JP4802728B2 - リソース管理装置、リソース負荷制御装置、リソース管理システムおよびリソース管理方法 - Google Patents

リソース管理装置、リソース負荷制御装置、リソース管理システムおよびリソース管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、リソース管理装置、リソース負荷制御装置、リソース管理システムおよびリソース管理方法に関し、より詳細には、1のリソース負荷制御装置がリソース管理装置または他のリソース負荷制御装置に問い合わせすることなく、リソース使用の可否を簡易かつ迅速に判断することを可能とする、リソース管理装置、リソース負荷制御装置、リソース管理システムおよびリソース管理方法に関する。
近年、自動車等の車両に搭載されるEFI(Electric Fuel Ingection)やABS(Antilock Brake System)におけるアクチュエータ等の電気的負荷は、種類およびそれらの総消費電力が飛躍的に増大しつつあり、今後更に増大する傾向にある。また、今後も、ステアバイワイヤ、ブレーキバイワイヤ等、操作部とアクチュエータとを機械的接続を介さずに電気的接続のみによって接続する装置が採用される傾向にあり、係る電気的負荷を正常に動作させるためにも、電気的負荷への安定的な電力供給が益々重要になってきている。
しかし、車両搭載性やコストの問題で車両に搭載可能な発電機や蓄電器等の電源装置の供給可能電力には限界があり、電源装置から電気的負荷への一時的な供給電力の不足が発生すると、電気的負荷が十分に作動せず、車両の快適性が損なわれる場合がある。
そこで、供給できる電力が限られた場合にも車両の基本性能に関わる重要な電気的負荷への電力供給を優先的に確保しながらも、他の負荷への影響を低減させ車両の快適性を維持するために、各電気的負荷に優先度および要求電力を設定し、車両状態の時間的な変動に応じてこれら優先度および要求電力の設定を変更し、これら優先度および要求電力の設定に基づいて各電気的負荷への電力を配分する車両用負荷駆動制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−194495号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車両用負荷駆動制御装置は、通信を介して各電気的負荷から電力の使用要求を取得し、その要求に基づいて各電気的負荷の優先度および要求電力から電力の配分を判断するので、実際に各電気的負荷に電力を供給する迄の時間的な遅延が大きくなってしまうという問題がある。また、時間的に変化する優先度および要求電力に基づいて電力の配分を判断するので、処理が複雑になってしまうという問題もある。
これらの問題に鑑み、本発明は、リソースの使用の可否を簡易かつ迅速に判断することを可能とする、リソース管理装置、リソース負荷制御装置、リソース管理システムおよびリソース管理方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第1の発明に係るリソース管理装置は、バスを介して送受信される信号の伝送単位において1のリソースの総量に対応する通信時間を割り当てるリソース別通信時間割り当て手段を備えることを特徴とする。
また、第2の発明に係るリソース負荷制御装置は、バスを介して送受信される信号の伝送単位において割り当てられるリソースの総量に対応する通信時間内に配分される、前記総量に占める前記リソースの使用量の割合に対応する通信時間の決定を行う通信時間決定手段と、前記総量に対応する通信時間で通信が行われていない時間と前記決定が行われた通信時間とに基づいて前記リソースの使用の可否を判断するリソース使用可否判断手段と、前記リソースの使用が可能であると判断された場合に、前記決定が行われた通信時間に信号を送信するリソース使用信号送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、第3の発明は、第2の発明に係るリソース負荷制御装置において、バスを介して送受信される信号の伝送単位において1のリソースの総量に対応する通信時間を割り当てるリソース別通信時間割り当て手段を備えることを特徴とする。
また、第4の発明に係るリソース管理システムは、バスを介して送受信される信号の伝送単位において1のリソースの総量に対応する通信時間を割り当てるリソース管理装置と、前記リソースの総量に対応する通信時間内に配分される、前記総量に占める前記リソースの使用量の割合に対応する通信時間の決定を行い、前記総量に対応する通信時間内において通信が行われていない時間と前記決定が行われた通信時間とに基づいて前記リソースの使用の可否を判断し、前記リソースの使用が可能であると判断された場合に、前記決定が行われた通信時間で信号を送信するリソース負荷制御装置と、を備えることを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明に係るリソース管理システムにおいて、前記リソースの総量のA%を使用する第1リソース負荷と、前記リソースの総量のB%を使用する第2リソース負荷と、を備え、前記リソース負荷制御装置は、前記第1リソース負荷による使用に対応する通信時間と前記第2リソース負荷による使用に対応する通信時間との間の比率をA:Bとする、ことを特徴とする。
また、第6の発明は、第4または第5の何れかの発明に係るリソース管理システムにおいて、前記リソースは、電力、CPUの計算能力、RAM容量またはI/Oポート数である、ことを特徴とする。
また、第7の発明に係るリソース管理方法は、バスを介して送受信される信号の伝送単位において1のリソースの総量に対応する通信時間を割り当てるリソース別通信時間割り当てステップと、前記リソースの総量に対応する通信時間内に配分される、前記総量に占める前記リソースの使用量の割合に対応する通信時間の決定を行う通信時間決定ステップと、前記リソース別通信時間割り当てステップにおいて割り当てられた前記総量に対応する通信時間内で通信が行われていない時間と前記通信時間決定ステップにおいて決定が行われた通信時間とに基づいて前記リソースの使用の可否を判断するリソース使用可否判断ステップと、前記リソース使用可否判断ステップにおいて前記リソースの使用が可能であると判断された場合に、前記通信時間決定ステップにおいて決定が行われた通信時間で信号を送信するリソース使用信号送信ステップと、を備えることを特徴とする。
上述の手段により、本発明は、リソースの使用の可否を簡易かつ迅速に判断することを可能とする、リソース管理装置、リソース負荷制御装置、リソース管理システムおよびリソース管理方法を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、いくつかの実施例に分けて、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明に係るリソース管理システムの構成例を示す図であり、リソース管理システム100は、リソース管理装置1、HV(Hybrid Vehicle)のモータ8を制御する電子制御装置(ECU(Electric Control Unit)であるHV−ECU2、EFI(Electric Fuel Injection)のアクチュエータ7を制御する電子制御装置であるEFI−ECU3および電源装置4から構成される。
また、リソース管理装置1、HV−ECU2、EFI−ECU3および電源装置4は、イス取りゲーム方式で可変時分割多重通信を行うよう、CAN(Controller Area Network)等のバス5で接続され、電源装置4とアクチュエータ7およびモータ8は電力線6で接続される。
リソース管理装置1は、バス5に接続されるHV−ECU2およびEFI−ECU3に共通の通信環境を提供してこれらECUが電源装置4からの電力供給を迅速に受けられるようにする手段であり、リソース別通信時間割り当て手段10を有する。
リソース別通信時間割り当て手段10は、HV−ECU2およびEFI−ECU3が共用する通信環境を提供する手段であり、例えば、4乃至8ミリ秒周期の伝送単位からなるデータ構造を設定し、その伝送単位内の1ミリ秒毎の通信時間を電力、CPU(Central Processing Unit)およびRAM(Random Access Memory)等のリソースのそれぞれの総使用可能量の割合(100%)を示す通信時間として割り当てる。
例えば、電力の総使用可能量が100ワットとすると、通信時間1ミリ秒が100ワットに相当し、0.5ミリ秒の通信時間は50ワットに相当する。同様に、RAMの総使用可能量が512メガバイトの場合、通信時間1ミリ秒が512メガバイトに相当し、0.5ミリ秒の通信時間は256メガバイトに相当する。
また、リソース別通信時間割り当て手段10は、リソースのそれぞれの総使用可能量の割合(100%)を所定のビット数で示すようにしてもよい。この場合、リソースが使用されている状態を「1」で、リソースが使用されていない状態を「0」で表現するようにしてもよい。
この構成により、1伝送単位の信号は、その時点におけるリソースの使用状況を表現することができる。
HV−ECU2は、ハイブリッド車のモータ8への電力供給を制御する電子制御装置であり、通信時間決定手段20、リソース使用可否判断手段21およびリソース使用信号送信手段22を有する。
通信時間決定手段20は、モータ8が必要とする電力と、電源装置4が供給可能な電力とからHV−ECU2が信号を送信する時間を決定する手段であり、例えば、リソースとしての電力の総量に通信時間として1ミリ秒が割り当てられた場合であって、モータ8が使用する電力量が50ワットであり、電源装置4が供給可能な電力が100ワットである場合には、モータ8が使用する電力は、電力の総量の50%に相当し、HV−ECU2の通信時間は、1ミリ秒の50%に相当する0.5ミリ秒となる。なお、通信時間決定手段20は、モータ8が必要とする電力の変化に応じてその都度通信時間を算出して決定してもよく、必要とする電力が固定値である場合には、予め定められた通信時間としたり、図示しないNVRAM(Non−Volatile Random Access Memory)等に記憶された通信時間に関する設定を読み出したりして通信時間を決定してもよい。
リソース使用可否判断手段21は、所定の周期で受信する伝送単位のリソース情報に基づいて、HV−ECU2がモータ8を駆動するために必要な電力の供給を電源装置4から受けることができるか否かを判断する手段である。
例えば、リソース使用可否判断手段21は、通信時間決定手段20により決定された、HV−ECU2がモータ8を駆動するために必要な電力を示す通信時間(例えば、0.5ミリ秒)と、直近に受信した1伝送単位の信号における、リソースとしての電力の総量に割り当てられた通信時間である1ミリ秒のうち、他のECU等に使用されていない通信時間(例えば、信号が「0」であるビット数)とを比較し、信号が存在しない通信時間(例えば、0.7ミリ秒)が、通信時間決定手段20により決定された、モータ8を駆動するために必要な電力を示す通信時間(例えば、0.5ミリ秒)より大きい場合、HV−ECU2は、モータ8の駆動に必要な電力の供給が受けられると判断する。
ここでいう「信号」は、如何なる内容の信号であってもよく、単に、使用状態を示すハイレベル(例えば、+5V)の「1」と不使用状態を示すローレベル(例えば、±0V)の「0」から構成されるものであってもよく、電力を使用しているECUが特定できる情報を含む信号であってもよい。
リソース使用信号送信手段22は、リソースを使用していることを示す信号を送信するための手段であり、例えば、リソース使用可否判断手段21によりモータ8の駆動に必要な電力の供給が受けられると判断された場合に、他のECUが送信した信号の通信時間(例えば0.3ミリ秒)に続いてHV−ECU2が電力の供給を受けている旨を示す信号をその割合に応じた通信時間(例えば、全体の50%の電力を使用する場合には、1ミリ秒の50%に相当する0.5ミリ秒)に渡って送信する。
この場合、HV−ECU2は、電源装置4に対して、モータ8に電力を供給するよう指示信号を送信する。電源装置4は、HV−ECU2からの指示信号を受信するとモータ8に電力線6を介して所要の電力を供給する。
EFI−ECU3は、燃料噴射装置のアクチュエータ7を制御する電子制御装置であり、通信時間決定手段30、リソース使用可否判断手段31およびリソース使用信号送信手段32を有する。
通信時間決定手段30、リソース使用可否判断手段31およびリソース使用信号送信手段32は、HV−ECU2のものと同様であるので、説明を省略する。
次に、図2を参照しながら、リソース別通信時間割り当て手段10が提供するデータ構造について説明する。
リソース別通信時間割り当て手段10が提供するデータ構造は、例えば、5ミリ秒の伝送単位内に、1ミリ秒の電力サイクル51、RAMサイクル52およびCPUサイクル53、並びに、2ミリ秒のリソース割当無し54のリソース枠を有し、電力サイクル51に割り当てられた通信時間(1ミリ秒)は、使用可能な電力の総量を示し、同様に、RAMサイクル52に割り当てられた通信時間(1ミリ秒)およびCPUサイクル53に割り当てられた通信時間(1ミリ秒)はそれぞれ使用可能なRAM領域の総サイズおよび使用可能なCPUの演算能力を示す。リソース割り当て無し54のリソース枠は、将来的に管理が行われる他のリソースのためのものである。
HV61(HV−ECU2)、EPS(Electric Power Steering)62、EFI63(EFI−ECU3)、ABS64およびFS(Front Stabilizer)65は、リソース管理システム100に接続されるノードであり、信号の送信元ノードおよび各リソースの各ノードによる使用割合を示す。
図2(1)は、例えば、EFI63が最初に受信した伝送単位の内容であり、電力サイクル51内でHV61から送信された0.5ミリ秒の信号が、電力の総量の50%をHV61が使用していることを示し、電力サイクル51内でEPS62から送信された0.3ミリ秒の信号が、電力の総量の30%をEPS62が使用していることを示し、その結果、消費電力の合計が電力の総量の80%であって、HV61による通信時間とEPS62による通信時間との間の比率が5:3であることから、HV61の消費電力とEPS62の消費電力との間の比率が5:3であり、電力の総量の20%が未使用であることを示す。
また、RAMサイクル52内でEFI63から送信された0.3ミリ秒の信号が、RAM領域の総サイズの30%をEFI63が使用していることを示し、RAMサイクル52内でABS64から送信された0.3ミリ秒の信号が、RAM領域の総サイズの30%をABS64が使用していることを示し、その結果、使用されているRAM領域の合計がRAM領域の総サイズの60%であって、EFI63による通信時間とABS64による通信時間との間の比率が1:1であることから、EFI63の使用RAM領域とABS64の使用RAM領域との間の比率が1:1であり、RAM領域の総サイズの40%が未使用であることを示す。
同様に、CPUサイクル53内でFS65から送信された0.3ミリ秒の信号が、CPUの総演算能力の30%をFS65が使用していることを示し、その結果、使用されているCPUの演算能力は、CPUの総演算能力の30%であり、CPUの総演算能力の70%が未使用であることを示す。
この場合、EFI63の制御の下、アクチュエータ7を駆動するために必要な電力が電力の総量の30%であるとすると、未使用の電力が電力の総量の20%であることから、EFI63は、リソース使用可否判断手段31により電源装置4をしてアクチュエータ7に電力を供給させることができないと判断し、次の伝送単位の信号を受信するまで待機する。
図2(2)は、図2(1)に続く伝送単位の内容であり、電力サイクル51内でHV61から送信された0.5ミリ秒の信号が、電力の総量の50%を引き続きHV61が使用していることを示し、EPS62が電力の使用を停止し、その結果、電力の総量の50%が未使用であることを示す。また、その他のリソースの使用状況は図2(1)と同じである。
この場合、未使用の電力が電力の総量の50%であるのに対し、アクチュエータ7を駆動するために必要な電力が電力の総量の30%であることから、EFI63は、リソース使用可否判断手段31により電源装置4をしてアクチュエータ7に電力を供給させることができると判断し、リソース使用信号送信手段32によりアクチュエータ7が電力を使用していることを他のノードが把握できるよう0.3ミリ秒に渡って信号を送信し、かつ、電源装置4に対しアクチュエータ7に電力を供給するよう指示信号を送信する。なお、当該指示信号は、0.3ミリ秒の通信時間を持つ信号に含まれてもよく、別途、バス5を介して送信されるものであってもよい。
図2(3)は、図2(2)に続く伝送単位の内容であり、電力サイクル51内でHV61から送信された0.5ミリ秒の信号が、電力の総量の50%を引き続きHV61が使用していることを示し、電力サイクル51内でEFI63から送信された0.3ミリ秒の信号が、電力の総量の30%をEFI63が使用していることを示し、その結果、電力の総量の20%が未使用であることを示す。また、その他のリソースの使用状況は図2(1)および(2)と同じである。
次に、図3を参照しながら、電源装置4がアクチュエータ7へ電力を供給する処理の流れについて説明する。
最初に、リソース管理装置1は、リソース別通信時間割り当て手段10によりリソース毎に通信時間を割り当て、通信環境を構築する(ステップS1:リソース別通信時間割り当てステップ)。例えば、リソース管理装置1は、図2に示すように、5ミリ秒の伝送単位毎に、電力管理に1ミリ秒、RAM管理に1ミリ秒、CPU管理に1ミリ秒の通信時間を割り当てる。
次に、アクチュエータ7を駆動しようとするEFI−ECU3は、アクチュエータ7の駆動に必要な電力をNVRAMに記憶されたデータテーブルから取得し、電源装置4の供給可能な電力に対する比率を算出し、算出された電力に対応する通信時間を決定する(ステップS2:通信時間決定ステップ)。
次に、EFI−ECU3は、構築された通信環境において、各リソースの使用状況を示す信号を伝送単位で受信し、供給可能な電力の管理のために割り当てられた通信時間のうち、他のECU等が信号を送信していない時間の有無を判断する(ステップS3)。
その後、EFI−ECU3は、通信時間決定ステップにおいて決定した通信時間と、他のECU等が信号を送信していない未使用の通信時間とを比較し、電源装置4からアクチュエータ7に電力の供給を受けられるか否かを判断する(ステップS4:リソース使用可否判断ステップ)。
通信時間決定ステップにおいて決定した通信時間が未使用の通信時間より長い場合には(ステップS4のNO)、EFI−ECU3のリソース使用可否判断手段31は、アクチュエータ7が必要とする電力を電源装置4が供給できない状態であると判断し、アクチュエータ7に電力を供給するよう電源装置4に指示信号を送信することなく処理を終了する。
一方、通信時間決定ステップにおいて決定した通信時間が未使用の通信時間より短い場合には(ステップS4のYES)、EFI−ECU3のリソース使用可否判断手段31は、アクチュエータ7が必要とする電力を電源装置4が供給できる状態であると判断し、供給可能な電力の管理のために割り当てられた通信時間(1ミリ秒)のうち、他のECU等が信号を送信していない時間に、アクチュエータ7が使用する電力の電源装置4による供給可能な電力に占める割合に応じた長さの通信時間で信号を送信する(ステップS5:リソース使用信号送信ステップ)。この場合に送信される信号の内容は、送信が行われていることを他のECU等が把握できる限り、どのような内容であってもよい。
このとき、EFI−ECU3は、アクチュエータ7に電力を供給するよう電源装置4に指示信号を送信する。電源装置4は、この指示信号を受信すると、アクチュエータ7への電力供給を開始する(ステップS6)。
この構成により、リソース管理システム100に接続されるEFI−ECU3以外の他のECU等は、電力管理のために割り当てられた通信時間内の信号を受信することにより、EFI−ECU3のアクチュエータ7が電力の供給を受けていることを含め、電源装置4の電力供給状況を知ることができ、自身が必要とする電力の供給を受けることができるか否かを、リソース管理装置1や他のECU等に問い合わせることなく即座に判断することができる。これは、リソースの分散管理、分散制御を可能とするものである。
また、リソース管理システム100は、リソース管理装置1や他のECU等に電力の供給状況を問い合わせることなく自身が必要とする電力の供給を受けることができるか否かをリアルタイムで判断することができるので、電源装置4からの電力供給を迅速に受けることができる。
また、各ECUが、EFI−ECU3のアクチュエータ7が電力の供給を受けているといった詳細な情報まで知る必要がない場合、各ECUは、電源装置4の電力供給状況を把握しながら、自身が送信元であるときは送信元を示す信号を送信しないようにして、或いは、自身が送信元でないときは送信元を判断しないようにして処理の簡素化を図ることができる。
図4は、本発明に係るリソース管理システムの別の構成例を示す図であり、リソース管理システム200は、図1と同様に、HV(Hybrid Vehicle)のモータ8を制御する電子制御装置(ECU(Electric Control Unit)であるHV−ECU2、EFI(Electric Fuel Injection)のアクチュエータ7を制御する電子制御装置であるEFI−ECU3’および電源装置4から構成される。
また、HV−ECU2、EFI−ECU3および電源装置4は、CAN(Controller Area Network)等のバス5で接続され、電源装置4とアクチュエータ7およびモータ8は電力線6で接続される。
リソース管理システム200は、リソース管理装置1を別個に有さず、EFI−ECU3’にリソース別通信時間割り当て手段10を有する点で、図1のリソース管理システム100と異なる。すなわち、リソース管理システム200は、EFI−ECU3’にリソース管理装置1を統合した構成である。
この構成により、リソース管理システム200は、リソース管理システム100による効果を維持しながら、システムを簡略化することができるという効果が得られる。
また、リソース管理システム200は、リソース別通信時間割り当て手段10を備えたECUとリソース別通信時間割り当て手段10を備えないECUを混在させるが、システムを構成するECUの全てがリソース別通信時間割り当て手段10を備えるようにしてもよい。システムを構成するECUの全てがリソース別通信時間割り当て手段10を備える場合であっても、任意のECUをリソース管理装置1として作動させ、複数のリソース別通信時間割り当て手段10の衝突を防止すればよく、システム構成の自由度を向上させることができるからである。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では、リソースとしての電力の供給について説明するが、リソース管理システム100にサーバ等の演算装置を接続して集中演算方式のシステムを構築し、該システムの各ノード(リソース負荷やECU等をいう。)が演算要求を出せるか否かを個別に判断できるようにしてもよい。
また、リソース管理システム100に共用RAMを接続して、該システムの各ノードが使用可能な共用RAMの容量をリアルタイムに判断できるようにしてもよい。
また、リソース管理システム100に多数のI/O(Input/Output)ポートが存在する場合に、該システムの各ノードが空きポートの状況をリアルタイムに監視できるようにしてもよい。
なお、上述の実施例においては、電力、RAMおよびCPUが特許請求の範囲に記載した「リソース」に、アクチュエータ7およびモータ8が特許請求の範囲に記載した「リソース負荷」に、HV−ECU2およびEFI−ECU3、3’が特許請求の範囲に記載した「リソース負荷制御装置」にそれぞれ相当する。
本発明に係るリソース管理システムの構成例を示す図(その1)である。 リソース別通信時間割り当て手段が提供するデータ構造の例を示す図である。 電源装置がアクチュエータへ電力を供給する処理の流れを示すフローチャートである。 本発明に係るリソース管理システムの構成例を示す図(その2)である。
符号の説明
1 リソース管理装置
2 HV−ECU
3、3’ EFI−ECU
4 電源装置
5 バス
6 電力線
7 アクチュエータ
8 モータ
10、10’ リソース別通信時間割り当て手段
20、30 通信時間決定手段
21、31 リソース使用可否判断手段
22、32 リソース使用信号送信手段
51 電力サイクル
52 RAMサイクル
53 CPUサイクル
54 リソース割当無し
61 HV
62 EPS
63 EFI
64 ABS
65 FS
100、200 リソース管理システム

Claims (7)

  1. バスを介して送受信される信号の伝送単位においてリソースの総量に対応する通信時間内に配分される、前記総量に占める前記リソースの使用量の割合に対応する通信時間の決定を行い、前記総量に対応する通信時間内において通信が行われていない時間と前記決定が行われた通信時間とに基づいて前記リソースの使用の可否を判断するリソース負荷制御装置に接続されるリソース管理装置であって、前記リソースの総量に対応する通信時間を割り当てるリソース別通信時間割り当て手段、
    を備えることを特徴とするリソース管理装置。
  2. バスを介して送受信される信号の伝送単位において割り当てられるリソースの総量に対応する通信時間内に配分される、前記総量に占める前記リソースの使用量の割合に対応する通信時間の決定を行う通信時間決定手段と、
    前記総量に対応する通信時間で通信が行われていない時間と前記決定が行われた通信時間とに基づいて前記リソースの使用の可否を判断するリソース使用可否判断手段と、
    前記リソースの使用が可能であると判断された場合に、前記決定が行われた通信時間に信号を送信するリソース使用信号送信手段と、
    を備えることを特徴とするリソース負荷制御装置。
  3. バスを介して送受信される信号の伝送単位において1のリソースの総量に対応する通信時間を割り当てるリソース別通信時間割り当て手段、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のリソース負荷制御装置。
  4. バスを介して送受信される信号の伝送単位において1のリソースの総量に対応する通信時間を割り当てるリソース管理装置と、
    前記リソースの総量に対応する通信時間内に配分される、前記総量に占める前記リソースの使用量の割合に対応する通信時間の決定を行い、前記総量に対応する通信時間内において通信が行われていない時間と前記決定が行われた通信時間とに基づいて前記リソースの使用の可否を判断し、前記リソースの使用が可能であると判断された場合に、前記決定が行われた通信時間で信号を送信するリソース負荷制御装置と、
    を備えることを特徴とするリソース管理システム。
  5. 前記リソースの総量のA%を使用する第1リソース負荷と、
    前記リソースの総量のB%を使用する第2リソース負荷と、を備え、
    前記リソース負荷制御装置は、前記第1リソース負荷による使用に対応する通信時間と前記第2リソース負荷による使用に対応する通信時間との間の比率をA:Bとする、
    ことを特徴とする請求項4に記載のリソース管理システム。
  6. 前記リソースは、電力、CPUの演算能力、RAM容量またはI/Oポート数である、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のリソース管理システム。
  7. バスを介して送受信される信号の伝送単位において1のリソースの総量に対応する通信時間を割り当てるリソース別通信時間割り当てステップと、
    前記リソースの総量に対応する通信時間内に配分される、前記総量に占める前記リソースの使用量の割合に対応する通信時間の決定を行う通信時間決定ステップと、
    前記リソース別通信時間割り当てステップにおいて割り当てられた前記総量に対応する通信時間内で通信が行われていない時間と前記通信時間決定ステップにおいて決定が行われた通信時間とに基づいて前記リソースの使用の可否を判断するリソース使用可否判断ステップと、
    前記リソース使用可否判断ステップにおいて前記リソースの使用が可能であると判断された場合に、前記通信時間決定ステップにおいて決定が行われた通信時間で信号を送信するリソース使用信号送信ステップと、
    を備えることを特徴とするリソース管理方法。
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