JP2003317672A - 無電極放電灯 - Google Patents

無電極放電灯

Info

Publication number
JP2003317672A
JP2003317672A JP2002121325A JP2002121325A JP2003317672A JP 2003317672 A JP2003317672 A JP 2003317672A JP 2002121325 A JP2002121325 A JP 2002121325A JP 2002121325 A JP2002121325 A JP 2002121325A JP 2003317672 A JP2003317672 A JP 2003317672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
magnetic core
electrodeless discharge
bulb
lamp according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002121325A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Makimura
紳司 牧村
Nariyuki Yamauchi
得志 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2002121325A priority Critical patent/JP2003317672A/ja
Publication of JP2003317672A publication Critical patent/JP2003317672A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブ空洞部内の巻線やコアで発生する熱の
放熱を促進し、またバルブからの発熱が巻線やコアに伝
達することが抑制可能な無電極放電灯を提供することに
ある。 【解決手段】 中心に有底筒状のくぼみ空洞部を有する
電球状のバルブ1と、前記くぼみ空洞部内に設けられて
磁気コア4を有する誘導コイルと、前記誘導コイルによ
り印加される高周波電磁界の作用により前記バルブ1内
に封入した放電ガスを励起してバルブ1内部の蛍光体に
より発光させる無電極放電灯において、前記磁気コア4
の外側面には軸方向に延在する凸部を設け、該凸部の全
外周に対する割合は凹部より小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無電極放電灯に関
し、具体的には、中心に有底筒状のくぼみ空洞部を有す
る電球状のバルブと、前記くぼみ空洞部内に設けられて
磁気コアを有する誘導コイルと、前記誘導コイルにより
印加される高周波電磁界の作用により前記バルブ内に封
入した放電ガスを励起してバルブ内部の蛍光体により発
光させる無電極放電灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無電極放電灯点灯装置には、誘導
コイルが巻かれたコアが無電極放電灯のバルブ近傍に配
置されているものがある。このような無電極放電灯点灯
装置の場合、コアは、バルブからの熱や、コアに巻かれ
た誘導コイルの抵抗損による熱や、コア自体のヒステリ
シス現象によるコア自体の発熱を受けてしまう。それら
の熱を放熱するあるいは遮熱する手段がなければ、コア
の透磁率が減少するなどにより無電極放電灯点灯装置の
効率が低下したり、性能劣化を招いたりしてしまう。
【0003】上述のような熱を放熱する手段としては、
特開昭58−57254や特開平6−196006に開
示されたものがあり、それらは、コアの軸方向側に延在
して棒状の熱伝導体を設け、コアの軸方向側面から熱伝
導体を介して放熱するものである。
【0004】また、別の従来例として図28および図2
9に示される特公平7−19581に示した無電極放電
灯があり、これは、磁気材料からなる軸棒状の磁気コア
4は空洞部20を有し、該空洞部20内にコアの同軸方
向に軸棒状の熱伝導体5を収納することにより、熱伝導
体5内部においてその同軸方向に流れる電流に対するイ
ンピーダンスを低下させることができるものである。そ
して、特開2000−48986に示す無電極放電灯に
も、コアに空洞部を有する構造となっており、発熱を抑
制することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図28
および図29で該空洞部20の内部はその空間のほとん
どが、巻線2、磁気コア4、熱伝導体5等で占められて
おり、また、磁気コア4に空洞部が設けられているもの
の、巻線2、磁気コア4、熱伝導体5の相互間には間隙
が少なく空気の対流が起こりにくいため熱がこもりやす
く、熱伝導体5による放熱では不充分となり巻線2や磁
気コア4が過熱しやすいという問題があった。
【0006】また、図28および図29で磁気コア4外
周に巻線2が巻回されているが、巻線固定を容易にする
ため樹脂製等のスリーブを介在してコアに巻回する場合
がある(例えば、特開平4−319250で開示)。ス
リーブが樹脂製の場合、比較的熱伝導性が良くないた
め、巻線2から熱伝導体5に熱が伝達するのを阻害して
しまい巻線が過熱してしまうという問題があった。
【0007】また、さらに別の従来例を図30に示す
が、巻線2の外側にパイプ状の金属製(例:Al、C
u)の熱遮蔽部30が設けられ、バルブ1からの輻射
熱、伝導熱を熱伝導体5に放熱し、それらの熱が巻線
2、磁気コア4に伝達することを抑制しているものであ
った。
【0008】しかしながら、巻線2で発生する電磁界に
より、熱遮蔽部30に渦電流が流れて発熱し、磁気コア
4、巻線2に伝達してしまうため、熱遮蔽部30による
熱遮蔽効果が低下するという問題があった。
【0009】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、バルブ空洞部
内の巻線やコアで発生する熱の放熱を促進し、またバル
ブからの発熱が巻線やコアに伝達することが抑制可能な
無電極放電灯を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
無電極放電灯は、中心に有底筒状のくぼみ空洞部を有す
る電球状のバルブと、前記くぼみ空洞部内に設けられて
磁気コアを有する誘導コイルと、前記誘導コイルにより
印加される高周波電磁界の作用により前記バルブ内に封
入した放電ガスを励起してバルブ内部の蛍光体により発
光させる無電極放電灯において、前記磁気コアの外側面
には軸方向に延在する凸部を設け、該凸部の全外周に対
する割合は凹部より小さいことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項2に係る無電極放電灯は、
前記磁気コアはその内側に沿って延在する熱伝導体を有
することを特徴とする。
【0012】本発明の請求項3に係る無電極放電灯は、
前記磁気コアの内側面に軸方向に延在する凸部を設けた
ことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項4に係る無電極放電灯は、
前記磁気コアの外側面または内側面の凸部は直線状また
は螺旋状に形成されたことを特徴とする。
【0014】本発明の請求項5に係る無電極放電灯は、
前記磁気コアは多孔質状構造であることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項6に係る無電極放電灯は、
前記磁気コアと前記誘導コイルとの間に前記誘導コイル
固定用の樹脂製スリーブを挿入すると共に、該スリーブ
の外側面,内側面の少なくとも一方に凸部を設けたこと
を特徴とする。
【0016】本発明の請求項7に係る無電極放電灯は、
前記磁気コアと前記誘導コイルとの間に前記誘導コイル
固定用の樹脂製スリーブを挿入すると共に、前記磁気コ
アと前記誘導コイルは各々短冊状に分割されたことを特
徴とする。
【0017】本発明の請求項8に係る無電極放電灯は、
前記巻線及び前記磁気コアの外側を樹脂材料、球状セラ
ミック、グラスウール等の低熱伝導材で覆うことを特徴
とする。
【0018】本発明の請求項9に係る無電極放電灯は、
前記バルブのくぼみ空洞部の内壁に赤外線反射膜を形成
したことを特徴とする。
【0019】本発明の請求項10に係る無電極放電灯
は、前記バルブは、バルブ外側よりくぼみ空洞部の方が
ガラスの肉厚が厚いことを特徴とする。
【0020】本発明の請求項11に係る無電極放電灯
は、中心に有底筒状のくぼみ空洞部を有する電球状のバ
ルブと、前記くぼみ空洞部内に設けられて磁気コアを有
する誘導コイルと、前記誘導コイルにより印加される高
周波電磁界の作用により前記バルブ内に封入した放電ガ
スを励起してバルブ内部の蛍光体により発光させる無電
極放電灯において、前記磁気コアの外側面には軸方向に
延在する凸部を設け、該凸部の全外周に対する割合は凹
部より小さく、前記磁気コアはその内側に沿って延在す
る熱伝導体を有し、前記磁気コアの凸部は直線状または
螺旋状に形成されたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に係る図
面に基いて詳しく説明する。
【0022】図1は、本発明の実施形態1に係る無電極
放電灯の全体構造を示す説明図である。図2は、本発明
の実施形態1に係る無電極放電灯の要部構造を示す説明
図である。図3は、本発明の実施形態1に係る無電極放
電灯を示す断面図である。
【0023】図4は、本発明の実施形態2に係る無電極
放電灯を示す断面図である。図5は、本発明の実施形態
3に係る無電極放電灯を示す断面図である。図6は、本
発明の実施形態4に係る無電極放電灯の要部構造を示す
説明図である。図7は、本発明の実施形態5に係る無電
極放電灯の要部構造を示す説明図である。図8は、本発
明の実施形態6に係る無電極放電灯の要部構造を示す説
明図である。図9は、本発明の実施形態7に係る無電極
放電灯の要部構造を示す説明図である。図10は、本発
明の実施形態8に係る無電極放電灯の要部構造を示す説
明図である。
【0024】また、図11は、本発明の実施形態9に係
る無電極放電灯の要部構造を示す説明図である。図12
は、本発明の実施形態9に係る無電極放電灯を示す要部
の斜視図である。図13は、本発明の実施形態10に係
る無電極放電灯の要部構造を示す説明図である。
【0025】さらに、図14は、本発明の実施形態11
に係る無電極放電灯の要部構造を示す説明図である。図
15は、本発明の実施形態12に係る無電極放電灯の要
部構造を示す説明図である。図16は、本発明の実施形
態12に係る無電極放電灯の要部構造を示す他の例の説
明図である。図17は、本発明の実施形態13に係る無
電極放電灯の要部構造を示す説明図である。
【0026】また、図18は、本発明の実施形態14に
係る無電極放電灯の要部構造を示す説明図である。図1
9は、本発明の実施形態14に係る無電極放電灯を示す
断面図である。図20は、本発明の実施形態14に係る
無電極放電灯の要部構造を示す他の例の説明図である。
図21は、本発明の実施形態14に係る無電極放電灯を
示す他の例の断面図である。
【0027】そして、図22は、本発明の実施形態15
に係る無電極放電灯の要部構造を示す説明図である。図
23は、本発明の実施形態16に係る無電極放電灯の要
部構造を示す説明図である。図24は、本発明の実施形
態17に係る無電極放電灯の要部構造を示す説明図であ
る。図25は、本発明の実施形態18に係る無電極放電
灯の要部構造を示す説明図である。図26は、本発明の
実施形態18に係る無電極放電灯を示す要部のみの断面
図である。図27は、本発明の実施形態19に係る無電
極放電灯の要部構造を示す説明図である。
【0028】(実施形態1)本実施形態の構成を図2に
示す。従来の技術と同一の構成、動作及び効果について
は説明を省略する。従来の技術との相違点は、磁気コア
4の外側面に軸方向に延在する凸部6,凹部7を設けた
点であり、その外周に巻線2が巻回されている。なお、
従来の磁気コア4の外側面に凹凸がない場合と比較して
磁路断面積は同等であるとする。本実施形態により凹部
7を介して空気の対流12を生むことができ、巻線2、
磁気コア4の放熱効果を高めることができる。また空気
の対流効果を高めるために、凸部6の全外周に対する割
合は凹部7より小さく設定している。また、凸部6の構
造としては、矩形状以外にも、図3に示す三角状であっ
ても他の形状であってもよい。
【0029】また、くぼみ空洞部20内での空気の対流
を促進するために、図1のように、例えば、ベース5の
底部に貫通孔40やバルブ1とベース5の間に間隙41
を設けたり、また、バルブ1においてその外部とくぼみ
空洞部20間を貫通する貫通穴(図示せず)を設けて
(例えば、頂上部42付近)、くぼみ空洞部20と外部
との空気の対流を促進しても良く、さらに、巻線2、磁
気コア4の放熱効果を高めることができる。
【0030】(実施形態2)本実施形態の構成を図4に
示す。実施形態1と同一の構成、動作及び効果について
は説明を省略する。実施形態1との相違点は、磁気コア
4はその内側に沿って延在する熱伝導体5を有すること
であり、熱伝導体5により熱を外部に放熱することによ
って巻線2、磁気コア4の温度をより低減することがで
きる。
【0031】(実施形態3)本実施形態の構成を図5に
示す。実施形態2と同一の構成、動作及び効果について
は説明を省略する。実施形態2との相違点は、磁気コア
4は内側面に凸部8を形成していることであり、磁気コ
ア4からの熱は凸部8を介して熱伝導体5に放熱され、
また熱伝導体5と磁気コア4の間に設けられた凹部9を
介して空気の対流を生むことができ、巻線2、磁気コア
4の放熱効果を高めることができる。
【0032】(実施形態4)本実施形態の構成を図6に
示す。実施形態3と同一の構成、動作及び効果について
は説明を省略する。実施形態3との相違点は、磁気コア
4の端部において凹部7に切り欠き10を設けたことで
あり、それは磁気コア4の内,外側面間を貫通するもの
であるので、磁気コア4の外側面凹部7と内側面凹部1
1との間で空気の対流を生むことができ、巻線2、磁気
コア4の放熱効果を高めることができる。なお切り欠き
10は磁気コア4の両端に設けても良くさらに放熱効果
を高めることができる。
【0033】(実施形態5)本実施形態の構成を図7に
示す。実施形態4と同一の構成、動作及び効果について
は説明を省略する。実施形態4との相違点は、磁気コア
4の凹部7に貫通穴13を設けたことであり、それは磁
気コア4の内,外側面間を貫通するものであるので、磁
気コア4の外側面凹部7と内側面凹部11との間で空気
の対流12を生むことができ、巻線2、磁気コア4の放
熱効果を高めることができる。
【0034】(実施形態6)本実施形態の構成を図8に
示す。実施形態5と同一の構成、動作及び効果について
は説明を省略する。実施形態5との相違点は、磁気コア
4の構造を無数の間隙14を有する多孔質状にしたこと
であり、これらの間隙14により磁気コア4の外側面凹
部7と内側面凹部11との間で空気の対流12を生むこ
とができ、巻線2、磁気コア4の放熱効果を高めること
ができる。
【0035】(実施形態7)本実施形態の構成を図9に
示す。実施形態2と同一の構成、動作及び効果について
は説明を省略する。実施形態2との相違点は、磁気コア
4の凸部6を軸に沿ってらせん状に設けたことであり、
凹部4を介して空気の対流が起こるが、渦巻き状の対流
となり、無電極放電灯のくぼみ空洞部内でも空気の循環
性が向上し、巻線2、磁気コア4の放熱効果を高めるこ
とができる。
【0036】(実施形態8)本実施形態の構成を図10
に示す。実施形態1と同一の構成、動作及び効果につい
ては説明を省略する。実施形態1との相違点は、磁気コ
ア4の形状が、くぼみ空洞部20の入口方向に向かって
テーパー状となっていることであり、これにより空気の
対流12が促進され、巻線2、磁気コア4の放熱効果を
高めることができる。
【0037】(実施形態9)本実施形態の構成を図1
1,図12に示す。実施形態1と同一の構成、動作及び
効果については説明を省略する。実施形態1との相違点
は、磁気コア4の外側面の凸部6は軸方向に沿って延在
しているが、該凸部6に軸方向にも凸部15,凹部16
を有する構成となっていることである。これより磁気コ
ア4で発生する電磁界17は凸部15を介して比較的小
さなループで帰還するので集中してバルブ1内にエネル
ギーが印加されるため発光効率が良く、その結果巻線2
に流す電流を低減できるので、同一出力でも磁気コア
4、巻線2等の温度も低くなり、また、巻線2の巻かれ
た凹部16の方が巻かれていない凸部15より温度上昇
は大きいため、凹凸部が繰り返して存在することにより
空気の対流18が起こりやすく、巻線2、磁気コア4の
放熱効果を高めることができる。
【0038】(実施形態10)本実施形態の構成を図1
3に示す。実施形態9と同一の構成、動作及び効果につ
いては説明を省略する。実施形態9との相違点は、複数
の磁気コア4が離れて熱伝導体5に固定されていること
であり、これによりバルブ1内では異なる2つのプラズ
マ21,30が形成されており、バルブの発光効率を増
大することができ、その結果巻線2に流す電流を低減で
きるので同一出力でも巻線2、磁気コア4の損失が減少
するため、それらの温度が低減できる。
【0039】(実施形態11)本実施形態の構成を図1
4に示す。実施形態10と同一の構成、動作及び効果に
ついては説明を省略する。実施形態10との相違点は、
くぼみ空洞部20において凹部22を設けていることで
あり、プラズマ21,30を分離することでプラズマ同
士の干渉を抑制し、さらにバルブの発光効率を増大する
ことができる。
【0040】(実施形態12)本実施形態の構成を図1
5に示す。実施形態2と同一の構成、動作及び効果につ
いては説明を省略する。実施形態2との相違点は、磁気
コア4の外周部に巻線2の固定を容易にするためのスリ
ーブ23を挿入し、さらにスリーブ23は外側面に凸部
24を有していることである。これによりスリーブ23
の凹部25とと巻線2との間に形成される空隙、及び、
磁気コア4の凹部7とスリーブ23との間に形成される
空隙により、空気の対流が促進され、巻線2、磁気コア
4の放熱効果を高めることができる。また他の例の構造
図を図16に示す。
【0041】(実施形態13)本実施形態の構成を図1
7に示す。実施形態12と同一の構成、動作及び効果に
ついては説明を省略する。実施形態12との相違点はス
リーブ23の内側面に凹部31を形成したことであり、
より空気の対流が促進されるという効果がある。
【0042】(実施形態14)本実施形態の構成を図1
8ないし図21に示す。実施形態1等と同一の構成、動
作及び効果については説明を省略する。本実施形態にお
いては、磁気コア4であるフエライト磁芯が導電性のあ
る材料(Mn系磁性体)を使用する場合、誘導コイルと
の絶縁性確保のために、絶縁材料で成型された部材(ス
リーブ23)をコイルの巻線2とフエライト磁芯の間に
入れてある。前記スリーブ23は、熱伝導率が低く、放
熱材との密着性が悪いとますます放熱ができなくなるも
のである。本実施形態においては、フエライト磁芯を短
冊状に分割したのに合わせ、同様に分割したスリーブ2
3を各々のフエライト磁芯に密着させることにより、放
熱効果を向上させることが可能となるものである。
【0043】また、スリーブ23の形状に生じる大きさ
のバラツキも、容易に修正することが可能である。そし
て、本実施形態などのように、コイルの巻線2とそれを
巻きつける部材の間にスリット状の空間を設けることに
より、このスリットを介して空気の対流を生むことがで
き、放熱効果を高めることができる。
【0044】(実施形態15)本実施形態の構成を図2
2に示す。実施形態12と同一の構成、動作及び効果に
ついては説明を省略する。実施形態15との相違点は、
スリーブ23に巻線2用の巻き溝が設けられるが、磁気
コア4に対して斜めに巻回できるように構成されている
ことであり、見かけ状の磁路断面を増加させることがで
きるので、少ないターン数で電磁界を強化できるため、
巻線2の巻回スペースを減少させることができる。その
結果、無電極放電灯のくぼみ空洞部内での占有スペース
を低減でき、その結果空気の対流効果を向上させること
ができる。
【0045】(実施形態16)本実施形態の構成を図2
3に示す。実施形態2と同一の構成、動作及び効果につ
いては説明を省略する。実施形態2との相違点は、巻線
2の外側に熱伝導率の低い樹脂部材26を設けたことで
あり、バルブ1のプラズマ21等で発生する輻射熱、伝
導熱が巻線2や磁気コア4に伝達することが抑制され
る。また従来例(図28、図29)と比較しても、電磁
界による渦電流はごく小さいので、熱遮蔽材自体が発熱
することはほとんどない。なお樹脂部材26に凹部40
を設ければ巻線2の磁気コア4への固定性が向上する。
【0046】(実施形態17)本実施形態の構成を図2
4に示す。実施形態16と同一の構成、動作及び効果に
ついては説明を省略する。実施形態16との相違点は、
くぼみ空洞部20内に例えば球状セラミック、グラスウ
ール等の熱伝導性が低い材料で充填したことであり、磁
気コア4、巻線2の全周をこれらの低熱伝導性材料で覆
っているので、バルブ1のプラズマ21等で発生する熱
に対する遮蔽効果が増大する。
【0047】(実施形態18)本実施形態の構成を図2
5および図26に示す。実施形態16と同一の構成、動
作及び効果については説明を省略する。実施形態16と
の相違点は、くぼみ空洞部20の内壁に赤外線反射膜を
形成したことであり、バルブ1のプラズマ21で発生す
る赤外線は赤外線反射膜で反射されるため、巻線2、磁
気コア4への熱伝達を抑制することができる。
【0048】(実施形態19)本実施形態の構成を図2
7に示す。実施形態18と同一の構成、動作及び効果に
ついては説明を省略する。実施形態18との相違点は、
くぼみ空洞部20のガラスの肉厚を、バルブ1外周のガ
ラスの肉厚より厚くしたことであり、くぼみ空洞部20
において熱伝導性の低いガラス肉厚を増すことで、巻線
2、磁気コア4への熱伝達を抑制することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明の無電極放電灯によれば、磁気コ
アの外側面には軸方向にのびる凸部を設け、その磁気コ
ア断面の全外周に対する割合は凹部より小さくしたの
で、同じ磁路断面積でもバルブのくぼみ空洞部内での空
気の対流が促進され巻線やコアの過熱が抑制されるとい
う効果がある。
【0050】また、スリーブを介在してコアに巻線を巻
回する場合でも、スリーブの外側面,内側面の少なくと
も一方に凸部を設けたので、バルブのくぼみ空洞部内で
の空気の対流が促進され巻線やコアの過熱が抑制される
という効果がある。
【0051】さらに、巻線、磁気コアの外側を断熱材料
で覆ったので、バルブからの輻射熱、伝導熱による発熱
が抑制されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る無電極放電灯の全体
構造を示す説明図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る無電極放電灯の要部
構造を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る無電極放電灯を示す
断面図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る無電極放電灯を示す
断面図である。
【図5】本発明の実施形態3に係る無電極放電灯を示す
断面図である。
【図6】本発明の実施形態4に係る無電極放電灯の要部
構造を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態5に係る無電極放電灯の要部
構造を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態6に係る無電極放電灯の要部
構造を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態7に係る無電極放電灯の要部
構造を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態8に係る無電極放電灯の要
部構造を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態9に係る無電極放電灯の要
部構造を示す説明図である。
【図12】本発明の実施形態9に係る無電極放電灯を示
す要部の斜視図である。
【図13】本発明の実施形態10に係る無電極放電灯の
要部構造を示す説明図である。
【図14】本発明の実施形態11に係る無電極放電灯の
要部構造を示す説明図である。
【図15】本発明の実施形態12に係る無電極放電灯の
要部構造を示す説明図である。
【図16】本発明の実施形態12に係る無電極放電灯の
要部構造を示す他の例の説明図である。
【図17】本発明の実施形態13に係る無電極放電灯の
要部構造を示す説明図である。
【図18】本発明の実施形態14に係る無電極放電灯の
要部構造を示す説明図である。
【図19】本発明の実施形態14に係る無電極放電灯を
示す断面図である。
【図20】本発明の実施形態14に係る無電極放電灯の
要部構造を示す他の例の説明図である。
【図21】本発明の実施形態14に係る無電極放電灯を
示す他の例の断面図である。
【図22】本発明の実施形態15に係る無電極放電灯の
要部構造を示す説明図である。
【図23】本発明の実施形態16に係る無電極放電灯の
要部構造を示す説明図である。
【図24】本発明の実施形態17に係る無電極放電灯の
要部構造を示す説明図である。
【図25】本発明の実施形態18に係る無電極放電灯の
要部構造を示す説明図である。
【図26】本発明の実施形態18に係る無電極放電灯を
示す要部のみの断面図である。
【図27】本発明の実施形態19に係る無電極放電灯の
要部構造を示す説明図である。
【図28】一従来例に係る無電極放電灯を示す断面図で
ある。
【図29】図28の無電極放電灯の要部構造を示す断面
図である。
【図30】他の一従来例に係る無電極放電灯を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 バルブ 2 巻線 4 磁気コア 6 凸部 7 凹部 20 くぼみ空洞部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に有底筒状のくぼみ空洞部を有する
    電球状のバルブと、前記くぼみ空洞部内に設けられて磁
    気コアを有する誘導コイルと、前記誘導コイルにより印
    加される高周波電磁界の作用により前記バルブ内に封入
    した放電ガスを励起してバルブ内部の蛍光体により発光
    させる無電極放電灯において、 前記磁気コアの外側面には軸方向に延在する凸部を設
    け、該凸部の全外周に対する割合は凹部より小さいこと
    を特徴とする無電極放電灯。
  2. 【請求項2】 前記磁気コアはその内側に沿って延在す
    る熱伝導体を有することを特徴とする請求項1記載の無
    電極放電灯。
  3. 【請求項3】 前記磁気コアの内側面に軸方向に延在す
    る凸部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の無電極放電灯。
  4. 【請求項4】 前記磁気コアの外側面または内側面の凸
    部は直線状または螺旋状に形成されたことを特徴とする
    請求項1ないし請求項3いずれか記載の無電極放電灯。
  5. 【請求項5】 前記磁気コアは多孔質状構造であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか記載の無
    電極放電灯。
  6. 【請求項6】 前記磁気コアと前記誘導コイルとの間に
    前記誘導コイル固定用の樹脂製スリーブを挿入すると共
    に、該スリーブの外側面,内側面の少なくとも一方に凸
    部を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項5い
    ずれか記載の無電極放電灯。
  7. 【請求項7】 前記磁気コアと前記誘導コイルとの間に
    前記誘導コイル固定用の樹脂製スリーブを挿入すると共
    に、前記磁気コアと前記誘導コイルは各々短冊状に分割
    されたことを特徴とする請求項1ないし請求項5いずれ
    か記載の無電極放電灯。
  8. 【請求項8】 前記巻線及び前記磁気コアの外側を樹脂
    材料、球状セラミック、グラスウール等の低熱伝導材で
    覆うことを特徴とする請求項1ないし請求項7いずれか
    記載の無電極放電灯。
  9. 【請求項9】 前記バルブのくぼみ空洞部の内壁に赤外
    線反射膜を形成したことを特徴とする請求項1ないし請
    求項8いずれか記載の無電極放電灯。
  10. 【請求項10】 前記バルブは、バルブ外側よりくぼみ
    空洞部の方がガラスの肉厚が厚いことを特徴とする請求
    項1ないし請求項9いずれか記載の無電極放電灯。
  11. 【請求項11】 中心に有底筒状のくぼみ空洞部を有す
    る電球状のバルブと、前記くぼみ空洞部内に設けられて
    磁気コアを有する誘導コイルと、前記誘導コイルにより
    印加される高周波電磁界の作用により前記バルブ内に封
    入した放電ガスを励起してバルブ内部の蛍光体により発
    光させる無電極放電灯において、 前記磁気コアの外側面には軸方向に延在する凸部を設
    け、該凸部の全外周に対する割合は凹部より小さく、前
    記磁気コアはその内側に沿って延在する熱伝導体を有
    し、前記磁気コアの凸部は直線状または螺旋状に形成さ
    れたことを特徴とする無電極放電灯。
JP2002121325A 2002-04-23 2002-04-23 無電極放電灯 Pending JP2003317672A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002121325A JP2003317672A (ja) 2002-04-23 2002-04-23 無電極放電灯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002121325A JP2003317672A (ja) 2002-04-23 2002-04-23 無電極放電灯

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003317672A true JP2003317672A (ja) 2003-11-07

Family

ID=29537293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002121325A Pending JP2003317672A (ja) 2002-04-23 2002-04-23 無電極放電灯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003317672A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007023573A1 (ja) * 2005-08-26 2007-03-01 Matsushita Electric Works, Ltd. 無電極放電灯装置及びこの無電極放電灯装置を備えた照明器具
JP2008053178A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Matsushita Electric Works Ltd 無電極放電灯装置及び照明器具
JP2008243527A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Matsushita Electric Works Ltd 無電極放電灯および照明器具
JP2013063014A (ja) * 2011-09-09 2013-04-04 Panasonic Corp 非接触充電モジュール及びこれを用いた非接触充電器と携帯端末
CN104616967A (zh) * 2014-05-04 2015-05-13 陈奋策 中空螺旋管式线圈节能无极灯

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007023573A1 (ja) * 2005-08-26 2007-03-01 Matsushita Electric Works, Ltd. 無電極放電灯装置及びこの無電極放電灯装置を備えた照明器具
JP2007059357A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Matsushita Electric Works Ltd 無電極放電灯装置及びこの無電極放電灯装置を備えた照明器具
EP1918975A1 (en) * 2005-08-26 2008-05-07 Matsushita Electric Works, Ltd. Electrodeless discharge lamp and lighting fixture equipped with such electrodeless discharge lamp
US7884546B2 (en) 2005-08-26 2011-02-08 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Electrodeless discharge lamp apparatus and lighting fixture with the electrodeless discharge lamp apparatus
EP1918975A4 (en) * 2005-08-26 2011-04-06 Panasonic Elec Works Co Ltd ELECTRODELESS DISCHARGE LAMP AND LIGHTING DEVICE EQUIPPED WITH SUCH AN ELECTRODEAL DISCHARGE LAMP
JP2008053178A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Matsushita Electric Works Ltd 無電極放電灯装置及び照明器具
JP2008243527A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Matsushita Electric Works Ltd 無電極放電灯および照明器具
JP2013063014A (ja) * 2011-09-09 2013-04-04 Panasonic Corp 非接触充電モジュール及びこれを用いた非接触充電器と携帯端末
CN104616967A (zh) * 2014-05-04 2015-05-13 陈奋策 中空螺旋管式线圈节能无极灯

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6768248B2 (en) Electrodeless lamp
KR101132501B1 (ko) 전자파 간섭이 감소된 rf 유도 램프
US6288490B1 (en) Ferrite-free electrodeless fluorescent lamp
JPH066448Y2 (ja) 無電極放電ランプ
US4180763A (en) High intensity discharge lamp geometries
JP4203387B2 (ja) 無電極放電ランプ
US6555954B1 (en) Compact electrodeless fluorescent lamp with improved cooling
JPS6337942B2 (ja)
JP2003317672A (ja) 無電極放電灯
JPS63314753A (ja) 無電極放電灯
JP3906752B2 (ja) 無電極放電灯装置
JP4696962B2 (ja) 無電極放電灯装置及び照明器具
JP3890758B2 (ja) 無電極放電灯点灯装置
JP2007227119A (ja) 無電極放電灯装置及び照明器具
JP2005158356A (ja) 無電極放電ランプ
JP4119785B2 (ja) 無電極放電ランプ
JP3440676B2 (ja) 無電極低圧放電ランプ
JP2010050057A (ja) 無電極放電灯及び照明器具
JP3906751B2 (ja) 無電極放電ランプ
JP2009289495A (ja) 無電極放電灯および照明器具
JP2003317674A (ja) 無電極放電ランプ
JPH09283293A (ja) 高周波点灯放電ランプのコイルブロック
JPH079336Y2 (ja) 無電極放電灯
KR100848710B1 (ko) 무전극 램프
JP2005044751A (ja) 無電極放電灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050715

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050726

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050922

A02 Decision of refusal

Effective date: 20061212

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02