JP2005329270A - アッパーのフィット性を改良した運動靴 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】足の甲を包むと共に、着用時に足が上方に出る第1開口1と、舌片Tで閉じられた第2開口2を有する運動靴のアッパーUに関する。両開口1,2は互いに連なっており、前記アッパーUは、足の踏まず部の内側面の一部を覆う内側伸縮部51と、足の小指球の外側面の一部を覆う外側伸縮部50と、両伸縮部50,51の前方に配置された前部3と、後方に配置された後部4とを備えている。前記各伸縮部50,51は、ソールSの上面から前記第2開口2まで前記アッパーUの一方の側面を横断する。前記各伸縮部50,51の足長方向Lについてのヤング率は、前記前部3および後部4のそれよりも、小さく設定されている。
【選択図】 図1
Description
フィット性を向上させた靴として、下記の特許文献1〜5に開示された靴が知られている。
図16(b)は、前記特許文献2の靴を示す。この靴では、アッパーUの履口101の両側の一部が弾性部材100で形成されている。
図16(c),図16(d)は、前記特許文献3の靴を示す。この靴では、アッパーUの前部の両側が弾性部材100で形成されている。
図17(a)は、前記特許文献4の靴を示す。この靴では、アッパーUの開口の前方の部分が屈曲性部材100で形成されている。
図17(b)は、前記特許文献5の靴を示す。この靴では、楔形状の切欠部分102が伸縮性素材100で形成されている。この切欠部分102は、アッパーUの開口103から靴底に向って短く延びている。
図2(a)、図2(b)は足の斜視図である。
一般に走行時には、足で地面を蹴りだすために踵を上げる。この際、図2(a)、図2(b)の足の内側の踏まず部の近傍81および足の外側の小指球の近傍80を境界にして、前足と後足の挙動が大きく異なる。この挙動における差異は足が静止している状態では明白ではない。
前記特許文献2の靴では、弾性部材100が、靴の履口の内外の両側に配置されており、互いに対向している。したがって、アッパーUが不必要に折れ曲がり易く、そのような靴は、型崩れし易く、安定性に欠ける。
前記アッパーは、着用時に足が上方に出る第1開口と、舌片で閉じられた第2開口とを含んでいる。前記2つの開口は、前後に互いに連なっている。前記アッパーは、足の内側面の一部を覆う内側伸縮部と、足の外側面の一部を覆う外側伸縮部と、前記2つの伸縮部の前方に配置された前部と、前記2つの伸縮部の後方に配置された後部とを備えている。前記各伸縮部の足長方向についてのヤング率は、前記前部および後部のそれよりも小さい。
前記外側伸縮部は、第5中足骨遠位骨頭に相当する部位またはその近傍の部位から前記第2開口に至る領域に設けられている。すなわち、前記領域は、第5中足骨遠位骨頭の上端に本質的に相当する部位から第2開口まで延びている。前記領域は、前記近傍の部位から該近傍の部位よりも前方の斜め上方に向かうラインを含む。すなわち、前記領域は前方に向かうにつれて上方に向かって傾斜したラインを含む。前記外側伸縮部は、前記近傍の部位において、足長方向に沿って伸縮し得る長さを有する。
本発明において、「第5中足骨遠位骨頭の上端に本質的に相当する部位」なる用語の使用により、第5中足骨遠位骨頭の上端にちょうど相当する部位だけでなく、その周囲の近傍も含むことが意味される。したがって、外側伸縮部が、前記部位の若干上方から第2開口まで延びている場合でも、外側伸縮部は「第5中足骨遠位骨頭の上端に本質的に相当する部位」から第2開口に至る領域に設けられている。
この実施例によれば、前記複数枚の生地のうち足に接する裏側の生地が足の変形に応じて変形し、前記複数枚の生地のうち表側の生地は前記裏側の生地とは独立して変形する。その結果、アッパーと足との間の変形のズレを吸収し得る。すなわち、アッパーと足との間の変形の相異を受け入れることができる。
なお、ここにいう“生地”との用語の使用によって、靴のアッパーに用いられるシート状の素材が意味され、ゴムや樹脂のシート、織物、編物、および/または、不織布を含み得る。
前記切欠部は、V字状等の任意形状に切り欠かれてもよい。好ましくは、切欠部はU字状に形成され、その結果、応力の集中を緩和できるから、耐久性が向上する。
第1実施例:
図3〜図7は第1実施例を示す。図3は第1実施例の靴(右足)の内側面、図4は同外側面を示す。なお、図3〜図6において、伸縮部の設けられた位置を分かり易くするために、伸縮部に網かけを施している。
図3に示すように、靴はソールSおよびアッパーUを備える。
前記第1開口1および第2開口2は、図5に示すように、アッパーUの中央に形成されている。第1開口1は、着用の際に足が上方に出る開口である。第2開口2は、舌片Tで閉じられる開口である。第1開口1は第2開口2の後方に位置し、第2開口2に連なっている。第2開口2は足の甲の前部を覆っている。
前記舌片Tは、第2開口の前方で、アッパーUに縫合されている。舌片Tの上面の中央には筒状のループPが形成されている。靴の着用の際は、図6に示すように、レースRが前記ループPに挿通されてもよい。
前述のように、図2(a),図2(b)に示すように、走行時には、足の内側の踏まず部の内側面81と足の外側の小指球の外側面80の前方に位置する足の前足の挙動が、後方に位置する後足の挙動と大きく異なる。
また、図1に示すように、前記外側伸縮部50は、第5中足骨遠位骨頭90およびその近傍の部位を覆うと共に、当該部位から第2開口2に至る領域に設けられている。この外側伸縮部50の配置された領域は、前記第5中足骨遠位骨頭90の後端90bから第2開口2に向って上方の斜め前方に延びるラインを含んでいる。前記中足骨遠位骨頭90の近傍の部位において、外側伸縮部50は足長方向Lに沿った長さを有しており、そのため、足長方向に伸縮可能である。
図5に示すように、内側伸縮部51に対向する足の反対側の位置には後部4が配置されていると共に、外側伸縮部50に対応する足の反対側の位置には、前部3が配置されている。すなわち、後部4の外側面は内側伸縮部51の反対側の位置にあると共に、前部3の内側面は外側伸縮部50の反対側の位置にある。
図3に示すように、前記各伸縮部50,51は、足裏から足の頂部に近づくに従い、足長方向Lの幅が小さくなっている。すなわち、内側伸縮部51は、ソールSから第2開口2に近づくに従い、足長方向Lの幅が小さくなるように、概ね三角形状ないし台形状に形成されている。外側伸縮部も、図4に示すように、同様の形状である。
なお、内側切欠部63(図3)および外側切欠部64(図4)は、U字状に形成されるのが好ましいが、V字状等の任意形状に形成してもよい。
図3〜5に示すように、前部3の後側の縁33には帯状の前部補強材6が設けられている。前部補強材6は、第1内側部61、第1外側部60および前側のハトメ飾り部62を備えており、前記各部61,60,62は互いに連らなっている。
前部3および後部4は、一般的な運動靴に用いられている織物や編物などの生地を積層(好ましくは互いに接着)して形成されている。前部3および後部4には、必要に応じて芯材を固定するための帯状部材が前記生地のさらに上面に縫合されている。
前記外側伸縮部50においても、図4に示すように、同様の方法で前記弾性部材56が積層されている。
図8および図9は本発明の靴の第2実施例を示す。図8は靴(左足)の内側面、図9は同外側面を示す。なお、図8および図9において、伸縮部の設けられた部位を分かり易くするために、伸縮部に網かけを施している。なお、以下の実施例において、第1実施例と同一部分または相当部分には同一符号を付し、その詳しい説明および図示を省略する。
さらに、図8に示すように、第1内側部61が、二叉状に形成されている。また、図9に示すように、外側のハトメ飾り部72Cが、足の後部のソールSの上面まで延びている。
図10は、本発明の靴の第3実施例を示す。図10(a)は同実施例の内側伸縮部およびその近傍の斜視図、図10(b)は同分解斜視図である。
本実施例では、図10(a)に示すように、ループPが前記内側切欠部63を覆っている。破線で示すように、当該ループPは、その両端が第1内側部71および第2内側部61の上端に縫合されているが、ハトメ飾り部62,72Bには縫合されていない。したがって、ループPは前記内側伸縮部51の伸縮を許容する。
図10(a)の破線で示すように、第1内側部61および第2内側部71は、内側伸縮部51の生地57,58と共に、前部3の後縁および後部4の前縁に、各々、縫合される。
図11は、第4実施例を示す。図11(a)は同実施例の内側伸縮部およびその近傍の斜視図、図11(b)は同分解斜視図である。
本実施例においては、図11(b)に示すように、ループPが第1内側部61および第2内側部71と一体に形成されている。当該ループPは、図11(a)に示すように、ハトメ飾り部62,72Bに縫合されていない。したがって、前記第3実施例と同様に、ループPは前記内側伸縮部51の伸縮を許容する。
図12および図13は、第5実施例のコート競技(例えば、バレーボール)用の靴を示す。図12(a)は同実施例の靴(右足)の内側面、図12(b)は同外側面を示す。図12(c)は前記外側面と足の骨との関係を示す。図13(a),(b)は外側伸縮部50の近傍の拡大側面図である。
図12(a),図12(b),図13(b),図14(a)および図14(b)においては、伸縮部の設けられた部位を分かり易くするために、伸縮部に網かけを施している。
図13(a)及び図13(b)に示すように、第1内側部60、第2内側部70及びソールSに囲まれる位置(一点鎖線で示す位置)に、伸縮性を有する部材54が配置される。次に、このように配置された伸縮性部材54の下部の表面を覆うように、連設部69が縫合される。この連設部69は本質的に伸び難い素材からなるので、前記伸縮性部材54の下部は殆ど伸縮しない。一方、図13(b)の、第1外側部60、第2外側部70、連設部69及び第2開口2の縁部35に囲まれる長四角形状もしくは方形状の部分が伸縮可能であり、該部分が外側伸縮部50である。
前記外側伸縮部50の各部の足の骨との関係について説明する。
図14は、第6実施例のトレイルシューズを示す。図14(a)は本実施例の靴(左足)の内側面、図14(b)は同外側面を示し、図14(c)は前記外側面と足の骨との関係を示す。
前記6つの実施例においては、外側伸縮部50は略長四角形状や略方形状や三角形に近似した略台形状に形成されると共に、図14(c)のように、第5中足骨遠位骨頭90に相当する部位またはその近傍において、足長方向の長さを有するように設定されている。以下に、かかる設定による作用を、外側伸縮部の概念図(図15(a)〜(e))を用いて説明する。なお、図15(a)〜図15(e)において、伸縮部の設けられた部位を分かり易くするために、伸縮部に網かけを施している。
ランニングシューズのように、高い伸縮性が求められる場合には、外側伸縮部50が、第2開口2からソールSの上面までアッパーUの外側面を横断するように設けられる。コート競技用の靴やトレイルシューズのように、適切な伸縮性と十分なサポートが求められる場合には、外側伸縮部50とソールSの間に連設部69が設けられたり、あるいは、ソールSの上面において外側伸縮部50が伸縮し得る長さを有しないようにしてもよい。
k=f/(ε・W) ……(1)
このように、本発明において“弾性定数”なる概念を導入した理由は、アッパーの素材は、その厚さが明瞭でないからである。すなわち、アッパーの素材の正確な厚さは計測し難い。そのため、アッパーの素材の下記のヤング率の正確な値を求めることは困難である。前記“弾性定数”k は、アッパーの素材の正確な厚さを計測することなく得ることができる。
ヤング率は、前記荷重fを前記試験片の歪みεと前記試験片の横断面積Sとで前記荷重fを除した値と定義される。すなわち、ヤング率Eは次の(2)式で表される。
E=f/(ε・S) ……(2)
2:第2開口
3:前部
4:後部
30,31:アッパーの側面
50:外側伸縮部
51:内側伸縮部
6:前部補強部
55:ベース材
56:弾性部材
57,58:生地
60:第1外側部
61:第1内側部
62:ハトメ飾り部
63:内側切欠部
64:外側切欠部
69:連設部
7:後部補強材
70:第2外側部
71:第2内側部
72B,72C:ハトメ飾り部
90:第5中足骨遠位骨頭
92:リスフラン関節
D:ライン
L:足長方向
T:舌片
U:アッパー
Claims (28)
- 着地の衝撃を吸収するソールと、足の甲を包むアッパーとを有し、運動に適した運動靴であって、
前記アッパーは、着用時に足が上方に出る第1開口と、舌片で閉じられた足の甲の上方の第2開口とを定義しており、前記2つの開口は、前後に互いに連なっており、
前記アッパーは:
足の内側面の一部を覆う内側伸縮部と;
足の外側面の一部を覆う外側伸縮部と;
前記2つの伸縮部の各々に付着されると共に、その前方に配置された前部と;
前記2つの伸縮部の各々に付着されると共に、その後方に配置された後部とを備え、
前記各伸縮部は、前記前部および後部よりも、足長方向に沿った小さなヤング率を有しており、
前記外側伸縮部は、足の第5中足骨遠位骨頭の上端に本質的に相当する部位から前記第2開口に至る領域に設けられ、
前記領域は、前記部位から前方の斜め上方に向うラインを含み、
前記外側伸縮部は、前記部位において、足長方向に沿って伸縮し得る十分な長さを有する運動靴。 - 請求項1において、前記アッパーは、前記第2開口の縁に沿って設けられた縁部を有し、前記外側伸縮部は前記縁部まで延びており、
このアッパーの縁部は前記外側伸縮部に対応する位置で前記縁部を切欠ないし切り離して形成された外側切欠部を定義する運動靴。 - 請求項1において、前記アッパーは前記第2開口の縁に沿って設けられた縁部を有し、前記外側伸縮部は前記縁部まで延びており、
前記外側伸縮部が前記縁部の一部を辺とする方形の形状に形成されている運動靴。 - 請求項1において、前記外側伸縮部は、前記ソールの上面から前記第2開口まで前記アッパーの外側面を本質的に横断する運動靴。
- 請求項1において、前記前部と前記後部とを、前記外側伸縮部の下方において、前後に連結する連設部を更に備え、
ここにおいて、前記連設部の足長方向についてのヤング率は、前記外側伸縮部のそれよりも大きく、
足の外側の前記第5中足骨遠位骨頭の少なくとも一部が、前記連設部によって覆われている運動靴。 - 請求項1において、前記外側伸縮部の下方において、足の外側の前記第5中足骨遠位骨頭の少なくとも一部が、前記ソールによって覆われている運動靴。
- 請求項1において、前記内側伸縮部が、足の内側において、リスフラン関節に相当する位置に設けられている運動靴。
- 請求項1において、前記内側伸縮部が、前記外側伸縮部に対向する位置に設けられている運動靴。
- 請求項1において、前記内側伸縮部は、前記ソールの上面から前記第2開口まで前記アッパーの内側面を本質的に横断するように設けられている運動靴。
- 請求項1において、前記内側伸縮部は、前記アッパーの概ね半分程度の高さであり、前記第2開口から下方に向って延びている運動靴。
- 着地の衝撃を吸収するソールと、足の甲を包むアッパーとを有し、運動に適した運動靴であって、
前記アッパーは、着用時に足が上方に出る第1開口と、舌片で閉じられた第2開口とを定義しており、前記2つの開口は互いに連なっており、
前記アッパーは:
足の踏まず部の内側面の少なくとも一部を覆う内側伸縮部と;
足の小指球の外側面の少なくとも一部を覆う外側伸縮部と;
前記2つの伸縮部の各々に付着されると共に、その前方に配置された前部と;
前記2つの伸縮部の各々に付着されると共に、その後方に配置された後部とを備え、
前記内側伸縮部は、前記ソールの上面から前記第2開口まで前記アッパーの内側面を本質的に横断し、
前記外側伸縮部は、前記ソールの上面から前記第2開口まで前記アッパーの外側面を本質的に横断し、
前記各伸縮部の足長方向についてのヤング率は、前記前部および後部のそれよりも小さく設定されている、運動靴。 - 着地の衝撃を吸収するソールと、足の甲を包むアッパーとを有し、運動に適した運動靴であって、
前記アッパーは、着用時に足が上方に出る第1開口と、舌片で閉じられた第2開口とを定義しており、前記2つの開口は互いに連なっており、
前記アッパーは:
足の内側面の少なくとも一部を覆う内側伸縮部と;
足の外側面の少なくとも一部を覆う外側伸縮部と;
前記2つの伸縮部の各々に付着されると共に、その前方に配置された前部と;
前記2つの伸縮部の各々に付着されると共に、その後方に配置された後部とを備え、
前記内側伸縮部は、前記ソールの上面から前記第2開口まで前記アッパーの内側面を本質的に横断し、
前記外側伸縮部は、前記ソールの上面から前記第2開口まで前記アッパーの外側面を本質的に横断し、
前記各伸縮部の足長方向についてのヤング率は、前記前部および後部のそれよりも小さく、
前記前部の後側の縁には、前記前部を補強するための前部補強材が配置されており、
前記後部の前側の縁には、前記後部を補強するための後部補強材が配置されており、
前記内側伸縮部に対向する前記アッパーの外側の部分のヤング率は、前記内側伸縮部のそれよりも大きく、
前記外側伸縮部に対向する前記アッパーの内側の部分のヤング率は、前記外側伸縮部のそれよりも大きい運動靴。 - 請求項11において、前記各伸縮部における前記第2開口の近傍の縁部は、当該伸縮部の伸縮を許容する素材で形成され、
前記前部および後部は、それぞれ、前記第2開口に接する周縁部を有し、該周縁部は本質的に伸び難い素材で形成されている運動靴。 - 請求項11において、前記各伸縮部は、形状において、ソールから前記第2開口に近付くに従い、足の前後方向に沿った幅が小さくなる概ね三角形状である運動靴。
- 請求項11において、前記各伸縮部は、形状において、ソールから前記第2開口に近付くに従い、足の前後方向に沿った幅が小さくなる概ね台形状である運動靴。
- 請求項11において、前記各伸縮部は、各々、複数枚の生地を備え、前記生地同士が前記各伸縮部の中央の領域において互いに独立して変形できるように重ね合わされている運動靴。
- 請求項11において、前記アッパーは前記第2開口の縁に沿って設けられた縁部を有し、前記各伸縮部は前記縁部まで延びており、
このアッパーの縁部は、前記内側伸縮部に対応する位置で前記縁部を切欠ないし切り離して形成された内側切欠部と、前記外側伸縮部に対応する位置で前記縁部を切欠ないし切り離して形成された外側切欠部とを定義し、前記各切欠部は前記第2開口に連なっている、運動靴。 - 請求項17において、前記各伸縮部における前記切欠部に沿った上縁部には、伸縮性を有するベース材の表面に弾性部材が積層されている運動靴。
- 着地の衝撃を吸収するソールと、足の甲を包むアッパーとを有し、運動に適した運動靴であって、
前記アッパーは、着用時に足が上方に出る第1開口と、舌片で閉じられた第2開口とを定義しており、前記2つの開口は互いに連なっており、
前記アッパーは:
足の踏まず部の内側面の少なくとも一部を覆う内側伸縮部と;
足の小指球の外側面の少なくとも一部を覆う外側伸縮部と;
前記2つの伸縮部の各々に付着されると共に、その前方に配置された前部と;
前記2つの伸縮部の各々に付着されると共に、その後方に配置された後部とを備え、
前記内側伸縮部は、前記ソールの上面から前記第2開口まで前記アッパーの内側面を本質的に横断し、
前記外側伸縮部は、前記ソールの上面から前記第2開口まで前記アッパーの外側面を本質的に横断し、
前記各伸縮部の足長方向についてのヤング率は、前記前部および後部のそれよりも小さく、
前記前部の後側の縁には、前記前部を補強するための前部補強材が配置されており、
前記後部の前側の縁には、前記後部を補強するための後部補強材が配置されており、
前記前部補強材は:
前記内側伸縮部に接する第1内側部と;
前記外側伸縮部に接する第1外側部と;
前記第2開口の一部に接する前側のハトメ飾り部とを有し;
ここにおいて、前記前部補強材は前記第1内側部と前記前側のハトメ飾り部と前記第1外側部とが概ね連なって形成されており、
前記後部補強材は:
前記内側伸縮部に接する第2内側部と;
前記外側伸縮部に接する第2外側部と;
前記第2開口の一部に接する内側および外側のハトメ飾り部とを有し;
ここにおいて、前記後部補強材は前記第2内側部と内側のハトメ飾り部とが互いに概ね連なっており、かつ、前記第2外側部と外側のハトメ飾り部とが互いに概ね連なって形成されている運動靴。 - 請求項12において、前記各伸縮部における前記第2開口の近傍の縁部は、当該伸縮部の伸縮を許容する素材で形成され、
前記前部および後部は、それぞれ、前記第2開口に接する周縁部を有し、該周縁部は本質的に伸び難い素材で形成されている運動靴。 - 請求項12において、前記各伸縮部は、形状において、ソールから前記第2開口に近付くに従い、足の前後方向に沿った幅が小さくなる概ね三角形状である運動靴。
- 請求項12において、前記各伸縮部は、形状において、ソールから前記第2開口に近付くに従い、足の前後方向に沿った幅が小さくなる概ね台形状である運動靴。
- 請求項12において、前記各伸縮部は、各々、複数枚の生地を備え、前記生地同士が前記各伸縮部の中央の領域において互いに独立して変形できるように重ね合わされている運動靴。
- 請求項12において、前記アッパーは前記第2開口の縁に沿って設けられた縁部を有し、前記各伸縮部は前記縁部まで延びており、
このアッパーの縁部は、前記内側伸縮部に対応する位置で前記縁部を切欠ないし切り離して形成された内側切欠部と、前記外側伸縮部に対応する位置で前記縁部を切欠ないし切り離して形成された外側切欠部とを定義し、前記各切欠部は前記第2開口に連なっている、運動靴。 - 請求項24において、前記各伸縮部における前記切欠部に沿った上縁部には、伸縮性を有するベース材の表面に弾性部材が積層されている運動靴。
- 着地の衝撃を吸収するソールと、該ソールに取り付けられ足を覆うアッパーとを備えた靴であって、
前記アッパーは、足の内側面を覆う内側面と足の外側面を覆う外側面とを備え:
前記内側面は足の内側面の一部を覆う内側伸縮部を含み;
前記外側面は足の外側面の一部を覆う外側伸縮部を含み;
前記各伸縮部は、各々の側面の残りの部分よりも、足長方向に沿った小さなヤング率を有し、
前記外側伸縮部は、第5中足骨遠位骨頭に相当する足の部位を覆い;
前記各伸縮部は、その各々の部位において、足長方向に沿って伸縮し得る十分な長さを有する靴。 - 着地の衝撃を吸収するソールと、該ソールに取り付けられ足を覆うアッパーとを備えた靴であって、
前記アッパーは、足の内側面を覆う内側面と足の外側面を覆う外側面とを備え:
前記内側面は、足の内側面の一部を覆う内側伸縮部を含み;
前記外側面は、足の外側面の一部を覆う外側伸縮部を含み;
ここにおいて、前記各伸縮部は、各々の側面の残りの部分よりも小さな足長方向に沿ったヤング率を有し、
前記内側伸縮部は、リスフラン関節に相当する足の部位を覆い;
前記各伸縮部は、その各々の部位において、足長方向に沿って伸縮し得る十分な長さを有する靴。 - 着地の衝撃を吸収するソールと、該ソールに取り付けられ足を覆うアッパーとを備えた靴であって、
前記アッパーは、足の内側面を覆う内側面と足の外側面を覆う外側面とを備え:
前記内側面は足の内側面の一部を覆う内側伸縮部を含み;
前記外側面は足の外側面の一部を覆う外側伸縮部を含み;
前記各伸縮部は、各々の側面の残りの部分よりも、足長方向に沿った小さなヤング率を有し、
前記外側伸縮部は、第5中足骨遠位骨頭に相当する足の部位を覆い、
前記内側伸縮部は、リスフラン関節に相当する足の部位を覆い;
前記各伸縮部は、その各々の部位において、足長方向に沿って伸縮し得る十分な長さを有する靴。
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