JP4799029B2 - 金属を導入して変性させた少なくとも一の物質を含有する毛髪のパーマネントリシェイプ用組成物 - Google Patents
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Description
この欠点を補うために、通常の組成物で実施される第1の解決方法は、香料を添加して、悪臭を隠すことからなる。しかし、この解決法では悪臭が除去されないため、満足のいくものではない。
また、マンガンを使用する酸化又は固定組成物は、悪臭を中和するために伝統的に使用されている過酸化水素用の代わりになることが提案されている。しかし、残念なことに、連続したパーマネントウエーブ/着色施術が交互に続く場合、これらの組成物は色調取込みに乱れを生じせしめる。
種々の研究を実施したところ、本出願人は、驚くべきことに、金属の導入により変性させたゼオライトを含有する組成物を使用すると、連続するパーマネントウエーブ/着色工程中の色調取り込みに何ら乱れを生じさせることなく、悪臭が劇的に低減するという結果になり、また同時に、従来の組成物と比較して、いくつかの場合には、毛髪へのダメージを低下させると共に、強いカールを長時間保持できるようになることを見出した。
(i)次の式:
(H)m'X(R)n (I)
[上式中、XはP、S又はSO2を表し、m'は0又は1であり、nは1、2又は3であり、Rは、ヒドロキシ部分、ハロゲン部分、アミン部分、又はカルボキシ部分、((C1-C30)アルコキシ)カルボニル部分、アミド部分、((C1-C30)アルキル)アミノカルボニル部分、(C1-C30)アシル)アミノ部分、モノ又はジ((C1-C30)アルキル)アミノ部分、モノ又はジヒドロキシ((C1-C30)アルキル)アミノ部分から選択される置換基を有していてもよく、ヘテロ原子が挿入されていてもよい、直鎖状、分枝状、飽和又は不飽和の(C1-C20)炭化水素基である]
の少なくとも一の還元剤、又は塩基と組合せられたその任意の塩、及び
(i)一又は複数の金属イオンを捕捉可能な3次元の繰り返し格子又は錯体を形成し、塩、酸化物又は配位子との錯体として使用される遷移金属からなる群から選択される少なくとも一の酸化種の導入により変性された少なくとも一の有機、無機又はハイブリッド固形物質、
を含有せしめてなる、毛髪にパーマネントリシェイプを施すのための、非着色の水性還元組成物を提供することにある。
有利には、固形物質はゼオタイプであり、より好ましくは、固形物質はゼオライトである。
与えられたゼオタイプは、多数の置換元素を有していてもよい。
XM'2/nO.Al2O3.YSiO2.ZH2O (II)
[上式中、M'は置き換え可能なイオン、好ましくは一価又は二価の金属イオンであり、nはM'イオンの原子価であり、Xは金属酸化物であり、Yはシリカ分子の数を表し、Zは結晶化水分子の数を表す]
を有する天然又は合成のゼオライトである。
M'は、好ましくはNa、K、Ca、Mg又はBaを表す。
変性ゼオライトは、好ましくは合成ゼオライトである。
上述したような変性した物質、特にゼオライト類は、還元組成物の全重量に対して0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%の範囲の量で好ましくは存在する。
M(S)n (II)
[上式中、Mは、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Mo、Ru、Rh、Pd及びAgからなる群から選択される金属であり;Sは硫酸塩、スルホン酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩、塩化物、臭化物及び硝酸塩イオンから選択される無機アニオン;又は乳酸塩、クエン酸塩、酢酸塩イオンから選択される有機アニオンであり、nは1〜8である]
の塩として金属を導入することにより変性される。
また、ゼオライトは、次の式:
Mn'(O)n (III)
[上式中、Mは、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Mo、Ru、Rh、Pd及びAgからなる群から選択される金属であり;n'は1〜5であり、Oは酸素原子を表し、nは1〜8である]
の酸化物として金属を導入することにより変性される。
M(L)n (IV)
[上式中、Mは、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Mo、Ru、Rh、Pd及びAgからなる群から選択される金属であり;Lは、カルボキシラート基、第1級、第2級及び第3級アミン類、ヒドロキシル基を有する環状又は非環状で、飽和又は不飽和の化合物から選択される有機配位子、又はNH3、NOから選択される無機配位子であり、nは1〜10である]
で表されるものである。
有機配位子は、好ましくは1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ-7-セン、エチレンジアミン、ニトリロトリ酢酸、トリス(アミノエチル)アミン、トリス(アミノメチル)メタン、1,3,5-トリアミノシクロヘキサン、2,6-ジカルボキシルピリジン、ピリジン-2,6-ジカルボン酸、2,2',6',2''-テルピリジン、1,10-フェナントロリン、トリス(2-ピリジルメチル)アミン、トリス(2-ピリジルエチル)アミン、及びN-カルボキシメチル-N-(2-ピリジルメチル)グリシンからなる群から選択される。
本発明の還元組成物が一又は複数の界面活性剤を含有する場合、それは、一般的に還元組成物の全重量に対して、最大30重量%、好ましくは0.5〜10重量%である。
特に好ましいトリートメント剤としては、特に仏国特許第2598613号及び仏国特許第2470596号に記載されているものである。またトリートメント剤としては、揮発性又は非揮発性で直鎖状又は環状のシリコーン類及びそれらの混合物、ポリジメチルシロキサン類、第4級化ポリオルガノシロキサン類、例えば仏国特許出願第2535730号に記載されているもの、アルコキシカルボニルアルキル部分で変性したアミノアルキル部分を有するポリオルガノシロキサン類、例えば米国特許第4749732号に記載されているもの、ポリオルガノシロキサン類、例えばポリジメチルシロキサン-ポリオキシアルキルコポリマー、すなわちジメチコーンコポリオール、ステアロキシ末端基を有するポリジメチルシロキサン(ステアロキシ-ジメチコーン)、ポリジメチルシロキサンとジアルキルアンモニウムアセタートのコポリマー又はポリジメチルシロキサンとポリアルキルベタインのコポリマーで仏国特許第2197352号に記載されているもの、メルカプト又はメルカプトアルキル基で変性されたオルガノ-ポリシロキサン類、例えば仏国特許第1530369号及び欧州特許出願第295780号に記載されているもの、及びシラン類、例えばステアロキシトリメチルシランを使用してもよい。
さらに本発明の還元組成物は、膨張剤及び浸透剤、又は還元剤の効果を増加可能な薬剤、例えばSiO2/PDMS混合物(ポリジメチルシロキサン)、ジメチルイソソルビトール、尿素及びその誘導体、ピロリドン、N-アルキル-ピロリドン類、チアモルホリノン、アルキレングリコールもしくはジアルキレングリコールのアルキルエーテル、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル及びジエチレングリコールモノエチルエーテル、C3-C6アルカンジオール類、例えば1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール及び1,2-ブタンジオール、2-イミダゾリジノン及び他の化合物、例えば脂肪アルコール類、ラノリン誘導体、活性成分、例えばパントテン酸(panthothenic acid)、抜毛に抗するための薬剤、抗フケ剤、増粘剤、縣濁剤、金属イオン封鎖剤、乳白剤、染料、サンスクリーン剤、並びに香料及び防腐剤を含有していてもよい。
本発明の組成物は、特に水、又は水と一又は複数のC1-C6低級アルコール類、好ましくはエタノール、イソプロパノール又はt-ブタノールとからなる組合せを含有してよい。
また本発明の還元組成物は、好ましくは実質的に水性形態、すなわち増粘したもしくは増粘していないローション、増粘したもしくは増粘していないクリーム又はゲルである。
さらに、時間の間、滑らかな状態に毛髪を「くっつけ(stick)」、固定する、カルボキシビニルポリマー又はコポリマー等の、ある種の増粘剤を含有する液体又はゲルを使用してもよい。
本発明の変性ゼオライトは、金属イオンを含有する水溶液と該ゼオライトとを接触させることにより調製される。この接触により、水溶液のイオンとゼオライトの交換可能なイオンとの置き換えが生じる。この接触工程は、10〜70℃、好ましくは40℃〜60℃の範囲の温度で、10〜24時間実施され得る。水溶液のpHは5〜7に調節される。この調節により、ゼオライト表面における金属酸化物の沈殿が防止される。水溶液における金属イオンは、好ましくは金属塩として導入される。例えば、使用される銀イオンは、硝酸銀、硫酸銀、又は酢酸銀の形態であってよい。
本発明での実施に適した変性ゼオライトは、例えばゼオストップ(ZEOSTOP)Xの商品名で、ATO-CECA-DAFAから市販されているゼオライトである。
固形物質は、好ましくは3次元格子における不可欠の部分である、酸化種を含むゼオタイプである。酸化種は、特にTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Mo、Ru、Rh、Pd及びAgからなる群から選択される金属であってよい。
金属は、配位子との錯体であってよく、該錯体は次の式:
M(L)n (IV)
[上式中、Mは、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Mo、Ru、Rh、Pd及びAgからなる群から選択される金属であり;Lは、カルボキシラート基、第1級、第2級及び第3級アミン類、ヒドロキシル基を有する環状又は非環状で、飽和又は不飽和の化合物から選択される有機配位子、又はNH3、NOから選択される無機配位子であり、nは1〜10である]
で表されるものである。
有機配位子は、好ましくは1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ-7-セン、エチレンジアミン、ニトリロトリ酢酸、トリス(アミノエチル)アミン、トリス(アミノメチル)メタン、1,3,5-トリアミノシクロヘキサン、2,6-ジカルボキシルピリジン、ピリジン-2,6-ジカルボン酸、2,2',6',2''-テルピリジン、1,10-フェナントロリン、トリス(2-ピリジルメチル)アミン、トリス(2-ピリジルエチル)アミン、及びN-カルボキシメチル-N-(2-ピリジルメチル)グリシンから選択される。
特に米国特許出願第4480135号には、酸化ケイ素、酸化チタン、場合によってはアルカリ性の酸化物、窒素有機塩基及び水を含有する反応混合物からチタンシリカライト(titanium silicalite)(TS-1)を調節する方法が記載されている。
酸化ケイ素は、テトラアルキルオルトシリカート、コロイド状のシリカート、又はアルカリ金属、例えばNa又はKのシリカートから誘導され得る。
酸化チタンは、例えばTiCl4又はTiOCl2 Ti(アルコキシ)4、好ましくはTi(OC2H5)4等の加水分解可能な化合物から得られる。有機塩基はテトラアルキルアンモニウム水酸化物、特にテトラプロピルアンモニウム水酸化物であってよい。
xTiO2(1-x)SiO2.0.04(RN+)2O
[上式中、xは0.0001〜0.04である]
窒素有機塩基を完全に除去するため、前駆物質の結晶を、1〜72時間、550℃の温度で、空気中で加熱する。結果得られるチタンシリカライトの組成は以下のようなものである:
xTiO2(1-x)SiO2
本発明の毛髪を永続的に再形成する方法は:
− 本発明の還元組成物を毛髪に適用し、ケラチンのジスルフィド結合を還元させる適用工程;
− 毛髪に酸化組成物を適用するか、又は毛髪を大気中の酸素と接触させることにより、前記ジスルフィド結合を再び形成させる酸化-固定工程;
を含む。
変性した物質は、好ましくは、それの使用準備が整っている場合に、還元組成物に導入される。
− 配位子との錯体、酸化物、塩として使用される遷移金属からなる群から選択される、少なくとも一の酸化種の導入により変性されており、また一又は複数の金属イオン又は錯体を捕捉可能な3次元の繰り返し格子を形成する、少なくとも一の有機、無機又はハイブリッド固形物質を化粧品的に許容可能な媒体に含有せしめてなる水性組成物を、毛髪に適用する適用工程;
− 次の式:
(H)m'X(R)n (I)
[上式中、XはP、S又はSO2を表し、m'は0又は1であり、nは1、2又は3であり、Rは、ヒドロキシ部分、ハロゲン部分、アミン部分、又はカルボキシ部分、((C1-C30)アルコキシ)カルボニル部分、アミド部分、((C1-C30)アルキル)アミノカルボニル部分、(C1-C30)アシル)アミノ部分、モノ又はジ((C1-C30)アルキル)アミノ部分、モノ又はジヒドロキシ((C1-C30)アルキル)アミノ部分から選択される置換基を有していてもよく、ヘテロ原子が挿入されていてもよい、直鎖状、分枝状、飽和又は不飽和の(C1-C20)炭化水素基である]
の少なくとも一の還元剤、又は塩基と組合せられたその任意の塩を化粧品的に許容可能な媒体に含有させ、ケラチンのジスルフィド結合を還元させる、水性還元組成物を毛髪に適用する適用工程;
− 毛髪に酸化組成物を適用するか、又は毛髪を大気中の酸素と接触させることにより、再度、前記ジスルフィド結合を形成させる酸化-固定工程;
を含む、毛髪のパーマネントリシェイプ方法に関する。
パーマネントウエーブするために、好ましくはローラーが使用され、毛髪をセットするための手段の前後に還元組成物を適用し、還元組成物の後に、中間の又は連続したすすぎ工程を行うか又は行わないで、もしくは中間組成物を適用するか又はしないで、酸化-固定組成物を適用する。
本発明の還元組成物を、好ましくは2〜30mmの直径を有するローラーが予め巻かれた湿った毛髪に適用する。また該組成物を、毛髪を巻き付けプロセスの進行中に適用してもよい。続いて還元組成物を、一般的に5〜60分、好ましくは15〜45分の時間、作用させて放置し、ついで毛髪を十分にすすぐ。ついで、ケラチンのジスルフィド結合を再形成可能な酸化組成物を2〜10分の適用時間、巻かれた毛髪に適用する。ローラーを取り除いた後、毛髪を十分にすすぐ。
また、加熱手段及び毛髪のセット手段の双方に、60〜250℃、好ましくは120〜220℃の温度で加熱用アイロンを使用してよく、該加熱用アイロンは、還元組成物の適用工程と固定工程の間で使用される。
酸化組成物のpHは、一般的に2〜10である。
先に説明したように、酸化組成物は、即座に、又は遅らせて適用されてもよい。
本発明の方法の特定の実施態様において、毛髪のスムージングは、60〜250℃、好ましくは120〜220℃の温度で、加熱用アイロンを用い、一部又は全てでなされてもよい。
一般的に、酸化組成物は、過酸化水素、アルカリ性臭素酸塩、過酸塩、ポリチオナート、及びアルカリ性臭素酸塩と過酸塩の混合物からなる群から選択される、少なくとも一の酸化剤を含有する。
本発明は、本発明の組成物の好ましい実施態様を表す以下の非限定的具体例を参照にすることにより、より理解されるであろう。
「コントロール」として、本発明の毛髪にパーマネントリシェイプを施すための還元組成物は、次の化合物を一緒に混合することにより調製される:
A1:
− チオグリコール酸: 9g
− 20%のアンモニア: pH9にする量
− 脱塩水 全体を100gにする量
本発明の毛髪にパーマネントリシェイプを施すための還元組成物は、次の化合物を一緒に混合することにより調製される:
A2:
− チオグリコール酸: 9g
− ゼオストップX(1): 5g
− 20%のアンモニア: pH9にする量
− 脱塩水 全体を100gにする量
(1)Cu、ZN及びAgを含有し、CECAから市販されているゼオストップXゼオライト
B
− 過酸化水素 8容量
− クエン酸 pH3にする量
− 脱塩水 全体を100gにする量
組成物をすすぎ、ローラーを取り除き、毛髪のカール度合いを評価する。
組成物A1、ついで組成物Bで処理された毛髪は、組成物A2、ついで組成物Bで処理された毛髪よりも悪臭が強いが、カール度合いの結果は同程度であることが示された。
Claims (30)
- 化粧品的に許容可能な媒体に:
(i)次の式:
(H)m'X(R)n (I)
[上式中、XはS又はSO2を表し、Hは水素原子であり、m'は0又は1であり、nは1、2又は3であり、Rは、ヒドロキシ部分、ハロゲン部分、アミン部分、又はカルボキシ部分、((C1-C30)アルコキシ)カルボニル部分、アミド部分、((C1-C30)アルキル)アミノカルボニル部分、(C1-C30)アシル)アミノ部分、モノ又はジ((C1-C30)アルキル)アミノ部分、モノ又はジヒドロキシ((C1-C30)アルキル)アミノ部分から選択される置換基を有していてもよく、ヘテロ原子が挿入されていてもよい、直鎖状、分枝状、飽和又は不飽和の(C1-C20)炭化水素基である]
の少なくとも一の還元剤、又は塩基と組合せられたその任意の塩と、
(ii)酸化種としての遷移金属であるCu、Ag及びZnにより変性された少なくとも一のゼオライト、
を含有せしめてなる、毛髪にパーマネントリシェイプを施すための、非着色性水性還元組成物。 - ゼオライトが合成ゼオライトであることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
- ゼオライトが、一般式:
XM'2/nO.Al2O3.YSiO2.ZH2O (II)
[上式中、M'は置き換え可能なイオン、nはM'イオンの原子価、Xは金属酸化物であり、Yはシリカ分子の数を表し、Zは結晶化水分子の数を表す]
を有する合成ゼオライトであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。 - M'が一価又は二価の金属イオンであることを特徴とする、請求項3に記載の組成物。
- ゼオライトが、A、K、L、P-L、O、T、X、Y及びΩ-タイプのゼオライト類、エリオナイト、菱沸石、クライノプティロライト、方沸石、モルデン沸石、方ソーダ石、シリカを高含有量で含むゼオライト類から選択されることを特徴とする、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
- M'がNa、K、Ca、Mg又はBaを表すことを特徴とする、請求項2ないし5のいずれか1項に記載の組成物。
- ゼオライトが、次の式:
M(S)n (II)
[上式中、Mは、Cu、Zn及びAgからなる群から選択される金属であり;Sは硫酸塩、スルホン酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩、塩化物、臭化物及び硝酸塩イオンから選択される無機アニオン;又は乳酸塩、クエン酸塩及び酢酸塩イオンから選択される有機アニオンであり、nは1〜8である]
の塩として金属を導入することにより変性されていることを特徴とする、請求項2ないし6のいずれか1項に記載の組成物。 - ゼオライトが、次の式:
Mn'(O)n (III)
[上式中、Mは、Cu、Zn及びAgからなる群から選択される金属であり;n'は1〜5であり、Oは酸素原子を表し、nは1〜8である]
の酸化物として金属を導入することにより変性されていることを特徴とする、請求項2ないし6のいずれか1項に記載の組成物。 - ゼオライトが、配位子との錯体として金属を導入することにより変性され、該錯体が次の式:
M(L)n (IV)
[上式中、Mは、Cu、Zn及びAgからなる群から選択される金属であり;Lは、カルボキシラート基、第1級、第2級及び第3級アミン、ヒドロキシル基を有する環状又は非環状で、飽和又は不飽和の化合物から選択される有機配位子、又はNH3、NOから選択される無機配位子であり、nは1〜10である]
で表されることを特徴とする、請求項2ないし6のいずれか1項に記載の組成物。 - 有機配位子が、1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ-7-セン、エチレンジアミン、ニトリロトリ酢酸、トリス(アミノエチル)アミン、トリス(アミノメチル)メタン、1,3,5-トリアミノシクロヘキサン、2,6-ジカルボキシルピリジン、ピリジン-2,6-ジカルボン酸、2,2',6',2''-テルピリジン、1,10-フェナントロリン、トリス(2-ピリジルメチル)アミン、トリス(2-ピリジルエチル)アミン、及びN-カルボキシメチル-N-(2-ピリジルメチル)グリシンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項9に記載の組成物。
- 変性ゼオライトが、組成物の全重量に対して0.1〜10重量%の範囲の量で存在していることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
- 変性ゼオライトが、組成物の全重量に対して1〜5重量%の範囲の量で存在していることを特徴とする、請求項11に記載の組成物。
- 還元剤が、チオグリコール酸、チオ乳酸、グリセロールモノチオグリコラート、システアミン、N-アセチル-システアミン、N-プロピオニル-システアミン、システイン、N-アセチル-システイン、チオリンゴ酸、パンテテイン、2,3-ジメルカプトコハク酸、N-(メルカプトアルキル)-ω-ヒドロキシアルキルアミド類、N-モノ-又はN,N-ジアルキルメルカプト-4-ブチルアミド類、アミノメルカプト-アルキルアミド類、N-(メルカプトアルキル)スクシンアミド酸誘導体、及びN-(メルカプトアルキル)スクシンイミド誘導体、アルキルアミノメルカプトアルキルアミド類、(2-ヒドロキシ-1-メチル)エチルチオグリコラートと2-ヒドロキシプロピルチオグリコナートの共沸混合物、メルカプトアルキルアミノアミド類、N-メルカプト-アルキルアルカンジアミド類、並びにホルムアミジンスルフィン酸誘導体、及びそれらの塩からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の組成物。
- アルキルスルファート類、アルキルベンゼンスルファート類、アルキルエーテルスルファート類、アルキルスルホナート類、第4級アンモニウム塩、アルキルベタイン類、オキシエチレンアルキルフェノール類、脂肪酸アルカノールアミド類、オキシエチレン脂肪酸エステル及びヒドロキシプロピルエーテルからなる群から選択される、少なくとも一の界面活性剤を含有していることを特徴とする、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の組成物。
- 界面活性剤が、組成物の全重量に対して、最大30重量%であることを特徴とする、請求項14に記載の組成物。
- 界面活性剤が、組成物の全重量に対して、0.5〜10重量%であることを特徴とする、請求項15に記載の組成物。
- 水、又は水と一又は複数のC1-C6低級アルコール類との混合物を含有していることを特徴とする、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物。
- C1-C6低級アルコール類がエタノール、イソプロパノール又はt-ブタノールから選択されることを特徴とする、請求項17に記載の組成物。
- 実質的に水性形態、であることを特徴とする、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の組成物。
- 実質的に増粘したもしくは増粘していないローション、増粘したもしくは増粘していないクリーム、又はゲルであることを特徴とする、請求項19に記載の組成物。
- − 請求項1ないし18のいずれか1項に記載の還元組成物を毛髪に適用し、ケラチンのジスルフィド結合を還元する適用工程;
− 毛髪に酸化組成物を適用するか、又は毛髪を大気中の酸素と接触させることにより、前記ジスルフィド結合を再び形成させる酸化-固定工程;
を含む、毛髪のパーマネントリシェイプ方法。 - 還元組成物中に、それが使用される際に変性ゼオライトを導入することを特徴とする、請求項21に記載の方法。
- − 酸化種として遷移金属であるCu、Ag及びZnにより変性された少なくとも一のゼオライトを化粧品的に許容可能な媒体に含有せしめてなる水性組成物を毛髪に適用する適用工程;
− 次の式:
(H)m'X(R)n (I)
[上式中、XはS又はSO2を表し、Hは水素原子であり、m'は0又は1であり、nは1、2又は3であり、Rは、ヒドロキシ部分、ハロゲン部分、アミン部分、又はカルボキシ部分、((C1-C30)アルコキシ)カルボニル部分、アミド部分、((C1-C30)アルキル)アミノカルボニル部分、(C1-C30)アシル)アミノ部分、モノ又はジ((C1-C30)アルキル)アミノ部分、モノ又はジヒドロキシ((C1-C30)アルキル)アミノ部分から選択される置換基を有していてもよく、ヘテロ原子が挿入されていてもよい、直鎖状、分枝状、飽和又は不飽和の(C1-C20)炭化水素基である]
の少なくとも一の還元剤、又は塩基と組合せられたその任意の塩を化粧品的に許容可能な媒体に含有させた水性還元組成物を、ケラチンのジスルフィド結合を還元させるために毛髪に適用する適用工程;
− 毛髪に酸化組成物を適用するか、又は毛髪を大気中の酸素と接触させることにより、前記ジスルフィド結合を再び形成させる酸化-固定工程;
を含む、毛髪のパーマネントリシェイプ方法。 - 還元組成物を、5〜60分、放置しておくことを特徴とする、請求項21ないし23のいずれか1項に記載の方法。
- 還元組成物を、15〜45分、放置しておくことを特徴とする、請求項24に記載の方法。
- 酸化組成物が、過酸化水素、アルカリ性臭素酸塩、過酸塩、ポリチオナート類、及びアルカリ性臭素酸塩と過酸塩の混合物からなる群から選択される、少なくとも一の酸化剤を含有していることを特徴とする、請求項21ないし25のいずれか1項に記載の方法。
- 還元組成物を毛髪に適用する適用工程と固定工程との間に、60〜250℃の温度で加熱用アイロンを用いる毛髪加熱工程を含むことを特徴とする、請求項21ないし26のいずれか1項に記載の方法。
- 還元組成物を毛髪に適用する適用工程と固定工程との間に、120〜220℃の温度で加熱用アイロンを用いる毛髪加熱工程を含むことを特徴とする、請求項27に記載の方法。
- 第1の区画部に請求項1ないし20のいずれか1項に記載の還元組成物を収容し、第2の区画部に酸化組成物を収容している、毛髪にパーマネントリシェイプを施すためのキット。
- 請求項1ないし20のいずれか1項に記載の還元組成物における、塩、酸化物又は配位子との錯体として使用される酸化種としての遷移金属であるCu、Ag及びZnの導入により変性された少なくとも一のゼオライトの、毛髪のパーマネントリシェイプ方法に固有の悪臭の問題を低減するための使用。
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