JP2009205854A - 照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】明るさが暗くなることを抑制しながらも、始動性および耐振動性の両方を向上することができる照明器具を提供することにある。
【解決手段】照明器具1は、透光性材料により形成されたバルブ210を有する無電極放電ランプよりなるランプ200が貫挿された環状のコア2と、ランプ200のコア2への貫挿方向と交差する方向を巻き軸方向とする形でコア2に設けられた誘導コイル3と、誘導コイル3に高周波電力を供給してランプ200点灯用の高周波電磁界を発生させる点灯装置4とを器具本体5に備え、器具本体5には、ランプ200を器具本体5に対する規定位置に保持するランプホルダ6が設けられ、ランプホルダ6は、金属材料により形成され、バルブ210における器具本体側とは反対側の部位を露出させる形でバルブ210を保持するアーム60を有する。
【選択図】図1
【解決手段】照明器具1は、透光性材料により形成されたバルブ210を有する無電極放電ランプよりなるランプ200が貫挿された環状のコア2と、ランプ200のコア2への貫挿方向と交差する方向を巻き軸方向とする形でコア2に設けられた誘導コイル3と、誘導コイル3に高周波電力を供給してランプ200点灯用の高周波電磁界を発生させる点灯装置4とを器具本体5に備え、器具本体5には、ランプ200を器具本体5に対する規定位置に保持するランプホルダ6が設けられ、ランプホルダ6は、金属材料により形成され、バルブ210における器具本体側とは反対側の部位を露出させる形でバルブ210を保持するアーム60を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、照明器具、特に光源として無電極放電ランプを用いた照明器具に関するものである。
従来から、光源として無電極放電ランプ(無電極放電灯)を用いた照明器具が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、図6に示す照明器具100は、透光性材料により形成された平面視長円形状のバルブ210を有した無電極放電ランプよりなるランプ200を光源とする。この照明器具100は、ランプ200のバルブ210の長手方向一端部(図6(a)における左端部)に固定されたコア110と、コア110に設けられた誘導コイル120と、誘導コイル120に高周波電力を供給してランプ200を点灯させる高周波電磁界を発生させる点灯装置130とを器具本体140に備える。なお、図6(b)では点灯装置130および器具本体140の図示を省略している。
特表平10−511806号公報
上述した照明器具100では、ランプ200はコア110により器具本体140に対する規定位置に取り付けられる。つまり、コア110がランプ200のランプホルダを構成する。コア110は、上述したようにランプ200の長手方向一端部(図6(a)における左端部)に固定される。そのため、地震などにより器具本体100が振動した際には、ランプ200が図6(b)に矢印Aで示す方向に揺れる。そして、このような揺れが大きくなった際には、バルブ210とコア110との間に無理な負荷がかかって、バルブ210が破損してしまうおそれがある。
このような問題を解決する方法としては、器具本体140にコア110に加えてランプホルダ(図示せず)を設けることが考えられる。しかしながら、ランプホルダを設けた場合には、ランプホルダによってランプ200の光が遮られることになるから、照明器具100により得られる明るさが暗くなってしまうという新たな問題が生じていた。
また、上述したような照明器具100では、例えばランプ200の径が小さかったり、放電路長が長かったりして、ランプ200の始動電圧が比較的高い場合でも、ランプ200を安定して点灯できるように、その始動性が高いことが望まれる。ここで、始動性を高める方法としては、コア110のサイズを大きくすることが考えられる。しかしながら、コア110のサイズを大きくすると、コア110によって遮られるランプ200の光の量が増えて、照明器具100により得られる明るさが暗くなってしまい、またコア110が高価になるという問題が生じてしまう。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、明るさが暗くなることを抑制しながらも、始動性および耐振動性の両方を向上することができる照明器具を提供することにある。
上述の課題を解決するために、請求項1の発明では、透光性材料により形成されたバルブを有する無電極放電ランプが貫挿された環状のコアと、無電極放電ランプのコアへの貫挿方向と交差する方向を巻き軸方向とする形でコアに設けられた誘導コイルと、誘導コイルに高周波電力を供給して無電極放電ランプを点灯させる高周波電磁界を発生させる点灯装置とを器具本体に備え、器具本体には、無電極放電ランプを器具本体に対する規定位置に保持するランプホルダが設けられ、ランプホルダは、導電性を有する材料により形成され、バルブにおける器具本体側とは反対側の部位を露出させる形でバルブを保持するアームを有していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、無電極放電ランプを器具本体の規定位置に保持するランプホルダを備えるので、ランプを器具本体により強固に保持させることができるから、耐振動性(耐震性)を向上することができ、その結果、照明器具が振動したときでも、無電極放電ランプが器具本体に対して振動し難くなり、無電極放電ランプが器具本体から脱落することなどを防止することができる。しかもランプホルダが導電性を有する材料により形成されているので、ランプホルダが始動電圧(放電開始電圧、開始電圧)を低下させる始動補助部材(近接導体)として作用するから、無電極放電ランプの始動に必要な電圧を下げることができて、始動性を向上することができる。さらにランプホルダはバルブにおける器具本体側とは反対側の部位を露出させる形でバルブを保持するから、ランプホルダによって無電極放電ランプの光が遮られて明るさが暗くなってしまうことを抑制することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記バルブは内部が空洞の環形のものであって、上記ランプホルダは、上記バルブの外周部に当接する少なくとも一対のアーム、または上記バルブの内周部に当接する少なくとも一対のアームを有していることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、2個のランプホルダを用いなくても、1個のランプホルダによってバルブ全体を支持できるから、ランプホルダによって無電極放電ランプの光が遮られることに起因する明るさの低下を抑制することができる。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、上記バルブは内部が空洞の環形のものであって、上記アームは、上記無電極放電ランプの放電路において上記コアを始点または終点とする部分の中間部分でバルブを保持することを特徴とする。
請求項3の発明によれば、無電極放電ランプの放電路においてコアを始点または終点とする部分の中間部分にランプホルダのアームが位置するので、アームとコアとの間の放電路長が互いに等しくなるから、中間部分以外にアームが位置してアームとコアとの間の放電路長に偏りがある場合に比べれば、始動電圧を低下させることができて、始動性を向上することができる。
請求項4の発明では、請求項1〜3のうちいずれか1項の発明において、上記ランプホルダを複数備えていることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、始動性および耐振動性をさらに向上することができる。
本発明は、明るさが暗くなることを抑制しながらも、始動性および耐振動性の両方を向上することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態の照明器具は、図1(a),(b)に示すように、ランプ200が貫挿された複数個(図示例では2個)の環状のコア2と、ランプ200のコア2への貫挿方向と交差する方向を巻き軸方向とする形でコア2に設けられた誘導コイル3と、誘導コイル3に高周波電力を供給してランプ200点灯用の高周波電磁界を発生させる点灯装置4とを器具本体5に備える。
ランプ200は、透光性材料(一例としては石英ガラス)により形成されたバルブ210を有する。バルブ210は、互いに平行する一対の円筒状の長辺部211a,211bと、長辺部211a,211bそれぞれの軸方向一端部(図1(a)における右端部)同士および軸方向他端部(図1(a)における左端部)同士をそれぞれ一体に連結する一対の連結部212a,212bとを有する。連結部212a,212bは弧状(正円の弧状)に形成される。すなわち、バルブ210は、中空の環形(管体を曲げてその両端開口同士を繋げた形状、トーラス形状、輪環形状、円環形状、ドーナツ形状、トラック形状、長円形状ともいう)に形成される。なお、連結部212a,212bそれぞれの曲率は等しく、バルブ210の軸方向に直交する面における断面積は一様な大きさである。
バルブ210の中には、例えば放電ガスとして、アルゴンなどの希ガス(不活性ガス)と、金属蒸気(一例としては水銀蒸気)よりなる発光ガスとが封入される。金属蒸気として水銀蒸気を使用した場合には、紫外線が放射される。そのため、バルブ210の内面全体(内面の全面)には、必要に応じてバルブ210内部で発生した紫外線を可視光に変換するための蛍光体が塗布される。ここで、バルブ210が石英ガラスにより形成されている場合には、石英ガラスと水銀との反応を抑えるための保護膜を蛍光体とバルブ210の内面との間に介在させる。なお、上記蛍光体は、ランプ200より得たい光色に応じて選択される。この種の蛍光体については従来周知であるから説明を省略する。
ところで、バルブ210には、必要に応じて突起部220が突出形成される。図1(a)に示すバルブ210では、その大円周方向(トロイダル方向)の外周部210aにおける連結部212bの中央部に突起部220が形成されている。突起部220は、バルブ210の表面側(外面側)において円柱形状の凸部を構成するとともに、バルブ210の裏面側(内面側)において円柱形状の凹部を構成しており、バルブ210の最冷部として用いられる。
なお、バルブ210の中には、水銀を供給する(水銀を蒸発させ、必要な水銀蒸気圧を確保する)ための水銀供給部(一例としては亜鉛−水銀アマルガム)や、暗所における初期電子の不足を補うための暗所始動補助部(一例としてはセシウム)が必要に応じて封入される。また、希ガスとしては、アルゴンの他に、ネオンや、クリプトン、キセノン、またはこれらを混合したものなど(一例としてはアルゴンとクリプトンとの混合ガス)を採用することができる。また、金属蒸気としては、水銀蒸気の他に、ナトリウム、カドミウム、亜鉛などの蒸気を採用することができる。
コア2は、磁性体(例えば、亜鉛、マンガン、ニッケル、鉄などを成分に含むフェライト)により環状(リング状)に形成される。コア2の内周形状はバルブ210の小円周方向(ポロイダル方向)における外周形状(例えば長辺部211a,211bの軸方向に直交する面内における長辺部211a,211bの外周形状)よりやや大きく形成される。コア2には、ランプ200のバルブ210が貫挿される。そのため、コア2の周方向は、ランプ200の貫挿方向に交差(本実施形態の場合は直交)する方向となる。コア2にランプ200のバルブ210を貫挿した状態では、コア2の内周面がバルブ210の外周面(ポロイダル方向の外周面)に当接する。これによってバルブ210がコア2により保持される。なお、コア2はバルブ210に取り付け可能とするために径方向において分割可能に構成される。
このようなコア2には、誘導コイル3を形成するための導線(例えばメッキ線やリッツ線など)がコア2の周方向を巻き軸方向として巻回される。これによってコア2に誘導コイル3が設けられる。このような誘導コイル3はトロイダルコイルであり、通電時には閉磁路を形成する。なお、導線をコア2に巻回するにあたっては、コア2の周方向の全体に巻回するのではなく、コア2の周方向における一部分にできるだけ点灯装置4との配線長が短くなるように巻回することが好ましい。
点灯装置4は、例えば、商用電源などの交流電源により得られた交流電圧を所定の高周波電圧に変換し、給電線4aを通じてコア2に設けた誘導コイル3に高周波電力を供給する(高周波電流を流す)高周波電源部(図示せず)や、調光用のパルスジェネレータから指示されるデューティ比に応じて高周波電源部の出力をオンオフ制御する調光制御部(図示せず)などを備える。この種の点灯装置4は、従来周知のものを採用できるから、詳細な説明は省略する。
この点灯装置4より誘導コイル3に高周波電流を流すと、誘導コイル3の周囲に高周波電磁界が発生する。この高周波電磁界によりバルブ210内の電子が加速される。そして、加速された電子が水銀原子に衝突することで、水銀原子が電離する(水銀原子の電離は、アルゴンなどの希ガスによるペニング効果によっても生じる)。これによって放電が開始され、上述した電離が繰り返されることで放電が維持され、やがてバルブ210内にプラズマが発生する。そして、プラズマが発生すると、高周波電磁界によるエネルギのほとんどが電子で費やされるようになり、高周波電磁界により加速された電子が水銀原子に衝突することで水銀原子が電離、あるいは励起される。そして、励起された水銀原子が基底状態に戻るときに、励起状態と基底状態とのエネルギ差に相当する波長の光、すなわち紫外線(波長が254nmの紫外線、および波長が185nmの紫外線)が放射される。このような紫外線は、バルブ210の内面に塗布された蛍光体により可視光に変換されて、バルブ210から外方に放射される。このようにしてランプ200が点灯する。
器具本体5は、例えば室内の天井に固定あるいは吊り下げられるものであり、金属材料(例えばアルミニウムや鋼など)や樹脂材料などにより矩形板状に形成される。器具本体5の長手方向一端側(図1(a)における左端側)には、2個のコア2が器具本体5の短手方向(図1(a)における上下方向)で並ぶ形に取り付けられる。またコア2は自身の中心軸方向(バルブ210が貫挿される方向)を器具本体5の長手方向に沿わせた形で器具本体5に取り付けられる。2個のコア2間の間隔は、バルブ210の長辺部211a,211b間の間隔に等しい。これによって、2個のコア2で、バルブ210の各長辺部211a,211bの軸方向他端部(図1(a)における左端部)を支持する。なお、以下の説明では、2個のコア2を区別するために必要に応じて長辺部211aを支持するコア2を符号2Aで表し、長辺部211bを支持するコア2を符号2Bで表す。
ところで、本実施形態における器具本体5には、ランプ200を器具本体5に対する規定位置に保持するランプホルダ6が設けられる。
ランプホルダ6は、図1(b)に示すように、一対のアーム60と、器具本体5にネジ止めなどにより固定される台部61と、一対のアーム60の基端側(器具本体5側)それぞれを台部61に一体に連結する連結片62とで構成される。ランプホルダ6に用いる材料としては、導電性を有する材料、例えば、タングステンや、ニッケル、アルミニウム、白金、モリブデンなどの金属材料や、これら金属材料を含む材料など、ランプ200の始動電圧を低減する近接導体としての作用を発揮できる材料が採用される。さらに、ランプホルダ6に用いる材料としては、弾性を有する材料が採用される。
ランプホルダ6の一対のアーム60それぞれは、バルブ210の連結部212aの周方向に直交する面内における連結部212aの外径(バルブ210の軸方向に直交する面内におけるバルブ210の外径)とほぼ等しい外径の円弧状に形成される。ランプホルダ6では、一対のアーム60は鏡像関係に配置されており、一対のアーム60間でバルブ210を保持する。ここで、一対のアーム60は先端側(器具本体5側とは反対側)間では一体に連結されていない。そのため、一対のアーム60の先端間の隙間からはバルブ210における器具本体5側とは反対側の部位が露出し、当該隙間よりランプ200の光が放射される。なお、ランプホルダ6にランプ200を取り付けるにあたっては、一対のアーム60の先端間の隙間からランプ200のバルブ210を差し入れて、一対のアーム60を互いに離間する方向に撓ませればよい。なお、図1(b)および図2では、図面を見やすくするためにランプ200のバルブ210とランプホルダ6のアーム60との間に隙間を設けているが、実際はランプホルダ6のアーム60とランプ200のバルブ210とは接触する。
このようにランプホルダ6は、バルブ210における器具本体5側とは反対側の部位(図1(b)における上面部)を露出させる形でバルブ210を保持するアーム60を有する。
ランプホルダ6は、図1(a)に示すように、器具本体5の長手方向他端側(図1(a)における右端側)に配置される。ランプホルダ6は、バルブ210が貫挿される方向(図1(a)における上下方向)を器具本体5の短手方向に沿わせた形で器具本体5に取り付けられる。また、ランプホルダ6は、2個のコア2間の中央を通り、器具本体5の長手方向に平行する線上に配置される。すなわち、ランプホルダ6と各コア2A,2Bとの距離は、いずれも等しく設定され、ランプホルダ6はバルブ210の連結部212aの中央部を支持する。
そのため、器具本体5では、2個のコア2と、1個のランプホルダ6とによって、ランプ200が器具本体5に対する規定位置に取り付けられる。つまり、ランプ200は、バルブ210の各長辺部211a,211bの軸方向他端部と、連結部212aの中央部との3点で器具本体5に支持される。
以上述べたように本実施形態の照明器具1によれば、ランプ200を器具本体5の規定位置に保持するランプホルダ6を備えるので、図6に示す従来例のようにランプ200を2個のコア110によってのみ器具本体140に固定する場合に比べれば、器具本体5により強固にランプ200を保持させることができるから、耐振動性(耐震性)を向上することができ、その結果、地震などによって照明器具1が揺れた(振動した)ときでも、ランプ200が器具本体5に対して振動し難くなり、ランプ200が器具本体5から脱落したり、バルブ210に負荷がかかってバルブ210が破損したりすることなどを防止することができる。また、ランプホルダ6を利用することで、コア110の数を増やさずに、ランプ200の固定強度(取付強度)を向上できるから、コア110の数を増やす場合に比べれば、消費電力や製造コストの低減が図れる。
しかも、ランプホルダ6は、導電性を有する材料により形成されているので、ランプホルダ6が始動電圧を低下させる始動補助部材(近接導体)として作用するから、ランプ200の始動に必要な電圧を下げることができて、始動性を向上することができる。例えば、ランプ200が、放電ガスとしてアルゴンガスおよび水銀蒸気をバルブ210に封入したものであって、その放電路長がおよそ1000mmのものである場合、始動電圧は、およそ1000Vになる。このようなランプ200を本実施形態の照明器具1に用いた場合、ランプホルダ6の存在によって、始動電圧が1000Vから900Vと、約10%低下するということが確かめられている。また、本実施形態における誘導コイル3は、トロイダルコイルであり、閉磁路を構成するから、ランプホルダ6のような導体がランプ200に近接配置されても電気特性に影響がない。
さらに、ランプホルダ6は、図1(b)に示すように、バルブ210における器具本体5側とは反対側の部位を露出させる形でバルブ210を保持するから、例えばランプホルダ6がバルブ210における器具本体5側とは反対側の部位でバルブ210を支持するものである場合に比べれば、ランプホルダ6によって遮られるランプ200の光量(光のケラレ分)を減らすことができ、ランプホルダ6によってランプ200の光が遮られて明るさが暗くなってしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態の照明器具1では、上述したようにランプ200は2個のコア2と1個のランプホルダ6とにより3点で支持される。このランプ200では、大円周方向(トロイダル方向)に放電路が形成されるが、放電路は2個のコア2の一方を始点とし、長辺部211a,211bおよび連結部212aを通り他方を終点とする部分と、2個のコア2の一方を始点とし連結部212bを通り他方を終点とする部分とを有する。ここで、ランプホルダ6と各コア2との距離は、いずれも等しく設定されているため、コア2Aとランプホルダ6との間の放電路長と、コア2Bとランプホルダ6との間の放電路長は等しい。すなわち、ランプホルダ6は、ランプ200の放電路においてコア2を始点または終点とする部分の中間部分でバルブ210を保持する。またランプホルダ6は、放電路上において2個のコア2それぞれから最も離れた位置に位置する。
このように本実施形態の照明器具1では、ランプ200の放電路においてコア2を始点または終点とする部分の中間部分にランプホルダ6のアーム60が位置するので、アーム60とコア2A,2Bとの間の放電路長が互いに等しくなるから、中間部分以外にアーム60が位置してアームとコア2A,2Bとの間の放電路長に偏りがある場合に比べれば、始動電圧を低下させることができて、始動性を向上することができる。
ところで、ランプホルダ6は図1に示す構成に限定されず、例えば図2に示すように、一対のアーム60と、各アーム60それぞれを器具本体5に固定する台部61とで構成されていてもよい。この場合でも、上記と同様の効果が得られる。
また、図1に示す照明器具1は、1個のランプホルダ6を備えるものであるが、図3(a)に示すように2個のランプホルダ6を備えるものであってもよい。図3(a)に示す照明器具1では、2個のランプホルダ6によって、バルブ210の各長辺部211a,211bの軸方向一端部それぞれが支持される。なお、ランプホルダ6の数は、2個に限定されず、さらに増やしてもよい。ランプホルダ6の数を増やせば、ランプホルダ6間、あるいはランプホルダ6とコア2との間の放電路長を短くすることができるので、始動電圧をさらに低減することができて、始動性を向上できる。また、ランプ200の器具本体5に対する固定強度を向上できるから、耐振動性を向上することができる。ただし、明るさを考慮すれば、ランプホルダ6の数はできるだけ減らしたほうがよい。つまり、ランプホルダ6の数は、始動性および耐振動性と、明るさとのいずれを重視するかによって決定すればよい。
また、図1に示すランプホルダ6は、一対のアーム60の一方がバルブ210の外周部210aに、他方がバルブ210の内周部(大円周方向における内周部)210bにそれぞれ当接することで、バルブ210を保持する。本実施形態におけるランプホルダ6は、図1に示す構成に限らず、図3(b)に示すように、一対のアーム60の一方が長辺部211aの外周部210aに当接し、他方が長辺部211bの外周部210aに当接するものであってもよい。図3(b)に示すランプホルダ6は、一対のアーム60で、バルブ210をその短手方向両側から挟みこむことで、バルブ210を保持する。また、図3(c)に示すように、一対のアーム60の一方が長辺部211aの内周部210bに当接し、他方が長辺部211bの内周部210bに当接するものであってもよい。図3(c)に示すランプホルダ6は、一対のアーム60がバルブ210の内側から抜けないようにバルブ210を短手方向に付勢することで、バルブ210を保持する。
すなわち、ランプホルダ6は、バルブ210の外周部210aに当接する少なくとも一対のアーム60、またはバルブ210の内周部210bに当接する少なくとも一対のアーム60を有しているものであってもよい。このようなランプホルダ(図3(b),(c)に示すようなランプホルダ)6によれば、図3(a)に示すように2個のランプホルダ6を用いなくても、1個のランプホルダ6によってバルブ210全体を支持できるから、ランプホルダ6によってランプ200の光が遮られることに起因する明るさの低下を抑制することができる。
ところで、本実施形態の照明器具1では、2個のコア2で、バルブ210の各長辺部211a,211bの軸方向他端部を支持している。しかしながら、本実施形態の照明器具1は上記構成に限定されず、例えば、図4に示すように、バルブ210の長辺部211a,211bの軸方向中央部それぞれをコア2で支持するものであってもよい。図4に示すランプホルダ6は、一対のアーム60の一方が連結部212aの内周部210bに当接し、他方が連結部212bの内周部210bに当接するものである。ランプホルダ6の各アーム60は、各コア2A,2Bとの間の放電路長が等しくなるように、連結部212a,212bそれぞれの中間部に位置する。なお、図4に示すランプホルダ6の代わりに、一対のアーム60の一方が連結部212aの外周部210aに当接し、他方が連結部212bの外周部210aに当接することでバルブ210を支持するランプホルダ6を用いてもよい。また、ランプホルダ6を複数個用いてもよく、例えば、各連結部212a,212bそれぞれの中間部をランプホルダ6でそれぞれ支持するようにしてもよい。
また、本実施形態の照明器具1は、図5に示すように、コア2を1個だけ備えるものであってもよい。図5に示すコア2は、連結部212bの中央部を支持する。ここで、図5に示すランプ200のバルブ210は連結部212bが弧状ではなく直線状となっている。
図5に示すランプホルダ6は、アーム60を1つだけ備える。当該アーム60は、連結部212aの内周部210bにその周方向(大円周方向)の中央部で当接する。これによって、アーム60は、ランプ200の放電路においてコア2を始点または終点とする部分、すなわちコア2から連結部212b、長辺部211a、連結部212a、長辺部211b、連結部212bを通ってコア2に至る部分の中間部分でバルブ210を保持する。そのため、ランプホルダ6のアーム60とコア2との間の放電路長が、長辺部211a側と、長辺部211b側とで等しくなる。なお、図5に示すランプホルダ6の代わりに、連結部212aの外周部210aに当接する1つのアーム60のみを備えたランプホルダ6を用いてもよいし、連結部212aの外周部210aおよび内周部210bそれぞれに当接する一対のアーム60を有したランプホルダ6を用いてもよい。
なお、本実施形態の照明器具1は、あくまでも本発明の一実施形態に過ぎないものであって、本発明を本実施形態の構成に限る趣旨ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変更は当然に行える。例えば、コア2の数は3個以上であってもよいし、ランプホルダ6の数も3個以上であってもよい。また、器具本体5は、上記のような矩形板状のものに限らず、ランプ200が放射する光を反射するドーム状の反射板(図示せず)であってもよい。このような反射板には、ランプ200を隠す透光カバー(図示せず)を設けてもよい。また、ランプ200は、トーラス形状のものに限定されず、直管形状のものであってもよいし、球形状のものであってもよい。
1 照明器具
2 コア
3 誘導コイル
4 点灯装置
5 器具本体
6 ランプホルダ
60 アーム
200 ランプ(無電極放電ランプ)
210 バルブ
2 コア
3 誘導コイル
4 点灯装置
5 器具本体
6 ランプホルダ
60 アーム
200 ランプ(無電極放電ランプ)
210 バルブ
Claims (4)
- 透光性材料により形成されたバルブを有する無電極放電ランプが貫挿された環状のコアと、無電極放電ランプのコアへの貫挿方向と交差する方向を巻き軸方向とする形でコアに設けられた誘導コイルと、誘導コイルに高周波電力を供給して無電極放電ランプを点灯させる高周波電磁界を発生させる点灯装置とを器具本体に備え、
器具本体には、無電極放電ランプを器具本体に対する規定位置に保持するランプホルダが設けられ、
ランプホルダは、導電性を有する材料により形成され、バルブにおける器具本体側とは反対側の部位を露出させる形でバルブを保持するアームを有していることを特徴とする照明器具。 - 上記バルブは内部が空洞の環形のものであって、
上記ランプホルダは、上記バルブの外周部に当接する少なくとも一対のアーム、または上記バルブの内周部に当接する少なくとも一対のアームを有していることを特徴とする請求項1記載の照明器具。 - 上記バルブは内部が空洞の環形のものであって、
上記アームは、上記無電極放電ランプの放電路において上記コアを始点または終点とする部分の中間部分でバルブを保持することを特徴とする請求項1または2記載の照明器具。 - 上記ランプホルダを複数備えていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の照明器具。
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