール20は、ガイド孔46aの内周面(ガイド面)に当接して、ガイド孔46aの中心軸線上、すなわちスペーサ孔12bの中心軸線上を通過するようガイドされる。
さらに、複数のキャリッジアーム10間において、金属ボール20が次に通過するスペーサ孔12bに近づくにしたがって、スペーサ孔12bの中心軸線上へガイドされる強制力が徐々に強まるから、金属ボール20の中心軸線上へのガイドをスムーズとすることができる。また、ガイド孔46aの、前記通過方向の後方側は内径が大きいから、押圧部材40とガイド部材46との干渉(接触面積)が小さくなり、押圧部材40のガイド部材46への接触による位置ぶれを抑えることができる。
各ガイド部材46は、実施例1と同様、外周面が間隙保持板36の貫通孔36aの内周面に取り付けられ、ガイド孔46aの中心軸線と貫通孔36aの中心軸線とが一致するよう設けられている。また、ガイド孔46aの内径は、キャリッジアーム10の嵌合孔10aの内径か、または金属ボール20の外径とほぼ等しく設けられている。
このように、ガイド部材46は、各間隙保持板36毎に、貫通孔36aの軸線方向に複数並べられて設けられていることにより、一つ一つのガイド部材46の厚さ(ガイド孔46aの軸線方向の厚さ)が薄くなる。
このバリエーションにおいては、一つの間隙保持板36の貫通孔36aに設けられた複数のガイド部材46は、金属ボール20の通過方向前方(図4では右方向)のガイド部材46ほど、ガイド孔46aの内径が小径となるよう設けられている。
さらに、複数のキャリッジアーム10間において、金属ボール20が、次に通過するスペーサ孔12bに近づくにしたがって、中心軸線上へガイドされる強制力が徐々に強まるから、金属ボール20の中心軸線上へのガイドをスムーズにすることができる。また、前記通過方向の後方側のガイド部材46は、ガイド孔46aの内径が大きいから、押圧部材40とガイド部材46との干渉(接触面積)が小さくなり、押圧部材40のガイド部材46への接触による位置ぶれを抑えることができる。
このバリエーションにおいては、一つの間隙保持板36の貫通孔36aに設けられた複数のガイド部材46は、金属ボール20の通過方向前方のガイド部材46ほど、貫通孔36aの軸線方向の長さが長くなるよう設けられている。
これによれば、前記通過方向前方側のガイド部材46ほど、軸線方向の長さ(厚さ)が長くなっているから変形しにくく、したがって、金属ボール20に対する、前記中心軸線上へガイドする強制力が強い。すなわち、金属ボール20が次に通過するスペーサ孔12bに近づくにしたがって、中心軸線上へガイドされる強制力が徐々に強まるから、金属ボール20の中心軸線上へのガイドをスムーズにすることができる。
(付記2) 前記ガイド部材は、内周面で前記押圧部材をガイドするガイド孔が形成されたリング状に設けられていることを特徴とする付記1記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
(付記3) 前記ガイド孔の内径の最小値は、前記キャリッジアームの前記嵌合孔の内径とほぼ等しいことを特徴とする付記2記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
(付記4) 前記ガイド孔の内径の最小値は、前記ボールの外径以下であることを特徴とする付記2記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
(付記5) 前記ガイド孔の内径は、前記ボールの通過方向前方に向かうにしたがって小径となるよう形成されていることを特徴とする付記2〜4のいずれか一項記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
(付記6) 前記ガイド部材は、各前記間隙保持板毎に、貫通孔の軸線方向に複数並べられて設けられていることを特徴とする付記1〜5のうちのいずれか一項記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
(付記7) 一の前記間隙保持板の貫通孔に設けられた前記複数のガイド部材は、前記ボールの通過方向前方のガイド部材ほど、前記ガイド孔の内径が小径となるよう設けられていることを特徴とする付記6記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
(付記8) 一の前記間隙保持板の貫通孔に設けられた前記複数のガイド部材は、前記ボールの通過方向前方のガイド部材ほど、該貫通孔の軸線方向の長さが長くなるよう設けられていることを特徴とする付記6または7記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
(付記9) 一の前記間隙保持板の貫通孔に設けられた前記複数のガイド部材は、前記ボールの通過方向前方のガイド部材ほど、硬質の弾性材料で構成されていることを特徴とする付記6〜8のうちのいずれか一項記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
(付記10) 前記ガイド部材は、前記押圧部材に当接するガイド面に、該ガイド部材を構成する弾性材料よりも硬質の被膜が設けられていることを特徴とする付記1〜9のうちのいずれか一項記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
(付記11) 前記被膜は、ポリイミド、フッ素樹脂、またはエンジニアリングプラスチックから成ることを特徴とする付記10記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
(付記12) 前記かしめ工程において、前記押圧部材に超音波振動を印加することを特徴とすることを特徴とする付記1〜11のうちのいずれか一項記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
(付記13) 付記1記載のキャリッジアセンブリの組立方法に用いるキャリッジアセンブリの組立装置であって、前記組み付け工程で各前記キャリッジアームにそれぞれ前記サスペンションが組み付けられた状態で、隣接するキャリッジアーム間のそれぞれに挿入され、前記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形成された間隙保持板と、前記複数のキャリッジアームの並び方向からキャリッジアームをクランプして保持するキャリッジ保持手段と、各前記スペーサ部の前記スペーサ孔周縁部をかしめて、各前記サスペンションを各前記キャリッジアームの先端部に取り付けるために、直径寸法がスペーサ孔の内径寸法以上のボールを、各サスペンションのスペーサ孔に次々に通過させるよう、棒状の押圧部材でスペーサ孔の中心軸線方向に押圧する押圧手段と、前記間隙保持板の貫通孔の内周面に取り付けられ、前記かしめ工程において、前記ボールを、前記スペーサ孔のほぼ中心軸線上を通過するようガイドする、弾性材料から成るガイド部材とを備えることを特徴とするキャリッジアセンブリの組立装置。
(付記14) 前記ガイド部材は、内周面で前記押圧部材をガイドするガイド孔が形成されたリング状に設けられていることを特徴とする付記13記載のキャリッジアセンブリの組立装置。
(付記15) 前記ガイド孔の内径は、前記ボールの通過方向前方に向かうにしたがって小径となるよう形成されていることを特徴とする付記14記載のキャリッジアセンブリの組立装置。
(付記16) 前記ガイド部材は、各前記間隙保持板毎に、貫通孔の軸線方向に複数並べられて設けられていることを特徴とする付記13〜15のうちのいずれか一項記載のキャリッジアセンブリの組立装置。
(付記17) 一の前記間隙保持板の貫通孔に設けられた前記複数のガイド部材は、前記ボールの通過方向前方のガイド部材ほど、前記ガイド孔の内径が小径となるよう設けられていることを特徴とする付記16記載のキャリッジアセンブリの組立装置。
(付記18) 一の前記間隙保持板の貫通孔に設けられた前記複数のガイド部材は、前記ボールの通過方向前方のガイド部材ほど、該貫通孔の軸線方向の長さが長くなるよう設けられていることを特徴とする付記16または17記載のキャリッジアセンブリの組立装置。
(付記19) 一の前記間隙保持板の貫通孔に設けられた前記複数のガイド部材は、前記ボールの通過方向前方のガイド部材ほど、硬質の弾性材料で構成されていることを特徴とする付記16〜18のうちのいずれか一項記載のキャリッジアセンブリの組立装置。
(付記20) 前記ガイド部材は、前記押圧部材に当接するガイド面に、該ガイド部材を構成する弾性材料よりも硬質の被膜が設けられていることを特徴とする付記13〜19のうちのいずれか一項記載のキャリッジアセンブリの組立装置。
10a 嵌合孔
12 サスペンション
12a スペーサ部
12b スペーサ孔
13 かしめ部
20 金属ボール(ボール)
36 間隙保持板
36a 貫通孔
37a,37b 与圧板(キャリッジ保持手段)
38 押圧手段
40 押圧部材(超音波ホーン)
42 超音波発振装置(超音波振動印加手段)
44 駆動装置
46 ガイド部材
46a ガイド孔
Claims (8)
- 磁気ディスク装置に用いられる並列した複数のキャリッジアームの各先端部に、互いに中心軸線が一致するよう形成された嵌合孔に、サスペンションのスペーサ部に設けられたスペーサ孔を位置合わせして、各キャリッジアームにそれぞれサスペンションを組み付ける組み付け工程と、
隣接する前記キャリッジアーム間のそれぞれに、前記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形成された間隙保持板を挿入するとともに、キャリッジアームの並び方向からキャリッジアームをクランプして保持する保持工程と、
直径寸法が前記スペーサ孔の内径寸法以上のボールを、棒状の押圧部材により押して、各前記サスペンションのスペーサ孔に次々に通過させることで、各前記スペーサ部のスペーサ孔周縁部をかしめて、各サスペンションを各前記キャリッジアームの先端部に取り付けるかしめ工程とを含むキャリッジアセンブリの組立方法であって、
前記間隙保持板の貫通孔の内周面には、前記かしめ工程において、前記ボールを、前記スペーサ孔のほぼ中心軸線上を通過するようガイドする、弾性材料から成るガイド部材が取り付けられていることを特徴とするキャリッジアセンブリの組立方法。 - 前記ガイド部材は、内周面で前記ボールをガイドするガイド孔が形成されたリング状に設けられていることを特徴とする請求項1記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
- 前記ガイド孔の内径は、前記ボールの通過方向前方に向かうにしたがって小径となるよう形成されていることを特徴とする請求項2記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
- 前記ガイド部材は、各前記間隙保持板毎に、貫通孔の軸線方向に複数並べられて設けられ、
一の前記間隙保持板の貫通孔に設けられた前記複数のガイド部材は、前記ボールの通過方向前方のガイド部材ほど、前記ガイド孔の内径が小径となるよう設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項記載のキャリッジアセンブリの組立方法。 - 一の前記間隙保持板の貫通孔に設けられた前記複数のガイド部材は、前記ボールの通過方向前方のガイド部材ほど、該貫通孔の軸線方向の長さが長くなるよう設けられていることを特徴とする請求項4記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
- 一の前記間隙保持板の貫通孔に設けられた前記複数のガイド部材は、前記ボールの通過方向前方のガイド部材ほど、硬質の弾性材料で構成されていることを特徴とする請求項4または請求項5記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
- 前記ガイド部材は、前記ボールまたは前記押圧部材の外周面に当接するガイド面に、該ガイド部材を構成する弾性材料よりも硬質の被膜が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか一項記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
- 請求項1記載のキャリッジアセンブリの組立方法に用いるキャリッジアセンブリの組立装置であって、
前記組み付け工程で各前記キャリッジアームにそれぞれ前記サスペンションが組み付けられた状態で、隣接するキャリッジアーム間のそれぞれに挿入され、前記スペーサ孔に連通するよう貫通孔が形成された間隙保持板と、
前記複数のキャリッジアームの並び方向からキャリッジアームをクランプして保持するキャリッジ保持手段と、
各前記スペーサ部の前記スペーサ孔周縁部をかしめて、各前記サスペンションを各前記キャリッジアームの先端部に取り付けるために、直径寸法がスペーサ孔の内径寸法以上のボールを、各サスペンションのスペーサ孔に次々に通過させるよう、棒状の押圧部材でスペーサ孔の中心軸線方向に押圧する押圧手段と、
前記間隙保持板の貫通孔の内周面に取り付けられ、前記かしめ工程において、前記ボールを、前記スペーサ孔のほぼ中心軸線上を通過するようガイドする、弾性材料から成るガイド部材とを備えることを特徴とするキャリッジアセンブリの組立装置。
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