JP3243460B2 - ポジトロンct装置 - Google Patents

ポジトロンct装置

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JP3243460B2
JP3243460B2 JP19177299A JP19177299A JP3243460B2 JP 3243460 B2 JP3243460 B2 JP 3243460B2 JP 19177299 A JP19177299 A JP 19177299A JP 19177299 A JP19177299 A JP 19177299A JP 3243460 B2 JP3243460 B2 JP 3243460B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポジトロンCT装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポジトロンCT装置(Positron Emissio
n Computed-Tomography ; 以下、PETと呼ぶ)は、リ
ング状に配置された多数の光子検出器群からなるリング
を有し、陽電子放出核種(以下、RI線源と呼ぶ)を注
入あるいは吸入された人体などの測定対象物が、そのリ
ング内の測定空間に置かれる。測定対象物内のRI線源
から陽電子が放出されると、その陽電子は直ちに近くの
電子と結合して、それぞれ511keVのエネルギを持
つ1対の光子(ガンマ線)が互いに反対方向に放出され
る。PETは、この1対の光子をリングにより検出し同
時計数して、電子・陽電子対消滅がどの直線上で発生し
たかを特定し、そして、このような同時計数情報を蓄積
して画像再構成処理を行ってRI線源の分布画像を作成
する。
【0003】このPETは、生体や疾病患の研究あるい
は臨床検査等に応用され、体内に投入されたRI線源の
分布を画像化し、生体機能を見ることができる。例え
ば、RI線源は、神経伝達に関与するドーパミンや体内
でのグルコース代謝に関係するFDG(18F−フルオロ
デオキシグルコース)等の生体内物質あるいは新規開発
中の薬剤に部分的に付加されて用いられ、PETは、こ
のような物質の生体内での分布、消費量あるいは時間的
変化の様子を見ることができる。また、PETは、脳血
流量や酸素消費量などの生体の基礎代謝を測定すること
もできる。
【0004】このような生理状態の測定は、PETに特
有のものであって、X線CTやMRIでは不可能である
ため、PETによる生理状態の測定へ応用が種々検討さ
れている。その1つとして、船舶・航空機・自動車など
に乗っている際に生体試料に引き起こされる「乗物酔
い」などの生理状態の測定への応用が検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のPETによる「乗物酔い」状態の測定では、生体試
料の生理状態が正常状態から「乗物酔い」状態へ変化し
ている過程を測定することができない。このため、測定
対象物に投入されたRI線源により発生する電子・陽電
子対消滅に伴って放出される光子対を検出することによ
り、その測定対象物内の物質分布を測定し、さらには測
定対象物である生体試料内の物質分布を時々刻々と測定
することが求められている。
【0006】本発明は、上記課題を解決することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るポジトロン
CT装置は、(1) 入射した光子のエネルギに応じた光子
検出信号をそれぞれ出力する複数の光子検出器が測定空
間を囲んで所定軸の周囲に配列されたリングと、(2) 測
定空間に置かれた測定対象物をリング中心軸周りに回転
させると共に、その回転方向及び回転速度を変化させる
回転手段と、(3) 光子検出信号に基づいて、測定空間に
おける電子・陽電子対消滅によって発生した光子対をエ
ネルギ弁別して、光子対のそれぞれの光子を検出した光
子検出器対を示す検出器識別信号を出力する光子対弁別
手段と、(4) 回転手段による回転の位置および方位を測
定する位置方位測定手段と、(5) 検出器識別信号が示す
光子検出器対を互いに結ぶ直線について、位置方位測定
手段により測定された回転の位置および方位の変位を補
償して、測定空間に設定された極座標で表現された座標
値を出力するアドレス変換手段と、(6) 座標値に対応す
る番地に所定の累積加算データを累積加算することによ
り投影データを蓄積する投影データ蓄積手段と、(7) 投
影データ蓄積手段により蓄積された投影データに基づい
て、測定空間における電子・陽電子対消滅の発生頻度の
空間分布を算出し画像再構成を行なう画像再構成手段
と、を備えることを特徴とする。
【0008】このポジトロンCT装置によれば、測定空
間に置かれた測定対象物は、回転手段により回転されて
測定空間内における位置および方位が変化する。リング
を構成する複数の光子検出器の何れかにより光子が検出
されると、その光子エネルギに応じた光子検出信号が、
その光子検出器から出力される。その光子検出信号に基
づいて、光子対弁別手段により、電子・陽電子対消滅に
よって発生した光子対であるか否かがエネルギ弁別され
て、光子対のそれぞれの光子を検出した光子検出器対を
示す検出器識別信号が出力される。この検出器識別信号
が示す光子検出器対を互いに結ぶ直線について、測定空
間に設定された極座標で表現された座標値が、回転手段
によって変化した位置および方位の変位が補償された上
で、アドレス変換手段から出力され、投影データ蓄積手
段により、この座標値に対応する番地に所定の累積加算
データが累積加算されて投影データが蓄積される。そし
て、画像再構成手段により、投影データ蓄積手段により
蓄積された投影データに基づいて、測定空間における電
子・陽電子対消滅の発生頻度の空間分布が算出されて画
像再構成が行なわれて、回転されている測定対象物にお
ける物質分布が測定される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
【0010】本実施形態に係るPETの構成の説明に先
立って、PETによる測定の原理、画像再構成方法等に
ついて説明する。
【0011】先ず、2D−PETのリング構成と画像再
構成方法について説明する。図5は、2D−PETのリ
ングにおける光子対検出と画像再構成の説明図である。
リング20は、測定空間内にある測定対象物を囲んで中
心軸の周囲にn個の光子検出器Dk (k=1,2,3,…,n)が
リング状に配置されたものである。このリング20の何
れかの光子検出器が光子を検出すると、その光子を検出
した光子検出器は、光子エネルギに応じた信号(光子検
出信号)を出力する。
【0012】この光子検出器Dk (k=1,2,3,…,n)それ
ぞれから出力された光子検出信号に基づいて、測定空間
に置かれた測定対象物に投与されたRI線源における電
子・陽電子対消滅に伴って発生した光子対が検出された
か否かが判定される。すなわち、光子検出信号が示す光
子エネルギが電子・陽電子対消滅に伴って発生した光子
のエネルギ(511keV)であるか否かが弁別され、
また、リング20内の2つの光子検出器それぞれが略同
時に光子を検出したか否かが判定される。そして、電子
・陽電子対消滅に伴って発生した光子対を検出した光子
検出器対が識別され、この光子検出器対を示す検出器識
別信号(I,J)が出力される。電子・陽電子対消滅
は、この検出器識別信号(I,J)が示す光子検出器対
を結ぶ直線上で発生したことが認識される。
【0013】この検出器識別信号(I,J)は、これが
示す光子対を検出した光子検出器対を結ぶ直線L1をリ
ング20内の測定空間における極座標で表現する場合に
用いられる2つの変数(t,θ)それぞれを座標軸とす
るt−θ平面上の座標値(T,θ’)に変換される。こ
こで、Tは、この直線L1と座標原点との間の距離であ
り、θ’は、この直線L1に座標原点から下ろした垂線
の方位である。そして、この座標値(T,θ’)に関す
るヒストグラムが生成されて、測定対象物から発生した
光子対についての同時計数情報が蓄積される。
【0014】このようにして測定対象物で発生しリング
20で検出された多数の光子対の同時計数情報は蓄積さ
れて投影データとなり、電子・陽電子対消滅発生分布を
表す画像は、この投影データに基づいて再構成される。
すなわち、リング20内の測定空間に設定した極座標系
のθ’方向(図5の直線L1の方向)から見た電子・陽
電子対消滅発生分布を表す画像は、この蓄積された投影
データのうちの極座標系におけるθ=θ’上の各T点に
対応する投影データに基づいて再構成される。この図で
は、θ’方向から見たT点における電子・陽電子対消滅
発生分布画像は、直線L1上にあるRI線源11,12
および13それぞれから発生し直線L1の方向に飛行し
た光子対に基づくものである。
【0015】しかし、測定空間で発生した全ての光子対
が検出されるのではない。図6は、リングにおける光子
対検出の説明図である。RI線源10からの光子対はあ
らゆる方向に向かって飛行するが、そのうちで、リング
20面上で発生しリング20面に沿った方向に飛行した
光子対のみが、リング20の何れかの光子検出器により
検出され得る。例えば、図6で示すように、リング20
内に存在するRI線源10から発生する光子対であって
も、リング20面に沿った方向L1に飛行した光子対は
何れかの光子検出器I,Jで検出されるが、リング20
面に沿った方向以外の方向L2ないしL4に飛行した光
子対は検出されない。
【0016】また、製作が容易であり安価であることか
ら、リングの光子検出器はブロック型構成とされる。こ
のタイプのリングでは、図7に示すように、複数のブロ
ックBp それぞれは、多数の光子検出器Dpqが並列配置
されていて、これらのブロックBp がリング状に配置さ
れる(p=1,2,3,…、q=1,2,3,…)。このブロック型PE
Tは、単なる光子検出器の配置が異なるだけであって、
動作原理、投影データの蓄積および画像再構成等は、上
述の説明と差異がない。
【0017】上述のPETでは、RI線源から放出され
てあらゆる方向に飛行する光子対のうち、リング面上で
発生しリング面に沿った方向に飛行する光子対のみが検
出されるため、RI線源から放出される光子対が捕捉さ
れる確率が小さく、検出感度が低くて統計ノイズが大き
いという問題がある。検出感度を向上させるために測定
対象物に多量のRI線源を投与することも考えられる
が、測定対象物が生体である場合には限界がある。
【0018】そこで、このような場合には、3次元タイ
プのPET(3D−PET)が用いられる。図8は、3
D−PETのリングの構成図である。3D−PETの多
層リング21は、前述の図5に示したものと同様の光子
検出器の単層リングR1 ,R2 ,…,Rm を多層配置し
たものであり、RI線源10で放出され直線L1の方向
に飛行した光子対は、互いに異なる単層リングRp 、R
q (p≠q)それぞれに属する2つの光子検出器によっ
ても同時計数され得る。
【0019】多層リング21のうちの或2つの光子検出
器が、電子・陽電子対消滅に伴って発生したエネルギ5
11keVの光子対を同時検出したと判定されると、そ
の2つの光子検出器それぞれを示す検出器識別信号
(I,J)、および、その2つの光子検出器それぞれが
属する単層リング間の差信号RD(Ring Difference )
が出力される。これら検出器識別信号(I,J)、およ
び、リング間差信号RDは、光子対を検出した2つの光
子検出器を結ぶ直線L1を多層リング21内の測定空間
における極座標で表現する場合に用いられる4つの変数
(x,y,θ,ψ)それぞれを座標軸とするx−y−θ
−ψ空間上の座標値(x,y,θ,ψ)に変換される。
ここで、θとψは、直線L1の方位を表し、xとyは、
直線L1に垂直な投射平面(Projection Plane)上の直
交座標系による位置を表す。そして、この座標値(x,
y,θ,ψ)に関するヒストグラムが生成されて、測定
対象物から発生した光子対についての同時計数情報が蓄
積される。このようにして測定対象物で発生しリング2
1で検出された多数の光子対の同時計数情報は蓄積され
て投影データとなり、電子・陽電子対消滅発生分布を表
す画像は、この投影データに基づいて再構成される。
【0020】本発明は、このようなPETに関するもの
であって、生理状態の変化の過程をも測定することがで
きるものである。
【0021】(第1の実施形態)次に、第1の実施形態
について説明する。図1は、第1の実施形態に係るPE
Tの構成図である。
【0022】測定空間を内部に有するリング111は、
単層リングが多層(この図では5層)に配置された構造
であって、それぞれの単層リングは、多数の光子検出器
Dが所定軸の周囲に配列されており、これらの光子検出
器Dは、測定対象物(生体試料)100が置かれる測定
空間の方向に受光面が向けられ、測定空間で発生した光
子を受光する。最外層の単層リングの受光面側の外側に
は遮蔽シールド112が配置され、また、隣同士の単層
リングの受光面側の境界にはコリメータ113が配置さ
れていて、異なる単層リング間で光子対が検出されない
ようになっており、したがって実質的には2D−PET
である。なお、このリング111を含む検出部110
は、その他に、較正用RI線源回転機構(図示せず)等
をも備えており、支持台130を介して固定台133に
固定されている。
【0023】リング111内の測定空間の中央付近に
は、その上に測定対象物100を載置する測定台120
が設けられており、この測定台120は、モータ122
および回転センサ123等からなる測定台揺動部121
により、リング111の中心軸に垂直な面内で揺動され
る。回転センサ123は、モータ122の回転角度を測
定し、角度データ処理部124は、回転センサ123に
より測定されたモータ122の回転角に基づいて、測定
台120に載置された測定対象物100の位置と方位を
求め、さらに、後述するアドレス変換部143における
補償量を求め、この補償量を出力するものである。この
測定台揺動部121は、支持台131を介して移動台1
32に固定されており、また、移動台132は、固定台
133に対してリング中心軸方向に移動可能である。測
定台120は、この移動台132の移動に従ってリング
111内の測定空間に出し入れされる。この測定台揺動
部121の詳細については後述する。
【0024】リング111のうちの何れかの光子検出器
Dが光子を検出すると、その光子検出器Dは、その光子
のエネルギに応じた光子検出信号を出力する。プリアン
プ140は、光子検出器Dそれぞれに対応して設けられ
ており、対応する光子検出器Dから出力された光子検出
信号を増幅する。そして、この増幅された光子検出信号
に基づいて、断層データ処理部141および同時計数部
142は、電子・陽電子対消滅に伴って発生した光子対
であるか否かを弁別する。
【0025】すなわち、断層データ処理部141は、プ
リアンプ140により増幅された光子検出信号が電子・
陽電子対消滅に伴って発生した光子のエネルギ(511
keV)を示すものであるか否かを弁別し、同時計数部
142は、1対の光子検出器Dそれぞれが略同時に光子
を検出したか否かを判定する。もし、電子・陽電子対消
滅に伴って発生した所定エネルギ(511keV)の光
子対がリング111により同時検出されたと断層データ
処理部141および同時計数部142により判定された
場合には、その光子対を検出した光子検出器対を表す検
出器識別信号(I,J)が、同時計数部142より出力
される。
【0026】この検出器識別信号(I,J)に基づい
て、アドレス変換部143は、検出器識別信号(I,
J)が示す光子対を検出した2つの光子検出器を互いに
結ぶ直線を、リング111内の測定空間に設定された極
座標で表現する場合に使用する2つの変数(t,θ)そ
れぞれを座標軸とするt−θ平面上の位置に座標変換す
る。アドレス変換部143は、この座標変換に際して、
角度データ処理部124から出力された補償量に基づい
て、測定対象物100の変位を補償してt−θ平面上の
位置に座標変換する。そして、アドレス変換部143か
ら出力された座標値(t,θ)は、投影データ蓄積部1
44に入力され、投影データ蓄積部144は、座標値
(t,θ)に対応する番地に、所定の累積加算データ
(例えば "1" )を累積加算する。
【0027】このようにして、測定対象物100から発
生した多数の光子対についての同時計数情報が、投影デ
ータ蓄積部144に蓄積されて投影データとなる。しか
し、光子検出器Dそれぞれの検出感度は一定ではなくム
ラが多く、また、測定対象物100により光子吸収され
るので、感度補正および吸収補正を行う必要がある。そ
こで、感度・吸収補正部145は、以下のようにして感
度補正および吸収補正を行う。
【0028】感度補正は以下のようにして行われる。こ
れまで述べたようにしてリング111内にRI線源を投
与された測定対象物100を置いて計測(エミッション
計測)して投影データ(エミッションデータE(t,
θ))を得るのとは別に、リング111内に測定対象物
のない状態で、リング111内でリング中心軸の周りに
較正用RI線源を回転させ、模擬的な平行光を光子検出
器Dそれぞれに入射させて計測して投影データを得る。
この計測をブランク計測といい、また、この投影データ
をブランクデータといい、B(t,θ)で表す。このブ
ランクデータB(t,θ)は、光子検出器対の検出感度
ばらつきを表すものである。そして、エミッションデー
タE(t,θ)をブランクデータB(t,θ)で割るこ
とにより、感度補正が行われる。
【0029】また、吸収補正は以下のようにして行われ
る。エミッション計測時と同じ位置にRI線源が投与さ
れていない測定対象物100を置き、ブランク計測と同
様にリング111内で較正用RI線源を回転させて計測
して投影データを得る。この計測をトランスミッション
計測といい、また、この投影データをトランスミッショ
ンデータといい、T(t,θ)で表す。このトランスミ
ッションデータT(t,θ)をブランクデータB(t,
θ)で割れば、同時計数ライン上の吸収係数が求まり、
エミッションデータE(t,θ)をこの吸収係数で割る
ことにより、吸収補正ができる。なお、トランスミッシ
ョン計測では、微弱な光子が更に測定対象物100によ
る吸収を受け、得られる光子対検出が減少する為、統計
精度は著しく劣化する。その対策として、T(t,θ)
/B(t,θ)をフィルタ等でスムージングしておく。
【0030】感度・吸収補正部145は、以上のように
して求められたブランクデータB(t,θ)およびトラ
ンスミッションデータT(t,θ)に基づいて、エミッ
ションデータE(t,θ)を補正して、真の投影データ
P(t,θ)を、 P=(E/B)/<T/B> … (1) なる式で求める。ここで、記号<>は、スムージングを
意味する。
【0031】この感度・吸収補正部145により得られ
た真の投影データP(t,θ)に基づいて、画像再構成
部146は、リング111内の測定空間に設定した極座
標系の所定のθ方向から見た測定対象物100における
光子対発生分布を表す再構成画像データを生成し、画像
表示部147は、この再構成画像データを入力して再構
成画像を表示する。
【0032】次に、測定台揺動部121の1例について
説明する。図2は、測定台揺動部の構成図である。測定
台揺動部121の基盤125は、支持台131に固定さ
れており、この基盤125には、複数(図では3つ)の
偏心カム127A,127Bおよび127Cを介して、
回転板126が接続されている。回転板126には、支
持部材129が固定接続されており、また、この支持部
材129には、測定対象物100を載置し得る測定台1
20が固定接続されている。3つの偏心カムのうちの1
つである偏心カム127Aは、モータ122によりベル
ト128を介して回転駆動される。
【0033】したがって、モータ122が回転すると、
その回転はベルト128を介して偏心カム127Aに伝
わり、そして、回転板126、支持部材129および測
定台120は、一体となって、その方位を維持したまま
垂直面内で偏心回転をする。このようにして、測定台1
20上に載置された測定対象物100は偏心回転され
る。なお、モータ122の回転方向および回転速度は一
定でなくてもよく、回転方向が交互に変化するものであ
ってもよく、また、回転速度も変化するものであっても
よい。
【0034】この偏心回転の回転面を測定対象物100
のスライス面(リング111のリング面)に平行とすれ
ば、アドレス変換部143は、リング111の単層リン
グ間の補償を行う必要はなく、また、偏心回転であるの
でθ座標に関しても補償する必要はなく、t座標に関し
てのみ補償すればよい。したがって、この場合には、角
度データ処理部124は、回転センサ123により測定
されたモータ122の回転角に基づいて、アドレス変換
部143におけるt値の補償量Δtを出力する。角度デ
ータ処理部124は、モータ122の回転角に対するt
値の補償量Δtの関係を予め求めておいてもよい。ま
た、この偏心回転の回転径は、偏心カム127A,12
7Bおよび127Cの偏心距離に応じたものであって、
測定対象物100に応じて適切に定められるべきもので
あり、例えば数mmないし数cm程度とする。
【0035】次に、このPETの作用とともに、このP
ETを用いた測定方法の1例について説明する。
【0036】最初にブランク計測を行い、ブランクデー
タB(t,θ)を獲得する。このときには、リング11
1内の測定空間には測定対象物100が置かれることは
なく、較正用RI線源がリング111の中心軸を中心に
回転して、リング111を構成する光子検出器Dそれぞ
れに模擬的な平行光を入射させる。この状態でリング1
11の光子検出器Dから出力された光子検出信号は、プ
リアンプ140で増幅され、断層データ処理部141で
エネルギ弁別されて、同時計数部142で1対の光子検
出器Dが同時に光子を検出したか否かが判定され、較正
用RI線源による電子・陽電子対消滅に伴って発生した
光子対を検出した光子検出器対を示す検出器識別信号
(I,J)が出力される。この検出器識別信号(I,
J)は、アドレス変換部143により、t−θ平面上の
座標値(t,θ)に座標変換される。ただし、ブランク
計測におけるこの座標変換に際しては、角度データ処理
部124からの補償量を考慮する必要はない。そして、
投影データ蓄積部144により、この座標値(t,θ)
に対応する番地に所定の累積加算データが累積加算され
て投影データが蓄積される。この蓄積された投影データ
がブランクデータB(I,J)となる。
【0037】続いてトランスミッション計測を行い、ト
ランスミッションデータT(t,θ)を獲得する。この
ときには、リング111内の測定空間にはRI線源が投
与されていない測定対象物100が置かれるとともに、
較正用RI線源がリング111の中心軸を中心に回転し
て、リング111を構成する光子検出器Dそれぞれに模
擬的な平行光を入射させる。そして、上述のブランク計
測の場合と同様にして投影データ蓄積部144に蓄積さ
れた投影データがトランスミッションデータT(t,
θ)となる。なお、このトランスミッション計測に際し
ては、測定対象物100は静止したままでよい。
【0038】さらに続いてエミッション計測を行い、エ
ミッションデータE(t,θ)を獲得する。このときに
は、較正用RI線源は取り外され或いは遮蔽されて、リ
ング111内の測定空間にRI線源が投与された測定対
象物100が置かれる。そして、上述のブランク計測の
場合と略同様にして投影データ蓄積部144に蓄積され
た投影データがエミッションデータE(t,θ)とな
る。なお、ブランク計測、トランスミッション計測およ
びエミッション計測それぞれを行う順序は、上記に限ら
れず任意でよい。
【0039】ここで、測定対象物100を揺動しながら
エミッション計測するときには、アドレス変換部143
において検出器識別信号(I,J)から座標値(t,
θ)に座標変換する際に、回転センサ123で測定され
たモータ122の回転角に基づいて角度データ処理部1
24から出力された補償量が考慮される。
【0040】以上のようにして、ブランクデータB
(t,θ)、トランスミッションデータT(t,θ)お
よびエミッションデータE(t,θ)が求められると、
これらに基づいて、感度・吸収補正部145により、
(1)式に従って感度補正および吸収補正がなされ、真
の投影データP(t,θ)が求められる。そして、この
真の投影データP(t,θ)に基づいて、電子・陽電子
対消滅発生分布画像が画像再構成部146により再構成
され、その再構成された画像は画像表示部147に表示
される。
【0041】測定対象物100を揺動しながら数秒程度
の期間(フレーム)毎のエミッションデータを測定する
ダイナミック計測を行うときには、フレーム計測時間と
揺動周期との関係が問題になる。すなわち、フレーム計
測時間が揺動周期の整数倍でない場合には、感度・吸収
補正部145における感度補正および吸収補正は不正確
となる。この問題に対しては、例えば、投影データ蓄積
部144における累積加算データをブランクデータB
(I,J)の値に反比例する値として予め求めておけ
ば、エミッション計測およびトランスミッション計測そ
れぞれの際に投影データ蓄積部144において蓄積され
た投影データ(エミッションデータおよびトランスミッ
ションデータ)は既に感度補正されたものとなるので、
このエミッションデータをトランスミッションデータで
除算すれば、直ちに真の投影データを求めることができ
る。あるいは、フレーム計測期間中における測定対象物
100の位置・方位に関する存在確率C(t,θ)を別
途求め、この存在確率C(t,θ)とブランクデータB
(t,θ)とのコンボリューション計算から補正用ブラ
ンクデータB1(t,θ)を求め、前述の(1)式にお
いてBを補正用ブランクデータB1で置き換えた式によ
り真の投影データP(t,θ)を求めることができる。
【0042】このPETによれば、正確な生理状態を測
定することができる。また、測定対象物100を回転し
ながら、時々刻々と変化するその生理状態を測定でき
る。
【0043】例えば、測定対象物100としてのラット
に、RI線源としてH15Oを投与すれば、ラットの脳血
流量の分布を測定することができ、したがって、ラット
の特定箇所における脳血流量の変化から、生理状態の変
化を測定することができる。さらには、このような測定
は、脳機能の解明にも役立つものであり、また、同一の
回転に対する生理現象の変化の個体差に関しての情報の
獲得にも役立つものである。
【0044】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について説明する。図3は、第2の実施形態に係るPE
Tの構成図である。
【0045】本実施形態に係るPETは、3D−PET
である。したがって、リング111Aは、第1の実施形
態に係るPETのリング111からコリメータ113が
取り外されたものである。したがって、測定対象物10
0Aにおいて電子・陽電子対消滅に伴って発生した光子
対は、互いに異なる単層リングそれぞれに属する1対の
光子検出器によっても検出され得る。
【0046】また、本実施形態に係るPETは、測定対
象物100Aを揺動するために、第1の実施形態の場合
と同様の測定台揺動部121が設けられているだけでな
く、軸方向揺動部134が移動台132の上に設けられ
ている。この軸方向揺動部134は、例えばモータとラ
ックピニオンまたはウォームホィールとから構成され、
このモータの回転により、測定台120、測定台揺動部
121および支持棒131は、一体となってリング11
1Aの中心軸方向に揺動される。位置センサ135は、
この軸方向揺動部134による揺動位置を測定するもの
であり、その揺動位置は、アドレス変換部243に入力
され、座標変換の際の補償に用いられる。
【0047】さらに、本実施形態に係るPETは、3D
−PETであり測定対象物100Aが軸方向にも揺動さ
れるものであるが故に、光子対弁別、アドレス変換、投
影データ蓄積および画像再構成に関して、第1の実施形
態とは異なる処理を行う。
【0048】リング111Aのうちの何れかの光子検出
器Dが光子を検出すると、その光子検出器Dは、その光
子のエネルギに応じた光子検出信号を出力する。プリア
ンプ240は、光子検出器Dそれぞれに対応して設けら
れており、対応する光子検出器Dから出力された光子検
出信号を増幅する。断層データ処理部241は、プリア
ンプ240により増幅された光子検出信号が電子・陽電
子対消滅に伴って発生した光子のエネルギ(511ke
V)を示すものであるか否かを弁別し、同時計数部24
2は、1対の光子検出器Dそれぞれが略同時に光子を検
出したか否かを判定する。もし、電子・陽電子対消滅に
伴って発生した所定エネルギ(511keV)の光子対
がリング111Aにより同時検出されたと判定された場
合には、その光子対を検出した光子検出器対を表す検出
器識別信号(I,J)およびリング間差信号RDが、同
時計数部242より出力される。
【0049】この検出器識別信号(I,J)およびリン
グ間差信号RDに基づいて、アドレス変換部243は、
検出器識別信号(I,J)およびリング間差信号RDが
示す光子対を検出した2つの光子検出器を互いに結ぶ直
線を、リング111A内の測定空間に設定された極座標
で表現する場合に使用する4つの変数(x,y,θ,
ψ)それぞれを座標軸とするx−y−θ−ψ空間上の位
置に座標変換する。アドレス変換部243は、この座標
変換に際して、角度データ処理部124および位置セン
サ135それぞれから出力された補償量に基づいて、測
定対象物100Aの変位を補償してx−y−θ−ψ空間
上の位置に座標変換する。そして、アドレス変換部24
3から出力された座標値(x,y,θ,ψ)は、投影デ
ータ蓄積部244に入力され、投影データ蓄積部244
は、座標値(x,y,θ,ψ)に対応する番地に、所定
の累積加算データ(例えば "1" )を累積加算する。
【0050】このようにして、測定対象物100Aから
発生した多数の光子対についての同時計数情報が、投影
データ蓄積部244に蓄積されて投影データとなる。し
かし、光子検出器Dそれぞれの検出感度は一定ではなく
ムラが多く、また、測定対象物100Aにより光子吸収
されるので、感度補正および吸収補正を行う必要があ
る。そこで、感度・吸収補正部245は、第1の実施形
態の場合と同様にして感度補正および吸収補正を行う。
すなわち、エミッション計測によりエミッションデータ
E(x,y,θ,ψ)を獲得するのとは別に、ブランク
計測によりブランクデータB(x,y,θ,ψ)を、ま
た、トランスミッション計測によりトランスミッション
データT(x,y,θ,ψ)を、それぞれ獲得し、真の
投影データP(x,y,θ,ψ)を、(1)式で求め
る。
【0051】この感度・吸収補正部245により得られ
た真の投影データP(x,y,θ,ψ)に基づいて、画
像再構成部246は、リング111A内の測定空間に設
定した極座標系の所定の(θ,ψ)方向から見た測定対
象物100Aにおける光子対発生分布を表す再構成画像
データを生成し、画像表示部247は、この再構成画像
データを入力して再構成画像を表示する。
【0052】次に、このPETの作用とともに、このP
ETを用いた測定方法の1例について説明する。
【0053】ブランク計測およびトランスミッション計
測を行い、ブランクデータB(x,y,θ,ψ)および
トランスミッションデータT(x,y,θ,ψ)を獲得
し、さらに、エミッション計測を行い、エミッションデ
ータE(x,y,θ,ψ)を獲得する。これらの獲得方
法は、第1の実施形態の場合と略同様である。また、ブ
ランク計測、トランスミッション計測およびエミッショ
ン計測それぞれを行う順序は、上記に限られず任意でよ
い。
【0054】なお、このエミッション計測については、
第1の実施形態の場合と同様に、測定対象物100Aを
揺動しながらエミッション計測を行ってもよいし、測定
対象物100Aの揺動とエミッション計測を交互に行っ
てエミッション計測を行う際には測定対象物100Aを
静止させておいてもよい。
【0055】ここで、測定対象物100Aを揺動しなが
らエミッション計測するときには、アドレス変換部24
3において検出器識別信号(I,J)から座標値(x,
y,θ,ψ)に座標変換する際に、回転センサ123で
測定されたモータ122の回転角に基づいて角度データ
処理部124から出力された補償量、および、位置セン
サ135で測定された軸方向の揺動位置に基づく補償量
が考慮される。
【0056】以上のようにして、ブランクデータB
(x,y,θ,ψ)、トランスミッションデータT
(x,y,θ,ψ)およびエミッションデータE(x,
y,θ,ψ)が求められると、これらに基づいて、感度
・吸収補正部245により、感度補正および吸収補正が
なされ、真の投影データP(x,y,θ,ψ)が求めら
れる。そして、この真の投影データP(x,y,θ,
ψ)に基づいて、電子・陽電子対消滅発生分布画像が画
像再構成部246により再構成され、その再構成された
画像は画像表示部247に表示される。
【0057】測定対象物100Aを揺動しながら数秒程
度の期間(フレーム)毎のエミッションデータを測定す
るダイナミック計測を行うときには、フレーム計測時間
と揺動周期との関係が問題になる。しかし、この場合
も、第1の実施形態の場合と同様にして感度補正・吸収
補正を行うことができる。
【0058】このPETによれば、測定対象物100A
は、測定台揺動部121によりリング中心軸に垂直な平
面内で偏心回転されるだけでなく、軸方向揺動部134
によりリング中心軸方向に往復揺動されるので、第1の
実施形態に係るPETよりも複雑な3次元的な揺動を受
け得る。したがって、測定対象物100Aのさらに複雑
な生理状態を測定することができる。
【0059】例えば、測定対象物100Aとしての人体
に適切なRI線源を投与し、この人体を揺動して測定す
れば、脳血流量の変化だけでなく、胃における糖代謝量
や特定臓器における特定物質の遍在などの内蔵諸器官の
生理状態を測定することができる。また、RI線源を混
入させた食物を人体に食べさせれば、人体の揺動に従っ
て胃中の食物が移動する様子をも測定することができ
る。さらに、脳の生理状態と臓器の生理状態との関係の
測定、すなわち、心因的な要因が臓器の生理状態に与え
る影響の測定にも適用が考えられる。
【0060】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく種々の変形が可能である。例えば、図4に示す
ように、スライス面が水平になるようにリング111A
を置き、偏心回転する揺動手段としての椅子に人を座ら
せ、その人の頭部(測定対象物)100Bで発生した光
子対をリング111Aで検出し、リング111Aの光子
検出器Dそれぞれから出力された光子検出信号をプリア
ンプ240で増幅し、以下、第2の実施形態に係るPE
Tと同様の構成・作用としてもよい。この場合も、この
測定対象物Bを偏心回転させたときの測定対象物Bの生
理状態を測定することができる。
【0061】測定対象物の揺動手段は、上記実施形態で
述べたものに限られない。例えば、測定対象物自体を所
定軸を中心に回転させるものとしてもよい。また、互い
に直交する3軸それぞれの方向に往復揺動させるものと
し、さらに、3軸それぞれを中心として回転させるもの
としてもよく、この場合、測定対象物に任意の揺動を与
えることができる。
【0062】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり本発明によ
れば、測定対象物の位置および方位を測定し、その位置
および方位の変位について補償しながら測定することに
より、正確な測定が可能となる。また、測定対象物を回
転しながらその生理状態の変化の過程を測定することも
可能である。
【0063】したがって、本発明に係るPETは、揺動
に因る測定対象物の生理状態変化のメカニズムの解明、
同じ物理的揺動に対する生理現象変化の特異性(個体
差)の解明などの研究に貢献し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るPETの構成図である。
【図2】測定台揺動部の構成図である。
【図3】第2の実施形態に係るPETの構成図である。
【図4】他の実施形態に係るPETのリングの構成図で
ある。
【図5】2D−PETのリングにおける光子対検出と画
像再構成の説明図である。
【図6】2D−PETのリングにおける光子対検出の説
明図である。
【図7】ブロック型PETのリングの構成図である。
【図8】3D−PETのリングの構成図である。
【符号の説明】
100,100A…測定対象物、110,110A…検
出部、111,111A…リング、112…遮蔽シール
ド、113…コリメータ、120…測定台、121…測
定台揺動部、122…モータ、123…回転センサ、1
24…角度データ処理部、125…基盤、126…回転
板、127A,127B,127C…偏心カム、128
…ベルト、129…支持部材、130,131…支持
台、132…移動台、133…固定台、134…軸方向
揺動部、135…位置センサ、140…プリアンプ、1
41…断層データ処理部、142…同時計数部、143
…アドレス変換部、144…投影データ蓄積部、145
…感度・吸収補正部、146…画像再構成部、147…
画像表示部、240…プリアンプ、241…断層データ
処理部、242…同時計数部、243…アドレス変換
部、244…投影データ蓄積部、245…感度・吸収補
正部、246…画像再構成部、247…画像表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−209133(JP,A) 特開 平6−109853(JP,A) 特開 平4−128679(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01T 1/161

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射した光子のエネルギに応じた光子検
    出信号をそれぞれ出力する複数の光子検出器が測定空間
    を囲んで所定軸の周囲に配列されたリングと、 前記測定空間に置かれた測定対象物を前記リング中心軸
    周りに回転させると共に、その回転方向及び回転速度を
    変化させる回転手段と、 前記光子検出信号に基づいて、前記測定空間における電
    子・陽電子対消滅によって発生した光子対をエネルギ弁
    別して、前記光子対のそれぞれの光子を検出した光子検
    出器対を示す検出器識別信号を出力する光子対弁別手段
    と、 前記回転手段による回転の位置および方位を測定する位
    置方位測定手段と、 前記検出器識別信号が示す光子検出器対を互いに結ぶ直
    線について、前記位置方位測定手段により測定された回
    転の位置および方位の変位を補償して、前記測定空間に
    設定された極座標で表現された座標値を出力するアドレ
    ス変換手段と、 前記座標値に対応する番地に所定の累積加算データを累
    積加算することにより投影データを蓄積する投影データ
    蓄積手段と、 前記投影データ蓄積手段により蓄積された前記投影デー
    タに基づいて、前記測定空間における電子・陽電子対消
    滅の発生頻度の空間分布を算出し画像再構成を行なう画
    像再構成手段と、 を備えることを特徴とするポジトロンCT装置。
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