JP4800131B2 - 生体認証装置とそのシステム、および取引処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば利用者から読み取った生体情報に基づいて本人か否かを判定するような生体認証装置とそのシステム、および、生体認証によって取引を許容する取引処理装置に関する。
近年、急速な情報化社会の進展に伴い、企業や自治体等で、個人情報や機密情報に対する管理意識が高まっている。また、金融業界では印鑑偽造、カード偽造等による不正取引が大きな問題となっている。これに伴って、個人固有の特徴である生体情報を用いるバイオメトリクスが、偽造や盗難、紛失、不正譲渡の危険が少なく、より確度の高い個人認証手段として認知されつつある。
生体情報を用いた個人認証方式としては、データ処理装置(生体認証装置を備えたICカードターミナル等)が利用者の生体情報を読み取り、読み取った生体情報について特徴量を抽出し、この特徴データをICカード等の電子携帯装置に送信し、この特徴データと予め登録していた登録データとを携帯電子装置が照合する個人認証方式が提案されている(特許文献1参照)。
また、生体情報として顔画像情報を利用した自動取引装置も提案されている(特許文献2参照)。この自動取引装置は、利用者の操作により所定の取引を実行する自動取引装置であって、利用者が所持する記録媒体から、該利用者を特定する識別情報を読み込み、利用者の顔画像情報の取得を許可するか否かの許否情報が許可する旨であれば、操作中の利用者から顔画像情報を取得し、取得した顔画像情報を記憶するものである。また、この自動取引装置は、ガイダンスを含む操作画面をタッチパネルに表示し、利用者に対して操作手順をガイドするガイド手段を備えている。
これらの認証方式は、生体情報による認証を可能としているので、ICカード等が遺失や盗難などによって不正使用される恐れが少ないセキュリティレベルの高い方式となっている。また後者の自動取引装置は、操作手順をガイドするガイド手段によって、初めて利用するような利用者にとって使い勝手の良いものとなっている。
しかし、上述の認証方式は、複数種類の生体情報が登録されているような場合の使い勝手について考慮されていない。すなわち、複数種類の生体情報を登録した場合、利用者は、どの生体を登録したか忘れてしまうことがある。そうすると、利用者は順番に生体を変えて認証を試していくというわずらわしい操作をすることになり、非常に使い勝手が悪くなるという問題点がある。しかも、不正防止のために認証に連続して失敗する回数を制限したような場合には、自分で自分のICカード等を使えなくしてしまうことになりかねないという問題点もある。また、どの生体を登録したか思い出せず全ての生体について順番に生体認証を行う場合、登録している生体による認証のときに偶然位置ずれ等して認証失敗すれば、その生体が登録されていないのか生体の読み取りが悪いのか判断できず、全ての生体について生体認証を試したにもかかわらず認証できないことがあり得るという問題点もある。
特開平10−312459号公報 特開2003−256912号公報
この発明は、上述の問題に鑑み、利用者にとって使い勝手の良好な生体認証装置とそのシステム、および取引処理装置を提供することを目的とする。
この発明は、利用者から指静脈情報を読み取る指静脈情報読取手段を備え、あらかじめ登録された登録指静脈情報と前記指静脈情報読取手段で読み取った読取指静脈情報とに基づいて本人か否かを判定した判定結果を得る生体認証装置であって、前記登録指静脈情報として複数の指に関する指静脈情報を登録しておくと共に、そのうち1つのを主として用いる主使用として登録しておき、前記指静脈情報読取手段で利用者から指静脈情報を読み取る際に、前記主使用として登録している指の種別を案内する第1案内手段と、読み取った読取指静脈情報と前記主使用の登録指静脈情報とに基づく生体認証で本人でないと判定した場合に、前記登録指静脈情報として登録されている複数の指の種別を案内する第2案内手段とを備えたことを特徴とする。
この発明により、利用者にとって使い勝手の良好な生体認証装置とそのシステム、および取引処理装置を提供することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、取引処理装置としてのATM(Automated Teller Machine)5とホストコンピュータ2とが通信回線3を介して接続された取引システム1のシステム構成図である。ATM5には後述の認証装置が設けられており、この認証装置と携帯装置としてのICカード7とで生体認証システム4が構成されている。この取引システム1は、例えば銀行システムなどの金融機関システムに採用されるものである。
ホストコンピュータ2は、通信回線3に接続されており、利用者としての顧客の口座情報やパスワードとしての暗証番号などを管理する。
ATM5は、通信回線3に接続されており、ICカード7と通信して行う生体情報としての指静脈データ(指静脈情報)による認証結果と、ホストコンピュータ2と通信して行う暗証番号による認証結果がいずれも真であれば、入金、出金、振込といった各種取引を許容する。
図2は、ATM5とホストコンピュータ2の内部構成を示すブロック図である。
ATM5は、金融機関等に設置され、回線接続部13によりホストコンピュータ2の回線接続部31に接続されており、顧客の操作によって現金の入金や出金等の取引を行う。このATM5は、顧客の要求する種々の取引を自動的に実行する装置であり、表示手段としての入力兼表示部11、通帳機構部12、第2通信手段としてのカード/明細票機構部15、紙幣入出金機構部16、硬貨入出金機構部17、音声案内ガイダンス部18、指静脈情報読取手段としての指静脈認証機構部19、そしてこれら各部を制御する制御部14などで構成されている。
制御部14は、CPU、ROM、RAM等のハードウェアにより構成されており、ROMに記憶されたプログラムがRAMを一時記憶領域として利用してデータ等に基づいて各種処理、取引を制御する。
入力兼表示部11は、液晶ディスプレイ等の表示部の上にタッチパネル等の入力部が設けられたものであり、画面表示機能、およびキー入力検知機能を有している。この入力兼表示部11は、主にATM5の顧客が取引を行う際に、取引操作の誘導画面を表示し、暗証番号など顧客の操作や指で押されたキー入力を受付ける。これにより、様々な情報を表示画面に表示し、この表示画面に含まれる様々な項目への押下を検知する。
通帳機構部12は、顧客の通帳の挿入を受け付け排出する挿入/排出動作、磁気ストライプに対する読み書きを行うリード/ライト動作、印字部により通帳に印字する印字動作などを実行する。
カード/明細票機構部15は、顧客のカード(ICカード7を含む)の挿入を受け付け排出する挿入/排出動作、カードの磁気ストライプ又はICチップへの読み書きを行うリード/ライト動作、カードエンボス部分のイメージを読み取る読取動作などを実行するカード機構部を有する。またカード/明細票機構部15は、取引した内容を印字部により明細票に印字し、装置内から排出する明細票機構部を有する。
紙幣入出金機構部16と硬貨入出金機構部17は、現金の入金や出金を行う入出金機能、現金を識別する識別機能、現金を搬送する搬送機能、および現金を収納する収納機能を有する。
指静脈認証機構部19は、顧客の指から指静脈を読み取る指静脈読取機能、および、読み取った読取指静脈データ(特徴データ)をカード/明細票機構部15からICカード7に送信してICカード7から認証結果を受け取り、この認証結果を制御部14に送信する認証機能を有する。従って、この指静脈認証機構部19とカード/明細票機構部15とで生体認証装置としての指静脈認証装置が構成されている。
ATM5と接続されるホストコンピュータ2は、回線接続部31、ファイル部32、ホストコンピュータ制御部35、および口座情報ファイル制御部36で構成されている。
回線接続部31は、通信回線3(図1参照)を介してATM5の回線接続部13と接続されており、ATM5とのデータの送信または受信を行う。
ファイル部32は、顧客の口座情報などを記憶する口座情報ファイル33および各種ファイル34を記憶している。口座情報ファイル33には、顧客の暗証番号も記憶されている。
ホストコンピュータ制御部35は、CPU、ROM、RAMで構成されており、CPUがROMに記憶されたプログラムに従ってRAMを一時記憶領域として使用し、各種制御を実行する。この制御として、ATM5より受信するデータに含まれる暗証番号とファイル部32に記憶している暗証番号とを比較して一致か不一致かを判定し、判定結果をATM5に送信する処理も行う。
口座情報ファイル制御部36は、ファイル部32の情報の読み書きを制御する。
図3はICカード7に設けられたICチップ8内のデータ構成を示す構成図である。
ICチップ8は、判定手段としての制御部と、記憶手段としての記憶部と、第1通信手段としての接触端子(接触型)またはアンテナ(非接触型)とで構成されており、その記憶部に、全銀ICアプリケーションプログラム51、静脈認証プログラム52、登録部位情報としての登録指データ53、前処理データ54、および登録生体情報としての登録指静脈データ55が記憶されている。
全銀ICアプリケーションプログラム51は、ICカード7内のキャッシュカードとしての情報を管理しているプログラムであり、口座番号等の固定データをATM5に送信する際に暗号化する等の処理を実行する。
静脈認証プログラム52は、ICチップ内で指静脈認証をするためのプログラムであり、ATM5から受信した読取指静脈データ(読取生体情報)と登録指静脈データ55との一致度が十分か否か判定し、十分な一致度であれば本人であるとの認証結果を、不十分な一致度であれば本人でないとの認証結果を出力する。
登録指データ53は、ICカード内に登録されている指が両手で10本ある指のうちどの指かを示す情報である。この情報は、左手親指、左手人差し指、…右手小指といったように文字情報として記憶するか、L1(左手親指)、L2(左手人差し指)、…R5(右手小指)といったように予め定めた記号で記憶するなど、予め定めた適宜の形式で記憶する。また、登録されている指のうちどの指が主使用としてのマスター指であるかも記憶している。このマスター指は、指静脈認証を実行する際に常に最初に用いる指である。通常はこのマスター指を用いて指静脈認証することになり、マスター指で認証成功しなければ、他の登録指で指静脈認証することになる。
前処理データ54は、個人を特定できる情報ではなく指静脈認証機構部19に指を置いたときに、正しく指が置かれていることを判断するための情報であり、例えば指を置いている位置が正しいか等を判断するための情報である。
登録指静脈データ55は、ICチップ8内での認証に使用される個人を特定するための情報であり、具体的には予め顧客の生体部位である指をスキャニングした指画像から特徴を抽出した特徴データ(指静脈データ)である。ICチップ8は、この特徴データを複数の指について登録指静脈データ55に記憶しており、この指の種類を前記登録指データ53に記憶している。
図4は、ATM5の制御部14の動作を示すフローチャートであり、図5〜図8は入力兼表示部11に表示する画面イメージを示す説明図である。
制御部14は、ATM5の入力兼表示部11に、図5(A)に示すように、取引操作の誘導画面の初期画面としての取引開始画面61を表示する(ステップS1)。この取引開始画面61には、顧客が各種取引を開始するための各種取引項目の取引開始ボタン62として、例えば、「お振替」「通帳記入」「キャッシング」「クレジット」「お引き出し」「お預入れ」「お振込み」「残高照会」などを表示する。
顧客によって例えば「お引き出し」などの取引開始ボタン62が押下されたことを入力兼表示部11が検知して受け付けると、制御部14は取引を開始する(ステップS2)。
制御部14は、図5(B)に示すように、入力兼表示部11にカード挿入を促すカード挿入案内画面65を表示し、カード/明細票機構部15で磁気カード或いはICカード7を受付けるカード挿入待ち状態で待機する(ステップS3)。
制御部14は、顧客の保有するICカード7がカード/明細票機構部15のカード挿入口(図示省略)に挿入されたことを検知すると、ICカード7から磁気ストライプの情報を読み取り、ICカード7が正常であればこのICカード7を受け付ける(ステップS4)。
制御部14は、図5(C)に示すデータ読出中画面67を入力兼表示部11に表示し(ステップS5)、ICカード7をカード/明細票機構部15のカード機構部に保持しつつ、ICカード7に記憶されている登録指データ53および前処理データ54を読み取る(ステップS6)。
制御部14は、図6(D)に示す第1案内手段としてのマスター指置き画面71を入力兼表示部11に表示する(ステップS7)。このマスター指置き画面71には、ICカード7から読み取った登録指データ53に基づいて、登録している全ての指のうち常時認証に使用するマスター指として登録しているマスター指情報72を表示する。このマスター指情報72は、例えば両手を広げた図柄(イラスト)で登録したマスター指を塗りつぶし表示したような図柄情報や、音声情報や、文字情報や、数字情報や、これらを複数合わせた情報など、適宜の情報で構成するとよいが、本実施形態では右手か左手かの手種類情報と、親指、人差し指、中指、薬指、および小指のどれかを示す指種類情報とで文字により構成しており、これによりどの指をマスターとして登録したか、どの指を置けば良いか明確に認識できるように案内している。また、指を置く(かざす)ことを顧客に図で理解させる指置き図柄73も表示する。
ここでは、マスター指情報72と該マスター指を指静脈認証機構部19にかざすように案内表示する指置き図柄73とを同時に表示したが、各々独立に表示してもよい。また、顧客が登録済みのマスター指を把握でき、認証のためにかざす指の種類を間違わないようにすることを達成することが目的であるから、上述した表示内容及び表示の順番が異なってもよい。
指静脈認証機構部19のスキャナ部(図示省略)に顧客の指が置かれると、制御部14は、この指から指静脈データ(読取指静脈データ)を読み取る(ステップS8)。この読取指静脈データの取得は、顧客の指をスキャニングした指画像情報から指静脈の特徴部分を抽出して特徴データ(指静脈データ)を取得することで行う。
制御部14は、図6(E)に示すように認証中画面75を表示し(ステップS9)、指静脈データを照合した照合結果を得る(ステップS10)。この指静脈データの照合結果の取得は、読み取った指静脈データを読取指静脈データとしてカード/明細票機構部15でICカード7に送信し、ICカード7のICチップ8が読取指静脈データを登録指静脈データ55として記憶されたマスター指の指静脈データと照合して一致度が充分か否か判定した判定結果をカード/明細票機構部15で受信し、この判定結果を取得することで行う。また、この照合の際、制御部14は前処理データ54に基づいて置かれた指の位置が正しいか否かを確認する処理も実行する。指の位置が正しい場合は指静脈データによる照合処理に移行し、指の位置が正しくない場合は指静脈データによる照合処理に移行せずに不一致と認証することで、照合に要する時間を短縮している。
照合結果が「不一致」であれば(ステップS11:NO)、制御部14は、図7(G)に示す認証NG画面78を入力兼表示部11に表示し(ステップS12)、認証不成功であること、および指を離しても良いことを案内する。
制御部14は、図7(H)に示す第2案内手段としての登録指置き画面79を入力兼表示部11に表示する(ステップS13)。この登録指置き画面79は、登録されている複数の指(例えば登録されている全ての指、あるいはマスター指以外の全ての指など)を登録指情報74として表示し、このうちのいずれか1つの指を指静脈認証機構部19にかざすように案内する画面である。この登録指置き画面79により、顧客へ認証再開始を知らせ、指静脈認証機構部19へ指のセットを促す。
指静脈認証機構部19のスキャナ部(図示省略)に顧客の指が置かれると、制御部14は、この指から指静脈データ(読取指静脈データ)を読み取る(ステップS14)。この読取指静脈データの取得は、顧客の指をスキャニングした指画像情報から指静脈の特徴部分を抽出して特徴データ(指静脈データ)を取得することで行う。
制御部14は、図6(E)に示した認証中画面75を表示し(ステップS15)、指静脈データを照合した照合結果を得る(ステップS16)。この指静脈データの照合結果の取得は、読み取った指静脈データを読取指静脈データとしてカード/明細票機構部15でICカード7に送信し、ICカード7のICチップ8が読取指静脈データを登録指静脈データ55として記憶された複数の指の指静脈データと1つずつ照合して一致度が充分か否か判定した判定結果をカード/明細票機構部15で受信し、この判定結果を取得することで行う。また、この照合の際、制御部14は前処理データ54に基づいて置かれた指の位置が正しいか否かを確認する処理も実行する。指の位置が正しい場合は指静脈データによる照合処理に移行し、指の位置が正しくない場合は指静脈データによる照合処理に移行せずに不一致と認証することで、照合に要する時間を短縮している。
なお、図示省略しているが、ステップS11の後、認証NGの回数が所定回数に達していればステップS25に処理を進め、取引不可として処理を終了する。
制御部14は、照合結果が「一致」であれば(ステップS11:YES)、図6(F)に示すように認証成功を示す認証OK画面77を入力兼表示部11に表示する(ステップS17)。この認証OK画面77は、認証成功であること、および指を離しても良いことを案内する画面である。
前記ステップS14の後、指静脈認証機構部19のスキャナ部から顧客が指を離すと、制御部14は、図7(I)に示す暗証番号入力画面81を入力兼表示部11に表示し(ステップS18)、暗証番号の入力を受け付ける(ステップS19)。この暗証番号入力画面81には、0から9までの数字を表示した番号ボタン82と、確認ボタン83とを表示し、番号ボタン82で例えば4桁の暗証番号を入力させた後に確認ボタン83を押下させる構成にしている。このとき、入力兼表示部11はパスワード入力手段として機能する。
番号ボタン82による暗証番号の入力、あるいは図示省略するテンキーによる暗証番号の入力を受け付けると、制御部14は、パスワード判定手段として機能し、入力された暗証番号を入力情報として回線接続部13からホストコンピュータ2に送信し、ホストコンピュータ2から暗証番号の照合結果を受信する(ステップS20)。このときホストコンピュータ2のホストコンピュータ制御部35は、口座情報ファイル33に記憶された上記顧客の口座に対する暗証番号とATM5より受信した入力情報に含まれる暗証番号とを比較して照合、照合結果を前記ATM5の制御部14に送信する。
制御部14は、前記照合結果により暗証番号が一致であれば(ステップS20:YES)、暗証番号による照合結果がOKであることを示す暗証確認OK画面(図示省略)を表示する(ステップS21)。
制御部14は、取引手段として機能し、入力兼表示部11により取引処理を実行する(ステップS22)。この取引処理は、例えばステップS2でお引き出しが押下されていれば、支払い金額を入力させる支払い金額入力処理を実行するなど、ステップS2で選択された取引処理を実行する。
暗証番号の認証結果が不一致や認証不明であれば(ステップ20:NO)、制御部14は、図8(J)に示すように認証不成功を示す暗証番号NG再入力画面87を入力兼表示部11に表示する(ステップS23)。
この時、前記暗証番号の認証回数が所定の回数を超過したかどうかを判定し(ステップS24)、超過している場合は(ステップS24:YES)、前記ICカード7を顧客に返却し(ステップS25)、処理を終了して取引開始画面に戻る。
所定回数以下であれば(ステップS24:NO)、ステップS15に処理を戻し、制御部14は、図8(J)に示す暗証番号NG再入力画面87を表示して顧客に暗証番号の再入力を求める。
以上の構成および動作により、顧客は指静脈データによる認証と暗証番号による認証の二重の認証を受けて取引を安全に行うことができる。
指静脈データは複数種類の指について登録できるため、仮に怪我等によって指に変化が生じても、登録している他の指によって本人であると認証を受けることができる。
指静脈認証の際には、認証に用いるマスター指を表示するので、顧客はどの指が登録されているか瞬時に把握でき、間違って異なる指をかざすことで認証ミスを冒すことなく、流れよく短時間で認証できる。特に、この認証に用いる指を1つのマスター指として固定しておくことで、読み取った指を複数の登録指と順次比較して認証するといった動作をせずとも、読み取った指と同種の指であるマスター指を用いて直接認証できるため、短時間で認証完了できる。
また、マスター指を用いた認証で認証NGであった場合、登録されている複数の指を一覧表示するので、顧客はどの指が登録されているか瞬時に全て把握でき、この登録されている指のうち任意の指を用いて認証を受けることができる。従って、例えばマスター指が怪我等で変形して認証NGとなった場合などに、他の登録指を用いてスムーズに認証を受けることができる。
このとき、顧客は、間違って未登録のをかざすことで認証ミスを冒すことなく、登録されている複数の指のうちの任意の指を指静脈認証機構部19のスキャナ部に即座にかざして認証を受けることができる。
また、マスター指で認証NGとなって再認証する場合に、複数の登録指のうち任意の指を用いて認証できるため、顧客は、複数の指について怪我を負っているような場合でも、怪我を負ってない指を用いて認証を受けることができる。
このように、1つのマスター指を用いた認証と、複数登録した登録指のどれかを用いた認証を並存させることで、通常はマスター指で迅速に認証でき、マスター指で認証NGとなる場合は顧客がその場で選択した指を用いて認証できる利便性の高い認証システムを提供できる。
また、顧客にとって理解しやすいガイダンス画面を提供することができ、迅速に且つ確実に認証を行うことができる。
また、ICカード7のICチップ8は、登録指データ53と登録指静脈データ55とを別々に記憶し、またATM5から受け取った読取指静脈データを登録指静脈データ55と照合する機能を有しているため、非常に重要な機密情報である登録指静脈データ55をICカード7から外に出すことなく認証できると共に、複数登録している指の種類については別途ATM5に送信して該ATM5が一覧表示により利用者に通知することができる。従って、機密性の高い認証と利便性の向上を両立させることができる。
また、登録されている指の種類の報知(表示)は、指静脈の読み取り直前に実行するため、他人に見られる心配が少なく、かつ、本人がどの指を登録したか覚えてなくともスムーズに認証を受けることができる。
また、ICカード7を挿入させ、先に指静脈による認証を行ない、この認証後に従来と同様の暗証番号入力による本人確認を行なうようにすることで、最初に指静脈データの認証という高いセキュリティを有する認証処理を実行することができる。従って、本人成りすましによる不正取引を最初の取引処理段階で排除でき、装置の高機能性をアピールできるという効果が得られる。またこれにより、指静脈による認証で一致しなければホストコンピュータ2へのアクセスが行われないことになり、取引システム1のセキュリティを向上することができる。
また、指静脈による本人認証を通過しなければ暗証番号をホストコンピュータ2に送信する必要がなく、不要に暗証番号を送信することを回避することができ、暗証番号の機密性低下を防止ことができる。
なお、本実施形態は、生体情報として指静脈データを挙げて指の種類で説明したが、例えば手のひらであれば右手の掌、左手の掌を案内表示すればよく、また、異種の生体情報の混合であれば、例えば、右手の中指の指静脈、左手の小指の指紋、および右目の色彩といったように、既に登録した生体情報を文字、数字、イラスト、音声などで案内表示或いは案内誘導すればよい。
また、本実施形態はATM5を使用したが、CDに指静脈認証機構部19を設けて実現してもよい。
また、最初に暗証番号を入力させることで従来の本人確認を行ない、その後に必要に応じて、続いて指静脈データによる本人認証を行なう構成にしてもよい。この場合は、先に暗証番号により認証することによって早い段階で顧客を区別することができ、取引内容の種別毎及び重要性等で区別した差別化対応が可能となる。また、指静脈認証より前に暗証番号入力による本人確認を行なうことで、他人の不正利用によってICカード7にどの指が登録されているのかを表示することを防止できる。
また、暗証番号入力による本人確認処理を省略して生体情報認証である指静脈認証のみで本人確認を行なうように構成してもよい。この場合でも、生体情報を用いたセキュリティレベルの高い認証を、生体の変化に柔軟に対応できで利用者にとって解りやすく利便性の高い方式で提供することができる。
また、複数の生体情報認証を用いて複数回認証させる構成にしてもよい。この場合、一度認証した登録済みの指静脈データは、次の指静脈認証の案内表示から削除していくことで、顧客が既に認証した生体情報を再度かざすことが防止でき、スムーズに認証処理を進めることができる。
また、ステップS13にて入力兼表示部11に表示する登録指置き画面79は、登録されている複数の指を一覧表示する登録指情報74から、いずれか1つの指を顧客に選択させる構成にしてもよい。ここで、登録指置き画面79を表示する入力兼表示部11は選択手段として機能する。この場合、ステップS16では、カード/明細票機構部15は選択された指の種類を示す指種類情報を読取指静脈データと共にICカード7に送信すればよく、ICカード7は受信した指種類情報に対応する登録指静脈データ55を用いて指認証を行えばよい。
これにより、ICカード7は、読取指静脈データを複数の登録指静脈データ55と順番に比較する必要がなく、選択された指で直接認証できる。従って、指認証を短時間で完了させることができる。
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
取引システムのシステム構成図。 ATMとホストコンピュータの内部構成を示すブロック図。 ICカードに設けられたICチップ内のデータ構成を示す構成図。 ATMの制御部の動作を示すフローチャート。 取引開始画面、カード挿入案内画面、及びデータ読出中画面の説明図。 指置き画面、認証中画面、及び認証OK画面の説明図。 認証NG画面、指再置き画面、及び暗証番号入力画面の説明図。 暗証番号NG再入力画面の説明図。
4…認証システム、5…ATM、7…ICカード、8…ICチップ、11…入力兼表示部、14…制御部、15…カード/明細票機構部、19…指静脈認証機構部、52…静脈認証プログラム、53…登録指データ、55…登録指静脈データ、71…マスター指置き画面、72…マスター指情報、74…登録指情報、79…登録指置き画面

Claims (4)

  1. 利用者から指静脈情報を読み取る指静脈情報読取手段を備え、あらかじめ登録された登録指静脈情報と前記指静脈情報読取手段で読み取った読取指静脈情報とに基づいて本人か否かを判定した判定結果を得る生体認証装置であって、
    前記登録指静脈情報として複数の指に関する指静脈情報を登録しておくと共に、そのうち1つのを主として用いる主使用として登録しておき、
    前記指静脈情報読取手段で利用者から指静脈情報を読み取る際に、前記主使用として登録している指の種別を案内する第1案内手段と、
    読み取った読取指静脈情報と前記主使用の登録指静脈情報とに基づく生体認証で本人でないと判定した場合に、前記登録指静脈情報として登録されている複数の指の種別を案内する第2案内手段とを備えた
    生体認証装置。
  2. 前記第2案内手段で案内した複数の指の種別のうち、生体認証に用いる指の種別を利用者に選択させる選択手段を備えた
    請求項1記載の生体認証装置。
  3. 請求項1または2記載の生体認証装置と、
    パスワード入力を受け付けるパスワード入力手段と、
    入力されたパスワードが正しいか否かの判定結果を得るパスワード判定手段と、
    前記生体認証装置が得た判定結果と前記パスワード判定手段での判定結果がいずれも本人であった場合に取引を許容する取引手段とを備えた
    取引処理装置。
  4. 利用者からあらかじめ読み取った指静脈情報を登録指静脈情報として記憶する記憶手段、生体認証装置と情報の通信をする第1通信手段、および生体認証装置から受け取った読取指静脈情報と前記登録指静脈情報とに基づいて本人か否か判定する判定手段を備えた携帯装置と、
    利用者から指静脈情報を読み取る指静脈情報読取手段、および前記携帯装置と通信する第2通信手段を備えた指静脈認証装置とで構成する生体認証システムであって、
    前記記憶手段に、複数のについての前記登録指静脈情報と、登録されている指の種別を示す登録指静脈情報と、前記登録指静脈情報のうち主として用いる指の指静脈情報である主使用指静脈情報とを記憶しておき、
    前記生体認証装置に、前記指静脈情報読取手段で利用者から指静脈情報を読み取る際に、前記主使用として登録している指の種別を案内する第1案内手段と、
    読み取った読取指静脈情報と前記主使用の登録指静脈情報とに基づく生体認証で本人でないと判定した場合に、前記登録指静脈情報として登録されている複数の指の種別を案内する第2案内手段とを備えた
    生体認証システム。
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