JP4803159B2 - 無電極放電灯装置及び照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、ループ状のバルブに封入された放電ガスを電磁誘導により励起発光させる蛍光灯装置や殺菌灯装置などの無電極放電灯装置及び照明器具に関するものである。
従来から、閉ループ状のバルブに封入された放電ガスを電磁誘導により励起発光させる無電極放電灯装置が知られている。例えば無電極放電灯装置として、水銀蒸気を含む放電ガスが封入されたループ状のバルブと、バルブを包囲したリング状のコアと、コアに巻回された誘導コイルと、誘導コイルに接続されて高周波電流を流す高周波電源と、さらに、補償ループ及び補償ループに電流を流すための補償ループ回路網とを備え、雑音を除去するようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
特開平11−86799号公報
しかし、上記のようなループ状のバルブを用いた無電極放電灯装置の場合、始動開始時に放電をループ状につなぐために高い始動電圧が必要となり、放電経路を長くするほど始動開始電圧が高くなって始動が困難になるが、この特許文献1に記載のものにおいては、始動開始電圧を低下させて始動性を向上させ得るというものではない。
又、始動性を向上させるものとして、例えば図14に示すような無電極放電灯装置も商品化されている。この無電極放電灯装置は、ループ状のバルブaが挿通したリング状のコアbに誘導コイルcを巻回するとともに、その誘導コイルcをバルブaの長さ方向(軸方向)に沿って一周するように配設したものである。
ここで、上記のようなループ状のバルブを用いた無電極放電灯装置の始動原理を考えた場合、放電の火種を発生させる放電(以下、E放電)と、その発生させた火種を飛ばして放電をループ状につなぐ放電(以下、H放電)とに分類でき、又、このような無電極放電灯装置では、バルブ内に電極が存在しないため、H放電が難しくなる。
上述の図14に示したもののように誘導コイルcをバルブaの長さ方向に沿って配設しておくことによって、H放電を容易にし、始動性を向上させ得る。
しかしながら、このもののように、誘導コイルcをバルブaの長さ方向に沿って配設したのでは、構造が複雑化し、製造が困難になってしまう。
本発明は、簡単な構成で、始動開始電圧を低下させて始動性を向上させ得る無電極放電灯装置及び照明器具の提供を目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1は、ループ状のバルブが挿通したリング状のコアに誘導コイルが巻回され、その巻回された誘導コイルに高周波電流を流すことにより、前記バルブに封入された放電ガスを電磁誘導によって励起発光させてバルブを点灯させる無電極放電灯装置であって、前記バルブの点灯のための始動を補助する始動補助導体が設けられ、この始動補助導体は、その軸方向を前記バルブのほぼ軸方向に沿うようにして配設されるとともに、その一端が前記誘導コイルに導通可能に接続され、その他端が、前記誘導コイルに非接続とされていることを特徴とする無電極放電灯装置を提供するものである。
請求項2のように、前記バルブは、取り付けられる照明器具本体へのその取り付けに際し、照明器具本体に対して、絶縁手段によって絶縁されるように構成されていることが好ましい。
請求項3のように、前記無電極放電灯装置と照明器具本体とは、前記コアを保持した取付部材によって取り付けられ、前記絶縁手段は、前記バルブとコアとの間、前記コアと取付部材との間、前記取付部材と照明器具本体との間の少なくとも1箇所に介在するように設けられた誘電体からなることが好ましい。
請求項4のように、前記取付部材は、導電体から構成されるとともに、アースされていることが好ましい。
請求項5のように、前記バルブは、その軸方向の2箇所にコアが配設されているとともに、それらのコアの間に、そのバルブを保持し前記照明器具本体に固定されるバルブ保持部材が設けられ、前記バルブ保持部材は、前記バルブと絶縁されていることが好ましい。
請求項6のように、前記始動補助導体は、その電位の高い側から低い側にかけての方向が前記バルブ内における電位の高い側から低い側にかけての方向と同じ方向になるように構成されていることが好ましい。
請求項7のように、前記始動補助導体は、誘導コイルにおける高圧側に接続されていることが好ましい。
本発明の請求項8は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の無電極放電灯装置と、この無電極放電灯装置が取り付けられた照明器具本体とを備えていることを特徴とする照明器具を提供する。
請求項1によれば、始動補助導体を、バルブのほぼ軸方向に沿って配設するとともに、その一端側を、誘導コイルに導電可能に接続し、他端側を、誘導コイルと非接続とするため、始動補助導体とバルブ内とで電位差が生じ、その電位差により、バルブ内の電子がバルブの軸方向(ループの長さ方向)に動きやすくなり、その結果、始動補助導体を設けていない場合は勿論、単に始動補助導体をバルブの軸方向に配設した場合(始動補助導体の両端を誘導コイルと非接続にした場合)に比べて、始動開始電圧を低くでき、始動性を向上させることができる。又、誘導コイルとは別体の始動補助導体の一端側を、誘導コイルに並列に接続すれば良く、簡単な構成のものにでき、製造容易なものにできる。
請求項2によれば、バルブは、この無電極放電灯装置が照明器具本体に取り付けられる際に、照明器具本体に対して、絶縁手段によって絶縁されるように構成されている。バルブが、照明器具本体(グランド)に接触した場合、放電の火種を作るE放電開始の電圧が高くなるため、始動開始が困難になるが、上記のように、バルブを、照明器具本体に対して絶縁状態になるように構成することによって、誘導コイルに巻回されたコアとバルブとの間の静電容量が保たれ、E放電開始が容易になり、その結果、始動開始電圧を低くでき、始動性を向上させることができる。
請求項3によれば、絶縁手段は、バルブとコアとの間、コアと取付部材との間、取付部材と照明器具本体との間の少なくとも1箇所に介在するように設けられた誘電体からなるため、容易且つ確実にバルブを照明器具本体に対して絶縁できる。
請求項4によれば、取付部材は、導電体から構成されるとともに、アースされているため、駆動部材であるコアから発生する電磁ノイズを抑制できる。又、始動補助導体を設けていない場合には、E放電(電子)が発生する場所がコア近傍となるため、例えばコアがアースされることで、発生した電子がコアのアース電位に拘束されH放電開始電圧が非常に高くなってしまう。しかし、この請求項6のように、始動補助導体を設けるとともに、コアを保持する導電体からなる取付部材をアースすることで、取付部材と始動補助導体との電位差がより大きくなり、より強い電界が生じ、H放電が容易となる。
請求項5によれば、バルブの軸方向における2つのコアの間に、バルブを保持し照明器具本体に固定するバルブ保持部材を設けるとともに、このバルブ保持部材を、バルブと絶縁したものとするため、バルブを電気的に浮いた状態にでき、バルブ保持部材を照明器具本体によってアースした状態にできる。そのため、両者間に電位差が生じ当該位置における静電容量が大きくなり、H放電を考える場合に重要な放電パスを短くでき、H放電を容易にできる。その結果、始動開始電圧を、より低くでき、始動性を向上させることができる。又、このバルブ保持部材によって、バルブ(無電極放電灯装置)を照明器具本体に対してより強固に固定できる。
請求項6によれば、始動補助導体は、その電位の高い側から低い側にかけての方向が前記バルブ内における電位の高い側から低い側にかけての方向と同じ方向となるように構成されているため、バルブ内に存在する電子が、より始動補助導体に導かれ(近接導体を利用した始動電圧低下の効果であるタウンゼント効果が、より効果的に発揮されるため)、H放電を容易にできる。
請求項7によれば、始動補助導体は、誘導コイルの高圧側に接続されている。これにより、E放電の発生箇所で、取付部材を介してコアがアース電位になっているのに対し、始動補助導体が高圧になっているため、その電位差がより大きくなるため、E放電開始電圧を、より低くできる。又、始動補助導体が高圧になっているため、タウンゼント効果がより効果的に発揮され、H放電開始電圧をより低下させることができる。
請求項8によれば、簡単な構成で、始動開始電圧を低下させて始動性を向上させ得る照明器具を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、無電極放電灯装置の一実施の形態の概略図、図2は、図1のII―II線断面図である。
この実施形態の無電極放電灯装置1は、バルブ2と、カプラ部3と、誘導コイル4と、誘電体51,52と、始動補助導体6とを備えている。
バルブ2は、ガラス等の透光性材料からなる管状のものから構成されている。この実施形態のバルブ2は、平行に並べられたほぼ真っ直ぐな長尺状の一対の第1直管部21及び第2直管部22と、それらの直管部21、22より長さの短いU字状(湾曲状)の一対の第1湾曲管部23及び第2湾曲管部24とから構成されており、これらによって、全体が、閉じたループ状(閉ループ状)の形状のものとされている。また、前記第1湾曲管部23には、最冷部25が備えられている。
又、バルブ2の内面には、図示しないが、蛍光体が塗布されている。また、このバルブ2の内部には、不活性ガス、金属蒸気等の放電ガスが封入されている。不活性ガスとしては、例えばネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンが挙げられる。また、金属蒸気としては、例えば水銀、ナトリウム、カドミウム、亜鉛等を挙げることができる。
カプラ部3は、2つの同一構成を採る第1コア31及び第2コア32を備えている。これらの第1コア31及び第2コア32は、フェライト材(MnZn)から構成されている。又、第1コア31及び第2コア32は、図2に示すようにバルブ2の第1直管部21、第2直管部22の夫々の径よりも径大な孔33を有するリング状のものからなる。
そして、このように構成された第1コア31は、孔33にバルブ2の第1直管部21が挿通されるようにして、バルブ2における第1直管部21の一端側(図1の左端側)に配設されている。一方、第2コア32は、孔33に第2直管部22が挿通されるようにして、第2直管部22の一端側に配設されている。
誘導コイル4は、第1コア31及び第2コア32の夫々の一部に、巻回されている。そして、この誘導コイル4は、後述する点灯回路5に接続される。尚、誘導コイル4の巻き数および巻き方向は、バルブ2内に放電が発生し維持し得るように設定されている。
誘電体51、52は、無電極放電灯装置1が照明器具本体101に取り付けられる際に、照明器具本体101に対してバルブ2を絶縁する絶縁手段としてのものである。この実施形態では、誘電体51、52は、スポンジ、シリコン等の弾力を有する緩衝材から、バルブ2が挿通可能なリング状のものに形成されている。
そして、この誘電体51、52は、この実施形態は、図2、図4に示すようにバルブ2と第1コア31との間、バルブ2と第2コア32との間に配設された2つから構成されており、この誘電体51、52によって、バルブ2と第1コア31及び第2コア32が絶縁され、この無電極放電灯装置1が取り付けられる照明器具本体101へのその取り付けに際して、図3に示すように、照明器具本体101に対してバルブ2が絶縁されるようになっている。尚、この誘電体51、52は、上記材質のものに限らず、合成樹脂等から構成でき、適宜変更して使用できる。
始動補助導体6は、導電材料から線状に形成された長尺状の折り曲げ自在なものからなる。この実施形態では、上記誘導コイル4と同じ材料(メッキ線、リッツ線等)によって、線径が0.5〜2.0mm程度の線状のものが用いられている。尚、この始動補助導体6は、誘導コイル4と同じ材料から構成する形態のものに限らず、例えば銅線から構成することもできる。又、径が0.5〜2.0mm程度の範囲のものに限らず、それより、径の小さいものでも、大きいものでも使用できる。
そして、この実施形態の始動補助導体6の一端側6aは、第1コア31に巻回された誘導コイル4に接続されている。
そして、誘導コイル4に接続された始動補助導体6は、図1、図2に示すように、バルブ2の後方側におけるそのバルブ2と誘電体51との間を挿通するように配設されるとともに、バルブ2の第1直管部21、第2湾曲管部24、及び第2直管部22夫々の後方側の近傍に、それらの軸方向に沿って延ばされている。
そして、第2直管部22の一端側(左端側)まで延ばされた始動補助導体6は、バルブ2と誘電体52との間を挿通するように配設され、始動補助導体6の他端側の後端は、第2コア32の左側方に出されている。ただし、始動補助導体6の他端側6bは、誘導コイル4に接続されておらず、非接続とされている。
尚、始動補助導体6の一端側6a及び他端側6bは、上記のようにバルブ2と誘電体51、52との間に配設される形態のものに限らず、例えば誘電体51、52と第1コア31、第2コア32との間、あるいは、第1コア31、第2コア32の外周側に配設しても良く、適宜変更できる。
尚、始動補助導体6は、この実施形態では、バルブ2の後方側に配設されているが、説明の都合上、図1では実線で表している。以下の図5、図7、図8、図9、図10、図11、図13において同じである。又、誘導コイル4についても、同様に、バルブ2の後方側に配設された部分を実線で表している。
次に、本発明の照明器具100について説明する。この照明器具100は、図11、図12に示すように、無電極放電灯装置1と、この無電極放電灯装置1が取り付けられた照明器具本体101とを備えている。無電極放電灯装置1は、上記実施形態のものと同構成のものが用いられている。
照明器具本体101は、無電極放電灯装置1が取り付けられる取付基部103と、無電極放電灯装置1を側方側から覆うカバー104とを備えているとともに、図示しないが、高周波電力を供給する高周波電源を含む誘導コイル4に接続された点灯回路、電源コード等を備え、無電極放電灯装置1に電圧を印加できるように構成されている。
そして、このように構成された照明器具本体101の取付基部103に、無電極放電灯装置1が取付部材71、72によって取り付けられている。この実施形態で用いられる取付部材71、72は、第1コア31を保持して照明器具本体101に固定される第1取付部材71と、第2コア32を保持して照明器具本体101に固定される第2取付部材72とから構成されている。
これらの第1および第2取付部材71、72は、同一構成を採っており、第1取付部材71についてのみ説明し、第2取付部材72の説明を省略する。第1取付部材71は、導電体から構成される。この実施形態では、図2に示すように、取付本体片73と挟持片74との2つの金属製板状の弾性を有するものからなる。取付本体片73は、ほぼU字状を呈し、内周側に、第1コア31を保持するコア保持部75を備えている。
挟持片74は、第1コア31を押圧するコア押圧部74aを備えている。そして、この挟持片74が、第1コア31をコア保持部75に保持した取付本体片73に、両端が係止される。又、その係止に際して、挟持片74のコア押圧部74aが第1コア31を押圧し、これにより、取付本体片73と挟持片74とで第1コア31を挟持する。
このように構成された取付部材71、72は、無電極放電灯装置1の第1コア31及び第2コア32を挟持した状態で、図11、図12に示すように、固定ボルト102を介して照明器具本体101の取付基部103に固定されている。これにより、無電極放電灯装置1が照明器具本体101に取り付けられる。又、この状態で、上述したようにバルブ2と照明器具本体101とが絶縁状態になっている(図3参照)。
以上のように構成されたこの実施形態の照明器具100は、無電極放電灯装置1に、照明器具本体101から誘導コイル4に電圧が印加されると、その電圧により誘導コイル4の周りに電磁場が発生し磁界が形成される。また、その磁界はバルブ2内に閉ループの電界を生成する。そして、この電界は、バルブ2内に放電を生成して放電電流を流し、これにより、バルブ2が点灯する。
その際、始動補助導体6が、放電をバルブ2の軸方向に沿ってガイドする近接導体として機能し、放電をループ状に接続し易くできる。これにより、誘導コイル4で発生する放電の始動開始電圧を低くでき、始動性を向上できる。
ここで、始動開始電圧の比較試験を行ったので、その結果を述べる。この比較試験は、不活性ガスとしてアルゴンを封入し、放電路長(バルブ2のループ状の長さ)を約1000mm、外径を約40mmに設定したバルブ2を用い、始動補助導体を設けない比較例と、始動補助導体(線径が約1mmのもの)を設けた本発明品の実施例1との始動開始電圧を測定して比較した。ただし、実施例1では、誘電体51、52(図2参照)を設けないものとした。実施例1のその他は、上記実施形態のものと同構成のものである。
試験の結果は、始動補助導体を設けない比較例では、始動開始電圧は約1000Vであったのに対し、始動補助導体6(線径が約1mmのもの)を設けた本発明品の実施例1では、始動開始電圧が約800V〜900Vであった。
したがって、本発明品の実施例1は、比較例に比べ、始動開始電圧が約10〜20%低くなった。これは、本発明品の実施例1は比較例に比べて始動が容易になったことを示す。
尚、上記実施形態では、無電極放電灯装置1を、2つの取付部材71、72によって照明器具本体101に取り付けているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば2つの取付部材71、72に加えて、バルブ2を保持するバルブ保持部材8によって無電極放電灯装置1を照明器具本体101に取り付けるようにしても良い。
詳しくは、図5、図6に示すようにバルブ2の軸方向(放電路)における2つのコア31、32の間(この図5、図6に示すものでは、第2湾曲管部24)に、そのバルブ2を保持し前記照明器具本体101に固定されるバルブ保持部材8を設けるようにしても良い。こうすることにより、バルブ2(無電極放電灯装置1)を、より強固に照明器具本体101に取り付けることができる。
又、このようなバルブ保持部材8を設ける場合において、バルブ保持部材8とバルブ2とを絶縁させるようにしても良い。より詳しくは、例えばバルブ保持部材8の少なくとも内周面に、絶縁部材でコーティングした絶縁層81を設け、バルブ2をその絶縁層81に当接するようにして保持させることによって、バルブ保持部材8とバルブ2とを絶縁させる。
ここで、上記バルブ保持部材8を設けるとともに、バルブ2と第1コア31との間、バルブ2と第2コア32との間に、緩衝材から構成した誘電体51、52(図2参照)を配設したものを、本発明品の実施例2とし、上記と同条件で始動開始電圧を測定した。
その結果は、上記本発明品の実施例1よりも更に約10%低くなり、上記比較例に対しては約20%〜30%低くなった。これは、バルブ保持部材8とバルブ2とを絶縁させることによって、バルブは電気的に浮いた状態になり、バルブ保持部材8は照明器具本体101に取り付けられることでアースされた状態になり、両者間に電位差が生じてH放電が容易になり、その結果、始動開始電圧が、より低くなったと考えられる。
又、取付部材71、72をアースしないようにしても良いが、図7に示すようにアースしても良い。こうすることにより、始動補助導体6を設けていない場合には、E放電(電子)が発生する場所がコア近傍となるため、例えばコアがアースされることで、発生した電子がコアのアース電位に拘束されH放電開始電圧が非常に高くなってしまう。しかし、始動補助導体6を設けるとともに、コアを保持する導電体からなる取付部材をアースすることで、取付部材と始動補助導体との電位差がより大きくなり、より強い電界が生じ、H放電が容易となる。
又、取付部材をアースした場合において、図8に示すように誘導コイル4における一端側4aを高圧側とし、他端側4bを低圧側に設定した場合に、始動補助導体6(の一端側6a)を、誘導コイル4の高圧側の一端側4aに接続するようにするのが好ましい。
ここで、上記導電体からなる取付部材71、72をアースするとともに、始動補助導体6を誘導コイル4の高圧側の一端側4aに接続したものを、本発明品の実施例3とし、上記と同条件で始動開始電圧を測定した。
その結果は、始動開始電圧は約600Vであり、上記本発明品の実施例2よりも更に約10%低くなった。これは、コアを保持する導電体からなる取付部材をアースすることで、取付部材と始動補助導体との電位差がより大きくなり、より強い電界が生じ、H放電が容易となるとともに、E放電の発生箇所で、取付部材を介してコアがアース電位になっているのに対し、始動補助導体6が高圧になっているため、その電位差がより大きくなり、E放電開始電圧が、より低くなったと考えられる。又、始動補助導体が高圧になっているため、タウンゼント効果がより効果的に発揮され、H放電開始電圧がより低くなったと考えられる。
又、上記実施形態では、コア及び取付部材を2つ設けているが、この形態のものに限らず、例えば図9に示すようにコア131及び取付部材171を1つだけ設けたもの、更には、コア及び取付部材を3つ以上設けたものでも良く、適宜変更し得る。
また、上記実施形態では、始動補助導体6を、第1直管部21と第2湾曲管部24と第2直管部22とに沿わせて延ばしているが、この形態のものに限らず、例えばバルブ2の全周又は半周に渡って配設するようにしても良く、適宜変更できる。
更には、上記実施形態では、始動補助導体6を、1本から構成しているが、複数の始動補助導体6から構成しても良い。詳しくは、例えば図10に示すように、2本の始動補助導体6を備え、始動補助導体6の夫々の一端側を誘導コイル4に接続し、第1直管部21、第2直管部22の夫々に沿わして延ばすようにしても良い。又、その場合において、始動補助導体6の夫々の他端側を、上記バルブ保持部材8と同構成のバルブ保持部材108によって保持させるようにしても良い。
又、バルブ保持部材8は、上記実施形態のものに限らず、例えば、絶縁材料でコーティングして形成した絶縁層を有する板状の挟持片を付設したものとし、バルブ保持部材8に保持したバルブ2を後方側から押圧してバルブ保持部材8と挟持片とでバルブ2を挟持するようにしても良い。このような挟持片を付設しておけば、挟持片で始動補助導体6を後方側から受けることができ、あるいは、始動補助導体6を挟持片に巻回等でき、挟持片によって始動補助導体6を保持し易いものにでき、始動補助導体6を安定した状態に保持できる点で有利である。
また、上記実施形態では、図13に示すようにバルブ2内における電位の高い側から低い側にかけての方向がX方向に設定され、誘電コイル4に一端側6aが接続された始動補助導体6における電位の高い側から低い側にかけての方向がY方向に設定されており、バルブ2内における電位の高い側から低い側にかけての方向と始動補助導体6における電位の高い側から低い側にかけての方向とが同方向とされているが、異なる方向にしても良い。
ただし、同方向にしておくと、バルブ内に存在する電子が、より始動補助導体に導かれ(近接導体を利用した始動電圧低下の効果であるタウンゼント効果が、より効果的に発揮されるため)、H放電を容易にできる。従って、上記実施形態のように両者を同方向になるようにしておくのが好ましい。なお、バルブ2内における電位の高い側から低い側にかけての方向は、誘導コイルの巻き方向又は誘導コイルに電流を流す方向によって設定できる。
本発明の一実施の形態の無電極放電灯装置の正面図である。 図1のII−II線拡大断面図である。 無電極放電灯装置を照明器具本体に取り付けた際のバルブと照明器具本体との関係を示す説明図である。 誘電体をバルブとコアとの間に配設した状態の要部拡大斜視図である。 他の実施形態の無電極放電灯装置の正面図である。 図5のVI―VI線拡大断面図である。 更に他の実施形態の無電極放電灯装置の正面図である。 他のもう一つの実施形態の無電極放電灯装置の正面図である。 更に他のもう一つの実施形態の無電極放電灯装置の正面図である。 更に他の別の実施形態の無電極放電灯装置の正面図である。 無電極放電灯装置を備えた照明器具の一実施の形態の正面図である。 図11のXII−XII線拡大断面図である。 図1の無電極放電灯装置の説明図である。 従来例の説明図である。
符号の説明
1 無電極放電灯装置
2 バルブ
4 誘導コイル
6 始動補助導体
71、72 取付部材
100 照明器具

Claims (8)

  1. ループ状のバルブが挿通したリング状のコアに誘導コイルが巻回され、その巻回された誘導コイルに高周波電流を流すことにより、前記バルブに封入された放電ガスを電磁誘導によって励起発光させてバルブを点灯させる無電極放電灯装置であって、
    前記バルブの点灯のための始動を補助する始動補助導体が設けられ、
    この始動補助導体は、その軸方向を前記バルブのほぼ軸方向に沿うようにして配設されるとともに、その一端が前記誘導コイルに導通可能に接続され、その他端が、前記誘導コイルに非接続とされていることを特徴とする無電極放電灯装置。
  2. 前記バルブは、前記無電極放電灯装置が取り付けられる照明器具本体へのその取り付けに際し、照明器具本体に対して、絶縁手段によって絶縁されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯装置。
  3. 前記無電極放電灯装置と照明器具本体とは、前記コアを保持した取付部材によって取り付けられ、
    前記絶縁手段は、前記バルブとコアとの間、前記コアと取付部材との間、前記取付部材と照明器具本体との間の少なくとも1箇所に介在するように設けられた誘電体からなることを特徴とする請求項2記載の無電極放電灯装置。
  4. 前記取付部材は、導電体から構成されるとともに、アースされていることを特徴とする請求項記載の無電極放電灯装置。
  5. 前記バルブは、その軸方向の2箇所にコアが配設されているとともに、それらのコアの間に、そのバルブを保持し前記照明器具本体に固定されるバルブ保持部材が設けられ、
    前記バルブ保持部材は、前記バルブと絶縁されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の無電極放電灯装置。
  6. 前記始動補助導体は、その電位の高い側から低い側にかけての方向が前記バルブ内における電位の高い側から低い側にかけての方向と同じ方向になるように構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の無電極放電灯装置。
  7. 前記始動補助導体は、誘導コイルにおける高圧側に接続されていることを特徴とする請求項6記載の無電極放電灯装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の無電極放電灯装置と、この無電極放電灯装置が取り付けられた照明器具本体とを備えていることを特徴とする照明器具。
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