JP2007071045A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
内燃機関の制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007071045A JP2007071045A JP2005256151A JP2005256151A JP2007071045A JP 2007071045 A JP2007071045 A JP 2007071045A JP 2005256151 A JP2005256151 A JP 2005256151A JP 2005256151 A JP2005256151 A JP 2005256151A JP 2007071045 A JP2007071045 A JP 2007071045A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- internal combustion
- combustion engine
- driving force
- combustion state
- combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/30—Controlling fuel injection
- F02D41/3011—Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion
- F02D41/3017—Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion characterised by the mode(s) being used
- F02D41/3035—Controlling fuel injection according to or using specific or several modes of combustion characterised by the mode(s) being used a mode being the premixed charge compression-ignition mode
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D35/00—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for
- F02D35/02—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions
- F02D35/027—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions using knock sensors
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/0025—Controlling engines characterised by use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
- F02D41/0047—Controlling exhaust gas recirculation [EGR]
- F02D41/005—Controlling exhaust gas recirculation [EGR] according to engine operating conditions
- F02D41/0052—Feedback control of engine parameters, e.g. for control of air/fuel ratio or intake air amount
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/14—Introducing closed-loop corrections
- F02D41/1438—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
- F02D41/1444—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases
- F02D41/146—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an NOx content or concentration
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/0025—Controlling engines characterised by use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
- F02D41/0047—Controlling exhaust gas recirculation [EGR]
- F02D41/005—Controlling exhaust gas recirculation [EGR] according to engine operating conditions
- F02D41/0057—Specific combustion modes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/04—Introducing corrections for particular operating conditions
- F02D41/06—Introducing corrections for particular operating conditions for engine starting or warming up
- F02D41/062—Introducing corrections for particular operating conditions for engine starting or warming up for starting
- F02D41/064—Introducing corrections for particular operating conditions for engine starting or warming up for starting at cold start
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Hybrid Electric Vehicles (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【課題】予混合圧縮着火燃焼を行う内燃機関における過早着火を防止する。
【解決手段】予混合圧縮着火燃焼を行う内燃機関において、燃焼状態検出手段としてのNOxセンサの出力が所定値Csminを上回っているときは(S4)、NOxセンサが十分に機能している(検出精度が高い)と判断し、該NOxセンサの出力(検出結果)に基づいてEGR量を調整することにより燃焼状態を適正なものとする(S5〜S9)。一方、NOxセンサに出力が所定値Csmin以下であるときは、NOxセンサの出力(検出結果)にかかわらず燃焼室内の温度又は燃焼速度を低下させて過早着火を防止する(S10〜S18)。
【選択図】 図2
【解決手段】予混合圧縮着火燃焼を行う内燃機関において、燃焼状態検出手段としてのNOxセンサの出力が所定値Csminを上回っているときは(S4)、NOxセンサが十分に機能している(検出精度が高い)と判断し、該NOxセンサの出力(検出結果)に基づいてEGR量を調整することにより燃焼状態を適正なものとする(S5〜S9)。一方、NOxセンサに出力が所定値Csmin以下であるときは、NOxセンサの出力(検出結果)にかかわらず燃焼室内の温度又は燃焼速度を低下させて過早着火を防止する(S10〜S18)。
【選択図】 図2
Description
本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、予混合圧縮着火燃焼を行う内燃機関の制御装置に関する。
吸気行程又は圧縮行程に燃料を噴射して予混合気を形成し、圧縮により着火・燃焼させる、いわゆる予混合圧縮着火機関においては、燃料が比較的早期に噴射されるため、高負荷時などに予混合気の燃焼速度が過大になると、過早着火(圧縮行程の途中で混合気の爆発が始まってしまう現象)が生じ、振動やNOx排出量の増大してしまうおそれがある。
そのため、例えば特許文献1に記載の技術では、NOxセンサによりNOx濃度を検出し、この検出したNOx濃度に応じてEGR量を調整して適正なNOx濃度となるように制御することにより、予混合気の燃焼速度を適正な範囲内として過早着火を防止するようにしている。
そのため、例えば特許文献1に記載の技術では、NOxセンサによりNOx濃度を検出し、この検出したNOx濃度に応じてEGR量を調整して適正なNOx濃度となるように制御することにより、予混合気の燃焼速度を適正な範囲内として過早着火を防止するようにしている。
また、特許文献2に記載の技術では、燃料噴射弁から噴射させた燃料とEGR手段によって還流させた排気とによって予混合圧縮燃焼を行わせる構成において、燃焼室内の異常燃焼を検出するノッキングセンサの検出値に基づいて、燃料噴射弁及び/又はEGR手段に対する制御内容を補正することで、過早着火を抑制して適正な燃焼形態を得ようとしている。
特開2001−152853号公報
特開2004−116466号公報
しかし、前者において、NOxセンサは一般的に低温では正確なNOx濃度を検出できないため、低温における過早着火の防止という点で問題が残る。
また、後者において、ノッキングセンサも誤判定が起きやすい運転領域があるなどの問題があり、センサの状態、エンジンの運転状態/領域によっては過早着火の防止が十分に行えない可能性がある。
また、後者において、ノッキングセンサも誤判定が起きやすい運転領域があるなどの問題があり、センサの状態、エンジンの運転状態/領域によっては過早着火の防止が十分に行えない可能性がある。
そのため、上記従来の技術では、例えばNOxセンサ、ノッキングセンサがその機能を十分に発揮させることができない状況などにおいて、急加速などの過早着火が生じやすい運転状態となった場合に、過早着火が生じて、NOx排出量や騒音(振動)の増大を招いてしまうという問題がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであり、予混合圧縮着火燃焼を行う内燃機関における過早着火をより確実に防止することを目的とする。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであり、予混合圧縮着火燃焼を行う内燃機関における過早着火をより確実に防止することを目的とする。
このため、本発明は、予混合圧縮着火燃焼を行う内燃機関の制御装置であって、前記内燃機関の燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段と、前記燃焼状態を制御する燃焼状態制御手段と、を含んで構成され、前記燃焼状態制御手段は、前記燃焼状態検出手段の状態に応じて、前記燃焼状態検出手段の検出結果に基づいて前記燃焼状態を変化させる第1の燃焼状態制御と、前記燃焼状態検出手段の検出結果にかかわらず燃焼室内の温度又は燃焼速度を低下させるように燃焼状態を変化させる第2の燃焼状態制御と、を切り換えて実行することを特徴とする。
本発明によれば、燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段の状態に応じて燃焼状態制御を切り換える、すなわち、例えば、燃焼状態検出手段がその機能を十分に発揮できる場合(検出精度が高い場合)には、該燃焼状態検出手段の検出結果に基づいて適正な燃焼(状態)を実現する第1の燃焼状態制御を行う一方、燃焼状態がその機能を十分に発揮できない場合(検出精度が低い場合)には、該燃焼状態検出手段に検出結果にかかわらず燃焼室内の温度(末端温度等)又は燃焼速度を低下させる第2の燃焼状態制御を実行する。これにより、予混合圧縮着火燃料を行う内燃機関において、燃焼状態検出手段の状態にかかわらず(すなわち、燃焼状態検出手段がその機能を十分に発揮できない状態においても)、過早着火を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した車両の概略構成を示している。図1に示すように、この車両は、内燃機関(ディーゼルエンジン)1と発電電動機(以下単に「電動機」という)31とを動力源として有する、ハイブリッド車両である。上記内燃機関1は、主に予混合圧縮着火燃焼(以下単に「予混合燃焼」という)を行うものであるが、燃料噴射の態様やEGR量を変化等させて、その燃焼方式を予混合燃焼(モード)から拡散燃焼(モード)へと変更することも可能である。また、電動機31は、後述するバッテリ51から電力の供給を受けて作動して単独で、又は内燃機関1とともに車両を駆動する(内燃機関1の駆動をアシストする)一方、発電機としても機能するものであり、所定の場合にバッテリ51の充電も行う。
図1は、本発明を適用した車両の概略構成を示している。図1に示すように、この車両は、内燃機関(ディーゼルエンジン)1と発電電動機(以下単に「電動機」という)31とを動力源として有する、ハイブリッド車両である。上記内燃機関1は、主に予混合圧縮着火燃焼(以下単に「予混合燃焼」という)を行うものであるが、燃料噴射の態様やEGR量を変化等させて、その燃焼方式を予混合燃焼(モード)から拡散燃焼(モード)へと変更することも可能である。また、電動機31は、後述するバッテリ51から電力の供給を受けて作動して単独で、又は内燃機関1とともに車両を駆動する(内燃機関1の駆動をアシストする)一方、発電機としても機能するものであり、所定の場合にバッテリ51の充電も行う。
内燃機関1の吸気通路2には、吸気上流側からエアクリーナ3、吸入空気流量を計測するエアフロメータ21、過給機(ターボチャージャ)4の吸気コンプレッサ4a、圧縮(過給)空気を冷却するインタークーラー5、及び吸入空気流量を調整する電制スロットル6が設けられており、これらにより内燃機関1の吸気系が構成される。
また、内燃機関1の燃料供給系としては、気筒毎の燃料噴射ノズル7、図示しない燃料タンクから供給された燃料を高圧で吐出する高圧ポンプ8、及びこの高圧ポンプ8から吐出された高圧燃料を各燃料噴射ノズル7に供給するコモンレール9が設けられている。
また、内燃機関1の燃料供給系としては、気筒毎の燃料噴射ノズル7、図示しない燃料タンクから供給された燃料を高圧で吐出する高圧ポンプ8、及びこの高圧ポンプ8から吐出された高圧燃料を各燃料噴射ノズル7に供給するコモンレール9が設けられている。
さらに、内燃機関1の排気通路10には、排気中のNOx濃度を検出するNOxセンサ22、過給機4の排気タービン4b、NOx触媒11、及びDPF12が設けられており、また、排気の一部を吸気系に還流させるEGR通路13、及びこのEGR通路13を開閉して還流させる排気の量を調整するEGR弁14も設けられている。これらにより内燃機関1の排気系が構成される。
内燃機関1の出力軸には自動変速機15が連結されている。この自動変速機15は、内燃機関1の回転を無段階に変速して伝達する無段変速機CVT(例えば、ベルト式やトロイダル式のものがある)15aと、この無段変速機CVT15aに内燃機関1の回転を伝達するトルク伝達要素としてのトルクコンバータ15bと、を備えている。
自動変速機15の出力軸は、電動機31の回転軸に連結され、さらには図示しないドライブシャフトに連結されている。このドライブシャフトは、同じく図示しない作動装置等の駆動系を介して駆動輪に連結している。
自動変速機15の出力軸は、電動機31の回転軸に連結され、さらには図示しないドライブシャフトに連結されている。このドライブシャフトは、同じく図示しない作動装置等の駆動系を介して駆動輪に連結している。
制御ユニットとしては、内燃機関1を制御するエンジンコントローラ(E/C)20、電動機31を制御するモータコントローラ(M/C)30、無段変速機CVT15aの変速比を変速比範囲内で無段階に変化させるCVTコントローラ(CVT/C)40、バッテリ51を制御するバッテリコントローラ(B/C)50があり、各コントローラは統合コントローラ(ECU)60によって統合的に制御される。これら各コントローラはマイクロコンピュータ及びその周辺装置から構成されており、単独で又は共同して本発明に係る各演算手段や各制御手段の機能を果たしている。
E/C20には、ECU60から供給される車速V、各種センサにより検出される運転状態パラメータ(運転状態信号)、燃焼状態及びセンサの状態などが入力されており、これらの入力情報に基づいて、内燃機関1の燃料噴射制御、点火時期制御、EGR制御等を実行する。なお、各種センサとしては、上記エアフロメータ21、上記NOxセンサ22のほか、内燃機関1の燃焼室内の異常燃焼(燃焼状態)を検出できるノッキングセンサ23、スロットル開度TVOを検出するスロットルセンサ24、機関回転速度Neを検出する回転速度センサ25、アクセル開度(要求負荷)APOを検出するアクセル開度センサ26、機関冷却水温度を検出する水温センサ27、NOx触媒11(又は排気)の温度を検出する排気温度センサ28などがある。
M/C30は、インバータ32を介して電動機31の作動状態を制御する。具体的には、M/C30は、電動機31による駆動力の補助が必要となる状況(アシスト出力時)においては、バッテリ51からの直流放電電力を(インバータ32により)交流電流に変換して電動機31に供給すること電動機31を作動させる一方、バッテリ51の残容量が少ない状況(発電要求時)やエネルギを回生するとき(エネルギ回生時)においては、電動機31の交流発電電力を(インバータ32により)直流電流に変換してバッテリ51に供給することでバッテリ52の充電を行う。また、M/C30は、これらの制御と併せて、電動機回転速度や温度などの電動機31の作動状態を検出(又は推定)し、その結果をECU60に出力(供給)している。
CVT/C40は、ECU60からの運転状態信号、及び、図示しないセンサ等によって検出される無段変速機CVT15aの油温、ライン圧、変速比検出圧などの情報に基づいて、走行状態に応じた所定の変速状態が得られるように変速指令値(例えば、変速制御弁を駆動するステップモータのステップ数指令値)やロックアップ指令信号を出力して、無段変速機CVT15a(すなわち、自動変速機15)を制御する。
B/C50は、ECU60からの運転状態信号、及び、図示しないセンサ等によって検出されるバッテリ51の温度、電圧、あるいは残存容量の代表値であるSOC(バッテリ残量レベル)などのバッテリ状態を監視しながら、バッテリ51の電力を電動機31に供給し、又は電動機31の発電電流によりバッテリ51を充電する。なお、かかるバッテリ51としては、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、鉛電池などが用いられる。
次に、以上のように構成されたハイブリッド車両における内燃機関1の燃焼状態制御について説明する。
まず、かかる制御の概要を説明する。この制御は、内燃機関1の燃焼状態を検出(推定することも含む)できる燃焼状態検出手段の「状態」に応じて内燃機関1の運転状態を変更することで、過早着火を確実に防止して適切な燃焼を実現しようとするものである(もちろん、失火の発生も防止するようにしていることは言うまでもない)。すなわち、燃焼状態検出手段の「検出結果」に基づいて過早着火を防止している従来技術は、当該燃焼状態検出手段の検出精度が十分に確保できない領域(精度が悪化する領域)では過早着火を確実に防止することができない。本制御では、主として、この従来技術がカバーすることのできない領域における過早着火を確実に防止しようとするものである。
まず、かかる制御の概要を説明する。この制御は、内燃機関1の燃焼状態を検出(推定することも含む)できる燃焼状態検出手段の「状態」に応じて内燃機関1の運転状態を変更することで、過早着火を確実に防止して適切な燃焼を実現しようとするものである(もちろん、失火の発生も防止するようにしていることは言うまでもない)。すなわち、燃焼状態検出手段の「検出結果」に基づいて過早着火を防止している従来技術は、当該燃焼状態検出手段の検出精度が十分に確保できない領域(精度が悪化する領域)では過早着火を確実に防止することができない。本制御では、主として、この従来技術がカバーすることのできない領域における過早着火を確実に防止しようとするものである。
なお、以下の説明において用いる各フローチャートは、一定周期又は内燃機関1の回転と同期したタイミングで繰り返して実行されるものである。また、各フローチャートにおいては、車両又は内燃機関1の運転状態を表すパラメータ(車速やアクセル開度APOなど)を用いているが、これらのパラメータの検出方法や検出手段、並びに燃料噴射量や要求負荷の演算方法等については公知であるので、その説明は省略している。
また、燃焼状態検出手段としては、上記ノッキングセンサ23が代表的なものとして挙げられるが、次に説明するように、NOxセンサ22もこれに該当するものである。但し、燃焼状態検出手段がノッキングセンサ23又はNOxセンサ22のいずれかを意味するものではなく、燃焼室の状態を直接又は間接に検出(推定)できるものであればよい。
予混合燃焼が適正に行われているときは、排気中のNOx濃度が所定の範囲(適正濃度)内となる。そして、検出したNOx濃度が前記所定の範囲よりも高い場合には、燃焼速度が増大して過早着火が生じ易い状態であり、その逆に検出したNOx濃度が前記所定の範囲よりも低い場合には、燃焼速度が低下して失火が生じ易い状態であることが分かっている。このため、排気中のNOx濃度を検出することによって、燃焼速度が速いか遅いか(すなわち、燃焼状態)を判断できるので、NOxセンサ22も本発明に係る燃焼状態検出手段に当然に該当する。
予混合燃焼が適正に行われているときは、排気中のNOx濃度が所定の範囲(適正濃度)内となる。そして、検出したNOx濃度が前記所定の範囲よりも高い場合には、燃焼速度が増大して過早着火が生じ易い状態であり、その逆に検出したNOx濃度が前記所定の範囲よりも低い場合には、燃焼速度が低下して失火が生じ易い状態であることが分かっている。このため、排気中のNOx濃度を検出することによって、燃焼速度が速いか遅いか(すなわち、燃焼状態)を判断できるので、NOxセンサ22も本発明に係る燃焼状態検出手段に当然に該当する。
図2は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る内燃機関1の制御(燃焼状態制御)のフローチャートであり、NOxセンサ2を燃焼状態検出手段として用いた場合を示している。
図2において、S1では、内燃機関1の回転速度(機関回転速度)Ne、要求負荷Ltを読込む。S2では、S1で読込んだ値に基づいて、燃料噴射時期Tf、燃料噴射量Qf等を演算する。なお、ここで算出される燃料噴射時期Tf、燃料噴射量Qfが機関1の運転状態に基づいて通常設定される値である。次のS3では、NOxセンサ22の出力値(NOx濃度検出値に相当し、以下単に「センサ出力」という)を読込む。そして、S4では、NOxセンサ22の状態(又はNOxセンサ22の精度が悪化する条件か否か)を判断する。NOxセンサ22は、低温状態において、その出力が非常に小さくなってしまう(ほとんど出力しない)ことが分かっている。言い換えると、低温状態においては、NOx濃度に応じた出力となっておらず、当然、その検出精度も悪化することになる。そこで、本実施形態では、NOxセンサ22(すなわち、車両)が低温状態にあるときを想定して、センサ出力と所定値Csminとを比較することによりNOxセンサ22の状態(精度が良好であるか悪化するか)を判断する。センサ出力>所定値CsminであればS5(〜S9)に進み、センサ出力≦所定値CsminであればS10(〜S18)に進む。
図2において、S1では、内燃機関1の回転速度(機関回転速度)Ne、要求負荷Ltを読込む。S2では、S1で読込んだ値に基づいて、燃料噴射時期Tf、燃料噴射量Qf等を演算する。なお、ここで算出される燃料噴射時期Tf、燃料噴射量Qfが機関1の運転状態に基づいて通常設定される値である。次のS3では、NOxセンサ22の出力値(NOx濃度検出値に相当し、以下単に「センサ出力」という)を読込む。そして、S4では、NOxセンサ22の状態(又はNOxセンサ22の精度が悪化する条件か否か)を判断する。NOxセンサ22は、低温状態において、その出力が非常に小さくなってしまう(ほとんど出力しない)ことが分かっている。言い換えると、低温状態においては、NOx濃度に応じた出力となっておらず、当然、その検出精度も悪化することになる。そこで、本実施形態では、NOxセンサ22(すなわち、車両)が低温状態にあるときを想定して、センサ出力と所定値Csminとを比較することによりNOxセンサ22の状態(精度が良好であるか悪化するか)を判断する。センサ出力>所定値CsminであればS5(〜S9)に進み、センサ出力≦所定値CsminであればS10(〜S18)に進む。
S4において、センサ出力>所定値Csminであれば(NOxセンサ22が十分に機能しており、その検出精度を確保できる状態であれば)、センサ出力(NOx濃度検出値)に基づいて予混合圧縮着火期間である内燃機関1の燃焼状態を制御する(これが本発明に係る「第1の燃焼状態制御」に相当する。S5〜S9を参照)。
具体的には、適正な予混合燃焼を行うための(燃焼速度を適正な範囲にするための)目標NOxを機関の運転状態等に応じて演算し(S5)、センサ出力が(目標NOx濃度+所定値α1)相当値を上回っているときは、上記目標NOx濃度に近づくように、EGR量を増量補正する(S6、S7)。また、センサ出力が(目標NOx濃度−所定値α2)相当値を下回っていれば、上記目標NOx濃度に近づくように、EGR量を減量補正する(S8、S9)。センサ出力が(目標NOx濃度−α2)相当値と(目標NOx濃度+α1)相当値との間にある場合には、NOx濃度(燃焼速度)が適正な範囲にあるとしてEGR量の補正は行わない。なお、ここでは、所定値として異なる値α1、α2を用いているが、同じ値(α1=α2=α)としてもよい。
具体的には、適正な予混合燃焼を行うための(燃焼速度を適正な範囲にするための)目標NOxを機関の運転状態等に応じて演算し(S5)、センサ出力が(目標NOx濃度+所定値α1)相当値を上回っているときは、上記目標NOx濃度に近づくように、EGR量を増量補正する(S6、S7)。また、センサ出力が(目標NOx濃度−所定値α2)相当値を下回っていれば、上記目標NOx濃度に近づくように、EGR量を減量補正する(S8、S9)。センサ出力が(目標NOx濃度−α2)相当値と(目標NOx濃度+α1)相当値との間にある場合には、NOx濃度(燃焼速度)が適正な範囲にあるとしてEGR量の補正は行わない。なお、ここでは、所定値として異なる値α1、α2を用いているが、同じ値(α1=α2=α)としてもよい。
他方、S4において、センサ出力≦所定値Csminであれば(NOxセンサ2の精度が悪い状態と判断されれば)、内燃機関1の運転(燃焼)状態をより確実に過早着火が起こらない(失火も起こらないようにすることはもちろんである)状態へと変更する(これが本発明に係る「第2の燃焼状態制御」に相当する。S10〜S19を参照)。すなわち、機関回転速度Neが所定回転速度(所定値)Nes以下、かつ機関負荷tLeが所定負荷(所定値)tLs以下となるように、内燃機関1を制御する(S10)。なお、その際の内燃機関1の駆動力(つまり、補正された内燃機関1の駆動力)をtFdeとする。
次に、バッテリ51の充電状態(以下、「バッテリ充電レベル」という)SOCを検出し(例えばバッテリ開放電圧から検出できる)、このバッテリ充電レベルSOCに応じて電動機31によるアシスト目標駆動力tFdmaを決定する。これは、上記内燃機関1の運転状態の変更により減少した内燃機関1の駆動力を、電動機31で補うことで運転性の悪化等を防止するためである。具体的には、そのときのバッテリ充電レベルSOCに応じて、下記(1)〜(3)のようにしてアシスト目標駆動力tFdmaを決定する。
(1)バッテリ充電レベルSOCが第1所定値C1を上回っている(十分に充電されている)場合には、電動機31によるアシストが十分可能であるので、車両としての全目標駆動力(これは、例えば車両の走行状態等から算出される)tFdallから前記補正後の(内燃機関1の)駆動力tFdeを減算したものをアシスト目標駆動力tFdma(=tFdall−tFde)とする(S11、S12参照)。
(2)バッテリ充電レベルSOCが上記第1所定値C1以下ではあるが、第2所定値C2(<C1)を上回っている場合は、電動機31によって可能となるアシスト駆動力がバッテリ充電レベルSOCに応じて制限される。このため、制限された範囲内でのアシスト駆動力tFdmacapをアシスト目標駆動力tFdma(=tFdmacap)とし、内燃機関1の駆動力tFdeを(tFdall−tFdmacap)とする(S13、S14参照)。これにより、電動機31によって可能なアシスト駆動力tFmacapが(tFdall−tFde)よりも小さい場合には、内燃機関1の駆動力tFdeが再度補正されることとなり、駆動力の不足(運転性の悪化)を防止できる。
(3)バッテリ充電レベルSOCが第2所定値C2以下(バッテリ残容量がほとんどなく、電動機31による駆動力のアシストができない)場合は、アシスト目標駆動力tFdmaを0とし、内燃機関1の駆動力tFdeを全目標駆動力tFdallとする(S13、S15参照)。この場合、内燃機関1のみで車両を走行させることになる。
なお、実際の前記バッテリ充電レベルSOCに応じた(電動機31の)アシスト目標駆動力tFdmaの決定(算出)は、例えば、バッテリ充電レベルSOCに基づいて図3に示すようなテーブルを検索することにより行えばよい。
なお、実際の前記バッテリ充電レベルSOCに応じた(電動機31の)アシスト目標駆動力tFdmaの決定(算出)は、例えば、バッテリ充電レベルSOCに基づいて図3に示すようなテーブルを検索することにより行えばよい。
そして、上記(2)又は(3)の場合は、その後S16に進み、機関回転速度Neが前記所定回転速度Nes以下となっている否か、機関負荷tLeが前記所定負荷tLs以下となっているか否かを判定する。判定の結果、機関回転速度Ne≦所定回転速度Nes、かつ機関負荷tLe≦所定負荷tLsであれば予混合燃焼を行う(S17)。
一方、機関回転速度Ne>所定回転速度Nes、又は機関負荷tLe>所定負荷tLsのいずれかの状態にあれば、燃料噴射時期やEGR量等を補正して燃焼方式を拡散燃焼モードとする(S18)。
一方、機関回転速度Ne>所定回転速度Nes、又は機関負荷tLe>所定負荷tLsのいずれかの状態にあれば、燃料噴射時期やEGR量等を補正して燃焼方式を拡散燃焼モードとする(S18)。
図4は、上記制御(低温始動時)を行った場合の様子を模式的に示したものである。
NOxセンサ22のセンサ素子温度が低温の場合(T1以下の場合)には(図4(a)参照)、NOxセンサ22からの出力はほとんどなく、したがって、センサ出力から演算されるNOx濃度、すなわち、コントローラとして認識するNOx濃度は、ほぼ0(又は不明)となる(図4(b)参照)。この場合、上記S5〜S9に示したような予混合燃焼における燃焼状態制御(すなわち、NOxセンサ22の出力値(NOx濃度)に基づく燃焼状態制御)を行うことができず、運転状態の急変等によって過早着火が発生してしまうおそれがある。
NOxセンサ22のセンサ素子温度が低温の場合(T1以下の場合)には(図4(a)参照)、NOxセンサ22からの出力はほとんどなく、したがって、センサ出力から演算されるNOx濃度、すなわち、コントローラとして認識するNOx濃度は、ほぼ0(又は不明)となる(図4(b)参照)。この場合、上記S5〜S9に示したような予混合燃焼における燃焼状態制御(すなわち、NOxセンサ22の出力値(NOx濃度)に基づく燃焼状態制御)を行うことができず、運転状態の急変等によって過早着火が発生してしまうおそれがある。
この点、本実施形態に係る制御(始動時制御)では、NOxセンサ22からの出力がほとんどない場合(センサ出力が所定値Csminを下回る場合)には、可能な限り(バッテリ51の残容量が極めて少ない場合を除き)、内燃機関1による駆動力を一定以下として運転し、電動機31によるアシストによって車両全体としての必要駆動力を得るようにしている(S10〜S15、図4(c)を参照)。すなわち、NOxセンサ22が所定の条件下にあるときは、該NOxセンサ22の出力値とは無関係に制御可能な機関回転速度Ne及び機関負荷Leを所定値(Nes、tLs)とするように、内燃機関1の目標駆動力を補正(機関1の燃焼状態を変更)している。これにより、NOxセンサ22により燃焼状態を検出できない又は検出精度を維持できないような場合には、速やかにその燃焼速度の増大を抑制するように、機関1の燃焼状態が制御されることとなり(第2の燃焼状態制御が実行され)、過早着火をより確実に防止することができる。
ここで、バッテリ51の残容量が少なく、機関回転速度Neや目標負荷tLeを十分に低下させることができない(電動機31によってアシストできない)場合には、単に機関1の目標駆動力の変更によって燃焼状態を変更するのではなく、燃焼方式を予混合燃焼(モード)から拡散燃焼(モード)へと変更することによって過早着火を防止するようにしている(S16、S17)。これにより、運転性の悪化が防止される。
また、内燃機関1の排気弁(図示省略)の開時期を可変する可変動弁装置(公知の構成のものでよい)を備えているような場合には、センサ出力が所定値Csminを下回る場合(センサ素子温度が所定温度を下回る場合)に、さらに、排気弁開時期を所定量だけ進角させるようにしてもよい(図2の破線部、図4(d)を参照)。このようにすれば、NOxセンサ22がより高温の排気に晒されることになり、過早着火(及び失火)を防止しつつ、センサの昇温を早期に行うことができる(センサ出力に基づく燃焼状態制御へと早期に移行できる)。なお、排気弁開時期の進角は、始動時制御のあいだ維持するようにしてもよいし、センサ出力が所定値Csmin(以上)となるまでとしてもよい。
ところで、以上の記載からも明らかなように、「NOxセンサ22のセンサ出力が所定値を下回る場合」という表現を、「NOxセンサ22のセンサ素子温度(雰囲気温度)が所定温度を下回る場合」としたり、「NOxセンサ22の(検出)精度が悪化する場合」としたりすることも可能であり、本明細書において、これらの記載は、概ね「燃焼状態検出手段がその機能を十分に果たすことをできないとき、又はその検出精度が低いとき」などを意味しているものとする。
図5は、本発明の第2実施形態に係る内燃機関1の制御を示している。
この実施形態では、ノッキングセンサ23を燃焼状態検出手段として用いている。図5において、S21、S22は上記第1実施形態のS1、S2と同様である。S23では、ノッキングセンサ23の出力(ノッキングセンサ信号)を読込む。S24では、ノッキング誤判定度合い(以下、「ノッキング誤判定レベル」という)を検出する。ここで、ノッキング誤判定レベルについて簡単に説明する。ノッキング誤判定レベルは、ノッキングが発生していると誤判定する可能性の高さを示す値であり、内燃機関1の運転状態や燃焼状態等に応じて、あらかじめノッキング誤判定の発生し易さを数値化しておいたものである。例えば、燃料噴射時期がノッキング判定時期と一致してしまう場合は、燃料噴射弁の動作によって振動が発生してしまうため、ノッキング誤判定が生じ易い。このような誤判定を生じ易い状態(特定の運転状態等)では、ノッキング誤判定レベルが高い値に検出されることになる。
この実施形態では、ノッキングセンサ23を燃焼状態検出手段として用いている。図5において、S21、S22は上記第1実施形態のS1、S2と同様である。S23では、ノッキングセンサ23の出力(ノッキングセンサ信号)を読込む。S24では、ノッキング誤判定度合い(以下、「ノッキング誤判定レベル」という)を検出する。ここで、ノッキング誤判定レベルについて簡単に説明する。ノッキング誤判定レベルは、ノッキングが発生していると誤判定する可能性の高さを示す値であり、内燃機関1の運転状態や燃焼状態等に応じて、あらかじめノッキング誤判定の発生し易さを数値化しておいたものである。例えば、燃料噴射時期がノッキング判定時期と一致してしまう場合は、燃料噴射弁の動作によって振動が発生してしまうため、ノッキング誤判定が生じ易い。このような誤判定を生じ易い状態(特定の運転状態等)では、ノッキング誤判定レベルが高い値に検出されることになる。
次のS25では、検出したノッキング誤判定レベルが所定値(所定レベル)Cfailnockよりも小さいか否かを判定する。ノッキング誤判定レベル<Cfailnockであれば、ノッキング誤判定の可能性が少ないとしてS26に進み、ノッキング誤判定レベル≧Cfailnockであれば、ノッキング誤判定の可能性が高いと判断してS27に進む。なお、上記ノッキング誤判定レベルを検出して所定値と比較することは、ノッキング誤判定が生じ易いか否かを判定することの一例であり、ノッキング誤判定が生じ易い状態にあるか否かを判定できれば他の方法を採用してもよいことはもちろんである。
S25においてノッキング誤判定レベル<Cfailnockであれば(ノッキング誤判定の可能性が少ない、すなわち、ノッキングセンサ23の検出精度が高いと判断できる場合は)、ノッキングセンサ23の出力に基づいて予混合圧縮着火期間である内燃機関1の燃焼状態を制御する(S26、S27)。すなわち、ノッキングセンサ信号が所定値(ノッキング判定用のしきい値に相当する)Cnockを上回っているか否かを判定し(S26)、ノッキングセンサ信号>所定値Cnockであれば、EGR量を増量補正して適正な燃焼状態とし、ノッキングを抑制する(S27)。なお、ノッキングセンサ信号≦所定値Cnockであれば、燃焼状態に特に問題が生じていないと判断できるので、EGR量の補正は行わない(この場合、基本的には、そのときの運転状態に応じて設定される目標EGR量となるようにEGR弁14を制御することになる)。
一方、S25においてノッキング誤判定レベル≧Cfailnockであれば(ノッキング誤判定の可能性が高い、言い換えると、ノッキングセンサ23の検出精度が低いと判断できる場合は)、内燃機関1の運転状態を過早着火が起こらない(もちろん、失火も起こらない)運転状態へと変更する(S28〜S36)。かかる制御内容は、図2のS10〜S18と同じであるので、その説明は省略する。
この実施形態によると、上記第1実施形態におけるNOxセンサ22と同様に、ノッキングセンサ23がその機能を十分に果たすことをできないとき、又はその検出精度が低いときには、ノッキングセンサ23の出力にかかわらず、速やかにその燃焼速度の増大を抑制するように機関1の燃焼状態が制御されることとなり、過早着火が確実に防止される。
図6〜図9は、内燃機関1の制御の他の実施形態を示している。これらは、NOxセンサ22を用いた場合を示しているが、図9を除き、NOxセンサ22に代えてノッキングセンサ23を用いた場合にも適用できるものである(図2と図5との関係を参照)。
図6〜図9は、内燃機関1の制御の他の実施形態を示している。これらは、NOxセンサ22を用いた場合を示しているが、図9を除き、NOxセンサ22に代えてノッキングセンサ23を用いた場合にも適用できるものである(図2と図5との関係を参照)。
図6は、本発明の第3実施形態に係る内燃機関1の制御を示している。
図6において、S41〜S49は、上記第1実施形態(図2)のS1〜S9と同様である。ただし、センサ出力<所定値Csminのときの処理内容が相違している。すなわち、S44において、センサ出力<所定値CsminであればS50に進み、そのときの運転状態に応じてEGR量を増量補正するためのEGR補正量を算出する。かかる算出は、例えば、そのときの機関回転速度Ne、目標負荷tLeに基づいて、図7に示すようなテーブルを参照することにより行う。そして、S51において、算出したEGR補正量に基づいてEGR弁14の開度を修正して本制御を終了する。
図6において、S41〜S49は、上記第1実施形態(図2)のS1〜S9と同様である。ただし、センサ出力<所定値Csminのときの処理内容が相違している。すなわち、S44において、センサ出力<所定値CsminであればS50に進み、そのときの運転状態に応じてEGR量を増量補正するためのEGR補正量を算出する。かかる算出は、例えば、そのときの機関回転速度Ne、目標負荷tLeに基づいて、図7に示すようなテーブルを参照することにより行う。そして、S51において、算出したEGR補正量に基づいてEGR弁14の開度を修正して本制御を終了する。
気筒内の混合気の燃焼速度は、酸素濃度が低いほど低下する。EGRガスは燃焼後の排気であるから、酸素濃度が低下した状態にあり、このEGRガスを増加されば気筒内の酸素濃度が低下することとなる。この実施形態によると、センサ出力が所定値Csminを下回る場合には、EGR量を増量補正するので、燃焼速度を低下させて過早着火を防止できる。
図8は、本発明の第3実施形態に係る内燃機関1の制御を示している。
図8において、S61〜S69は、上記第1実施形態(図2)のS1〜S9と同様である。ただし、センサ出力<所定値Csminのときの処理内容が相違している。すなわち、S64において、センサ出力<所定値CsminであればS70に進み、燃料噴射圧を低くし(低下補正し)、EGR量を少なくする(すなわち、減少補正する)ことで拡散燃焼モードとする(予混合燃焼から切り換える)。このようにしても過早着火を防止できる。
図8において、S61〜S69は、上記第1実施形態(図2)のS1〜S9と同様である。ただし、センサ出力<所定値Csminのときの処理内容が相違している。すなわち、S64において、センサ出力<所定値CsminであればS70に進み、燃料噴射圧を低くし(低下補正し)、EGR量を少なくする(すなわち、減少補正する)ことで拡散燃焼モードとする(予混合燃焼から切り換える)。このようにしても過早着火を防止できる。
図9は、本発明の第4実施形態に係る内燃機関1の制御を示している。
図9において、S81〜S89は、上記第1実施形態(図2)のS1〜S9と同様である。そして、S84において、センサ出力<所定値CsminであればS90に進み、排気弁開時期を所定量だけ進角させる。このようにすると、低温状態にあるNOxセンサ22(のセンサ素子)を早期に昇温させることができるので、センサ出力に基づく燃焼状態制御(S86〜S89)を早期に実現できる。したがって、結果として、過早着火や失火の発生も防止できることになる。
図9において、S81〜S89は、上記第1実施形態(図2)のS1〜S9と同様である。そして、S84において、センサ出力<所定値CsminであればS90に進み、排気弁開時期を所定量だけ進角させる。このようにすると、低温状態にあるNOxセンサ22(のセンサ素子)を早期に昇温させることができるので、センサ出力に基づく燃焼状態制御(S86〜S89)を早期に実現できる。したがって、結果として、過早着火や失火の発生も防止できることになる。
1…内燃機関、2…吸気通路、3…エアクリーナ、4…過給機、4a…吸気コンプレッサ、5…インタークーラー、6…電制スロットル、7…燃料噴射ノズル、8…高圧ポンプ、9…コモンレール、10…排気通路、11…NOx触媒、12…DPF、13…EGR通路、14…EGR弁、15…自動変速機、15a…無段変速機(CVT)、15b…トルクコンバータ、20…エンジンコントローラ(E/U)、21…エアフロメータ、22…NOxセンサ、23…ノッキングセンサ、24…スロットルセンサ、25…回転速度センサ、26…アクセル開度センサ、27…水温センサ、28…排気温度センサ、30…モータコントローラ(M/C)、31…(発電)電動機、32…インバータ、40…CVTコントローラ、50…バッテリコントローラ(B/C)、51…バッテリ、60…統合コントローラ(ECU)
Claims (12)
- 予混合圧縮着火燃焼を行う内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関の燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段と、
前記燃焼状態を制御する燃焼状態制御手段と、を含んで構成され、
前記燃焼状態制御手段は、前記燃焼状態検出手段の状態に応じて、前記燃焼状態検出手段の検出結果に基づいて前記燃焼状態を変化させる第1の燃焼状態制御と、前記燃焼状態検出手段の検出結果にかかわらず燃焼室内の温度又は燃焼速度を低下させるように燃焼状態を変化させる第2の燃焼状態制御と、を切り換えて実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記内燃機関の運転状態又は前記燃焼状態検出手段の検出結果に基づいて、前記燃焼状態検出手段の検出精度が悪い状態にある否かを判断する検出精度判断手段を備え、
前記燃焼状態制御手段は、前記燃焼状態検出手段の検出精度が悪い状態にあると判断されたときに、前記第2の燃焼状態制御を実行することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。 - 前記第2の燃焼状態制御は、機関回転速度が所定回転速度以下、及び機関負荷が所定負荷以下となるように、前記内燃機関を制御することを特徴とする請求項又1は請求項2記載の内燃機関の制御装置。
- EGR量を制御可能なEGR制御手段を備え、
前記第2の燃焼状態制御は、前記EGR量を増量補正することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内燃機関の制御装置。 - 前記EGRの増量補正分は、機関回転速度及び機関負荷に応じて設定されることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の制御装置。
- 前記第2の燃焼状態制御は、燃焼方式を予混合圧縮着火燃焼から拡散燃焼へと変更することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内燃機関の制御装置。
- 前記内燃機関は、該内燃機関の駆動をアシスト可能な電動機とともにハイブリッド車両の動力源を構成するものであって、
前記燃焼状態制御手段は、前記内燃機関及び前記電動機の駆動力を調整することにより前記第2の燃焼状態制御を実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の内燃機関の制御装置。 - 前記燃焼状態制御手段は、
前記燃焼状態検出手段の状態に応じて、前記内燃機関の目標駆動力を補正演算する機関駆動力補正手段と、
車両の全目標駆動力及び補正演算された前記内燃機関の目標駆動力に基づいて電動機の目標駆動力を演算する電動機駆動力演算手段と、を備え、
前記機関駆動力補正手段の演算した目標駆動力となるように前記内燃機関を制御し、前記電動機駆動力演算手段の演算した目標駆動力となるように前記電動機を制御することを特徴とする請求項7記載の内燃機関の制御装置。 - 前記電動機に電力を供給するバッテリの充電状態に基づいて、前記電動機の出力可能駆動力を演算する電動機出力可能駆動力演算手段と、
演算された電動機の出力可能駆動力が、前記電動機駆動力演算手段の演算した電動機の目標駆動力よりも小さいときに、前記全目標駆動力と前記電動機の出力可能駆動力とに基づいて、前記内燃機関の駆動力を再度補正演算する第2の機関駆動力補正手段と、
を備えることを特徴とする請求項7又は請求項8記載の内燃機関の制御装置。 - 前記燃焼状態検出手段が機関の排気中のNOx濃度を検出するNOxセンサであって、
前記燃焼状態制御手段は、前記NOxセンサの出力が所定値を下回るときに、前記第2の燃焼状態制御を実行することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の内燃機関の制御装置。 - 前記燃焼状態検出手段がノッキングセンサであって、
前記燃焼状態制御手段は、前記ノッキングセンサの誤判定が生じ易い運転領域にあるときに、前記第2の燃焼状態制御を実行することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の内燃機関の制御装置。 - 予混合圧縮着火燃焼を行う内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関の排気中のNOx濃度を検出するNOxセンサと、
前記内燃機関の排気弁の開時期を変更できる排気弁開時期可変手段と、を含んで構成され、
前記NOxセンサの出力が所定値以下のときに、前記排気弁の開時期を所定量進角させることを特徴とする内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005256151A JP2007071045A (ja) | 2005-09-05 | 2005-09-05 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005256151A JP2007071045A (ja) | 2005-09-05 | 2005-09-05 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007071045A true JP2007071045A (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=37932733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005256151A Pending JP2007071045A (ja) | 2005-09-05 | 2005-09-05 | 内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007071045A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101055080B1 (ko) * | 2008-06-03 | 2011-08-08 | 기아자동차주식회사 | 배기가스 재순환 시스템의 오작동 검증 방법 |
WO2011131480A1 (de) * | 2010-04-20 | 2011-10-27 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zum betreiben eines verbrennungsmotors |
FR3008943A1 (fr) * | 2013-07-23 | 2015-01-30 | Renault Sa | Systeme et procede de commande d'un groupe motopropulseur hybride. |
JP2015077899A (ja) * | 2013-10-17 | 2015-04-23 | いすゞ自動車株式会社 | ハイブリッド車両及びその制御方法 |
JP2020045782A (ja) * | 2018-09-18 | 2020-03-26 | ダイハツ工業株式会社 | 車両制御装置 |
CN113715796A (zh) * | 2021-07-23 | 2021-11-30 | 东风汽车集团股份有限公司 | 车辆的控制方法、装置、混动车辆和混动车辆的存储介质 |
-
2005
- 2005-09-05 JP JP2005256151A patent/JP2007071045A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101055080B1 (ko) * | 2008-06-03 | 2011-08-08 | 기아자동차주식회사 | 배기가스 재순환 시스템의 오작동 검증 방법 |
WO2011131480A1 (de) * | 2010-04-20 | 2011-10-27 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zum betreiben eines verbrennungsmotors |
FR3008943A1 (fr) * | 2013-07-23 | 2015-01-30 | Renault Sa | Systeme et procede de commande d'un groupe motopropulseur hybride. |
JP2015077899A (ja) * | 2013-10-17 | 2015-04-23 | いすゞ自動車株式会社 | ハイブリッド車両及びその制御方法 |
JP2020045782A (ja) * | 2018-09-18 | 2020-03-26 | ダイハツ工業株式会社 | 車両制御装置 |
JP7292789B2 (ja) | 2018-09-18 | 2023-06-19 | ダイハツ工業株式会社 | 車両制御装置 |
CN113715796A (zh) * | 2021-07-23 | 2021-11-30 | 东风汽车集团股份有限公司 | 车辆的控制方法、装置、混动车辆和混动车辆的存储介质 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7813862B2 (en) | Hybrid vehicle | |
US6389352B1 (en) | Torque control apparatus for lean-burn engine | |
JP3927395B2 (ja) | 圧縮着火エンジンの制御装置 | |
US8306721B2 (en) | Internal combustion engine system, method of controlling internal combustion engine system, and vehicle | |
US8483900B2 (en) | Hybrid vehicle | |
US9243575B2 (en) | Apparatus for controlling the learning of the air fuel ratio of an internal combustion engine | |
US9272702B2 (en) | Internal combustion engine control for a hybrid vehicle | |
CN110182198B (zh) | 混合动力车辆的控制装置 | |
US20080147294A1 (en) | Control device for internal combustion engine capable of preventing deterioration of emission characteristic when internal combustion engine is started | |
KR101895144B1 (ko) | 차량 및 차량의 제어 방법 | |
JP2007071045A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
US7845333B2 (en) | Internal combustion engine apparatus, vehicle and control method of internal combustion engine apparatus | |
JP5105064B2 (ja) | ハイブリッド車の制御装置 | |
EP2446138B1 (en) | Control apparatus and control method for internal combustion engine | |
US9561802B2 (en) | Control apparatus for vehicle | |
JP5568457B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3714300B2 (ja) | 圧縮自己着火式内燃機関の制御装置 | |
JP3709684B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3721987B2 (ja) | 内燃機関の始動制御装置 | |
KR102644617B1 (ko) | 엔진 부분부하 토크 제어장치 및 제어 방법 | |
US11441504B2 (en) | Controller and control method for internal combustion engine | |
JP4798023B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
KR100440334B1 (ko) | 디젤 엔진의 매연저감 제어 방법 | |
JP4366719B2 (ja) | 内燃機関の発電制御装置 | |
JP2007321651A (ja) | 内燃機関の始動制御装置 |