JP4799531B2 - 集合住宅の電力配電システム、集合住宅の電力配分方法、集合住宅の電力配電管理装置 - Google Patents
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Description
このような状況下で、電力供給の規制緩和が進められており、電力自由化により電力供給ビジネスが活発化し、電力供給に関する競争が激しさを増している。
過負荷を回避する手段としては、電灯線の増強を行うことが一般的であるが、既存の幹線の増強工事に手間と多額の費用が必要となる。
そのため、「契約の範囲であるのに充分な電力が供給されない」、「この時間帯にはどうしても電力が必要なので供給して欲しい」、といった不満が各住戸に発生する可能性がある。
さらに、既存の集合住宅においては、新たに幹線増強工事をすることなく、新規集合住宅においては、幹線などの電気設備を過大にすることなく、適切なコストで電化促進を図ることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る集合住宅の電力配電システムの構成図である。
図1において、1は幹線ブレーカ、2は幹線電流計測手段、3は幹線電力管理手段である。幹線ブレーカ1と幹線電流計測手段2は、幹線5に接続されている。
住戸A〜Cは、幹線5に接続されており、幹線5から電力の供給を受ける。
幹線電流計測手段2は、幹線5に流れる電流を計測し、過負荷を検出するものである。
幹線電力管理手段3は、幹線電流計測手段2が幹線5の過負荷を検出した時に、所定の分配式により削減電力分配量を算出し各住戸に出力する。また、後述の住戸電力管理手段6から出力される住戸電力の量計測信号を住戸毎に累積した住戸累積電力の量を蓄積する。
住戸分岐線ブレーカ7は、幹線5と住戸分岐線9の間に配置され、住戸分岐線9を介して電気機器10に幹線5からの電力を供給する際に、住戸分岐線9の過負荷を防止する。
住戸電力制御信号通信媒体8は、住戸電力管理手段6から出力された住戸電力制御信号を、当該住戸内の電気機器10に伝達する。
住戸分岐線9は、住戸電力管理手段6、住戸分岐線ブレーカ7、電気機器10に接続され、幹線5から供給される電力を電気機器10に供給する。
電気機器10は、幹線5から電力の供給を受けて動作する家電製品などの機器であり、住戸電力制御信号通信媒体8と住戸分岐線9とに接続される。
次に、図1に示す電力配電システムの動作について、以下の(ステップ1)〜(ステップ6)で説明する。
各住戸の住人は、電気機器10を使用し、幹線5から供給される電力を消費する。各住戸における電力消費量の総和が規定値を超えると、幹線5が過負荷状態となる。
(ステップ2)
幹線電流計測手段2は、幹線5が過負荷になったことを検出し、幹線電力管理手段3にその旨を通知する。
(ステップ3)
幹線電力管理手段3は、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の分配式で算出し、各住戸の削減電力の量を求める。次に、幹線電力管理手段3は、求めた削減電力の量を、幹線電力制御信号として各住戸の住戸電力管理手段6に出力して通知する。
各住戸の住戸電力管理手段6は、ステップ3で幹線電力管理手段3が出力した幹線電力制御信号を受信する。次に、住戸電力管理手段6は、受信した幹線電力制御信号に従って各電気機器10に住戸電力制御信号を出力する。
(ステップ5)
各電気機器10は、ステップ4で住戸電力管理手段6が出力した住戸電力制御信号に従って運転制御を行う。
(ステップ6)
各住戸の電気機器10が同様の運転制御を行うことにより、電力消費量の総和が抑制され、幹線5が過負荷の状態になることを防ぐことができる。
これにより、電力消費量の総和が抑制され、幹線5が過負荷の状態になって幹線ブレーカ1が遮断動作を行うことがない。したがって、各住戸は電力消費量を抑制しながらも電気機器10の使用を継続することができ、突然電力供給が遮断されるような不都合を受けることがなくなる。
実施の形態1では、本発明に係る集合住宅の電力配電システムの構成と動作の概略を説明した。本発明の実施の形態2および後述の実施の形態3〜7では、幹線電力管理手段3が各住戸の削減電力の量を求める際の分配式について、それぞれ異なる具体例および数値例を説明する。
なお、実施の形態2〜6に係る電力配電システムの構成図は、実施の形態1で説明した図1と同様であるため、説明を省略する。
(1)集合住宅内の住戸A、B、Cの使用可能電力の量(契約電力の量)は、以下の通りとする。
(1.1)住戸A:50(A)
(1.2)住戸B:30(A)
(1.3)住戸C:20(A)
(2)集合住宅全体の使用可能電力の量は、70(A)とする。
(3.1)住戸A:30(A) −> 34(A)
(3.2)住戸B:30(A) −> 30(A)
(3.3)住戸C: 5(A) −> 15(A)
即ち、集合住宅全体として削減すべき電力の量は9(A)であるので、これを平均化すると各住戸の削減すべき電力の量は以下のようになる。
(1)住戸A:−3(A)
(2)住戸B:−3(A)
(3)住戸C:−3(A)
各住戸の住戸電力管理手段6は、幹線電力制御信号に基づき電気機器10の電力制御を行い、これにより各住戸の電力消費量は以下のようになり、幹線5への負荷は70(A)に抑えられる。
(1)住戸A:34(A) −> 31(A)
(2)住戸B:30(A) −> 27(A)
(3)住戸C:15(A) −> 12(A)
この場合は、できる限り各住戸の削減量が同一に近づくよう、その住戸の電力の量を0(A)にするとともに、残りの削減量を他の住戸で按分するとよい。
本実施の形態3において、幹線電力管理手段3は、使用可能電力の量(契約電力の量)の高い住戸ほど電力を多く使用できるように、使用量の優先順位を高くする。即ち、本実施の形態3では、使用可能電力の量の高い住戸ほど、削減すべき電力の量が小さくなるように、削減量の順位付けが行われる。
使用可能電力の量の高いのは、住戸A>住戸B>住戸Cの順であるので、削減すべき電力の量が大きいのは、住戸C>住戸B>住戸Aの順となる。
ここでは記載の簡易の観点から単位を(A)として説明しているが、必ずしもアンペア契約に限られるものではなく、その他の単位系に準じて電力使用契約をしたものであってもよい。
全体削減量=9(A) −> 4.5(A):2.7(A):1.8(A)
(1)住戸A:−1.8(A)
(2)住戸B:−2.7(A)
(3)住戸C:−4.5(A)
各住戸の住戸電力管理手段6は、幹線電力制御信号に基づき電気機器10の電力制御を行い、これにより各住戸の電力消費量は以下のようになり、幹線5への負荷は70(A)に抑えられる。
(1)住戸A:34(A) −> 32.2(A)
(2)住戸B:30(A) −> 27.3(A)
(3)住戸C:15(A) −> 10.5(A)
あるいは、幹線電力管理手段3または住戸電力管理手段6が各住戸の契約情報を格納したサーバ等にアクセスし、これから取得してもよい。
本実施の形態4において、幹線電力管理手段3は、各住戸の電力削減率が同一となるように、削減量を各住戸に分配する。ここでいう削減率とは、各住戸の使用可能電力の量(契約電力の量)を基準とした電力使用量の削減割合のことである。
集合住宅全体として削減すべき電力の量は9(A)であるので、これを各住戸の削減率が同一となるように配分するには、下記(式1)(式2)のA0、B0、C0を求めればよい。
(A0+B0+C0)=9(A) ・・・(式2)
ただし、
A0:住戸Aの制限電力の量(A)
B0:住戸Bの制限電力の量(A)
C0:住戸Cの制限電力の量(A)
Amax:住戸Aの使用可能電力の量(契約電力の量)=50(A)
Bmax:住戸Bの使用可能電力の量(契約電力の量)=30(A)
Cmax:住戸Cの使用可能電力の量(契約電力の量)=20(A)
(1)A0=4.5(A)
(2)B0=2.7(A)
(3)C0=1.8(A)
(1)住戸A:4.5/50=9(%)
(2)住戸B:2.7/30=9(%)
(3)住戸C:1.8/20=9(%)
各住戸の住戸電力管理手段6は、幹線電力制御信号に基づき電気機器10の電力制御を行い、これにより各住戸の電力消費量は以下のようになり、幹線5への負荷は70(A)に抑えられる。
(1)住戸A:34(A) −> 29.5(A)
(2)住戸B:30(A) −> 27.3(A)
(3)住戸C:15(A) −> 13.2(A)
本実施の形態5において、幹線電力管理手段3は、現時点で電力を多く必要としている住戸(電力使用量の増加が大きい住戸)ほど電力を多く使用できるように、使用量の優先順位を高くする。
即ち、本実施の形態5では、電力使用量の増加が大きい住戸ほど電力削減量が少なくなり、電力使用量の増加が小さい住戸ほど電力削減量が大きくなるように、削減量の順位付けが行われる。
(1)住戸A:34(A)−30(A)= 4(A)
(2)住戸B:30(A)−30(A)= 0(A)
(3)住戸C:15(A)− 5(A)=10(A)
全体削減量=9(A) −> 2.6(A):0(A):6.4(A)
(1)住戸A:−2.6(A)
(2)住戸B:−6.4(A)
(3)住戸C:0(A)
各住戸の住戸電力管理手段6は、幹線電力制御信号に基づき電気機器10の電力制御を行い、これにより各住戸の電力消費量は以下のようになり、幹線5への負荷は70(A)に抑えられる。
(1)住戸A:34(A) −> 31.4(A)
(2)住戸B:30(A) −> 23.6(A)
(3)住戸C:15(A) −> 15.0(A)
本実施の形態6において、幹線電力管理手段3は、過去の電力使用量に基づき、電力使用頻度の高い住戸ほど電力を多く使用できるように、使用量の優先順位を高くする。
即ち、本実施の形態6では、過去の電力使用量が大きい住戸ほど電力削減量が少なくなるように、削減量の順位付けが行われる。
幹線電力管理手段3は、上述の記憶手段より、住戸の電力使用量の累積値を取得する。
(1)住戸電力管理手段6は、各住戸の電力使用量を計測し、幹線電力管理手段3へ住戸電力の量計測信号を出力する。
(2)幹線電力管理手段3は、住戸電力の量計測信号を住戸毎に累積してその累積値を記憶手段に格納する。
したがって、過去の電力使用量が大きいのは、住戸A>住戸B>住戸Cの順であるので、削減すべき電力の量が大きいのは、住戸C>住戸B>住戸Aの順となる。
全体削減量=9(A) −> 4.5(A):2.7(A):1.8(A)
(1)住戸A:−1.8(A)
(2)住戸B:−2.7(A)
(3)住戸C:−4.5(A)
各住戸の住戸電力管理手段6は、幹線電力制御信号に基づき電気機器10の電力制御を行い、これにより各住戸の電力消費量は以下のようになり、幹線5への負荷は70(A)に抑えられる。
(1)住戸A:34(A) −> 32.2(A)
(2)住戸B:30(A) −> 27.3(A)
(3)住戸C:15(A) −> 11.5(A)
図2は、本発明の実施の形態7に係る集合住宅の電力配電システムの構成図である。
図2において、各住戸には実施の形態1の図1で説明した構成に加えて新たに住戸電力予約入力手段13が備えられている。住戸電力予約入力手段13は、住戸電力管理手段6に接続されている。
また、幹線電力管理手段3は、後述する各住戸の電力使用の予約情報を格納する記憶手段(図示せず)を備えているものとする。記憶手段は、HDDのような書き込み可能な記憶装置で構成することができる。
幹線電力管理手段3は、上述の記憶手段より、住戸の電力使用の予約情報を取得する。
その他の構成は実施の形態1で説明した図1と同様であるため、説明を省略する。
住戸電力予約入力手段13に入力された予約情報は、幹線電力制御信号通信媒体4を介して幹線電力管理手段3に出力される。
幹線電力管理手段3は、受信した予約情報を住戸毎に記憶手段に格納する。
即ち、予約した使用量までは必ず電力の量が確保されるよう各住戸に電力を割り当てるとともに、予約量を超えて電力を使用している場合は、予約量まで使用量を抑えるように削減量を割り当てる。
(1)住戸A:2007年4月19日18:00〜20:00=40(A)
(2)住戸B:2007年4月19日19:00〜19:30=25(A)
(3)住戸C:予約なし
(1)住戸A:30(A) −> 46(A)
(2)住戸B:20(A) −> 24(A)
(3)住戸C: 5(A) −> 9(A)
(1)住戸A:予約が40(A)なので、6(A)削減して40(A)とする。
(2)住戸B:予約が25(A)、現在の使用量は24(A)なので、削減なし。
(3)住戸C:予約がないので優先割り当てはしない。残りの必要削減量である3(A)を削減し、6(A)とする。
各住戸の住戸電力管理手段6は、幹線電力制御信号に基づき電気機器10の電力制御を行い、これにより各住戸の電力消費量は上記のようになり、幹線5への負荷は70(A)に抑えられる。
各住戸の使用可能電力の量(契約電力の量)を超えて電力を予約しないよう、住戸電力予約入力手段13、住戸電力管理手段6、または幹線電力管理手段3で入力内容をチェックするようにしてもよい。
各住戸の予約電力の量の総和が集合住宅全体の使用可能電力の量を超えないよう、住戸電力予約入力手段13、住戸電力管理手段6、または幹線電力管理手段3で入力内容をチェックするようにしてもよい。
図3は、本発明の実施の形態8に係る集合住宅の電力配電システムの構成図である。
図3において、各住戸には実施の形態1の図1で説明した構成に加えて新たに電気機器制御用通信手段11が備えられている。電気機器制御用通信手段11は、住戸電力管理手段6と電気機器10に接続されている。
その他の構成は実施の形態1で説明した図1と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態8では、住戸電力管理手段6は電気機器制御用通信手段11に住戸電力制御信号を出力する。
電気機器制御用通信手段11は、住戸電力管理手段6より受け取った住戸電力制御信号に基づき、電気機器10の電力制御を行う。電気機器制御用通信手段11と電気機器10の間の通信は、有線でも無線でもよい。
その他の動作に関しては、実施の形態1〜6のいずれかと同様であるため、説明を省略する。
なお、実施の形態7と同様に各住戸に住戸電力予約入力手段13を設け、電力配分に係る動作を実施の形態7と同様に構成することもできる。この場合の信号伝達経路も、上記と同様である。
これにより、住戸電力管理手段6が電気機器10とのインターフェースを持たない場合でも、電気機器制御用通信手段11が電気機器10との通信を媒介することにより、実施の形態1〜7と同様の電力制御を実現することができる。
図4は、本発明の実施の形態9に係る集合住宅の電力配電システムの構成図である。
図4において、幹線ブレーカ1、幹線電流計測手段2、幹線電力管理手段3、幹線電力制御信号通信媒体4、および幹線5は、実施の形態1で説明した図1と同様である。
住戸分岐線9と電気機器10は、実施の形態1で説明した図1と同様である。
住戸分岐線電力管理機能付きブレーカ12は、住戸分岐線9に流れる電流を取得し、幹線電力管理手段3へ住戸電力の量計測信号を出力する。また、幹線電力管理手段3からの幹線電力制御信号を受信し、各電気機器10へ供給される電力を制御して住戸分岐線9の過負荷を防止する。
即ち、住戸分岐線電力管理機能付きブレーカ12は、幹線電力管理手段3より幹線電力制御信号を受信し、電気機器10に住戸電力制御信号を出力して電力制御を行う。
なお、実施の形態7と同様に各住戸に住戸電力予約入力手段13を設け、電力配分に係る動作を実施の形態7と同様に構成することもできる。この場合の信号伝達経路も、上記と同様である。
本実施の形態9のような構成は、住戸分岐線電力管理機能付きブレーカ12の機能が既存の住戸用ブレーカとは異なるため、新規に建てる集合住宅のように設計上の自由が利く環境下に向いている。
Claims (18)
- 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅の電力配電システムであって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出する幹線電流計測手段と、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する幹線電力管理手段と、
各住戸に設けられ当該住戸の電力使用量を制御する住戸電力管理手段と、
を有し、
前記幹線電力管理手段は、
各住戸が使用を契約している電力の契約量を取得し、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、前記総削減量を各住戸の前記契約量の比で配分し、前記契約量が大きい住戸ほど削減すべき電力の量が少なくなるように前記削減電力の量を算出し、
前記住戸電力管理手段は、
前記幹線電力管理手段が通知した前記削減電力の量に基づき、当該住戸内の電力使用量を制御する
ことを特徴とする集合住宅の電力配電システム。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅の電力配電システムであって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出する幹線電流計測手段と、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する幹線電力管理手段と、
各住戸に設けられ当該住戸の電力使用量を制御する住戸電力管理手段と、
を有し、
前記幹線電力管理手段は、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、各住戸が削減すべき電力使用量が同量となるように、前記総削減量を前記各住戸数で平均化した値を前記削減電力の量とし、
前記各住戸のうち、現在の電力使用量が前記削減電力量未満の住戸がある場合は、当該住戸の電力使用量をゼロとするとともに、当該住戸が削減すべき残りの電力使用量を、他の住戸数で平均化して前記削減電力の量に加算した値を前記削減電力の量とし、
前記住戸電力管理手段は、
前記幹線電力管理手段が通知した前記削減電力の量に基づき、当該住戸内の電力使用量を制御する
ことを特徴とする集合住宅の電力配電システム。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅の電力配電システムであって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出する幹線電流計測手段と、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する幹線電力管理手段と、
各住戸に設けられ当該住戸の電力使用量を制御する住戸電力管理手段と、
を有し、
前記幹線電力管理手段は、
各住戸が使用を契約している電力の契約量を取得し、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、
各住戸の前記削減電力の量の合計が前記総削減量となり、且つ、各住戸の前記削減電力の量を当該住戸の前記契約量で除した電力削減率が、各住戸で同一となるように、前記削減電力の量を算出し、
前記住戸電力管理手段は、
前記幹線電力管理手段が通知した前記削減電力の量に基づき、当該住戸内の電力使用量を制御する
ことを特徴とする集合住宅の電力配電システム。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅の電力配電システムであって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出する幹線電流計測手段と、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する幹線電力管理手段と、
各住戸に設けられ当該住戸の電力使用量を制御する住戸電力管理手段と、
を有し、
前記幹線電力管理手段は、
各住戸の電力使用量の増加量を取得し、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、前記総削減量を各住戸の前記増加量の比で配分し、前記増加量が大きい住戸ほど削減すべき電力の量が少なくなるように前記削減電力の量を算出し、
前記住戸電力管理手段は、
前記幹線電力管理手段が通知した前記削減電力の量に基づき、当該住戸内の電力使用量を制御する
ことを特徴とする集合住宅の電力配電システム。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅の電力配電システムであって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出する幹線電流計測手段と、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する幹線電力管理手段と、
各住戸に設けられ当該住戸の電力使用量を制御する住戸電力管理手段と、
各住戸の累積電力使用量を格納する記憶手段と、
を有し、
前記幹線電力管理手段は、
前記記憶手段に格納された各住戸の累積電力使用量を取得し、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、前記総削減量を各住戸の前記累積電力使用量の比で配分し、前記累積電力使用量が大きい住戸ほど削減すべき電力の量が少なくなるように前記削減電力の量を算出し、
前記住戸電力管理手段は、
前記幹線電力管理手段が通知した前記削減電力の量に基づき、当該住戸内の電力使用量を制御する
ことを特徴とする集合住宅の電力配電システム。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅の電力配電システムであって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出する幹線電流計測手段と、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する幹線電力管理手段と、
各住戸に設けられ当該住戸の電力使用量を制御する住戸電力管理手段と、
住戸の電力使用量を予約する予約入力手段を各住戸に有するとともに、
前記予約入力手段より予約された予約情報を格納する記憶手段と、
を有し、
前記幹線電力管理手段は、
前記記憶手段に格納された各住戸の電力使用量の予約情報を取得し、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、
予約のある住戸の現在の使用電力量が、予約した使用電力量を超えている場合、当該超えた値を前記削減電力の量とし、
予約のある住戸の現在の使用電力量が、予約した使用電力量以下の場合、当該住戸の前記削減電力の量をゼロとし、
前記総削減量から、前記予約のある住戸の前記削減電力の量を減算した残りの電力使用量を、予約のない住戸に配分して前記削減電力の量を算出し、
前記住戸電力管理手段は、
前記幹線電力管理手段が通知した前記削減電力の量に基づき、当該住戸内の電力使用量を制御する
ことを特徴とする集合住宅の電力配電システム。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅において各住戸に電力を配分する方法であって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出するステップと、
過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する算出ステップと、
前記削減電力の量に基づき各住戸の電力使用量を制御するステップと、
を有し、
前記算出ステップにおいて、
各住戸が使用を契約している電力の契約量を取得し、
前記過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、前記総削減量を各住戸の前記契約量の比で配分し、前記契約量が大きい住戸ほど削減すべき電力の量が少なくなるように前記削減電力の量を算出する
ことを特徴とする集合住宅の電力配分方法。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅において各住戸に電力を配分する方法であって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出するステップと、
過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する算出ステップと、
前記削減電力の量に基づき各住戸の電力使用量を制御するステップと、
を有し、
前記算出ステップにおいて、
前記過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、各住戸が削減すべき電力使用量が同量となるように、前記総削減量を前記各住戸数で平均化した値を前記削減電力の量とし、
前記各住戸のうち、現在の電力使用量が前記削減電力量未満の住戸がある場合は、当該住戸の電力使用量をゼロとするとともに、当該住戸が削減すべき残りの電力使用量を、他の住戸数で平均化して前記削減電力の量に加算した値を前記削減電力の量とする
ことを特徴とする集合住宅の電力配分方法。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅において各住戸に電力を配分する方法であって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出するステップと、
過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する算出ステップと、
前記削減電力の量に基づき各住戸の電力使用量を制御するステップと、
を有し、
前記算出ステップにおいて、
各住戸が使用を契約している電力の契約量を取得し、
前記過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、
各住戸の前記削減電力の量の合計が前記総削減量となり、且つ、各住戸の前記削減電力の量を当該住戸の前記契約量で除した電力削減率が、各住戸で同一となるように、前記削減電力の量を算出する
ことを特徴とする集合住宅の電力配分方法。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅において各住戸に電力を配分する方法であって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出するステップと、
過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する算出ステップと、
前記削減電力の量に基づき各住戸の電力使用量を制御するステップと、
を有し、
前記算出ステップにおいて、
各住戸の電力使用量の増加量を取得し、
前記過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、前記総削減量を各住戸の前記増加量の比で配分し、前記増加量が大きい住戸ほど削減すべき電力の量が少なくなるように前記削減電力の量を算出する
ことを特徴とする集合住宅の電力配分方法。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅において各住戸に電力を配分する方法であって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出するステップと、
過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する算出ステップと、
前記削減電力の量に基づき各住戸の電力使用量を制御するステップと、
を有し、
各住戸の累積電力使用量を格納する記憶手段を設けておき、
前記算出ステップにおいて、
前記記憶手段に格納された各住戸の累積電力使用量を取得し、
前記過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、前記総削減量を各住戸の前記累積電力使用量の比で配分し、前記累積電力使用量が大きい住戸ほど削減すべき電力の量が少なくなるように前記削減電力の量を算出する
ことを特徴とする集合住宅の電力配分方法。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅において各住戸に電力を配分する方法であって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出するステップと、
過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する算出ステップと、
前記削減電力の量に基づき各住戸の電力使用量を制御するステップと、
を有し、
各住戸の電力使用量の予約情報を格納する記憶手段を設けておき、
住戸の電力使用量を予約して予約情報を前記記憶手段に格納するステップを有し、
前記算出ステップにおいて、
前記記憶手段に格納された各住戸の電力使用量の予約情報を取得し、
前記過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、
予約のある住戸の現在の使用電力量が、予約した使用電力量を超えている場合、当該超えた値を前記削減電力の量とし、
予約のある住戸の現在の使用電力量が、予約した使用電力量以下の場合、当該住戸の前記削減電力の量をゼロとし、
前記総削減量から、前記予約のある住戸の前記削減電力の量を減算した残りの電力使用量を、予約のない住戸に配分して前記削減電力の量を算出する
ことを特徴とする集合住宅の電力配分方法。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅において各住戸に配分する電力を管理する装置であって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出する幹線電流計測手段と、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する幹線電力管理手段と、
を備え、
前記幹線電力管理手段は、
各住戸が使用を契約している電力の契約量を取得し、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、前記総削減量を各住戸の前記契約量の比で配分し、前記契約量が大きい住戸ほど削減すべき電力の量が少なくなるように前記削減電力の量を算出する
ことを特徴とする集合住宅の電力配電管理装置。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅において各住戸に配分する電力を管理する装置であって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出する幹線電流計測手段と、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する幹線電力管理手段と、
を備え、
前記幹線電力管理手段は、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、各住戸が削減すべき電力使用量が同量となるように、前記総削減量を前記各住戸数で平均化した値を前記削減電力の量とし、
前記各住戸のうち、現在の電力使用量が前記削減電力量未満の住戸がある場合は、当該住戸の電力使用量をゼロとするとともに、当該住戸が削減すべき残りの電力使用量を、他の住戸数で平均化して前記削減電力の量に加算した値を前記削減電力の量とする
ことを特徴とする集合住宅の電力配電管理装置。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅において各住戸に配分する電力を管理する装置であって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出する幹線電流計測手段と、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する幹線電力管理手段と、
を備え、
前記幹線電力管理手段は、
各住戸が使用を契約している電力の契約量を取得し、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、
各住戸の前記削減電力の量の合計が前記総削減量となり、且つ、各住戸の前記削減電力の量を当該住戸の前記契約量で除した電力削減率が、各住戸で同一となるように、前記削減電力の量を算出する
ことを特徴とする集合住宅の電力配電管理装置。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅において各住戸に配分する電力を管理する装置であって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出する幹線電流計測手段と、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する幹線電力管理手段と、
を備え、
前記幹線電力管理手段は、
各住戸の電力使用量の増加量を取得し、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、前記総削減量を各住戸の前記増加量の比で配分し、前記増加量が大きい住戸ほど削減すべき電力の量が少なくなるように前記削減電力の量を算出する
ことを特徴とする集合住宅の電力配電管理装置。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅において各住戸に配分する電力を管理する装置であって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出する幹線電流計測手段と、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する幹線電力管理手段と、
各住戸の累積電力使用量を取得する手段と、
を備え、
前記幹線電力管理手段は、
前記各住戸の累積電力使用量を取得し、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、前記総削減量を各住戸の前記累積電力使用量の比で配分し、前記累積電力使用量が大きい住戸ほど削減すべき電力の量が少なくなるように前記削減電力の量を算出する
ことを特徴とする集合住宅の電力配電管理装置。 - 幹線を介して各住戸に電力を配電する集合住宅において各住戸に配分する電力を管理する装置であって、
前記幹線に流れる電流を計測して過負荷を検出する幹線電流計測手段と、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出した際に、各住戸が削減すべき電力使用量を所定の算出式で算出して求めた結果として得られた削減電力の量を各住戸に通知する幹線電力管理手段と、
各住戸の電力使用量の予約情報を取得する手段と、
を備え、
前記幹線電力管理手段は、
前記各住戸の電力使用量の予約情報を取得し、
前記幹線電流計測手段が過負荷を検出する電力の量を超えた値を、総削減量として求め、
予約のある住戸の現在の使用電力量が、予約した使用電力量を超えている場合、当該超えた値を前記削減電力の量とし、
予約のある住戸の現在の使用電力量が、予約した使用電力量以下の場合、当該住戸の前記削減電力の量をゼロとし、
前記総削減量から、前記予約のある住戸の前記削減電力の量を減算した残りの電力使用量を、予約のない住戸に配分して前記削減電力の量を算出する
ことを特徴とする集合住宅の電力配電管理装置。
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