JP4798023B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ付き過給機を有する内燃機関に対して制御を行う内燃機関の制御装置に関する。
従来から、モータアシスト機能付きの過給機(MAT(Motor Assist Turbo))を有する内燃機関が提案されている。例えば、特許文献1には、バッテリの充電状態が所定値以下となった場合に、モータによるアシストを停止する技術が記載されている。その他にも、本発明に関連のある技術が、特許文献2及び3に記載されている。
特開平6−280589号公報 WO2006/059735号公報 特許3203869号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載された技術では、モータによるアシストを停止する際にトルク変動が生じてしまう場合があった。また、このようなトルク変動を抑制するために燃料噴射制御を実行すると、過渡的にエミッションが悪化(スモーク発生など)してしまう場合があった。特許文献2及び3に記載された技術においても、突然のモータのアシスト停止/発電停止に起因するドライバビリティやエミッションの悪化を、適切に抑制することが困難であった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、モータ付き過給機を有する内燃機関において、突然のモータのアシスト停止/発電停止を適切に抑制することが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、電動機/発電機として機能するモータ付き過給機を有する内燃機関に対して制御を行う内燃機関の制御装置は、前記内燃機関の所定の制御パラメータを取得する制御パラメータ取得手段と、前記所定の制御パラメータが前記モータの制御を制限する制限値に所定時間到達しないように、当該モータの制御量を決定する制御量決定手段と、前記制御量決定手段が決定した前記モータの制御量に基づいて、自動変速機における変速条件を変化させる変速条件変更手段と、を備え、前記変速条件変更手段は、前記モータの制御量を低下させる要求が発せられた場合、前記モータの制御量を低下させる前に、前記自動変速機における変速条件を変化させる。
上記の内燃機関の制御装置は、電動機/発電機として機能するモータ付き過給機を有する内燃機関に対して制御を行うために好適に利用される。具体的には、内燃機関の制御装置は、内燃機関の所定の制御パラメータを取得し、所定の制御パラメータがモータの制御を制限する制限値に所定時間到達しないように、モータの制御量を決定する。つまり、モータの発電/アシストの実行後間もなく、所定の制御パラメータがモータの制限値に到達しないように(言い換えると、所定の制御パラメータがモータの発電/アシストが停止等してしまうような値に到達しないように)、モータの制御量を決定する。これにより、モータのアシスト/発電が突然停止してしまうことを防止することができる。したがって、上記の内燃機関の制御装置によれば、トルク変動などのドライバビリティの悪化を防止することができると共に、エミッションの悪化を低減することができる。
また、変速条件変更手段は、制御量決定手段が決定したモータの制御量に基づいて、自動変速機における変速条件を変化させる。これにより、モータの制御量の変化に起因して、内燃機関の出力が変化してドライバビリティが悪化してしまうことを適切に抑制することができる。好適には、変速条件変更手段は、モータの制御量を低下させる要求が発せられた場合、モータの制御量を低下させる前に、自動変速機における変速条件を変化させる。これにより、モータの制御量を低下させる際に発生し得る、内燃機関の出力変化に起因するドライバビリティの悪化を効果的に抑制することが可能となる。
上記の内燃機関の制御装置の一態様では、前記所定の制御パラメータは、前記モータで発電された電力を充電すると共に前記モータを駆動させるための電力を放電するバッテリの充電状態、前記モータの温度、及び前記モータと前記バッテリとの電力の入出力を行うインバータの温度、のうちの少なくともいずれか1つ以上に相当する。
この態様では、制御量決定手段は、バッテリの充電状態、モータの温度、及びインバータの温度と、それぞれに対応するモータの制限値(つまり、バッテリの充電状態の制限値、モータの温度の制限値、及びインバータの温度の制限値)との関係に基づいて、モータの制御量を決定する。これにより、バッテリ、モータ、及びインバータの劣化を抑制することが可能となる。
好ましくは、前記制御量決定手段は、前記モータの制御量として、当該モータの発電量又はアシスト量を決定することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[全体構成]
まず、本実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用されたシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用された車両の構成を示す概略図である。なお、図1では、実線矢印がガスの流れを示し、破線矢印が信号の入出力を示している。
車両は、主に、エアクリーナ(AC)2と、吸気通路3と、ターボ過給機4と、インタークーラ(IC)5と、スロットルバルブ6と、モータ7と、エンジン(内燃機関)8と、トルクコンバータ11と、変速機12と、出力軸13と、排気通路18と、触媒21と、インバータ25と、バッテリ26と、スロットル開度センサ31と、回転数センサ32と、アクセル開度センサ33と、温度センサ34、35と、SOC(State Of Charge)センサ36と、ECU(Engine Control Unit)50と、を備える。
吸気通路3上には、外部から取得された空気(吸気)を浄化するエアクリーナ2が設けられている。また、吸気通路3中には、ターボ過給機4のコンプレッサ4aが配設されており、吸気はコンプレッサ4aの回転によって圧縮される(過給される)。ターボ過給機4は、所謂MAT(Motor Assist Turbo)として構成されており、その回転軸にはモータ7が直結されている。モータ7は、ターボ過給機4における回転をアシストする電動機として機能すると共に、ターボ過給機4における回転によって回生する発電機として機能する。また、モータ7は、インバータ25を介してバッテリ26に接続されている。インバータ25は、モータ7とバッテリ26との電力の入出力を行う直流交流変換機である。バッテリ26は、モータ7で発電された電力を充電する蓄電池として機能する共に、モータ7を駆動させるための電力を放電する電源として機能する。なお、モータ7は、ECU50から供給される制御信号によって、その動作が制御される。具体的には、モータ7におけるアシスト量や発電量などが制御される。
更に、吸気通路3中には、吸気を冷却するインタークーラ5と、エンジン8に供給する吸気量を調整するスロットルバルブ6が設けられている。スロットルバルブ6を通過した吸気は、エンジン8が有する複数の気筒(不図示)内に導入される。エンジン8は、供給された吸気と燃料とを混合した混合気を気筒内で燃焼することによって動力を発生する。エンジン8は、例えばガソリンエンジンやデーゼルエンジンなどによって構成される。エンジン8内における燃焼により発生した排気ガスは、排気通路18に排出される。なお、エンジン8は、ECU50から供給される制御信号によって、点火時期の制御や、燃料噴射量の制御や、燃料の噴射時期の制御などが行われる。
トルクコンバータ11は、エンジン8と変速機12との間に設けられる。トルクコンバータ11は、油などの作動流体を利用することにより、エンジン8から出力される回転トルクを断続的に変速機12へ伝達するクラッチとしての機能と、その回転トルクを増大させて変速機12へ伝達する機能とを有する。変速機12は、トルクコンバータ11と出力軸13との間に設けられ、自動変速機(オートマチックトランスミッション)として機能する。例えば、変速機12は、前進5段(第1速〜第5速)、後進1段の各変速段に対応する複数のギヤ(プラネタリギヤ)などを有する。変速機12は、ECU50から供給される制御信号に基づき、図示しない油圧制御装置を作動させることにより、低速段から高速段への変速操作(シフトアップ)、或いは高速段から低速段への変速操作(シフトダウン)を行う。
エンジン8より排出された排気ガスは、排気通路18に設けられたターボ過給機4のタービン4bを回転させる。このようなタービン4bの回転トルクが、過給機4内のコンプレッサ4aに伝達されて回転することによって、ターボ過給機4を通過する吸気が圧縮される(過給される)。また、排気通路18上には、排気ガスを浄化する機能を有する触媒21が設けられている。
スロットル開度センサ31は、スロットルバルブ6の開度(スロットル開度)を検出するセンサであり、回転数センサ32は、エンジン8の回転数(エンジン回転数)を検出するセンサであり、アクセル開度センサ33は、運転者によるアクセルペダルの操作に対応するアクセル開度を検出する。また、温度センサ34は、モータ7の温度を検出するセンサであり、温度センサ35は、インバータ25の温度を検出するセンサである。更に、SOCセンサ36は、バッテリ26の充電状態(以下、「SOC」と呼ぶ。)を検出することが可能に構成されたセンサである。これらのセンサが検出した検出値は、検出信号としてECU50に供給される。
ECU50は、図示しないCPU、ROM、RAM、及びA/D変換器などを含んで構成される。ECU50は、前述した各種センサから供給される出力に基づいて、車両内の制御を行う。本実施形態では、ECU50は、主に、ターボ過給機4に設けられたータ7に対する制御を行う。具体的には、ECU50は、突然のモータ7のアシスト停止/発電停止に起因するドライバビリティやエミッションの悪化を抑制するために、モータ7の発電及びアシストを制御する。
このように、ECU50は、本発明における内燃機関の制御装置として機能する。具体的には、ECU50は、制御パラメータ取得手段、制御量決定手段、及び変速条件変更手段として動作する。なお、ECU50は車両内の他の構成要素の制御も行うが、本実施形態と特に関係の無い部分については説明を省略する。
[制御方法]
次に、本実施形態において、ECU50が実行する制御方法について具体的に説明する。
ECU50は、主に、ターボ過給機4に設けられたモータ7による発電/アシストを制御する。本実施形態では、ECU50は、車両における所定の制御パラメータがモータ7の制御を制限する制限値に所定時間到達しないようにモータ7の制御量を決定し、決定された制御量に基づいてモータ7による発電/アシストを制御する。つまり、モータ7の発電/アシストの実行後間もなく、所定の制御パラメータがモータ7の制限値に到達しないように(言い換えると、所定の制御パラメータがモータ7の発電/アシストが停止してしまうような値に到達しないように)、モータ7の制御量を決定する。このようにモータ7の制御量を決定するのは、モータ7のアシスト/発電が突然停止してしまうことを抑制するためである。
具体的には、ECU50は、所定の制御パラメータとして、バッテリ26のSOC、モータ7の温度(以下、「モータ温度」と呼ぶ。)、及びインバータ25の温度(以下、「インバータ温度」と呼ぶ。)のいずれか1つ以上を取得し、これらに基づいてモータ7の制御量を決定する。詳しくは、ECU50は、現在のSOC、モータ温度、及びインバータ温度と、それぞれに対応するモータ7の制限値(つまり、SOCの制限値、モータ温度の制限値、及びインバータ温度の制限値)との関係に基づいて、モータ7の制御量を決定する。また、ECU50は、モータ7の制御量として、モータ7の発電量又はアシスト量を決定する。一例としては、ECU50は、SOCがSOCにおける制限値に所定時間到達しないように(つまりSOCが制限値以上/以下とならないように)、モータ7の発電量/アシスト量を決定する。
以上説明した制御を行うことにより、モータ7のアシスト/発電が突然停止してしまうことを抑制することができる。これにより、トルク変動などのドライバビリティの悪化を防止することができると共に、エミッションの悪化を低減することができる。また、SOC、モータ温度、及びインバータ温度に基づいてモータ7の制御量を決定するため、バッテリ26、モータ7、及びインバータ25の劣化を抑制することが可能となる。
更に、本実施形態では、ECU50は、このように決定されたモータ7の発電量又はアシスト量に基づいて、変速機12における変速条件(変速パターン)を変更する。こうする理由は、以下の通りである。エンジン出力は、モータ7の発電量やアシスト量に応じて変化する傾向にある。そのため、本実施形態では、このようなエンジン出力の変化に起因するドライバビリティの悪化を抑制するために、モータ7の発電量又はアシスト量に応じて変速機12における変速条件を変更する。
次に、図2を参照して、上記した制御において実行される処理を具体的に説明する。図2は、本実施形態に係るモータ7の制御処理を示すフローチャートである。この処理は、ECU50によって繰り返し実行される。なお、ここでは、モータ7による発電を行う場合に実行される処理について説明する。
まず、ステップS101では、ECU50は、入力信号処理を行う。具体的には、ECU50は、前述した各種センサ(スロットル開度センサ31、回転数センサ32、アクセル開度センサ33、温度センサ34、35、及びSOCセンサ36など)から供給される検出信号を処理する。ステップS101で処理された信号は、以降の処理で用いられる。以上の処理が終了すると、処理はステップS102に進む。
ステップS102では、ECU50は、ターボ過給機4に設けられたモータ7における発電の開始条件又は発電の継続条件(以下、「ターボ発電開始/継続条件」と呼ぶ。)が成立しているか否かを判定する。例えば、ECU50は、アクセル開度やエンジン負荷などに基づいて、ターボ発電開始/継続条件が成立しているか否かを判定する。ターボ発電開始/継続条件が成立している場合(ステップS102;Yes)、処理はステップS103に進み、ターボ発電開始/継続条件が成立していない場合(ステップS102;No)、処理は当該フローを抜ける。
ステップS103では、ECU50は、モータ7における基本発電量(以下、「ベースターボ発電量」と呼ぶ。)を決定する。具体的には、ECU50は、アクセル開度や、エンジン回転数や、エンジン負荷などに基づいて、ベースターボ発電量を決定する。例えば、ECU50は、メモリに記憶されたマップなどを参照して、ベースターボ発電量を決定する。そして、処理はステップS104に進む。
ステップS104では、ECU50は、バッテリ26のSOC、モータ温度、及びインバータ温度に基づいて、上記したベースターボ発電量を補正するための補正量(以下、「ターボ発電量補正量」と呼ぶ。)を算出する。具体的には、ECU50は、現在におけるバッテリ26のSOC、モータ温度、及びインバータ温度と、SOCの制限値、モータ温度の制限値、及びインバータ温度の制限値との関係に基づいて、ターボ発電量補正量を決定する。詳しくは、ECU50は、SOCの制限値と現在のSOCとの差(以下、「SOC余裕代」と呼ぶ。)、モータ温度の制限値と現在のモータ温度との差(以下、「モータ温度余裕代」と呼ぶ。)、インバータ温度の制限値と現在のインバータ温度との差(以下、「インバータ温度余裕代」と呼ぶ。)を求め、これらの余裕代に基づいてターボ発電量補正量を決定する。例えば、ECU50は、メモリに記憶されたマップなどを参照して、ターボ発電量補正量を決定する。このようにSOC、モータ温度、及びインバータ温度に基づいてターボ発電量補正量を決定することにより、モータ7のアシスト/発電が突然停止してしまうことを抑制することができると共に、バッテリ26、モータ7、及びインバータ25の劣化を抑制することが可能となる。
図3は、ターボ発電量補正量を決定するためのマップの一例を示す。図3は、横軸にSOC余裕代、モータ温度余裕代、及びインバータ温度余裕代のいずれか1つ以上を示し、縦軸にターボ発電量補正量を示す。図3より、それぞれの余裕代が小さいほど大きな値を有するターボ発電量補正量が決定され、余裕代が大きいほど小さな値を有するターボ発電量補正量が決定される。つまり、所定の制御パラメータとその制限値との差が小さいほど、大きな値を有するターボ発電量補正量が決定され、所定の制御パラメータとその制限値との差が大きいほど、小さな値を有するターボ発電量補正量が決定される。
ここで、ターボ発電量の補正は、ベースターボ発電量からターボ発電量補正量を減算することによって行われる。したがって、余裕代が小さい場合には、大きな値を有するターボ発電量補正量が決定されるため、補正後のターボ発電量はベースターボ発電量よりも比較的小さくなる。これに対して、余裕代が大きい場合には、小さな値を有するターボ発電量補正量が決定されるため、補正後のターボ発電量はベースターボ発電量に近い量となる。なお、ターボ発電量補正量を決定するマップは、SOC余裕代、モータ温度余裕代、インバータ温度余裕代ごとに規定されたものを用いることができる。よって、ターボ発電量補正量は、SOC余裕代、モータ温度余裕代、及びインバータ温度余裕代のそれぞれを別個に考慮して決定することができる。
図2に戻って、ステップS104以降の処理を説明する。上記のようにしてターボ発電量補正量が決定されると、処理はステップS105に進む。ステップS105では、ECU50は、ステップS104で算出されたターボ発電量補正量に基づいて、ターボ発電量に対する補正を開始する。つまり、ECU50は、ベースターボ発電量からターボ発電量補正量を減算することによって、ターボ発電量を補正する。そして、処理はステップS106に進む。
ステップS106では、ECU50は、ステップS104で算出されたターボ発電量補正量に基づいて、変速機12における変速条件を規定する変速線の補正を行う。具体的には、ECU50は、モータ7を使用する際に用いる変速線(以下、「モータ使用時変速線」と呼ぶ。)を補正する処理を行う。より詳しくは、ECU50は、モータ使用時変速線を補正するためのシフトダウン補正量を算出する。例えば、ECU50は、メモリに記憶されたマップなどを参照して、シフトダウン補正量を決定する。
図4は、ダウンシフト用の変速パターンの一例を示す。図4は、横軸に車速を示し、縦軸にスロットル開度を示しており、2次元座標上に変速段の異なる領域を仕切る変速線を表している。具体的には、実線はモータ7を使用する際に用いるモータ使用時変速線を示し、破線はモータ7を使用しない際に用いる変速線(以下、「通常時変速線」と呼ぶ。)を示す。基本的には、モータ7を使用する際には、実線で示すモータ使用時変速線が用いられる。図4に示すように、モータ使用時変速線を用いた場合、通常時変速線を用いた場合よりも、変速機12は早めにシフトダウンを行うこととなる。このようにモータ7の使用時/未使用時で、使用する変速線を変更するのは、モータ7が発電しているか否かによってエンジン出力が変化する傾向にあるからである。つまり、このようなエンジン出力の変化を抑制するために、使用する変速線を変更する。
ここで、モータ使用時変速線の補正は、シフトダウン補正量に応じて、モータ使用時変速線を通常時変速線に近付けることによって行われる。つまり、シフトダウン補正量が大きいほど、補正後のモータ使用時変速線は通常時変速線に近付く。なお、図4において実線で示したモータ使用時変速線は、シフトダウン補正量が0である場合の変速線(つまり補正を行う前の変速線)に対応する。
図5は、シフトダウン補正量を決定するためのマップの一例を示す。図5は、横軸にターボ発電量補正量(ステップS104で決定された補正量)を示し、縦軸にシフトダウン補正量を示す。図5より、ターボ発電量補正量が小さいほど小さな値を有するシフトダウン補正量が決定され、ターボ発電量補正量が大きいほど大きな値を有するシフトダウン補正量が決定される。前述したように、モータ使用時変速線の補正は、シフトダウン補正量に応じてモータ使用時変速線を通常時変速線に近付けることによって行われる。したがって、ターボ発電量補正量が小さければ小さな値を有するシフトダウン補正量が決定されるので、これを用いてモータ使用時変速線を補正した場合、モータ使用時変速線はほとんど補正されないため、通常時変速線からある程度離れた場所に位置する変速線が得られることとなる。これに対して、ターボ発電量補正量が大きければ大きな値を有するシフトダウン補正量が決定されるので、これを用いてモータ使用時変速線を補正した場合、モータ使用時変速線は大きく補正されるため、通常時変速線に近い場所に位置する変速線が得られることとなる。
図2に戻って、ステップS106以降の処理を説明する。上記のようにしてシフトダウン補正量が決定されると、処理はステップS107に進む。ステップS107では、ステップS106で決定されたシフトダウン補正量に基づいて、変速機12における変速線を切り替える処理を行う。具体的には、ECU50は、通常時変速線から、シフトダウン補正量に基づいてモータ使用時変速線を補正した変速線に切り替える処理を実行する。このようにして変速機12における変速線を切り替えることにより、モータ7の発電量に対応するエンジン出力に最適な変速線を用いることができる。よって、ドライバビリティの悪化などを適切に抑制することができる。以上の処理が終了すると、処理はステップS108に進む。
ステップS108では、ECU50は、ステップS105で補正されたターボ発電量に基づいて、モータ7の発電を開始/継続する。そして、処理はステップS109に進む。
ステップS109では、ECU50は、モータ7における発電の停止条件(以下、「ターボ発電停止条件」と呼ぶ。)が成立しているか否かを判定する。例えば、ECU50は、アクセル開度やエンジン負荷などに基づいて、ターボ発電停止条件が成立しているか否かを判定する。ターボ発電停止条件が成立している場合(ステップS109;Yes)、処理はステップS110に進み、ターボ発電停止条件が成立していない場合(ステップS109;No)、処理は当該フローを抜ける。
ステップS110では、ECU50は、変速機12における変速線を切り替える処理を行う。具体的には、ECU50は、ステップS107で切り替えられた変速線から、元の通常時変速線に戻す処理を実行する。そして、処理はステップS111に進む。ステップS111では、ECU50は、ターボ過給機4に設けられたモータ7における発電を停止させる処理を実行する。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
上記のようにして、ステップS110及びステップS111において、モータ7における発電を停止する前に変速線を切り替える処理を行うことにより、発電の停止時に発生し得る、エンジン出力の変化に起因するドライバビリティの悪化を効果的に抑制することが可能となる。なお、モータ7における発電を停止する前に変速線を切り替える処理を行うことに限定はされず、ECU50は、モータ7の制御量を低下させる要求が発せられた場合にも、モータ7の制御量を低下させる前に、変速機12における変速線を切り替える処理を行うことができる。
以上説明した処理によれば、モータ7の発電が突然停止してしまうことを抑制することができ、トルク変動などのドライバビリティの悪化を防止することができると共に、エミッションの悪化を低減することができる。また、SOC、モータ温度、及びインバータ温度に基づいてモータ7の発電量を決定するため、バッテリ26、モータ7、及びインバータ25の劣化を抑制することが可能となる。
なお、図2ではモータ7による発電を行う場合に実行される処理を示したが、モータ7によるアシストを行う場合にも同様の処理を実行することができる。具体的には、ECU50は、現在のSOC、モータ温度、及びインバータ温度と、それぞれに対応するモータ7の制限値との関係に基づいて、モータ7のアシスト量を決定する。つまり、ECU50は、SOC余裕代、モータ温度余裕代、及びインバータ温度余裕代に基づいて、モータ7における基本アシスト量(ベースターボアシスト量)を補正するための補正量(ターボアシスト量補正量)を決定し、ターボアシスト量補正量によって補正されたアシスト量に基づいてモータ7のアシストを制御することができる。
これにより、モータ7によるアシストが突然停止してしまうことを抑制することができ、トルク変動などのドライバビリティの悪化を防止することができると共に、エミッションの悪化を低減することができる。また、モータ7によるアシスト時において、バッテリ26、モータ7、及びインバータ25の劣化を抑制することが可能となる。更に、ECU50は、上記したターボアシスト量補正量に基づいて、変速機12における変速条件(変速線)を変更することができる。これにより、モータ7のアシスト量に対応するエンジン出力に最適な変速線を用いることができ、ドライバビリティの悪化などを適切に抑制することができる。
[変形例]
上記では、SOC、モータ温度、及びインバータ温度に基づいてモータ7の制御量を決定する実施形態を示したが、これに限定はされない。他の例では、ECU50は、SOC、モータ温度、及びインバータ温度だけでなく、検出された各種フェールに基づいて、モータ7の制御量を決定することができる。例えば、(i)冷却水、潤滑油、ステータ、インバータ等の温度上昇、(ii)冷却水、潤滑油の圧力異常、(iii)電源電圧(バッテリ26の電圧など)の異常、(iv)断線、(v)ターボ過給機4の作動不良(回転異常など)や過給圧の制御異常(可変ノズルの動作不良など)に基づいて、モータ7の制御量を決定することができる。また、ECU50は、これらの各種フェールに基づいて、変速機12における変速条件を変更することができる。以上の制御を行うことにより、モータ7の劣化などを効果的に抑制することが可能となる。
本実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用された車両の構成を示す概略図である。 本実施形態に係るモータの制御処理を示すフローチャートである。 ターボ発電量補正量を決定するためのマップの一例を示す。 ダウンシフト用の変速パターンの一例を示す。 シフトダウン補正量を決定するためのマップの一例を示す。
符号の説明
3 吸気通路
4 ターボ過給機
6 スロットルバルブ
7 モータ
8 エンジン(内燃機関)
12 変速機
18 排気通路
25 インバータ
26 バッテリ
34、35 温度センサ
36 SOCセンサ
50 ECU

Claims (3)

  1. 電動機/発電機として機能するモータ付き過給機を有する内燃機関に対して制御を行う内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関の所定の制御パラメータを取得する制御パラメータ取得手段と、
    前記所定の制御パラメータが前記モータの制御を制限する制限値に所定時間到達しないように、当該モータの制御量を決定する制御量決定手段と、
    前記制御量決定手段が決定した前記モータの制御量に基づいて、自動変速機における変速条件を変化させる変速条件変更手段と、を備え
    前記変速条件変更手段は、前記モータの制御量を低下させる要求が発せられた場合、前記モータの制御量を低下させる前に、前記自動変速機における変速条件を変化させることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記所定の制御パラメータは、前記モータで発電された電力を充電すると共に前記モータを駆動させるための電力を放電するバッテリの充電状態、前記モータの温度、及び前記モータと前記バッテリとの電力の入出力を行うインバータの温度、のうちの少なくともいずれか1つ以上に相当することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記制御量決定手段は、前記モータの制御量として、当該モータの発電量又はアシスト量を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
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