JP4800639B2 - シューズのアッパー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シューズのアッパー(甲被)構造に関し、詳細には、とくにシューズの中足部(土踏まず部)のフィット性を向上させるためのアッパー構造の改良に関する。
シューズにおいて、中足部のフィット性を向上させたいとする要請がある。そのための方策として、シューズの中足部の幅寸法を小さくすることにより、シューズの中足部の形状を足のアーチ部の形状に沿わせるようにすることが考えられる。しかしながら、この場合には、シューズの中足部のシャンク剛性が低下することになるため、シューズの中足部の捩り剛性が低下して、シューズとしての安定性を損なうおそれがある。
そこで、カップ状に形成されたインソール(カップインソール)をシューズ内に装着することが一般に行われている。この場合には、シューズの中足部のシャンク剛性を低下させることなく、中足部のフィット性をある程度向上させることが可能である。
しかしながら、カップインソールは、断面形状が一定しているため、個体差があるアーチ部の種々の形状に対応するのが困難であり、シューズの中足部のフィット性を向上させるための手段として、最良のものではない。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、カップインソールなどの別個の部材を必要とすることなく、種々の形状のアーチ部に対応してシューズの中足部のフィット性を向上させることを主眼としている。そこで、本発明では、中足部のフィット性の観点からはこれまであまり着目されていなかったシューズのアッパーに着目した。
ところで、従来のシューズにおけるアッパー構造においては、たとえば特開2004−283430号公報や登録実用新案公報第3007652号公報、特開平7−136002号公報に示すように、アッパーの底部が中底の底面側に吊り込まれた状態でソールに接着されているか、あるいは、アッパーの底部の端面が中底の端面と突き合わされて縫製されている。
特開2004−283430号公報(図1および図2参照) 登録実用新案公報第3007652号公報(図5参照) 特開平7−136002号公報(図2参照)
本発明は、アッパー構造の改良により、シャンク剛性を低下させることなく、シューズ中足部のフィット性を向上させようとしている。
請求項1の発明に係るシューズのアッパー構造は、シューズの少なくとも中足部に配設され、着用者の足の足裏からアーチ部にかけての領域を囲繞する足裏当接部およびアーチ当接部を一体に連接してなる内アッパー部材と、内アッパー部材の左右両外側において内アッパー部材のアーチ当接部との間に第1の間隙を介して配設され、内アッパー部材との間で2層のアッパー構造を形成するとともに、その下部がシューズのソールに固着される外アッパー部材とを備え、内アッパー部材および外アッパー部材の各上端部がループ状に一体に連接されるとともに、内アッパー部材および外アッパー部材が2層構造の単一のアッパー部材から構成されており、内アッパー部材および外アッパー部材の各上端部のループ状の折返し部の内部に靴紐が挿入されている。
請求項1の発明によれば、シューズの着用時には、内アッパー部材が着用者の足の足裏からアーチ部にかけての領域に配設されており、このとき、内アッパー部材の外側に配設された外アッパー部材と内アッパー部材との間には第1の間隙が形成されている。
シューズの着用時において、幅広の足やアーチが低い足(たとえば扁平足)の場合には、内アッパー部材が足に押されて外側に拡がることにより、第1の間隙が自然に狭められ、この状態で、内アッパー部材の足裏当接部が足裏に当接して足裏を支持するとともに、アーチ当接部が足のアーチ部に当接してアーチ部を支持する。また、幅狭の足やアーチの高い足の場合には、靴紐を適宜締め付けることにより、第1の間隙が狭められ、この状態で、内アッパー部材の足裏当接部が足裏に当接して足裏を支持し、アーチ当接部が足のアーチ部に当接してアーチ部を支持する。したがって、いずれの足の場合においても、靴紐の緊締時には、内アッパー部材が足を包み込んで上方に持ち上げるように作用することになる。
このようにして、カップインソールなどの部材を別途必要とすることなく、シューズのアッパー構造を用いて、シューズの中足部の面受けを促し、フィット性を向上できる。しかも、この場合には、着用者の個体差に応じて内アッパー部材が変位するので、種々の形状のアーチに対応できる。また、この場合には、シューズの中足部において、内アッパー部材の外側に外アッパー部材が配設されて2層のアッパー構造を形成することにより、中足部に適切なソール幅を確保することができ、これにより、中足部のシャンク剛性を向上できる。
また、請求項1の発明によれば、内アッパー部材および外アッパー部材の各上端部がループ状に一体に連接されており、内アッパー部材および外アッパー部材が単一のアッパー部材から構成されるので、部品点数を削減できる。さらに、この場合には、内アッパー部材および外アッパー部材の各上端部のループ状の折返し部の内部に靴紐が挿入されているので、靴紐の緊締によって内アッパー部材および外アッパー部材に作用させる張力の調整を容易に行えるようになる。
請求項2の発明によれば、第1の間隙には、弾性を有する第1の挿入部材が挿入されている。
この場合には、とくに、幅広の足やアーチが低い足において、また足のアーチが落ち込んだときなどにおいて、アーチ部が第1の挿入部材により適切に弾性支持されるようになるので、アーチ部のサポート性を向上できる。
内アッパー部材は、請求項3の発明に記載されているように、好ましくは、シューズの中足部において上方に開口するループ形状を有している。この場合には、シューズの着用時に、内アッパー部材が足裏およびアーチ部の形状により適切に沿った状態でアーチ部全体を保持するようになるので、アーチ部に対するシューズ中足部のフィット性を一層向上できる。
第1の挿入部材は、請求項4または5の発明に記載されているように、シューズの中足部において、好ましくは、内アッパー部材に対して固着されておらず、より好ましくは、内アッパー部材および外アッパー部材のいずれに対しても固着されていない。これらの場合には、第1の挿入部材の組込みが容易になるとともに、内アッパー部材の変位の自由度が増して、中足部のフィット性をより向上できる。
請求項6の発明においては、内アッパー部材の足裏当接部とシューズのソールとの間に第2の間隙が形成されており、この第2の間隙には、弾性を有する第2の挿入部材が挿入されるとともに、第1の挿入部材が第2の挿入部材の上に配置されている。この場合には、第2の挿入部材により、着用者の足に対する足当たり感を向上できるとともに、足裏に対するフィット性を向上できる。
請求項7の発明では、内アッパー部材の足裏当接部が、シューズの中足部において、第2の挿入部材に対して固着されていない。この場合には、内アッパー部材の変位の自由度が増して、中足部のフィット性をより向上できる。
請求項8の発明では、内アッパー部材の足裏当接部が、シューズの少なくとも中足部において、第2の挿入部材に固着されている。この場合には、シューズ着用時に内アッパー部材に皺などが発生するのを防止できる。
請求項9の発明では、第2の挿入部材に対する内アッパー部材の足裏当接部の固着個所が、シューズ着地時の荷重移動方向を示すロードパスラインに沿って帯状に延設されている。この場合には、ランニング時などの荷重移動の際に、内アッパー部材を足のアーチ部に確実にフィットさせることができる。
請求項10の発明では、第1の挿入部材が横断面略三角形状の部材であり、第2の挿入部材が横長の矩形状部材である。
請求項11の発明では、第1の挿入部材が第2の挿入部材に対して固着されていない。この場合には、第1の挿入部材の変位の自由度が増して、中足部のフィット性を向上できる。
第1の挿入部材は、請求項12の発明に記載されているように、第2の挿入部材に固着されていてもよい。この場合には、第1および第2の挿入部材が一体化されるので、シューズの組立時に第1、第2の挿入部材の組込みが容易になる。
請求項13の発明では、第1の挿入部材が、また請求項14の発明では、第2の挿入部材が、シューズのソールと一体に形成されている。これらの場合には、成形工程を簡略化でき、製造コストを低減できる。
請求項15の発明では、内アッパー部材がシューズの全長にわたって延びている。この場合には、シューズ内部において部材同士の継ぎ目が少なくなり、これにより、フィット性を向上できる。
以上のように本発明によれば、着用者の足の足裏からアーチ部にかけての領域に当接し得る内アッパー部材を、シューズの少なくとも中足部において外アッパー部材との間に第1の間隙を介して設けたので、種々の形状のアーチに対応でき、シューズの中足部のフィット性を向上できる。また、この場合には、シューズの中足部において、内アッパー部材の外側に外アッパー部材が配設されて2層のアッパー構造を形成することにより、中足部に適切なソール幅を確保することができ、これにより、中足部のシャンク剛性を向上できる。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
〔第1の実施例〕
図1は、本発明の第1の実施例によるアッパー構造を採用するシューズの横断面部分図である。同図は、シューズの中足部(土踏まず部)の横断面を示している。
図1に示すように、このアッパー構造体1は、好ましくはループ状の横断面形状を有する内アッパー部材2と、内アッパー部材2の左右両外側に配設された外アッパー部材3とから主として構成されている。
内アッパー部材2は、着用者の足の足裏に対応する位置に配設され、シューズ着用時に足裏に当接する足裏当接部2Aと、アーチ部に対応する位置に配設され、シューズ着用時にアーチ部に当接するアーチ当接部2Bとを一体に連接して形成されている。
外アッパー部材3は、内アッパー部材2のアーチ当接部2Bとの間に第1の間隙4を介して配設されており、内アッパー部材2のアーチ当接部2Bとの間で2層のアッパー構造を形成している。外アッパー部材3の下部3Lは、シューズのミッドソール10上に固着されている。また、外アッパー部材3の上端縁部3Uは、内アッパー部材2の側部に固着されているが、内アッパー部材2の上端縁部までは延びておらず、アッパー構造体1の上側部分は、内アッパー部材2のみによって構成されている。内アッパー部材2の上端縁部には、靴紐を通すための複数の開孔(図示せず)が形成されている。
内アッパー部材2は、シューズの少なくとも中足部に配設されており、外アッパー部材3は、たとえばシューズの全長にわたって延びている。内アッパー部材2および外アッパー部材3は、甲被素材として一般に用いられているメッシュ素材、織物、人工皮革、天然皮革などから構成されているが、内アッパー部材2は、過度の伸縮性を有しない材料の方が好ましい。
第1の間隙4には、弾性を有する第1の挿入部材5が挿入されている。第1の挿入部材5は、たとえば横断面略三角形状の部材である。また、内アッパー部材2の足裏当接部2Aとミッドソール10との間には、第2の間隙6が形成されており、第2の間隙6には、弾性を有する第2の挿入部材7が挿入されている。第2の挿入部材7は、シューズの幅方向全域にわたって延在する横長の矩形状部材である。第1の挿入部材5は、第2の挿入部材7の上に配置されている。外アッパー部材3の下部縁部3Lは、第2の挿入部材7の下面に配設されている。
第1の挿入部材5は、内アッパー部材2のアーチ当接部2B、外アッパー部3および第2の挿入部材7のいずれに対しても固着されていない。また、内アッパー部材2の足裏当接部2Aは、第2の挿入部材7に対して固着されていない。
次に、上述のように構成されるアッパー構造の作用効果について説明する。
シューズの着用時において、幅広の足やアーチが低い足(たとえば扁平足)の場合には、内アッパー部材2が足に押されて外側に拡がることにより、第1の間隙4が自然に狭められ、この状態で、内アッパー部材2の足裏当接部2Aが足裏に当接して足裏を支持するとともに、アーチ当接部2Bが足のアーチ部に当接してアーチ部を支持する。また、幅狭の足やアーチの高い足の場合には、靴紐やベルトなどのシューズの緊締部材を適宜締め付けることにより、第1の間隙4が狭められ、この状態で、内アッパー部材2の足裏当接部2Aが足裏に当接して足裏を支持し、アーチ当接部2Bが足のアーチ部に当接してアーチ部を支持する。したがって、いずれの足の場合においても、シューズの緊締部材の緊締時には、内アッパー部材2が足を包み込んで上方に持ち上げるように作用することになる。
このようにして、カップインソールなどの部材を別途必要とすることなく、シューズのアッパー構造を用いて、シューズの中足部の面受けを促し、フィット性を向上できる。しかも、この場合には、着用者の個体差に応じて内アッパー部材2が変位するので、種々の形状のアーチに対応できる。また、この場合には、シューズの中足部において、内アッパー部材2の外側に外アッパー部材3が配設されて2層のアッパー構造を形成することにより、中足部に適切なソール幅を確保することができ、これにより、中足部のシャンク剛性を向上できる。
また、内アッパー部材2が、シューズの中足部において上方に開口するループ形状を有しているので、シューズの着用時には、内アッパー部材2が足裏およびアーチ部の形状により適切に沿った状態でアーチ部全体を保持するようになり、これにより、アーチ部に対するシューズ中足部のフィット性を一層向上できる。
さらに、この場合、第1の間隙4には、弾性を有する第1の挿入部材5が挿入されているので、内アッパー部材2が足に押されて外側に拡がるときに、第1の挿入部材5が圧縮変形するようになっており、これにより、とくに、幅広の足やアーチが低い足において、また足のアーチが落ち込んだときなどにおいて、足のアーチ部が第1の挿入部材5により適切に弾性支持されるようになり、アーチ部のサポート性を向上できる。
また、第1の挿入部材5が、シューズの中足部において内アッパー部材2および外アッパー部材3のいずれにも固着されていないので、第1の挿入部材5の組込みが容易になるとともに、内アッパー部材2の変位の自由度が増して、中足部のフィット性をさらに向上できる。
さらに、内アッパー部材2の足裏当接部2Aが第2の挿入部材7の上に配置されていることにより、着用者の足に対する足当たり感を向上できるとともに、足裏に対するフィット性を向上できる。
また、第1の挿入部材5が第2の挿入部材7に固着されていないことにより、第1の挿入部材5の変位の自由度が増して、中足部のフィット性をさらに向上できる。
さらに、内アッパー部材2の足裏当接部2Aが第2の挿入部材7に固着されていないことにより、内アッパー部材2の変位の自由度が増して、中足部のフィット性を向上できる。
なお、第1および第2の挿入部材5,7は、同種の材料から構成されていても、異種の材料から構成されていてもよい。異種の材料から構成されている場合には、第1および第2の挿入部材5,7の物性を容易に異ならせることができる。たとえば、相対的に大きな変形量を要求される第1の挿入部材5を軟質の部材(たとえば発泡体、スポンジ、ゲル、流動体など)から構成し、変形性よりも安定性を要求される第2の挿入部材7を第1の挿入部材5よりも硬質の部材(たとえば紙製のボード、硬質ラバー、硬質スポンジなど)から構成するようにしてもよい。
また、内アッパー部材2がシューズの中足部を越えて前後方向に延設される場合には、内アッパー部材2は前後方向に継目なく配設されるので、足に対するフィット性を向上できる。
なお、外アッパー部材3は、軽量化の観点からは、実質的に上下方向に延びかつ前後方向に互いに間隔を隔てて配設された複数の帯状の部材(図示せず)から構成するようにしてもよい。この場合には、隣り合う各外アッパー部材3の間から、第1の挿入部材5が覗いている。
〔第2の実施例〕
前記第1の実施例では、第1の挿入部材5の側面5aが第2の挿入部材7の側面7aと略面一に設けられた例を示したが(図1参照)、本発明の適用はこれに限定されない。図2は、本発明の第2の実施例によるアッパー構造を採用するシューズの中足部(土踏まず部)の横断面部分図である。同図において、前記第1の実施例と同一符号は、同一または相当部分を示している。
この第2の実施例では、第1の挿入部材5の側面5a’が第2の挿入部材7の側面7a’の外側に張り出して設けられている。別の言い方をすれば、この場合には、内アッパー部材2および外アッパー部材3がいずれもミッドソール10の左右外側に拡開して設けられている。
第2の実施例によれば、内アッパー部材2を上方に引き上げた際に、外アッパー部材3を介して第1の挿入部材5が内方に押し付けられ、これにより、シューズ中足部のフィット性を向上できる。
〔第3の実施例〕
前記第1および第2の実施例では、第1の挿入部材5が、第1の間隙4内に単に配置された例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
図3は、本発明の第3の実施例によるアッパー構造を示している。同図に示すように、この第3の実施例では、第1の間隙4内には、内アッパー部材2のアーチ当接部2Bとの間で第1の挿入部材5を包み込む中間アッパー部材8が設けられている。中間アッパー部材8の上下端縁部は、いずれも内アッパー部材2のアーチ当接部2Bに固着されている。
この場合には、中間アッパー部材8を介して第1の挿入部材5を予め内アッパー部材2に保持させておくことにより、アッパー構造の組立てが容易になる。
〔第4の実施例〕
前記第1ないし第3の実施例では、第1の挿入部材5が第2の挿入部材7から分離されている例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
第1および第2の挿入部材5,7をそれぞれ別個に製作した後、これらを固着するようにしてもよい。この場合には、第1、第2の挿入部材5,7が一体化されるので、シューズの組立時に第1、第2の挿入部材5,7の組込みが容易になる。なお、第1、第2の挿入部材5,7が同種の材料から構成される場合には、これらを一体成形することにより第1、第2の挿入部材5,7を容易に一体化できる。
〔第5の実施例〕
前記第1ないし第3の実施例では、内アッパー部材2の足裏当接部2Aが第2の挿入部材7に固着されていない例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
内アッパー部材2の足裏当接部2Aを第2の挿入部材7に固着するようにしてもよく、この場合には、シューズ着用時に内アッパー部材2に皺などが発生するのを防止できる。
また、第2の挿入部材7に対する内アッパー部材2の足裏当接部2Aの固着個所は、図4のソール平面図に示すような、シューズ着地時の荷重移動方向を示すロードパスラインLpに沿って帯状に延設されているのが好ましい(図中の斜線個所参照)。
この場合には、ランニング時などの荷重移動の際に、内アッパー部材2を足のアーチ部に確実にフィットさせることができる。
〔第6の実施例〕
前記第1ないし第3の実施例では、外アッパー部材3の上端縁部3Uが内アッパー部材2の上端縁部まで延びておらず、アッパー構造体1の上側部分が内アッパー部材2のみによって構成されている例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
図5は、本発明の第6の実施例によるアッパー構造を示している。なお、同図において、前記第1の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。図5に示すように、この第5の実施例では、内アッパー部材2’の上端縁部2’Uが、外アッパー部材3’の側部に固着されているが、外アッパー部材3’の上端縁部までは延びておらず、アッパー構造体1の上側部分が、外アッパー部材3’のみによって構成されている。外アッパー部材3’の上端縁部には、靴紐を通すための複数の開孔(図示せず)が形成されている。
この場合においても、前記第1の実施例と同様の作用効果を奏するが、前記第1の実施例では、内アッパー部材2の上端縁部に靴紐が係止されることにより、靴紐の緊締時には、内アッパー部材2が直接引っ張り上げられてアーチ部に対するフィット性を向上させるのに対し、この第6の実施例では、靴紐の緊締時には、外アッパー部材3’を介して内アッパー部材2’が引っ張り上げられるようになっている。
〔第7の実施例〕
前記各実施例では、内アッパー部材が、外アッパー部材とは別個に設けられた例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
図6は、本発明の第7の実施例によるアッパー構造を示している。なお、同図において、前記各実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。図6に示すように、この第7の実施例では、外アッパー部材3’’の上側縁部がループ状に折り返されてシューズ内方に延びており、この内方の延設部分3’’A および3’’Bが、前記各実施例における内アッパー部材2の足裏当接部2Aおよびアーチ当接部2Bにそれぞれ対応している。別の言い方をすれば、第7の実施例においては、内アッパー部材および外アッパー部材の各上側縁部がループ状に一体に連結されているといえる。また、このループ状の折返し部には、靴紐30が挿入されている。
この場合には、内アッパー部材および外アッパー部材を単一の部材から構成できるので、部品点数を削減できるとともに、靴紐30の緊締によって内アッパー部材および外アッパー部材に作用させる張力の調整を容易に行えるようになる。なお、靴紐を通すための複数の開孔(図示せず)をループ状の折返し部に別途形成するようにしてもよい。
〔第8の実施例〕
前記各実施例では、第1および第2の挿入部材5,7が、ミッドソール10とは別に設けられた例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
前記各実施例において、ミッドソール10を省略するとともに、第1、第2の挿入部材5,7をミッドソール10と同様の軟質弾性部材により一体成形して、その下面にアウトソール11を接着するようにしてもよい。この場合には、シューズ全体の成形工程を簡略化でき、製造コストを低減できる。
本発明の第1の実施例によるアッパー構造を採用するシューズの横断面部分図である。 本発明の第2の実施例によるアッパー構造を採用するシューズの横断面拡大部分図である。 本発明の第3の実施例によるアッパー構造を採用するシューズの横断面拡大部分図である。 シューズ着地時の荷重移動方向を示すロードパスラインを説明するための図である。 本発明の第6の実施例によるアッパー構造を採用するシューズの横断面部分図である。 本発明の第7の実施例によるアッパー構造を採用するシューズの横断面部分図である。
1: アッパー構造体

2: 内アッパー部材
2A: 足裏当接部
2B: アーチ当接部

3: 外アッパー部材
3L: 下部

4: 第1の間隙
5: 第1の挿入部材

6: 第2の間隙
7: 第2の挿入部材

10: ミッドソール

Lp: ロードパスライン

Claims (15)

  1. シューズのアッパー構造であって、
    シューズの少なくとも中足部に配設されるとともに、着用者の足の足裏からアーチ部にかけての領域を囲繞する足裏当接部およびアーチ当接部を一体に連接してなる内アッパー部材と、
    内アッパー部材の左右両外側において内アッパー部材のアーチ当接部との間に第1の間隙を介して配設され、内アッパー部材との間で2層のアッパー構造を形成するとともに、その下部がシューズのソールに固着される外アッパー部材とを備え、
    内アッパー部材および外アッパー部材の各上端部がループ状に一体に連接されるとともに、内アッパー部材および外アッパー部材が2層構造の単一のアッパー部材から構成されており、内アッパー部材および外アッパー部材の各上端部のループ状の折返し部の内部に靴紐が挿入されている、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  2. 請求項1において、
    第1の間隙には、弾性を有する第1の挿入部材が挿入されている、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  3. 請求項1において、
    内アッパー部材が、シューズの中足部において、上方に開口するループ形状を有している、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  4. 請求項において、
    第1の挿入部材が、シューズの中足部において、内アッパー部材に対して固着されていない、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  5. 請求項において、
    第1の挿入部材が、シューズの中足部において、内アッパー部材および外アッパー部材のいずれにも固着されていない、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  6. 請求項1において、
    内アッパー部材の足裏当接部とシューズのソールとの間には、第2の間隙が形成され、第2の間隙には、弾性を有する第2の挿入部材が挿入されており、第1の挿入部材が第2の挿入部材の上に配置されている、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  7. 請求項6において、
    内アッパー部材の足裏当接部が、シューズの中足部において、第2の挿入部材に対して固着されていない、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  8. 請求項6において、
    内アッパー部材の足裏当接部が、シューズの少なくとも中足部において、第2の挿入部材に固着されている、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  9. 請求項8において、
    第2の挿入部材に対する内アッパー部材の足裏当接部の固着個所が、シューズ着地時の荷重移動方向を示すロードパスラインに沿って帯状に延設されている、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  10. 請求項6において、
    第1の挿入部材が横断面略三角形状の部材であり、第2の挿入部材が横長の矩形状部材である、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  11. 請求項6または10において、
    第1の挿入部材が第2の挿入部材に対して固着されていない、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  12. 請求項6または10において、
    第1の挿入部材が第2の挿入部材に固着されている、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  13. 請求項において、
    第1の挿入部材がシューズのソールと一体に形成されている、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  14. 請求項6において、
    第2の挿入部材がシューズのソールと一体に形成されている、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
  15. 請求項1において、
    内アッパー部材がシューズの全長にわたって延びている、
    ことを特徴とするシューズのアッパー構造。
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