JP4803257B2 - ポジトロンct装置 - Google Patents

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Description

本発明はポジトロンCT装置(Positron Emission Computed-Tomography : 以下、「PET装置」ともいう)に係り、特に、PET装置に備わるγ線などの光子を検出するための複数個の検出器におけるエネルギー情報の較正(Energy Calibration : エネルギー・キャリブレーション)と、各検出器が光子を検出した時間に関する情報の出力タイミングの較正(Time Calibration : タイム・キャリブレーション)に関する。
PET装置では、まず陽電子放出核種を投与された被検体で発生した陽電子が近くの電子と結合して180度方向に放出する511keVの対消滅光子を多数の検出器で検出する。そして、2つの検出器で一定時間幅以内に光子を検出した場合にそれを1対の対消滅光子として計数し、その検出した検出器対を結ぶ直線上に対消滅発生地点があると特定する。このような同時計数情報を蓄積して画像再構成処理を行って陽電子放出核種分布画像(RI分布画像)を作成する。
しかし、散乱した対消滅光子を同時計数した場合(以下、「散乱同時計数」ともいう)、真の対消滅発生地点は、検出した検出器対を結ぶ線上にないので、この散乱同時計数は再構成画像の画質を劣化させる。そこで、測定した光子のエネルギー情報を用いて散乱成分を見積もり、再構成処理を行う時に差引くことで画質を向上している(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開平7−113873号公報 特開2001−356172号公報 特開2000−28727号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
一般に、PET装置に備わる光子検出用の検出器の検出出力は、周囲の温度や湿度によって変化するので、PET検査室には大掛かりな空調管理が望まれ、またPET装置には24時間の通電が推奨されている。更に、ノイズ変化や経時変化などによる出力の変化に対応するために、一定期間ごとにエネルギー・キャリブレーションやタイム・キャリブレーション用の計測を行っている。
ここでエネルギー・キャリブレーションとは、光子検出用の多数の検出器のゲインとオフセットを調整して揃えることである。各検出器は、入射した光子のエネルギーに比例したアナログ・エネルギー出力を与える。PET検査に使用される放射性核種から放出される光子のエネルギーは511keVである。したがって、同時計数された光子の多くのエネルギーは511keVである。一方、同時計数された光子の中には、散乱同時計数といったノイズ成分となる光子も計数される。このノイズ成分となる光子のエネルギー値は、真に同時計数された光子のネルギー値よりも低い。そこで、各検出器で同時計数された光子のエネルギー出力に関してエネルギー閾値を設定し、このエネルギー閾値を越えるエネルギー出力をもつものを真の同時計数とし、エネルギー閾値に満たないものはノイズ成分として排除している。しかし、各検出器のゲインやオフセットが変動すると、真の同時計数として収集されるべきデータが無駄に捨てられたり、あるいは真の同時計数として収集されるべきデータの中にノイズ成分が混入してしまう。したがって、各検出器についてエネルギー・キャリブレーションを行うことは良好なRI分布画像を得る上で重要である。
従来装置のエネルギー・キャリブレーションは次のようにして行われている。エネルギー・キャリブレーション用のファントムを用いて、キャリブレーション用のデータ(同時計数データ)を収集している。そして、検出器ごとに光子のエネルギー・スペクトルを収集し、各エネルギー・スペクトル中のピークが511keVになるように各検出器のゲインを調整している。各検出器のエネルギー出力に含まれるノイズ成分は別に見積もって、各検出器のオフセットを調整するようにしている。
しかしながら、上述した従来装置のエネルギー・キャリブレーションによると、キャリブレーション中にPET装置を本来の診断に使用できないので、装置の稼動効率が低下するという問題点がある。
一方、タイム・キャリブレーションとは、検出器が光子を検出したときに出力される時間情報(パルス信号)の出力タイミングを検出器間で揃えることである。これにより同時計数と判定するタイムウィンドウの精度を上げて偶発同時イベントをカットする。また、TOF(time of flight)型PET装置では、同時計数された消滅光子の検出時間の差を測定して、光子の放射位置を求めている。このような装置において、検出器が光子を検出したときに出力される時間情報(パルス信号)の出力タイミングが検出器間で揃っており、しかも、時間差測定の絶対的な精度が良くないと、光子の放射位置の検出精度が悪くなり画質が低下する。したがって、各検出器についてタイム・キャリブレーションを行うことは良好なRI分布画像を得る上で重要である。
従来装置のタイム・キャリブレーションは、次のようにして行われている。タイム・キャリブレーション用のファントムを用いて、キャリブレーション用のデータ(同時計数データ)を収集している。そして、検出器ごとに光子のタイム・スペクトルを収集して相互に照合して、スペクトル中の真の同時計数のピークが揃うように、各検出器の時間情報(パルス信号)の出力タイミングを調整している。
しかしながら、上述した従来装置のタイム・キャリブレーションによると、キャリブレーション中にPET装置を本来の診断に使用できないので、装置の稼動効率が低下するという問題点がある。また、タイム・キャリブレーションによって、検出器間の時間情報(パルス信号)の出力タイミングが揃っても、時間差測定の絶対的な精度が保証されないので、充分精度の高い較正とは言いがたい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、PET装置の稼働率を低下させることがなく、しかも精度良くキャリブレーションを行うことができるPET装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明のポジトロンCT装置は、(A)被検体に投与された放射性核種から放出される光子を検出する複数個の検出手段と、(B)各検出手段の検出出力の一つであるアナログ・エネルギー出力を所定チャンネル数のデジタル情報に変換するアナログ・デジタル変換手段と、(C)各検出手段の検出出力を与えられ、その検出出力を発生する契機となった当該検出手段への光子の入射事象であるイベントが、消滅対の光子が一対の検出手段へ同時に入射する事象であるダブルイベントであるか、あるいは単一の光子が単一の検出手段に入射する事象であるシングルイベントであるかを判定するイベント判定手段と、(D)イベント判定手段が、あるイベントをダブルイベントであると判定したときに、そのときのアナログ・デジタル変換手段の出力情報を取り込んで蓄積するダブルイベント・エネルギー情報蓄積手段と、(E)イベント判定手段が、あるイベントをシングルイベントであると判定したときに、そのときのアナログ・デジタル変換手段の出力情報を取り込んで、シングルイベントに係る入射光子の計数値の分布をエネルギー・チャンネル軸上で表したエネルギー・チャンネル・スペクトルを検出手段ごとに蓄積するシングルイベント・エネルギー情報蓄積手段と、(F)シングルイベント・エネルギー情報蓄積手段に蓄積された各検出手段のエネルギー・チャンネル・スペクトルを適時に読み出し、バックグランドのノイズレベルに相当するエネルギー基準ピークと、放射性核種に固有の固有エネルギー・ピークとを検出するエネルギー・ピーク検出手段と、(G)検出手段ごとに検出されたエネルギー基準ピークと固有エネルギー・ピークとのエネルギー間隔に相当するチャンネル数と、放射性核種に固有のエネルギー値との関係から、単位エネルギー当りのチャンネル数であるエネルギー変換係数を検出手段ごとに算出するエネルギー変換係数算出手段と、(H)各検出手段のエネルギー基準ピークの位置に基づき、各検出器のオフセット・エネルギーに相当するチャンネル数を求めるオフセット・エネルギー検出手段と、(I)各検出手段のエネルギー変換係数とオフセット・エネルギーとに基づき、各検出器のゲインとオフセット、および/またはアナログ・デジタル変換手段のエネルギー・チャンネル軸とオフセットを調整するエネルギー較正手段と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明のポジトロンCT装置は、エネルギー・キャリブレーションに係る。本発明に係るエネルギー・キャリブレーションの特徴は、臨床中にキャリブレーション用のデータを収集すること、および、従来装置では廃棄されていた臨床中のシングルイベントデータをキャリブレーション用のデータとして用いる点にある。具体的には、臨床中に被検体に投与された放射性核種から放出された光子は複数個の検出手段によって検出される。各検出手段は入射した光子のエネルギーに応じたアナログ・エネルギー出力を出力する。これらのアナログ・エネルギー出力は、アナログ・デジタル変換手段とイベント判定手段に与えられる。アナログ・デジタル変換手段は、アナログ・エネルギー出力を所定チャンネル数のデジタル情報に変換する。一方、イベント判定手段は、ある検出手段が検出出力を発生する契機となった当該検出手段への光子の入射事象であるイベントが、消滅対の光子が一対の検出手段へ同時に入射する事象であるダブルイベントであるか、あるいは単一の光子が単一の検出手段に入射する事象であるシングルイベントであるかを判定する。イベント判定手段が、あるイベントをダブルイベントであると判定したときは、そのときのアナログ・デジタル変換手段の出力情報をダブルイベント・エネルギー情報蓄積手段に取り込んで蓄積する。このデータはエミッションデータとしてRI分布画像の再構成に供される。
一方、イベント判定手段が、あるイベントをシングルイベントであると判定したときは、そのときのアナログ・デジタル変換手段の出力情報をシングルイベント・エネルギー情報蓄積手段に取り込んで、シングルイベントに係る入射光子の計数値の分布をエネルギー・チャンネル軸上で表したエネルギー・チャンネル・スペクトルを収集・蓄積する。シングルイベントに係るデータは、以下に説明するようにキャリブレーションデータとして用いられる。まず、エネルギー・ピーク検出手段は、シングルイベント・エネルギー情報蓄積手段に蓄積された各検出手段のエネルギー・チャンネル・スペクトルを適時に読み出し、バックグランドのノイズレベルに相当するエネルギー基準ピークと、放射性核種に固有の固有エネルギー・ピークとを検出する。エネルギー基準ピークは、入射した光子のエネルギーがゼロの状態に対応する。また、エネルギー基準ピークから固有エネルギー・ピークまでの間隔に相当するチャンネル数は、放射性核種に固有のエネルギー(511keV)に対応する。また、エネルギー基準ピークのゼロ・チャンネルからのズレ量は、オフセットに相当する。したがって、エネルギー変換係数算出手段は、検出手段ごとに検出されたエネルギー基準ピークと固有エネルギー・ピークとのエネルギー間隔に相当するチャンネル数と、放射性核種に固有のエネルギー値との関係から、単位エネルギー当りのチャンネル数であるエネルギー変換係数を検出手段ごとに算出する。また、オフセット・エネルギー検出手段は、各検出手段のエネルギー基準ピークの位置に基づき、各検出器のオフセット・エネルギーに相当するチャンネル数を求める。そして、エネルギー較正手段は、各検出手段のエネルギー変換係数とオフセット・エネルギーとに基づき、各検出器のゲインとオフセット、および/またはアナログ・デジタル変換手段のエネルギー・チャンネル軸とオフセットを調整する。
また、本発明のポジトロンCT装置は、(J)被検体に投与された放射性核種から放出される光子を検出する複数個の検出手段と、(K)各検出手段の検出出力の一つである、光子を検出した時間に関する情報を所定チャンネル数のデジタル情報に変換するタイム・デジタル変換手段と、(L)各検出手段の検出出力を与えられ、その検出出力を発生する契機となった当該検出手段への光子の入射事象であるイベントが、消滅対の光子が一対の検出手段へ同時に入射する事象であるダブルイベントであるか、あるいは単一の光子が単一の検出手段に入射する事象であるシングルイベントであるかを判定するイベント判定手段と、(M)イベント判定手段が、あるイベントをダブルイベントであると判定したときに、そのときのタイム・デジタル変換手段の出力情報を取り込んで蓄積するダブルイベント・時間情報蓄積手段と、(N)イベント判定手段が、あるイベントをシングルイベントであると判定したときに、光子を検出した時間に関する情報と、あるイベントをシングルイベントであると判定するまでに要した時間に関する情報とを、タイム・デジタル変換手段から取り込んで、シングルイベントに係る入射光子の計数値の分布をタイム・チャンネル軸上で表したタイム・チャンネル・スペクトルを検出手段ごとに蓄積するシングルイベント・時間情報蓄積手段と、(O)シングルイベント・時間情報蓄積手段に蓄積された各検出手段のタイム・チャンネル・スペクトルを適時に読み出し、光子を検出した時間に相当する時間基準ピークと、あるイベントをシングルイベントであると判定するまでに要した時間に相当する判定時間ピークとを検出する時間ピーク検出手段と、(P)検出手段ごとに検出された時間基準ピークと判定時間ピークとの時間間隔に相当するチャンネル数と、あるイベントがダブルイベントであるかシングルイベントであるかを判定するために、予め定められた消滅対光子の最大入射時間差である基準判定時間との関係から、単位時間当りのチャンネル数である時間変換係数を検出手段ごとに算出する時間変換係数算出手段と、(Q)各検出手段の時間基準ピークの位置に基づき、各検出器のオフセット・タイムに相当するチャンネル数を求めるオフセット・タイム検出手段と、(R)各検出手段の時間変換係数とオフセット・タイムとに基づき、各検出器に対応するタイム・デジタル変換手段の時間軸とオフセットを調整する時間較正手段と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明のポジトロンCT装置は、タイム・キャリブレーションに係る。本発明に係るタイム・キャリブレーションの特徴は、上記のエネルギー・キャリブレーションと同様に、臨床中にキャリブレーション用のデータを収集すること、および、従来装置では廃棄されていた臨床中のシングルイベントデータをキャリブレーション用のデータとして用いる点にある。具体的には、臨床中に被検体に投与された放射性核種から放出された光子は複数個の検出手段によって検出される。各検出手段は、検出出力の一つとして、光子を検出した時間に関する情報を出力する。これらの時間に関する情報は、タイム・デジタル変換手段とイベント判定手段に与えられる。タイム・デジタル変換手段は、各検出器の光子を検出した時間に関する情報を所定チャンネル数のデジタル情報に変換する。一方、イベント判定手段は、ある検出手段が検出出力を発生する契機となった当該検出手段への光子の入射事象であるイベントが、消滅対の光子が一対の検出手段へ同時に入射する事象であるダブルイベントであるか、あるいは単一の光子が単一の検出手段に入射する事象であるシングルイベントであるかを判定する。イベント判定手段が、あるイベントをダブルイベントであると判定したときは、そのときのタイム・デジタル変換手段の出力情報をダブルイベント・時間情報蓄積手段に取り込んで蓄積する。このデータはエミッションデータとしてRI分布画像の再構成に供される。
一方、イベント判定手段が、あるイベントをシングルイベントであると判定したときは、光子を検出した時間に関する情報と、あるイベントをシングルイベントであると判定するまでに要した時間に関する情報とを、タイム・デジタル変換手段からシングルイベント・時間情報蓄積手段に取り込んで、シングルイベントに係る入射光子の計数値の分布をタイム・チャンネル軸上で表したタイム・チャンネル・スペクトルを検出手段ごとに蓄積する。シングルイベントに係るデータは、以下に説明するようにキャリブレーションデータとして用いられる。まず、時間ピーク検出手段は、シングルイベント・時間情報蓄積手段に蓄積された各検出手段のタイム・チャンネル・スペクトルを適時に読み出し、光子を検出した時間に相当する時間基準ピークと、あるイベントをシングルイベントであると判定するまでに要した時間に相当する判定時間ピークとを検出する。時間基準ピークは、検出手段が光子を検出した時間に対応する。また、時間基準ピークから判定時間ピークまでの間隔に相当するチャンネル数は、あるイベントがダブルイベントであるかシングルイベントであるかを判定するために、予め定められた消滅対光子の最大入射時間差である基準判定時間に対応する。また、時間基準ピークのゼロ・チャンネルからのズレ量は、オフセットに相当する。したがって、時間変換係数算出手段は、検出手段ごとに検出された時間基準ピークと判定時間ピークとの時間間隔に相当するチャンネル数と、あるイベントがダブルイベントであるかシングルイベントであるかを判定するために、予め定められた消滅対光子の最大入射時間差である基準判定時間との関係から、単位時間当りのチャンネル数である時間変換係数を検出手段ごとに算出する。また、オフセット・タイム検出手段は、各検出手段の時間基準ピークの位置に基づき、各検出器のオフセット・タイムに相当するチャンネル数を求める。そして、時間較正手段は、各検出手段の時間変換係数とオフセット・タイムとに基づき、各検出器に対応するタイム・デジタル変換手段の時間軸とオフセットを調整する。
本発明に係るポジトロンCT装置は、キャリブレーションデータを収集するためにファントムなどを用いた特別のデータ収集操作を行う必要がなく、臨床中にキャリブレーションデータを収集している。したがって、キャリブレーションのためにPET装置を停止させる期間を短くすることができ、装置の稼動効率を向上することができる。また、臨床ごとにキャリブレーションデータを収集してPET装置を頻繁に較正することができるので、PET装置を高精度に維持することができる。さらに、臨床に用いられるダブルイベントに係るデータ(エミッションデータ)と、臨床には使用されずに一般には廃棄されるシングルイベントに係るデータとを並行して収集し、比較的にデータ量の多いシングルイベントに係るデータを用いてキャリブレーションを行っているので、装置の較正を効率よく行うことができる。特にエネルギー・キャリブレーションに係る前者の発明によれば、各検出器のエネルギー情報の較正を精度よく行うことができる。また、タイム・キャリブレーションに係る後者の発明によれば、各検出器の時間情報の較正を精度よく行うことができる。
本発明の一実施例に係るPET装置の概略構成を示したブロックである。 実施例装置におけるデータ収集処理の流れを示したフローチャートである。 エネルギー・キャリブレーション処理の流れを示したフローチャートである。 エネルギー・キャリブレーション処理の過程で収集されたADCスペクトルの図である。 エネルギー・キャリブレーション処理で得られたエネルギー・スペクトルの図である。 タイム・キャリブレーション処理の流れを示したフローチャートである。 タイム・キャリブレーション処理の過程で収集されたTDCスペクトルの図である。 ダブルイベントにより収集されたTDCスペクトルの図である。 タイム・キャリブレーション処理で得られたタイム・スペクトルの図である。 検出器の異常検出処理の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
4 … 検出器
5 … 増幅器
6 … アナログ・デジタル変換器(ADC)
8 … タイム・デジタル変換器(TDC)
9 … イベント判定部
10 … 位置演算回路
11 … データ処理部
12 … ダブルイベント・エネルギー情報蓄積部
13 … タブルイベント・時間情報蓄積部
14 … 位置情報蓄積部
15 … シングルイベント・エネルギー情報蓄積部
16 … シングルイベント・時間情報蓄積部
17 … 変換係数蓄積部
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係るPET装置の要部構成を示したブロック図である。
本実施例に係るPET装置は、大きく分けてガントリ1とデータ収集システム2とデータ処理システム3とから構成されている。ガントリ1は、被検体に投与された放射性核種から放出される光子を検出する複数個の検出器4を備えている。検出器4は、光子を可視光に変換するシンチレータ(図示せず)と、可視光を電気信号に変換する光電子増倍管(図示せず)などから構成されている。このような検出器4の多数個が、被検体が挿入されるガントリ1の開口の周りにリング状に整列配置されている。但し、図1では、作図の便宜上、2個の検出器4だけを示してある。
データ収集システム2は、検出器4で検出された光子のエネルギー情報や、光子を検出した時間に関する情報や、光子の入射位置に関する情報を収集するシステムである。具体的には、各検出器4の検出出力の一つであるアナログ・エネルギー出力は、増幅器5を介してアナログ・デジタル変換器(ADC)6に与えられる。ADC6は、入力されたアナログ・エネルギー信号を所定チャンネル数(本実施例では、128チャンネル)のデジタル情報に変換する。
また、各検出器4の検出出力の一つである、光子を検出した時間に関する情報(光子入射により発生するパルス信号)はタイム・デジタル変換器(TDC)8に与えられる。TDC8は、光子を検出した時間に関する情報を所定チャンネル数(本実施例では、128チャンネル)のデジタル情報(デジタル・タイム出力)に変換する。
また、スタート信号は、各検出器4ごとのTDC8に共通に与えられる。ストップ信号は、後述するイベント判定部9からTDC8に与えられる。スタート信号は、検出器4からの信号であってもよいし、全体を統括制御するマスタークロックに同期した信号であってもよい。
さらに、各検出器4から出力された、光子を検出した時間に関する情報は、イベント判定部9に与えられる。イベント判定部9は、各検出器4が検出出力を発生する契機となった当該検出器4への光子の入射事象であるイベントが、消滅対の光子が一対の検出器4へ同時に入射する事象であるダブルイベントであるか、あるいは単一の光子が単一の検出器4に入射する事象であるシングルイベントであるかを判定する。
イベント判定部9には、あるイベントがダブルイベントであるかシングルイベントであるかを判定するために、予め定められた消滅対光子の最大入射時間差である基準判定時間が設定されている。本実施例では、基準判定時間として10nsecが設定されている。したがって、光子を検出した時間に関する情報(光子入射時間情報)が最初にイベント判定部9に入ってから10nsec以内に、次の光子入射時間情報が入ってくれば、そのイベントはダブルイベント(真の同時計数)であると判断する。逆に、10nsec以内に次の光子入射時間情報が入ってこなければ、最初の光子入射時間情報はシングルイベントであると判断する。このような判断結果は、ADC6、TDC8、後述する位置演算回路10などに与えられる。特に、上述したストップ信号は、TDC8に与えられる。
各検出器4の検出出力は位置演算回路10に与えられる。位置演算回路10は、光子の入射事象がダブルイベントであると判定されたときに、各検出器4の検出出力の比率から
光子の入射位置を演算する。
データ処理システム3について説明する。データ処理システム3はコンピュータから構成されるデータ処理部11を備えている。データ処理部11は、蓄積されたエミッションデータ(ダブルイベントによって収集されたデータ)に基づいてRI分布画像を再構成したり、本実施例装置の特徴であるキャリブレーション処理を実行する。データ処理システム3はさらに、画像再構成のためにダブルイベントによって生じたデータを蓄積するための要素として、ダブルイベント・エネルギー情報蓄積部12と、タブルイベント・時間情報蓄積部13と、位置情報蓄積部14とを備えている。また、データ処理システム3は、キャリブレーションを行うためにシングルイベントによって生じたデータを蓄積するための要素として、シングルイベント・エネルギー情報蓄積部15と、シングルイベント・時間情報蓄積部16と、変換係数蓄積部17とを備えている。
ダブルイベント・エネルギー情報蓄積部12は、イベント判定部9が光子の入射事象をダブルイベントであると判定したときに、そのときのADC6の出力であるデジタル・エネルギー情報を蓄積する。タブルイベント・時間情報蓄積部13は、ダブルイベント時のTDC8の出力であるデジタル・時間情報を蓄積する。位置情報蓄積部14は、ダブルイベント時の位置演算回路10の出力である光子の入射位置情報を蓄積する。
シングルイベント・エネルギー情報蓄積部15は、イベント判定部9が光子の入射事象をシングルイベントであると判定したときに、そのときのADC6の出力情報を取り込んで、シングルイベントに係る入射光子の計数値の分布をエネルギー・チャンネル軸上で表したエネルギー・チャンネル・スペクトル(図4参照)を検出器4ごとに蓄積する。シングルイベント・時間情報蓄積部16は、イベント判定部9が光子の入射事象をシングルイベントであると判定したときに、光子を検出した時間に関する情報と、あるイベントをシングルイベントであると判定するまでに要した時間(本実施例では10nsec)に関する情報とを、TDC8から取り込んで、シングルイベントに係る入射光子の計数値の分布をタイム・チャンネル軸上で表したタイム・チャンネル・スペクトル(図7参照)を検出器4ごとに蓄積する。変換係数蓄積部17は、エネルギー・キャリブレーション処理の過程で得られたエネルギー変換係数と、タイム・キャリブレーション処理の過程で得られた時間変換係数とを経時的に蓄積する。
その他にデータ処理システム11は、再構成されたRI分布画像や、キャリブレーション処理で収集されたデータなどを表示するための画像表示器18や図示しない操作入力部などを備えている。
以下、実施例装置の動作を説明する。
<データ収集処理>
図2のフローチャートを参照する。臨床時に放射性核種が投与された被検体がガントリ1の開口に挿入される。ガントリ1の各検出器4は被検体内の放射性核種から放出される光子を検出する。このとき、イベント判定部9が、検出器4への光子の入射事象がダブルイベントであるか、あるいはシングルイベントあるかを判定する(ステップS1)。ダブルイベントであると判定されたときは、そのときのADC6、TDC8、および位置演算回路10の各データをエミッションデータとして、ダブルイベント・エネルギー情報蓄積部12、タブルイベント・時間情報蓄積部13、および位置情報蓄積部14に個別に蓄積する(ステップS2)。蓄積されたエミッションデータは、データ処理部11で画像再構成処理に供される(ステップS3)。一方、イベント判定部9が、光子入射事象をシングルイベントであると判定したときは、そのときのADC6およびTDC8の各データをキャリブレーション用データとしてシングルイベント・エネルギー情報蓄積部15およびシングルイベント・時間情報蓄積部16に個別に蓄積する(ステップS4)。蓄積されたキャリブレーション用データは、データ処理部11で適時に実行されるキャリブレーション処理に供される(ステップS5)。以下、本実施例装置の特徴部分であるキャリブレーション処理について説明する。
<エネルギー・キャリブレーション処理>
上述したように、シングルイベント・エネルギー情報蓄積部16は、イベント判定部9が光子の入射事象をシングルイベントであると判定したときに、そのときのADC6の出力情報を取り込んで、シングルイベントに係る入射光子の計数値の分布をエネルギー・チャンネル軸上で表したエネルギー・チャンネル・スペクトルを検出器4ごとに蓄積する。図4は、収集されたエネルギー・チャンネル・スペクトルの一例を示す。図4において、横軸は、ADC6の出力単位であるチャンネル軸(エネルギー・チャンネル軸)であり、縦軸はシングルイベント(光子の入射)頻度である。スペクトル中のピークEPは、放射性核種に固有のエネルギー値(511keV)に対応した固有エネルギー・ピークである。また、ピークEPは、バックグランドのノイズレベルに相当するエネルギー基準ピークである。
以下、図3のフローチャートを参照して説明する。エネルギー・キャリブレーションは、データ処理部11がシングルイベント・エネルギー情報蓄積部15からエネルギー・チャンネル・スペクトルを適時に読み出すことによって行われる(ステップS11)。本実施例では、臨床中にキャリブレーションデータが収集されるので、最も頻繁には臨床ごとにキャリブレーションを行うことができるが、1日に1回程度であってもよい。
データ処理部11は、読み出した各検出器4のエネルギー・チャンネル・スペクトルの中から、固有エネルギー・ピークとエネルギー基準ピークとを検出する(ステップS12)。このようなピーク検出機能を有するデータ処理部11は、本願発明のエネルギー・ピーク検出手段に相当する。
データ処理部11は、検出器4ごとに検出されたエネルギー基準ピークと固有エネルギー・ピークとのエネルギー間隔に相当するチャンネル数と、放射性核種に固有のエネルギー値との関係から、単位エネルギー当りのチャンネル数であるエネルギー変換係数を検出器4ごとに算出する(ステップS13)。このようなエネルギー変換係数算出機能を有するデータ処理部11は、本願発明のエネルギー変換係数算出手段に相当する。具体的には、次式によって、エネルギー変換係数を算出する。
エネルギー変換係数[ch/keV]=(固有エネルギー・ピーク[ch]−エネルギー基準ピーク[ch])/511[keV]
図4から理解できるように、固有エネルギー・ピークchとエネルギー基準ピークchとの間隔に相当するチャンネル数(ch−ch)は、放射性核種の固有エネルギー値(511keV)に相当するので、両ピーク間隔(ch−ch)を511keVで除算すれば、単位エネルギー当りのチャンネル数であるエネルギー変換係数を得ることができる。
さらに、データ処理部11は、各検出器4のエネルギー基準ピークEPの位置に基づき、各検出器4のオフセット・エネルギーに相当するチャネル数を求める(ステップS14)。このような機能を有するデータ処理部11は、本願発明のオフセット・エネルギー検出手段に相当する。具体的には、図4において、0chからエネルギー基準ピークchまでの間隔に相当するチャンネル数を求めることになり、この間隔は、いわゆるバックグランドのノイズに基づくオフセットである。
このようにして得られたエネルギー変換係数とオフセット・エネルギーを用いて、データ処理部11が各検出器4のエネルギー・キャリブレーションを行う(ステップS15)。エネルギー・キャリブレーションは、各検出器4(具体的には図1に示した増幅器5)のゲインとオフセット、および/または各ADC6のエネルギー・チャンネル軸とオフセットを調整することにより行われる。本実施例は、後者のキャリブレーション処理をソフト的に行っている。以下、この処理について説明する。
本実施例では、ADC6のデジタル・エネルギー出力を、ステップS13およびS14で求められたエネルギー変換係数[ch/keV]とオフセット・エネルギー[ch]を用いて、チャンネル単位[ch]からエネルギー単位[keV]に戻すことによって、エネルギー出力を較正している。具体的には、ADC6のデジタル・エネルギー出力[ch]からオフセット・エネルギー[ch]を差引き、その減算値をエネルギー変換係数[ch/keV]で除算することにより、エネルギー出力[keV]を較正している。式で示せば以下のとおりである。
エネルギー[keV]=(ADC[ch]−エネルギー基準ピーク[ch])/エネルギー変換係数[ch/keV]
以上のようにして較正されたエネルギー・スペクトルを図5に示す。図5から理解できるように、ADC6のデジタル・エネルギー出力[ch]からオフセット・エネルギー[ch]を差引くことにより、各検出器4のオフセットが結果的に較正されたことになり、較正後のバックグランドのノイズレベルが基準値(0keV)に揃えられる。また、ADC6のデジタル・エネルギー出力[ch]からオフセット・エネルギー[ch]を差引いた減算値をエネルギー変換係数[ch/keV]で除算することにより、各検出器4のゲインが結果として較正されたことになり、較正後の放射性核種の固有のエネルギー値が511keVに揃えられる。
<タイム・キャリブレーション処理>
上述したように、シングルイベント・時間情報蓄積部16は、イベント判定部9が光子の入射事象をシングルイベントであると判定したときに、光子を検出した時間に関する情報と、あるイベントをシングルイベントであると判定するまでに要した時間(本実施例では10nsec)に関する情報とを、TDC8から取り込んで、シングルイベントに係る入射光子の計数値の分布をタイム・チャンネル軸上で表したタイム・チャンネル・スペクトルを検出器4ごとに蓄積する。図7に収集されたタイム・チャンネル・スペクトルの一例を示す。横軸は、TDC8の出力単位であるチャンネル軸(タイム・チャンネル軸)であり、縦軸はシングルイベント(光子の入射)頻度である。スペクトル中のピークTPは、あるイベントをシングルイベントであると判定するまでに要した時間(本実施例では10nsec)に相当する判定時間ピークである。ピークTPは、光子を検出した時間に相当する時間基準ピークである。
以下、図6のフローチャートを参照して説明する。タイム・キャリブレーションは、データ処理部11がシングルイベント・時間情報蓄積部16からタイム・チャンネル・スペクトルを適時に読み出すことによって行われる(ステップT11)。
データ処理部11は、読み出した各検出器4のタイム・チャンネル・スペクトルの中から、時間基準ピークと判定時間ピークとを検出する(ステップT12)。このようなピーク検出機能を有するデータ処理部11は、本願発明の時間ピーク検出手段に相当する。
データ処理部11は、検出器4ごとに検出された時間基準ピークと判定時間ピークとの時間間隔に相当するチャンネル数と、あるイベントがダブルイベントであるかシングルイベントであるかを判定するために、予め定められた消滅対光子の最大入射時間差である基準判定時間(10nsec)との関係から、単位時間当りのチャンネル数である時間変換係数を検出器4ごとに算出する(ステップT14)。このような時間変換係数算出機能を有するデータ処理部11は、本願発明の時間変換係数算出手段に相当する。具体的には、次式によって、時間変換係数を算出する。
時間変換係数[ch/nsec]=(判定時間ピーク[ch]−時間基準ピーク[ch])/10[nsec]
なお、上述したスタート信号がTDC8に与えられたタイミングで光子を検出したと判定する。また、上述したストップ信号がTDC8に与えられたタイミングで、あるイベントがシングルイベントであると判定する。スタート信号が、検出器4からの信号の場合には、光子を検出した方の検出器4からトリガとしてスタート信号を出力して、各検出器4ごとのTDC8に共通に与える。スタート信号がマスタークロックに同期した信号の場合には、光子を検出してから、マスタークロックに同期したスタート信号を出力して、各検出器4ごとのTDC8に共通に与える。あるイベントがシングルイベントであると判定すると、上述したストップ信号を出力して、TDC8に与える。したがって、判定時間ピーク[ch]−時間基準ピーク[ch]は、スタート信号とストップ信号との出力差となる。
図7から理解できるように、判定時間ピークTPと時間基準ピークTPとの間隔に相当するチャンネル数(ch−ch)は、基準判定時間(10nsec)に相当するので、両ピーク間隔(ch−ch)を基準判定時間(10nsec)で除算すれば、単位時間[nsec]当りのチャンネル数である時間変換係数を得ることができる。
さらに、データ処理部11は、各検出器4の時間基準ピークの位置に基づき、各検出器4のオフセット・タイムに相当するチャネル数を求める(ステップS14)。このような機能を有するデータ処理部11は、本願発明のオフセット・タイム検出手段に相当する。具体的には、図7において、0chから時間基準ピークTPまでの間隔に相当するチャンネル数を求める。
このようにして得られた時間変換係数とオフセット・タイムを用いて、データ処理部11が各検出器4のタイム・キャリブレーションを行う(ステップT15)。タイム・キャリブレーションは、TDC8のタイム・チャンネル軸とオフセットを調整することにより行われる。以下、この処理について説明する。
本実施例では、TDC8のデジタル・タイム出力を、ステップT13およびT14で求められた時間変換係数[ch/nsec]とオフセット・タイム[ch]を用いて、チャンネル単位[ch]から時間単位[nsec]に戻すことによって、各検出器4の時間情報を較正している。具体的には、TDC8のデジタル・タイム出力[ch]からオフセット・タイム[ch]を差引き、その減算値を時間変換係数[ch/nsec]で除算することにより、時間情報[nsec]を較正している。式で示せば以下のとおりである。
時間情報[nsec]=(TDC[ch]−時間基準ピーク[ch])/時間変換係数[ch/nsec]
図8は、ダブルイベントと判定されたときに得られた時間情報(TDC8のデジタル・タイム出力)のスペクトルである。図8において、中央のピークAが真の同時計数であり、裾領域Bが散乱同時計数である。このような各検出器4に対応したTDC8のチャンネル・スペクトルが、上記のタイム・キャリブレーション処理を受けることにより、図9に示すようなタイム・スペクトルになる。すなわち、図8のピークAのチャンネル値は、オフセット・タイムの調整によって、「0」nsecに移行し、また、時間変換係数の除算によって、各検出器4に対応したタイム・スペクトルの時間軸のスケールが揃えられる。
このように、時間変換係数を求めて、時間変換係数の除算によって時間情報を得ることは、上述したTOF(time of flight)型PET装置に適用した場合に、特に有用である。すなわち、時間変換係数の除算によって、タイム・スペクトルの時間軸のスケールが揃えられ、時間差測定の絶対的な精度が保証されるので、同時計数された消滅光子の検出時間の差を精度良く測定することができる。
以上のように、本実施例装置によれば、臨床中にダブルイベントに係るデータ(エミッションデータ)を収集するとともに、臨床には使用されずに一般には廃棄されるシングルイベントに係るデータとを並行して収集し、このシングルイベントに係るデータを使ってキャリブレーションを行っているので、装置の稼働率を下げることなく装置を較正することができる。
<検出器の異常検出処理>
上記のキャリブレーション処理の過程で算出されたエネルギー変換係数や、時間変換係数を用いてPET装置の検出器の異常検出を行うことができる。以下、図10のフローチャートを参照して説明する。
ステップU1において、エネルギー変換係数や、時間変換係数が算出されると、これらの変換係数が正常か否かを次のステップU2で判定する。具体的には、前回のキャリブレーション処理で算出された変換係数を基準値とし、今回のキャリブレーション処理で算出された変換係数が基準値に対して予め定められた値以上に変化していた場合には装置異常と判断する。変換係数が正常であれば。その変換係数を変換係数蓄積部17のパラメータファイルに書き込み記憶しておく(ステップU3)。一方、変換係数が異常であれば、検出器に異常が発生したものと判断して報知する(ステップU4)。変換係数は検出器ごとに算出されるので、変換係数の変化を監視することによって、多数の検出器の異常を容易に発見することができる。
なお、変換係数の正常・異常を判定するための基準値は、経時的に変換係数を記録している変換係数蓄積部17のパラメータファイルを参照して、短期比較(例えば、検査毎)、中期比較(例えば、一日単位)、長期比較(例えば、週単位)から作成するのが好ましい。また、各キャリブレーション処理において得られたADCスペクトル(図4)やTDCスペクトル(図7)を画像表示器18に表示して、各較正が妥当であるかを視覚的に評価できるようにしてもよい。

Claims (2)

  1. ポジトロンCT装置において、前記装置は、(A)被検体に投与された放射性核種から放出される光子を検出する複数個の検出手段と、(B)各検出手段の検出出力の一つであるアナログ・エネルギー出力を所定チャンネル数のデジタル情報に変換するアナログ・デジタル変換手段と、(C)各検出手段の検出出力を与えられ、その検出出力を発生する契機となった当該検出手段への光子の入射事象であるイベントが、消滅対の光子が一対の検出手段へ同時に入射する事象であるダブルイベントであるか、あるいは単一の光子が単一の検出手段に入射する事象であるシングルイベントであるかを判定するイベント判定手段と、(D)イベント判定手段が、あるイベントをダブルイベントであると判定したときに、そのときのアナログ・デジタル変換手段の出力情報を取り込んで蓄積するダブルイベント・エネルギー情報蓄積手段と、(E)イベント判定手段が、あるイベントをシングルイベントであると判定したときに、そのときのアナログ・デジタル変換手段の出力情報を取り込んで、シングルイベントに係る入射光子の計数値の分布をエネルギー・チャンネル軸上で表したエネルギー・チャンネル・スペクトルを検出手段ごとに蓄積するシングルイベント・エネルギー情報蓄積手段と、(F)シングルイベント・エネルギー情報蓄積手段に蓄積された各検出手段のエネルギー・チャンネル・スペクトルを適時に読み出し、バックグランドのノイズレベルに相当するエネルギー基準ピークと、放射性核種に固有の固有エネルギー・ピークとを検出するエネルギー・ピーク検出手段と、(G)検出手段ごとに検出されたエネルギー基準ピークと固有エネルギー・ピークとのエネルギー間隔に相当するチャンネル数と、放射性核種に固有のエネルギー値との関係から、単位エネルギー当りのチャンネル数であるエネルギー変換係数を検出手段ごとに算出するエネルギー変換係数算出手段と、(H)各検出手段のエネルギー基準ピークの位置に基づき、各検出器のオフセット・エネルギーに相当するチャンネル数を求めるオフセット・エネルギー検出手段と、(I)各検出手段のエネルギー変換係数とオフセット・エネルギーとに基づき、各検出器のゲインとオフセット、および/またはアナログ・デジタル変換手段のエネルギー・チャンネル軸とオフセットを調整するエネルギー較正手段と、を備えたことを特徴とするポジトロンCT装置。
  2. ポジトロンCT装置において、前記装置は、(J)被検体に投与された放射性核種から放出される光子を検出する複数個の検出手段と、(K)各検出手段の検出出力の一つである、光子を検出した時間に関する情報を所定チャンネル数のデジタル情報に変換するタイム・デジタル変換手段と、(L)各検出手段の検出出力を与えられ、その検出出力を発生する契機となった当該検出手段への光子の入射事象であるイベントが、消滅対の光子が一対の検出手段へ同時に入射する事象であるダブルイベントであるか、あるいは単一の光子が単一の検出手段に入射する事象であるシングルイベントであるかを判定するイベント判定手段と、(M)イベント判定手段が、あるイベントをダブルイベントであると判定したときに、そのときのタイム・デジタル変換手段の出力情報を取り込んで蓄積するダブルイベント・時間情報蓄積手段と、(N)イベント判定手段が、あるイベントをシングルイベントであると判定したときに、光子を検出した時間に関する情報と、あるイベントをシングルイベントであると判定するまでに要した時間に関する情報とを、タイム・デジタル変換手段から取り込んで、シングルイベントに係る入射光子の計数値の分布をタイム・チャンネル軸上で表したタイム・チャンネル・スペクトルを検出手段ごとに蓄積するシングルイベント・時間情報蓄積手段と、(O)シングルイベント・時間情報蓄積手段に蓄積された各検出手段のタイム・チャンネル・スペクトルを適時に読み出し、光子を検出した時間に相当する時間基準ピークと、あるイベントをシングルイベントであると判定するまでに要した時間に相当する判定時間ピークとを検出する時間ピーク検出手段と、(P)検出手段ごとに検出された時間基準ピークと判定時間ピークとの時間間隔に相当するチャンネル数と、あるイベントがダブルイベントであるかシングルイベントであるかを判定するために、予め定められた消滅対光子の最大入射時間差である基準判定時間との関係から、単位時間当りのチャンネル数である時間変換係数を検出手段ごとに算出する時間変換係数算出手段と、(Q)各検出手段の時間基準ピークの位置に基づき、各検出器のオフセット・タイムに相当するチャンネル数を求めるオフセット・タイム検出手段と、(R)各検出手段の時間変換係数とオフセット・タイムとに基づき、各検出器に対応するタイム・デジタル変換手段の時間軸とオフセットを調整する時間較正手段と、を備えたことを特徴とするポジトロンCT装置。
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