JP4800641B2 - マイクロマニピュレータシステム、プログラム、及び標本操作方法 - Google Patents

マイクロマニピュレータシステム、プログラム、及び標本操作方法 Download PDF

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Description

本発明は、顕微鏡の視野下で標本に対してマイクロマニピュレータにより操作針を用いた操作を行うマイクロマニピュレータシステムに関する。
例えば細胞や卵といった微少な標本(試料)にDNA溶液などの注入処理を施す場合、一方に微少な操作針を配置したマイクロマニピュレータと、その注入処理の操作内容を確認するための顕微鏡と、を備えたマイクロマニピュレータシステム(以下「マニピュレータシステム」と略記)が用いられる。一般的なマイクロマニピュレータシステムでは、顕微鏡視野内の映像をCRTディスプレイ等の表示装置に表示させる。それにより、その表示内容を観察しながら、操作針を操作して、シャーレ等の容器内に入れられた細胞や卵等の標本に操作針を刺し込み、所定の処理を施すようになっている。
そのような処理では、標本毎に針との相対的な位置を合わせた後、操作針を標本に刺し込むといった精密な作業を行わなくてはならない。これまで、そのような処理は手作業によって行われていたが、手作業では、精密な作業を行う作業者の負担は大きい。対象となる標本の数が多くなる場合も少なくなく、その場合には、作業者の負担は著しく大きなものとなる。
このようなことから、従来のマニピュレータシステムには、作業者の負担を軽減させるために、操作針や標本の位置調節を自動的に行う制御装置を備えたものがある。そのような制御装置を備えた従来のシステムとしては、特許文献1、2にそれぞれ記載されているようなものが挙げられる。
特許文献1に記載された従来のマニピュレータシステムでは、モニタ上で標本像の位置を作業者が指示すると、制御装置は、標本の存在するステージ座標を算出し、標本との位置調節、及び針の刺し込みを自動的に行うようになっている。特許文献2に記載された従来のマニピュレータシステムでは、制御装置は、顕微鏡画像から標本の位置と形を認識して、標本との位置調節、及び操作針の刺し込みを自動的に行うようになっている。それにより、特許文献2に記載された従来のマニピュレータシステムでは、特許文献1に記載された従来のマニピュレータシステムとは異なり、標本像を指示する必要がないことから、作業者の負担はより軽減させることができる。
特開昭64−3560号公報 特開平09−211338号公報 特開2000−295462号公報
上記特許文献2に記載された従来のマニピュレータシステム(制御装置)では、顕微鏡画像から標本の位置と形を認識してその中心座標位置を求め、求めた中心座標位置に操作針を移動させることで操作針を標本に刺し込むようになっていた。このため、操作針を標本に刺して挿入する挿入位置は、操作針と標本の間の位置関係によって変化することになっていた。
標本によっては操作針の挿入位置が決まっているものがある。上述したように、特許文献2に記載された従来のマニピュレータシステムでは、挿入位置が操作針と標本の間の位置関係によって変化するために、そのような標本では自動的な操作を行わせることはできない。このようなことから、標本に対して操作針による操作を自動的に行わせるうえで、標本の刺すべき挿入位置に操作針を刺すことも重要であると考えられる。
ところで、操作針を刺して操作を行うために用意した標本の全てが適切なものであるとは限らない。その操作を行わなくとも良い、或いは操作を行う必要がない、といった操作対象外の標本が存在している可能性がある。作業効率をより向上するうえで、そのような操作対象外の標本に対する操作は自動的に回避して、操作すべき標本にのみ操作を行うようにすることが重要であると考えられる。操作針を刺すべき挿入位置が決まっている標本では、その挿入位置を特定できなかった標本を操作対象外の標本として扱うことが考えられる。
本発明は、標本の適切な位置に操作針を刺しての操作を自動的に行うことができるマイクロマニピュレータシステムを提供することを目的とする
本発明の第1の態様のマイクロマニピュレータシステムは共に、顕微鏡の視野下で標本に対してマイクロマニピュレータにより操作針を用いた操作を行うためのものであることを前提とし、それぞれ以下の手段を具備する。
第1の態様のマイクロマニピュレータシステムは、顕微鏡が形成する画像を取得する画像取得手段と、画像取得手段が取得した画像中に存在する標本の画像である標本像を認識する標本像認識手段と、標本像認識手段が認識する標本像に、該標本像上で着目する着目点を2つ以上、抽出し、該抽出した2つ以上の着目点を基に、操作針を標本に刺して挿入すべき挿入方向を設定する挿入位置設定手段と、挿入位置設定手段が設定する挿入方向に従って、マイクロマニピュレータにより操作針を用いた操作を標本に対して自動的に行わせる自動制御手段と、を具備する。
第2の態様のマイクロマニピュレータシステムは、顕微鏡が形成する画像を取得する画像取得手段と、画像取得手段が取得した画像中に存在する標本の画像である標本像を認識する標本像認識手段と、標本像認識手段が認識する標本像に、該標本像上で着目する着目点として少なくとも標本像の重心位置と該標本像の輪郭線上の該重心位置から最も遠い点を抽出して、輪郭線上の該重心位置から最も遠い点から重心位置に向かう方向を操作針の挿入方向として設定し、標本像の輝度が最も高い部位、若しくは最も低い部位が輝度値として、あるいは特定の色成分が明確になっている部位がカラー値として設定されている場合に、該設定された輝度値、或いはカラー値から、操作針を標本に刺して挿入すべき挿入位置を設定する挿入位置設定手段と、挿入位置設定手段が設定する挿入位置に従って、マイクロマニピュレータにより操作針を用いた操作を標本に対して自動的に行わせる自動制御手段と、を具備する。
なお、上記標本像認識手段は、標本像の輪郭線を抽出し、該標本像か否かにより2値化画像を生成して、画像を構成する各画素に番号付けを行って、各画素を分類し、該標本像の認識を行うことが望ましい。また、上記挿入位置設定手段は、標本像認識手段が認識する標本像毎に、操作針の挿入方向と挿入位置を設定することが望ましい
本発明のプログラムは、顕微鏡の視野下で標本に対してマイクロマニピュレータにより操作針を用いた操作を行うためのマイクロマニピュレータシステムの構築に用いられる制御装置に実行させることを前提とし、顕微鏡が形成する画像を取得する機能と、取得する機能により取得した画像中に存在する標本の画像である標本像を認識する機能と、認識する機能により認識する標本像に、該標本像上で着目する着目点として少なくとも該標本像の重心位置と該標本像の輪郭線上の該重心位置から最も遠い点を抽出して、輪郭線上の該重心位置から最も遠い点から重心位置に向かう方向を操作針の挿入方向として設定し、標本像の輝度が最も高い部位、若しくは最も低い部位が輝度値として、あるいは特定の色成分が明確になっている部位がカラー値として設定されている場合に、該設定された輝度値、或いはカラー値から、操作針を標本に刺して挿入すべき挿入位置を設定する機能と、設定する機能により設定する挿入位置に従って、マイクロマニピュレータにより操作針を用いた操作を標本に対して自動的に行わせる機能と、を実現させる。
本発明の標本操作方法は、顕微鏡の視野下で標本に対してマイクロマニピュレータにより操作針を用いた操作を行うためのマイクロマニピュレータシステムに該操作を行わせるためのものであり、顕微鏡が形成する画像を取得させ、該取得させた画像中に存在する標本の画像である標本像を認識させ、該認識さた標本像に、該標本像上で着目する着目点として少なくとも該標本像の重心位置と該標本像の輪郭線上の該重心位置から最も遠い点を抽出させて、輪郭線上の該重心位置から最も遠い点から重心位置に向かう方向を操作針の挿入方向として設定させ、標本像の輝度が最も高い部位、若しくは最も低い部位が輝度値として、あるいは特定の色成分が明確になっている部位がカラー値として設定されている場合に、該設定された輝度値、或いはカラー値から、操作針を標本に刺して挿入すべき挿入位置を設定させ、該設定した挿入位置に従って、マイクロマニピュレータにより操作針を用いた操作を標本に対して自動的に行わせる。
本発明によれば、標本の適切な位置に操作針を刺しての操作を自動的に行うことができるマイクロマニピュレータシステムを提供することができる。また、標本のなかから操作すべき標本のみを抽出して、操作針を用いた操作を自動的に行うことができるマイクロマニピュレータシステムを提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
図1は、本実施の形態によるマイクロマニピュレータシステムの構成を示す図である。
そのマイクロマニピュレータシステム(以下「マニピュレータシステム」と略記)は、大別して、卵や細胞などの標本を入れる標本容器Sの視野内における画像を所望の倍率で形成する顕微鏡、その視野内で標本に対する3次元操作を行うためのマイクロマニピュレータ部(以下「マニピュレータ部」)、その画像を電気信号に変換するカメラ部、電気信号に変換された画像を基に各部に送信すべき制御信号を生成して出力するコンピュータ100、及びそのコンピュータ100が出力する画像データを表示するモニタ113、を備えた構成となっている。本実施の形態における制御装置は、コンピュータ100としてマニピュレータシステムを構成している。
上記顕微鏡は、標本容器Sを載置する標本ステージ5を有し、そのステージ2上には、コレクタレンズ20、透過視野絞り21、透過開口絞り22、コンデンサ光学素子ユニット23、及び例えばハロゲンランプである透過照明用の光源1が配置されている。それにより、標本ステージ5上に標本容器Sを上方から照明する構成となっている。
また、標本ステージ2の下方に位置する観察光路には、複数個の対物レンズ3を交換可能に装着し、対物レンズ3のうちの一つをその光路の光軸上に移動可能なレボルバ4、標本ステージ5からの光を2つに分岐するビームスプリッタ6、そのスプリッタ6により分岐された一方の光が入射する接眼レンズ7、がそれぞれ配置されている。スプリッタ6により分岐された他方の光はカメラ部に入射される。顕微鏡制御ユニット19はコンピュータ100からの指示に従って、全体の制御を行う。
上記のように構成された顕微鏡は、光源1から出射された照明光をコレクタレンズ20で集光し、視野絞り21、開口絞り22、及びコンデンサ光学ユニット23を通して、標本ステージ5上から標本容器Sを照明する。
標本ステージ5は、顕微鏡制御ユニット19によって、標本容器Sの観察位置と方向を変更するために、光軸と直交する平面内での2次元水平移動、及び回転移動が行えるとともに、ピント合わせのための光軸方向移動を行えるものである。そのステージ5を通過した光(観察光)はビームスプリッタ6により分岐されて、カメラ部のカメラヘッド8、及び接眼レンズ7にそれぞれ入射される。
カメラ部は、そのカメラヘッド8、及びカメラ制御ユニット9から構成されている。カメラヘッド8は、例えばCMD(Charge Modulation Device)である固体撮像素子と、その固体撮像素子上に光りを結像させる光学系と、を備えている。他方のカメラ制御ユニット9は、入射光量対出力電圧のゲインを自動調節するAGCを備えたものである。カメラヘッド8からのアナログの画像データを自動調節してコンピュータ100に出力する。
そのアナログの画像データは、A/D変換器110によりデジタルの画像データに変換されてCPU102に出力される。CPU102は、記憶装置101に格納されたプログラムをメモリ105に読み出して実行することにより、システム全体の制御を行う。A/D変換器110が出力する画像データは、例えば画像表示用のメモリ112に格納することにより、モニタ113に表示させる。また、必要に応じて、JPEG等の圧縮方式により符号化(圧縮)して記憶装置101に格納する。入力装置103は、例えばマウスやキーボードなどをまとめて表したものであり、通信装置104は、各部への制御信号の送信等を行うものである。
マニピュレータ部は、先端に器具ホルダ30を有するアーム31が操作台側に突設されている。器具ホルダ30は、インジェクションピペットや吸着用ピペット、或いは針等の微少器具30aを保持させるものである。そのアーム31は、器具ホルダ30に保持された微少器具30aを移動させるために、水平方向(X、Y軸方向)、及び上下方向(Z軸方向)の駆動機構(不図示)により移動可能となっている。その駆動機構は、X、Y、及びZ軸方向にそれぞれ移動させるための計3つのステッピングモータ、及び各軸方向に案内するためのガイドレールを備えている。
マイクロマニピュレータ操作ユニット32には、ジョイスティックが設けられている。このジョイスティックは、鉛直軸方向に対して傾斜可能となっており、作業者は傾斜させる方向によってマニピュレータの水平方向(X、Y軸方向)の制御量を指示することができるようになっている。そのジョイスティックの上部には回転ダイヤルが設けられており、その回転ダイヤルを操作することによって上下方向(Z軸方向)の制御量を指示できるようになっている。また、手動モードとPC制御モードを切り替えるためのキースイッチが設けられている。そのキースイッチにより手動モードが設定された場合、作業者はジョイスティック等への操作によりマニピュレータ部を動作させることができる。PC制御モードが設定された場合には、ジョイスティック等への操作は無効となり、コンピュータ100により自動的に動作される。器具駆動ユニット33は、器具30aとして保持された操作針により標本への溶液の注入や、その標本の内容物の吸引等を行うためのものである。以降、便宜的に、器具30aとしては標本への溶液の注入、及びその内容物の吸引を行える操作針を想定する。
コンピュータ100の通信装置104には、顕微鏡制御ユニット19、マイクロマニピュレータ操作ユニット32、及び器具駆動ユニット33がそれぞれ接続されている。CPU102は、入力装置103への作業者の操作に応じて、通信装置104を介して顕微鏡制御ユニット19への指示を行い、顕微鏡の上記構成要素を制御する。キースイッチにより手動モードを設定した状態で作業者がマイクロマニピュレータ操作ユニット32のジョイスティックを操作した場合には、その操作により傾けた方向に応じて、水平方向に移動させるための2つのステッピングモータのうちの何れかを駆動して、アーム31を水平移動させる。回転ダイヤルを操作した場合には、それを回転させた方向、及び回転量に応じて、上下方向に移動させるためのステッピングモータを駆動して、アーム31を垂直移動させる。器具駆動ユニット33の制御は、操作ユニット32に設けられた別の操作子への操作による指示に応じて行う。キースイッチによりPC制御モードを設定した状態では、作業者が入力装置103に対して行う操作に応じて、顕微鏡制御ユニット19、各ステッピングモータ、及び器具駆動ユニット33をそれぞれ自動的に制御し、標本に対する操作針30aを用いた操作を自動的に行う。それらの制御は何れも、CPU102が、記憶装置101に格納されたアプリケーション・ソフトウェア(以降「ソフト」と略記)をメモリ105に読み出して実行することで行う。そのソフトは、本実施の形態によるプログラムに相当し、本実施の形態における制御装置は、コンピュータ100に搭載されたCPU102にそのソフトを実行させることで実現されている。
図2は、メイン画面を説明する図である。そのメイン画面は、上記ソフトをCPU102が実行することでモニタ113に表示されるものであり、記憶装置101に格納されている。その画面には、図2に示すように、カメラ制御ユニット9からアナログの画像データとしてリアルタイムに送信される画像(リアルタイム画像)、或いは記憶装置101に保存した画像を表示する画像表示部201、操作針30aを刺しての操作に係わる条件の設定を行うための「条件設定」ボタン202、標本毎に操作針30aを刺しての操作を自動的に行うのを指示するための「開始」ボタン203、及びソフトの終了を指示するための「終了」ボタン204、などが配置されている。
作業者が入力装置103を操作して「開始」ボタン203をクリックすると、コンピュータ100のCPU102は、A/D変換器110から受け取った画像中に存在する標本の座標位置を標本毎に特定し、その特定結果から、溶液を注入するインジェクション処理(操作)を行う順序、そのためにマニピュレータ部のステッピングモータを駆動する順序や駆動量、標本ステージ5の移動内容、などを決定して自動制御を行い、各標本へのインジェクション処理を自動的に行う。
上述したように、標本ステージ5は、顕微鏡制御ユニット19によって、2次元の水平移動、及び回転移動が行えるものである。標本に対する操作を行う場合、その水平移動は主に、操作を行う標本を顕微鏡視野の中心に移動させるために行う。図4に示すような回転移動は主に、標本Mに操作(ガラス)針30aを刺す挿入方向を調整するために行う。
自動的にインジェクション処理を行っている間も、A/D変換器110はカメラ制御ユニット9から受信する画像データの変換を行う。CPU102は、A/D変換器110が変換して出力する画像データを画像表示用メモリ112に格納することにより、そのメモリ112に格納されている1画面分の画像データの部分的な更新を行う。その更新により、画像表示部201の表示内容が更新される。
作業者が入力装置103を操作して「条件設定」ボタン202をクリックすると、コンピュータ100のCPU102は、図3に示すような条件設定画面をモニタ113に表示させる。その条件設定画面も上記メイン画面と同様に、記憶装置101に格納されているものである。
上記条件設定画面には、図3に示すように、標本Mに操作針30aを刺すべき挿入(インジェクション)位置、及びその挿入位置に操作針30aを刺すべき挿入方向をインジェクション位置方向条件(以下「位置方向条件」)として設定するためのインジェクション位置方向条件設定部(以下「位置方向条件設定部」)301、操作針30aを刺しての操作を行う対象とする標本Mが満たすべき対象標本条件を設定するための対象標本条件設定部302、各設定部301、302に表示されている内容をそれぞれ条件として設定するのを指示するための「Set」ボタン、及び図2に示すメイン画面に戻るのを指示するための「Cancel」ボタン、が配置されている。
上記位置方向条件設定部301には、カラー値、輝度値、方向、重心からの距離、及び先端からの距離、の項目別に設定(位置方向条件)内容を入力できるテキストボックスが配置されている。それらの項目において、項目「方向」は標本Mに操作針30aを刺す挿入方向を指定するためのものであり、他の項目は何れも、標本Mに操作針30aを刺す挿入位置を指定するためのものである。他方の対象標本条件設定部302には、周囲長、及び面積、の項目別に設定内容を入力できるテキストボックスが配置されている。
各設定部301、302共に、各項目の設定は、入力可能なデータを対応するテキストボックスに入力した後、「Set」ボタンをクリックすることで有効となる。何れの項目も設定省略が可能である。有効とされた設定内容は、CPU102によって記憶装置101に保存される。
図5は、挿入位置、及び挿入方向の設定方法を説明する図である。その設定方法は、楕円球型の標本Mを操作の対象とする場合のものである。図5中、Mを付した標本像は、カメラ制御ユニット9が出力する1画像中、或いは複数の画像を貼り合わせて合成した1合成画像中に存在する標本Mの画像である。ここで図5を参照して、上記項目で設定する位置方向条件の内容に応じて設定される挿入位置、及び挿入方向、並びに上記項目で設定する対象標本条件の内容に応じて選択される標本Mについて詳細に説明する。以降、標本像についてもMを付すことにする。カメラ制御ユニット9が出力する画像、或いはそれを複数、貼り合わせて合成した1つの合成画像については「顕微鏡画像」と総称する。
顕微鏡画像中に存在する標本像Mの抽出自体は、例えば特許文献3に記載された技術を用いて行うことができる。標本容器Sには複数の標本Mが入れられているのを前提としている。その前提では、顕微鏡画像中には複数の標本像Mが存在するので、それらは個別に分離して認識する必要がある。その認識は、具体的には例えば以下のようにして行うことができる。図5の説明の前に、その認識方法について具体的に説明する。
本実施の形態では、標本像Mの輪郭線を抽出し、標本像Mか否かにより2値化画像を生成してラベリング処理を行う。そのラベリング処理とは、画像を構成する画素に番号を付けることで画素を標本像M単位に分類する処理のことである。例えば標本像Mを構成する画素の値を1、そうでない画素の値を0とする図6(a)に示すような2値化画像をラベリングすると、図6(b)に示すように、値が1となっている画素に番号が付される。それにより、互いに値が1となっている隣接する画素は同じ物を表していると認識して分類することができる。
図7は、ラベリング処理によって分類された標本像を説明する図である。その図7では、分類された4つの標本像Mには番号付けの際に付された1〜4の数値をMに続けて付してある。
図5に戻り、位置方向条件の何れの項目の設定も行われていない状況で設定される挿入位置、及び挿入方向について先ず説明する。
その状況では、標本像Mの重心位置Oを求め、次に、その輪郭線上の点Pのなかで重心位置Oから最も遠い点Piを求める。そのようにして求めた点Piは挿入位置として設定し、点Piから重心位置Oに向かう方向を挿入方向として設定する。挿入位置から重心位置Oに向かう方向については以降「基準挿入方向」と呼ぶことにする。
項目「方向」は、その基準挿入方向との角度θを指定できるように用意したものである。そのため、項目「方向」に対する設定が行われている状況では、基準挿入方向を設定された角度θだけ回転させた方向を挿入方向として設定する。
項目「重心からの距離」は、上記重心位置Oからの距離で輪郭線上の挿入位置を指定するためのものである。同様に項目「先端からの距離」は、先端位置Piからの距離で挿入位置を指定するためのものである。本実施の形態では、それら2つの項目に対する設定は同時に有効とはさせずに、後に設定された項目のみを有効とさせている。これは、それら2つの項目によって挿入位置を指定しなければならないケースは余り考えられないためである。それら何れかの設定された項目で指定される個所が複数、存在している場合には、そのうちの一つを挿入位置に設定する。
標本Mとしては、カラー、或いは輝度が部位によって異なるものがある。細胞では、核を染色することもある。項目「カラー値」、及び「輝度値」は、カラー、或いは輝度が位置によって異なる標本Mを対象にしている場合に、刺した操作針30aの先端を到達させるべき対象部位を指定するためのものである。
本実施の形態では、項目「カラー値」、及び「輝度値」の何れかが設定されている場合、挿入方向は全ての標本Mで同じとし、挿入位置は、その挿入方向で対象部位に操作針30aを挿入できる輪郭線上の点を設定する。操作針30aの先端が対象部位に到達するまで挿入するために、挿入量は標本M毎に設定する。それにより、標本ステージ5の回転移動を行うことなく、標本Mに操作針30aを刺すようにしている。
項目「カラー値」、及び「輝度値」も項目「重心からの距離」、及び「先端からの距離」と同様に、挿入位置を指定するためのものである。本実施の形態では、それらのなかで最も後に設定された項目の設定内容のみを有効とさせている。
項目「カラー値」、及び「輝度値」の設定は、例えば以下のように行わせるようにしている。
項目「輝度値」では、輝度が最も高い部位、或いはそれが最も低い部位が対象部位として選ばれる可能性が高いと考えられることから、設定は例えば「高」及び「低」の何れかをテキストボックスに入力させることで行わせている。染色は特定の色成分が明確になるように行われるのが普通であることから、項目「カラー値」では、例えば「青−高」「青−低」「赤−高」「赤−低」といったようなシンボルをテキストボックスに入力させ、着目する色成分、その色成分の大きさの関係を指定させることで行わせている。
例えば「青−高」が項目「カラー値」で設定された場合、例えば顕微鏡画像から抽出した標本像Mを構成する画素毎に、青成分Gbから赤成分Gr、緑成分Ggを引いた成分(値)R(=Gb−Gr−Gg)を求める。そのようにして求めた成分Rが最も大きい画素を対象部位として扱うことにより、挿入位置、及び挿入量を設定する。別の設定内容でも同様にして挿入位置、及び挿入量を設定する。これは項目「輝度値」でも同様である。
上述したような項目の設定を行うことにより、作業者は所望の挿入位置、及び挿入方向で標本Mに操作針30aを自動的に刺させることができる。その操作針30aを刺して所望の部位に溶液を注入したり、或いは内容物を吸引するといったことも自動的に行わせることができる。そのように、標本Mに対する自動的な操作を確実に最適に行わせられることから、作業者にとっては、作業上の負担はより軽減され、作業効率はより向上することとなる。
次に、上記項目で設定する対象標本条件の内容に応じて選択される標本Mについて詳細に説明する。
その対象標本条件では、項目「周囲長」「面積」を用意している。項目「周囲長」は、例えば操作の対象とすべき標本Mの大きさの下限をその周囲の長さで指定するためのものである。項目「面積」はその大きさの下限を面積で指定するためのものである。標本Mの周囲の長さは、例えば標本像Mの輪郭線を構成する画素数から求めることができ、その面積は、例えば標本像Mを構成する画素数から求めることができる。
項目「周囲長」「面積」への設定は同時に有効とできるようにさせている。それにより、本実施の形態では、周囲長は長いが面積は小さい、面積は大きいが周囲長は短い、といった標本Mを操作対象から除外できるようにさせている。設定が行われていない項目は無視される。
そのように操作対象を限定できるようにしたことで、操作対象外とすべき標本Mに対する操作を回避させることができる。このため、無駄な操作を回避させることにより、操作対象とすべき1つの標本M当たりの処理時間はより短縮されて、作業効率はより向上することとなる。
上記項目「重心からの距離」、及び「先端からの距離」では、基準とする位置からの距離を指定することにより、操作対象とすべき標本Mを限定することができる。項目「カラー値」「輝度値」でも、対象部位の指定方法によって、操作対象とすべき標本Mを限定することができる。
設定した挿入位置は、標本M毎に、座標位置に変換して記憶装置101、或いはメモリ105に保存する。それにより、操作針30aを標本Mに刺しての挿入は、設定した挿入位置に従って行われる。
図8は、自動インジェクション処理のフローチャートである。その処理は、「開始」ボタン203のクリックにより、標本容器Sに入っている標本Mに対して溶液を注入する操作(インジェクション処理)を自動的に行うためにCPU102が実行する処理である。次に図8を参照して、その処理について詳細に説明する。
先ず、ステップS11では、カメラ制御ユニット9が送信する顕微鏡画像を取り込み、所定の符号化方式(JPEG等)で圧縮してメモリ105に格納する。その顕微鏡画像が標本容器S全体をカバーするものでない場合には、顕微鏡制御ユニット19に指示して、標本ステージ5を順次、移動させながら、カメラ制御ユニット9が撮影する画像を選択していくことにより、標本容器S全体分の顕微鏡画像を取得して貼り合わせ合成する。そのようにして標本像Mを抽出する顕微鏡画像を用意すると、ステップS12に移行して、標本像Mの抽出を行う。その後はステップS13に移行する。
ステップS13では、標本像Mの抽出結果から標本像Mの輪郭線を抽出し、標本像Mを構成しているものか否かにより2値化画像(図5(a))を生成し、その2値化画像に対してラベリング処理(図5(b))を行うことにより、標本像Mを分類して認識する。その次に移行するステップS14では、1つの標本像Mに着目して、輪郭線の長さ、及びその輪郭線が囲む面積が指定の範囲内か否か判定する。項目「周囲長」「面積」の何れかを作業者が設定しており、且つ輪郭線の長さ、及びその輪郭線が囲む面積の何れかが、設定された対応する項目の設定内容で指定された条件を満たしていない場合、判定はNOとなってステップS19に移行する。そうでない場合には、つまり項目「周囲長」「面積」の何れも作業者が設定していない、或いは設定された全ての項目において、その設定内容で指定された条件を、輪郭線の長さ、及びその輪郭線の項目に対応する方の内容が満たしている場合には、判定はYESとなってステップS15に移行する。
ステップS15では、図2に示す位置方向条件設定部301に用意した項目のなかで作業者が設定を行った項目の設定内容(条件)を考慮して、上述したように挿入(インジェクション)位置を探して設定を行う。次のステップS16では、挿入位置を探した結果、設定すべき挿入位置が存在したか否か判定する。そのような挿入位置を探し出せた場合、判定はYESとなってステップS17に移行する。そうでない場合には、判定はNOとなってステップS19に移行する。
ステップS17では、図2に示す位置方向条件設定部301に用意した項目のなかで作業者が設定を行った項目の設定内容(条件)を考慮して、上述したように挿入(インジェクション)方向を決定する。その決定は、項目「カラー値」「輝度値」の何れかが設定されていれば、標本M全てに固定の挿入方向を設定し、更に挿入量を設定する形で行われ、それらの何れも設定されていなければ、標本M毎に挿入すべき挿入方向を設定するために行われる。続くステップS18では、設定(決定)した挿入位置、及びその方向を記憶装置101、或いはメモリ105に記憶させて保存する。
ステップS18に続くステップステップS19では、全ての標本Mの挿入位置等の記憶が流量したか否か判定する。着目すべき標本像Mが残っているような場合、判定はNOとなって上記ステップS14に戻り、着目していない別の標本像Mに着目して、それ以降の処理を同様に実行する。そうでない場合には、判定はYESとなってステップS20に移行する。
ステップS20では、1つの標本Mに着目し、その標本Mに設定した挿入位置が顕微鏡画像の中心となるように標本ステージ5を水平移動させる。挿入方向を標本M全てで固定としていない場合には、必要に応じて、標本ステージ5を回転移動させる。その後に移行するステップS21では、器具駆動ユニット33により、操作針30aを標本Mに刺して挿入させ、溶液を注入させる。その注入後、操作針30aを元の位置に戻させると、ステップS22に移行して、全ての標本Mに対して溶液を注入する操作が終了したか否か判定する。溶液を注入すべき標本Mが残っているような場合、判定はNOとなって上記ステップS20に戻り、着目していない別の標本像Mに着目して、それ以降の処理を同様に実行する。そうでない場合には、判定はYESとなり、ここで一連の処理を終了する。
なお、本実施の形態では、図3に示すように、操作針30aを刺すべき挿入位置が満たすべき条件を項目「カラー値」「輝度値」「重心からの距離」「先端からの距離」の何れかへの設定により作業者が任意に行えるようにしているが、その項目数、その種類等は対象となる標本Mに応じて決定すれば良いものである。複数の項目への設定を有効とさせて、より高精度に挿入位置が満たすべき条件を指定できるようにしても良い。これは、他の項目でも同様である。標本Mに対する操作針30aを用いた操作として、溶液の注入に着目しているが、着目する操作は、標本Mの内容物の吸引といった別の操作であっても良い。
本実施の形態における制御装置(コンピュータ100)は、実行させるアプリケーション・ソフトウェアの変更により既存の制御装置でも実現させることができる。このことから、既存のマイクロマニピュレータシステムでは、制御装置の交換、或いはそれに実行させるアプリケーション・ソフトウェアの変更により、本発明を適用した制御装置を用いて構築したマイクロマニピュレータシステムを実現させることができる。
本実施の形態によるマイクロマニピュレータシステムの構成を示す図である。 メイン画面を説明する図である。 条件設定画面を説明する図である。 標本への操作時に行われる標本ステージ5の回転移動を説明する図である。 挿入位置、及び挿入方向の設定方法を説明する図である。 標本像を分類するためのラベリング処理を説明する図である。 ラベリング処理によって分類された標本像を説明する図である。 自動インジェクション処理のフローチャートである。
符号の説明
5 標本ステージ
8 カメラヘッド
9 カメラ制御ユニット
19 顕微鏡制御ユニット
30 器具ホルダ
30a 操作(ガラス)針
31 アーム
32 マイクロマニピュレータ操作ユニット
33 器具駆動ユニット
100 コンピュータ(制御装置)
101 記憶装置
102 CPU
103 入力装置
104 通信装置
105 メモリ
110 A/D変換器
112 画像表示用メモリ
113 モニタ
S 標本容器
M 標本(標本像)

Claims (10)

  1. 顕微鏡の視野下で標本に対してマイクロマニピュレータにより操作針を用いた操作を行うためのマイクロマニピュレータシステムにおいて、
    前記顕微鏡が形成する画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段が取得した画像中に存在する前記標本の画像である標本像を認識する標本像認識手段と、
    前記標本像認識手段が認識する標本像に、該標本像上で着目する着目点を2つ以上、抽出し、該抽出した2つ以上の着目点を基に、前記操作針を前記標本に刺して挿入すべき挿入方向を設定する挿入位置設定手段と、
    前記挿入位置設定手段が設定する挿入方向に従って、前記マイクロマニピュレータにより前記操作針を用いた操作を前記標本に対して自動的に行わせる自動制御手段と、
    を具備することを特徴とするマイクロマニピュレータシステム。
  2. 顕微鏡の視野下で標本に対してマイクロマニピュレータにより操作針を用いた操作を行うためのマイクロマニピュレータシステムにおいて、
    前記顕微鏡が形成する画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段が取得した画像中に存在する前記標本の画像である標本像を認識する標本像認識手段と、
    前記標本像認識手段が認識する標本像に、該標本像上で着目する着目点として少なくとも標本像の重心位置と該標本像の輪郭線上の該重心位置から最も遠い点を抽出して、前記輪郭線上の該重心位置から最も遠い点から前記重心位置に向かう方向を前記操作針の挿入方向として設定し、前記標本像の輝度が最も高い部位、若しくは最も低い部位が輝度値として、あるいは特定の色成分が明確になっている部位がカラー値として設定されている場合に、該設定された前記輝度値、或いはカラー値から、前記操作針を前記標本に刺して挿入すべき挿入位置を設定する挿入位置設定手段と、
    前記挿入位置設定手段が設定する挿入位置に従って、前記マイクロマニピュレータにより前記操作針を用いた操作を前記標本に対して自動的に行わせる自動制御手段と、
    を具備することを特徴とするマイクロマニピュレータシステム。
  3. 前記標本像認識手段は
    前記標本像の輪郭線を抽出し、該標本像か否かにより2値化画像を生成して、画像を構成する各画素に番号付けを行って、各画素を分類し、該標本像の認識を行うことを特徴とする請求項1または2記載のマイクロマニピュレータシステム。
  4. 前記挿入位置設定手段は
    前記標本像認識手段が認識する標本像毎に、前記操作針の挿入方向と挿入位置を設定することを特徴とする請求項1、2または3記載のマイクロマニピュレータシステム。
  5. 顕微鏡の視野下で標本に対してマイクロマニピュレータにより操作針を用いた操作を行うためのマイクロマニピュレータシステムの制御装置に実行させるプログラムであって、
    前記顕微鏡が形成する画像を取得する機能と、
    前記取得する機能により取得した画像中に存在する前記標本の画像である標本像を認識する機能と、
    前記認識する機能により認識する標本像に、該標本像上で着目する着目点として少なくとも該標本像の重心位置と該標本像の輪郭線上の該重心位置から最も遠い点を抽出して、前記輪郭線上の該重心位置から最も遠い点から前記重心位置に向かう方向を前記操作針の挿入方向として設定し、前記標本像の輝度が最も高い部位、若しくは最も低い部位が輝度値として、あるいは特定の色成分が明確になっている部位がカラー値として設定されている場合に、該設定された前記輝度値、或いはカラー値から、前記操作針を前記標本に刺して挿入すべき挿入位置を設定する機能と、
    前記設定する機能により設定する挿入位置に従って、前記マイクロマニピュレータにより前記操作針を用いた操作を前記標本に対して自動的に行わせる機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  6. 前記標本像を認識する機能は
    前記標本像の輪郭線を抽出し、該標本像か否かにより2値化画像を生成して、画像を構成する各画素に番号付けを行って、各画素を分類し、該標本像の認識を行うことを特徴とする請求項5記載のプログラム。
  7. 前記挿入位置を設定する機能は
    前記標本像を認識する機能により認識される標本像毎に、前記操作針の挿入方向と挿入位置を設定することを特徴とする請求項5または6記載のプログラム。
  8. 顕微鏡の視野下で標本に対してマイクロマニピュレータにより操作針を用いた操作を行うためのマイクロマニピュレータシステムに該操作を行わせるための方法であって、
    前記顕微鏡が形成する画像を取得させ、
    該取得させた画像中に存在する前記標本の画像である標本像を認識させ、
    該認識さた標本像に、該標本像上で着目する着目点として少なくとも該標本像の重心位置と該標本像の輪郭線上の該重心位置から最も遠い点を抽出させて、前記輪郭線上の該重心位置から最も遠い点から前記重心位置に向かう方向を前記操作針の挿入方向として設定させ、前記標本像の輝度が最も高い部位、若しくは最も低い部位が輝度値として、あるいは特定の色成分が明確になっている部位がカラー値として設定されている場合に、該設定された前記輝度値、或いはカラー値から、前記操作針を前記標本に刺して挿入すべき挿入位置を設定させ、
    該設定した挿入位置に従って、前記マイクロマニピュレータにより前記操作針を用いた操作を前記標本に対して自動的に行わせる、
    ことを特徴とする標本操作方法。
  9. 前記標本像の認識は
    前記標本像の輪郭線を抽出し、該標本像か否かにより2値化画像を生成して、画像を構成する各画素に番号付けを行って、各画素を分類することにより行われることを特徴とする請求項8記載の標本操作方法。
  10. 前記認識された標本像毎に、前記操作針の挿入方向と挿入位置を設定することを特徴とする請求項8または9記載の標本操作方法。
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