JP4799167B2 - 基準電圧発生回路 - Google Patents

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Description

本発明は、基準電圧発生回路に関し、特に、半導体チップ上に集積可能なバンドギャップ型定電圧発生回路に関する。
アナログ回路の設計等では各種のばらつき要因に対して安定な電圧を得る必要が生じる。例えば、高分解能のA/D変換器やD/A変換器等では、その分解能を保証するため、温度補償をも考慮した高精度の基準電圧回路が必要となる。この様な目的で、例えば、複数のトランジスタ及び複数の抵抗からなり、出力電圧を出力するバンドギャップ回路と、供給電源との間に、複数のトランジスタからなる電流反転増幅器、及び複数のダイオード抵抗からなる起動回路を付加し、供給電源の変動に起因する出力電圧の変動を低減したバンドギャップ型定電圧発生回路が提案されている(特許文献1参照。)
図16は、シリコンの絶対0度(0K)におけるバンドギャップ電圧(約1.2V)よりも低く温度依存性の無い基準電圧Vrefを発生する基準電圧発生回路の一例である。又、図17に図16に示した基準電圧発生回路の動作電圧と動作電流の温度依存特性を模式的に示す。
図16では、正の温度依存性を持った電流I01を出力する電流源回路C01と、負の温度依存性を持った電流I02を出力する電流源回路C02を設置し、電流I01と電流I02の和が温度依存特性を持たない一定の電流I012となるように設定される。この電流I012は、カレントミラー回路C03によって所望のミラー比で折り返され電流I013を出力する。I013は抵抗R1に印加され抵抗R1の値に応じた電圧Vrefを出力する。
図18に図16に示した基準電圧発生回路の電源電圧依存特性を示す。図16に示した基準電圧発生回路ではVDD電源電圧が低下しシリコンのバンドギャップ電圧(約1.2V)程度の低電圧領域になると、カレントミラー回路C03の出力トランジスタP2のVDSが減少するため、電流I013が低下し出力Vrefが理想特性から大きく低下する。よって、低電圧領域では、基準電圧Vrefの精度が悪化する不具合を生じる。
図19に基準電圧発生回路の他の例を示す。図19は、電流密度の異なるpnpトランジスタQ1,Q2のVBE電位差V0をR0によって電流I1に変換し、抵抗R1によりシリコンの0Kにおけるバンドギャップ電圧(約1.2V)近傍の電圧VBGを作成する。この時、熱電圧V=kT/qとし、Q1とQ2のVBEをそれぞれVBEQ1,VBEQ2とし、Q1と並列接続されたQ2のエミッタ面積をそれぞれSQ1,SQ2とすると、
0=I1×R0=V×ln((SQ1/SQ2)×(R1/R2)) …(1)
BG=VBEQ2+R1/R0×V0
=VBEQ2+R1/R0×V×ln((SQ1/SQ2)×(R1/R2)) …(2)
で表わせる。このVは約0.086[mV/℃]で正の温度依存性を持ち、VBEQ2はおよそ−1.9[mV/℃]程度の負の温度依存性を持つ。よって、R1/R0を温度依存特性を相殺する値に設定すると温度依存性の無いVBGを出力できる。VrefはVBGをブリーダ抵抗R3,R4の抵抗比で分割した電圧であり、VBGと同様に温度依存性の無い一定の電圧となる。
通常、VBGはシリコンのバンドギャップ電圧(約1.2V)近傍の電圧となるため、R4/(R3+R4)の比を1より小さく設定することで1.2V以下の電圧を出力可能であるが、VDD電源電圧が1.2V程度以下の低電圧領域ではVBGが低下しVrefは所望の値を出力できないという不具合を生じる。
特開平7−230332号公報
本発明は、バンドギャップ電圧以下の低い電源電圧でも動作し、電源電圧依存特性が小さく、温度補償された基準電圧を発生させることのできる基準電圧発生回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、(イ)第1の基準電圧発生素子が生成する負の温度依存性を有する第1基準電圧と、この第1の基準電圧発生素子より電流密度の低い第2の基準電圧発生素子が生成する負の温度依存性を有する第2基準電圧との差を、第1及び第2の基準電圧の差に比例した第1の電流量に変換する第1の電流変換回路と、(ロ)第1又は第2の基準電圧を、この基準電圧に比例した第2の電流量に変換する第2の電流変換回路と、(ハ)第1の電流量から第2の電流量を減じ、第3の電流量を生成する電流減算回路と、(ニ)第3の電流量を電圧変換して正の温度依存性を有する温度特性補償電圧を生成する電流電圧変換回路と、(ホ)第1基準電圧と温度特性補償電圧とを加算し、この加算した値を基準電圧として出力する電圧加算回路とを備える基準電圧発生回路であることを特徴とする。
本発明の第2の態様は、(イ)第1電源と第2電源間の第1電流経路に設けられ、第2電源の電位に一端の電位が固定され、他端を第1ノードに接続し、この第1ノードに負の温度依存性を有する第1基準電圧を発生する第1の基準電圧発生素子と、(ロ)第1電源と第2電源間の第2電流経路に設けられ、第2電源の電位に一端の電位が固定され、第1の基準電圧発生素子より電流密度の低く、他端に負の温度依存性を有する第2基準電圧を発生する第2の基準電圧発生素子と、この第2の基準電圧発生素子の他端に一端を接続され、他端を第2ノードに接続する第1の抵抗素子からなる直列回路と、(ハ)第1基準電圧と、第2ノードに生じる第2基準電圧と第1の抵抗素子に発生する電圧の和とを比較し、第1及び第2電流経路に一定の比で電流を供給し、第1及び第2基準電圧の差から正の温度依存性を有する第1の電流量を、第1の抵抗素子に流す第1の電流制御回路とを備える基準電圧発生回路であることを特徴とする。第2の態様に係る基準電圧発生回路では、第1の電流量から負の温度依存性を有する第2の電流量を減じ、正の温度依存性を有する第3の電流量を生成し、この第3の電流量を正の温度依存性を有する電圧に変換し、この正の温度依存性を有する電圧と第1又は第2ノードの電圧とを加算して、基準電圧を発生する。
本発明によれば、バンドギャップ電圧以下の低い電源電圧でも動作し、電源電圧依存特性が小さく、温度補償された基準電圧を発生させることのできる基準電圧発生回路を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の第1〜第9の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の回路素子等の構成要素には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、以下に示す第1〜第9の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、回路構成のトポロジーや、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の第1〜第9の実施の形態に係る基準電圧発生回路の論理的な構成を示すブロック図である。図1に示す基準電圧発生回路は、第1の基準電圧発生素子が生成する負の温度依存性を有する第1基準電圧VBEQ2と、この第1の基準電圧発生素子より電流密度の低い第2の基準電圧発生素子が生成する負の温度依存性を有する第2基準電圧VBEQ1との差V11を、第1及び第2の基準電圧の差に比例した第1の電流量I11に変換する第1の電流変換回路C11と、第1基準電圧VBEQ2=VBEQ1+V11又は第2基準電圧VBEQ1を、第1基準電圧VBEQ2=VBEQ1+V11又は第2基準電圧VBEQ1に比例した第2の電流量I21に変換する第2の電流変換回路C12と、第1の電流量I11から第2の電流量I21を減じ第3の電流量I31=I11−I21を出力する電流減算回路C13と、第3の電流量I31を電圧変換して正の温度依存性を有する温度特性補償電圧V31を生成する電流電圧変換回路C15と、第1基準電圧VBEQ1と温度特性補償電圧V31とを加算し、この加算した値Vref=VBEQ2+V31を基準電圧Vrefとして出力する電圧加算回路C16とを備える。
「第1の基準電圧発生素子」及び「第2の基準電圧発生素子」としては、電流密度を変えpn接合ダイオード、電流密度の互いに異なるダイオード接続されたバイポーラトランジスタや電流密度の互いに異なるダイオード接続されたMOSトランジスタが使用可能である。
pn接合ダイオードの場合は、電流密度の互いに異なるpn接合の順方向電圧Vf特性、ダイオード接続されたバイポーラトランジスタの場合は電流密度の互いに異なるバイポーラトランジスタのベースエミッタ間電圧VBE特性、ダイオード接続されたMOSトランジスタの場合は、電流密度の互いに異なるMOSトランジスタの弱反転領域特性が第1基準電圧及び第2基準電圧として使用可能である。
例えば、pn接合の順方向電圧の差を用いる場合は、図1に示す基準電圧発生回路の第1の電流変換回路C11は、電流密度を変えたpn接合の順方向電圧の差をその電圧に比例した第1の電流量I11に変換する。第2の電流変換回路C12は、pn接合の順方向電圧をその電圧に比例した第2の電流量I21に変換する。なお、図1では、pn接合の順方向電圧に依存する第1の電圧V1(=VBEQ2=VBEQ1+V11)を発生する電圧発生回路C14を示しているが、図1は論理的な回路構成を示しているためであり、現実の回路としては、第1の電流変換回路C11の第1の基準電圧発生素子又は第2の電流変換回路C12の第2の基準電圧発生素子が生成する第2基準電圧を用いて、第1の電圧V1(=VBEQ2=VBEQ1+V11)を発生するようにすることができる。
図2(a)に図1に論理的な構成を示した基準電圧発生回路の動作電圧の温度依存特性を、図2(b)に図1の基準電圧発生回路の動作電流の温度依存特性を、それぞれ模式的に示す。電流密度を変えた2種類のpn接合電位をVf1,Vf2とすると、V0=Vf1−Vf2で示される電位差は絶対0度(0K)を原点とする正の温度依存性を持った値となる。これを抵抗素子などで電流変換した第1の電流量I11は、同じく0Kを原点とする正の温度依存性を持った電流となる。又、pn接合電位Vf1は、負の温度依存性を持った値となる。これを抵抗素子などで電流変換した第2の電流量I21は、負の温度依存性を持った電流となる。第1の電流量I11から第2の電流量I21を減じた第3の電流量I31=I11−I21は、図2(b)に示すように、温度T0を原点に増加する電流I31となる。pn接合の順方向電圧に依存する第1の電圧を例えばVf1とし、電流I31を抵抗素子などで電圧に変換した電圧を第2の電圧(温度特性補償電圧)V2とし、この和が温度依存特性を持たない比率で加算した電圧をVrefとすると、Vref=Vf1+V2は図2(a)に示すように定電圧になる。
このとき、非常に低い温度T0以上の温度領域において、Vrefは温度T0におけるpn接合順方向電圧Vf1の値と等しく温度依存性の無い電圧を出力する。この値は、シリコンの絶対0度(0K)におけるバンドギャップ電圧(約1.2V)よりも低い電圧となる。このT0は、例えばVref=0.8Vに設定した場合、−100℃程度以下の値となり通常のICの最低動作温度条件よりも小さな値となるため、低温での動作範囲が制限されることは無い。
上記効果は、pn接合のVf特性の代わりにpnpトランジスタなどのバイポーラトランジスタのVBE特性や、ダイオード接続されたMOSトランジスタの弱反転領域特性を利用しても同様の効果が得られる。
(第1の実施の形態)
図3に本発明の第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路の回路構成の一例を示す。図3の基準電圧発生回路は、ベースとコレクタ端子を共にGND電源に接続しダイオード接続したpnpトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)Q2と、ベースとコレクタ端子を共にGND電源に接続した(ダイオード接続した)単位素子を複数個並列接続させ、pnpトランジスタQ2よりエミッタ電流密度を低くしたpnpトランジスタ(第2の基準電圧発生素子)Q1と、出力端子VrefとpnpトランジスタQ1のエミッタ間に直列接続された抵抗素子R31及びR11と、出力端子VrefとpnpトランジスタQ2のエミッタ間に接続された抵抗素子R32と、抵抗素子R31と抵抗素子R11の接続点(第2ノード)X11を正(+)入力端子に接続し抵抗素子R32とpnpトランジスタQ2との接続点(第1ノード)X12(=X10)を負(−)入力端子に接続した第1差動増幅回路A1と、VDD電源をソースに接続し出力端子Vrefをドレインに接続し第1差動増幅回路A1の出力をゲートに接続したpMOSトランジスタ(第1電流制御トランジスタ)P0と、一端をGND電源に接続した抵抗素子R20と、抵抗素子R32とpnpトランジスタQ2の接続点(第1ノード)X12(=X10=X22)を負(−)入力端子に接続し抵抗素子R20の他方の端子(ノード)X20を正(+)入力端子に接続した第2差動増幅回路A2と、それぞれVDD電源をソースに接続し第2差動増幅回路A2の出力をゲートに接続したpMOSトランジスタP20,P21,P22と、pMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P20のドレインを第3ノードX20で抵抗素子R20の他端に接続し、pMOSトランジスタ(第3電流制御トランジスタ)P21のドレインを抵抗素子R31とR11の接続点(第2ノード)X11に接続し、pMOSトランジスタP22のドレインを抵抗素子R32とpnpトランジスタQ2の接続点(第1ノード)X12(=X10=X22)に接続している。
図4に示すように、第1差動増幅回路A1及び第2差動増幅回路A2は、第1電源VDDにソースを接続し、ゲートとドレインとを短絡したpMOSトランジスタP101と、第1電源VDDにソースを接続し、pMOSトランジスタP101のゲートにゲートを接続したpMOSトランジスタP102と、pMOSトランジスタP101のドレインにドレインを接続し定電流源K120にソースを接続したnMOSトランジスタN101と、pMOSトランジスタP102のドレインにドレインを接続し定電流源K120にソースを接続したnMOSトランジスタN102とを備え、nMOSトランジスタN101のゲートを正(+)入力端子、nMOSトランジスタN102のゲートを負(−)入力端子、nMOSトランジスタN102のドレインを出力端子としている。
図3に示す第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路を、図1に示したブロック図に対応させると、図1に示したブロック図の第1の電流変換回路C11は、第1電源VDDと第2電源(GND)間に設けられ第2電源(GND)に一端を接続されたダイオード接続されたpnpトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)Q2と、第2電源(GND)に一端を接続された、ダイオード接続されたpnpトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)Q2より電流密度の低いダイオード接続されたpnpトランジスタ(第2の基準電圧発生素子)Q1と第1の抵抗素子R11からなる直列回路(Q1,R11)と、ダイオード接続されたpnpトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)Q2に発生するベース・エミッタ間電圧(pn接合順方向電圧)VBEQ2で規定される第1の電圧とダイオード接続されたpnpトランジスタ(第2の基準電圧発生素子)Q1に発生するベース・エミッタ間電圧(pn接合順方向電圧)VBEQ1で規定される電圧と第1の抵抗素子R11に発生する電圧V11の和(VBEQ1+V11)となる第2の電圧を比較しダイオード接続されたpnpトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)Q2及び直列回路(Q1,R11)に一定の比で電流を供給し第1の電圧と第2の電圧が等しくなる様に制御する第1の電流制御回路(A1,P0)とを備える。第1の電流制御回路(A1,P0)は、第1ノードX10の第1の電圧を負(−)入力端子に接続し、第2ノードX11の第2の電圧を正(+)入力端子に接続し、第1の電圧と第2の電圧を比較する第1差動増幅回路A1と、第2電源VDDに一端を接続し、他端を出力ノードX31に接続し、ゲートを第1差動増幅器A1の出力端子に接続したpMOSトランジスタ(第1電流制御トランジスタ)P0とを備える。
そして、第1の電流変換回路C11は、ダイオード接続されたpnpトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)Q2のベース・エミッタ間電圧(pn接合順方向電圧)VBEQ2とダイオード接続されたpnpトランジスタ(第2の基準電圧発生素子)Q1のベース・エミッタ間電圧(pn接合順方向電圧)VBEQ1との差V11=VBEQ2−VBEQ1から正の温度依存を持った第1の電流量I11に変換する。
図1に示したブロック図の第2の電流変換回路C12は、第1電源VDDと第2電源(GND)間の第3電流経路に設けられ、第2電源(GND)の電位に一端の電位が固定され、他端を第3ノードX20に接続した第2の抵抗素子R20と、第3ノードX20と第1電源VDD間に接続されたpMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P20と、第1ノードX12の電位と、第3ノードX20の電位を比較する第2差動増幅器A2と、第1電源VDDと第1ノードX11の間に接続され、ゲートに第2差動増幅器A2の出力を接続し、pMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P20とカレントミラーを構成するpMOSトランジスタ(第3電流制御トランジスタ)P21とを更に備える。第1ノードX12の電位と第3ノードX20の電位とが等しくなる様にpMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P20及びpMOSトランジスタ(第3電流制御トランジスタ)P21を制御し、pMOSトランジスタ(第3電流制御トランジスタ)P21から負の温度依存性を持った第2の電流量の電流I21を第2ノードX11に出力する。カレントミラーを構成するpMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P20とpMOSトランジスタ(第3電流制御トランジスタ)P21に、第2差動増幅器A2を加えて、第2の電流制御回路(A2,P20、P21)を構成している。
図1に示したブロック図の電圧加算回路C16は、第1電源VDDと第2電源(GND)間に設けられ一端を直列回路(Q1,R11)に直列接続され他端に第1の電流制御回路A1の出力電流に応じた電流が供給される第3の抵抗素子R31を設け、この第3の抵抗素子R31の一端に第2の電流変換回路C12の出力電流I21を供給することで、第3の抵抗素子R31に正の温度依存を持った第1の電流量I11から負の温度依存を持った第2の電流量I21を減じた第3の電流量I31=I11−I21を発生させ、第3の抵抗素子R31の他端に温度補償された電源電圧に依存しないバンドギャップ電圧以下の電圧Vref=VBEQ2+V31を出力させる。これにより、第1の電流制御回路A1の帰還作用によって第1電源VDDの電圧がバンドギャップ電圧以下であっても電圧依存がより小さくなる様にしている。
図5(a)に図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路の動作電圧の温度依存特性を、図5(b)に図3の基準電圧発生回路の動作電流の温度依存特性を、それぞれ模式的に示す。pnpトランジスタQ1,Q2のベース・エミッタ間電圧VBEをそれぞれVBEQ1,VBEQ2とすると、エミッタ電流密度の違いからV11=VBEQ2−VBEQ1なる電位差を発生する。第1差動増幅回路A1は正(+)入力端子と負(−)入力端子を同電位に保つ様にフィードバック制御し、抵抗素子R11によってベース・エミッタ間電圧VBEの電位差V11に応じた電流I11を発生する電流変換回路を構成する。又、第2差動増幅回路A2は正(+)入力端子と負(−)入力端子を同電位に保つ様にフィードバック制御し、ベース・エミッタ間電圧VBEQ2を抵抗素子R20によって電圧電流変換しカレントミラー構成のpMOSトランジスタP20,P21,P22によりドレイン電流I20,I21,I22を出力する電圧電流変換回路を構成する。I21,I22は、それぞれpMOSトランジスタ(第3電流制御トランジスタ)P21,P22によって、I20に依存した電流として出力されそれぞれQ1とQ2のエミッタ電流I11,I12にそれぞれ注入される。よって、抵抗素子R31とR32にそれぞれに流れる電流I31,I32は、
31=I11−I21 …(3)
32=I12−I22 …(4)
となる。それぞれI11,I12からI21,I22を減じた電流として出力されることで、図1に示したブロック図の電流減算回路C13を構成する。又、抵抗素子R31,R32は、図1に示したブロック図の電流電圧変換回路C15を構成し、I31,I32は、それぞれ抵抗素子R31,R32により第2の電圧(温度特性補償電圧)V2(=V31)を形成する。第2の電圧(温度特性補償電圧)V2(=V31)は、ベース・エミッタ間電圧VBEQ2(=VBEQ1+V11)に加算され出力電圧Vrefを出力する。
ここで、熱電圧をV(=kT/q)、pnpトランジスタQ1とQ2のエミッタ面積をそれぞれSQ1,SQ2、pMOSトランジスタP20,P21,P22のカレントミラー比I20:I21:I22=p:q:rとするとV11,I11,I12は、
11=I11×R11=V×ln((SQ1/SQ2) ×(I12/I11)) …(5)
11=I21+I31
=((VBEQ2/R20)×(q/p))+(Vref−VBEQ2)/R31 …(6)
12=I22+I32
=((VBEQ2/R20)×(r/p))+(Vref−VBEQ2)/R32 …(7)
と表わせる。更に、
K=(1/R20)×(q/p)=(1/m)×(1/R20)×(r/p) …(8)
L=1/R31=1/(n×R32) …(9)
と置き、式(6),(7)に代入するとI12/I11は、
12/I11=(m×VBEQ2×K+n×L×(Vref−VBEQ2))/(VBEQ2×K+L×(Vref−VBEQ2))
…(10)
となる。簡単化のために式(10)において例えばm=nとすると、I12/I11=m(=n)となる。この場合、
11=V×ln((SQ1/SQ2)×m)/R11 …(11)
と表わせる。又、
21=(VBEQ2/R20)×(q/p) …(12)
であるから、出力電圧Vrefは、
ref=VBEQ2+V31
=VBEQ2+R31×(I11−I21
=VBEQ2+R31×(V×ln((SQ1/SQ2)×m)/R11−(VBEQ2/R20)×(q/p)) …(13)
と表わせる。この式(13)にはVDD電源の電圧に依存する項が無いのでVrefはVDD依存の無い電圧として定電圧動作を行なう。又、一般的にpnpトランジスタのベース・エミッタ間電圧VBEはおよそ−1.9[mV/℃]程度の負の温度依存性を持つ。又、I11はVに依存し約0.086mV×ln((SQ1/SQ2)×m)/R11[A/℃]の正の温度依存性を持つ。I21は−1.9mV/R20×(q/p)[A/℃]で表わされる負の温度依存性を持つ。R11,R20,R31,m,p,q,SQ1,SQ2等の値を適宜設定することで図5に示した通り温度依存性の無いVref電圧を得ることが可能となる。
ここで、VDDが低下した場合の動作について更に詳細に説明する。VDDが低下すると、pMOSトランジスタ(第1電流制御トランジスタ)P0のVDSが低下しI31,I32が減少しようとする。この時、電流I11,I12が減少し、第1差動増幅回路A1の正(+)入力端子が負(−)入力端子より小さくなると、pMOSトランジスタ(第1電流制御トランジスタ)P0のゲートを下げI31,I32を増やす方向にフードバック制御する。これにより、I11,I12が増加し第1差動増幅回路A1の正(+)入力端子と負(−)入力端子が等しい点で安定しようと動作する。又、pMOSトランジスタP20,P21,P22は、第1差動増幅回路A1及び第2差動増幅回路A2のオフセットを無視すると、VDSが等しくなる。よって、VDD変動によるチャネル長変調の影響は3つのトランジスタでまったく同じに作用するため、VDSの違いによるカレントミラー電流比の設計値からのずれは非常に小さくなる。よって、I21,I22のVDD変動による設計値からのずれ量は非常に小さくなり、I31,I32に殆ど影響しない。
図6に第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路の出力電圧の電源電圧依存特性を示す。図6に示した様にVDD電源が低電圧領域、例えばシリコンの絶対0度におけるバンドギャップ電圧VBG(約1.2V)より小さな領域であっても、電源電圧変動の非常に小さい理想的な出力電圧を得ることができる。これは、図16に示した従来回路でのVref出力特性における不具合を大幅に改善するものである。
又、従来の基準電圧発生回路では、抵抗素子R11の温度依存等により高温時と低温時で抵抗値が変化すると、ベース・エミッタ間電圧VBEQ1,VBEQ2特性が温度に対して湾曲し、Vref出力電圧が温度に対して湾曲した特性となる不具合があった。式(10)において、m及びnをベース・エミッタ間電圧VBEの特性変化を補正する様に変更することで更に温度依存に対する精度向上が図れる。m≠nの時、低温時はベース・エミッタ間電圧VBEQ2がより大きくなるため、(VBEQ2×K)に掛かる係数mの依存度が大きくなり動作電流I12/I11比は係数n〜mの範囲内でより係数mにより近い値となる。その逆に高温時はベース・エミッタ間電圧VBEQ2がより小さな値となるため、(L×(Vref−VBEQ2))に掛かる係数nの依存度が大きくなり動作電流I12/I11比は係数n〜mの範囲内でより係数nにより近い値となる。例えば、正の温度依存の抵抗素子を用いた場合、高温時はエミッタ電流が減少しベース・エミッタ間電圧VBEQ2が本来の値より小さくなる。これにより、Vref電圧は温度に対して上に凸の弧を描いた特性となってしまう。これは、温度依存に対する精度が悪化することを意味する。図3に示す第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路の場合、係数m、nの関係をm<nと設定することで低温時に比べ高温時のI12/I11比をより大きくすることが可能となる。V11は式(5)で示される様にI12/I11比が大きい程大きくなるので、高温時においてm=nと設定した場合よりもV11をより大きくできる。よって、高温時にI11が増大し抵抗素子の温度依存によるI11の減少を抑制できる。つまり、Vref出力電圧の温度に対して上に凸の弧を描く特性を改善する効果を有する。負の温度特性の抵抗素子を用いた場合はその逆でn<mと設定することで、従来技術では温度に対して下に凸の弧を描くVref電圧特性を緩和することが可能となる。
更に、図3の構成の場合はベース・エミッタ間電圧VBEQ1,VBEQ2の値がプロセスばらつき等で大きくなった場合、式(12)で示される様に、電流I21,I22もそれに伴い増加する。よって、電流I31,I32は減少する方向に作用するため、ベース・エミッタ間電圧VBEの上昇は相殺されVrefの上昇を抑える効果も有する。
この様に、第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、シリコンのバンドギャップ電圧(約1.2V)以下の低い電圧領域でも、温度依存の無い基準電圧を発生し、バンドギャップ電圧以下等の低電圧電源でも電源電圧変動の非常に小さい理想的な出力電圧を得ることができる。又、本発明の第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、使用される抵抗素子の温度依存性による出力電圧の歪みを補正し、Vf特性やVBE特性等のばらつきに対してもそれを補正する様に動作するため、より高精度な基準電圧を発生できる。これにより、本発明の第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、基準電圧が供給されるアナログ回路等の半導体集積回路の精度を向上でき、半導体集積回路の製品としての付加価値を高めることができる。
(第2の実施の形態)
図3で示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路では、第1及び第2の基準電圧発生素子としてバイポーラトランジスタを採用したが、第2の実施の形態に係る基準電圧発生回路のように、基準電圧発生素子としてpn接合ダイオードを採用することも可能であり、pn接合ダイオードのVf特性を利用しても同様の効果が得られる。即ち、図7では、図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路のpnpトランジスタQ1,Q2のエミッタ−コレクタ(ベース)間の代わりにpn接合ダイオード(以下、ダイオード)D1,D2のアノード−カソード間を接続し置き換えている。
図7では、図1に示したブロック図の第1の電流変換回路C11は、第1電源VDDと第2電源(GND)間に設けられ第2電源(GND)に一端を接続された第1のpn接合ダイオード(第1の基準電圧発生素子)D2と、第2電源(GND)に一端を接続された、第1のpn接合ダイオード(第1の基準電圧発生素子)D2より電流密度の低い第2のpn接合ダイオード(第2の基準電圧発生素子)D1と第1の抵抗素子R11からなる直列回路(D1,R11)と、第1のpn接合ダイオード(第1の基準電圧発生素子)D2に発生する順方向電圧Vf2で規定される第1の電圧と第2のpn接合ダイオード(第2の基準電圧発生素子)D1に発生する順方向電圧Vf1で規定される電圧と第1の抵抗素子R11に発生する電圧V11の和(Vf1+V11)となる第2の電圧を比較し第1のpn接合ダイオード(第1の基準電圧発生素子)D2及び直列回路(D1,R11)に一定の比で電流を供給し第1の電圧と第2の電圧が等しくなる様に制御する第1の電流制御回路(A1,P0)とを備える。第1の電流制御回路(A1,P0)は、第1の電圧を負(−)入力端子に接続し、第2の電圧を正(+)入力端子に接続し、第1の電圧と第2の電圧を比較する第1差動増幅回路A1と、第1差動増幅回路A1の出力をゲートに入力するpMOSトランジスタ(第1電流制御トランジスタ)P0とを備える。そして、第1の電流変換回路C11は、第1のpn接合ダイオード(第1の基準電圧発生素子)D2の順方向電圧Vf2と第2のpn接合ダイオード(第2の基準電圧発生素子)D1の順方向電圧Vf1との差V11=Vf2−Vf1から正の温度依存を持った第1の電流量I11に変換する。
第2のpn接合ダイオード(第2の基準電圧発生素子)D1は、図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路のQ1と同様に、複数個のpn接合ダイオードD11,D12,・・・・・,D1nを並列接続され、第2のpn接合ダイオード(第2の基準電圧発生素子)D1の並列接続されたすべてのpn接合面積の合計をSD1、第1のpn接合ダイオード(第1の基準電圧発生素子)D2のpn接合面積をSD2とし、第2のpn接合ダイオード(第2の基準電圧発生素子)D1の順方向電圧をVf1、第1のpn接合ダイオード(第1の基準電圧発生素子)D2の順方向電圧をVf2とするとV11には、
11=I11×R11=V×ln((SD1/SD2)×(I12/I11)) …(14)
の電圧を発生し、図3に示す第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同等の動作特性を示し同等の効果を得られる。
図1に示したブロック図の第2の電流変換回路C12は、図7では、第1のpn接合ダイオード(第1の基準電圧発生素子)D2の順方向電圧Vf2を入力電圧とし第2電源(GND)を一端に接続された第2の抵抗素子R20の他端が入力電圧と等しくなる様に電流を制御する第2の電流制御回路(A2,P20、P21)を備え、負の温度依存を持った第2の電流量I21に変換する。第2の電流制御回路(A2,P20、P21)は、第1のpn接合ダイオード(第1の基準電圧発生素子)D2の順方向電圧Vf2を負(−)入力端子に接続し、第2の抵抗素子R20の他端を正(+)入力端子に接続した第2差動増幅回路A2と、第2差動増幅回路A2の出力をゲートに入力するpMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P20及びpMOSトランジスタ(第3電流制御トランジスタ)P21とを備える。pMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P20とpMOSトランジスタ(第3電流制御トランジスタ)P21とは、カレントミラー回路を構成している。
図1に示したブロック図の電圧加算回路C16は、第1電源VDDと第2電源(GND)間に設けられ一端を直列回路(D1,R11)に直列接続され他端に第1の電流制御回路A1の出力電流に応じた電流が供給される第3の抵抗素子R31を設け、この第3の抵抗素子R31の一端に第2の電流変換回路C12の出力電流I21を供給することで、第3の抵抗素子R31に正の温度依存を持った第1の電流量I11から負の温度依存を持った第2の電流量I21を減じた第3の電流量I31=I11−I21を発生させ、第3の抵抗素子R31の他端に温度補償された電源電圧に依存しないバンドギャップ電圧以下の電圧Vref=Vf2+V31を出力させる。これにより、第1の電流制御回路A1の帰還作用によって第1電源VDDの電圧がバンドギャップ電圧以下であっても電圧依存特性がより小さくなる様にしている。
本発明の第2の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同様に、シリコンのバンドギャップ電圧(約1.2V)以下の低い電圧領域でも、温度依存の無い基準電圧を発生し、バンドギャップ電圧以下等の低電圧電源でも電源電圧変動の非常に小さい理想的な出力電圧を得ることができる。又、本発明の第2の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、使用される抵抗素子の温度依存性による出力電圧の歪みを補正し、Vf特性やVBE特性等のばらつきに対してもそれを補正する様に動作するため、より高精度な基準電圧を発生できる。これにより、本発明の第2の実施の形態に係る基準電圧発生回路が基準電圧を供給するアナログ回路等の半導体集積回路の精度を向上でき、半導体集積回路の製品としての付加価値を高めることができる。
(第3の実施の形態)
図3で示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路では、第1及び第2の基準電圧発生素子としてバイポーラトランジスタを用いる場合を例示したが、基準電圧発生素子として、ダイオード接続されたMOSトランジスタを採用することも可能であり、ダイオード接続されたMOSトランジスタの弱反転領域特性を利用しても同様の効果が得られる。即ち、図8に示す第3の実施の形態に係る基準電圧発生回路では、図3に示した基準電圧発生回路のpnpトランジスタQ1,Q2のエミッタ−コレクタ(ベース)間の代わりに、ダイオード接続されたnMOSトランジスタN1,N2のドレイン(ゲート)−ソース間を接続し置き換えている。
図1に示したブロック図の第1の電流変換回路C11は、図8に示す第3の実施の形態に係る基準電圧発生回路では、第1電源VDDと第2電源(GND)間に設けられ第2電源(GND)に一端を接続されたダイオード接続されたnMOSトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)N2と、第2電源(GND)に一端を接続された、ダイオード接続されたnMOSトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)N2より電流密度の低いダイオード接続されたnMOSトランジスタ(第2の基準電圧発生素子)N1と第1の抵抗素子R11からなる直列回路(N1,R11)と、ダイオード接続されたnMOSトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)N2に発生する弱反転領域特性で規定される第1の電圧とダイオード接続されたnMOSトランジスタ(第2の基準電圧発生素子)N1に発生する弱反転領域特性で規定される電圧と第1の抵抗素子R11に発生する電圧V11の和(V1+V11)となる第2の電圧を比較しダイオード接続されたnMOSトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)N2及び直列回路(N1,R11)に一定の比で電流を供給し第1の電圧と第2の電圧が等しくなる様に制御する第1の電流制御回路(A1,P0)とを備える。第1の電流制御回路(A1,P0)は、第1の電圧を負(−)入力端子に接続し、第2の電圧を正(+)入力端子に接続し、第1の電圧と第2の電圧を比較する第1差動増幅回路A1と、第1差動増幅回路A1の出力をゲートに入力するpMOSトランジスタ(第1電流制御トランジスタ)P0とを備える。そして、第1の電流変換回路C11は、ダイオード接続されたnMOSトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)N2の弱反転領域特性で規定される電圧V2とダイオード接続されたnMOSトランジスタ(第2の基準電圧発生素子)N1の弱反転領域特性で規定される電圧V1との差V11=V2−V1から正の温度依存を持った第1の電流量I11に変換する。
第2のnMOSトランジスタ(第2の基準電圧発生素子)N1は、図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路のQ1と同様に、それぞれのチャネル長Lが等い複数個のnMOSトランジスタN11,N12,・・・・・,N1nを並列接続されている。第2のnMOSトランジスタ(第2の基準電圧発生素子)N1の並列接続されたすべてのチャネル幅Wの合計をWN1、第1のnMOSトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)N2のチャネル幅WをWN2とし、それぞれのチャネル長Lが等しい第2、第1のnMOSトランジスタN1,N2のゲート−ソース間電圧をVG1,VG2とし、nMOSトランジスタの弱反転領域におけるVGS−ln(IDS)特性の傾きを1/(αV)とする。第2、第1のnMOSトランジスタN1,N2のIDS11,I12を第2、第1のnMOSトランジスタN1,N2の弱反転領域の直線領域で動作する様に設定すると、このαVは温度比例することからV11には、
11=I11×R11=αV×ln((WN1/WN2)×(I12/I11)) …(15)
の電圧を発生し、図3に示す第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同等の動作特性を示し同等の効果を得られる。
図1に示したブロック図の第2の電流変換回路C12は、図8に示す第3の実施の形態に係る基準電圧発生回路では、ダイオード接続されたnMOSトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)N2の弱反転領域特性で規定される電圧V2を入力電圧とし第2電源(GND)を一端に接続された第2の抵抗素子R20の他端が入力電圧と等しくなる様に電流を制御する第2の電流制御回路(A2,P20、P21)を備え、負の温度依存を持った第2の電流量I21に変換する。第2の電流制御回路(A2,P20、P21)は、nMOSトランジスタ(第1の基準電圧発生素子)N2の弱反転領域特性で規定される電圧V2を負(−)入力端子に接続し、第2の抵抗素子R20の他端を正(+)入力端子に接続した第2差動増幅回路A2と、第2差動増幅回路A2の出力をゲートに入力するpMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P20及びpMOSトランジスタ(第3電流制御トランジスタ)P21とを備える。pMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P20とpMOSトランジスタ(第3電流制御トランジスタ)P21とは、カレントミラー回路を構成している。
図1に示したブロック図の電圧加算回路C16は、図8に示す第3の実施の形態に係る基準電圧発生回路では、第1電源VDDと第2電源(GND)間に設けられ一端を直列回路(N1,R11)に直列接続され他端に第1の電流制御回路A1の出力電流に応じた電流が供給される第3の抵抗素子R31を設け、この第3の抵抗素子R31の一端に第2の電流変換回路C12の出力電流I21を供給することで、第3の抵抗素子R31に正の温度依存を持った第1の電流量I11から負の温度依存を持った第2の電流量I21を減じた第3の電流量I31=I11−I21を発生させ、第3の抵抗素子R31の他端に温度補償された電源電圧に依存しないバンドギャップ電圧以下の電圧Vref=V2+V31を出力させる。これにより、第1の電流制御回路A1の帰還作用によって第1電源VDDの電圧がバンドギャップ電圧以下であっても電圧依存がより小さくなる様にしている。
本発明の第3の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、第1及び第2の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同様に、シリコンのバンドギャップ電圧以下の低い電圧領域でも、温度依存の無い基準電圧を発生し、電源電圧変動の非常に小さい理想的な出力電圧を得ることができる。又、本発明の第3の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、使用される抵抗素子の温度依存性による出力電圧の歪みを補正し、MOSトランジスタ閾値電圧特性等のばらつきに対してもそれを補正する様に動作するため、より高精度な基準電圧を発生できる。これにより、本発明の第3の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、アナログ回路等の半導体集積回路の精度を向上でき、半導体集積回路の製品としての付加価値を高めることができる。
(第4の実施の形態)
図9に本発明の第4の実施の形態に係る基準電圧発生回路を示す。図9では、図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路のpnpトランジスタQ1,Q2と抵抗素子R11の代わりに第1差動増幅回路A1の負(−)入力端子とGND電源間にnpnトランジスタQ12を接続し、第1差動増幅回路A1の正(+)入力端子とGND電源の間に複数個並列接続させnpnトランジスタQ12よりエミッタ電流密度を低くしたnpnトランジスタQ11と抵抗素子R111を直列接続している。
npnトランジスタQ11,Q12のVBEをそれぞれVBEQ11,VBEQ12とすると、エミッタ電流密度の違いからV11=VBEQ12−VBEQ11なる電位差を発生する。第1差動増幅回路A1は正(+)入力端子と負(−)入力端子を同電位に保つ様にフィードバック制御し、抵抗素子R11によってVBE電位差V11に応じた電流I11を発生する電流変換回路を構成する。よって、この場合も図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同等の動作特性を示し同等の効果が得られる。
本発明の第4の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、第1〜第3の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同様に、シリコンのバンドギャップ電圧以下の低い電圧領域でも、温度依存の無い基準電圧を発生し、電源電圧変動の非常に小さい理想的な出力電圧を得ることができる。又、本発明の第4の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、使用される抵抗素子の温度依存性による出力電圧の歪みを補正し、Vf特性やVBE特性等のばらつきに対してもそれを補正する様に動作するため、より高精度な基準電圧を発生できる。これにより、本発明の第4の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、アナログ回路等の半導体集積回路の精度が向上し、半導体集積回路の製品としての付加価値を高めることができる。
(第5の実施の形態)
図10に本発明の第5の実施の形態に係る基準電圧発生回路を示す。図10では、図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路の第2差動増幅回路A2の負(−)入力端子を抵抗素子R32とpnpトランジスタQ2との接続点(第1ノード)X10(=X22)から抵抗素子R31と抵抗素子R11の接続点(第2ノード)X11(=X21)に変更している。
抵抗素子R32とpnpトランジスタQ2との接続点(第1ノード)X12(=X10)と、抵抗素子R31と抵抗素子R11の接続点(第2ノード)X11は共に第1差動増幅回路A1によってフィードバック制御され同電位(イマジナリショート)となるため、図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同等の動作特性を示し同等の効果が得られる。
本発明の第5の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、第1〜第4の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同様に、シリコンのバンドギャップ電圧以下の低い電圧領域でも、温度依存の無い基準電圧を発生し、電源電圧変動の非常に小さい理想的な出力電圧を得ることができる。又、本発明の第5の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、使用される抵抗素子の温度依存性による出力電圧の歪みを補正し、Vf特性やVBE特性等のばらつきに対してもそれを補正する様に動作するため、より高精度な基準電圧を発生できる。これにより、本発明の第5の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、アナログ回路等の半導体集積回路の精度が向上し、半導体集積回路の製品としての付加価値を高めることができる。
(第6の実施の形態)
図11に本発明の第6の実施の形態に係る基準電圧発生回路を示す。図11では、図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路のpMOSトランジスタ(第1電流制御トランジスタ)P0と抵抗素子R32の代わりに、VDD電源と出力端子Vref間に直列接続された抵抗素子R101とpMOSトランジスタ(第1電流制御トランジスタ)P01と、VDD電源とpnpトランジスタQ2のエミッタ間に直列接続された抵抗素子R102とpMOSトランジスタ(第1電流制御トランジスタ)P02を設置し、pMOSトランジスタ(第1電流制御トランジスタ)P01,P02のゲートには第1差動増幅回路A11の出力を接続する。又、pMOSトランジスタP20,P21,P22のソースとVDD電源間にそれぞれ抵抗素子R120,R121,R122を設置している。抵抗素子R101,R102とpMOSトランジスタ(第1電流制御トランジスタ)P01,P02は第1差動増幅回路A11からのフィードバック制御によって、所望の電流比を持ったI31,I32を出力するカレントミラー回路として動作する。
図1に示す基準電圧発生回路の第1の電流変換回路C11は、図11では、第1電源VDDと第2電源(GND)の第1電流経路に設けられ、第2電源(GND)の電位に一端の電位が固定され、他端を第1ノードX12に接続し、この第1ノードX12に負の温度依存性を有する第1基準電圧を発生する第1の基準電圧発生素子Q2と、第1電源VDDと第2電源(GND)の第2電流経路に設けられ、第2電源(GND)の電位に一端の電位が固定され、第1の基準電圧発生素子Q2より電流密度の低く、他端に負の温度依存性を有する第2基準電圧を発生する第2の基準電圧発生素子Q1と、この第2の基準電圧発生素子Q1の他端に一端を接続され、他端を第2ノードX11に接続する第1の抵抗素子R11からなる直列回路(Q1,R11)と、第1基準電圧と、第2ノードX11に生じる第2基準電圧と第1の抵抗素子R11に発生する電圧の和とを比較し、第1及び第2電流経路に一定の比で電流を供給し、第1及び第2基準電圧の差から正の温度依存性を有する第1の電流量I11を、第1の抵抗素子R11に流す第1の電流制御回路(A11,P01)とを備える。ここで、第1の電流制御回路(A11,P01)は、第1ノードX12に一方の入力端子、第2ノードX11に他方の入力端子を接続した第1差動増幅器A11と、第1電源VDDに抵抗R101を介して一端を接続し、他端を第2電流経路に設けられ、基準電圧Vrefを出力する出力ノードX31に接続し、ゲートを第1差動増幅器A11の出力端子に接続した第1電流制御トランジスタP01とを備える。
又、図1に示したブロック図の第2の電流変換回路C12は、図11では、第1電源VDDと第2電源(GND)の第3電流経路に設けられ、第2電源(GND)の電位に一端の電位が固定され、他端を第3ノードX20に接続した第2の抵抗素子R20と、第3ノードX20と第1電源VDD間に抵抗R120を介して接続された第2電流制御トランジスタP20と、第1ノードX12(=X10=X22)を負(−)入力端子に、第3ノードX20を正(+)入力端子に接続した第2差動増幅器A12と、第1電源VDDと第2差動増幅器A12の負(−)入力端子の間に抵抗R122を介して接続され、ゲートに第2差動増幅器A12の出力を接続し、第2電流制御トランジスタP20とカレントミラーを構成する第3電流制御トランジスタP22と、第1電源VDDと第2ノードX11の間に抵抗R121を介して接続され、ゲートに第2差動増幅器A12の出力を接続し、第2電流制御トランジスタP20とカレントミラーを構成する第4電流制御トランジスタP21とを更に備える。第2の電流変換回路C12は、第2差動増幅器A12の負(−)入力端子と、正(+)入力端子の電位とが等しくなる様に、第2〜第4電流制御トランジスタP20,P22,P21を制御し、第4電流制御トランジスタP21から負の温度依存性を持った第2の電流量I21の電流を第2ノードX11に出力する。
図1に示したブロック図の電圧加算回路C16は、図11では、出力ノードX31と第2ノードX11間に接続された第3の抵抗素子R31を更に備え、この第3の抵抗素子R31に第1の電流量I11から第2の電流量I21を減じた電流量の電流を、第3の電流量I31の電流として流し、第3の抵抗素子R31の両端子間に正の温度依存性を有する温度特性補償電圧V31を発生させ、出力ノードX31から基準電圧Vrefを出力する。
図12に示すように、第1差動増幅回路A11,A12は、第1電源VDDに抵抗R201を介してソースを接続し、ゲートとドレインとを短絡したpMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P201と、第1電源VDDに抵抗R202を介してソースを接続し、pMOSトランジスタP201のゲートにゲートを接続したpMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P202と、pMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P201のドレインにドレインを接続し定電流源K220にソースを接続したnMOSトランジスタN201と、pMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P202のドレインにドレインを接続し定電流源K220にソースを接続したnMOSトランジスタN202とを備え、nMOSトランジスタN201のゲートを正(+)入力端子、nMOSトランジスタN202のゲートを負(−)入力端子、nMOSトランジスタN202のドレインを出力端子としている。
第6の実施の形態に係る基準電圧発生回路において、抵抗素子R120,R121,R122は、トランジスタP20,P21,P22の素子相対ばらつきやチャネル長変調による設計値からのずれを改善させ出力電流I20,I21,I22の精度を向上させる効果を持つ。図11に示した基準電圧発生回路の場合も図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同様に、I31=I11−I21なる電流を発生し、式(13)で示すVref出力電圧を得る。よって、図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同等の動作特性を示し同等の効果が得られる。
本発明の第6の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、第1〜第5の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同様に、シリコンのバンドギャップ電圧以下の低い電圧領域でも、温度依存の無い基準電圧を発生し、電源電圧変動の非常に小さい理想的な出力電圧を得ることができる。又、本発明の第6の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、使用される抵抗素子の温度依存性による出力電圧の歪みを補正し、Vf特性やVBE特性等のばらつきに対してもそれを補正する様に動作するため、より高精度な基準電圧を発生できる。これにより、本発明の第6の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、アナログ回路等の半導体集積回路の精度が向上し、半導体集積回路の製品としての付加価値を高めることができる。
(第7の実施の形態)
図13に本発明の第7の実施の形態に係る基準電圧発生回路を示す。図13では、図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路のpMOSトランジスタP20,P21,P22の代わりに、ソースをVDD電源に接続しゲートを第2差動増幅回路A2に接続したpMOSトランジスタP220と、それぞれ一端をpMOSトランジスタP220のドレインに接続した抵抗素子R220,R221,R222を設置し、抵抗R220の他端を第3ノードX20において抵抗素子R20の他端に接続し、抵抗素子R221の他端を抵抗素子R31と抵抗素子R11の接続点(第2ノード)X11に接続し、抵抗素子R222の他端を抵抗素子R32とpnpトランジスタQ2の接続点(第1ノード)X10に接続している。
抵抗素子R220は、図3の基準電圧発生回路と同様に第2差動増幅回路A2によってフィードバック制御された電流I20=VBEQ2/R20が印加される。
ここで、抵抗素子R220の他端の接続された第3ノードX20と抵抗素子R222の他端の接続されたノードX22とは第2差動増幅回路A2によって同電位(イマジナリショート)となり、抵抗素子R222の他端の接続されたノードX12と抵抗素子R221の他端の接続されたノードX11とは第1差動増幅回路A1によって同電位(イマジナリショート)となる。結果として、第3ノードX20,ノードX22,ノードX12,ノードX11は、それぞれ第1差動増幅回路A1及び第2差動増幅回路A2によって同電位(イマジナリショート)となるため、電流I20,I21,I22はそれぞれ抵抗素子R220,R221,R222の抵抗値に反比例する電流を出力する。よって、図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同等の動作特性を示し同等の効果が得られる。
本発明の第7の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、第1〜第6の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同様に、シリコンのバンドギャップ電圧以下の低い電圧領域でも、温度依存の無い基準電圧を発生し、電源電圧変動の非常に小さい理想的な出力電圧を得ることができる。又、本発明の第7の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、使用される抵抗素子の温度依存性による出力電圧の歪みを補正し、Vf特性やVBE特性等のばらつきに対してもそれを補正する様に動作するため、より高精度な基準電圧を発生できる。これにより、本発明の第7の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、アナログ回路等の半導体集積回路の精度が向上し、半導体集積回路の製品としての付加価値を高めることができる。
(第8の実施の形態)
図14に本発明の第8の実施の形態に係る基準電圧発生回路を示す。図14では、図3に示した基準電圧回路の出力端子VrefとGND電源間に直列接続された抵抗素子R33とpnpトランジスタQ3を接続点(ノード)X13で接続し、図3の抵抗素子R32とpnpトランジスタQ2の接続点(第1ノード)X10の代わりに抵抗素子R33とpnpトランジスタQ3の接続点(ノード)X13を第2差動増幅回路A2の負(−)入力端子に接続している。
pnpトランジスタQ3には抵抗素子R33の値に応じたVBE電圧VBEQ3を発生する。又、第2差動増幅回路A2は正(+)入力端子と負(−)入力端子を同電位に保つ様にフィードバック制御し、VBEQ3を抵抗素子R20によって電圧電流変換しカレントミラー構成のMOSトランジスタP20,P21,P22によりドレイン電流I20,I21,I22を出力する電圧電流変換回路を構成する。このVBEQ3は、図3に示した基準電圧回路のVBEQ2と同様に負の温度依存性を持った電圧となるため、この場合も図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同等の動作特性を示し同等の効果が得られる。
本発明の第8の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、第1〜第7の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同様に、シリコンのバンドギャップ電圧以下の低い電圧領域でも、温度依存の無い基準電圧を発生し、電源電圧変動の非常に小さい理想的な出力電圧を得ることができる。又、本発明の第8の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、使用される抵抗素子の温度依存性による出力電圧の歪みを補正し、Vf特性やVBE特性等のばらつきに対してもそれを補正する様に動作するため、より高精度な基準電圧を発生できる。これにより、本発明の第8の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、アナログ回路等の半導体集積回路の精度が向上し、半導体集積回路の製品としての付加価値を高めることができる。
(第9の実施の形態)
図15に本発明の第9の実施の形態に係る基準電圧発生回路を示す。図15では、図11に示した第6の実施の形態に係る基準電圧発生回路の第1電源VDDと第2電源(GND)間に直列接続された抵抗素子R103,pMOSトランジスタP03,pnpトランジスタQ3と、pnpトランジスタQ3のエミッタ端子とGND電源間に直列接続された抵抗素子R232とR231を追加している。
即ち、図1に示す基準電圧発生回路の第1の電流変換回路C11は、図15では、第1電源VDDと第2電源(GND)の第1電流経路に設けられ、第2電源(GND)の電位に一端(コレクタ端子)の電位が固定され、他端(エミッタ端子)を第1ノードX12に接続し、この第1ノードX12に負の温度依存性を有する第1基準電圧を発生する第1の基準電圧発生素子(pnpトランジスタ)Q2と、第1電源VDDと第2電源(GND)の第2電流経路に設けられ、第2電源(GND)の電位に一端(コレクタ端子)の電位が固定され、第1の基準電圧発生素子(pnpトランジスタ)Q2より電流密度の低く、他端(エミッタ端子)に負の温度依存性を有する第2基準電圧を発生する第2の基準電圧発生素子(pnpトランジスタ)Q1と、第1電源VDDと第2電源(GND)の第3電流経路に設けられ、第2電源(GND)の電位に一端(コレクタ端子)の電位が固定され、他端(エミッタ端子)に負の温度依存性を有する第3基準電圧を発生する第3の基準電圧発生素子(pnpトランジスタ)Q3と、この第2の基準電圧発生素子(pnpトランジスタ)Q1の他端に一端を接続され、他端を第2ノードX11に接続する第1の抵抗素子R11からなる直列回路(Q1,R11)と、第1基準電圧と、第2ノードX11に生じる第2基準電圧と第1の抵抗素子R11に発生する電圧の和とを比較し、第1及び第2電流経路に一定の比で電流を供給し、第1及び第2基準電圧の差から正の温度依存性を有する第1の電流量I11を、第1の抵抗素子R11に流す第1の電流制御回路(A11,P01)とを備える。第3の基準電圧発生素子(pnpトランジスタ)Q3の他端(エミッタ端子)は、抵抗素子R103及びpMOSトランジスタP03を介して第1電源VDDに接続され、第3の基準電圧発生素子(pnpトランジスタ)Q3のエミッタ端子とコレクタ端子間には、抵抗素子R232と抵抗素子R231とが第4ノードX23で接続された直列回路が、並列接続されている。ここで、第1の電流制御回路(A11,P01)は、第1ノードX12に一方の入力端子、第2ノードX11に他方の入力端子を接続した第1差動増幅器A11と、第1電源VDDに抵抗R101を介して一端を接続し、他端を第2電流経路に設けられ、基準電圧Vrefを出力する出力ノードX31に接続し、ゲートを第1差動増幅器A11の出力端子に接続した第1電流制御トランジスタP01とを備える。
図1に示したブロック図の第2の電流変換回路C12は、図15では、第1電源VDDと第2電源(GND)の第3電流経路に設けられ、第2電源(GND)の電位に一端の電位が固定され、他端を第3ノードX20に接続した第2の抵抗素子R20と、第3ノードX20と第1電源VDD間に抵抗R120を介して接続された第2電流制御トランジスタP20と、第4ノードX23を負(−)入力端子に、第3ノードX20を正(+)入力端子に接続した第2差動増幅器A12と、第1電源VDDと第2ノードX11の間に抵抗R121を介して接続され、ゲートに第2差動増幅器A12の出力を接続し、第2電流制御トランジスタP20とカレントミラーを構成する第3電流制御トランジスタP21と、第1電源VDDと第1ノードX10の間に抵抗R122を介して接続され、ゲートに第2差動増幅器A12の出力を接続し、第2電流制御トランジスタP20とカレントミラーを構成する第4電流制御トランジスタP22とを更に備える。第2差動増幅器A12は、負(−)入力端子と正(+)入力端子の電位とが等しくなる様に、第2〜第4電流制御トランジスタP20,P21,P22を制御し、第3電流制御トランジスタP21から負の温度依存性を持った第2の電流量I21の電流を第2ノードX11に出力し、第4電流制御トランジスタP22から負の温度依存性を持った電流量I22の電流を第1ノードX10(=X12)に出力する。
図1に示したブロック図の電圧加算回路C16は、図15では、出力ノードX32と第1ノードX10(=X12)間に接続された第3の抵抗素子R32を更に備え、この第3の抵抗素子R32に第1の電流量I11から第2の電流量I21を減じた電流量I31に比例した電流量I32の電流を第3の電流量I32の電流として流し、第3の抵抗素子R32の両端子間に正の温度依存性を有する温度特性補償電圧V32を発生させ、出力ノードX32から基準電圧Vrefを出力する。
即ち、図11に示した第6の実施の形態に係る基準電圧発生回路のpMOSトランジスタP02とpnpトランジスタQ2の接続点(第1ノード)X12の代わりに抵抗素子R232とR231の接続点(第4ノード)X23を第2差動増幅回路A2の負(−)入力端子に接続し、抵抗素子R31を廃止しpMOSトランジスタP01のドレインと抵抗素子R11の他端を接続点(第2ノード)X11で接続し第1差動増幅回路A1の正(+)入力端子に接続し、替わりにpMOSトランジスタP02のドレインとpnpトランジスタQ2のエミッタ間に抵抗R32を追加し、pMOSトランジスタP02と抵抗R32の接続点(出力ノード)X32を出力端子Vrefとしている。
この場合、抵抗素子R101とpMOSトランジスタP01及び抵抗素子R102とpMOSトランジスタP02で構成されるカレントミラー回路の電流比I31:I32=1:mとし、抵抗素子R120とpMOSトランジスタ(第2電流制御トランジスタ)P20及び抵抗素子R121とpMOSトランジスタ(第3電流制御トランジスタ)P21及び抵抗素子R122とpMOSトランジスタP22で構成されるカレントミラー回路の電流比I20:I21:I22=p:q:(m×q)とし、抵抗素子R32に発生する電圧をV32とすると、
12=V×ln((SQ1/SQ2)×m)/R11×m …(16)
と表わせる。又、
22=(VBEQ3/R20)×(R231/(R231+R232))×((m×q)/p) …(17)
となり、出力電圧Vrefは、
ref=VBEQ2+V32
=VBEQ2+R32×(I12−I22
=VBEQ2+R32×(V×ln((SQ1/SQ2)×m)/R11×m
−(VBEQ3/R20)×(R231/(R231+R232))×((m×q)/p))
…(18)
式(18)は式(13)と同様にVDD電源の電圧に依存する項が無いので、VrefはVDD依存の無い電圧として定電圧動作を行なう。又この場合、pnpトランジスタのVBE電圧、VBEQ3の温度依存の傾きを抵抗素子R231,R232により任意に変更でき、電圧電流変換後の電流I21とI22の設定自由度が増す。この場合も、図3に示した第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同等の動作特性を示し同等の効果が得られる。
本発明の第9の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、第1〜第8の実施の形態に係る基準電圧発生回路と同様に、シリコンのバンドギャップ電圧以下の低い電圧領域でも、温度依存の無い基準電圧を発生し、電源電圧変動の非常に小さい理想的な出力電圧を得ることができる。又、本発明の第9の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、使用される抵抗素子の温度依存性による出力電圧の歪みを補正し、Vf特性やVBE特性等のばらつきに対してもそれを補正する様に動作するため、より高精度な基準電圧を発生できる。これにより、本発明の第9の実施の形態に係る基準電圧発生回路によれば、アナログ回路等の半導体集積回路の精度が向上し、半導体集積回路の製品としての付加価値を高めることができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1〜第9の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施の形態及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の第1〜第9の実施の形態に係る基準電圧発生回路の論理的な構成を示すブロック図である。 図2(a)は、図1の基準電圧発生回路の動作電圧の温度依存特性を模式的に示す図で、図2(b)は、その動作電流の温度依存特性を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 図3の差動増幅回路の構成を示す回路図である。 図5(a)は、図3に示した本発明の第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路の動作電圧の温度依存特性を模式的に示す図で、図5(b)は、第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路の動作電流の温度依存特性を模式的に示す図である。 第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路の出力電圧の電源電圧依存特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係る基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係る基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の第5の実施の形態に係る基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の第6の実施の形態に係る基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 図11の差動増幅回路の構成を示す回路図である。 本発明の第7の実施の形態に係る基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の第8の実施の形態に係る基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の第9の実施の形態に係る基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 比較例としての基準電圧発生回路の構成を示すブロック図である。 図16に示した基準電圧発生回路の動作電圧と動作電流の温度依存特性を模式的に示す図である。 図16に示した基準電圧発生回路の電源電圧依存特性を示す図である。 基準電圧発生回路の他の比較例を示す回路図である。
符号の説明
1,A2,A11,A12…差動増幅回路
01,C02…電流源回路
03…カレントミラー回路
11…第1の電流変換回路
12…第2の電流変換回路
13…電流減算回路
14…電圧発生回路
15…電流電圧変換回路
16…第1の電圧加算回路
1,D2…ダイオード
1,N2…nMOSトランジスタ
0,P1,P2,P01,P02,P20,P21,P22,P220…pMOSトランジスタ
11,Q12…npnトランジスタ
1,Q2,Q3…pnpトランジスタ
0,R1,R2,R101,R102,R103,R111,R11,R120,R121,R122,R20,R220,R221,R222,R231,R232,R31,R32,R33…抵抗素子
3,R4…ブリーダ抵抗

Claims (1)

  1. 第1電源と前記第2電源間の第1電流経路に設けられ、前記第2電源の電位に一端の電位が固定され、他端を第1ノードに接続し、該第1ノードに負の温度依存性を有する第1基準電圧を発生する第1の基準電圧発生素子と、
    前記第1電源と前記第2電源間の第2電流経路に設けられ、前記第2電源の電位に一端の電位が固定され、前記第1の基準電圧発生素子より電流密度の低く、他端に負の温度依存性を有する第2基準電圧を発生する第2の基準電圧発生素子と、
    該第2の基準電圧発生素子の他端に一端を接続され、他端を前記第2電流経路に設けられた第2ノードに接続された第1の抵抗素子と、
    前記第1ノードに一方の入力端子、前記第2ノードに他方の入力端子を接続した第1差動増幅器、及び、前記第1電源に一端を接続し、他端を前記第1又は前記第2電流経路に設けられ、前記基準電圧を出力する出力ノードに接続し、ゲートを前記第1差動増幅器の出力端子に接続した第1電流制御トランジスタを有し、前記第1基準電圧と、前記第2ノードに生じる前記第2基準電圧と前記第1の抵抗素子に発生する電圧の和とを比較し、前記第1及び第2電流経路に一定の比で電流を供給し、前記第1及び第2基準電圧の差から正の温度依存性を有する第1の電流量を、前記第1の抵抗素子に流す第1の電流制御回路と、
    前記第1電源と前記第2電源間の第3電流経路において、前記第2電源の電位に一端の電位を固定した第2の抵抗素子と、
    前記第3電流経路において、前記第2の抵抗素子に直列接続されるように、前記第2の抵抗素子の他端と第3ノードの間に接続された第3の抵抗素子と、
    前記第1ノードを負入力端子に、前記第2の抵抗素子の他端を正入力端子に接続した第2差動増幅器と、
    前記第3ノードと前記第1電源間に接続され、ゲートに前記第2差動増幅器の出力を接続した第2電流制御トランジスタと、
    前記第3ノードと前記第1ノードの間に接続された第4の抵抗素子と、
    前記第3ノードと前記第2ノードの間に接続された第5の抵抗素子と、
    前記出力ノードと前記第1ノードの間に接続された第6の抵抗素子と、
    前記出力ノードと前記第2ノードの間に接続された第7の抵抗素子と
    を備え、前記負入力端子と、前記正入力端子の電位とが等しくなる様に、前記第2電流制御トランジスタを制御し、前記第2電流制御トランジスタから前記第5の抵抗素子を経由して、負の温度依存性を持った第2の電流量の電流を前記第2ノードに出力し、前記第7の抵抗素子に前記第1の電流量から前記第2の電流量を減じた電流量の電流を第3の電流量の電流として流し、前記第7の抵抗素子の両端子間に正の温度依存性を有する電圧を発生させ、該正の温度依存性を有する電圧と前記第2ノードの電圧とを加算して、基準電圧を発生し、前記出力ノードから前記基準電圧を出力することを特徴とする基準電圧発生回路。
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