JP4058304B2 - 無電極放電ランプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電容器の内部に電極を備えず、電磁誘導により発光駆動する無電極放電ランプに関し、特に発光駆動時におけるコイルでの絶縁破壊の発生を抑制するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁誘導により発光駆動する無電極放電ランプは、エネルギ効率および寿命という面で優れることから、近年注目を集めている。無電極放電ランプの構造について、図10に基づいて説明する。
図10に示すように、無電極放電ランプは、密閉容器である管球110と、磁性手段である電磁誘導部のコイル122と、コイル122に高周波電流を供給する駆動回路部140と、駆動時において駆動回路部140などに人の手が触れないようにするためのケース150などから構成されている。
【0003】
無電極放電ランプは、図に示すように電球型形状に形成されることが多く、ケース150は、下部に口金151が設けられ、上部において管球110とシリコーン層170を介して接合されている。
コイル122は、円筒形をしたボビン121の外周面に沿って整列巻されてなる。コイル122の形成には、例えば、絶縁被覆された銅線が用いられる。ボビン121の中空部には、Mn―Zn系の材料からなるフェライトコア123が挿設されている。
【0004】
ところで、フェライトコア123は、コイル122に供給する電流の周波数により用いられる材質が異なるが、500(kHz)以下の周波数の交流電流をコイル122に流す場合には、この周波数域の電流を流した際に透磁率の面で優れるMn―Zn系の材料が用いられる。
また、フェライトコア123は、ボビン121と駆動回路部140との間に介挿されるホルダー130によって支持されている。
【0005】
コイル122の両端から延びる接続リード部は、駆動回路部140に接続されるが、その内の一方(接続リード部122b)は、コイル122の上方の端部で下方に向かって折り返された後、コイル122の外側を鉛直方向に通り、ボビン121、ホルダー130などに設けられた開口部を通って駆動回路部140に接続される。この際、コイル122の巻回部分と接続リード部122bとの間には、駆動開始時に大きな電位差が生じるので、この間における絶縁破壊の発生を防止する目的から絶縁層160が介挿されている。具体的な絶縁層160は、例えば、厚み50(μm)の絶縁テープをコイル122の外周面を覆うように約4周巻いて形成された厚さ約0.2(mm)の層である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような絶縁層160の形成は、手作業で実施せざるを得ないので自動化することが困難であり、無電極放電ランプの製造コストを低減する上での阻害要因となっている。
ここで、500(kHz)よりも高い周波数(例えば、約2.7MHz)の交流電流をコイル122に流す場合には、フェライトコアに絶縁性を有するNi−Zn系の材料を用いるのが一般的である。この場合には、コイル122の一方の端部から延びる接続リード部122bをフェライトコアの中空部を通す取り回し方を採用することが可能であるが、渦電流損失による若干の発光効率の低下を伴う。
【0007】
一方、上述のように500(kHz)以下の比較的低い周波数域の電流をコイル122に流す場合には、上述のように導電性を有するMn−Zn系のフェライトコアを備える必要がある。このようなMn―Zn系のフェライトコア123を備える無電極放電ランプにおいて、コイル122の一方の端部から延びる接続リード部122bをフェライトコア123の中空部を通した場合には、接続リード部122bに流れる電流がフェライトコア123の内部における円周方向に非常に大きな磁束を発生させてしまう。その結果、発生した大きな磁束により渦電流損失が発生し、無電極放電ランプでは、管球110内での放電を開始させることができない。よって、Mn―Zn系などの導電性を有するフェライトコア122を備える無電極放電ランプには、このような取り回しを採用することができない。
【0008】
本発明は、以上のような問題に対してなされたものであって、コストの低減を図りながら、発光駆動時における誘導コイルでの絶縁破壊の発生が抑制される無電極放電ランプを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、放電容器内に封入された放電ガスを、この放電容器に近接して配された電磁誘導部への電力供給で発生する磁界によって、励起し発光駆動する無電極放電ランプであって、絶縁性を有する筒状のボビンの外周面に沿ってコイルを巻回するとともに、ボビンの中空部に磁気コアを挿設することにより電磁誘導部を構成しておき、コイルの一方の端部から延びるリード部を、磁気コアの外周面とボビンの内周面との間に挿通することを特徴とする。
【0010】
この無電極放電ランプにあっては、コイルの一方の端部から延びるリード部が磁気コアの外周面とボビンの内周面との間を通るように配されているので、コイルの外周に絶縁テープを巻回しなくても、発光駆動時においてコイルの巻き始め部と巻き終わり部との間で絶縁破壊を生じることがない。つまり、この無電極放電ランプでは、コイルにおいて、磁気コアの外周面とボビンの内周面との間を通るように取り回されたリード部と巻回部分および他方の端部から延びるリード部との間がボビンで絶縁されたことになる。
【0011】
従って、本発明の無電極放電ランプは、コストの低減を図りながら、駆動時における電磁誘導部のコイルでの絶縁破壊の発生が抑制される。
上記無電極放電ランプでは、磁気コアの外周面の一部領域に切り欠き部を形成しておき、この切り欠き部とボビンの内周面との間に形成される隙間にリード部を挿通しておくことが望ましい。このようにリード部を挿通しておけば、無電極放電ランプに外部から衝撃が加わってコアが振動した場合などにも、リード部が受ける機械的なストレスを軽減できる。
【0012】
また、上記のようにリード部を挿通することにより、磁気コアの外周面とボビンの内周面との間の間隙を小さくすることができるので、この無電極放電ランプでは、磁気コアの振動時における振幅そのものが小さく抑えられる。
あるいは、上記と同様の理由より、ボビンの内周面に溝部を形成しておき、この溝部にリード部を這設しておくことが望ましい。
【0013】
上記無電極放電ランプでは、透磁率の確保という面から、磁気コアがフェライトからなることが望ましい。
また、無電極放電ランプにおいては、コイルに供給する電流の周波数によって磁気コアに導電性を有するものを備えることがあるが、この場合に磁気コアの外周面を絶縁性の層で被覆しておくことが望ましい。これは、リード部と導電性の磁気コアとの間におけるコロナ放電の発生を抑制することができ、リード部における線材の絶縁被覆が劣化するのを防ぐことができるためである。
【0014】
また、無電極放電ランプにおいては、ランプの設計寸法およびコイル巻き数などの関係からコイルを多層巻構造にすることもあるが、本発明の無電極放電ランプでは、上記構成に加えて、ボビンの外周面に沿って巻回されたコイルを、互いの間に間隙をあけた状態でボビンの軸方向に沿って並設された複数の要素コイルから構成し、その各々が少なくとも2回巻回されてなる、という構成を採ることが望ましい。
【0015】
このような構成を採用する本発明に係る無電極放電ランプでは、上記効果に加えて、各要素コイル内の巻線間に大きな電位差を生じることがないので、コイルの一層目と二層目の間といった、層間に絶縁テープを設けなくても、駆動時におけるコイル内での絶縁破壊の発生を抑制することができる。
【0016】
本発明は、ケースの一端部に外部回路との接続用としての電球型の口金を備える電球型の無電極放電ランプに適用した場合に、特に効果的である。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
実施の形態1に係る無電極放電ランプ1について、図1〜4を用いて説明する。
図1に示すように、無電極放電ランプ1は、放電容器としての管球10と、ホルダー30を介して駆動回路部40が取り付けられた電磁誘導部20と、ランプ駆動時に駆動回路部40が人の手に触れないようにするためのケース50とから構成されている。
【0018】
管球10は、内部に水銀と希ガス(例えば、アルゴンガスなど)との混合ガス(放電ガス)が封入され、内表面に蛍光体層が形成されている。そして、この管球10の底部から内方に向けては、凹入部(不図示)が形成されており、凹入部の内底部分から外方に向けて細管が形成されている。この細管は、管球10の製造時における排気工程で排気管として用いられる部分であり、製造の最終段階で封止される。なお、細管の内部には、水銀合金が封入されている(不図示)。
【0019】
電磁誘導部20におけるコイル22は、管球10の凹入部(不図示)に内挿されるようになっている。
駆動回路部40は、供給された電流(周波数50Hzまたは60Hz)を所定の周波数(例えば、400kHz)の交流電流に変換し、電磁誘導部20に供給する。そして、駆動回路部40とボビン21とは、間に介挿されたホルダー30によって接合されている。
【0020】
ケース50は、略漏斗状に形成された樹脂製のものであって、その一端部(図では、下方)にエジソン(E)口金51が設けられている。無電極放電ランプ1は、天井などの取り付け箇所などに設けられた外部ソケットに口金51を螺合することによって取り付けられ、また、この口金51を介して駆動回路部40が外部の商用電源と接続されることになる。
【0021】
次に、図2に示すように、電磁誘導部20は、円筒部の外周面にコイル22が巻回された樹脂製のボビン21と、このボビン21の中空部に挿設されたフェライトコア23とからなる。
フェライトコア23は、駆動回路部40から出力される交流電流の周波数が400(kHz)(電気用品安全法におけるノイズ規格の適用範囲外)に設定されていることから、この周波数域で優れた透磁率が確保されるようにMn―Zn系の材料からなる。なお、Mn―Zn系の材料からなるフェライトコア23は、Ni−Zn系の材料からなるフェライトコアが絶縁性を有するのに対し、導電性を有している。そして、フェライトコア23は、ホルダー30を介して駆動回路部40に取り付けられている。
【0022】
コイル22は、ボビン21の外周面に沿って整列巻方式で20(turn)巻回されたものであり、電力損失を低減するために、直径0.08(mm)の芯線を35本束ねて外周部が絶縁被覆されたリッツ線(外径約1mm)が用いられている。
なお、コイル22とフェライトコア23との軸方向における相対位置関係は、それぞれのセンターを合致させるのがインダクタンスを稼ぐということから望ましいが、本実施の形態では、高さ方向において、コイル22におけるセンターがフェライトコア23のセンターよりも少し上方向にずれるように設定している。これは、このような位置関係に設定することにより、無電極放電ランプ1の発光効率が最も優れるように管球10内部におけるプラズマの発生位置を調整できるためである。
【0023】
コイル22の一方の端部から延びる接続リード部22a(巻回部分から下方向に引き出された部分)は、ボビン21の円盤部分に設けられた孔21aおよびホルダー30の孔30aを通り駆動回路部40に接続されている。
また、コイル22のもう一方の端部から延びる接続リード部22b(巻回部分から上方端部から引き出された部分)は、ボビン21の円筒部上端面に設けられた孔21bからボビン21の内部に引き込まれている。ボビン21の内側を通った接続リード部22bは、ボビン21の下側より延出され、ホルダー30に設けられた孔30bを通って駆動回路部40に接続されている。ボビン21の内側における接続リード部22bの取り回しについては、後述する。
【0024】
以上のような構造の無電極放電ランプ1は、外部ソケットに取り付けられた口金51から電力が供給され、供給された電力が駆動回路部40で周波数400(kHz)の交流電流に変換されて後、電磁誘導部20のコイル22に供給される。交流電流が供給された電磁誘導部20は、管球10の内部空間に交流電磁界を生じさせ、これを受けた管球10内部では、電磁誘導によりプラズマが励起され、管球10内における電子と水銀原子との衝突により紫外線が放射される。この紫外線が管球10の内表面に形成された蛍光体層で可視光に変換されることで、無電極放電ランプ1は、発光駆動する。
【0025】
なお、コイル22に供給する交流電流の周波数を400(kHz)に設定したのは、次のような理由からである。
日本の電気用品安全法におけるノイズ規格では、526(kHz)以上の周波数域で規制を受け、また北米地域のFCC(Federal Communication Commission)では、450(kHz)以上の周波数域で規制を受ける。上記無電極放電ランプでは、これらのノイズ規制を回避するために交流電流の周波数を400(kHz)としている。よって、この周波数域の電流をコイル22に流す場合には、フェライトコア23の材料として上記のようにこの周波数域で透磁率が優れるMn―Zn系材料を用いており、その結果としてフェライトコア23が導電性を有しているものである。
(接続リード部22bの取り回し)
ボビン21の内側における接続リード部22bの取り回しについて、図3および図4を用いて説明する。図3は、電磁誘導部20および駆動回路部40の側面図(一部断面図)であり、図4は、図3におけるA−A断面図である。
【0026】
ボビン21の外周に形成されたコイル22における上方の端部から延びた接続リード部22bは、ボビン21の上端面に設けられた孔21bを通ってボビン21の内側に引き込まれた後、ボビン21の内周面とフェライトコア23の外周面との間の隙間を通るように取り回されている。ここで、ボビン21の円筒部における肉厚は、0.8(mm)であるので、コイル22の巻回部分と接続リード部22bとの間には厚み0.8(mm)の絶縁層が形成されたことになる。このように取り回された接続リード部22bは、ホルダー30に設けられた孔30bを通ってその端部が駆動回路部40と接続されている。
【0027】
ボビン21の円筒部分の高さ方向中央部における接続リード部22bとボビン21およびフェライトコア23との位置関係は、図4に示す通りである。
図4に示すように、フェライトコア23の外周面とボビン21の内周面との間の隙間は、コイル22を構成するリッツ線の外径(約1mm)よりもやや大きい。
【0028】
図3に戻って、このように接続リード部22bが取り回された電磁誘導部20では、コイル22における下方の端部から延びる接続リード部22aと上方から延びた接続リード部22bとの間に絶縁性のボビン21が介挿された状態となる。
(作用について)
ところで、管球10内部において放電を開始させるために最低限必要な交流電磁界の値は、実効電流値×コイル巻き数(以下、「起磁力」という)で表すと、交流電流の周波数が400(kHz)で300(A・turn)である。つまり、コイル巻き数が20(turn)の場合に必要な供給電流値は、300(A・turn)/20(turn)=15(A)となる。
【0029】
なお、コイル22の抵抗成分による電力損失は、コイル22に流す交流電流値の2乗に比例するので、コイル22の巻き数は、設計寸法上許容される範囲で多い方が望ましい。
上記コイル22の巻き数が20(turn)で、供給交流電流値が15(A)であるので、フェライトコア23を含む電磁誘導部20としてのインダクタンス値は、約25(μH)となる。
【0030】
この条件で無電極放電ランプ1を駆動した際におけるコイル22の巻き始め部と巻き終わり部との間、言い換えるならば、コイル22の上方端部から延びた接続リード部22bとコイル22の巻き始め部分(下方の端部)との間に発生する電圧実効値は、
【0031】
【数1】
【0032】
となる。ここで、fは交流電流周波数、Lは電磁誘導部20のインダクタンス値、Isは交流電流実効値である。
また、上記電圧実効値Vsより、電圧のピーク・トゥ・ピーク値は、
【0033】
【数2】
【0034】
となる。
このような電圧が接続リード部22bとコイル22の巻き始め部分との間にかかった場合にも、間に絶縁性のボビン21が挿設されているため、この間における絶縁破壊の発生が抑制される。つまり、上記リッツ線の耐圧は、2000(V)であるが、無電極放電ランプ1では、接続リード部22bとコイル22の巻き始め部と間に、厚み0.8(mm)の絶縁性を有するボビン21が存在することにより、絶縁テープでコイル22の外周を覆ったりしなくても、発光駆動時における絶縁破壊を生じることがない。
【0035】
また、供給電力12(W)で定常放電させた場合、コイル22には、1.6(A)の電流が流れることになる。これを起磁力で表すと、20(turn)×1.6(A)=32(A・turn)となる。これは、放電開始時に必要な起磁力の約10%に相当する値である。
ところで、仮に、導電性を有するフェライトコア23の中空部に接続リード部22bを通した場合には、コイル22に電流を流すことにより接続リード部22bを流れる電流により、フェライトコア23の内部における円周方向に非常に大きな磁束が発生する。その結果、電磁誘導部20では、フェライトコア23の内部での渦電流損失により、管球10内での放電開始に必要な磁界を発生させることができない。
【0036】
これに対して、本実施の形態に係る無電極放電ランプ1では、図3に示すように、電磁誘導部20におけるコイル22の端部から延びる接続リード部22bをボビン21の内周面とフェライトコア23の外周面との間を通しているので、接続リード部22bに流れる電流によりフェライトコア23の内部に大きな磁束が発生せず、渦電流が発生することがない。よって、無電極放電ランプ1では、渦電流損失が小さいため、管球10内で放電開始することができる。
【0037】
従って、上記無電極放電ランプ1では、コストの低減を図りながら、発光駆動時におけるコイル22での絶縁破壊の発生が確実に抑制され、且つ、渦電流損失が小さく放電開始することができ、さらに発光効率が優れる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る無電極放電ランプにおける電磁誘導部について、図5および図6を用いて説明する。
【0038】
図5に示すように、本実施の形態に係る電磁誘導部では、ボビン26の形状およびコイル27の巻回構成に特徴を有する。それ以外の部分、コイル27の両端部から延びる接続リード部27a、27bの取り回しやホルダー30、駆動回路部40などについては、上記無電極放電ランプ1と基本的に同一である。
また、フェライトコアの形状および材質などについても、図示はしていないが上記無電極放電ランプ1に用いたものと同一である。
【0039】
図5に示すように、ボビン26の外周面に形成されたコイル27の巻回部分は、6つの要素コイル271〜276から構成されている。各々の要素コイル271〜276は、7(turn)巻回されて構成されており(拡大図参照)、ボビン26の円筒部に下から順に、且つ、互いに重なり合わないように配置されている。このような構成により、コイル27は、7(turn)×6要素=42(turn)の巻き数のコイルとなっている。
【0040】
また、6つの要素コイル271〜276から構成されるコイル27は、全体が1本のリッツ線から構成されている。
ボビン26の円筒部分には、互いに一定の間隔(例えば、3〜3.5mm)をおいて7つの隔壁261〜267が形成されている。
図6に示すように、この隔壁は、ボビン26と一体形成されたものであり、各々が厚み0.8(mm)、高さ3(mm)程度の寸法で鍔状に形成されている。そして、隣り合う要素コイルと要素コイルとの間では、隔壁261〜267に設けられた切り欠き部261a〜267aをリッツ線が通るようになっている。
【0041】
なお、切り欠き部261a〜267aは、ボビン26の軸方向に対して各要素コイルの巻回方向に向けて若干の角度をもたせて設けられている。これは、コイルの巻回を容易にするためと、切り欠き部261a〜267aを通るリッツ線が各切り欠き部の角部分で機械的なストレスを受けないようにするためである。
また、図示はしていないが、切り欠き部261a〜267aにおけるリッツ線が接触する各コーナー部分は、リッツ線が受ける機械的なストレスを軽減するために、面取りが施されている。
【0042】
上記電磁誘導部において、管球10内で放電を開始させるのに最低限必要な供給電流は、起磁力が300(A・turn)以上であるとき、駆動回路部40から、300(A・turn)/42(turn)=7.1(A)となる。
また、コイル27の巻き数が42(turn)で、供給電流が7.1(A)であるので、フェライトコア23を含む電磁誘導部としてのインダクタンス値は、約100(μH)となる。
【0043】
この条件で無電極放電ランプを駆動した際におけるコイル27の巻き始め部と巻き終わり部との間、つまりコイル27の上方の端部から延びる接続リード部27bと巻き始め部(下方の端部)との間に発生する電圧実効値は、
【0044】
【数3】
【0045】
となる。ここで、fは交流電流周波数、Lは電磁誘導部20のインダクタンス値、Isは交流電流実効値である。
また、上記電圧実効値Vsより、電圧のピーク・トゥ・ピーク値は、
【0046】
【数4】
【0047】
となる。
このような電圧が接続リード部27bとコイル27の巻き始め部との間にかかった場合にも、上記実施の形態1と同様に、間にボビン26が介挿されているため、絶縁テープでコイル27の外周を覆ったりしなくても、絶縁破壊の発生が抑制される。
【0048】
また、本実施の形態に係る無電極放電ランプでは、電磁誘導部におけるコイル27が6つの要素コイル271〜276から構成され、隣り合う要素コイル間が絶縁性の隔壁261〜267によって隔てられているので、コイル27の内部におけるリッツ線どうしの間での放電の発生を抑制し、絶縁破壊の発生も抑制される。これは、コイル27が実質的に6分割されており、各要素コイルにかかる電圧のピーク・トゥ・ピーク値(Vp)が5000(V)/6=830(V)となり、リッツ線の耐圧である2000(V)未満となるためである。そして、コイルの巻き数を増やす場合、従来の無電極放電ランプでは、コイルを複数層構造とし、各層間に絶縁テープを介挿させるという構造を採るが、上記コイル27のように複数の要素コイルに分割することにより、上記Vp値が低いので、層間に絶縁テープを設ける必要性もなくなる。これも、製造コストを低く抑えるためには重要なファクターとなる。
【0049】
さらに、上記電磁誘導部では、コイル27が42(turn)の巻き数で巻回されているので、入力電力12(W)で定常駆動させた際に、コイル27に約0.8(A)の電流が流れることになる。このときのコイル27の抵抗成分による電力損失は、
【0050】
【数5】
【0051】
となる。つまり、コイル27の電力損失は、入力電力12(W)に対して、約5%である。このようにコイルの巻き数を2倍に増やした場合には、上記実施の形態1のコイル22に比べて、コイルの抵抗成分がコイルを構成するリッツ線の長さに比例して0.5(Ω)から1(Ω)へと2倍になるが、電流値が1.6(A)から0.8(A)へと1/2になるために、電流値の2乗に比例する電力損失が約半分に抑えられる。
【0052】
従って、本実施の形態に係る無電極放電ランプでは、上記実施の形態1と同様に、コイルの外周を絶縁テープで覆わなくてもコイルの巻き始め部と巻き終わり部との間での絶縁破壊の発生が抑制されるとともに、コイルの巻き数を増やして電力損失を低く抑えながら、層間に絶縁テープを設けなくてもコイル内における絶縁破壊の発生を抑えられる。よって、この無電極放電ランプでは、コストの低減を図りながら、より確実に発光駆動時における電磁誘導部での絶縁破壊の発生が抑制される。
【0053】
なお、本実施の形態に係る誘導コイルでは、6つの要素コイル271〜276の全てが7(turn)巻回されてなるものとしたが、配置場所に応じてそれぞれの要素コイルの巻き数を変化させてもよい。これにより管球10内では、高さ方向に応じて最適な強度のプラズマを発生させることができ、高効率な発光が実現される。
【0054】
また、コイル27を構成する要素コイルの数は、本実施の形態の6つに限定されるものではない。ただし、要素コイルの数は、各々の要素コイルにおけるVp値がコイル27を構成する巻線の耐圧を越えないようにすることが必要となる。例えば、上記リッツ線(耐圧2000V)を用いた場合には、2つの要素コイルからコイル27を構成した場合、各要素コイルにかかる電圧のピーク・トゥ・ピーク値が5000(V)/2=2500(V)となり、リッツ線の耐圧を越えてしまうため、3つ以上の要素コイルからコイルを構成しておく必要があることが分かる。
【0055】
なお、必要となる要素コイル数は、コイルの設定条件により必ずしも3つ以上には限定されるものではなく、2つでも十分にコイルを構成する巻線の有する耐圧を満足する場合もあり得ることを付け加えておく。
また、本実施の形態では、隣り合う要素コイルと要素コイルとの間に隔壁261〜267を設けることとしたが、互いの間に間隙をあければ、必ずしも隔壁261〜267を設ける必要はない。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る無電極放電ランプについて、図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態に係る無電極放電ランプにおける電磁誘導部のみを抜き出して示した外観側面図(一部断面図)である。
【0056】
図7に示すように、本実施の形態に係る電磁誘導部は、上記実施の形態1に係る電磁誘導部20と基本的に同じ構造を有している。よって、以下では、その相違点のみを説明し、同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態に係る電磁誘導部が上記電磁誘導部20と異なるのは、フェライトコア24の構造にある。
【0057】
図7に示すように、フェライトコア24は、Mn―Zn系の材料からなるコア本体部分24aと、これの外周面および上下端面を覆うように形成された絶縁性の樹脂層24bとからなる。このような構造により、ボビン21の孔21bから導入された接続リード部22bは、フェライトコア24の導電性を有するコア本体部24aに接することがなく、絶縁性の樹脂層24bに接することになる。
【0058】
ここで、上記図3のように導電性のフェライトコア23と接続リード部22bとが接していても、この間に短絡電流が流れることはなく放電動作に影響がでることはない。
しかしながら、導電性を有するフェライトコア23は、接続リード部22bの側から見ると、僅かながら静電容量を有している。そのため、導電性を有するフェライトコア23と接続リード部22bとが直接接している場合には、放電開始時において、コイル22に印加される高電圧がフェライトコア23の静電容量により接続リード部22bとの間で微弱なコロナ放電を生じる。このコロナ放電は、接続リード部22bのリッツ線における絶縁被覆を劣化させる原因となる。
【0059】
これに対して、本実施の形態に係る誘導コイルは、備えるフェライトコア24が導電性のコア本体部24aと接続リード部22bとの間に絶縁性の樹脂層24bが介挿されているので、フェライトコア24と接続リード部22bとの間でコロナ放電を生じることがない。よって、この電磁誘導部では、接続リード部22bにおけるリッツ線の絶縁被覆の劣化が抑制される。
【0060】
従って、本実施の形態に係る無電極放電ランプは、上記実施の形態1に係る無電極放電ランプが有するコストの低減を図りながら、駆動時におけるコイルでの絶縁破壊の発生が確実に抑制され、且つ、渦電流による損失を生じることがないという効果に加えて、駆動が長期に及んだ場合にも、接続リード部22bにおけるリッツ線の絶縁被覆の劣化が抑えられる。
(変形例1)
上記実施の形態1〜3に係る無電極放電ランプに対する変形例1について、図8を用いて説明する。図8は、電磁誘導部におけるコイル22の巻回部分の断面図であり、上記図4に対応する図である。
【0061】
上記図4のフェライトコア23が略円形断面を有していたのに対して、図8に示すように、本変形例のフェライトコア25は、断面の一部が切り欠かれており、平面部25aが設けられた形状を有しており、接続リード部22bは、この平面部25aとボビン21との間に挿通されている。そして、フェライトコア25における平面部25a以外の部分では、ボビン21との間の隙間がコイル22を構成するリッツ線の直径(約1mm)よりも小さくなるように設計されている。
【0062】
また、フェライトコア25の直径は、上記図4のフェライトコア23よりも大きく設定されている。これにより、ボビン21とフェライトコア25との間の間隙は、上記図4の電磁誘導部20のものよりも小さく、フェライトコア25のガタツキを防止するという目的において優れる。よって、本変形例に係る電磁誘導部では、無電極放電ランプに外部から力がかかった場合にも、フェライトコア25の振動の振幅が小さく抑えられ、フェライトコア25とボビン21との間を通る接続リード部22bに加わる機械的なストレスが小さい。
【0063】
従って、この電磁誘導部を備える無電極放電ランプでは、コストの低減を図りながら、発光駆動時における電磁誘導部のコイルでの絶縁破壊の発生が抑制され、接続リード部22bが受ける機械的なストレスが小さい。
(変形例2)
変形例2に係る電磁誘導部について、図9を用いて説明する。
【0064】
上記変形例1では、フェライトコア25のガタツキを抑制するために、フェライトコア25に平面部分25aを設けてフェライトコア25とボビン21との間の間隙を小さくしたが、本変形例では、図9に示すように、ボビン29の内周面に上下方向に一本の溝部29aを形成しておき、この溝部29aにリード部22bを這設することにより、フェライトコア23の外周面とボビン29の内周面との間の隙間を小さくする。つまり、この電磁誘導部では、ボビン29の内周面に設けられた溝部29aにコイル22の接続リード部22aを這設することにより、無電極放電ランプに外部から力がかかった場合にも、フェライトコア23の振動の振幅が小さく抑えられ、フェライトコア23の外径を大きく設定しても接続リード部22aが機械的なストレスを受け難くなる。
【0065】
このような電磁誘導部では、フェライトコア23の断面形状を略円形に維持したまま、ボビン29とフェライトコア23との間隙を小さくできるので、コイル22の巻回部分とフェライトコア23との間隔も小さくすることができ、磁束密度の低下を招くことなく、接続リード部22bへの機械的なストレスが軽減される。
【0066】
従って、上記電磁誘導部を備える無電極放電ランプでは、コストの低減を図りながら、発光駆動時におけるコイルでの絶縁破壊の発生が抑制され、且つ、高い発光性能を維持しながら、上述のような理由からフェライトコア23とボビン29との間を通る接続リード部22bが受ける機械的なストレスが小さい。
(その他の事項)
なお、上記実施の形態1〜3および変形例1、2は、本発明の特徴を説明するために用いた一例であるが、本発明がこれらの形態に限定を受けるものではないことは言うまでもない。例えば、コイルの巻き方、巻き数、線材などは、上記のもの以外であっても何ら本発明の作用効果に影響を及ぼすものではない。
【0067】
また、上記では、ケース50内に駆動回路部40が収納され、一端に口金51が形成された電球型の無電極放電ランプを一例としたが、ケース50内に駆動回路部を備えず、ケース50の一端に口金51が設けられていないような無電極放電ランプの場合にも、上記同様の構造の電磁誘導部を備えることによって、上述と同様の効果が得られる。
【0068】
また、上記実施の形態および変形例では、Mn―Zn系のフェライトコアを備える無電極放電ランプを一例として説明を行なったが、無電極放電ランプが備えるコアは、上記フェライトコアに限定されるものではない。例えば、電磁誘導部には、Ni−Zn系の材料からなるフェライトコアやパーマロイからなるコア、珪素鋼板からなるコアなどを用いることもできる。
【0069】
【発明の効果】
以上で説明してきたように、本発明の無電極放電ランプでは、放電容器内に封入された放電ガスを、この放電容器に近接して配された電磁誘導部への電力供給で発生する磁界によtt、励起し発光駆動する無電極放電ランプであって、絶縁性を有する筒状のボビンの外周面に沿ってコイルを巻回するとともに、ボビンの中空部に磁気コアを挿設することにより電磁誘導部を構成しておき、コイルの一方の端部から延びるリード部を、磁気コアの外周面とボビンの内周面との間に挿通することとした。
【0070】
この無電極放電ランプでは、磁気コアの外周面とボビンの内周面との間を通るように取り回されたリード部と巻回部分および巻き始め部との間がボビンで絶縁されたことになるので、コストの低減を図りながら、発光駆動時における電磁誘導部での絶縁破壊の発生が抑制される。
また、無電極放電ランプは、ランプの設計寸法およびコイル巻き数などの関係からコイルを多層巻構造にすることもあるが、本発明の無電極放電ランプでは、上記構成に加えて、電磁誘導部に少なくとも2回巻回された要素コイルを複数設けておき、互いの間に間隙をあけた状態で、ボビンの外周に軸方向に沿って複数の要素コイルを並設しておくこととした。
【0071】
これにより、本発明の無電極放電ランプでは、上記効果に加えて、コイルの層間に絶縁テープを設けなくても、駆動時におけるコイル内での絶縁破壊の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無電極放電ランプ1の展開斜視図である。
【図2】電磁誘導部20とホルダー30、駆動回路部40の構成図である。
【図3】電磁誘導部20の外観側面図(一部断面図)である。
【図4】電磁誘導部20の輪切り断面図である。
【図5】発明の実施の形態2に係る電磁誘導部の外観側面図である。
【図6】図5におけるボビン26の部分詳細斜視図である。
【図7】発明の実施の形態3に係る電磁誘導部の外観側面図(一部断面図)である。
【図8】変形例1に係る電磁誘導部の輪切り断面図である。
【図9】変形例2に係る電磁誘導部の輪切り断面図である。
【図10】従来の無電極放電ランプの構成図(一部断面図)である。
【符号の説明】
1.無電極放電ランプ
10. 管球
20. 電磁誘導部
21、26、29. ボビン
22、27. コイル
22b、27b. 接続リード部
23、24、25. フェライトコア
40. 駆動回路部
Claims (9)
- 放電容器内に封入された放電ガスを、前記放電容器に近接して配された電磁誘導部への電力供給で発生する磁界によって、励起し発光駆動する無電極放電ランプであって、
前記電磁誘導部は、絶縁性を有する筒状のボビンの外周面に沿ってコイルが巻回されるとともに、前記ボビンの中空部に磁気コアが挿設されて構成されており、
前記コイルの一方の端部から延びるリード部は、前記磁気コアの外周面とボビンの内周面との間に挿通されている
ことを特徴とする無電極放電ランプ。 - 前記磁気コアの外周面の一部領域には、切り欠き部が形成されており、
前記リード部は、前記切り欠き部と前記ボビンの内周面との間に形成された隙間に挿通されている
ことを特徴とする請求項1に記載の無電極放電ランプ。 - 前記ボビンの内周面には、溝部が形成されており、
前記リード部は、前記溝部内に這設されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の無電極放電ランプ。 - 前記磁気コアは、フェライトからなる
ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の無電極放電ランプ。 - 前記磁気コアは、導電性を有している
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の無電極放電ランプ。 - 前記磁気コアの外周面は、絶縁性の層で被覆されている
ことを特徴とする請求項5に記載の無電極放電ランプ。 - 前記ボビンの外周面に沿って巻回されたコイルは、互いの間に間隙をあけた状態で前記ボビンの軸方向に沿って並設された複数の要素コイルからなり、
前記複数の要素コイルの各々は、少なくとも2回巻回された構成である
ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の無電極放電ランプ。 - 前記間隙には、絶縁性の隔壁が挿設されている
ことを特徴とする請求項7に記載の無電極放電ランプ。 - 前記コイルの端部から延びる両リード部は、駆動回路部と接続されており、
前記駆動回路部は、外部回路との接続用としての口金を一端部に備えるケース内に収納されている
ことを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の無電極放電ランプ。
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