JP4801628B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子ガバナ制御式エンジンまたはコモンレール制御式エンジンの技術、特に回転数検知手段と燃焼後の排気ガスの一部を吸気側に再循環させるEGR装置を備え、該EGR装置の再循環量を変更制御可能とするエンジンの制御装置の技術に関する。
従来、ディーゼル機関の燃料噴射装置において、電子ガバナ制御式またはコモンレール制御式のエンジンの制御装置にて燃料噴射量の調量を行う構成は周知となっている。そして、エンジンにて作業機を駆動し、この作業機の負荷率を求めることとした制御機構についても周知となっている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1では、コンバインの作業機負荷に関する制御機構について開示するものであり、作業機負荷が過剰になった場合には、オーバーロード警報を出力してオペレータに告知等させることとするものであり、作業機の負荷率(作業機にかかる負荷の大小を示す値)をオペレーティングのための情報として用いることとしている。この作業機の負荷率は、横軸を機関回転数N、縦軸をラック位置Rとする制御マップに基づいて求められるものであり、作業機に負荷が全くかからないときを負荷率0%、作業機に大きな負荷がかかり、エンジンが最大出力を発揮することになるときを負荷率100%(許容最大負荷)とするものである。図11において、Ridlは、エンジン単体での運転、即ち、エンジンと作業機とが動力的に切断された状態におけるアイドルラック位置を示すものであり、Rmaxは、制限ラック位置を示すものであり、機関の実回転数がNactのときには、アイドルラック位置Ra、制限ラック位置Rbがそれぞれ決定される。また、Ractは、Nactのときの実際のラック位置(実ラック位置)を示すものである。そして、アイドルラック位置Raと制限ラック位置Rbとのラック位置の幅を100%とし、これに対するアイドルラック位置Raと実ラック位置Ractとのラック位置の幅の割合を作業機の負荷率とするものである。つまり、
作業機の負荷率(%)
={(Ract−Ridl)/(Rmax−Ridl)}×100
として算出されるものである。
他方、ディーゼル機関につき、EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置を付加した構成を開示する文献も存在する(例えば、特許文献2参照。)。前記EGR装置は、排気通路と吸気通路の間に延びるEGR通路と、これを開閉するEGR制御弁を備えており、該EGR制御弁の開度(以下「EGR開度」という)を変更することにより、排気通路から吸気通路に還流される排気ガスの量を調節することができる。前記EGR開度の制御手段として、従来、エンジンの回転数検知手段より検知される実エンジン回転数と、前記実ラック位置によってEGR開度を演算する制御手段がある。
特開平8−238016号公報 特許第2759375号公報
しかし、従来の制御手段では、EGR装置の開閉をステッピングモータ等で行っているため、負荷が投入された際に、燃料噴射量が急激に変化すると、図12に示すようにEGR装置の応答遅れが発生して、瞬間的に黒煙が発生する。また、急激な外的負荷が繰り返し投入されたときに、EGR開度は目標EGR開度と同じ開度となった場合に開方向から閉方向の切り換え動作に入ることとなることから、図6(b)に示すようにEGRの作動遅れが発生する。この際、実EGR開度は開度が大きい(より開いている)状態で目標EGR開度とのずれを生じていることが多く、燃料噴射量が多いときにEGR開度が大きくなるため黒煙が発生しやすくなっていた。そこで本発明はかかる課題に鑑み、外的負荷が加わった場合であっても目標EGR開度と実EGR開度のずれを小さくし、黒煙の発生を防止することを可能とする電子ガバナ制御式エンジンを提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、回転数設定手段と、回転数検知手段と、燃焼後の排気ガスの一部を吸気側に再循環させるEGR装置と、エンジン制御装置を備え、該EGR装置の再循環量を変更制御可能とするエンジンの制御装置において、負荷が投入されたと判断した場合、該EGR装置を閉じる方向に作動するように制御し、負荷の投入と減少が、所定時間内で繰り返された時は、EGR装置が閉じる速度はそのままで、EGR装置が開く速度のみを遅くするものである。
請求項2においては、請求項1に記載のエンジンの制御装置において、実回転数を検知し、該実回転数の変化量が設定値以上である場合に、負荷が投入されたと判断するものである。
請求項3においては、請求項1に記載のエンジンの制御装置において、実回転数と、目標回転数より負荷を演算し、該負荷の変化量が設定値以上である場合に、負荷が投入されたと判断するものである
請求項4においては、請求項1に記載のエンジンの制御装置において、ニードルリフト量を検知し、該ニードルリフト量の変化量が設定値以上である場合に、負荷が投入されたと判断するものである。
請求項5においては、請求項1に記載のエンジンの制御装置において、燃料噴射圧力を検知し、該燃料噴射圧力の変化量が設定値以上である場合に、負荷が投入されたと判断するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、回転数設定手段と、回転数検知手段と、燃焼後の排気ガスの一部を吸気側に再循環させるEGR装置と、エンジン制御装置を備え、該EGR装置の再循環量を変更制御可能とするエンジンの制御装置において、負荷が投入されたと判断した場合、該EGR装置を閉じる方向に作動するように制御し、負荷の投入と減少が、所定時間内で繰り返された時は、EGR装置が閉じる速度はそのままで、EGR装置が開く速度のみを遅くするので、低EGR側の時間が長くなり、急な燃料噴射量の増加による黒煙の発生を防止できる。
請求項2においては、請求項1に記載のエンジンの制御装置において、実回転数を検知し、該実回転数の変化量が設定値以上である場合に、負荷が投入されたと判断するので、負荷の投入が実回転数の変化量により瞬時に判断でき、EGRを閉じる制御も、従来より速く行うことができ、燃料噴射量とEGR開度とのずれを防止して、黒煙を抑制することができるのである。
請求項3においては、請求項1に記載のエンジンの制御装置において、実回転数と、目標回転数より負荷を演算し、該負荷の変化量が設定値以上である場合に、負荷が投入されたと判断するので、負荷の投入が負荷の変化量により瞬時に判断でき、EGRを閉じる制御も、従来より速く行うことができ、燃料噴射量とEGR開度とのずれを防止して、黒煙を抑制することができるのである。
請求項4においては、請求項1に記載のエンジンの制御装置において、ニードルリフト量を検知し、該ニードルリフト量の変化量が設定値以上である場合に、負荷が投入されたと判断するので、負荷の投入がニードルリフト量の変化量により瞬時に判断でき、EGRを閉じる制御も、従来より速く行うことができ、燃料噴射量とEGR開度とのずれを防止して、黒煙を抑制することができるのである。
請求項5においては、請求項1に記載のエンジンの制御装置において、燃料噴射圧力を検知し、該燃料噴射圧力の変化量が設定値以上である場合に、負荷が投入されたと判断するので、負荷の投入が燃料噴射圧力の変化量により瞬時に判断でき、EGRを閉じる制御も従来より速く行うことができ、燃料噴射量とEGR開度とのずれを防止して、黒煙を抑制することができるのである。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の制御機構を適用可能な装置構成について示すブロック図である。図2は本発明の制御機構が適用される燃料噴射ポンプの構成例について示す図である。
図3は実施例1にかかる制御マップについて示す図である。図4は黒煙抑制制御の流れを示すフローチャート図である。図5はラック位置と時間の関係を示すグラフ図である。
図6は(a)急負荷を投入した際のEGR開度と時間の関係を示すグラフ図(b)急負荷を投入した際のラック位置と時間の関係を示すグラフ図である。図7は(a)急負荷を投入した際のエンジン回転数と時間の関係を示すグラフ図(b)急負荷を投入した際の負荷と時間の関係を示すグラフ図である。
図8は実施例2にかかるコモンレール式燃料噴射装置の構成を示す図である。図9は実施例2にかかるEGR装置の制御装置について示すブロック図である。図10はユニットインジェクタ式燃料噴射装置の制御装置について示すブロック図である。
図11は従来の制御機構において用いられている制御マップについて示す図である。図12はEGR開度と時間の関係を示すグラフ図である。図13はラック位置と時間の関係を示すグラフ図である。
図1に示すごとく、本発明の制御機構は、エンジン1にて作業機2を駆動する構成について適用されるものである。
また、エンジン1と作業機2は、駆動軸3により駆動連結される。また、エンジン1には、燃料噴射ポンプ30より燃料が供給される。また、燃料噴射ポンプ30は、前記エンジン1のクランク軸の回転により駆動される。
エンジン1には、EGR装置6が搭載されている。このEGR装置6は、排気ガスの一部を吸気系に戻し、混合気が燃焼する時の最高温度を低くしてNOxの生成量を抑えるものであり、具体的には、排気マニホールドと吸気マニホールドとの間に連通管を設け、該連通管の途中にEGRバルブを設け、該EGRバルブを電磁比例弁等で構成して、制御手段となる制御装置5と接続し、該制御装置5によりEGRバルブの開度を制御して、排ガスの一部を連通管を介して吸気系に戻すことを可能に構成している。また、エンジン1には、オイルパンに貯留した潤滑油の温度を検知する油温センサ7と、冷却水の温度を検知する冷却水温センサ8が取り付けられ、該油温センサ7と冷却水温センサ8は制御装置5と接続されている。そして、制御装置5は、これら油温センサ7や冷却水温センサ8等の検知情報や、後述するエンジンの負荷率91に基づき、EGR装置6を制御する。つまり、EGR制御弁の開度(EGR開度)の調整等を行う。
また、燃料噴射ポンプ30には、電子ガバナ装置4により燃料噴射量(吐出量)が制御され、該電子ガバナ装置4はラックアクチュエータ11、ラック位置センサ12、回転数センサ13等を備え、それぞれ制御装置5と接続されている。ラックアクチュエータ11は、燃料噴射量を調量するコントロールラック14を動作させるものであり、このコントロールラック14の位置(以下、「ラック位置」とする)が、ラック位置センサ12によって検知される。そして、このラック位置センサ12の検知情報が制御装置5へ送信され、該制御装置5では、ラック位置や回転数等に基づいて後述のエンジンの負荷率91の算出が行われる。
この電子ガバナ装置4は、例えば、図2に示すごとく構成されるものであり、燃料噴射ポンプ30の側方に付設されるハウジング31に、ソレノイド等からなるラックアクチュエータ11、ラック位置検知手段であるラック位置センサ12、回転数検知手段である回転数センサ13が設けられ、これらが前記制御装置5と接続されるものとしている。前記ラックアクチュエータ11は、レバー35、及びリンク34を介してコントロールラック14と連動連結され、該コントロールラック14は制御スリーブと噛合し、該制御スリーブは燃料噴射ポンプ30のプランジャ33の外周に設けられ、ラックアクチュエータ11の作動により、コントロールラック14が摺動され、制御スリーブとプランジャ33が回転され、該プランジャ33に設けたプランジャリードの位置が燃料の吸入ポートに対して変更されることにより、燃料の噴射量が調量されるようになっている。
また、前記制御装置5には、アクセル位置の検知手段、つまり回転数設定手段17や、キースイッチ等の始動手段18と接続され、設定回転数信号や、始動操作検知信号が入力されるようになっている。
また、制御装置5には表示パネル21を接続可能としており、該表示パネル21には油圧や水温等の表示部や作業機負荷率モニタ22が備えられ、該作業機負荷率モニタ22には、後述のエンジンの負荷率91が表示されるようになっている。これにより、出荷前の調整時や走行車両にこのエンジンを搭載した場合などでは、オペレータは、エンジンの負荷率91を確認できるようになっている。
次に、負荷率Lの算出方法について説明する。負荷率Lは目標ラック位置Rsetと目標エンジン回転数Nsetから求める。即ち、目標ラック位置とは、回転数設定手段により目標エンジン回転数Nsetを設定した時の無負荷時のラック位置である。従って、負荷時のラック位置(実ラック位置)を無負荷時のラック位置(目標ラック位置Rset)で除することにより負荷率L2を求めることができる。また、負荷時(実回転数)の回転数を無負荷時の回転数で除することによっても負荷率L2を求めることもできる。
図3に示す制御マップは、横軸をエンジンの回転数N、縦軸をラック位置Rとするものである。この制御マップには、目標エンジン回転数Nsetに応じた制限ラック位置を決定すべく制限ラック位置特性線Rmaxが記憶され、同じく、目標エンジン回転数Nsetに応じたアイドルラック位置を決定すべくアイドルラック位置特性線Ridlが記憶されている。これにより、目標エンジン回転数がNsetのときの制限ラック位置Rbと、アイドルラック位置Raとが決定される。アイドルラック位置特性線Ridlは、エンジン単体でエンジンを駆動する場合において、エンジンをアイドル運転する際に用いられるラック位置を決定するためのものであり、このアイドルラック位置特性線Ridlによって決定されるラック位置が、「アイドルラック位置」とされる。制限ラック位置特性線Rmaxは、ラック位置の上限値として設定されるものであり、当該制限ラック位置特性線Rmaxを超えてラック位置が設定されることはない。つまり、制限ラック位置特性線Rmaxは、燃料の噴射量の上限値を決定するものである。
そして、目標エンジン回転数がNsetのときのエンジンの負荷率L2は、
エンジンの負荷率(%)
=(Nact/Nset)×100
より算出される。
次に、EGR開度の制御手段について説明する。目標エンジン回転数Nsetに対応するアイドルラック位置Raと出力補正後の制限ラック位置Rbと目標ラック位置Rsetより前記負荷率L2を演算して、該負荷率L2と前記目標エンジン回転数Nsetから、EGR開度マップを用いてEGR開度を演算してEGR開度を制御するものである。このように構成することにより、前記制限ラック位置特性線が、例えば、エンジン出荷時の個々のエンジンの出力調整において規定出力に対して過不足があった場合などに補正をかけられる場合においても、実ラック位置と実回転数から負荷率を演算するだけで、出力補正に応じたEGR開度を演算することができ、EGR開度と出力の関係におけるずれを防止することができる。
また、目標ラック位置Rsetの平均値である平均目標ラック位置Rave2と目標エンジン回転数Nsetの所定時間における平均値である平均目標エンジン回転数Nave2から負荷率をもとめることができる。負荷率の計算方法は前記同様であり、目標ラック位置Rsetの代わりに平均目標ラック位置Raveを、目標エンジン回転数Nsetの代わりに平均目標エンジン回転数Naveを代入することによって負荷率を求めることができる。前記平均目標ラック位置Raveは所定時間の平均値であるので瞬間的に負荷がかかり異常値が検出された場合でも、平均化することで安定した演算が可能となる。また、前記平均目標エンジン回転数Naveは所定時間の平均値であるので瞬間的に異常値が検出された場合でも、平均化することで安定した演算が可能になる。
次に、本発明にかかるEGR制御について図4のフローチャートの流れに沿って説明する。まず、エンジン1に急激な負荷が投入されているか否かの判断を行う(ステップS10)。急激な負荷が投入されていると判断した場合には、黒煙の発生を抑制するEGR制御及び噴射量制御を行う(ステップS20)。前記EGR制御及び噴射量制御を行った後再びステップS10の判断を行う。ステップS10の判断で急激な負荷が投入されていないと判断した場合には、正常運転時であると判断し、ループ処理を抜けて前記負荷率L2と前記目標エンジン回転数Nsetから、EGR開度マップを用いてEGR開度を演算してEGR開度を制御する(ステップS30)。
次に、急激な負荷が投入されているか否かの判断手法について説明する。前記目標ラック位置Rsetと実ラック位置Ractの偏差が設定値以上であるならば、負荷が投入されたと判断する。即ち、目標ラック位置Rsetとは、回転数設定手段により目標エンジン回転数Nsetを設定した時の無負荷時のラック位置であり、実ラック位置Ractは実際のラック位置であることから、急激な負荷が発生した場合に目標エンジン回転数Nsetの急激な変化するのに追随して目標ラック位置Rsetは急激に変化するものの、実ラック位置Ractは目標ラック位置Rsetに対して遅れて変化するため、目標ラック位置Rsetと実ラック位置Ractの値が乖離する。この偏差を計測して一定値以上になった場合に急激な負荷が投入されたと判断するものである。
また、急激な負荷が投入されているか否かの判断手法として、前記目標ラック位置Rsetの変化量が設定値以上であるならば、負荷が投入されたと判断する手法がある。すなわち、目標ラック位置Rsetとは、回転数設定手段により目標エンジン回転数Nsetを設定した時の無負荷時のラック位置であるから、急激な負荷を投入した場合に目標エンジン回転数Nsetが急激に変化するのに追随して目標ラック位置Rsetも急激に変化する。そこで、目標ラック位置Rsetの単位時間当たりの変化量が設定値以上になった場合に急激な負荷が投入されたと判断するものである。
また、急激な負荷が投入されているか否かの判断手法として、前記プランジャ33の回転角度の単位時間当たりの変化量が設定値以上であるならば、負荷が投入されたと判断する手法がある。前記燃料噴射ポンプ30のプランジャ33の近傍または制御スリーブの近傍等に回転角度を検知するセンサ54(図1参照)を配置し、制御装置5と接続している。プランジャ33の回転角度によって燃料の噴射量を決定しており、負荷がかかるとプランジャ33の回転角度を変化させて燃料の噴射量を変化させることから、プランジャの回転角度の変化量をプランジャ33の回転角度を検知する角度センサで計測して、前記プランジャ33の回転角度の単位時間当たりの変化量が設定値以上であるならば、急激な負荷が投入されたと判断するものである。
次に、黒煙抑制制御の方法について説明する。前記ステップS10において、急激な負荷が投入されていると判断した場合には、前記コントロールラック14が目標位置まで移動する速度が遅くなるように制御する。前記EGR装置6はステッピングモータで開閉する形式を取っているため、負荷が投入された瞬間から開く方向へ駆動した場合に、ラック位置との差が生じることとなる。従来は、図13に示すように実ラック位置Ractは急激な負荷がかかった際に瞬時に変化していたため、燃料噴射ポンプ4からの燃料噴射量に対する給気(酸素)量が不足することとなり、不完全燃焼の黒煙が発生することとなっていた。そこで、本実施例では図5に示すように、実ラック位置Ractを一定位置Aまで移動させて、その後前記実ラック位置Ractを緩やかに変化させるものである。このように構成することにより、負荷の投入時にコントロールラック14の移動速度が遅くなることにより、燃料噴射量の増加速度も抑えられ、黒煙を抑制することができる。
また、前記ステップS10において、急激な負荷が投入されていると判断した場合には、前記EGR装置6を閉じ方向に作動させる。すなわち、従来ならば、図6(a)、図6(b)及び図7(b)に示すように、負荷を投入した際(T1)、目標ラック位置Rsetが上昇して、燃料噴射量が急激に上昇したときにEGR装置6を閉じる方向にすなわち目標EGR開度を減少する方向に制御していた。ところが目標EGR開度を減少する方向に制御しても、実EGR開度はステッピングモータで作動しているため、減少する方向に制御する時点(T1)では目標EGR開度より小さい。そのため、EGR開度を増加する方向へステッピングモータを作動しつづけて、目標EGR開度と同じ値になった時点(T2)から減少に転じることとなる。しかし、目標EGR開度の減少は急激であることから、今度は実EGR開度が目標EGR開度の減少に追従することができず、実EGR開度のほうが、目標EGR開度よりも大きくなってしまっており、黒煙の発生の原因となっていた。そこで、本実施例では、図6(a)に示すように前記EGR装置6を目標EGR開度が減少に転じた時点(T1)より閉じ方向に作動させる。このように構成することにより、EGR装置6を閉じる制御を従来よりも速く行うことができるものである。
また、急激な負荷が投入されていると判断した場合に、EGR装置6が開く速度のみを遅くなるように制御する。この制御は、急激な負荷を所定時間内に繰り返し投入した際に、EGR開度の増加する(高EGRになる)方向へ移動しにくくすることにより、EGR開度の低い(低EGR)時間を長くして、急な燃料噴射量の増加による黒煙の発生を抑制するものである。図6(b)及び図7(b)に示すように、急激な負荷を繰り返し投入した際、負荷の投入にあわせて目標ラック位置は上昇し、燃料噴射量が増加する。また、実ラック位置は目標ラック位置に対して遅れて変化する。一方、図7(a)に示すように、実エンジン回転数は負荷投入後に増加し、新たな負荷が投入されると減少する。
前記EGR装置の目標EGR開度はエンジン回転数の増加に伴い増加し、エンジン回転数の減少に伴い減少するが、実際のEGRの挙動は目標EGR開度と一致しないので、燃料噴射ポンプからの燃料噴射量に対してEGR装置からの給気量が整合しないため、必要以上の排気が流入し、酸素が不足し不完全燃焼して黒煙が発生することとなる。そこで、図6(a)に示すように、負荷投入後に回転数が増加し、次に負荷が減少する時にEGR装置を開く速度を遅くすることで、EGR開度の低い時間が長くなり、急な燃料噴射量の増加による黒煙の発生を抑制することができる。
前記黒煙抑制制御方法は、それぞれの方法を単独で使用するだけでなく、例えばラックが目標位置まで移動する速度が遅くなるようにする制御とEGRが開く速度のみを遅くなるようにする制御を同時に使用することも可能である。
また、前記EGR装置を備える電子ガバナ制御式エンジンがコモンレール式燃料噴射装置の場合、つまり、コモンレール内に一定圧力で蓄圧した燃料を制御装置109により制御されたインジェクタ107の電磁弁の開閉により噴射するコモンレール式燃料噴射装置を具備する電子ガバナ制御式エンジンである場合におけるEGR開度の制御手段について説明する。
図8は燃料噴射装置の構成について示すものである。燃料タンク111内の燃料は、フィードポンプ110によりくみ上げられ、サプライポンプ101へ供給される。サプライポンプ101は、カム軸121の回転により複数のプランジャ102a・102b・102cを独立して上下摺動させるインライン型に構成されている。各プランジャ102a・102b・102cが摺動されるシリンダ122a・122b・122cでは、電磁弁103a・103b・103cを介して燃料が吸入される。前記電磁弁103a・103b・103cでは、コントローラ109(電子制御ユニット)による制御により、内部の弁の開閉が行われ、シリンダ122a・122b・122c内への燃料供給の有無の切り換えが行われる。また、各シリンダ122a・122b・122cでは、それぞれ高圧管104a・104b・104cを介してコモンレール106と接続されており、各シリンダ122a・122b・122cより吐出される高圧燃料は、高圧管104a・104b・104cを介してコモンレール106へ供給され、コモンレール106内において、燃料の蓄圧が行われる。
また、エンジンの各気筒には、インジェクタ107a・107b・107cが設けられており、各インジェクタ107a・107b・107cは、それぞれ高圧管108a・108b・108cを介してコモンレール106と接続されている。これにより、コモンレール106内の燃料が高圧管108a・108b・108cを介してインジェクタ107a・107b・107cへ供給され、各インジェクタ107a・107b・107cのノズルより燃料の噴射が行われる。尚、各インジェクタ107a・107b・107cには電磁弁が設けられており、該電磁弁のニードルの開閉制御を前記コントローラ109にて行うことにより、噴射制御を行う。
以上のように、サプライポンプ101と、コモンレール106とが、複数の高圧管104a・104b・104cにて接続される構成としている。そして、前記コモンレール106と各高圧管104a・104b・104cとの接続部には、それぞれ各高圧管104a・104b・104c内からコモンレール106内へ向かう燃料の流れを規制する規制手段としての逆止弁機構105a・105b・105cが設けられる構成としている。前記逆止弁機構105a・105b・105cは、各高圧管104a・104b・104c内からコモンレール106内へ向かう燃料の流れを許容し、これにより、サプライポンプ101からコモンレール106への燃料の供給が行われるものとしている。一方、前記逆止弁機構105a・105b・105cは、コモンレール106内から各高圧管104a・104b・104c内へ向かう燃料の流れを規制する。これにより、例えば、高圧管104aが破損してしまった場合においても、破損箇所からコモンレール106内の燃料の流出を防止することができる。
このようなコモンレール式燃料噴射装置を具備する電子ガバナ制御式エンジンにおいてEGR開度の制御手段について説明する。図9に示すように、コモンレール式燃料噴射装置においてはコントローラ(制御装置)109による制御により噴射制御を行うため、ラック位置センサは存在せず、回転数センサ13の他にコモンレールの圧力(燃料噴射圧力)を検知する燃料噴射圧力センサ152が入力側に接続されている。燃料噴射量はノズルの「開」時間と噴射圧により求めることができる。なお、コモンレールを用いずにユニットインジェクタ107を用いた場合には、図10に示すように、電磁弁のニードルのリフト量を検知するニードルリフト量センサ153を配置して、リフト量により燃料噴射量を検知することもできる。本実施例では、回転数センサ13によって検知した実エンジン回転数と各種センサによって検知した測定値によってEGR開度を計算するものである。
前記EGR開度の制御は、横軸を実エンジン回転数、縦軸を燃料噴射量とし、燃料噴射量と実エンジン回転数とEGR開度との関係を示すマップが記憶手段に記憶されている。コモンレール式燃料噴射装置では電子制御されたインジェクタ107の電磁弁の開閉により燃料噴射量を決定することから、燃料噴射量は「開」時間の合計と噴射圧力とにより演算することが可能となっている。この燃料噴射量は負荷が大きくなると増加し、負荷が減少すると燃料噴射量も減少させるように制御するものであるから、前記燃料噴射量から、出力補正後の出力に対しても適正なEGR開度を算出できる。このように構成することにより、出力補正を実施した場合、燃料噴射量と回転数から、出力補正前のEGR開度を演算して、出力補正後にそのEGR開度で制御し、出力の関係におけるずれを防止する。
また、前記EGR開度の制御は、燃料噴射量の代わりに、燃料噴射時間を検知または演算することで、出力補正後においてずれのないEGR開度を求めて制御することもできる。即ち、燃料噴射時間は設定回転数と実回転数等により演算される。そして、横軸を実エンジン回転数、縦軸を燃料噴射時間とし、燃料噴射時間と実エンジン回転数NactとEGR開度との関係を表すEGR開度マップが記憶手段に読み込まれている。そして、演算した燃料噴射時間と実エンジン回転数と出力補正前のマップからEGR開度を演算して、出力補正後において前記演算したEGR開度に制御するのである。このように構成することにより、出力補正を実施した場合、燃料噴射時間と回転数から、出力補正に応じたEGR開度を演算することができ、EGR開度と出力の関係におけるずれを防止する。
また、前記EGR開度の制御は、燃料噴射量の代わりに、ニードルのリフト量を検知することで、出力補正後においてずれのないEGR開度を求めて制御することもできる。即ち、ニードルのリフト量はインジェクタ107に設けた距離センサ153により検知される。そして、横軸を実エンジン回転数、縦軸をニードルのリフト量とし、ニードルのリフト量と実エンジン回転数NactとEGR開度との関係を表すEGR開度マップが記憶手段に読み込まれている。そして、演算したニードルのリフト量と実エンジン回転数と出力補正前のマップからEGR開度を演算して、出力補正後において前記演算したEGR開度に制御するのである。このように構成することにより、出力補正を実施した場合、ニードルのリフト量と回転数から、出力補正に応じたEGR開度を演算することができ、EGR開度と出力の関係におけるずれを防止する。
次に、本発明にかかるEGR制御について図4のフローチャートの流れに沿って説明する。まず、エンジンに急激な負荷が投入されているか否かの判断を行う(ステップS10)。急激な負荷が投入されていると判断した場合には、黒煙の発生を防止するEGR制御及び噴射量制御を行う(ステップS20)。前記EGR制御を行った後再びステップS10の判断を行う。ステップS10の判断で急激な負荷が投入されていないと判断した場合には、正常運転時であると判断し、ループ処理を抜けてEGR開度を求める(ステップS30)。
次に、急激な負荷が投入されているか否かの判断手法について説明する。まず、前記実エンジン回転数Ractの変化量が設定値以上であるならば、負荷が投入されたと判断することができる。すなわち、前記実エンジン回転数Nactは急激な負荷を投入した場合には、急激に減少することから、実エンジン回転数Nactが設定値以上になった場合に急激な負荷が投入されたと判断するものである。
また、前記実エンジン回転数Nactと、目標エンジン回転数Nsetより負荷を演算し、該負荷の変化量が設定値以上であるならば、負荷が投入されたと判断することもできる。すなわち、実エンジン回転数Nactと、目標エンジン回転数Nsetとの偏差が大きくなればなるほど負荷の量が増大することから、実エンジン回転数Nactと、目標エンジン回転数Nsetから負荷を演算し、該負荷の変化量が設定値以上になった場合に、急激な負荷が投入されたと判断するものである。
また、ニードルのリフト量を検知し、該ニードルのリフト量の変化量が設定値以上であるならば、負荷が投入されたと判断することもできる。即ち、ニードルのリフト量はインジェクタ107に設けた距離センサ153により検知される。前記ニードルのリフト量はコントローラ109によって制御されており、リフト量により燃料噴射量を検知することができることから、負荷が投入されたことにより燃料噴射量が減少すると、ニードルのリフト量も減少する。そこで、前記ニードルリフト量の変化量が設定値以上になった場合に、急激な負荷が投入されたものと判断するものである。
また、燃料噴射圧力の変化量が設定値以上であるならば、負荷が投入されたと判断することもできる。すなわち前記コモンレール式燃料噴射装置では燃料噴射量はノズルの「開」時間と噴射圧により求めることができることから、負荷が投入されたことにより燃料噴射量が減少するとともに前記燃料噴射圧力は減少する。そこで前記燃料噴射圧力の変化量を燃料噴射圧力センサ152により検知して、燃料噴射圧力の変化量が設定値以上になった場合に、急激な負荷が投入されたものと判断するものである。
次に、黒煙抑制制御について説明する。前記ステップS10において、急激な負荷が投入されていると判断した場合には、前記EGR装置6を閉じ方向に作動させる。すなわち、従来ならば、図6(a)及び図7(b)に示すように、負荷を投入した際(T1)、燃料噴射量が急激に上昇したときにEGR装置6を閉じる方向にすなわち目標EGR開度を減少する方向に制御していた。ところが目標EGR開度を減少する方向に制御しても、実EGR開度はステッピングモータで作動しているため、減少する方向に制御する時点(T1)では目標EGR開度より小さい。そのため、EGR開度を増加する方向へステッピングモータを作動しつづけて、目標EGR開度と同じ値になった時点(T2)から減少に転じることとなる。しかし、目標EGR開度の減少は急激であることから、今度は実EGR開度が目標EGR開度の減少に追従することができず、実EGR開度のほうが、目標EGR開度よりも大きくなってしまっており、黒煙の発生の原因となっていた。そこで、本実施例では、図6(a)に示すように前記EGR装置6を目標EGR開度が減少に転じた時点(T1)より閉じ方向に作動させる。このように構成することにより、EGR装置6を閉じる制御を従来よりも速く行うことができるものである。
また、急激な負荷が投入されていると判断した場合に、EGRが開く速度のみを遅くなるように制御する。この制御は、急激な負荷を所定時間内に繰り返し投入した際に、EGR開度が高EGR側に移動しにくくすることにより、低EGR側の時間を長くして、急な燃料噴射量の増加による黒煙の発生を抑制するものである。すなわち、負荷投入後に回転数が増加し次に負荷が減少する時に、図6(a)に示すように、EGR装置を開く速度を遅くすることで、低EGR側の時間が長くなり、急な燃料噴射量の増加による黒煙の発生を抑制することができる。
以上のように、本発明にかかる電子ガバナ制御式エンジンは、回転数設定手段17と、回転数検知手段13と、ラック位置検知手段12と、燃焼後の排気ガスの一部を吸気側に再循環させるEGR装置6と、エンジン制御装置5を備え、該EGR装置6の再循環量を回転数に応じて変更制御可能とする電子ガバナ制御式エンジンにおいて、実回転数Nactと、電子ガバナ装置の実ラック位置Ractを検知し、目標回転数Nsetより目標ラック位置Rsetを演算し、該目標ラック位置Rsetと実ラック位置Ractの偏差が設定値以上であるならば、負荷が投入されたと判断し、EGR装置6を閉じ方向に作動するように制御したものである。このように構成することにより、負荷の投入が目標ラック位置と実ラック位置の偏差により瞬時に判断でき、EGRを閉じる制御も従来より速く行うことができ、燃料噴射量とEGR開度とのずれを防止して、黒煙を抑制することができる。
また、実回転数Nactを検知し、目標回転数Nsetより目標ラック位置Ractを演算し、該目標ラック位置Rsetの変化量が設定値以上あるであるならば、負荷が投入されたと判断し、EGR装置6を閉じ方向に作動するように制御することもできる。このように構成することにより、負荷の投入が目標ラック位置の変化量により瞬時に判断でき、EGRを閉じる制御も従来より速く行うことができ、燃料噴射量とEGR開度とのずれを防止して、黒煙を抑制することができる。
また、燃料噴射ポンプのプランジャ33の回転角度を検知し、該プランジャ33の回転角度の変化量が設定値以上であるならば、負荷が投入されたと判断し、EGR装置を閉じ方向に作動するように制御したものである。このように構成することにより、負荷の投入がプランジャ33の回転角度の変化量により瞬時に判断でき、EGRを閉じる制御も従来より速く行うことができ、燃料噴射量とEGR開度とのずれを防止して、黒煙を抑制することができる。
また、回転数設定手段17と、回転数検知手段13と、燃焼後の排気ガスの一部を吸気側に再循環させるEGR装置6と、エンジン制御装置109を備え、該EGR装置の再循環量を回転数に応じて変更制御可能とする電子ガバナ制御式エンジンにおいて、実エンジン回転数Nactを検知し、該実エンジン回転数Nactの変化量が設定値以上であるならば、負荷が投入されたと判断し、EGR装置を閉じ方向に作動するように制御したものである。このように構成することにより、負荷の投入が実回転数の変化量により瞬時に判断でき、EGRを閉じる制御も従来より速く行うことができ、燃料噴射量とEGR開度とのずれを防止して、黒煙を抑制することができる。
また、実回転数と、目標回転数より負荷を演算し、該負荷の変化量が設定値以上であるならば、負荷が投入されたと判断し、EGR装置を閉じ方向に作動するように制御したものである。このように構成することにより、負荷の投入が負荷の変化量により瞬時に判断でき、EGRを閉じる制御も従来より速く行うことができ、燃料噴射量とEGR開度とのずれを防止して、黒煙を抑制することができる。また、ニードルリフト量を検知し、該ニードルリフト量の変化量が設定値以上であるならば、負荷が投入されたと判断し、EGR装置を閉じ方向に作動するように制御したものである。このように構成することにより、負荷の投入がニードルリフト量の変化量により瞬時に判断でき、EGRを閉じる制御も従来より速く行うことができ、燃料噴射量とEGR開度とのずれを防止して、黒煙を抑制することができる。また、燃料噴射ポンプのプランジャの回転角度を検知し、該プランジャの回転角度の変化量が設定値以上であるならば、負荷が投入されたと判断し、EGR装置を閉じ方向に作動するように制御したものである。このように構成することにより、負荷の投入が燃料噴射圧力の変化量により瞬時に判断でき、EGRを閉じる制御も従来より速く行うことができ、燃料噴射量とEGR開度とのずれを防止して、黒煙を抑制することができる。
本発明の制御機構を適用可能な装置構成について示すブロック図。 本発明の制御機構が適用される燃料噴射ポンプの構成例について示す図。 実施例1にかかる制御マップについて示す図。 黒煙抑制制御の流れを示すフローチャート図。 ラック位置と時間の関係を示すグラフ図。 (a)急負荷を投入した際のEGR開度と時間の関係を示すグラフ図(b)急負荷を投入した際のラック位置と時間の関係を示すグラフ図。 (a)急負荷を投入した際のエンジン回転数と時間の関係を示すグラフ図(b)急負荷を投入した際の負荷と時間の関係を示すグラフ図。 実施例2にかかるコモンレール式燃料噴射装置の構成を示す図。 実施例2にかかるEGR装置の制御装置について示すブロック図。 ユニットインジェクタ式燃料噴射装置の制御装置について示すブロック図。 従来の制御機構において用いられている制御マップについて示す図。 EGR開度と時間の関係を示すグラフ図。 ラック位置と時間の関係を示すグラフ図。
Ra アイドルラック位置
Rb 制限ラック位置
Ract 実ラック位置
Nact 実エンジン回転数

Claims (5)

  1. 回転数設定手段と、回転数検知手段と、燃焼後の排気ガスの一部を吸気側に再循環させるEGR装置と、エンジン制御装置を備え、該EGR装置の再循環量を変更制御可能とするエンジンの制御装置において、負荷が投入されたと判断した場合、該EGR装置を閉じる方向に作動するように制御し、負荷の投入と減少が、所定時間内で繰り返された時は、EGR装置が閉じる速度はそのままで、EGR装置が開く速度のみを遅くすることを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 請求項1に記載のエンジンの制御装置において、実回転数を検知し、該実回転数の変化量が設定値以上である場合に、負荷が投入されたと判断することを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. 請求項1に記載のエンジンの制御装置において、実回転数と、目標回転数より負荷を演算し、該負荷の変化量が設定値以上である場合に、負荷が投入されたと判断することを特徴とするエンジンの制御装置。
  4. 請求項1に記載のエンジンの制御装置において、ニードルリフト量を検知し、該ニードルリフト量の変化量が設定値以上である場合に、負荷が投入されたと判断することを特徴とするエンジンの制御装置。
  5. 請求項1に記載のエンジンの制御装置において、燃料噴射圧力を検知し、該燃料噴射圧力の変化量が設定値以上である場合に、負荷が投入されたと判断することを特徴とするエンジンの制御装置。
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