監視装置は、撮像領域内で検知された人物の行動を監視することを目的として、広い領域の画像を取得することが要求される。更に、監視装置は、撮像領域内で検知された人物の特定をするために十分な画質の画像を取得することも併せて要求される。ここで、撮像領域内で検知された人物を特定する場合に、人物を特定するのに十分な高画質の画像で動画を撮像し続けると、動画を記憶するための記憶装置の容量が不足する場合がある。一方、撮像された動画をインターネット等により撮像装置の外部と通信する場合の通信トラフィックの軽減、及び動画を記憶するための記憶装置の容量を節約することを目的として、低画質の動画を撮像すると、撮像領域内で検知された人物を特定できない場合がある。
特許文献1に記載の発明においては、撮像領域内において被写体の動きに変化があった場合には、被写体がどのような人物であっても撮像する画像の圧縮率が低く設定される。そして、被写体に動きがある間は、撮像する画像の圧縮率が低く設定されたまま撮像が続行される。しかしながら、特許文献1に記載の発明においては、被写体が誰であるかにかかわらず、また、被写体の人物を認証した後においても、被写体の動きがある間は撮像画像の圧縮率が低く設定されたままなので、撮像画像を通信により外部の装置に送信する場合における通信トラフィックが軽減されないという課題がある。更には、画像の圧縮率が低く設定されたままなので、撮像画像のデータ量を効率的に低減させることが困難な場合がある。
また、特許文献2に記載の発明においては、音圧の変化に基づいて撮像領域内における異常を検知している。係る場合において、侵入者等が忍び込んできた場合における音圧の変化が、予め定められた基準値よりも小さい場合には、撮像画像の圧縮率を変化させて画像を撮像することができない場合がある。したがって、侵入者等の高画質画像を適確に撮像できない場合がある。すなわち、侵入者等の認証をするために求められる、侵入者等が含まれた高画質画像が撮像できない場合がある。更に、特許文献3に記載の発明においては、監視カメラの撮像範囲内で変化があった場合に、ユーザに変化があった旨を通知することができるものの、当該撮像範囲内に進入した物体が人物である場合には、当該人物を識別することができない。
そこで本発明は、上記課題を解決することができる監視システム、監視方法、及び監視プログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、監視システムであって、複数の受光素子によって監視領域を撮像する撮像部と、撮像部の複数の受光素子から画素データを読み出して、監視領域の低解像度画像を取得する低解像度画像取得部と、低解像度画像取得部が取得した低解像度画像を解析することによって、低解像度画像取得部の監視領域の中の特徴領域を特定する特徴領域特定部と、撮像部の複数の受光素子のうち、特徴領域特定部が特定した特徴領域からの光を受光する複数の受光素子から画素データを読み出して、特徴領域特定部が特定した特徴領域の高解像度画像を取得する高解像度画像取得部とを備える。
また、低解像度画像取得部は、撮像部の複数の受光素子から画素データを連続して読み出して、複数のフレーム画像を含む低解像度動画像を取得し、特徴領域特定部は、低解像度画像取得部が取得した低解像度動画像を解析することによって、低解像度画像取得部の監視領域の中の特徴領域として、予め定められた所定量以上の動きがある領域である動作領域を特定し、高解像度画像取得部は、撮像部の複数の受光素子のうち、特徴領域特定部が特定した動作領域からの光を受光する複数の受光素子から画素データを読み出して、特徴領域特定部が特定した動作領域の高解像度静止画像を取得してもよい。
更に、特徴領域特定部は、低解像度画像取得部が取得した低解像度画像を解析することによって、低解像度画像取得部の監視領域の中の特徴領域として、人物が含まれる領域である人物領域を特定し、高解像度画像取得部は、撮像部の複数の受光素子のうち、特徴領域特定部が特定した人物領域からの光を受光する複数の受光素子から画素データを読み出して、特徴領域特定部が特定した人物領域の高解像度静止画像を取得してもよい。そして、撮像部は、複数のCMOSセンサによって監視領域を撮像し、低解像度画像取得部は、撮像部の複数の受光素子から画素データを間引いて読み出して、監視領域の低解像度画像を取得し、高解像度画像取得部は、撮像部の複数のCMOSセンサのうち、特徴領域特定部が特定した特徴領域からの光を受光する複数のCMOSセンサから画素データを読み出して、特徴領域特定部が特定した特徴領域の高解像度画像を取得してもよい。
また、本発明の第2の形態においては、撮像方法であって、複数の受光素子によって監視領域を撮像する撮像部の複数の受光素子から画素データを読み出して、監視領域の低解像度画像を取得する低解像度画像取得段階と、低解像度画像取得段階が取得した低解像度画像を解析することによって、低解像度画像取得段階の監視領域の中の特徴領域を特定する特徴領域特定段階と、撮像部の複数の受光素子のうち、特徴領域特定段階が特定した特徴領域からの光を受光する複数の受光素子から画素データを読み出して、特徴領域特定段階が特定した特徴領域の高解像度画像を取得する高解像度画像取得段階とを備える。
また、本発明の第3の形態においては、監視システム用の監視プログラムであって、監視システムを、複数の受光素子によって監視領域を撮像する撮像部と、撮像部の複数の受光素子から画素データを読み出して、監視領域の低解像度画像を取得する低解像度画像取得部と、低解像度画像取得部が取得した低解像度画像を解析することによって、低解像度画像取得部の監視領域の中の特徴領域を特定する特徴領域特定部と、撮像部の複数の受光素子のうち、特徴領域特定部が特定した特徴領域からの光を受光する複数の受光素子から画素データを読み出して、特徴領域特定部が特定した特徴領域の高解像度画像を取得する高解像度画像取得部として機能させる。
また、本発明の第4の形態においては、監視システムであって、複数の受光素子によって監視領域を撮像する低解像度撮像部と、低解像度撮像部より多い複数の受光素子によって監視領域を撮像する高解像度撮像部と、低解像度撮像部の複数の受光素子から画素データを読み出して、監視領域の低解像度画像を取得する低解像度画像取得部と、低解像度画像取得部が取得した低解像度画像を解析することによって、低解像度画像取得部の監視領域の中の特徴領域を特定する特徴領域特定部と、高解像度撮像部の複数の受光素子のうち、特徴領域特定部が特定した特徴領域からの光を受光する複数の受光素子から画素データを読み出して、特徴領域特定部が特定した特徴領域の高解像度画像を取得する高解像度画像取得部とを備える。
また、低解像度画像取得部は、低解像度撮像部の複数の受光素子から画素データを連続して読み出して、複数のフレーム画像を含む低解像度動画像を取得し、特徴領域特定部は、低解像度画像取得部が取得した低解像度動画像を解析することによって、低解像度画像取得部の監視領域の中の特徴領域として、予め定められた所定量以上の動きがある領域である動作領域を特定し、高解像度画像取得部は、高解像度撮像部の複数の受光素子のうち、特徴領域特定部が特定した動作領域からの光を受光する複数の受光素子から画素データを読み出して、特徴領域特定部が特定した動作領域の高解像度静止画像を取得してもよい。
更に、特徴領域特定部は、低解像度画像取得部が取得した低解像度画像を解析することによって、低解像度画像取得部の監視領域の中の特徴領域として、人物が含まれる領域である人物領域を特定し、高解像度画像取得部は、高解像度撮像部の複数の受光素子のうち、特徴領域特定部が特定した人物領域からの光を受光する複数の受光素子から画素データを読み出して、特徴領域特定部が特定した人物領域の高解像度静止画像を取得してもよい。そして、高解像度撮像部は、複数のCMOSセンサによって監視領域を撮像し、低解像度画像取得部は、低解像度撮像部の複数の受光素子から画素データを間引いて読み出して、監視領域の低解像度画像を取得し、高解像度画像取得部は、高解像度撮像部の複数のCMOSセンサのうち、特徴領域特定部が特定した特徴領域からの光を受光する複数のCMOSセンサから画素データを読み出して、特徴領域特定部が特定した特徴領域の高解像度画像を取得してもよい。
また、本発明の第5の形態においては、監視方法であって、複数の受光素子によって監視領域を撮像する低解像度撮像部の複数の受光素子から画素データを読み出して、監視領域の低解像度画像を取得する低解像度画像取得段階と、低解像度画像取得段階が取得した低解像度画像を解析することによって、低解像度画像取得段階の監視領域の中の特徴領域を特定する特徴領域特定段階と、低解像度撮像部より多い複数の受光素子によって監視領域を撮像する高解像度撮像部の複数の受光素子のうち、特徴領域特定段階が特定した特徴領域からの光を受光する複数の受光素子から画素データを読み出して、特徴領域特定段階が特定した特徴領域の高解像度画像を取得する高解像度画像取得段階とを備える。
また、本発明の第6の形態においては、監視システム用の監視プログラムであって、監視システムを、複数の受光素子によって監視領域を撮像する低解像度撮像部と、低解像度撮像部より多い複数の受光素子によって監視領域を撮像する高解像度撮像部と、低解像度撮像部の複数の受光素子から画素データを読み出して、監視領域の低解像度画像を取得する低解像度画像取得部と、低解像度画像取得部が取得した低解像度画像を解析することによって、低解像度画像取得部の監視領域の中の特徴領域を特定する特徴領域特定部と、高解像度撮像部の複数の受光素子のうち、特徴領域特定部が特定した特徴領域からの光を受光する複数の受光素子から画素データを読み出して、特徴領域特定部が特定した特徴領域の高解像度画像を取得する高解像度画像取得部として機能させる。
更に、本発明の第7の形態においては、監視システムであって、動画撮像領域の動画を撮像する動画撮像部と、動画撮像部が撮像する動画撮像領域の少なくとも一部を含む静止画撮像領域の静止画を撮像する静止画撮像部と、動画撮像部及び静止画撮像部の合焦位置を格納する合焦位置格納部と、動画撮像部が撮像した動画に含まれる人物を抽出する人物抽出部と、動画撮像部が撮像した動画に基づいて、動画撮像部の合焦位置から予め定められた範囲内に、人物抽出部が抽出した人物が存在するか否かを判断する人物位置判断部と、人物位置判断部が、動画撮像部の合焦位置から予め定められた範囲内に、人物抽出部が抽出した人物が存在すると判断した場合に、人物抽出部が抽出した人物を含む静止画撮像領域の静止画を静止画撮像部に撮像させる撮像制御部とを備える。
また、静止画撮像部は、動画撮像部が撮像する動画に含まれるフレーム画像より、高解像度の静止画を撮像してもよい。更に、動画撮像部が撮像した動画に含まれる複数のフレーム画像における空間周波数分布の変化を算出する空間周波数分布変化算出部をさらに備え、人物位置判断部は、空間周波数分布変化算出部が算出した複数のフレーム画像に渡る空間周波数分布の変化に基づいて、動画撮像部の合焦位置から予め定められた範囲内に、人物抽出部が抽出した人物が存在するか否かを判断してもよい。そして、人物位置判断部は、動画撮像部が撮像した連続する複数のフレーム画像に渡って、空間周波数の高周波数成分のレベルが徐々に大きくなった後、空間周波数の高周波数成分のレベルの変化がなくなったときに、動画撮像部の合焦位置から予め定められた範囲内に、人物抽出部が抽出した人物が存在すると判断してもよい。
また、本発明の第8の形態においては、監視方法であって、動画撮像領域の動画を撮像する動画撮像部、及び動画撮像部が撮像する動画撮像領域の少なくとも一部を含む静止画撮像領域の静止画を撮像する静止画撮像部の合焦位置を格納する合焦位置格納段階と、動画撮像部が撮像した動画に含まれる人物を抽出する人物抽出段階と、動画撮像部が撮像した動画に基づいて、動画撮像部の合焦位置から予め定められた範囲内に、人物抽出段階が抽出した人物が存在するか否かを判断する人物位置判断段階と、人物位置判断段階が、動画撮像部の合焦位置から予め定められた範囲内に、人物抽出段階が抽出した人物が存在すると判断した場合に、人物抽出段階が抽出した人物を含む静止画撮像領域の静止画を静止画撮像部に撮像させる撮像制御段階とを備える。
また、本発明の第9の形態においては、監視システム用の監視プログラムであって、監視システムを、動画撮像領域の動画を撮像する動画撮像部と、動画撮像部が撮像する動画撮像領域の少なくとも一部を含む静止画撮像領域の静止画を撮像する静止画撮像部と、動画撮像部、及び静止画撮像部の合焦位置を格納する合焦位置格納部と、動画撮像部が撮像した動画に含まれる人物を抽出する人物抽出部と、動画撮像部が撮像した動画に基づいて、動画撮像部の合焦位置から予め定められた範囲内に、人物抽出部が抽出した人物が存在するか否かを判断する人物位置判断部と、人物位置判断部が、動画撮像部の合焦位置から予め定められた範囲内に、人物抽出部が抽出した人物が存在すると判断した場合に、人物抽出部が抽出した人物を含む静止画撮像領域の静止画を静止画撮像部に撮像させる撮像制御部として機能させる。
また、本発明の第10の形態においては、監視システムであって、動画撮像領域の動画を撮像する動画撮像部と、動画撮像部が撮像する動画撮像領域の少なくとも一部を含む静止画撮像領域の静止画を撮像する静止画撮像部と、動画撮像部が撮像した動画に含まれる人物を抽出する人物抽出部と、動画撮像部が撮像した動画に基づいて、人物抽出部が抽出した人物の速度を算出する人物速度算出部と、人物速度算出部が算出した人物の速度が予め定められた基準速度より速い場合に、静止画撮像部の合焦距離を調整せずに、静止画撮像部に静止画撮像領域の静止画を撮像させ、人物速度算出部が算出した人物の速度が予め定められた基準速度より遅い場合には、静止画撮像部の合焦距離を人物に調整して、静止画撮像部に静止画撮像領域の静止画を撮像させる撮像制御部とを備える。
また、本発明の第11の形態においては、監視方法であって、動画撮像領域の動画を撮像する動画撮像部が撮像した動画に含まれる人物を抽出する人物抽出段階と、動画撮像部が撮像した動画に基づいて、人物抽出段階が抽出した人物の速度を算出する人物速度算出段階と、人物速度算出段階が算出した人物の速度が予め定められた基準速度より速い場合に、動画撮像部が撮像する動画撮像領域の少なくとも一部を含む静止画撮像領域の静止画を撮像する静止画撮像部の合焦距離を調整せずに、静止画撮像部に静止画撮像領域の静止画を撮像させ、人物速度算出段階が算出した人物の速度が予め定められた基準速度より遅い場合には、静止画撮像部の合焦距離を人物に調整して、静止画撮像部に静止画撮像領域の静止画を撮像させる撮像制御段階とを備える。
また、本発明の第12の形態においては、監視システム用の監視プログラムであって、監視システムを、動画撮像領域の動画を撮像する動画撮像部と、動画撮像部が撮像する動画撮像領域の少なくとも一部を含む静止画撮像領域の静止画を撮像する静止画撮像部と、動画撮像部が撮像した動画に含まれる人物を抽出する人物抽出部と、動画撮像部が撮像した動画に基づいて、人物抽出部が抽出した人物の速度を算出する人物速度算出部と、人物速度算出部が算出した人物の速度が予め定められた基準速度より速い場合に、静止画撮像部の合焦距離を調整せずに、静止画撮像部に静止画撮像領域の静止画を撮像させ、人物速度算出部が算出した人物の速度が予め定められた基準速度より遅い場合には、静止画撮像部の合焦距離を人物に調整して、静止画撮像部に静止画撮像領域の静止画を撮像させる撮像制御部として機能させる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明によれば、監視領域における低解像度動画像を解析することによって、所定の領域の高解像度静止画像を取得することができる。更に、撮像装置の合焦距離から予め定められた範囲内に人物が存在する場合に、当該人物の高解像度の静止画を撮像することができる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態に係る監視システム200の概要を示す。本実施形態に係る監視システム200は、監視領域における低解像度動画像を解析することによって、所定の領域の高解像度静止画像を取得することを目的とする。
監視システム200は、撮像部10において、室内等の監視領域600における低解像度動画像を撮像する。なお、監視領域600は、撮像部10の撮像領域の一例である。監視システム200は、撮像部10において撮像された低解像度動画像を、動画構成画像として格納する。例えば、監視システム200は、撮像部10において撮像された低解像度動画像を、フレーム画像502、フレーム画像504、フレーム画像506、及びフレーム画像508等として格納してよい。なお、動画構成画像とは、フレーム画像、フィールド画像、及びその他の動画を構成する様々な形式の画像のいずれを含んでもよい。ここで、監視領域600に、例えば、人物900が含まれている場合には、監視システム200は、人物900が含まれている特徴領域700を特定する。監視システム200において特徴領域700は、人物900の認証をするのに十分な広さの領域となるように、少なくとも人物900の顔領域を含むように特定されてよい。そして、監視システム200は、特定された特徴領域700の高解像度画像800を撮像する。監視システム200は、撮像された高解像度画像800を、人物認証装置等にインターネット等のネットワークを介して送信してよい。
本実施形態に係る監視システム200によれば、低解像度動画像により監視領域600を監視すると共に、監視領域600に人物900が含まれる等の変化が生じた場合に、変化が生じた領域を特定できる。そして、監視システム200は、特定された領域の高解像度画像800を撮像できる。これにより、監視システム200は、監視領域600における人物の行動を監視できると共に、監視領域600に含まれる人物900を認証するのに十分な高解像度静止画像を撮像できる。また、監視システム200は、人物認証装置等に送信する場合の通信トラフィックを適切に軽減できる。更に、監視システム200は、動画構成画像を格納する容量を効率的に低減できる。
図2は、本実施形態に係る監視システム200の機能構成の一例を示す。監視システム200は、撮像部10、低解像度画像取得部20、高解像度画像取得部30、特徴領域特定部40、画像格納部50、及び画像出力部60を備える。また、撮像部10は、レンズ110、及び受光デバイス120を有する。更に、受光デバイス120は、複数の受光素子125を含む。撮像部10は、入射する光を、レンズ110を通して受光デバイス120に入射させる。そして、受光デバイス120は、複数の受光素子125において光を受光して、監視領域の撮像画像を取得する。また、撮像部10が有する受光デバイス120は、複数のCMOSセンサを含んでいてよく、撮像部10は、複数のCMOSセンサによって監視領域の撮像画像を取得してもよい。受光デバイス120は、取得された撮像画像の画素データを、低解像度画像取得部20、及び高解像度画像取得部30に供給する。
低解像度画像取得部20は、受光デバイス120から画素データを受け取って、監視領域の低解像度画像を取得する。ここで、低解像度動画像、及び低解像度動画像に含まれる複数のフレーム画像は、低解像度画像の一例である。なお、監視領域は、撮像部10の撮像領域であってよい。また、低解像度画像取得部20は、受光デバイス120から画素データを連続して受け取って、複数のフレーム画像を含む低解像度動画像を取得してもよい。ここで、低解像度画像取得部20は、取得される画像、及びフレーム画像のデータ量を低減させることを目的として、受光デバイス120に含まれる複数の受光素子125から、画素データを間引いて読み出してよい。低解像度画像取得部20は、取得された低解像度画像を、特徴領域特定部40、及び画像格納部50に供給する。
特徴領域特定部40は、低解像度画像取得部20から受け取った低解像度画像を解析する。そして、特徴領域特定部40は、低解像度画像取得部20の監視領域中の特徴領域を特定する。なお、特徴領域特定部40において特定される特徴領域は、監視領域内の一部分であってよい。また、特徴領域特定部40により特定される特徴領域は、予め定められた所定量以上の動きが検知される領域である、動作領域であってよい。特徴領域特定部40は、低解像度画像取得部20から受け取った複数のフレーム画像を解析することにより、動作領域を特定する。例えば、特徴領域特定部40は、低解像度画像取得部20から受け取ったフレーム画像と、当該フレーム画像に連続して撮像されたフレーム画像とをマッチングする。そして、特徴領域特定部40は、フレーム画像に含まれる被写体のフレーム画像に含まれる背景に対する動き量を算出する。特徴領域特定部40は、算出された動き量に基づいて、動作領域を特定してよい。
例えば、特徴領域特定部40は、動き量が算出された被写体が、予め定められた所定量以上動いた場合に、当該被写体が含まれる領域を動作領域として算出してよい。特徴領域特定部40が予め定められた所定量以上の動き量を算出した場合に、動作領域を特定することにより、監視システム200が監視している領域内に、予め定められた所定量に満たない動き量を示す被写体が含まれる場合には、特徴領域特定部40は、当該被写体が含まれる領域については、特徴領域と判断しなくてもよい。なお、特徴領域特定部40において特定される動作領域の範囲は、算出された動き量に対応する被写体について、当該被写体を認証するのに十分な広さの範囲であってよい。
また、特徴領域特定部40により特定される特徴領域は、人物が含まれる領域である、人物領域であってもよい。特徴領域特定部40は、輪郭抽出処理、及び色分布分析処理等の画像処理により、フレーム画像に含まれる被写体を検出する。そして、特徴領域特定部40は、予め人物の顔に固有の特徴量を格納してよい。人物の顔に固有の特徴量は、例えば、顔の輪郭、目、鼻、口、眉、及びこれらの顔に含まれる部位間の距離等であってよい。特徴領域特定部40は、フレーム画像に含まれる被写体から、人物の顔に固有の特徴量をマッチング等により検出して、被写体が人物であるか否かを判断してよい。そして、特徴領域特定部40は、被写体が人物である場合には、当該人物が含まれる領域である人物領域を特定する。特徴領域特定部40において特定される人物領域は、当該人物を認識するのに十分な広さを有する範囲であってよい。例えば、特徴領域特定部40は、特定された人物の顔領域を含む部分を、人物領域として特定してもよい。特徴領域特定部40は、特定された動作領域、及び人物領域等の特徴領域に関する情報、例えば、特徴領域が監視領域の中で占める位置情報を、高解像度画像取得部30に供給する。
高解像度画像取得部30は、特徴領域特定部40から受け取った特徴領域に関する情報に基づいて、特徴領域特定部40において特定された特徴領域からの光を受光する複数の受光素子125から画素データを受け取る。そして、高解像度画像取得部30は、特徴領域特定部40により特定された特徴領域の高解像度画像を取得する。また、撮像部10が有する受光デバイス120が、複数のCMOSセンサを含む場合には、高解像度画像取得部30は、複数のCMOSセンサのうち、特徴領域特定部40において特定された特徴領域からの光を受光する部分に対応する複数のCMOSセンサから、画素データを受け取って、特徴領域の高解像度画像を取得してもよい。
なお、CMOSセンサは、画素データの読み出し速度がCCDセンサ等に比べて低速なので、CMOSセンサにおいて高解像度画像を短い時間間隔で連続して撮像すると、動体ひずみが生じる場合がある。本実施形態に係る監視システム200によれば、高解像度画像として取得する部分は、撮像領域の一部分である特徴領域内であるので、短い時間間隔で高解像度画像を取得した場合においても、動体ひずみを抑制できる。高解像度画像取得部30は、取得された高解像度画像を画像格納部50に供給する。
画像格納部50は、低解像度画像取得部20から受け取った低解像度画像を、低解像度画像を一意に識別できる識別子に対応づけて格納する。例えば、低解像度画像取得部20から低解像度動画像に含まれる複数のフレーム画像を受け取った場合には、フレーム画像を一意に識別できるフレーム画像識別子に対応づけて、フレーム画像を格納する。また、画像格納部50は、高解像度画像取得部30から高解像度画像を受け取った場合には、高解像度画像を一意に識別できる識別子に対応づけて格納する。画像格納部50は、格納された低解像度画像、及び高解像度画像を、画像出力部60に供給する。画像出力部60は、画像格納部50から受け取った低解像度画像、及び高解像度画像をモニタ等に表示する。また、画像出力部60は、画像格納部50から受け取った高解像度画像を、人物認証装置等にインターネット等のネットワーク、及びメモリ等を介して供給してもよい。
本実施形態に係る監視システム200によれば、低解像度動画像により監視領域600を監視すると共に、動作領域、及び人物領域等の特徴領域を特定できる。そして、監視システム200は、特徴領域の高解像度画像を撮像できる。つまり、監視システム200は、監視領域600内に特徴領域が存在しない場合には、監視領域600を低解像度の動画像として撮像できる。そして、監視領域600内に特徴領域が存在する場合には、特徴領域の高解像度画像を撮像できる。これにより、監視システム200は、撮像された画像を格納する容量の節約ができると共に、人物認証装置等に送信する場合の通信トラフィックを軽減できる。更に、監視システム200は、人物900の行動の監視ができると共に、人物900の認証をするのに十分な高解像度静止画像を撮像できる。
図3は、監視システム200における処理の流れの一例を示す。まず、監視システム200は、撮像部10において低解像度の動画像を撮像する。そして、撮像された低解像度動画像は、低解像度画像取得部20を介して、特徴領域特定部40に供給される。特徴領域特定部40は、低解像度画像取得部20から受け取った低解像度動画像を解析する(S1010)。続いて、特徴領域特定部40は、低解像度画像取得部20の監視領域中の特徴領域が存在するか否かを判断する(S1020)。例えば、特徴領域特定部40は、特徴領域として、予め定められた所定量以上の動きがある領域が存在するか否か、また、人物が含まれる領域が存在するか否かについて判断する(S1020)。特徴領域特定部40が、特徴領域が存在しないと判断した場合には(S1020:No)、監視システム200は、高解像度画像を取得せずに処理を終了する。
一方、特徴領域特定部40が、特徴領域が存在すると判断した場合には(S1020:Yes)、特徴領域特定部40は、特徴領域を特定する(S1030)。そして、特徴領域特定部40は、特定された特徴領域に関する情報を、高解像度画像取得部30に供給する。高解像度画像取得部30は、特徴領域特定部40から、特徴領域特定部40において特定された特徴領域に関する情報に基づいて、特徴領域の高解像度静止画像を取得する(S1040)。続いて、高解像度画像取得部30は、取得された高解像度静止画像を、画像格納部50に供給する。画像格納部50は、高解像度画像取得部30から受け取った高解像度静止画像を、当該高解像度静止画像を一意に識別できる識別子に対応付けて格納する(S1050)。画像格納部50は、格納されている高解像度静止画像、及び低解像度画像を、画像出力部60に供給する。画像出力部60は、画像格納部50から受け取った高解像度静止画像、及び低解像度画像をモニタ等に出力する(S1060)。なお、画像出力部60は、画像格納部50から受け取った高解像度静止画像を、人物認証装置にインターネット等のネットワークを介して送信してもよい。
図4は、第2の実施形態に係る監視システム210の機能構成の一例を示す。監視システム210は、低解像度撮像装置300、及び高解像度撮像装置310を備える。低解像度撮像装置300は、低解像度撮像部12、低解像度画像取得部22、特徴領域特定部42、画像格納部52、及び画像出力部62を有する。また、低解像度撮像部12は、レンズ112、及び受光デバイス122を含む。更に、受光デバイス122は、複数の受光素子127を含む。そして、高解像度撮像装置310は、高解像度撮像部14、高解像度画像取得部32、画像格納部54、及び画像出力部64を有する。また、高解像度撮像部14は、レンズ114、及び受光デバイス124を含む。更に、受光デバイス124は、複数の受光素子129を含む。そして、低解像度撮像部12が有する受光デバイス122は、例えば、CCD、又はCMOSセンサであってよい。また、高解像度撮像部14が有する受光デバイス124は、CMOSセンサであってよい。
なお、低解像度撮像部12、低解像度画像取得部22、特徴領域特定部42、画像格納部52、画像出力部62、レンズ112、受光デバイス122、複数の受光素子127、高解像度撮像部14、高解像度画像取得部32、画像格納部54、画像出力部64、レンズ114、受光デバイス124、及び複数の受光素子129については、図2においての同一部材名についての上記説明と略同一であるので、詳細な説明は省略する。
低解像度撮像装置300が備える低解像度撮像部12は、監視領域における低解像度動画像を撮像する。そして、低解像度画像取得部22は、低解像度撮像部12において撮像された低解像度動画像を取得して、特徴領域特定部42に供給する。また、低解像度画像取得部22は、取得された低解像度画像を、画像格納部52に供給する。特徴領域特定部42は、特徴領域として、例えば、動作領域、人物領域を特定する。特徴領域特定部42は、特定された特徴領域に関する情報を高解像度画像取得部32に供給する。高解像度画像取得部32は、特徴領域特定部42から受け取った、特徴領域特定部42において特定された特徴領域の高解像度静止画像を高解像度撮像部14から取得する。なお、高解像度撮像部14の監視領域と、低解像度撮像部12の監視領域とは同じ領域であってもよい。そして、高解像度画像取得部32において取得された高解像度静止画像は、画像格納部54に供給される。
画像格納部52は、低解像度画像取得部22から受け取った低解像度画像を、低解像度画像を一意に識別できる識別子に対応づけて格納する。そして、画像格納部52は、低解像度画像を画像出力部62に供給する。一方、画像格納部54は、高解像度画像取得部32から受け取った高解像度画像を、高解像度画像を一意に識別できる識別子に対応づけて格納する。そして、画像格納部54は、高解像度画像を画像出力部62に供給する。画像出力部62、及び画像出力部64はそれぞれ、低解像度画像、及び高解像度画像をモニタ等に出力する。また、画像出力部64は、高解像度画像をインターネット等のネットワークを介して、人物認証装置等に供給してもよい。
本実施形態に係る監視システム210によれば、低解像度撮像装置300において、画像のデータ量が少ない低解像度の画像により人物等の行動を監視できると共に、人物等が存在する特徴領域を特定できる。そして、監視システム210は、特定された特徴領域について、高解像度の画像を撮像できる。これにより、監視システム210は、撮像された画像を格納する容量の節約ができると共に、人物認証装置等に送信する場合の通信トラフィックを軽減できる。更に、監視システム210は、人物900の行動の監視ができると共に、人物900の認証をするのに十分な高解像度静止画像を撮像できる。
図5は、本発明の一実施形態に係る監視システム100の概要を示す。監視システム100は、静止画撮像装置11、動画撮像装置15、及び撮像制御装置63を備える。本実施形態に係る監視システム100は、撮像領域に含まれる人物900の追従をすると共に、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に人物900が存在する場合に、人物900が含まれる高解像度の静止画を撮像することを目的とする。
監視システム100は、動画撮像装置15において、動画撮像領域の動画を撮像する。監視システム100は、動画撮像装置15において動画を撮像する場合には、ビットレートを人物900の行動が把握できる程度に小さくして撮像して、撮像された画像を格納する。そして、監視システム100は、人物900が、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に存在するか否かを判断する。監視システム100が、当該範囲内に人物900が存在すると判断した場合には、撮像制御装置63は、静止画撮像装置11に、人物900が含まれる静止画撮像領域の静止画を撮像させる。そして、監視システム100は、静止画撮像装置11において撮像された、人物900が含まれる静止画像を格納する。
本実施形態に係る監視システム100によれば、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に人物900が存在しない場合には、人物900の行動を、低解像度の画像として撮像して監視できる。また、監視システム100によれば、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に人物900が存在する場合に、人物900の高解像度の静止画を撮像できる。これにより、監視システム100は、人物900の行動を低解像度の画像で監視できると共に、人物900を認証するのに十分な高解像度の静止画の撮像ができる。すなわち、人物900の顔を認証することを目的としてズームアップすると、被写体深度が浅くなるためにピント調整が困難であるところ、本実施形態に係る監視システム100によれば、人物900が動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に存在する場合に撮像するので、人物900の高解像度の静止画を的確に撮像できる。更には、監視システム100は、撮像画像のデータ量の低減、及び撮像画像のデータ量低減による通信トラフィックの軽減を効率的にできる。
図6は、本実施形態に係る監視システム100の機能構成の一例を示す。監視システム100は、静止画撮像装置11、動画撮像装置15、画像格納部23、人物抽出部33、空間周波数分布変化算出部41、人物位置判断部55、撮像制御装置63、合焦位置格納部70、合焦位置制御部80、及び画像出力部90を備える。なお、動画撮像装置15は、動画撮像部の一例である。また、静止画撮像装置11は静止画撮像部の一例である。更に、撮像制御装置63は、撮像制御部の一例である。なお、本実施形態に係る監視システム100は、図1から図4の説明において説明した監視システム200および監視システム210を構成する各部材の機能および構成の一部、または全部を更に備えてもよい。
動画撮像装置15は、動画撮像領域の動画を撮像する。更に、動画撮像装置15は、静止画撮像装置11と比較して広範囲の領域を撮像してよい。動画撮像装置15は、動画を撮像する場合のビットレートを、動画撮像領域に含まれる被写体の動きが把握できる程度まで小さくしてよい。また、動画撮像装置15は、動画構成画像に含まれる被写体と動画撮像装置15との距離を測定する測距部を有していてもよい。なお、動画構成画像はフレーム画像であってよい。動画撮像装置15は、撮像した動画、及び動画撮像装置15と被写体との距離を画像格納部23に供給する。静止画撮像装置11は、動画撮像装置15が撮像する動画撮像領域の少なくとも一部を含む静止画撮像領域の静止画を撮像する。静止画撮像装置11は、動画撮像装置15が撮像する動画に含まれるフレーム画像よりも、高解像度の静止画を撮像してよい。静止画撮像装置11は、撮像された静止画を、画像格納部23に供給する。
画像格納部23は、動画撮像装置15から受け取った動画に含まれるフレーム画像を、フレーム画像を一意に識別できるフレーム画像識別子に対応づけて格納する。更に、画像格納部23は、フレーム画像に含まれる被写体と動画撮像装置15との距離を格納してもよい。また、画像格納部23は、静止画撮像装置11から静止画を受け取った場合には、静止画を一意に識別できる識別子に対応づけて格納する。画像格納部23は、フレーム画像識別子、フレーム画像に含まれる被写体と動画撮像装置15との距離、及びフレーム画像を、人物抽出部33、空間周波数分布変化算出部41、及び画像出力部90に供給する。また、画像格納部23は、静止画を画像出力部90に供給する。
人物抽出部33は、動画撮像装置15において撮像された動画に含まれる人物を抽出する。人物抽出部33は、撮像された動画に人物等の被写体が含まれていないフレーム画像と、動画撮像装置15において撮像されたフレーム画像との差分をとることにより被写体を抽出する。また、人物抽出部33は、輪郭抽出処理、色分布分析処理等の画像処理により、フレーム画像に含まれる被写体を抽出してもよい。そして、人物抽出部33は、抽出された被写体に、人物に固有の特徴量が含まれている場合に、当該被写体が人物であると判断してよい。
例えば、人物抽出部33は、人物の顔に固有の特徴量、すなわち、眼、鼻、口、耳、眉、及び顔の輪郭等の基準画像を格納していてよい。そして、人物抽出部33は、抽出された被写体から肌色抽出等により被写体の顔の部分を抽出して、人物の顔に固有の特徴量が含まれているか否かを、マッチング等により判断してよい。そして、人物抽出部33は、抽出された被写体の部分に、人物の顔に固有の特徴量が含まれている場合に、当該被写体を人物であると判断してよい。人物抽出部33は、抽出された被写体が人物であると判断した場合に、動画撮像領域内に人物が含まれている旨の情報、フレーム画像識別子、フレーム画像に含まれる被写体と動画撮像装置15との距離、及びフレーム画像を人物位置判断部55に供給する。
合焦位置格納部70は、動画撮像装置15、及び静止画撮像装置11の合焦位置を格納する。また、合焦位置格納部70は、動画撮像装置15、及び静止画撮像装置11の撮像条件、すなわち、ホワイトバランス、明度等、及び被写界深度等の情報を格納してもよい。合焦位置格納部70は、動画撮像装置15、及び静止画撮像装置11の合焦位置を合焦位置制御部80、及び人物位置判断部55に供給する。合焦位置制御部80は、合焦位置格納部70から受け取った動画撮像装置15、及び静止画撮像装置11の合焦位置の情報に基づいて、動画撮像装置15、及び静止画撮像装置11の合焦位置を制御する。なお、監視システム100においては、合焦位置格納部70に格納した合焦位置に基づいて、動画撮像装置15の合焦位置と、静止画撮像装置11の合焦位置とを略同一に設定してよい。これにより、監視システム100は、予め高解像度の静止画を撮像すべき地点を設定できる。
人物位置判断部55は、動画撮像装置15において撮像された動画に基づいて、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に、人物抽出部33において抽出された人物が存在するか否かを判断する。なお、人物位置判断部55において予め定められた範囲は、動画撮像装置15、及び静止画撮像装置11の被写界深度の範囲内であってよい。例えば、人物位置判断部55が、動画撮像装置15において検知された、フレーム画像に含まれる被写体と動画撮像装置15との距離を人物抽出部33から受け取った場合には、人物位置判断部55は、フレーム画像に含まれる人物と動画撮像装置15との距離が動画撮像装置15の被写界深度の範囲内にあるか否かを判断する。また、人物位置判断部55は、動画撮像装置15の被写界深度内の予め定められた複数の位置に対応づけて、顔の大きさを示す複数のテンプレート画像を格納していてよい。そして、人物位置判断部55は、フレーム画像に含まれる人物の顔領域と、顔の大きさを示すテンプレート画像とをマッチングして、フレーム画像に含まれる人物の、被写界深度の範囲内における位置を算出してもよい。人物位置判断部55は、動画撮像装置15の被写界深度の範囲内に、人物抽出部33において抽出された人物が存在すると判断した場合には、撮像制御装置63に動画撮像装置15の被写界深度の範囲内に人物が存在する旨を示す情報を供給する。
また、空間周波数分布変化算出部41は、動画撮像装置15において撮像された動画に含まれる複数のフレーム画像における空間周波数分布の変化を算出する。空間周波数分布変化算出部41は、動画撮像装置15の動画撮像領域における空間周波数の高周波数成分のレベルを、フレーム周期等の時間変化に対応づけて算出してよい。そして、空間周波数分布変化算出部41は、人物位置判断部55に、動画撮像装置15において撮像された動画に含まれる複数のフレーム画像における空間周波数分布の変化を供給する。
そして、人物位置判断部55は、人物抽出部33から動画撮像領域内に人物が含まれている旨の情報を受け取った場合には、空間周波数分布変化算出部41から受け取った、複数のフレーム画像にわたる空間周波数分布の変化に基づいて、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に、人物抽出部33において抽出された人物が存在するか否かを判断してもよい。より具体的には、人物位置判断部55は、動画撮像装置15において撮像された連続する複数のフレーム画像にわたって、空間周波数の高周波成分のレベルが徐々に大きくなった後、空間周波数の高周波成分のレベル変化がなくなったときに、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に、人物抽出部33において抽出された人物が存在すると判断してよい。人物位置判断部55は、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に、人物抽出部33において抽出された人物が存在すると判断した場合には、撮像制御装置63にその旨を示す情報を供給する。
撮像制御装置63は、人物位置判断部55において、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に、人物抽出部33において抽出された人物が存在すると判断した旨の情報を受け取った場合には、人物抽出部33において抽出された人物を含む静止画撮像領域の静止画を撮像させる旨を示す情報を、静止画撮像装置11に供給させる。そして、静止画撮像装置11は、動画撮像装置15が撮像する動画撮像領域の少なくとも一部を含む静止画撮像領域の静止画を撮像する。画像出力部90は、画像格納部23から動画、及び静止画を受け取り、モニタ等に出力する。また、画像出力部90は、人物が含まれる高解像度の静止画を、人物を認証する人物認証装置等にインターネット等のネットワーク、及びメモリ等を介して供給してもよい。
本実施形態に係る監視システム100によれば、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に人物が存在する場合において、当該人物の高解像度の静止画を静止画撮像装置11により撮像できる。これにより、撮像装置の焦点距離を変化させて人物の高解像度の静止画を撮像する場合に比べて、短時間で高解像度の静止画を撮像できる。また、監視システム100は、レンズ部分における駆動部分がないので、動画撮像装置15、及び静止画撮像装置11の信頼性を向上させることができる。
更に、本実施形態に係る監視システム100によれば、動画撮像領域に人物が存在しない場合には、ビットレートの低い動画を撮像でき、動画撮像領域に人物が含まれている場合において、高解像度の静止画を撮像できる。これにより、撮像する画像のデータ量を効果的に低減できるので、監視システム100と人物認証装置等との通信トラフィックの低減、及び画像格納部23における撮像画像が占める記憶容量を効率的に低減できる。
図7は、人物位置判断部55における処理の一例を示す。人物位置判断部55は、空間周波数分布変化算出部41において算出された複数のフレーム画像にわたる空間周波数分布の変化に基づいて、人物抽出部33において抽出された人物が、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に存在するか否かを判断する。まず、空間周波数分布変化算出部41は、動画撮像装置15において撮像された動画に含まれる複数のフレーム画像における空間周波数分布の変化を算出する。空間周波数分布変化算出部41は、例えば、複数のフレーム画像のそれぞれについて、空間周波数の高周波数成分のレベルを算出する。そして、空間周波数分布変化算出部41は、隣接するフレーム画像における、空間周波数の高周波数成分のレベルの変化を算出する。続いて、空間周波数分布変化算出部41は、算出された高周波数成分のレベルの変化に関する情報を、人物位置判断部55に供給する。
ここで、空間周波数分布変化算出部41は、グラフ500に示すように、時間の進行に伴って変化する、空間周波数の高周波数成分のレベルを算出して、モニターする。人物が動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内、例えば、被写界深度の範囲内に入った場合であって、当該人物が合焦位置に近づく方向に進む場合には、空間周波数分布変化算出部41においてモニターされる空間周波数の高周波数成分のレベルは、徐々に大きくなる。また、人物が動画撮像装置15の合焦位置に存在する場合には、空間周波数分布変化算出部41において算出される、空間周波数の高周波数成分のレベルの変化はなくなる。したがって、人物位置判断部55は、空間周波数の高周波数成分のレベルが徐々に大きくなった後、空間周波数の高周波数成分のレベルの変化がなくなったポイント510において、動画撮像装置15の合焦距離から予め定められた範囲内に、人物抽出部33において抽出された人物が存在すると判断してよい。これにより、監視システム100は、動画撮像装置15の合焦位置に存在する人物の静止画を撮像できる。
本実施形態に係る監視システム100によれば、フレーム画像における空間周波数の高周波数成分の変化に基づいて、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に人物が存在するか否かを判断できる。そして、空間周波数の高周波数成分のレベルの変化がなくなったときに、人物の高解像度の静止画を撮像できる。これにより、撮像装置の焦点距離をレンズの焦点距離を変化させて撮像することがないので、動画撮像装置15、及び静止画撮像装置11の信頼性を向上させることができる。
図8は、監視システム100における処理の流れの一例を示す。まず、動画撮像装置15において、動画撮像領域の動画が撮像される(S1002)。また、動画撮像装置15は、フレーム画像に含まれる被写体と、動画撮像装置15との距離に関する情報を取得してもよい。動画撮像装置15において撮像された動画に含まれる複数のフレーム画像は画像格納部23に供給されて、画像格納部23に格納される(S1012)。また、画像格納部23は、フレーム画像に含まれる被写体と、動画撮像装置15との距離に関する情報を格納してもよい。画像格納部23は、格納されたフレーム画像、及びフレーム画像に含まれる被写体と、動画撮像装置15との距離に関する情報を人物抽出部33に供給する。人物抽出部33は、フレーム画像に含まれる人物を抽出する(S1022)。人物抽出部33は、フレーム画像に人物が含まれていた場合には、フレーム画像に人物が含まれている旨を示す情報、フレーム画像、フレーム画像識別子、及び、フレーム画像に含まれる人物と動画撮像装置15との距離に関する情報を、人物位置判断部55に供給する。
人物位置判断部55は、人物抽出部33から受け取った、フレーム画像に人物が含まれている旨を示す情報、フレーム画像、フレーム画像識別子、及び、フレーム画像に含まれる人物と動画撮像装置15との距離に関する情報に基づいて、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に人物が存在するか否かを判断する(S1032)。当該範囲内に人物が含まれていない場合、すなわち、人物抽出部33からフレーム画像に人物が含まれていた旨を示す情報を受け取っていない場合には、当該範囲内に人物が存在しないと判断する(S1032:No)。そして、監視システム100は、動画を撮像し続ける(S1002)。一方、人物位置判断部55が、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に人物が存在すると判断した場合には(S1032:Yes)、当該範囲に人物が含まれている旨を示す情報を、撮像制御装置63に供給する。撮像制御装置63は、人物位置判断部55から、動画撮像装置15の合焦位置から予め定められた範囲内に人物が含まれている旨の情報を受け取った場合には、静止画撮像装置11に、動画撮像装置15が撮像する動画撮像領域の少なくとも一部を含む、静止画撮像領域の静止画を撮像すべき旨の情報を供給する。
そして、静止画撮像装置11は、撮像制御装置63からの静止画を撮像すべき旨の情報を受け取った場合に、静止画を撮像する(S1042)。静止画撮像装置11は、静止画を撮像した場合には、撮像された静止画を画像格納部23に供給する。そして、画像格納部23は、静止画撮像装置11から受け取った静止画を一意に識別できる識別子に対応づけて格納する(S1052)。画像格納部23は、格納されている動画、及び静止画を画像出力部90に供給する(S1062)。画像出力部90は、画像格納部23から受け取った動画、及び静止画を、モニタ等に出力する。また、画像出力部90は、人物認証装置等にインターネット等のネットワーク、及びメモリ等を介して、動画、及び静止画を供給してもよい。
図9は、本発明の他の実施形態に係る監視システム100の機能構成の一例を示す。監視システム100は、静止画撮像装置11、動画撮像装置15、画像格納部23、人物抽出部33、人物速度算出部46、撮像制御装置63、合焦位置制御部80、及び画像出力部90を備える。なお、動画撮像装置15は、動画撮像部の一例である。また、静止画撮像装置11は静止画撮像部の一例である。更に、撮像制御装置63は、撮像制御部の一例である。ここで、静止画撮像装置11、動画撮像装置15、画像格納部23、人物抽出部33、人物速度算出部46、撮像制御装置63、合焦位置制御部80、及び画像出力部90については、図6での上記説明において、同一の部材名で説明した各構成部分と略同一の機能を有するので、詳細な説明は省略する。なお、本実施形態に係る監視システム100は、図1から図4の説明において説明した監視システム200および監視システム210を構成する各部材の機能および構成の一部、または全部を更に備えてもよい。
人物抽出部33は、動画撮像装置15において撮像された動画の複数のフレーム画像に含まれる人物を抽出する。人物抽出部33は、人物が含まれるフレーム画像のフレーム画像識別子、及びフレーム画像を人物速度算出部46に供給する。人物速度算出部46は、動画撮像装置15において撮像された動画に基づいて、人物抽出部33において抽出された人物の速度を算出する。人物速度算出部46は、フレーム周期、及び人物抽出部33において抽出された人物の背景に対する移動量に基づいて、人物の速度を算出してよい。
人物速度算出部46は、人物抽出部33において抽出された人物の連続する複数のフレーム画像を、ずらし量を変化させながら重ね合わせてマッチングする。そして、人物速度算出部46は、所定のずらし量毎に、フレーム画像同士の一致度を算出する。ここで、ずらし量とは、フレーム画像同士が重なり合っている量を示す。そして、ずらし量はユーザ等が自由に設定してよい。また、一致度とは、フレーム画像が重なり合っている面積において、フレーム画像に対して背景及び人物がマッチングしている部分の面積比を示す。
例えば、人物速度算出部46は、人物抽出部33から受け取ったフレーム画像の端部から、当該フレーム画像に続くフレーム画像について、長手方向にずらしながら重ね合わせてマッチングする。そして、人物速度算出部46は、マッチングにより一致度が最大となった位置を、フレーム画像と当該フレーム画像に続くフレーム画像における背景が一致している位置と判断してよい。これは、フレーム画像に対して背景が占める面積の比は、通常最大であり、背景が一致した場合には、フレーム画像同士の一致度も最大としてよいからである。また、人物速度算出部46は、一致度が最大となる位置を除く他の位置を、フレーム画像と当該フレーム画像に続くフレーム画像に含まれる人物が一致している位置と判断する。フレーム画像に含まれる人物のフレーム画像に対する面積比は、背景のフレーム画像に対する面積比より、通常は小さい値を示すので、一致度が最大となる位置を除いた、その他の位置を、人物が一致している位置を示すと判断してよい。そして、人物速度算出部46が判断した、背景が一致している位置と、人物が一致している位置の差を、人物の背景に対する移動量とする。これにより、人物速度算出部46は、算出された人物の背景に対する移動量と、フレーム周期とに基づいて、人物抽出部33において抽出された人物の速度を算出できる。人物速度算出部46は、算出された人物の速度を、撮像制御装置63に供給する。
撮像制御装置63は、人物速度算出部46において算出された人物の速度が予め定められた基準速度より速い場合に、合焦位置制御部80に、人物の速度が予め定められた基準速度よりも速い旨を示す情報を供給する。当該情報を受け取った合焦位置制御部80は、静止画撮像装置11の合焦距離を調整せずに、静止画撮像装置11に静止画撮像領域の静止画を撮像させる。一方、撮像制御装置63は、人物速度算出部46において算出された人物の速度が予め定められた基準速度より遅い場合には、合焦位置制御部80に、人物の速度が予め定められた基準速度処理も遅い旨を示す情報を供給する。当該情報を受け取った合焦位置制御部80は、静止画撮像装置11の合焦距離を人物に調整して、静止画撮像装置11に静止画撮像領域の静止画を撮像させる。
本実施形態に係る監視システム100によれば、撮像されたフレーム画像に含まれる人物の速度に基づいて、静止画を撮像するか否かを決定できる。そして、人物の速度が予め定められた基準値よりも遅い場合に、人物の静止画を撮像できる。これにより、人物900の高解像度画像を撮像する際の合焦距離を、より適切に人物900に合わせることができる。
図10は、本実施形態に係る監視システム100における処理の流れの一例を示す。まず、動画撮像装置15において、動画撮像領域の動画が撮像される(S1100)。動画撮像装置15において撮像された動画に含まれる複数のフレーム画像は画像格納部23に供給されて、画像格納部23に格納される(S1110)。画像格納部23は、格納されたフレーム画像を人物抽出部33に供給する。人物抽出部33は、フレーム画像に含まれる人物を抽出する(S1120)。人物抽出部33は、フレーム画像に人物が含まれていた場合には、フレーム画像、及びフレーム画像識別子を人物速度算出部46に供給する。
人物速度算出部46は、フレーム画像に含まれている人物の速度を算出する(S1130)。そして、人物速度算出部46は、算出された人物の速度を撮像制御装置63に供給する。撮像制御装置63は、人物の速度が予め定められた基準速度よりも速いか否かを判断する(S1140)。そして、人物の速度が予め定められた基準速度よりも遅い場合には(S1140:No)、撮像制御装置63は、人物の速度が予め定められた基準速度よりも遅い旨を示す情報を、合焦位置制御部80に供給する。そして、人物の速度が予め定められた基準速度よりも遅い旨を示す情報を受け取った合焦位置制御部80は、静止画撮像装置11の合焦位置を当該人物に調整させる(S1150)。そして、静止画撮像装置11は、人物の静止画を撮像する(S1160)。静止画撮像装置11は、撮像した静止画を画像格納部23に供給して、画像格納部23は受け取った静止画を格納する(S1170)。続いて、画像格納部23は、格納されている動画、及び静止画を画像出力部90に供給して、画像出力部90は、受け取った動画、及び静止画をモニタ等に出力する(S1180)。
一方、人物速度算出部46において算出された人物の速度が予め定められた基準速度よりも速い場合には(S1140:Yes)、撮像制御装置63は、人物の速度が予め定められた基準速度よりも速い旨を示す情報を合焦位置制御部80に供給する。人物の速度が予め定められた基準速度よりも速い旨を示す情報を受け取った合焦位置制御部80は、静止画撮像装置11の合焦位置を制御せずに、人物の静止画を静止画撮像装置11に撮像させる(S1160)。
図11は、本実施形態に係る監視システム100、監視システム200、および監視システム210のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係る監視システム200、監視システム210は、ホスト・コントローラ1582により相互に接続されるCPU1505、RAM1520、グラフィック・コントローラ1575、及び表示装置1580を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1584によりホスト・コントローラ1582に接続される通信インターフェイス1530、ハードディスクドライブ1540、及びCD−ROMドライブ1560を有する入出力部と、入出力コントローラ1584に接続されるROM1510、フレキシブルディスク・ドライブ1550、及び入出力チップ1570を有するレガシー入出力部とを備える。
ホスト・コントローラ1582は、RAM1520と、高い転送レートでRAM1520をアクセスするCPU1505及びグラフィック・コントローラ1575とを接続する。CPU1505は、ROM1510及びRAM1520に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部を制御する。グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等がRAM1520内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得して、表示装置1580上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ1584は、ホスト・コントローラ1582と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス1530、ハードディスクドライブ1540、CD−ROMドライブ1560を接続する。通信インターフェイス1530は、ネットワーク等を介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ1540は、監視システム200、監視システム210内のCPU1505が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ1560は、CD−ROM1595からプログラム又はデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540に提供する。
また、入出力コントローラ1584には、ROM1510と、フレキシブルディスク・ドライブ1550、及び入出力チップ1570の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM1510は、監視システム200、監視システム210が起動時に実行するブート・プログラム、及び監視システム200、監視システム210のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ1550は、フレキシブルディスク1590からプログラム又はデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540に提供する。入出力チップ1570は、フレキシブルディスク・ドライブ1550、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
RAM1520を介してハードディスクドライブ1540に提供される監視プログラムは、フレキシブルディスク1590、CD−ROM1595、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。監視プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM1520を介して監視システム200、監視システム210内のハードディスクドライブ1540にインストールされ、CPU1505において実行される。監視システム200、監視システム210にインストールされて実行される監視プログラムは、CPU1505等に働きかけて、図1から図10にかけて説明した監視システム100、監視システム200、および監視システム210を、撮像部10、静止画撮像装置11、低解像度撮像部12、高解像度撮像部14、動画撮像装置15、低解像度画像取得部20、低解像度画像取得部22、画像格納部23、高解像度画像取得部30、高解像度画像取得部32、人物抽出部33、特徴領域特定部40、空間周波数分布変化算出部41、特徴領域特定部42、人物速度算出部46、画像格納部50、画像格納部52、画像格納部54、人物位置判断部55、画像出力部60、画像出力部62、撮像制御装置63、画像出力部64、合焦位置格納部70、合焦位置制御部80、画像出力部90、受光デバイス120、受光デバイス122、受光デバイス124、複数の受光素子125、複数の受光素子127、複数の受光素子129、低解像度撮像装置300、および高解像度撮像装置310として機能させる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。