JP2003317674A - 無電極放電ランプ - Google Patents

無電極放電ランプ

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JP2003317674A
JP2003317674A JP2002124679A JP2002124679A JP2003317674A JP 2003317674 A JP2003317674 A JP 2003317674A JP 2002124679 A JP2002124679 A JP 2002124679A JP 2002124679 A JP2002124679 A JP 2002124679A JP 2003317674 A JP2003317674 A JP 2003317674A
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induction coil
electromagnetic field
frequency electromagnetic
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field generating
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JP2002124679A
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English (en)
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Tadao Uetsuki
唯夫 植月
Masaki Shinomiya
雅樹 四宮
Futoshi Okamoto
太志 岡本
Koji Hiramatsu
宏司 平松
Shigeki Matsuo
茂樹 松尾
Yuji Kumagai
祐二 熊谷
Shohei Yamamoto
正平 山本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点灯周波数を低くすることが可能であり、誘
導コイル及びフェライト磁心の温度上昇を抑制すること
が容易な無電極放電ランプを提供することにある。 【解決手段】 放電ガスが封入された気密容器1と、気
密容器1に設けられた凹部キャビティ2内に挿入されて
放電ガスを励起して発光させる高周波電磁界発生手段3
とを備えており、高周波電磁界発生手段3は、放電ガス
を励起する誘導コイル9と、誘導コイル9が巻回される
フェライト磁心10と、点灯動作中に発生する熱を外部
へと放散させる熱伝導体12とを具備している。そし
て、ここでのフェライト磁心10はその長手方向に沿っ
て貫通した複数個の空洞10aを有し、かつ、空洞10
aのそれぞれには熱伝導体16が内挿されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無電極放電ランプ
に関するものであり、具体的には、内巻きタイプとされ
た無電極放電ランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】長寿命という特徴で知られる無電極放電
ランプのうちには、外巻きタイプのものと内巻きタイプ
のものとがあり、外巻きタイプの無電極放電ランプは、
図11で示すように、放電ガスが封入された透光性材料
製の気密容器51の外周囲に電力供給線53を巻回して
なる構造を有している。なお、図11における符号54
はランプ保持線、55はランプ台、56はマッチング回
路であり、57は高周波電源である。
【0003】また、内巻きタイプの無電極放電ランプ
は、図12で示すように、放電ガスが封入された透光性
材料製の気密容器61と、この気密容器61に設けられ
た凹部キャビティ63内に挿入された高周波電磁界発生
手段64とを備えている。そして、この高周波電磁界発
生手段64は、高周波電流の通電により放電空間65内
のプラズマ発生領域に高周波電磁界を発生させて放電ガ
スを励起する誘導コイル66と、この誘導コイル66が
巻回されるフェライト磁心67と、フェライト磁心67
及び誘導コイル66間の電気的絶縁を維持するスリーブ
68と、点灯動作中に発生する熱を外部へと放散させる
熱伝導体69とを具備している。
【0004】なお、図12における符号70は蛍光体皮
膜、71は保護皮膜、72は反射皮膜、73は排気管、
74はガラスロッド、75はアマルガム、76はランプ
台であり、ここでの熱伝導体69は中空パイプ状の金属
シリンダとされている。
【0005】このとき、内巻きタイプの無電極放電ラン
プは、フェライト磁心67を利用可能であるため、外巻
きタイプのものに比べて点灯周波数を低くできるという
利点を有する。従って、外巻きタイプの点灯周波数は1
3.56MHzであるのに対し、内巻きタイプにおいて
は、点灯周波数を数MHz(特開平11−501152
号公報で開示されたもの)や数百kHz(特開2000
−348683号公報で開示されたもの)とすることが
可能となる。なお、点灯周波数が高い外巻きタイプの場
合には、電磁障害を防止するための手立てを講じる必要
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内巻き
タイプの無電極放電ランプには、フェライト磁心67の
比透磁率が温度上昇に伴って低下し、その結果としてロ
スが増大するため、特性(効率)がフェライト磁心67
の温度に大きく依存するという特徴がある。さらに、こ
の無電極放電ランプにおける点灯周波数が数百Hzであ
る場合には、リッツ線と呼ばれる撚り線を誘導コイル6
6として使用し、近接効果によるロスを下げて効率向上
を図ることが行われる。
【0007】ところが、リッツ線を高温下で使用してい
る場合には、その撚り線部分の絶縁膜が炭化し、撚り線
部分間の絶縁が確保されなくなるため、機能的には単線
と同じであることになって効率低下を招くという不都合
が生じる。従って、数百Hzの周波数で点灯する内巻き
タイプの無電極放電ランプを開発する際には、誘導コイ
ル66及びフェライト磁心67の温度上昇を共に防止す
ることが極めて重要となる。
【0008】そして、特開昭58−57254号公報及
び特開平11−501152号公報には、このような点
を改善して構成された無電極放電ランプが開示されてい
る。すなわち、特開昭58−57254号公報で開示さ
れた無電極放電ランプは、図13(A)で要部を示すよ
うに、円筒状とされたフェライト磁心67の中央位置に
丸棒状の金属ロッドである熱伝導体69を配設し、この
熱伝導体69を介して放熱する構成とされたもの、ま
た、図13(B)で要部を示すように、フェライト磁心
67から熱伝導体69への放熱効率を良好とするために
両者の接触面積を増加させたものである。
【0009】しかし、図12で全体構成を示した無電極
放電ランプ、つまり、気密容器61の凹部キャビティ6
3に排気管73が設けられた無電極放電ランプでは、図
13(A)で示したような丸棒状の金属ロッドである熱
伝導体69を使用することができず、中空パイプ状とさ
れた金属シリンダである熱伝導体69を使用することが
必要となる。そして、このような構成とした場合には、
熱伝導体69の厚みが薄くなる結果、放熱効率が小さく
なってしまう。また、図13(B)で示した構造である
場合には、誘導コイル66からの磁界を直接的に受ける
位置に熱伝導体69が存在しているため、この熱伝導体
69に渦電流が発生し、渦電流に伴う発熱が起こる結果
として放熱効率が低下することが避けられない。
【0010】一方、特開平11−501152号公報で
開示された無電極放電ランプにあっては、図14
(A),(B)で要部を示すように、長手方向に沿って
貫通する空洞77が形成された熱伝導体69の周辺位置
にフェライト磁心67を配設し、これらフェライト磁心
67の外周寸法(L1+L2)を全外周寸法(πD)の
半分以下とすることが行われている。
【0011】しかしながら、このような構造である場合
も、誘導コイル66からの磁界による渦電流が発生する
ことになり、この渦電流による発熱が起こるため、やは
り放熱効率の低下を防止することはできない。
【0012】さらに、内巻きタイプの無電極放電ランプ
においては、その機能を改善する目的で種々様々な提案
がなされている。すなわち、特開平6−196006号
公報や特開平11−501152号公報で開示された無
電極放電ランプでは、図15で要部を示すように、絶縁
被覆された誘導コイル66をフェライト磁心67の外周
囲に対して巻回することが行われている。
【0013】しかしながら、この際においては、フェラ
イト磁心67での単位体積当たりの鉄損が周波数×透磁
率×磁束密度の二乗で表されるため、フェライト磁心6
7の体積が大きくなればなるほど鉄損が増加してしま
う。
【0014】また、特開平11−501152号公報で
開示された無電極放電ランプでは、電気的絶縁を維持す
るためのスリーブ(図示省略)を誘導コイル66とフェ
ライト磁心67との間に介装しておくことが行われてい
る。つまり、この構造であれば、介装されたスリーブに
よって誘導コイル66とフェライト磁心67との離間距
離が遠くなって漏れ磁束が増加し、Q値が低下するた
め、誘導コイル66でのロスが少なくて済むことにな
る。
【0015】しかしながら、通常は樹脂製であるスリー
ブの熱伝導率はあまり良好でないことが多いため、ラン
プの幅射によって誘導コイル66が受けた熱が伝わり難
くなり、誘導コイル66の温度が上昇することになりや
すいのが実状である。なお、スリーブをなくした場合に
は、誘導コイル66及びフェライト磁心67間の電気的
絶縁を維持するために誘導コイル66の絶縁被覆を厚く
する必要があり、コイル線間の離間距離が遠くなって漏
れ磁束が増加する結果、Q値の低下を招いてしまう。
【0016】さらに、特開平6−196006号公報で
開示された無電極放電ランプでは、熱伝導体69の全長
を短くして点灯動作中に発生する熱を外部へ速やかに放
散させることとし、誘導コイル66やフェライト磁心6
7の温度を低下させることが提案されている。
【0017】しかし、このような構造とした場合には、
高周波電磁界発生手段64がランプの下部位置に存在す
るため、プラズマがランプの下部位置に集中して拡散ロ
スが増大する結果、発光効率が低下してしまう。
【0018】一方、特開平11−501152号公報で
開示された無電極放電ランプにあっては、プラズマの発
生部分がランプの中央付近となるので、発光効率の低下
を防止することが可能である。
【0019】しかしながら、この無電極放電ランプで
は、熱伝導体69そのものにおける放熱効率を向上させ
るための工夫がなされていないため、直径寸法の太い熱
伝導体69を用いることによって放熱を良好とする必要
があった。そして、このような構造を採用した場合に
は、製品重量が重くなり、製作コストが上昇するという
ような不都合が生じる。
【0020】さらにまた、特開昭58−57254号公
報及び特開平6−196006号公報、特開平11−5
01152号公報で開示された無電極放電ランプのそれ
ぞれにおいては、フェライト磁心67の形状が何ら工夫
されていない。そのため、図16で要部を示すように、
そのエッジ部分に対して磁束79が集中することにな
り、磁束79の集中による磁気飽和が起こる結果、損失
が増大してしまうという不都合がある。
【0021】なお、USP091569566の発明に
かかる無電極放電ランプでは、図17で示すように、誘
導コイル66が巻回されていないフェライト磁心67の
両端を直径方向に太くし、その端面を誘導コイル66の
最外周よりも外側にまで突出させることが行われてい
る。
【0022】しかしながら、このような構成は、誘導コ
イル66を巻回しやすくする利便性の確保を目的として
採用されているに過ぎず、フェライト磁心67の突出部
分における幅寸法W0が狭いため、かえって磁束79の
集中を招くと考えられる。
【0023】本発明は、上述の事実に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、点灯周波数を低
くすることが可能であり、かつ、誘導コイル及びフェラ
イト磁心の温度上昇を抑制することも容易な構成とされ
た無電極放電ランプを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にか
かる無電極放電ランプは、放電ガスが封入された透光性
材料製の気密容器と、気密容器に設けられた凹部キャビ
ティ内に挿入されて放電ガスを励起して発光させる高周
波電磁界発生手段とを備えている。そして、高周波電磁
界発生手段は、高周波電流の通電により放電空間内のプ
ラズマ発生領域に高周波電磁界を発生させて放電ガスを
励起する誘導コイルと、誘導コイルが巻回されるフェラ
イト磁心と、フェライト磁心及び誘導コイル間の電気的
絶縁を維持するスリーブと、点灯動作中に発生する熱を
外部へと放散させる熱伝導体とを具備している。
【0025】また、この際におけるフェライト磁心はそ
の長手方向に沿って貫通した複数個の空洞を有してお
り、フェライト磁心の有する空洞それぞれに対しては熱
伝導体が内挿されている。すなわち、請求項1記載の発
明では、点灯動作中に発生する熱を外部へと放散させる
熱伝導体の数量を増やしており、かつ、これら複数個の
熱伝導体が誘導コイルからの磁界と直接的には交差しな
いようにして配設されるため、フェライト磁心の温度が
低下することになる。
【0026】請求項2記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプは、請求項1と同様、気密容器と高周波電磁界発生
手段とを備えており、この高周波電磁界発生手段は、誘
導コイルと、フェライト磁心と、スリーブと、熱伝導体
とを具備している。また、このとき、熱伝導体は断面視
多角形状とされており、かつ、フェライト磁心は複数個
の角棒状とされたうえで熱伝導体の外周囲に配設されて
いる。このような構成であれば、フェライト磁心と熱伝
導体との接触状態が良好となり、フェライト磁心の温度
低下が促進される。
【0027】請求項3記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプは請求項2に記載したものであって、断面視多角形
状とされた熱伝導体には、渦電流の発生を抑制するスリ
ットが形成されている。すなわち、このような構造の無
電極放電ランプであれば、熱伝導体に形成されたスリッ
トによって渦電流の発生が抑制されることになり、その
結果として放熱効率の低下を招くことが起こり難くな
る。
【0028】請求項4記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプは、請求項1と同じく、気密容器と高周波電磁界発
生手段とを備えており、この高周波電磁界発生手段は、
誘導コイルと、フェライト磁心と、スリーブと、熱伝導
体とを具備している。また、誘導コイルはエッジワイズ
巻きや多層巻きで巻回されており、この誘導コイルがエ
ッジワイズ巻きや多層巻きされた分だけフェライト磁心
の全長は短くされている。この請求項4に記載の発明で
は、全長を短くするのに伴ってフェライト磁心の体積を
減少させることが行われており、フェライト磁心の体積
が減少した結果として鉄損を少なくすることが可能にな
る。
【0029】請求項5記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプは、放電ガスが封入された透光性材料製の気密容器
と、気密容器に設けられた凹部キャビティ内に挿入され
て放電ガスを励起して発光させる高周波電磁界発生手段
とを備えている。そして、高周波電磁界発生手段は、高
周波電流の通電により放電空間内のプラズマ発生領域に
高周波電磁界を発生させて放電ガスを励起する誘導コイ
ルと、誘導コイルが巻回されるフェライト磁心と、点灯
動作中に発生する熱を外部へと放散させる熱伝導体とを
具備している。
【0030】なお、高周波電磁界発生手段は、フェライ
ト磁心及び誘導コイル間の電気的絶縁を維持するための
スリーブを具備していない。さらに、この際におけるフ
ェライト磁心の表面は絶縁層で被覆される一方、誘導コ
イルの絶縁被覆は薄くされている。従って、請求項5記
載の発明にかかる無電極放電ランプでは、フェライト磁
心の表面を絶縁層で被覆することによって誘導コイルの
絶縁被覆を薄くすることが可能となり、コイル線間の離
間距離が短縮される結果、Q値が上昇することとなる。
【0031】請求項6記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプは、請求項5と同様、気密容器と高周波電磁界発生
手段とを備えており、この高周波電磁界発生手段は、誘
導コイルと、フェライト磁心と、熱伝導体とを具備して
いる。そして、誘導コイルの絶縁被覆は高耐圧仕様とさ
れており、かつ、フェライト磁心は誘導コイルを巻回し
やすい形状とされている。すなわち、請求項6記載の発
明にかかる無電極放電ランプは、誘導コイルを巻回しや
すい形状とされたフェライト磁心に対し、絶縁被覆が高
耐圧仕様とされた誘導コイルを巻回する構造とされてい
る。
【0032】そのため、スリーブをなくすことが可能で
あり、ランプからの幅射によって誘導コイルが受けた熱
をフェライト磁心へと伝達し、さらに、熱伝導体へと伝
達することが容易となる結果、誘導コイルの温度が低下
することとなる。なお、この際、フェライト磁心と誘導
コイルとの間の絶縁は、誘導コイルの絶縁被覆によって
維持される。
【0033】請求項7記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプは、請求項1と同様、気密容器と高周波電磁界発生
手段とを備えており、この高周波電磁界発生手段は、誘
導コイルと、フェライト磁心と、熱伝導体とを具備して
いる。また、この際における誘導コイルの絶縁被覆は高
圧側で厚くされ、高圧側以外では薄くされている。すな
わち、請求項7記載の発明では、誘導コイルの絶縁被覆
の厚みを局部的に変化させることが行われており、絶縁
耐圧が必要ない部分の絶縁被覆を薄くしたのに伴って
は、漏れ磁束が低減することになり、Q値が上昇するこ
とになる。
【0034】請求項8記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプは、請求項1と同様、気密容器と高周波電磁界発生
手段とを備えている。そして、高周波電磁界発生手段
は、誘導コイルと、フェライト磁心と、スリーブと、熱
伝導体とを具備しており、熱伝導体のフェライト磁心と
接触しない部分には凹凸が設けられている。従って、熱
伝導体における凹凸が設けられた部分では、空気との接
触面積が増えることになり、その結果として熱伝導体の
温度が低下することとなる。
【0035】請求項9記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプは、請求項1と同様、気密容器と高周波電磁界発生
手段とを備えており、高周波電磁界発生手段は、誘導コ
イルと、フェライト磁心と、スリーブと、熱伝導体とを
具備している。そして、フェライト磁心の誘導コイルが
巻回されない両端は直径方向に太くされ、かつ、その端
面は巻回された誘導コイルの最外周よりも外側にまで突
出させられている。そのため、このような形状とされた
フェライト磁心のエッジ部分に対して磁束が集中するこ
とはなくなり、磁束の集中による磁気飽和が起こらない
ため、損失は減少する。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に係る図
面に基いて詳しく説明する。
【0037】図1は実施の形態1ないし実施の形態8に
かかる無電極放電ランプの全体構造を示す説明図、図2
は実施の形態1にかかる無電極放電ランプの要部構造を
示す説明図であり、図3は実施の形態2にかかる無電極
放電ランプの要部構造を示す説明図である。そして、図
4は実施の形態3にかかる無電極放電ランプの要部構造
を示す説明図であり、図5は実施の形態4にかかる無電
極放電ランプの要部構造を示す説明図である。
【0038】また、図6は実施の形態4の変形例にかか
る無電極放電ランプの要部構造を示す説明図、図7は実
施の形態5にかかる無電極放電ランプの要部構造を示す
説明図であり、図8は実施の形態6にかかる無電極放電
ランプの要部構造を示す説明図である。さらに、図9は
実施の形態7にかかる無電極放電ランプの要部構造を示
す説明図であり、図10は実施の形態8にかかる無電極
放電ランプの要部構造を示す説明図である。 [実施の形態1]実施の形態1にかかる無電極放電ラン
プは内巻きタイプといわれるものであって、図1で示す
ように、放電ガスが封入された透光性材料製の気密容器
1と、この気密容器1に設けられた凹部キャビティ2内
に挿入された高周波電磁界発生手段3とを備えている。
すなわち、気密容器1の内部にはアルゴンやクリプトン
などの希ガス及び水銀が放電ガスとして封入されてお
り、その内面上には蛍光体皮膜4及び保護皮膜5が塗布
されている。なお、凹部キャビティ2の内面上に対して
も、蛍光体皮膜4及び保護皮膜5、反射皮膜6が塗布さ
れている。
【0039】そして、凹部キャビティ2の内部には、こ
の凹部キャビティ2をエンベロープの底部で封着し、か
つ、排気管7を凹部キャビティ2の上部で封着してなる
放電空間8が設けられており、この放電空間8内にも放
電ガスが封入されている。また、この際における高周波
電磁界発生手段3は、高周波電流の通電により放電空間
8内のプラズマ発生領域に高周波電磁界を発生させて放
電ガスを励起する誘導コイル9と、この誘導コイル9が
巻回されるフェライト磁心10と、このフェライト磁心
10と誘導コイル9との間に介装されて両者間の電気的
絶縁を維持する樹脂製などのスリーブ11と、点灯動作
中に発生する熱を外部へと放散させる熱伝導体12とを
具備している。
【0040】なお、ここでの熱伝導体12は中空パイプ
状の金属シリンダ、例えば、アルミニウム製などの金属
シリンダであり、この熱伝導体12は高周波電磁界発生
手段3をランプ台13に固定する支持部材としても機能
することになっている。さらに、排気管7の内部には、
水銀の蒸気圧を制御するアマルガム14と、このアマル
ガム14の位置を固定するガラスロッド15とが配設さ
れている。
【0041】さらにまた、無電極放電ランプの高周波電
磁界発生手段3が具備しているフェライト磁心10に
は、図2(A)で示すように、その長手方向に沿って貫
通する2個の断面視円形状を有する空洞10aが形成さ
れており、これら空洞10aのそれぞれに対しては、丸
棒状の金属ロッド、例えば、アルミニウム製などの金属
ロッドである熱伝導体16が内挿されている。なお、こ
のとき、誘導コイル9によって発生する磁界は常にフェ
ライト磁心10を通過することになり、熱伝導体12,
16と直接的に交差することはない。
【0042】すなわち、このような構造であれば、点灯
動作中に発生する熱を外部へと放散させる熱伝導体1
2,16の数量が増えており、かつ、これらの熱伝導体
12,16が誘導コイル9からの磁界と直接的に交差す
ることも起こらないため、熱伝導体12,16を介して
の放熱が増加する結果、フェライト磁心10の温度は低
下することになる。なお、図示省略しているが、金属ロ
ッドである熱伝導体16を、金属シリンダである熱伝導
体12に内挿してもよいことは勿論である。
【0043】ところで、本実施の形態にあっては、フェ
ライト磁心10に2個の空洞10aを形成するとしてい
るが、この構造に限定されることはなく、図2(B)で
示すように、フェライト磁心10に対して2個以上、例
えば、4個の空洞10aを形成してもよい。すなわち、
このようにすれば、金属ロッドである熱伝導体16を内
挿する空洞10aが増えることとなり、より多くの熱伝
導体16をフェライト磁心10に内挿し得るため、放熱
量を増大させるのに伴ってフェライト磁心10の温度を
より一層低下させることが可能となる。
【0044】さらに、本実施の形態では、フェライト磁
心10に複数個の空洞10aを形成し、かつ、これらの
空洞10aに内挿される熱伝導体16のそれぞれが誘導
コイル9からの磁界と直接的に交差しない構成を採用し
ているため、渦電流の発生に伴って放熱効率が低下する
ことが抑制される。なお、図2(B)で示した一体型の
フェライト磁心10では、その製作に手間を要し、コス
トアップを招くことが考えられるが、このフェライト磁
心10を図2(C),(D)で示すような分割型とする
ことも可能である。
【0045】すなわち、この変形例にかかる分割型のフ
ェライト磁心10においては、その空洞10aの位置毎
で4分割されてなる部品17、つまり、図2(D)で示
すような部品17を製作しておき、これらの部品17同
士を互いに組み合わせて図2(C)で示すようなフェラ
イト磁心10とする。そして、このような分割型とされ
たフェライト磁心10であれば、一体型のものに比して
製作の手間が省けることになり、コストダウンを図り得
ることとなる。 [実施の形態2]実施の形態2にかかる無電極放電ラン
プは、図1に基づいた実施の形態1と同様、気密容器1
と高周波電磁界発生手段3とを備えており、この高周波
電磁界発生手段3は、誘導コイル9と、フェライト磁心
10と、スリーブ11と、熱伝導体12とを具備してい
る。そして、図3で示すように、この際における熱伝導
体12は断面視4角形状とされる一方、フェライト磁心
10は4個の角棒状とされたうえで熱伝導体12の各面
に密着した状態で配設されることになっており、これら
フェライト磁心10の外周囲に沿っては誘導コイル9が
巻回されている。
【0046】このような構造とされた高周波電磁界発生
手段3では、フェライト磁心10と熱伝導体9との接触
状態が良好となり、結果としてフェライト磁心10の温
度低下が促進されることとなる。なお、図3は図1中の
切断線X−Xで切断した平面構造を示しており、無電極
放電ランプの全体構造は実施の形態1と基本的に異なら
ないから、ここでの詳しい説明は省略する。
【0047】すなわち、一般的に、高周波電磁界発生手
段3における電磁気発生部分は、放電空間8からの輻射
熱を受けると共に、フェライト磁芯10のロスによる発
熱やコイル線を流れる電流の抵抗ロスによる発熱などの
影響を受けるため、非常に高温となる。そして、フェラ
イト磁芯10が高温になっていると、磁束飽和によって
ランプの効率が低下したり、ランプの点灯が維持できな
くなるが、このような不都合を回避するには、フェライ
ト磁芯10の温度上昇を防止し、その温度を低下させる
ことが必要となる。
【0048】このとき、フェライト磁芯10に配設され
る熱伝導体12を円筒状の金属シリンダとしているので
は、その製作が困難となり、コストアップを招いてしま
う。これに対し、角棒状とされた熱伝導体12であれ
ば、製作が容易となり、コストダウンも可能となる。そ
のため、本実施の形態にかかる無電極放電ランプでは、
熱伝導体12を断面視4角形状としたうえ、この熱伝導
体12の各面に対して角棒状のフェライト磁心10を配
設している。なお、熱伝導体12の断面視形状が4角形
状のみに限られることはなく、6角形状などのような多
角形状であってもよいことは勿論である。
【0049】また、図3(B)で示すように、断面視4
角形状とされた熱伝導体12の各角部を拡げたうえ、こ
れらの角部それぞれがフェライト磁芯10の側面に接触
するようにしておいてもよい。なお、誘導コイル9近傍
に金属が配設されていると、ロスが増加するので、熱伝
導体12の各角部の膨らみはコイル線材の近くまでは届
かない程度にしてある。
【0050】このように、金属シリンダである熱伝導体
12の断面視形状を多角形とし、その各角部を拡げたう
え、その外面上に角棒状のフェライト磁心10を配設
し、さらに、その外周囲に誘導コイル9を巻回しておい
た場合には、放電空間8から受けた輻射熱とフェライト
磁芯10や誘導コイル9で発生した熱を熱伝導体12か
ら効率よく放熱することが可能となる。すなわち、熱伝
導体12の角部の膨らみ形状を3角形や正方形から扇形
部分を切り取った残りの形状のようにしておくことによ
り、誘導コイル9の近傍に金属が存在することに伴って
生じるロスを抑制しながらフェライト磁芯10の温度を
低下させることが可能となる。
【0051】さらにまた、図3(C),(D)で示すよ
うに、断面視多角形状とされた熱伝導体12には、渦電
流の発生を抑制するためのスリット19を形成しておく
ことが好ましい。すなわち、金属シリンダである熱伝導
体12においては、誘導コイル9からの磁界を受けて渦
電流が発生し、渦電流に伴う発熱が起こる結果として放
熱効率の低下を招くことがあるが、図3(C)で示すよ
うに、多数枚の金属板を積層してなり、金属板間にスリ
ット19が存在する熱伝導体12である場合には、これ
らのスリット19によって渦電流の発生が抑制される。
その結果、熱伝導体12における放熱効率の低下を招く
ことが起こり難くなる。
【0052】なお、ここでは、多数枚の金属板を積層し
て熱伝導体12を構成するとしているが、このような構
成に限定されることはなく、図3(D)で示すように、
金属シリンダである熱伝導体12の一部にスリット19
を形成しておいてもよい。そして、熱伝導体12の一部
にスリット19を形成しただけでも、渦電流の発生が抑
制される結果として熱伝導体12の放熱効率は低下し難
いことになる。 [実施の形態3]実施の形態3にかかる無電極放電ラン
プは、図1に基づいて説明した実施の形態1と同じく、
気密容器1と高周波電磁界発生手段3とを備えており、
この高周波電磁界発生手段3は、誘導コイル9と、フェ
ライト磁心10と、スリーブ11と、熱伝導体12とを
具備している。そして、図4(A)で示すように、この
際における誘導コイル9はエッジワイズ巻きとしてフェ
ライト磁心10に巻回されており、このフェライト磁心
10の全長は誘導コイル9がエッジワイズ巻きされた分
だけ通常よりも短くなっている。
【0053】すなわち、ここでの誘導コイル9は、平角
銅線をその幅広面が互いに対向する筒状となる巻き方、
いわゆるエッジワイズ巻きを採用したうえでフェライト
磁心10に巻回されている。このようなエッジワイズ巻
きであると、図15で示した通常の巻き方に比べてコイ
ル線の占有率が大きくなり(d2<d1)、その結果と
して誘導コイル9が小型化される。また、巻線寸法が通
常よりも短くなるため(LL2<LLI)、漏れ磁束に
よる近接効果などの鉄損も小さくなる。また、誘導コイ
ル9の巻線寸法が短くて済む結果、フェライト磁心10
の全長も短くてよいことになり、このフェライト磁心1
0の体積が減少するので、鉄損がさらに少なくて済むこ
とになる。
【0054】なお、ここでは、誘導コイル9をフェライ
ト磁心10にエッジワイズ巻きするとしているが、図4
(B)で示すように、フェライト磁心10の中央部のみ
に対し、誘導コイル9を多層巻きで巻回してもよいこと
は勿論である。そして、このような多層巻きとした場合
にあっても、通常の1層巻きと比べて誘導コイル9の巻
線寸法が短くなるため(LL2<LLI)、磁束密度が
大きくなって漏れ磁束が小さくなり、誘導コイル9及び
フェライト磁心10の温度上昇が抑制される。
【0055】また、漏れ磁束を小さくするためには、フ
ェライト磁心10の寸法よりも誘導コイル9の巻線寸法
を小さくすることが重要であり、フェライト磁心10の
全長にわたって誘導コイル9を巻回していると、フェラ
イト磁心10の端部で漏れ磁束が生じる。そこで、フェ
ライト磁心10の端部には誘導コイル9が巻回されてい
ない長さ部分がある程度必要であり、この長さ部分が長
ければ長いほど、漏れ磁束は小さくなる。
【0056】従って、フェライト磁心10の中央部にの
み、1層巻きと同じ巻き数となるようにしたうえで誘導
コイル9を多層巻きしておいた場合には、フェライト磁
心10の端部における誘導コイル9の巻回されていない
長さ部分を大きくなるため、漏れ磁束が小さくなり、漏
れ磁束による損失を小さくすることが可能となるという
利点が確保される。
【0057】ところで、誘導コイル9やフェライト磁心
10の温度を低下させるには、空気の対流を利用するこ
とが考えられる。すなわち、図4(C)で示すように、
エッジワイズ巻きなどでフェライト磁心10に巻回され
た誘導コイル9と気密容器1の凹部キャビティ2との間
に空気層である隙間d3を設け、この隙間d3内を流通
する空気の熱対流によって誘導コイル9及びフェライト
磁心10の熱を気密容器1へと伝達させ、かつ、この気
密容器1を介してランプ台13から放熱する構成であ
る。なお、図4(C)では、誘導コイル9を構成する平
角銅線の幅広面がフェライト磁心10に密着するように
しているが、平角銅線の幅広面同士が密着する状態とし
てフェライト磁心10に巻回されていてもよい。
【0058】さらに、図4(D)で示すように、誘導コ
イル9のコイル線を中空パイプ状とし、その内部に空気
や熱伝導性に優れたガス、例えば、ヘリウムガスなどを
封入しておいてもよい。すなわち、誘導コイル9を流れ
る電流は高周波電流であり、表皮効果によりコイル表面
の電流密度は大きくなるものの、コイル中心を高周波電
流が流れることはない。従って、コイル線が中空パイプ
状であるか否かに拘わらず、コイル線の銅損はほぼ同じ
となり、コイル線が中空パイプ状である場合には、その
表面積が広くなって放熱効果が増す結果として誘導コイ
ル9の温度低下が促進される。
【0059】また、無電極放電ランプの点灯周波数が1
50KHz程度である際には、図4(E)で示すよう
に、誘導コイル9のコイル線をリッツ線21、つまり、
H種といわれる絶縁被覆22で絶縁被覆された多数の素
線導体23を互いに撚り合わせてなるリッツ線21で構
成することとし、このリッツ線21の全体周囲をテフロ
ン(登録商標)系の素材、例えば、PFAからなる耐熱
性絶縁被覆24でもって外装被覆した構造とすることが
好ましい。なお、素線導体23の絶縁被覆22は200
℃以上での耐熱性を有していないが、テフロン(登録商
標)系の素材からなる耐熱性絶縁被覆24が200℃以
上の高温でも耐熱性を有するため、放電空間8からの輻
射熱を受けて耐熱性絶縁被覆24が劣化することは起こ
らず、リッツ構造が損なわれることはない。 [実施の形態4]実施の形態4にかかる無電極放電ラン
プは、図1に基づく実施の形態1と同じく、放電ガスが
封入された透光性材料製の気密容器1と、この気密容器
1に設けられた凹部キャビティ2内に挿入されて放電ガ
スを励起して発光させる高周波電磁界発生手段3とを備
えている。そして、高周波電磁界発生手段3は、高周波
電流の通電により放電空間8内のプラズマ発生領域に高
周波電磁界を発生させて放電ガスを励起する誘導コイル
9と、この誘導コイル9が巻回されるフェライト磁心1
0と、点灯動作中に発生する熱を外部へと放散させる熱
伝導体12とを具備している。但し、ここでの高周波電
磁界発生手段3は、フェライト磁心10及び誘導コイル
9間の電気的絶縁を維持するためのスリーブ11を具備
していない。
【0060】すなわち、点灯周波数が150KHz程度
である無電極放電ランプの高周波電磁界発生手段3が具
備するフェライト磁心10は、通常、低周波数用のMn
−Zn系であることが多く、Mn−Zn系のフェライト
磁心10は導通性を有しているため、誘導コイル9との
間で電気的な絶縁が必要となる。しかしながら、始動時
の誘導コイル9に対しては1KVo−pを超えるような
高電圧が印加されるため、一般的には、誘導コイル9を
構成するコイル線の絶縁被覆を十分な厚さとして高電圧
を絶縁することが行われる。
【0061】さらに、誘導コイル9ではフェライト磁心
10の鉄損や銅損、コイル線の発熱などによってロスが
発生するため、このようなロスを低減するにはQ値を高
くする必要があり、コイル線をできる限り密な状態で巻
回することが必要とされる。ところが、誘導コイル9及
びフェライト磁心10の電気的絶縁を維持するため、誘
導コイル9を構成するコイル線の絶縁被覆を十分に厚く
した場合には、コイル線同士の離間間隔が拡がる結果と
してQ値が低くなってしまう。
【0062】そこで、本実施の形態にかかる無電極放電
ランプにおいては、図5で示すように、フェライト磁心
10の表面上に絶縁層25を形成し、この絶縁層25で
フェライト磁心10の表面を被覆する一方、フェライト
磁心10に巻回される誘導コイル9のコイル線における
絶縁被覆22を薄くすることが行われている。すなわ
ち、このような構造であれば、フェライト磁心の表面を
絶縁層25で被覆することによって誘導コイル9の絶縁
被覆22を薄くすることが可能となり、コイル線間の離
間距離Lが短縮されるため、Q値の高い誘導コイル9が
構成される結果として始動時の高電圧にも耐え得ること
となる。
【0063】また、この際にあっては、図6(A),
(B)で示すように、断面視4角形状とされた熱伝導体
12の各面に密着して配設されたフェライト磁心10そ
れぞれの角隅部を面取りしたり、円弧状に湾曲させてお
いたりしてもよい。すなわち、電界や磁界が集中しやす
いフェライト磁心10の角隅部は誘導コイル9に対して
絶縁破壊を起こしやすいが、各フェライト磁心10の角
隅部それぞれに対する角落とし加工を予め実行しておけ
ば、電界や磁界の集中による絶縁破壊を防ぐことが可能
となる。 [実施の形態5]実施の形態5にかかる無電極放電ラン
プは、図1に基づいた実施の形態1と同様、気密容器1
と高周波電磁界発生手段3とを備えており、この高周波
電磁界発生手段3は、誘導コイル9と、フェライト磁心
10と、熱伝導体12とを具備している。そして、この
際における熱伝導体12は断面視4角形状とされてお
り、フェライト磁心10は4個の角棒状とされたうえ、
その各々が熱伝導体12の各面上に密着した状態で配設
されている。また、これらフェライト磁心10の外周囲
に沿っては、誘導コイル9が巻回されている。なお、こ
こでの高周波電磁界発生手段3も、フェライト磁心10
及び誘導コイル9間の電気的絶縁を維持するためのスリ
ーブ11を具備していない。
【0064】さらに、このとき、図示省略しているが、
誘導コイル9を構成するコイル線の絶縁被覆は高耐圧仕
様とされる一方、角棒状とされたフェライト磁心10の
各々は、誘導コイル9を巻回しやすい形状とされてい
る。すなわち、この際における各フェライト磁心10の
外面に対しては、図7(A)で正面図を示し、かつ、図
7(B)で側面図を示すように、誘導コイル9のコイル
線を巻回するための溝27が形成されている。
【0065】このような構造であれば、フェライト磁心
10及び誘導コイル9間の電気的絶縁を維持するための
スリーブ11を設けておく必要がなくなり、放電空間8
から受けた輻射熱や誘導コイル9のコイル線における自
己発熱が容易に熱伝導体12へと放熱される。その結
果、誘導コイル9やフェライト磁心10の温度上昇は抑
制されることになり、これらの温度は低下することとな
る。 [実施の形態6]実施の形態6にかかる無電極放電ラン
プは、図1に基づく実施の形態1と同じく、気密容器1
と高周波電磁界発生手段3とを備えており、この高周波
電磁界発生手段3は、誘導コイル9と、フェライト磁心
10と、熱伝導体12とを具備している。そして、本実
施の形態にかかる無電極放電ランプが備えている高周波
電磁界発生手段3は、フェライト磁心10及び誘導コイ
ル9間の電気的絶縁を維持するためのスリーブ11を具
備しておらず、図8(A)で示すように、この際におけ
る誘導コイル9の絶縁被覆は高圧側ほど、つまり、高電
圧が印加される一端(図では、上端)であるほど厚くさ
れ、かつ、接地される他端(図では、下端)ほど、つま
り、高圧側以外であるほど薄くされている。
【0066】ところで、低周波の無電極ランプでは、フ
ェライト磁心10として透磁率の比較的高いMn系が用
いられることが多いが、Mn系のフェライト磁心10は
導電性を有するため、誘導コイル9及びフェライト磁心
10の耐電圧を確保する必要がある。そこで、コイル線
の絶縁被覆の厚さは、誘導コイル9に印加される最大の
電圧値と合うように決められるのが一般的であり、コイ
ル線における絶縁被覆の厚みはどの箇所であっても同等
とされる。
【0067】しかしながら、本実施の形態にかかる構成
である場合、電圧の低い箇所についてはコイル線の絶縁
被覆を薄くしているため、誘導コイル9を密に巻回する
ことができる結果、その分だけ漏れ磁束を低減したうえ
で効率向上を図ることが可能となる。すなわち、本実施
の形態にかかる無電極放電ランプが備える高周波電磁界
発生手段3では、誘導コイル9の絶縁被覆の厚みを局部
的に変化させており、絶縁耐圧が必要ない部分の絶縁被
覆を薄くしているので、漏れ磁束が低減してQ値が上昇
することになる。
【0068】なお、この際における高周波電磁界発生手
段3が、フェライト磁心10及び誘導コイル9間の電気
的絶縁を維持する樹脂製のスリーブ11を具備している
場合であれば、図8(B)で示すように、誘導コイル9
の高圧側に位置するスリーブ11の一端(図では、上
端)ほど厚みを厚くし、誘導コイル9の高圧側以外に位
置するスリーブ11の一端(図では、下端)ほど厚みを
薄くしてもよい。なお、図8(B)では、スリーブ11
がテーパー形状であるものとしているが、このような形
状に限られることはなく、段差をもって厚みが異ならさ
れたものであってもよいことは勿論である。 [実施の形態7]実施の形態7にかかる無電極放電ラン
プは、図1に基づく実施の形態1と同じく、気密容器1
と高周波電磁界発生手段3とを備えており、この高周波
電磁界発生手段3は、誘導コイル9と、フェライト磁心
10と、スリーブ11と、熱伝導体12とを具備してい
る。そして、断面視4角形状とされ、その各面上に角棒
状のフェライト磁心10が配設された熱伝導体12のフ
ェライト磁心10と接触しない部分には、図9(A)で
示すような凹凸29がそれぞれ設けられている。なお、
この際には、誘導コイル9が巻回しやすくなるよう各フ
ェライト磁心10の外面を湾曲させることが行われてお
り、熱伝導体12の凹凸29は、巻回される誘導コイル
9の半径方向に沿って突出するようになっている。
【0069】すなわち、本実施の形態にかかる構成で
は、気密容器1の凹部キャビティ2内における熱伝導体
12のフェライト磁心10と接触しない部分に凹凸29
を設けているため、この熱伝導体12の空気と接触する
表面積が増える。そこで、別の付加的な部材を使用する
までもなく、誘導コイル9の渦電流損を低減する効果が
付加されていることになり、熱伝導体12の温度が低下
することとなる結果、安価で耐熱性に優れた無電極放電
ランプを構成することが実現可能となる。
【0070】なお、図9(A)では、凹部キャビティ2
内の熱伝導体12に凹凸29を設けとしているが、この
ような構造に限定されることはないのであり、図9
(B)で示すように、熱伝導体12のフェライト磁心1
0が配設されていない部分、つまり、換言すると、フェ
ライト磁心10から突出している熱伝導体12の部分に
対して凹凸29を設けてもよいことは勿論である。そし
て、このような構造を採用している場合には、誘導コイ
ル9と熱伝導体12との近接しあう面積が少なくなるた
め、誘導コイル9を流れる高周波電流の作用でもって熱
伝導体12に生じる渦電流が小さくて済むことになる。 [実施の形態8]実施の形態8にかかる無電極放電ラン
プは、図1に基づいた実施の形態1と同様、気密容器1
と高周波電磁界発生手段3とを備えており、この高周波
電磁界発生手段3は、誘導コイル9と、フェライト磁心
10と、スリーブ11と、熱伝導体12とを具備してい
る。そして、図10で示すように、この際におけるフェ
ライト磁心10の誘導コイル9が巻回されない両端は直
径方向に太くされ、かつ、その端面は巻回された誘導コ
イル9の最外周よりも外側にまで突出させられている。
【0071】すなわち、このフェライト磁心10では、
その両端に設けられた突出部分の幅寸法W1が、図17
で示したUSP091569566の発明にかかる無電
極放電ランプのフェライト磁心67に設けられた突出部
分の幅寸法W0よりも大きく設定されている。従って、
このような形状とされたフェライト磁心10のエッジ部
分に対して磁束79が集中することはなく、磁束79の
集中による磁気飽和が起こらないため、損失は減少する
こととなる。なお、この際におけるフェライト磁心10
の突出部分を誘導コイル9よりも外側にまで伸ばしてお
いた場合には、フェライト磁心10を出て誘導コイル9
と交差する磁束の割合を低下させることが可能になる。
【0072】
【発明の効果】請求項1記載の発明にかかる無電極放電
ランプでは、点灯動作中に発生する熱を外部へと放散さ
せる熱伝導体の数量を増やしており、かつ、これら複数
個の熱伝導体が誘導コイルからの磁界と直接的には交差
しないようにして配設されるため、フェライト磁心の温
度が低下することになる。そのため、請求項1記載の発
明によれば、点灯周波数を低くすることが可能であり、
誘導コイル及びフェライト磁心の温度上昇を抑制するこ
ともできるという効果が得られる。
【0073】請求項2記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプでは、熱伝導体を断面視多角形状とし、かつ、フェ
ライト磁心を複数個の角棒状としたうえで熱伝導体の外
周囲に配設している。そのため、請求項2記載の発明で
あれば、フェライト磁心と熱伝導体との接触状態が良好
となり、フェライト磁心の温度低下が促進されるという
効果が得られる。
【0074】請求項3記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプでは、断面視多角形状とされた熱伝導体にスリット
を形成している。従って、請求項3記載の発明によれ
ば、熱伝導体における渦電流の発生が抑制されることに
なり、その結果として放熱効率の低下を招くことが起こ
り難くなるという効果が得られる。
【0075】請求項4記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプでは、誘導コイルをエッジワイズ巻きや多層巻きで
巻回しており、この誘導コイルがエッジワイズ巻きや多
層巻きされた分だけフェライト磁心の全長が短くなって
いる。そのため、請求項4記載の発明によれば、フェラ
イト磁心の体積が減少することになり、その結果として
鉄損を少なくすることが可能になるという効果が得られ
る。
【0076】請求項5記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプでは、フェライト磁心の表面を絶縁層で被覆する一
方、誘導コイルの絶縁被覆を薄くすることが行われてい
る。従って、請求項5記載の発明であれば、コイル線間
の離間距離が短縮される結果としてQ値が上昇するとい
う効果が得られる。
【0077】請求項6記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプでは、誘導コイルの絶縁被覆が高耐圧仕様とされ、
かつ、フェライト磁心が誘導コイルを巻回しやすい形状
とされている。従って、請求項6記載の発明によれば、
ランプからの幅射によって誘導コイルが受けた熱をフェ
ライト磁心へと伝達し、さらに、熱伝導体へと伝達する
ことが容易となる結果、誘導コイルの温度が低下すると
いう効果が得られる。
【0078】請求項7記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプでは、誘導コイルの絶縁被覆を高圧側で厚くし、高
圧側以外では薄くすることが行われている。そして、絶
縁耐圧が必要ない部分の絶縁被覆を薄くしたことに伴っ
ては、漏れ磁束が低減し、Q値が上昇することになると
いう効果が得られる。
【0079】請求項8記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプでは、熱伝導体のフェライト磁心と接触しない部分
に凹凸を設けることが行われている。従って、請求項8
記載の発明であれば、熱伝導体における凹凸が設けられ
た部分で空気との接触面積が増えることになり、その結
果として熱伝導体の温度が低下するという効果が得られ
る。
【0080】請求項9記載の発明にかかる無電極放電ラ
ンプでは、フェライト磁心の誘導コイルが巻回されない
両端を直径方向に太くし、かつ、その端面を巻回された
誘導コイルの最外周よりも外側にまで突出させることが
行われている。そのため、請求項9記載の発明によれ
ば、フェライト磁心のエッジ部分に対して磁束が集中す
ることがなくなり、磁束の集中による磁気飽和が起こら
ないため、損失の大幅な減少を実現することができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1ないし実施の形態8にかかる無電
極放電ランプの全体構造を示す説明図である。
【図2】実施の形態1にかかる無電極放電ランプの要部
構造を示す説明図である。
【図3】実施の形態2にかかる無電極放電ランプの要部
構造を示す説明図である。
【図4】実施の形態3にかかる無電極放電ランプの要部
構造を示す説明図である。
【図5】実施の形態4にかかる無電極放電ランプの要部
構造を示す説明図である。
【図6】実施の形態4の変形例にかかる無電極放電ラン
プの要部構造を示す説明図である。
【図7】実施の形態5にかかる無電極放電ランプの要部
構造を示す説明図である。
【図8】実施の形態6にかかる無電極放電ランプの要部
構造を示す説明図である。
【図9】実施の形態7にかかる無電極放電ランプの要部
構造を示す説明図である。
【図10】実施の形態8にかかる無電極放電ランプの要
部構造を示す説明図である。
【図11】従来の形態にかかる無電極放電ランプの全体
構造を示す説明図であり、外巻きタイプを示している。
【図12】従来の形態にかかる無電極放電ランプの全体
構造を示す説明図であり、内巻きタイプを示している。
【図13】従来の形態にかかる無電極放電ランプの要部
を示す説明図である。
【図14】従来の形態にかかる無電極放電ランプの要部
を示す説明図である。
【図15】従来の形態にかかる無電極放電ランプの要部
を示す説明図である。
【図16】従来の形態にかかる無電極放電ランプの要部
を示す説明図である。
【図17】従来の形態にかかる無電極放電ランプの全体
構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 気密容器 2 凹部キャビティ 3 高周波電磁界発生手段 8 放電空間 9 誘導コイル 10 フェライト磁心 10a 空洞 11 スリーブ 12 熱伝導体 16 熱伝導体 19 スリット 22 絶縁被覆 25 絶縁層
フロントページの続き (72)発明者 岡本 太志 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 平松 宏司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 松尾 茂樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 熊谷 祐二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 山本 正平 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5C039 NN02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ガスが封入された透光性材料製の気
    密容器と、該気密容器に設けられた凹部キャビティ内に
    挿入されて前記放電ガスを励起して発光させる高周波電
    磁界発生手段とを備えており、該高周波電磁界発生手段
    は、高周波電流の通電により放電空間内のプラズマ発生
    領域に高周波電磁界を発生させて前記放電ガスを励起す
    る誘導コイルを具備してなる無電極放電ランプであっ
    て、 前記高周波電磁界発生手段は、前記誘導コイルと共に、
    該誘導コイルが巻回されるフェライト磁心と、該フェラ
    イト磁心及び前記誘導コイル間の電気的絶縁を維持する
    スリーブと、点灯動作中に発生する熱を外部へと放散さ
    せる熱伝導体とを具備したものであり、前記フェライト
    磁心はその長手方向に沿って貫通した複数個の空洞を有
    し、かつ、該空洞のそれぞれには前記熱伝導体が内挿さ
    れていることを特徴とする無電極放電ランプ。
  2. 【請求項2】 放電ガスが封入された透光性材料製の気
    密容器と、該気密容器に設けられた凹部キャビティ内に
    挿入されて前記放電ガスを励起して発光させる高周波電
    磁界発生手段とを備えており、該高周波電磁界発生手段
    は、高周波電流の通電により放電空間内のプラズマ発生
    領域に高周波電磁界を発生させて前記放電ガスを励起す
    る誘導コイルを具備してなる無電極放電ランプであっ
    て、 前記高周波電磁界発生手段は、前記誘導コイルと共に、
    該誘導コイルが巻回されるフェライト磁心と、該フェラ
    イト磁心及び前記誘導コイル間の電気的絶縁を維持する
    スリーブと、点灯動作中に発生する熱を外部へと放散さ
    せる熱伝導体とを具備したものであり、該熱伝導体は断
    面視多角形状とされ、かつ、前記フェライト磁心は複数
    個の角棒状とされたうえで前記熱伝導体の外周囲に配設
    されていることを特徴とする無電極放電ランプ。
  3. 【請求項3】 前記熱伝導体には、渦電流の発生を抑制
    するスリットが形成されていることを特徴とする請求項
    2に記載の無電極放電ランプ。
  4. 【請求項4】 放電ガスが封入された透光性材料製の気
    密容器と、該気密容器に設けられた凹部キャビティ内に
    挿入されて前記放電ガスを励起して発光させる高周波電
    磁界発生手段とを備えており、該高周波電磁界発生手段
    は、高周波電流の通電により放電空間内のプラズマ発生
    領域に高周波電磁界を発生させて前記放電ガスを励起す
    る誘導コイルを具備してなる無電極放電ランプであっ
    て、 前記高周波電磁界発生手段は、前記誘導コイルと共に、
    該誘導コイルが巻回されるフェライト磁心と、該フェラ
    イト磁心及び前記誘導コイル間の電気的絶縁を維持する
    スリーブと、点灯動作中に発生する熱を外部へと放散さ
    せる熱伝導体とを具備したものであり、前記誘導コイル
    はエッジワイズ巻きや多層巻きで巻回されている一方、
    その分だけ前記フェライト磁心の全長は短くされている
    ことを特徴とする無電極放電ランプ。
  5. 【請求項5】 放電ガスが封入された透光性材料製の気
    密容器と、該気密容器に設けられた凹部キャビティ内に
    挿入されて前記放電ガスを励起して発光させる高周波電
    磁界発生手段とを備えており、該高周波電磁界発生手段
    は、高周波電流の通電により放電空間内のプラズマ発生
    領域に高周波電磁界を発生させて前記放電ガスを励起す
    る誘導コイルを具備してなる無電極放電ランプであっ
    て、 前記高周波電磁界発生手段は、前記誘導コイルと共に、
    該誘導コイルが巻回されるフェライト磁心と、点灯動作
    中に発生する熱を外部へと放散させる熱伝導体とを具備
    したものであり、前記フェライト磁心の表面は絶縁層で
    被覆されている一方、前記誘導コイルの絶縁被覆は薄く
    されていることを特徴とする無電極放電ランプ。
  6. 【請求項6】 放電ガスが封入された透光性材料製の気
    密容器と、該気密容器に設けられた凹部キャビティ内に
    挿入されて前記放電ガスを励起して発光させる高周波電
    磁界発生手段とを備えており、該高周波電磁界発生手段
    は、高周波電流の通電により放電空間内のプラズマ発生
    領域に高周波電磁界を発生させて前記放電ガスを励起す
    る誘導コイルを具備してなる無電極放電ランプであっ
    て、 前記高周波電磁界発生手段は、前記誘導コイルと共に、
    該誘導コイルが巻回されるフェライト磁心と、点灯動作
    中に発生する熱を外部へと放散させる熱伝導体とを具備
    したものであり、前記誘導コイルの絶縁被覆は高耐圧仕
    様とされている一方、前記フェライト磁心は前記誘導コ
    イルを巻回しやすい形状とされていることを特徴とする
    無電極放電ランプ。
  7. 【請求項7】 放電ガスが封入された透光性材料製の気
    密容器と、該気密容器に設けられた凹部キャビティ内に
    挿入されて前記放電ガスを励起して発光させる高周波電
    磁界発生手段とを備えており、該高周波電磁界発生手段
    は、高周波電流の通電により放電空間内のプラズマ発生
    領域に高周波電磁界を発生させて前記放電ガスを励起す
    る誘導コイルを具備してなる無電極放電ランプであっ
    て、 前記高周波電磁界発生手段は、前記誘導コイルと共に、
    該誘導コイルが巻回されるフェライト磁心と、点灯動作
    中に発生する熱を外部へと放散させる熱伝導体とを具備
    したものであり、前記誘導コイルの絶縁被覆は高圧側で
    厚くされ、高圧側以外では薄くされていることを特徴と
    する無電極放電ランプ。
  8. 【請求項8】 放電ガスが封入された透光性材料製の気
    密容器と、該気密容器に設けられた凹部キャビティ内に
    挿入されて前記放電ガスを励起して発光させる高周波電
    磁界発生手段とを備えており、該高周波電磁界発生手段
    は、高周波電流の通電により放電空間内のプラズマ発生
    領域に高周波電磁界を発生させて前記放電ガスを励起す
    る誘導コイルを具備してなる無電極放電ランプであっ
    て、 前記高周波電磁界発生手段は、前記誘導コイルと共に、
    該誘導コイルが巻回されるフェライト磁心と、該フェラ
    イト磁心及び前記誘導コイル間の電気的絶縁を維持する
    スリーブと、点灯動作中に発生する熱を外部へと放散さ
    せる熱伝導体とを具備したものであり、該熱伝導体の前
    記フェライト磁心と接触しない部分には凹凸を設けてい
    ることを特徴とする無電極放電ランプ。
  9. 【請求項9】 放電ガスが封入された透光性材料製の気
    密容器と、該気密容器に設けられた凹部キャビティ内に
    挿入されて前記放電ガスを励起して発光させる高周波電
    磁界発生手段とを備えており、該高周波電磁界発生手段
    は、高周波電流の通電により放電空間内のプラズマ発生
    領域に高周波電磁界を発生させて前記放電ガスを励起す
    る誘導コイルを具備してなる無電極放電ランプであっ
    て、 前記高周波電磁界発生手段は、前記誘導コイルと共に、
    該誘導コイルが巻回されるフェライト磁心と、該フェラ
    イト磁心及び前記誘導コイル間の電気的絶縁を維持する
    スリーブと、点灯動作中に発生する熱を外部へと放散さ
    せる熱伝導体とを具備したものであり、前記フェライト
    磁心の前記誘導コイルが巻回されない両端は直径方向に
    太くされ、かつ、その端面は巻回された前記誘導コイル
    の最外周よりも外側にまで突出させられていることを特
    徴とする無電極放電ランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1918975A1 (en) * 2005-08-26 2008-05-07 Matsushita Electric Works, Ltd. Electrodeless discharge lamp and lighting fixture equipped with such electrodeless discharge lamp
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