JP4799226B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、オートフォーカス機能を備える撮像装置及びその制御方法に関する。
撮像時に焦点を自動的に調節する、いわゆるオートフォーカス(AF)機能を備えるデジタルカメラなどの撮像装置が普及している。AF機能を実現する方式として、位相差検出方式とコントラスト検出方式が知られている。一般に、位相差検出方式によるAFは高速であるがコントラスト検出方式に比べると精度が出にくい面があり、コントラスト検出方式によるAFは高精度であるが低速であるという特徴がある。
そこで、位相差検出方式とコントラスト検出方式を組み合わせ、高速かつ高精度なAFを行うハイブリッドAF方式が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の撮像装置は、まず位相差検出方式のAFにより第1の合焦位置を求め、第1の合焦位置近傍でコントラスト検出方式によるAFを行うことにより、第1の合焦位置より正確な第2の合焦位置を求める。コントラスト検出方式によるAFは第1の合焦位置近傍という比較的狭い範囲内でフォーカスレンズを走査することにより行われるため、従来のコントラスト検出方式のみを用いたAFよりも高速に合焦位置を求めることができる。
また、位相差検出方式とコントラスト検出方式それぞれを用いて検出した合焦位置の差をあらかじめ補正値として記憶し、撮像時には位相差検出方式で検出した合焦位置をこの補正値で補正する撮像装置も知られている(特許文献2参照)。
特許文献2に記載の撮像装置は、一度補正値を記憶すれば、撮像時にはコントラスト検出方式によるAFを行う必要がないため、さらに高速に合焦位置を求めることができる。
特開2003−302571号公報 特開2000−292684号公報
特許文献1に開示されている撮像装置は、焦点検出領域の縦方向と横方向のいずれを基準にしてオートフォーカス(AF)を行うかを考慮していない。したがって、縦方向又は横方向の一方を基準にAFを行った場合、基準とした方向における被写体のコントラストが低いと、求められる合焦位置の信頼性も低くなる。また、縦方向及び横方向の両方向を基準にAFを行えば合焦位置の信頼性は向上するが、AFの実行に時間がかかる。
また、特許文献2に開示されている撮像装置は、焦点検出領域における被写体のコントラストに関わらず、補正値を求める。したがって、焦点検出領域における被写体のコントラストが低いと、信頼性の低い補正値を算出してしまう。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、AFに要する速度を高速に保ちつつも、求められる合焦位置の信頼性が低下することを抑制する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の特徴を備える撮像装置を提供する。すなわち、被写体像を撮像手段により光電変換して得られる撮像信号の所定方向に対してコントラストに対応する情報を検出する第1の焦点検出手段と、第1の方向に配置された第1のセンサ対と第2の方向に配置された第2のセンサ対を備え、少なくとも一方のセンサ対からの検出信号に基づいて焦点状態を検出する第2の焦点検出手段と、前記第1のセンサ対からの検出信号と前記第2のセンサ対からの検出信号の信号レベルに応じた、焦点状態を検出する際信頼性が高い方向を検出する検出手段とを有し、前記第1の焦点検出手段は前記検出手段により検出された方向に応じた方向に対して前記撮像信号のコントラストに対応する情報を検出し、当該情報に基づいてフォーカスレンズの駆動を制御することを特徴とする撮像装置。
また、本発明は、以下の特徴を備える撮像装置の制御方法を提供する。すなわち、被写体像を撮像手段により光電変換して得られる撮像信号の所定方向に対してコントラストに対応する情報を検出する第1の焦点検出ステップと、第1の方向に配置された第1のセンサ対と第2の方向に配置された第2のセンサ対のうち少なくとも一方のセンサ対からの検出信号に基づいて焦点状態を検出する第2の焦点検出ステップ、前記第1のセンサ対からの検出信号と前記第2のセンサ対からの検出信号の信号レベルに応じた、焦点状態を検出する際の信頼性の高い方向を検出する検出ステップとを有する撮像装置の制御方法であって、前記第1の焦点検出ステップにおいて、前記検出ステップにより検出された方向に応じた方向に対して前記撮像信号のコントラストに対応する情報を検出し、当該情報に基づいてフォーカスレンズの駆動を制御することを特徴とする撮像装置の制御方法。
なお、その他の本発明の特徴は、添付図面及び以下の発明を実施するための最良の形態における記載によってさらに明らかになるものである。
以上の構成により、本発明によれば、オートフォーカス(AF)に要する速度を高速に保ちつつも、求められる合焦位置の信頼性が低下することを抑制することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。
なお、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせすべてが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1の実施形態]
<デジタルカメラ10の構成>
図1は、第1の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ10の構成を示すブロック図である。
CPU100には、焦点検出センサ101、信号入力部104、レンズ通信部105、撮像センサ106(撮像手段)、測光センサ107、及びシャッタ制御部108が接続されている。
信号入力部104は、デジタルカメラ10に各種の指示を与えるスイッチ群114の状態を検出するためのものである。
レンズ通信部105は、図2に示す撮像レンズ60の状態などを示すレンズ信号115をCPU100に伝達し、焦点位置や絞りの制御などを行うためのものである。
シャッタ制御部108は、シャッタマグネット118a及び118bを制御するためのものである。
CPU100は、コントラスト評価値演算部201、検出方向決定部202、信頼性評価部203、記憶部204を備える。
コントラスト評価値演算部201は、撮像レンズ60(撮像光学系)から入射した光(被写体像)が撮像センサ106により光電変換された撮像信号(画像データ)のコントラストを検出し、撮像レンズ60の合焦状態を評価する。
検出方向決定部202は、コントラスト評価値演算部201が画像データのコントラストを検出する際に、画像データのどの方向(例えば縦、横、斜めなど)に対してコントラストの検出を行うかを決定する。
信頼性評価部203は、焦点検出センサ101を使用した焦点検出結果の信頼性を評価する。
記憶部204は、デジタルカメラ10の動作を制御するプログラムを格納したROM、プログラム実行時のワークエリアとなるRAM、デジタルカメラ10の設定に関するパラメータを記憶するためのEEPROMなどを含む。
コントラスト評価値演算部201、検出方向決定部202、信頼性評価部203の機能は、CPU100が記憶部204に格納されているプログラムを実行することにより、ソフトウェア的に実現される。しかし、もちろん、デジタルカメラ10に専用のハードウェアを備えることにより実現しても構わない。
スイッチ群114は、デジタルカメラ10の動作モード(例えば撮像モードや再生モードなど)を設定するために使用される。
CPU100は、測光センサ107、焦点検出センサ101を制御することで、被写体の合焦状態や輝度を検出し、撮像レンズ60に含まれるフォーカスレンズの位置、絞り値、シャッタスピードなどを決定する。そして、レンズ通信部105を介して絞り値を制御し、また、シャッタ制御部108を介してシャッタマグネット118a及び118bの通電時間を制御してシャッタスピードを制御し、撮像センサ106を制御することで露光が行われ、画像データを得る。このとき撮像レンズ60を駆動して被写体像にピントを合わせて撮像する。そして、現像処理を行って、カメラ内の記録部に画像データを取り込むことで、一連の撮影を終了する。
<デジタルカメラ10の光学的構成>
図2は、デジタルカメラ10の光学的構成を示す図である。
撮像レンズ60は、焦点を調節するための光学部材であるフォーカスレンズ(不図示)を含む。
撮像レンズ60を介して入射した被写体からの光束の大部分はクイックリターンミラー31で上方に反射され、ファインダスクリーン51上に結像する。ユーザはこの像をペンタプリズム52、接眼レンズ53を介して観察することができる。
光束の一部はクイックリターンミラー31を透過し、後方のサブミラー30で下方へ曲げられ、視野マスク32、赤外カットフィルタ33、フィールドレンズ34、絞り38、二次結像レンズ39を経て焦点検出センサ101上に結像する。焦点検出センサ101は結像した光束を受光素子アレイにて光電変換し、それぞれが一対の受光素子アレイから得られた撮像信号を処理することにより、撮像レンズ60の合焦状態を検出することができる。
デジタルカメラ10を用いて撮像を行う際には、クイックリターンミラー31及びサブミラー30が跳ね上がり、被写体からの光束はすべて撮像センサ106上に結像し、被写体像の露光が行われる。
<位相差検出方式とコントラスト検出方式>
本実施形態では、第1の焦点検出方式である位相差検出方式によるオートフォーカス(AF)と第2の焦点検出方式であるコントラスト検出方式によるAFを組み合わせることにより、デジタルカメラ10はAFを行う。なお、本実施形態では、撮像領域80(図5参照)に含まれる焦点検出領域81(図5参照)は1つであるものとするが、実際には、複数の焦点検出領域81に対して本実施形態に従うAFを行ってもよい。
まず、図3乃至図5を参照して、本実施形態における位相差検出方式によるAFのための、デジタルカメラ10の構成を説明する。
図3は、位相差検出方式によるAFのために使用される光学系の詳細を示す図である。
サブミラー30で反射された被写体からの光束は視野マスク32の近傍に一旦結像する。視野マスク32は撮像領域80内の焦点検出領域81を決定するための遮光部材で、中央に十字形の開口部32aを有している。
フィールドレンズ34の後方には絞り38が配置され、絞り38の中央には上下と左右に一対づつ計4つの開口部38aが設けられている。
フィールドレンズ34は、絞り38の各開口部38aを撮像レンズ60の射出瞳付近に結像する作用を有している。絞り38の後方には2対計4つのレンズから構成される二次結像レンズ39が配置されており、それぞれのレンズは絞り38の各開口部38aに対応している。
視野マスク32、フィールドレンズ34、絞り38、二次結像レンズ39を通過した各光束は、焦点検出センサ101上の2対4本のラインセンサ上に結像する。
図4は、焦点検出センサ101上のラインセンサを示す図である。図5は、撮像領域80と焦点検出領域81を示す図である。
ラインセンサ111a及び111bの対が撮像領域80内の焦点検出領域81に対して縦方向の焦点検出視野を形成し、ラインセンサ111c及び111dの対が焦点検出領域81に対して横方向の焦点検出視野を形成している。
以下、ラインセンサ111a及び111bの対による焦点検出視野を「縦視野」(又は第1の視野)、ラインセンサ111c及び111dの対による焦点検出視野を「横視野」(又は第2の視野)と呼ぶ。第1の視野および第2の視野は、撮像センサより出力される撮像信号におけるコントラスト評価の方向を示している。
焦点検出センサ101は、各ラインセンサ上の像を光電変換し、2対の撮像信号の相対位置変位を検出することで、焦点検出領域81に含まれる被写体から縦方向の撮像信号と横方向の撮像信号の両方を検出することができる。
CPU100は、以上のようにして得られた撮像信号から合焦位置を求めることができるが、合焦位置を求める方法は従来から知られている方法と同様であるため、説明を省略する。
次に、図6及び図7を参照して、本実施形態におけるコントラスト検出方式によるAFについて説明する。
図6は、撮像センサ106の詳細を示す図である。図6において、グリッド状に表される各矩形は撮像センサ106が撮像する画素を示す。焦点検出画素領域82は、撮像センサ106において焦点検出領域81に対応する領域である。縦視野画素領域82a及び横視野画素領域82bは、撮像センサ106において焦点検出領域81の縦視野及び横視野に対応する領域である。
図7は、図6の焦点検出画素領域82を拡大した図である。図7に示すように、焦点検出画素領域82にはm×n個の画素が含まれる。
図7のように各画素の信号をS(1,1)、S(1,2)・・・S(m,n)で表すと、焦点検出領域81に対して横方向にコントラスト検出方式を適用した場合のコントラスト評価値は、次式で表すことができる。
Figure 0004799226
一方、焦点検出領域81に対して縦方向にコントラスト検出方式を適用した場合のコントラスト評価値は、次式で表すことができる。
Figure 0004799226
CPU100は、以上のようにして得られたコントラスト評価値から合焦位置を求めることができるが、合焦位置を求める方法は従来から知られている方法と同様であるため、説明を省略する。
<実施形態の原理>
本実施形態では、デジタルカメラ10は、縦視野及び横視野の両方について、まず位相差検出方式のAFで合焦位置(第1の合焦位置)を求め、求めた合焦位置の信頼性を判定する。次いで、信頼性の高い方向についてコントラスト検出方式のAFを行い、第2の合焦位置を求める。前述のように、コントラスト検出方式で求めた第2の合焦位置は、位相差検出方式で求めた第1の合焦位置よりも信頼性が高い。
換言すれば、デジタルカメラ10は、縦視野及び横視野それぞれについて求めた第1の合焦位置のうち、信頼性の高い方向と同じ方向についてコントラスト検出方式による焦点検出を行い、最終的に得られる合焦位置の信頼性をさらに向上させる。以下に本実施形態の原理と、合焦位置の信頼性が向上する理由を説明する。
図8は、位相差検出方式のAFによって求められた合焦位置とコントラスト検出方式のAFによって求められた合焦位置の関係を示す図である。図8において、横軸は焦点位置を示し、縦軸はコントラスト評価値を示す。
図8において、横軸の0点は、縦視野又は横視野のいずれかを用いた位相差検出方式のAFによって求められた合焦位置である。位相差検出方式のAFによって合焦位置が求まると、CPU100は撮像レンズ60の焦点位置を所定の間隔(以下、「検出ステップ」とも呼ぶ)で前後に移動させる。具体的には、撮像レンズ60に含まれるフォーカスレンズを所定の検出ステップ(移動間隔)で移動させる。図8の例では、位相差検出方式のAFによって求められた合焦位置から前後に5ステップずつ、CPU100は撮像レンズ60の焦点位置を移動させる。コントラスト評価値演算部201は、それぞれの焦点位置において、位相差検出方式で用いた視野の方向と一致する方向について、上述の[数1]又は[数2]に従ってコントラスト評価値を計算する。コントラスト評価値が最大になる焦点位置(図8では−1点)がコントラスト検出方式のAFによって求められた合焦位置である。
次に、図9乃至図11を参照して、位相差検出方式及びコントラスト検出方式のAFを行う場合に、縦視野及び横視野のうち、いずれの方向の信頼性がより高いかを判断する原理を説明する。
図9は、撮像領域80の焦点検出領域81に被写体83が含まれる様子を示す図である。図9において、被写体83は周囲の白い部分よりも輝度が高いものとする。
図10は、撮像領域80が図9の状態である時にラインセンサ111a乃至111dが得る撮像信号の輝度分布を示す図である。図10(a)は縦視野を構成するラインセンサ111a又は111bで得られた撮像信号の輝度分布を示し、図10(b)は横視野を構成するラインセンサ111c又は111dで得られた撮像信号の輝度分布を示す。また、横軸は焦点検出領域81における画素の位置を示し、縦軸は画素の輝度(撮像信号の強度)を示す。すなわち、図10(a)では左端が焦点検出領域81の上端を、右端が焦点検出領域81の下端をそれぞれ示し、図10(b)では左端が焦点検出領域81の左端を、右端が焦点検出領域81の右端をそれぞれ示す。
図10(a)では、輝度の低い部分から高い部分の勾配が急峻である。すなわち、縦視野では、焦点検出領域81のコントラスト比が高い。コントラスト比が高く輝度の勾配が急峻であれば、ラインセンサのノイズなどの影響を受けにくいため、求められた合焦位置の信頼性が高くなる。
一方、図10(b)では、輝度の低い部分から高い部分の勾配が緩やかである。すなわち、横視野では、焦点検出領域81のコントラスト比が低い。コントラスト比が低く輝度の勾配が緩やかであると、ラインセンサのノイズなどの影響を受けやすいため、求められた合焦位置の信頼性が低くなる。
そこで、信頼性評価部203は、ラインセンサ上で隣接する撮像信号の輝度のレベル差を積算したり、最大値と最小値の差を計算したりすることで、位相差検出方式のAFによって求められた合焦位置の信頼性を評価することができる。
図11は、撮像領域80が図9の状態である時のコントラスト評価値を示す図である。図11(a)は図10(a)に対応し(すなわち、縦視野用の[数2]によるコントラスト評価値を示す)、図11(b)は図10(b)に対応する(すなわち、横視野用の[数1]によるコントラスト評価値を示す)。
図11(a)では、コントラスト評価値の低い部分と高い部分の差が大きく、コントラスト評価値が最大となる合焦位置も明確である。そのため、求められた合焦位置の信頼性が高くなる。
一方、図11(b)では、コントラスト評価値の低い部分と高い部分の差が小さく、コントラスト評価値が最大となる合焦位置が特定しにくく、ノイズなどの影響を受けやすい。そのため、求められた合焦位置の信頼性が低くなる。
このように、位相差検出方式を用いた場合もコントラスト検出方式を用いた場合も、焦点検出領域81における被写体のコントラストにより、求められた合焦位置の信頼性が変化する。また、位相差検出方式を用いた場合の信頼性と、コントラスト検出方式を用いた場合の信頼性は、上記の説明から一致することがわかる。
そのため、前述のように、デジタルカメラ10は、縦視野及び横視野の両方について、まず位相差検出方式のAFで合焦位置を求め、求めた合焦位置の信頼性を判定する。次いで、信頼性の高い方向についてコントラスト検出方式のAFを行い、同じ方向について位相差検出方式のAFで求めた合焦位置を微調整すれば、合焦位置の信頼性をさらに向上させることができる。
また、縦視野及び横視野の一方についてのみコントラスト検出方式のAFを行えばよいため、本実施形態に従うAFの実行は、縦視野及び横視野の両方についてコントラスト検出方式のAFを実行するよりも高速である。また、コントラスト検出方式のAFにおいてコントラストを検出する際の焦点位置の範囲は、位相差検出方式のAFによって求められた合焦位置を基準とした比較的狭い範囲であるため(図8参照)、コントラスト検出方式のAFはさらに高速になる。つまり、コントラスト検出方式のAFでは、位相差検出方式のAFにより信頼性の高い方向において検出された合焦点を含む撮像レンズの駆動範囲の一部の範囲において、撮像レンズの焦点状態を表す評価値を検出するので、AFが高速となる。
<実施形態の処理の流れ>
図12は、デジタルカメラ10が本実施形態に従うAFを行う処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001で、CPU100は、AFの開始が指示されたか否かを判定する。AFの開始の指示は、例えば、スイッチ群114に含まれるシャッタボタンが半押しの状態になった場合になされる。AFの開始が指示されると、ステップS1002に進む。
ステップS1002で、CPU100は、焦点検出領域81に対して、縦視野と横視野で位相差検出方式のAFを行い、縦視野及び横視野それぞれの方向について合焦位置を求める。
ステップS1003で、信頼性評価部203は、ステップS1002で求めた、縦視野についての合焦位置と横視野についての合焦位置の信頼性を評価する。縦視野についての合焦位置と横視野についての合焦位置の信頼性のうち、少なくとも一方が所定のレベル以上であればステップS1004に進み、そうでなければステップS1014に進む。なお、ステップS1003において信頼性の評価を行う理由は、信頼性が縦視野及び横視野のいずれについても所定のレベルに達しない場合は、位相差検出方式とコントラスト検出方式を組み合わせても信頼性の高い合焦位置を得られないからである。そのため、CPU100は、後述するステップS1014の方法で合焦位置を求める。
ステップS1004で、信頼性評価部203は、ステップS1002で求めた、縦視野についての合焦位置と横視野についての合焦位置のうちいずれの信頼性の方が高いかを比較する。縦視野の信頼性の方が高い場合はステップS1005に進み、横視野の信頼性の方が高い場合はステップS1006に進み、縦視野と横視野の信頼性が等しい場合はステップS1007に進む。
S1005で、CPU100は、焦点検出センサ101の縦視野に基づいて求めた合焦位置を、採用する合焦位置として記憶部204に記憶する。
S1006で、CPU100は、焦点検出センサ101の横視野に基づいて求めた合焦位置を、採用する合焦位置として記憶部204に記憶する。
S1007で、CPU100は、焦点検出センサ101の縦視野及び横視野それぞれに基づいて求めた合焦位置の平均を、採用する合焦位置として記憶部204に記憶する。なお、縦視野及び横視野それぞれに基づいた合焦位置の信頼性が等しい場合、このように平均値から最終的な合焦位置を求めれば合焦位置の信頼性が増す。しかし、縦視野又は横視野の一方のみに基づいて合焦位置を求めてもよく、この場合はAFの速度が向上する。
また、ステップS1005乃至S1007では、検出方向決定部202は、採用した合焦位置を求めるために使用した視野の方向を記憶部204に記録する。
S1008で、CPU100は、S1005乃至S1007で記憶部204に記憶された合焦位置と、現在の撮像レンズ60の焦点位置との差(以下、デフォーカス量という)を計算し、合焦しているか否かの判定を行う。デフォーカス量の絶対値が所定の値よりも大きい場合は、合焦していないと判断し、ステップS1009に進む。一方、デフォーカス量の絶対値が所定の値以下である場合は、合焦していると判断して、ステップS1010へ進む。
ステップS1009で、CPU100は、撮像レンズ60内のフォーカスレンズを合焦位置へ移動させる。次いで、ステップS1002へ戻り、同様の処理を繰り返す。
ステップS1010で、検出方向決定部202は、ステップS1005乃至S1007で記憶部204に記録した視野の方向を判定する。縦視野であった場合はステップS1011に進み、横視野であった場合はステップS1012に進み、縦視野及び横視野両方であった場合はステップS1013に進む。
S1011乃至S1013で、検出方向決定部202は、次に行うコントラスト検出方式によるAFにおける、コントラストの検出方向を決定する。ステップS1011では縦方向、S1012では横方向、S1013では縦横両方向として、それぞれ検出方向決定部202は記憶部204に記録する。すなわち、位相差検出方式で採用した合焦位置に対応する視野の方向と、コントラスト検出方式におけるコントラストの検出方向は一致する。
S1014で、検出方向決定部202は、コントラスト検出方式によるAFにおける、コントラストの検出方向を斜め方向として、記憶部204に記録する。これは、ステップS1003で説明したように、位相差検出方式では縦視野も横視野も信頼性が低く、コントラスト検出方式でも縦方向も横方向も信頼性が低いためである。
ステップS1015で、コントラスト評価値演算部201は、現在のフォーカスレンズ位置から所定の範囲(図8参照)についてフォーカスレンズを所定の検出ステップで移動させながらコントラスト評価値を求める。このとき、コントラスト評価値を求める方向は、ステップS1011乃至S1014で決定した方向である。またステップS1003における信頼性判定で、縦視野及び横視野に基づく合焦位置の信頼性が低く、ステップS1014を経由した場合は、フォーカスレンズの駆動範囲全域(少なくとも前記の所定の範囲よりも広い範囲)についてコントラスト評価値を求める。なぜなら、この場合、位相差検出方式による合焦位置の計算が行われていないからである。
ステップS1016で、コントラスト評価値演算部201は、ステップS1015で求めたコントラスト評価値の結果から合焦位置を求め、フォーカスレンズを移動させ、被写体に合焦させる。
以上の処理により、まず位相差検出方式により高速に合焦位置を求め、コントラスト検出方式により高精度な合焦位置を検出するという、本実施形態におけるAFの処理が終了する。この状態で、スイッチ群114に含まれるシャッタボタンが全押しの状態になると、撮像が行われる。
<第1の実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルカメラ10は、縦視野及び横視野の両方について、まず位相差検出方式のAFで合焦位置を求め、求めた合焦位置の信頼性を判定する。次いで、信頼性の高い方向についてコントラスト検出方式のAFを行い、同じ方向について位相差検出方式のAFで求めた合焦位置を、より高精度な合焦位置で置き換える。コントラスト検出方式のAF実行時にフォーカスレンズが移動する範囲は、位相差検出方式のAFによって求められた合焦位置近傍の比較的狭い範囲である。
これにより、AFに要する速度を高速に保ちつつも、求められる合焦位置の信頼性をさらに向上させることができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、撮像時にコントラスト検出方式のAFを行い、位相差検出方式のAFにより求めた合焦位置を微調整するハイブリッドAFについて説明した。第2の実施形態では、位相差検出方式のAFにより求めた合焦位置とコントラスト検出方式のAFによる合焦位置との差を補正値としてあらかじめ記憶し、撮像時には位相差検出方式のAFを補正値で補正するハイブリッドAFを説明する。
図13は、第2の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ11の構成を示すブロック図である。デジタルカメラ10と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
CPU100内には、コントラスト評価値演算部201、検出方向決定部202、信頼性評価部203、記憶部204、検出分解能決定部205、焦点検出補正部206が内蔵されている。
検出分解能決定部205は、コントラスト検出方式のAF実行時に、撮像レンズ60のフォーカスレンズを移動させる検出ステップを決定する。検出ステップとは、図8の横軸における目盛の間隔である。検出ステップが小さい方が、より正確な合焦位置を求めることができる。しかし、焦点位置の所定の範囲についてコントラスト評価値を求める場合、コントラスト評価値を計算しなければならない点が増加するため、コントラスト検出方式のAFにより多くの時間を要する。
焦点検出補正部206は、位相差検出方式のAFにより求めた合焦位置を補正値により補正する。補正値は、あらかじめ位相差検出方式のAFにより求めた合焦位置と、コントラスト検出方式により求めた合焦位置との差であり、記憶部204に記録される。
また、デジタルカメラ11は、補正値を用いて撮像を行う動作(以下、撮像モードと呼ぶ)と、補正値を求める動作(以下、AFキャリブレーションモードと呼ぶ)を備える。デジタルカメラ11は、スイッチ群114の操作により、撮像モードやAFキャリブレーションモードに設定される。
なお、検出分解能決定部205及び焦点検出補正部206の機能は、CPU100が記憶部204に格納されているプログラムを実行することにより、ソフトウェア的に実現される。しかし、もちろん、デジタルカメラ11に専用のハードウェアを備えることにより実現しても構わない。
次に、図14を参照して、デジタルカメラ11が本実施形態に従うAFキャリブレーションを行う処理の流れを説明する。
ステップS2001で、CPU100は、スイッチ群114の状態に基づいてデジタルカメラ10のモードを判定する。AFキャリブレーションモードに設定されている場合はステップS2003に進む。AFキャリブレーションモード以外のモードに設定されている場合はステップS2002に進み、CPU100は設定されているモードに対応する動作を実行する。また、モード設定がなされていない場合は、ステップS2001におけるモード判定動作を繰り返す。
ステップS2003で、CPU100は、スイッチ群114の状態に基づいて、AFキャリブレーションを開始する指示を受けたか否かを判定する。AFキャリブレーションの開始指示を受けた場合は、ステップS2004に進む。一方、AFキャリブレーションの開始指示を受けていない場合は、ステップS2001に戻る。
ステップS2004で、CPU100は、焦点検出領域81に対して、縦視野で位相差検出方式のAFを行い、合焦位置を求める。
ステップS2005で、信頼性評価部203は、ステップS2004で求めた合焦位置についての信頼性を評価(判定)する。信頼性が所定のレベル以上であればステップS2006に進む。信頼性が所定のレベル未満であれば、焦点検出領域81の状態が補正値を求めるのに適していないということなので、縦視野については補正値を求めずにステップS2013に進む。
ステップS2006で、CPU100は、デフォーカス量の絶対値が所定の値以下であるか否かに基づいて、合焦しているか否かの判定を行う。合焦している場合はステップS2008に進み、そうでない場合はステップS2007に進む。
ステップS2007で、CPU100は、撮像レンズ60内のフォーカスレンズを合焦位置へ移動させる。次いで、ステップS2004へ戻り、同様の処理を繰り返す。
ステップS2008で、CPU100は、現在のフォーカスレンズ位置を、縦視野における位相差検出方式のAFによる合焦位置として記憶部204に記憶する。
ステップS2009で、検出方向決定部202は、コントラスト検出方式のAF実行時におけるコントラスト検出方向を縦方向に決定し、記憶部204に記憶する。
ステップS2010で、検出分解能決定部205は、検出ステップを所定の値(例えば図8の2目盛分)として記憶部204に記憶する。
ステップS2011で、コントラスト評価値演算部201は、現在のフォーカスレンズ位置から所定の範囲(図8参照)について、ステップS2010で決定した検出ステップでフォーカスレンズを移動させながらコントラスト評価値を求める。このとき、コントラスト評価値を求める方向は、ステップS2009で決定した縦方向である。コントラスト評価値演算部201は、コントラスト評価値が最大となる焦点位置をコントラスト検出方式による合焦位置として記憶部204に記憶する。
ステップS2012で、CPU100は、ステップS2011で記憶した合焦位置とステップS2008で記憶した合焦位置との差を、縦視野の補正値として取得し、記憶部204に記憶する。
ステップS2013乃至S2021では、縦視野が横視野に、縦方向が横方向になる以外は原則としてステップS2004乃至S2012と同様であるため、説明を省略する。
ただし、ステップS2019で、検出分解能決定部205が検出ステップを決定する際に、ステップS2010の検出ステップよりも小さくする(例えば図8の1目盛分)。これは、図3に示すように、本実施形態で使用している焦点検出センサ101および二次結像レンズ39の組み合わせでは、横視野の方が縦視野よりも二次結像レンズ39の中心間隔である基線長が長くなっているからである。そのため、位相差検出方式のAFにおいては、横視野の方が縦視野よりも焦点検出の分解能が高くなっている。したがって、位相差検出方式による焦点検出分解能と、コントラスト検出方式による焦点検出分解能に正の相関を持たせるために、横方向の検出ステップを縦方向の検出ステップよりも小さくする。
以上の処理により、縦方向と横方向の両方について補正値が求まる。また、ステップS2005及びステップS2014において信頼できる補正値が求められないと判断された場合は、対応する方向の補正値は求められない。そのため、デジタルカメラ11のユーザは、他の被写体を利用して改めてAFキャリブレーションを行えばよい。
また、デジタルカメラ11による撮像時は、まず位相差検出方式のAFにより縦視野及び横視野の合焦位置が求められる。次いで、焦点検出補正部206は、信頼性が高い方の視野の合焦位置を、補正値によって補正する。そして、レンズ通信部105は補正された合焦位置に撮像レンズ60のフォーカスレンズを移動させ、被写体に合焦させる。したがって、撮像時にはコントラスト検出方式によるAFが行われず、正確な合焦位置をより高速に求め、フォーカスレンズを合焦させることができる。
<第2の実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルカメラ11は位相差検出方式のAFにより求めた合焦位置とコントラスト検出方式のAFによる合焦位置との差を補正値としてあらかじめ記憶する。ただし、デジタルカメラ11は、位相差検出方式のAFにより求めた合焦位置の信頼性が低い場合は補正値を記憶しない。デジタルカメラ11による撮像時は、まず位相差検出方式のAFにより縦視野及び横視野の合焦位置が求められ、信頼性が高い方の視野の合焦位置が、補正値によって補正される。
これにより、信頼性の低い誤った補正値をデジタルカメラ11が記憶することが抑制される。したがって、撮像時に位相差検出方式のAFで求められた合焦位置が誤った補正値により補正されることが抑制される。
[第3の実施形態]
第2の実施形態では、AFキャリブレーションモードにおいて、デジタルカメラ11は縦視野及び横視野両方についての補正値を求めた。第3の実施形態では、縦視野及び横視野の補正値のうちいずれか又は両方を選択的に求められるデジタルカメラ12(図15参照)を説明する。
図15は、第3の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ12の構成を示すブロック図である。デジタルカメラ11と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
CPU100内には、コントラスト評価値演算部201、検出方向決定部202、信頼性評価部203、記憶部204、検出分解能決定部205、焦点検出補正部206、視野選択部207が内蔵されている。
視野選択部207は、スイッチ群114の状態を検出して、デジタルカメラ12がAFキャリブレーションを行う際に補正値を求める視野を選択する。また、デジタルカメラ12が撮像を行う際、通常は縦視野及び横視野のうち信頼性の高い方に基づいてAFを実行するが、スイッチ群114の状態を検出して、視野選択部207が使用する視野を選択してもよい。
なお、視野選択部207の機能は、CPU100が記憶部204に格納されているプログラムを実行することにより、ソフトウェア的に実現される。しかし、もちろん、デジタルカメラ12に専用のハードウェアを備えることにより実現しても構わない。
次に、図16を参照して、デジタルカメラ12が本実施形態に従うAFキャリブレーションを行う処理の流れを説明する。図16において、第2の実施形態(図14)と同一の処理を行うステップには同一の符号を付し、説明を省略する。
ステップS3001で、CPU100は、視野選択部207によって縦視野がAFキャリブレーションの対象として選択されているか否かを判定する。選択されていればステップS2004に進む。選択されていなければ、縦視野に関するAFキャリブレーションは行わず、ステップS3002に進む。
ステップS3002で、CPU100は、視野選択部207によって横視野がAFキャリブレーションの対象として選択されているか否かを判定する。選択されていればステップS2013に進む。選択されていなければ、横視野に関するAFキャリブレーションは行わず、処理を終了する。
<第3の実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルカメラ12は、選択された視野についてのみAFキャリブレーションを行い、補正値を得る。
これにより、ユーザが補正値を更新したいと願う方向にのみAFキャリブレーションが行われ、不要なAFキャリブレーションを省略できるので、高速に補正値を取得できるようになる。
[その他の実施形態]
上述した各実施の形態の処理は、各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供してもよい。そして、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって、前述した実施形態の機能を実現することができる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどを用いることができる。或いは、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることもできる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれてもよい。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含むものである。
第1の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ10の構成を示すブロック図である。 デジタルカメラ10の光学的構成を示す図である。 位相差検出方式によるAFのために使用される光学系の詳細を示す図である。 焦点検出センサ101上のラインセンサを示す図である。 撮像領域80と焦点検出領域81を示す図である。 撮像センサ106の詳細を示す図である。 図6の焦点検出画素領域82を拡大した図である。 位相差検出方式のAFによって求められた合焦位置とコントラスト検出方式のAFによって求められた合焦位置の関係を示す図である。 撮像領域80の焦点検出領域81に被写体83が含まれる様子を示す図である。 撮像領域80が図9の状態である時にラインセンサ111a乃至111dが得る撮像信号の輝度分布を示す図である。 撮像領域80が図9の状態である時のコントラスト評価値を示す図である。 デジタルカメラ10が本実施形態に従うAFを行う処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ11の構成を示すブロック図である。 デジタルカメラ11が第2の実施形態に従うAFキャリブレーションを行う処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ12の構成を示すブロック図である。 デジタルカメラ12が第3の実施形態に従うAFキャリブレーションを行う処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 デジタルカメラ
100 CPU
101 焦点検出センサ
106 撮像センサ
201 コントラスト評価演算部
202 検出方向決定部
203 信頼性評価部
204 記憶部

Claims (8)

  1. 被写体像を撮像手段により光電変換して得られる撮像信号の所定方向に対してコントラストに対応する情報を検出する第1の焦点検出手段と、
    第1の方向に配置された第1のセンサ対と第2の方向に配置された第2のセンサ対を備え、少なくとも一方のセンサ対からの検出信号に基づいて焦点状態を検出する第2の焦点検出手段と、
    前記第1のセンサ対からの検出信号と前記第2のセンサ対からの検出信号の信号レベルに応じた、焦点状態を検出する際信頼性が高い方向を検出する検出手段とを有し、
    前記第1の焦点検出手段は前記検出手段により検出された方向に応じた方向に対して前記撮像信号のコントラストに対応する情報を検出し、当該情報に基づいてフォーカスレンズの駆動を制御することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の焦点検出手段は、前記第2の焦点検出手段によ検出結果に基づく合焦位置を含む範囲で前記フォーカスレンズを駆動させ、前記撮像信号コントラストに対応する情報を検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記検出手段にて前記信頼性の高い方向が検出できなかった場合には、前記第2の焦点検出手段による焦点状態の検出を行わないことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の焦点検出手段は、前記検出手段にて前記信頼性の高い方向が検出できなかった場合には、前記信頼性の高い方向が検出できた場合よりも広い範囲において前記フォーカスレンズを駆動させ、前記撮像信号のコントラストに対応する情報を検出することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の焦点検出手段は、前記検出手段にて前記信頼性の高い方向が検出できなかった場合には、前記第1の方向及び前記第2の方向と異なる、第3の方向に応じた方向に対して前記撮像信号のコントラストに対応する情報を検出することを特徴とする請求項3又は4に記載の撮像装置。
  6. 前記検出手段は、前記第1のセンサ対からの検出信号と前記第2のセンサ対からの検出信号の信号レベルが各々所定レベルに達しているかどうかに基づいて、前記信頼性の高い方向を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 記第2の焦点検出手段は被写体によって反射された光を前記センサ対により受光し、前記センサ対からの検出信号の位相差に基づいて、合焦位置と前記フォーカスレンズの焦点位置とのずれ量を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 被写体像を撮像手段により光電変換して得られる撮像信号の所定方向に対してコントラストに対応する情報を検出する第1の焦点検出ステップと、
    第1の方向に配置された第1のセンサ対と第2の方向に配置された第2のセンサ対のうち少なくとも一方のセンサ対からの検出信号に基づいて焦点状態を検出する第2の焦点検出ステップ
    前記第1のセンサ対からの検出信号と前記第2のセンサ対からの検出信号の信号レベルに応じた、焦点状態を検出する際の信頼性の高い方向を検出する検出ステップとを有する撮像装置の制御方法であって、
    前記第1の焦点検出ステップにおいて、前記検出ステップにより検出された方向に応じた方向に対して前記撮像信号のコントラストに対応する情報を検出し、当該情報に基づいてフォーカスレンズの駆動を制御することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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