JP4802153B2 - 電気車制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、架線から供給される電力を変換する電力変換装置により交流電動機を駆動する電気車制御装置において、電力変換装置の例えば交流電動機側配線が地絡した場合に、電力変換装置を架線から切り離し、地絡電流により電力変換装置が拡大故障することを防止する電気車制御装置に関する。
架線からの電力を変換する電力変換装置を備えた電気車制御装置において、電力変換装置の例えば交流電動機側配線が地絡した場合に、架線から電力変換装置を経て地絡点に流れ込む過大な地絡電流は、電力変換装置に使用している半導体素子の故障の原因となっていた。
そこで従来は地絡を検知した場合、電力変換装置の拡大故障を防ぐために、電力変換器の動作を停止させていた(特許文献1及び2)。
特開2002−159102号公報 特開平6−245301号公報
地絡あるいは他の理由で電力変換装置の半導体素子が故障した場合は、その故障を検知して運転台に警告表示すると共に電力変換装置を停止することで、電力変換装置の拡大故障を防ぐことができる。
このような電力変換装置の動作停止及び警告表示は、地絡による半導体素子故障に限らず、例えば電力変換装置の入力電圧(き電電圧)が過大に上昇したときも、半導体素子を保護するために行なわれる。運転台からのリセット指令を受け付けることで、電力変換装置の動作を再開させることが可能である。
運転台からは、この警告表示が電力変換装置の半導体素子故障に起因しているかどうかという判別はできないので、半導体素子故障検知後すぐにリセット操作が行なわれてしまうことがある。この結果、電力変換装置の動作は再開され、地絡が発生している場合には、再度地絡電流が電力変換装置に流れ込んでしまい、その地絡電流は拡大故障の原因となっていた。
そこで本発明は、地絡による電力変換装置の半導体故障を確実に検出し、電力変換装置の拡大故障を防止することを目的としている。
本発明は、電力変換装置の半導体素子故障検知のほかに、電力変換装置の架線入力側あるいは交流電動機側に取り付けられた電流検出器を使用し、電流検出器から検出された電流値が所定値を超えた場合に地絡と判断する機能を有し、半導体素子故障と地絡を両方検知した場合、自動的に電力変換装置を入力側の架線から切り離し、運転台からのリセット指令を受け付けない構成とすることで、電力変換装置が再度動作することによる拡大故障を防止する。
地絡による電力変換装置の半導体故障を確実に検出し、電力変換装置の拡大故障を防止できる。又、地絡が発生して電力変換装置が停止した後、電力変換装置が動作を再開し故障が拡大してしまうことを防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1実施例)
図1は本発明による電気車制御装置の第1実施例の構成を示すブロック図である。
パンタグラフ17から供給される電圧は、電磁接触器9、10を通過した後フィルタリアクトル11、12、フィルタコンデンサ13、16によりノイズ除去され、インバータ装置1、2の正入力端に供給される。インバータ装置1、2は入力直流電圧を三相交流電圧に変換し、交流電動機7、8を駆動する。電磁接触器9、10は、事故あるいは車輌故障時に開放され、インバータ装置1、2への電力供給を遮断する。インバータ装置1、2の負入力端は入力電流検出器15、16を通り車輪及びレール(図示されず)を介して接地されている。
インバータ装置1、2と交流電動機7、8との間にはU相電流検出器3、5、W相電流検出器4、6が設けられ、検出された電流値は比較回路23aに入力される。比較回路(地絡検知手段)23aは、U相電流検出器3、5、W相電流検出器4、6により検出された電流値及び地絡電流検知セット値IS1(後述される)に基づいて、地絡検知信号GS1を出力する。
インバータ装置1は、半導体素子18と逆並列ダイオード20をそれぞれ接続した複数のスイッチング回路をブリッジ接続して構成される。又インバータ装置1は、インバータ制御回路(図示されず)からのゲート指令信号により、複数の半導体素子18がオン/オフ制御され、所望の大きさ及び周波数の3相交流電圧を発生する。故障検出部55aは、ゲート指令信号に応じて各半導体素子18が正常にオン/オフ動作しているか否か確認する。例えば故障検出部55aは、ある半導体素子18へのゲート指令信号がオンを示しているのにもかかわらず、当該半導体素子がオフのときのように、動作に不具合が生じている半導体素子を故障と判断する。このように故障した半導体素子が存在する場合、故障検出部55aは半導体素子故障信号MS1(例えばハイレベル信号)を開放処理部24aに出力する。インバータ装置2は、インバータ装置1と同様に構成されている。故障検出部55bも故障検出部55aと同様に構成されており、動作不良の半導体素子19が存在する場合に故障と判定し、半導体素子故障信号MS2を開放処理部24aに出力する。
開放処理部24aは、半導体素子故障信号MS1、MS2及び地絡検知信号GS1に基づいて、開放指令信号(例えばハイレベル信号)OS1、OS2を出力する。開放指令信号OS1により、電磁接触器9が開放すると共に、インバータ装置1を構成する複数の半導体素子18は全てOFF状態となる。又、開放指令信号OS2により、電磁接触器10が開放すると共に、インバータ装置2を構成する複数の半導体素子19は全てOFF状態となる。
次に、地絡電流検知セット値について説明する。
地絡電流検知セット値とは、地絡が発生したか否か判断するための電流基準値である。この地絡電流検知セット値を超えて電流が流れた場合、地絡発生と判断する。例えばインバータ装置と交流電動機の間で地絡が発生した場合、インバータ装置の出力側インダクタンス及び抵抗成分は、インバータ装置と地絡点との間の配線によるものだけとなる。
地絡が発生し半導体素子故障を検知したときに、電流検出器に流れ込む地絡電流Iは、インバータ装置の直流入力電圧と地絡点との電位差Eと、出力側配線あるいは交流電動機巻線のインダクタンスL及び抵抗成分R、半導体素子故障を検知するまでの時間tを用いて次式(1)から求まる。
I=E/R(1−ε−(R/L)*t) …(1)
すなわち、図2に示すような従来回路にて、地絡点22のように実験的に地絡を発生させ、各配線の抵抗成分R及びインダクタンスLを測定する。測定したR及びLを地絡電流の式(1)に代入し、地絡電流特性を推定する。この電流特性から例えばt=10μ秒で1000Aの電流が推定された場合、地絡電流検知セット値を1000Aとする。このようにして、インバータ装置と交流電動機の間で地絡が発生した場合の地絡電流検知セット値が決定される。
次に図1に示す電気車制御装置の第1実施例に関する動作を説明する。
例えばインバータ装置1と交流電動機7間のいずれかの相の配線で地絡が発生した場合、U相電流検出器3又はW相電流検出器4から大電流が検出される。比較回路23aでは、検出された大電流と地絡電流検知セット値IS1を比較し、セット値IS1を超える大電流が流れた場合は地絡発生を検知する。地絡が発生するとインバータ装置1の半導体素子18が一般に故障し、開放処理部24aは素子故障信号MS1を入力してインバータ装置1を停止する。
すなわち比較回路23aは、U相電流検出器3、5、W相電流検出器4、6により検出された電流値の内いずれか1つの電流値が地絡電流検知セット値IS1を超えている場合、地絡検知信号GS1(例えばハイレベル信号)を出力する。開放処理部24aは地絡検知信号GS1を入力すると、半導体素子故障信号MS1又はMS2を出力しているインバータ装置を停止する(全てのゲート信号をローレベルに落とす)と共に、対応する電磁接触器9又は10を開放状態とする。
以上のように、U相電流検出器又はW相電流検出器による地絡検知と素子故障を同時に検知すると、開放処理部24aは対応する電磁接触器を開き、故障したインバータ装置は直流入力側から自動開放される。
このような構成とすることにより、例えばインバータ装置1と交流電動機7の間で地絡が発生した場合に、インバータ装置1を自動開放し、インバータ装置1の再起動(後述される)及び拡大故障を防止することができる。
(第2実施例)
図3は本発明による電気車制御装置の第2実施例の構成を示すブロック図である。この第2実施例では、インバータ装置の入力電流値に基づいて地絡が検知される。
上記第1実施例と同様に、例えばインバータ装置1と交流電動機7の間で地絡が発生した場合、入力電流検出器15から大電流が検出される。比較回路23bでは、検出された大電流と地絡電流検知セット値IS2を比較し、セット値IS2を超える大電流が流れた場合は地絡発生を検知する。地絡が発生するとインバータ装置1の半導体素子18が一般に故障し、開放処理部24bは半導体素子故障を検知してインバータ装置1を停止する。
すなわち、地絡が発生した場合に比較回路23bは、電流検出器15により検出された電流値が地絡電流検知セット値IS2より大きい時、地絡検出信号GS2(例えばハイレベル信号)を出力し、電流検出器16により検出された電流値が地絡電流検知セット値IS2より大きい時、地絡検出信号GS3を出力する。
開放処理部24bは地絡検知信号GS2と半導体素子故障信号MS1の論理積(AND)を開放指令信号OS1として出力し、地絡検知信号GS3と半導体素子故障信号MS2の論理積を開放指令信号OS2として出力する。
従って、入力電流検出器15又は16による地絡検知と半導体素子故障を同時に検知すると、開放処理部24bは対応する電磁接触器を開き、故障したインバータ装置のゲート信号を全てローレベルに落としその動作を停止させる。
このような構成とすることにより、インバータ装置の直流入力側に設けられた入力電流検出器からでも、インバータ装置の交流側出力と交流電動機の間で地絡が発生したことを判断できる。故障したインバータ装置は自動開放され、インバータ装置の再起動及び拡大故障を防止することができる。
(第3実施例)
図4は本発明による電気車制御装置の第3実施例の構成を示すブロック図である。この第3実施例では、インバータ装置の入力電流値ならびに出力電流値に基づいて地絡を検知する構成、及び比較回路23及び開放処理部24の具体例を説明する。
比較器30a〜30d、論理和回路31a、31bは比較回路23cを構成し、論理積回路32a、32b、SRフリップフロップ35a、35b、反転回路53a、53b、論理積回路54a、54bは開放処理部24cを構成する。
比較器30a、30cは、インバータ装置1、2の入力電流と地絡電流検知セット値IS2をそれぞれ比較し、地絡電流セット値IS2を超える電流を検出した場合に、論理和回路31a、31bへ地絡検知信号を出力する。比較器30b、30dは、インバータ装置1、2の出力電流と地絡電流検知セット値IS1をそれぞれ比較し、地絡電流セット値IS1を超える電流を検出した場合に、論理和回路31a、31bへ地絡検知信号を出力する。
インバータ装置1側とインバータ装置2側は独立に地絡検知可能である。例えば、インバータ装置1側が地絡を検知し(論理和回路31a出力:ハイレベル)、同時に半導体素子故障信号MS1が出力されると、論理積回路32aによりSRフリップフロップ35aがセットされ、開放指令信号OS1が出力される。
このように、SRフリップフロップ35aがセットされ、出力端子Qからハイレベル信号が出力されると、反転回路53a及び論理積回路54aにより、SRフリップフロップ35aのリセット端子R側は、ローレベルに保持される。この結果、SRフリップフロップ35aは運転台リセットを受け付けない、あるいは無効とするため、開放指令OS1がクリアされることはない。この動作はインバータ装置2側についても同様である。すなわち、地絡と半導体故障の両方が検知されると(論理積回路32b出力:ハイレベル)、SRフリップフロップ35bがセットされ開放指令OS2が出力されるが、この開放指令OS2は運転台リセットが入力されてもクリアされない。
開放指令OS1が出力されると、半導体素子18がオフ状態となり、インバータ装置1が停止する。また電磁接触器9が開き、インバータ装置1は直流入力側の架線から切り離される。同様に、開放指令S2が出力されると、半導体素子19がオフ状態となり、インバータ装置2が停止する。また電磁接触器10が開き、インバータ装置2が直流入力側の架線から切り離される。
このように本実施例によれば、地絡と半導体故障が検知されると、インバータ装置が直流入力側の架線から自動的に切り離され、その後運転台リセット信号により開放指令がリセットされないことから、インバータ装置の再起動を防止できる。従って、インバータ装置を構成している半導体素子の拡大故障を防止することができる。
(第4実施例)
図5は本発明による電気車制御装置の第4実施例の構成を示すブロック図である。この第4実施例は交流き電システムに適用される電気車制御装置である。すなわち、この電気車制御装置は、パンタグラフ17からの交流電力を直流電力に変換するコンバータ装置36と、コンバータ装置36の直流出力を交流に変換して交流電動機47を駆動するインバータ装置37を含む。
交流電流検出器40、直流電流検出器41、インバータ出力電流検出器42から検出される電流値に基づいて、インバータ装置37により交流電動機47を駆動しているときに、コンバータ装置36から交流電動機47までの間で発生する地絡が、上記第1実施例〜第3実施例と同様の方法で検知される。地絡が発生するとコンバータ装置36の半導体素子48及びインバータ装置37の半導体素子50が故障し、その故障を検知するとコンバータ装置36及びインバータ装置37は停止される。
すなわち、比較回路23dは交流電流検出器40、直流電流検出器41、インバータ出力電流検出器42にて検出される電流値と、地絡電流検知セット値IS3とを比較し、地絡電流検知セット値IS3より大きな電流値を検出すると、対応する地絡検知信号GS4、GS5又はGS6を出力する。開放処理部24dは地絡検知信号GS4〜GS6のうち1つの信号及び半導体素子故障信号MSC又はMSIを同時に入力すると、開放指令信号OS3を出力する。この結果、電磁接触器38が開放状態となり、半導体素子48及び半導体素子50は全てOFF状態となり、コンバータ装置36及びインバータ装置37が停止する。
このように、交流電流検出器40又は直流電流検出器41又はインバータ出力電流検出器42による地絡検知と、半導体素子故障を同時に検知すると、開放処理部24dは電磁接触器38を開き、コンバータ装置36及びインバータ装置37を停止させ、以後運転台からのリセットは図4で説明したように受け付けない。
この第4実施例によれば、交流電流検出器40によりコンバータ装置36の直流側出力から交流電動機47までの間で発生する地絡を判断でき、直流電流検出器41及びインバータ出力電流検出器42により、インバータ装置37の出力と交流電動機47の間で発生する地絡を検知できる。地絡を検知すると、コンバータ装置36及びインバータ装置37は自動開放され、再起動による拡大故障を防止することができる。
尚、本実施例では、コンバータ装置とインバータ装置を含む電力変換装置が1つの交流電動機を駆動する構成となっているが、コンバータ装置とインバータ装置をそれぞれ含む複数の電力変換装置が複数の交流電動機を各々駆動する構成であってもよい。その場合、各電力変換装置には電流検出器40、41、42が図5と同様に設けられ、比較回路は各電流検出器により検出された電流値と地絡電流検知セット値IS1とを比較し、開放処理部は比較回路及び複数の故障検知部の検知結果に基づいて、架線と各電力変換装置間を独立に遮断する。
(第5実施例)
図6は本発明の第5実施例の概念を示す図である。
この第5実施例では、電気車制御装置の制御ソフトウェア部29から、複数の地絡電流検知セット値IS4〜IS6が比較回路に出力される。制御ソフトウェア部29は、複数の地絡電流検知セット値IS4〜IS6をそれぞれ任意の値に設定できる。
図7は図5で示した電気車制御装置に、第5実施例を適用した構成を示す。
制御ソフトウェア部29から、インバータ装置37の入力側地絡電流検知セット値IS4及び出力側地絡電流検知セット値IS5を任意の値に設定できる。又、制御ソフトウェア部29から、コンバータ装置36の入力側地絡電流検知セット値IS6を任意の値に設定できる。
又、この第5実施例を図1あるいは図3に示した電気車制御装置に適用し、地絡電流セット値IS1、IS2を任意に設定できる構成とすることができる。その場合、U相電流検出器3、5、W相電流検出器4、6、入力電流検出器15、16で検出する地絡以外の検知設定値が変更となった場合に、比較回路23a、23bのハードウェアを変更することなく、地絡電流検知セット値を任意に変更することができる。この地絡以外の検知設定値とは、例えばインバータ装置あるいはコンバータ装置を保護するための過電流保護電流設定値である。つまり、過電流保護回路(図示されず)にて、例えばU相電流及びW相電流の過電流保護電流設定値が当初800Aに設定され、地絡電流検知セット値が900Aに設定されていたものが、交流電動機変更などの理由から過電流保護電流設定値が900Aに変更された場合、地絡電流セット値も容易に1100A等の値に変更可能である。
(第6実施例)
図8は本発明による電気車制御装置の第6実施例の構成を示すブロック図である。この第6実施例は、図1又は図5のU相電流検出器3、5、W相電流検出器4、6、インバータ出力電流検出器42を使用し、半導体素子18、19、50が故障に至らないために、地絡電流検知セット値よりも低い電流値を検知して交流電動機を過電流から保護する。
比較回路23fは、図1のU相電流検出器3、5、W相電流検出器4、6、又は図5のインバータ出力電流検出器42等から得られる電流検出値が、交流電動機過電流保護設定値AMSを超えている場合、過電流検知信号GS7(例えばハイレベル信号)を出力する。この交流電動機過電流保護設定値AMSは、交流電動機の最大許容電流値に基づいて設定される値である。開放処理部24fは過電流検知信号GS7及び半導体素子故障信号MS3を入力すると、開放指令信号OS4を出力する。この結果、インバータ装置、コンバータ装置の動作が停止すると共に、対応する電磁接触器が開放状態となる。このように開放処理部24fは、交流電動機過電流検知信号GS7と半導体素子故障信号MS3を同時に検知した場合、電磁接触器9、10又は電磁接触器38及び39を開き、インバータ装置1、2又はインバータ装置36及びコンバータ装置36は架線から切り離され自動開放される。この開放状態は、運転台リセット信号によりリセットされることはない。
すなわち本第6実施例は、例えば図1あるいは図5の構成において、地絡電流検知セット値の代わりに、交流電動機過電流保護設定値を比較回路に設定する構成と等価である。このように地絡電流ではなく交流電動機過電流を検知することで、地絡検知のために比較回路を新たに設けることなく、つまり従来の過電流保護回路の比較回路を使用してインバータ装置及び/又はコンバータ装置の開放処理を行なうことができる。
以上の説明はこの発明の実施の形態であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができるものである。
本発明による電気車制御装置の第1実施例の構成を示すブロック図。 地絡電流の電流特性を求めるために使用される電気車制御装置の従来構成を示すブロック図。 本発明による電気車制御装置の第2実施例の構成を示すブロック図。 本発明による電気車制御装置の第3実施例の構成を示すブロック図。 本発明による電気車制御装置の第4実施例の構成を示すブロック図。 本発明の第5実施例の概念を示す図。 図5で示した電気車制御装置に、第5実施例を適用した構成を示す図。 本発明による電気車制御装置の第6実施例の構成を示すブロック図。
符号の説明
1、2…インバータ装置、3、5…U相電流検出器、4、6…W相電流検出器、7、8…交流電動機、9、10…電磁接触器、11、12…フィルタリアクトル、13、14…フィルタコンデンサ、15、16…入力電流検出器、17…パンタグラフ、18、19…半導体素子、20、21…逆並列ダイオード、23a〜23f…比較回路、24a〜24f…開放処理部、29…制御ソフトウェア部、30a〜30d…比較器、31a、31b…論理和回路、32a、32b…論理積回路、35a、35b…SRフリップフロップ、36、37…インバータ装置、38、39…電磁接触器、40…交流電流検出器、41…直流電流検出器、42…インバータ出力電流検出器42、43…フィルタリアクトル、44…フィルタコンデンサ、47…交流電動機、48…半導体素子、49、51…逆並列ダイオード、50…半導体素子、52…変圧器。

Claims (10)

  1. 架線からパンタグラフを介して供給される直流電力を交流電力に変換し、交流電動機を駆動する電気車制御装置において、
    複数の半導体素子を構成要素とし、前記複数の半導体素子を制御して前記直流電力を前記交流電力に変換する電力変換装置と、
    前記電力変換装置の前記交流電動機出力側に備えられた電流検出器と、
    前記電流検出器にて検知された電流値と基準値を比較し、該比較結果に基づいて、前記電力変換装置の前記交流電動機側配線の地絡を検知する地絡検知手段と、
    前記電力変換装置を構成している前記半導体素子の故障を検知する故障検知手段と、
    前記パンタグラフと前記電力変換装置の間に備えられた断流器と、
    前記地絡検知手段による地絡検知及び前記故障検知手段による故障検知が同時に発生した場合、前記断流器により架線と前記電力変換装置間を遮断する遮断手段と、
    を有したことを特徴とする電気車制御装置。
  2. 架線からパンタグラフを介して供給される直流電力を交流電力に変換し、交流電動機を駆動する電気車制御装置において、
    複数の半導体素子を構成要素とし、前記複数の半導体素子を制御して前記直流電力を前記交流電力に変換する電力変換装置と、
    前記電力変換装置の直流入力側に備えられた電流検出器と、
    前記電流検出器にて検出された電流値と基準値とを比較し、該比較結果に基づいて、前記電力変換装置の前記交流電動機側配線の地絡を検知する地絡検知手段と、
    前記電力変換装置を構成している前記半導体素子の故障を検知する故障検知手段と、
    前記パンタグラフと前記電力変換装置の間に備えられた断流器と、
    前記地絡検知手段による地絡検知及び前記故障検知手段による故障検知が同時発生した場合、前記断流器により架線と前記電力変換装置間を遮断する遮断手段と、
    を有したことを特徴とする電気車制御装置。
  3. 前記地絡検知手段の基準値を任意に設定する手段を更に有したことを特徴とする請求項1又は2記載の電気車制御装置。
  4. 前記遮断手段により前記架線と前記電力変換装置間が遮断され、前記電力変換装置を構成している前記半導体素子の動作が停止した後、電気車の運転台から入力される前記遮断手段による遮断状態を解除するリセット指令を無効とする手段を有したことを特徴とする請求項1又は2記載の電気車制御装置。
  5. 前記電気車制御装置は複数台の電力変換装置を有し、
    前記電流検出器、前記故障検知手段及び前記断流器は各電力変換装置について設けられ、
    前記地絡検知手段は各電流検出器により検出された電流値と前記基準値とを比較し、
    前記遮断手段は、前記地絡検知手段及び複数の故障検知手段の検知結果に基づいて、前記架線と各電力変換装置間を独立に遮断することを特徴とする請求項1又は2記載の電気車制御装置。
  6. 架線からパンタグラフを介して供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータ装置と、前記コンバータ装置の直流出力側に接続され、前記直流電力を交流電力に変換するインバータ装置とを含む電力変換装置を備え、前記インバータ装置により交流電動機を駆動する電気車制御装置において、
    前記インバータ装置の前記交流電動機出力側に備えられた第1電流検出器と、
    前記コンバータ装置と前記インバータ装置の間に備えられた第2電流検出器と、
    前記コンバータ装置の交流入力側に備えられた第3電流検出器と、
    前記第1乃至第3電流検出器にて検出された各電流値と基準値とを比較し、該比較結果に基づいて、前記電力変換装置の地絡を検知する地絡検知手段と、
    前記インバータ装置の故障を検知する第1故障検知手段と、
    前記コンバータ装置の故障を検知する第2故障検知手段と、
    前記パンタグラフと前記コンバータ装置の間に備えられた断流器と、
    前記地絡検知手段による地絡検知と、前記第1又は第2故障検知手段による故障検知が同時に発生した場合、前記断流器により架線と前記電力変換装置間を遮断する遮断手段と、
    を有したことを特徴とする電気車制御装置。
  7. 前記遮断手段により架線と前記電力変換装置間が遮断され、前記インバータ装置及びコンバータ装置の動作が停止した後、電気車の運転台から入力される前記遮断手段による遮断状態を解除するリセット指令を無効とする手段と、
    を有したことを特徴とする請求項6記載の電気車制御装置。
  8. 前記地絡検知手段は前記第1乃至第3電流検出器により検出された電流値と、第1乃至第3基準値とをそれぞれ比較し、
    前記第1乃至第3基準値をそれぞれ任意に設定する手段を更に有したことを特徴とする請求項6記載の電気車制御装置。
  9. 前記電気車制御装置は、コンバータ装置及びインバータ装置からそれぞれ構成される複数の電力変換装置を有し、
    前記第1乃至第3電流検出器、前記第1及び第2故障検知手段及び前記断流器は前記複数の電力変換装置のそれぞれについて設けられ、
    前記地絡検知手段は各電流検出器により検出された電流値と基準値とを比較し、
    前記遮断手段は、前記地絡検知手段及び前記複数の故障検知手段の検知結果に基づいて、架線と各電力変換装置間を独立に遮断することを特徴とする請求項6記載の電気車制御装置。
  10. 前記基準値は、前記交流電動機を過電流から保護するための保護電流値であることを特徴とする請求項1、2、6のうち1項記載の電気車制御装置。
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