JP5868256B2 - 線量率測定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、原子力関連施設内やその周辺地域に設置される環境放射線モニタリングポストあるいは可搬型モニタリングポスト等に導入され、単位時間当たりの放射線の量である線量率を測定する線量率測定装置に関するものである。
従来の線量率測定装置においては、検出パルスの波高に基づいて線量率等を求める手段として、マルチチャンネル・アナライザ(Multi Channel Analyzer 以下MCAと称する)により放射線のエネルギースペクトルを取得し、そのスペクトルの各チャンネルエネルギーに対応したエネルギー換算係数であるエネルギー換算係数(以下G(E)関数と称する)を各チャンネルカウント数に乗じることによって得られるG(E)関数法、あるいは、検出パルスの波高を弁別する波高弁別器の弁別閾値を所定パターンに従って時間的に変化させることにより、検出パルスが波高弁別器の後段の計数器に入力される確率を、その波高に応じて調整する方式であるディスクリミネーション・バイアスド・モジュレーション法(Discrimination Biased Modulation法 以下DBM法と称する)があった。
線量率が上昇した場合、通過率を求め、通過率の変化により線量率上昇が降雨・降雪に伴う天然のラドン・トロンの寄与であるのか原子炉施設寄与であるかを判断する情報としていた。通過率から線量率を求めるには、G(E)関数法では、単位時間、例えば1分間の平均線量率を3MeV相当のエネルギーのγ線の計数率に換算して測定範囲の全γ線の計数率で割り算して通過率を求めるか、あるいは、DBM法で得られた計数率を測定範囲の全γ線の計数率で割り算して通過率を求め、この通過率を、測定時間一定でMCAで処理し、放射線のエネルギースペクトルを取得し、そのスペクトルのエネルギーに対応した線量率−エネルギー換算係数をMCAの各チャンネルのカウント数に乗じることで線量率を得ていた(特許文献1参照)。
特開2009−175042号公報(第3〜12頁、図4)
従来の線量率測定装置は、以上のように線量率と共に通過率を出力し、通過率を指示上昇の原因判断の情報としていたが、通過率は、平均エネルギーと比べると間接的でわかりにくいという問題があった。また、従来のG(E)関数法及びDBM法は、急激な事象の進展に対しての応答性が課題であり、DBM法において、統計的誤差を一定にして線量率の上昇に対する応答を速くした出力を追加するような改良をしても、線量率を測定したときと同じ時間軸の通過率の情報がないため、急激な事象進展時の情報不足が問題であった。さらにまた、DBM法は、放射線のエネルギーが低い場合、間引き率が高くなるため、線量率の分解能が粗くなるという問題や、低エネルギー放射線がバースト状に来た場合は数え落としてしまうという問題があった。
この発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、原子炉施設寄与の線量率変化を速い応答で判断できるとともに、低いエネルギーの分解能を損なうことなく精度の高い測定を行うことのできる線量率測定装置を得ることを目的とする。
この発明に係る線量率測定装置は、放射線の入射に対してアナログパルスを出力する放射線検出器と、入力した前記アナログパルスをデジタル変換した後、そのピーク波高を測定する波高測定機能及び測定した波高データに基づき波高スペクトルを測定する波高スペクトル測定機能を有し、測定した波高スペクトルデータに基づき線量率及び平均エネルギーを演算して出力する信号処理部を備え、前記信号処理部は、前記アナログパルスをデジタル変換するADCと、入力されるデジタル波高値を、その波高値に対応したチャンネルに割り当て、チャンネル毎にカウントし放射線エネルギースペクトルを出力するパルス波高分析機能を有するMCA機能部と、前記MCA機能部が有する各チャンネルに対応するエネルギー換算係数を格納しているチャンネルメモリと、前記MCAが出力するスペクトル情報と前記エネルギー換算係数の数値とに基づいて線量率を演算する線量率演算部と、前記MCAが出力するスペクトル情報に基づいて平均エネルギーを演算する平均エネルギー演算部からなるものであって、さらに、前記信号処理部は、演算周期ΔT毎に、最新入力の波高スペクトルデータに基づき集計線量ΔR、集計線量と同じ波高範囲の集計エネルギーΔE、集計エネルギーに対応した集計カウントΔNを求め、今回演算周期から設定された積算時間ΣΔTについて、過去に遡ってそれぞれ積算して積算線量ΣΔR、積算エネルギーΣΔE、積算カウントΣΔNを求め、線量率r=ΣΔR/ΣΔT、平均エネルギーe(平均)=ΣΔE/ΣΔNを演算して出力するものである。
また、この発明に係る線量率測定装置は、放射線の入射に対してアナログパルスを出力する放射線検出器と、入力した前記アナログパルスをデジタル変換した後、そのピーク波高を測定する波高測定機能及び測定した波高データに基づき波高スペクトルを測定する波高スペクトル測定機能を有し、測定した波高スペクトルデータに基づき線量率、平均エネルギー、及びラドン・トロン子孫核種に特有なウィンドウを設定して得られた計数率を演算して出力する信号処理部を備え、前記信号処理部は、前記アナログパルスをデジタル変換するADCと、入力されるデジタル波高値を、その波高値に対応したチャンネルに割り当て、チャンネル毎にカウントし放射線エネルギースペクトルを出力するパルス波高分析機能を有するMCA機能部と、前記MCA機能部が有する各チャンネルに対応するエネルギー換算係数を格納しているチャンネルメモリと、前記MCAが出力するスペクトル情報と前記エネルギー換算係数の数値とに基づいて線量率を演算する線量率演算部と、前記MCAが出力するスペクトル情報に基づいて平均エネルギーを演算する平均エネルギー演算部と、ラドン・トロン子孫核種に特有なウィンドウを設定して得られた計数率を演算して出力する天然核種計数率演算部からなるものであって、さらに、前記信号処理部は、演算周期ΔT毎に、最新入力の波高スペクトルデータに基づき集計線量ΔR、集計線量と同じ波高範囲の集計エネルギーΔE、集計エネルギーに対応した集計カウントΔN、ラドン・トロン子孫核種ウィンドウの集計カウントΔNを求め、今回演算周期から設定された積算時間ΣΔTについて、過去に遡ってそれぞれ積算して積算線量ΣΔR、積算エネルギーΣΔE、積算カウントΣΔN、積算カウントΣΔNを求め、線量率r=ΣΔR/ΣΔT、平均エネルギーe(平均)=ΣΔE/ΣΔN、計数率n=ΣΔNΔTを演算して出力するものである。
この発明によれば、放射線の入射に対してアナログパルスを出力する放射線検出器と、そのアナログパルスのピーク波高を測定する波高測定機能と、測定した波高データに基づき波高スペクトルを測定する波高スペクトル測定機能を有し、測定した波高スペクトルデータに基づき線量率及び平均エネルギーを演算して出力する信号処理部を備えたので、線量率上昇時にそれが降雨・降雪に伴う天然のラドン・トロンの寄与であるのか原子炉施設寄与であるのかを判断するための有用な情報を提供することができ、その後の監視強化の判断にもつながる。
また、前記信号処理部は、線量率r及び平均エネルギーeを演算して出力すると共に、設定された積算線量以上になるまで、今回演算周期から過去に遡って集計線量ΔRを積算して積算線量ΣΔRを求め、同じ時間軸の積算時間ΣΔTについて同じ波高範囲の集計エネルギーΔEを積算して積算エネルギーΣΔEを求め、同様に集計エネルギーに対応した集計カウントΔNを積算して積算カウントΣΔNを求め、線量率r=ΣΔR/ΣΔT、平均エネルギーe(平均)=ΣΔE/ΣΔNを演算して出力するようにしたので、ゆらぎを概ね一定にして安定した精度で線量率を測定でき、線量率rに反比例して積算時間ΣΔTが短くなるので、線量率の上昇に対して速い応答で平均エネルギーe(平均)情報を提供できる。
この発明の線量率測定装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る線量率測定装置の信号処理部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る線量率測定装置の信号処理部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る線量率測定装置の信号処理部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る線量率測定装置の信号処理部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5に係る線量率測定装置の信号処理部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態に係る線量率測定装置の波形弁別部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態に係る線量率測定装置の動作説明用波形図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る線量率測定装置を説明する。図1に示すこの装置は、例えば環境のγ(及びX)線の測定に用いるものであり、放射線検出器1、パルス増幅器2、信号処理部3、及びメモリ・表示装置4で構成される。放射線検出器1は、入射した放射線を吸収し、そのエネルギーに応じた波高をもつアナログパルスを出力する。このアナログパルスは、パルス増幅器2により、後段で処理しやすいように増幅及び波形整形された後、信号処理部3に入力される。信号処理部3は入力アナログパルスをデジタル信号に変換して演算処理し、その演算結果をメモリ・表示装置4にて記録媒体への保存及び表示を行なう。
図2は信号処理部3の詳細を示すものである。パルス増幅器2から入力されたアナログ信号は、A/D変換器(以下ADCと称する)31でデジタル信号に変換される。変換された信号は、MCA機能部32に入力される。MCA機能部32は、入力された信号のピーク波高値を測定し、その波高値に対応したチャンネルに割り当て、チャンネル毎にカウントし放射線エネルギースペクトルを出力するパルス波高分析機能を有する。MCA機能部32のチャンネル数はアナログパルスの波高値、すなわちγ線のエネルギーに対応している。
MCA機能部32のスペクトル情報は線量率演算部34と平均エネルギー演算部35へ送られる。線量率演算部34に送られたスペクトル情報は、MCA機能部32が出力するスペクトル情報と、チャンネルメモリ33が格納している、MCA機能部32がもつ各チャンネルに対応するG(E)関数の数値とを基に、線量率と計数率を算出する処理を行う。一方、平均エネルギー演算部35に送られたMCA機能部32からのスペクトル情報は、平均エネルギー演算部35において平均エネルギーを算出する処理が行われる。線量率演算部34及び平均エネルギー演算部35での演算結果は、メモリ・表示装置4により記録媒体への保存及び表示が行なわれる。
信号処理部3における処理は、演算周期ΔT毎に、最新入力の波高スペクトルデータに基づきG(E)関数法を適用した集計線量ΔRと、集計線量と同じ波高範囲の集計エネルギーΔEと、集計エネルギーに対応した集計カウントΔNを求めている。さらにここで、事前に設定された積算時間ΣΔTについて、今回演算周期から過去に遡り、それまでの分を積算し、それぞれ積算線量ΣΔRと、積算エネルギーΣΔEと、積算カウントΣΔNを求める。以上のように求められた値を用い、目的である、
線量率r=ΣΔR/ΣΔT、
平均エネルギーe(平均)=ΣΔE/ΣΔN、
計数率n=ΣΔN/ΣΔTを演算する。
平均エネルギー演算部35で演算した平均エネルギーは、線量率が上昇した場合の原因の判断材料として活用する。空間の線量率が上昇する理由として、降雨によるラドン・トロン子孫核種が地表に降着することと原子炉関連施設からの影響の2つが考えられる。平常時の空間放射線の平均エネルギーと比較すると、ラドン・トロン子孫核種の放射線の平均エネルギーは高く、原子炉関連施設からの寄与は平均エネルギーが小さい。ゆえに線量率が上昇したとき、平均エネルギーの変化を見ることでどちらの寄与によるものか正確な情報提供を可能にすることができる。
以上のように、実施の形態1では、測定した波高スペクトルデータに基づき線量率及び平均エネルギーを演算して出力する信号処理部3を備え、信号処理部3は、同じ時間軸の同じ波高範囲の波高スペクトルデータに基づいて線量率及び平均エネルギーを演算しているので、精度の高い線量率測定装置を得ることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2に係る線量率測定装置の構成は図1と同じである。図1に関して実施の形態1で説明した信号処理部3は、線量率r、平均エネルギーe、計数率nを出力するが、本実施の形態2ではさらに別の演算方法を追加する。
以下図3に示す信号処理部3に基づいて説明する。パルス増幅器2から出力された信号は、ADC31でデジタル信号に変換された後、MCA機能部32でスペクトル情報として蓄積される。このスペクトル情報から、第1の線量率演算部341、及び第1の平均エネルギー演算部351を用いて、実施の形態1の線量率演算部34、及び平均エネルギー演算部35と同様の方法で線量率、平均エネルギー、及び計数率が算出される。
MCA機能部32のスペクトル情報は、さらに第2の線量率演算部342、及び第2の平均エネルギー演算部352に加えられる。第2の線量率演算部342と第2の平均エネルギー演算部352では、実施の形態1と同様、まず演算周期ΔT毎に、最新入力の波高スペクトルデータに基づきG(E)関数法を適用した集計線量ΔRと、集計線量と同じ波高範囲の集計エネルギーΔEと、集計エネルギーに対応した集計カウントΔNを求める。
実施の形態2では、このデータを基に、事前に設定された積算線量以上になるまで、今回演算周期から過去に遡り、集計線量ΔRを積算して積算線量ΣΔRを求め、同じ時間軸の積算時間ΣΔTについて、集計線量を求めたのと同じ波高範囲の集計エネルギーΔEを積算して、積算エネルギーΣΔEと、その集計エネルギーに対応した集計カウントΔNを積算して積算カウントΣΔNを求める。以上にようにして求められた値を用い、
線量率r=ΣΔR/ΣΔT、
平均エネルギーe(平均)=ΣΔE/ΣΔN、
計数率n=ΣΔN/ΣΔTを演算する。
第2の線量率演算部342、及び第2の平均エネルギー演算部352を用いたこの演算方法の場合、積算線量を一定とするため、線量率rと積算時間ΣΔTが反比例の関係となる。ゆえに、実施の形態2では、実施の形態1の効果に加えて、高線量時ほど応答が早くなり、平均エネルギーのデータと併せて、線量率上昇とその寄与に関する情報を迅速に提供することが可能となる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3に係る線量率測定装置の構成は図1と同じである。図4は実施の形態に係る信号処理部3を示している。図4に示す信号処理部3は、パルス増幅器2の出力をADC31でデジタル変換し、変換された信号はMCA機能部32で、波高値に対応したチャンネルに割り当てられ、チャンネル毎にカウントされ、放射線エネルギースペクトル分析が行なわれる。ここで得られたスペクトル情報と、チャンネルメモリ33に格納されたMCA機能部32がもつ各チャンネルに対応するG(E)関数の数値とを基に、実施の形態1と同様の方法で線量率演算部34及び平均エネルギー演算部35で、それぞれ線量率及び平均エネルギーが測定される。
実施の形態3では、さらに天然核種計数率演算部36を備える。これはラドン・トロン子孫核種に特有のエネルギー範囲にウィンドウを設定して得られた計数率を演算する装置である。各演算部の演算結果はメモリ・表示装置4で記録媒体へ保存、表示が行なわれる。
実施の形態3の信号処理部3における処理は、実施の形態1と同様、まず演算周期ΔT毎に最新入力の波高スペクトルデータに基づき、集計線量ΔR、集計線量と同じ波高範囲の集計エネルギーΔE、集計エネルギーに対応した集計カウントΔNを求める。さらに天然核種計数率演算部36により、ラドン・トロン子孫核種ウィンドウの集計カウントΔNを求める。事前に設定された積算時間ΣΔTについて、今回演算周期から過去に遡ってそれぞれ積算し、積算線量ΣΔR、積算エネルギーΣΔE、積算カウントΣΔN、及び積算カウントΣΔNを求める。これらの値を用い、
線量率r=ΣΔR/ΣΔT、
平均エネルギーe(平均)=ΣΔE/ΣΔN、
計数率n=ΣΔNΔTを演算する。
本実施の形態によれば、平均エネルギーeを演算することに加え、直接ラドン・トロン子孫核種に特有のエネルギー範囲のウィンドウ計数率nを演算することで、平均エネルギーの低下が、装置の故障などが原因でなくラドン・トロンの影響であることを担保した、より正確な情報を提供することを可能としている。
実施の形態4.
次に実施の形態4について図5を用いて説明する。実施の形態4は、実施の形態2と実施の形態3とを組合わせたものであり、図3の信号処理部に図4の信号処理部の天然核種計数率演算部36を追加したものである。
図3の信号処理部及び図4の信号処理部の動作については、実施の形態2及び実施の形態3で説明したのと同じなので、説明は繰り返さない。
実施の形態4でも、積算線量を一定としているため、高線量率ほど早い応答を実現することが可能となる。また、線量率上昇も平均エネルギーの変化、及びラドン・トロン子孫核種ウィンドウ計数率を測定することで、降雨による影響か原子力施設による影響かを正確に判断できる情報を提供できる。
実施の形態5.
次に実施の形態5について図6、図7、及び図8を参照して説明する。実施の形態5に係る線量率測定装置の構成は図1と同じである。本実施の形態5では、図6に示すように、信号処理部3として、図2に示した信号処理部の構成要素の内、MCA機能部32の波高測定機能の代わりに、波形弁別部37を付加したものである。
波形弁別部37の構成は、図7に示すように、パルス幅異常ロジック371、逆極性過大ロジック372、アンダーシュート不足ロジック373、及びORロジック374からなる。
放射線検出器1は、入射した放射線が放射線検出器1で吸収したエネルギーに応じた波高をもつアナログパルスを出力する。このアナログパルスは、パルス増幅器2で増幅及び波形整形された後、信号処理部3に入力される。信号処理部3において、前記アナログパルスはADC31でデジタル信号に変換され、波形の形状、つまりパルスの波高値及びパルス幅を測定する波形弁別部37に入力される。
パルス幅異常ロジック371は、入力される信号のパルス幅を測定し、通常の放射線入射による信号(図8(a))に比べて、図8の(b1の1)や(b1の2)のようにパルス幅が所定の範囲以下のもの、あるいはパルス幅が所定の範囲以上のものについてパルス幅異常と判定する。逆極性過大ロジック372は、図8の(b2の1)や(b2の2)のように、最小波高値が逆極性の基準レベルXを超過しているものについて逆極性波高過大と判定する。アンダーシュート不足ロジック373は、図8の(b3)のように、アンダーシュートが基準レベルYに到達していないものについてアンダーシュート不足と判定する。ORロジック374は、371〜373のいずれかから入力があればデジタルパルスを出力してMCA機能部32に加える。
ORロジック374からデジタルパルスが出力された場合は、MCA機能部32で、入力された波形はノイズであると判定し、カウントしない。この過程で放射線の入射による信号であると判定された信号のみ測定し、その波形データに基づき、MCA機能部32で入射放射線のエネルギースペクトルが形成される。このエネルギースペクトルに対し、チャンネルメモリ33に格納されたG(E)関数法を適用して、線量率及び平均エネルギーを線量率演算部34及び平均エネルギー演算部35で演算する。
実施の形態5は、実施の形態1〜4のADC31とMCA機能部32の間に、波形弁別部37を備えたことを特徴とする装置であり、実施の形態1〜4と同様に、線量率上昇の原因を速い応答かつ正確に情報提供することが可能となるだけでなく、波形を弁別することにより、入力信号が放射線入射による信号か、それともノイズによる信号かの選別を可能とするため、より精度の高い、線量率、平均エネルギー、計数率などを測定することが可能となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 放射線検出器、
2 パルス増幅器、
3 信号処理部、
31 アナログ−デジタル変換器(ADC)、
32 マルチチャンネルアナライザ機能部(MCA)、
33 チャンネルメモリ、
34 線量率演算部、
341 第1の線量率演算部、
342 第2の線量率演算部、
35 平均エネルギー演算部、
351 第1の平均エネルギー演算部、
352 第2の平均エネルギー演算部、
36 天然核種計数率演算部、
37 波形弁別部、
371 パルス幅異常ロジック、
372 逆極性過大ロジック、
373 アンダーシュート不足ロジック、
374 ORロジック、
4 メモリ・表示装置。

Claims (5)

  1. 放射線の入射に対してアナログパルスを出力する放射線検出器と、入力した前記アナログパルスをデジタル変換した後、そのピーク波高を測定する波高測定機能及び測定した波高データに基づき波高スペクトルを測定する波高スペクトル測定機能を有し、測定した波高スペクトルデータに基づき線量率及び平均エネルギーを演算して出力する信号処理部を備え、前記信号処理部は、前記アナログパルスをデジタル変換するADCと、入力されるデジタル波高値を、その波高値に対応したチャンネルに割り当て、チャンネル毎にカウントし放射線エネルギースペクトルを出力するパルス波高分析機能を有するMCA機能部と、前記MCA機能部が有する各チャンネルに対応するエネルギー換算係数を格納しているチャンネルメモリと、前記MCAが出力するスペクトル情報と前記エネルギー換算係数の数値とに基づいて線量率を演算する線量率演算部と、前記MCAが出力するスペクトル情報に基づいて平均エネルギーを演算する平均エネルギー演算部からなるものであって、さらに、前記信号処理部は、演算周期ΔT毎に、最新入力の波高スペクトルデータに基づき集計線量ΔR、集計線量と同じ波高範囲の集計エネルギーΔE、集計エネルギーに対応した集計カウントΔNを求め、今回演算周期から設定された積算時間ΣΔTについて、過去に遡ってそれぞれ積算して積算線量ΣΔR、積算エネルギーΣΔE、積算カウントΣΔNを求め、線量率r=ΣΔR/ΣΔT、平均エネルギーe(平均)=ΣΔE/ΣΔNを演算して出力することを特徴とする線量率測定装置。
  2. 前記信号処理部は、線量率r及び平均エネルギーeを演算して出力すると共に、設定された積算線量以上になるまで、今回演算周期から過去に遡って集計線量ΔRを積算して積算線量ΣΔRを求め、同じ時間軸の積算時間ΣΔTについて同じ波高範囲の集計エネルギーΔEを積算して積算エネルギーΣΔEを求め、同様に集計エネルギーに対応した集計カウントΔNを積算して積算カウントΣΔNを求め、線量率r=ΣΔR/ΣΔT、平均エネルギーe(平均)=ΣΔE/ΣΔNを演算して出力することを特徴とする請求項1に記載の線量率測定装置。
  3. 放射線の入射に対してアナログパルスを出力する放射線検出器と、入力した前記アナログパルスをデジタル変換した後、そのピーク波高を測定する波高測定機能及び測定した波高データに基づき波高スペクトルを測定する波高スペクトル測定機能を有し、測定した波高スペクトルデータに基づき線量率、平均エネルギー、及びラドン・トロン子孫核種に特有なウィンドウを設定して得られた計数率を演算して出力する信号処理部を備え、前記信号処理部は、前記アナログパルスをデジタル変換するADCと、入力されるデジタル波高値を、その波高値に対応したチャンネルに割り当て、チャンネル毎にカウントし放射線エネルギースペクトルを出力するパルス波高分析機能を有するMCA機能部と、前記MCA機能部が有する各チャンネルに対応するエネルギー換算係数を格納しているチャンネルメモリと、前記MCAが出力するスペクトル情報と前記エネルギー換算係数の数値とに基づいて線量率を演算する線量率演算部と、前記MCAが出力するスペクトル情報に基づいて平均エネルギーを演算する平均エネルギー演算部と、ラドン・トロン子孫核種に特有なウィンドウを設定して得られた計数率を演算して出力する天然核種計数率演算部からなるものであって、さらに、前記信号処理部は、演算周期ΔT毎に、最新入力の波高スペクトルデータに基づき集計線量ΔR、集計線量と同じ波高範囲の集計エネルギーΔE、集計エネルギーに対応した集計カウントΔN、ラドン・トロン子孫核種ウィンドウの集計カウントΔNを求め、今回演算周期から設定された積算時間ΣΔTについて、過去に遡ってそれぞれ積算して積算線量ΣΔR、積算エネルギーΣΔE、積算カウントΣΔN、積算カウントΣΔNを求め、線量率r=ΣΔR/ΣΔT、平均エネルギーe(平均)=ΣΔE/ΣΔN、計数率n=ΣΔNΔTを演算して出力することを特徴とする線量率測定装置。
  4. 前記信号処理部は、線量率r及び平均エネルギーeを演算して出力すると共に、設定された積算線量以上になるまで、今回演算周期から過去に遡って集計線量ΔRを積算して積算線量ΣΔRを求め、同じ時間軸の積算時間ΣΔTについて同じ波高範囲の集計エネルギーΔEを積算して積算エネルギーΣΔEを求め、同様に集計エネルギーに対応した集計カウントΔNを積算して積算カウントΣΔNを求め、集計カウントΔNを積算して積算カウントΣΔNを求め、線量率r=ΣΔR/ΣΔT、平均エネルギーe(平均)=ΣΔE/ΣΔN、ラドン・トロン子孫核種ウィンドウ計数率n=ΣΔnNΔTを演算して出力することを特徴とする請求項3に記載の線量率測
    定装置。
  5. 前記信号処理部のMCA機能部が持つ波高測定機能の代わりに、入力アナログパルスの波高値及びパルス幅を測定して前記MCA機能部に供給する波形弁別部を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の線量率測定装置。
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