JP4797208B2 - シャッタ付き光コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバ伝送手段間の接続に用いる光コネクタに係わり、特に、シャッタ付き光コネクタに関する。
例えば、ある光ファイバと関連光ファイバとの間で光エネルギーの伝達を行わせるために、光コネクタが使用される。光コネクタを使用することによって、これらの光ファイバは互いに端−端接続され、それらの間で光エネルギーの伝達を行うことができる。このような光コネクタにシャッタを設けたシャッタ付き光コネクタも開発されている。シャッタを設けることには主に2つの意味がある。1つは、光ファイバ伝送手段間の連結作業中等に、光ファイバ伝送手段からの出射光が作業者の目に損傷を与えるのを防止することであり、もう1つは、光コネクタの未使用時、即ち、一方の光ファイバ伝送手段のみが光コネクタに接続されているときに、光ファイバ伝送手段の特に光出射部にダストやゴミが付着するのを防止することである。このようなシャッタ付き光コネクタの従来例が特開平11−352357号や特開2005−99345号、及び、特開2002−148483号に開示されている。
先に挙げた特許公報のうち、特開平11−352357号及び特開2005−99345号には、光コネクタの内部にシャッタを設けたシャッタ付き光コネクタが開示されている。特に前者に開示されたシャッタは、バネによって付勢された可動部に取り付けられており、ハウジングに嵌入された光ファイバ伝送手段の運動によって可動部が嵌入方向にハウジングに対してスライド移動したときに、その移動に伴って光ファイバ伝送手段の光出射部を開閉させるものである。しかしながら、ここに開示されたシャッタでは、可動部やこれを付勢するバネが露出しているため、ダスト等の付着によりスライド移動がスムーズに行われなくなったり、バネが腐食してしまうといった問題があった。また、可動部を付勢するバネが、光コネクタのハウジング外部に設置されているため、大きな実装面積を要するものとなっていた。更に、この従来シャッタは、光ファイバ伝送手段のレーザ出射部を完全には覆うことができないことから、シャッタと出射部の間の比較的大きな隙間からレーザが外部に漏洩する危険があり、また、この隙間からダスト等が光コネクタ内部に入ってしまう危険もあった。
一方、後者の公報に開示されたシャッタは、光コネクタの内壁に向かって観音開きで回転可能な状態でこの内壁に枢支されており、関連光ファイバ伝送手段が光コネクタに嵌入されたとき、これらのシャッタは、関連光ファイバ伝送手段の一部と当接することによって光コネクタの内壁に向かって自動的に回動して退避され、関連光ファイバ伝送手段の嵌入を許すものとなっている。したがって、この光コネクタでも、シャッタを取り除く作業は不要である。しかしながら、この従来シャッタでは、シャッタの退避時においてもシャッタの枢支部が光コネクタに対して移動し得ないことから、通常の操作に必要なコネクタ嵌合長に加えて退避されたシャッタを受け入れるための嵌合長も有しなければならないといった欠点がある。結果として、これらの光コネクタは比較的大型になっていた。
最後に挙げた特開2002−148483号には、光コネクタの外部に露出した状態でシャッタを設けたシャッタ付き光コネクタが開示されている。このシャッタは、光コネクタの外壁に、この外壁に向かって回転可能な状態で枢支されており、手動で外壁側に回動されることによって退避され得る。このような構成によるシャッタは、光ファイバ伝送手段のレーザ出射部をほぼ完全に覆うことができるため、レーザが光コネクタの外部に漏洩したり、ダスト等が光ファイバ伝送手段に付着する危険は少ない。しかしながら、シャッタが光コネクタの外部に設けられていることから、この従来光コネクタの外形は非常に大型化してしまう。
特開2005−99345号 特開平11−352357号 特開2002−148483号
本発明は、これら従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、装置を大型化することなく、防塵および遮光性に優れたシャッタ付き光コネクタアダプタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、光伝送手段を互いに接続して光エネルギーの伝達を行わせる光コネクタにおいて、光伝送手段が嵌合されるハウジングと、前記ハウジングに嵌合される前記光伝送手段の運動に応じて前記ハウジングに対して移動される可動部と、前記可動部の所定位置に取り付けられ、前記可動部の運動に伴って前記ハウジングに対して移動することにより、前記光伝送手段の光出射部を開閉するシャッタと、前記シャッタを前記光出射部の側に常時付勢する第1弾性手段と、前記ハウジングに設けた収納部に収納され、前記可動部を前記光伝送手段の運動方向に対向する側に向かって付勢する第2弾性手段と、を備え、前記可動部は、前記ハウジングに嵌合される前記光伝送手段の運動に応じて、前記シャッタとともに前記収納部に収納され得るように構成されており、前記シャッタは、前記第1弾性手段の働きにより前記可動部に設けた凹部から飛び出す方向に常時回転力を受けた状態で、前記凹部に収納可能に設けられており、前記可動部が前記収納部に収納されたときは、前記シャッタは前記第1弾性手段の力に抗して前記凹部に収納されて前記光伝送手段の光出射部を開き、前記可動部が前記収納部から取り出されたときは、前記シャッタの一部が前記第1弾性手段の働きによって前記凹部から飛び出して前記光伝送手段の光出射部を閉じることを特徴としている。尚、前記シャッタは、前記凹部に回転可能に軸支されていてもよい。
上記光コネクタにおいて、前記光出射部は、前記光伝送手段を互いに接続する際に光軸合わせを行うためのスリーブであり、前記シャッタは前記スリーブの開口部に嵌まり込む凸部を有するものであってもよい。
更に、上記光コネクタにおいて、前記シャッタは前記光伝送手段からの光学軸に対して斜設されていてもよい。
また、上記光コネクタにおいて、前記光コネクタに対する前記光伝送手段の嵌合の向きを決定するため、凸部又は印刷による方向表示部を設けてもよい。
更に、上記光コネクタにおいて、前記シャッタは、打ち出し加工によって形成されていてもよい。
本発明によれば、レーザの外部漏洩やダスト等の侵入を効果的に防止することができる小型のシャッタ付き光コネクタが提供される。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好適な一つの実施形態によるシャッタ付き光コネクタである光アダプタの実施形態を説明する。
図1に、本発明によるシャッタ付き光コネクタの斜視図、図2に、図1の中心線(A−A線)断面図であって、関連光ファイバ伝送手段(10B)が嵌入される前の状態、図3に、図2と同じ方法で関連光ファイバ伝送手段(10B)が嵌入された後の状態を、それぞれ示す。
本発明のシャッタ付き光コネクタ1は、底部の形状のみが実質的に異なる2つの半部材11A、11Bを互いに突き合わせることによって、1つの光コネクタ1として組み立てられる。組み立て後の光コネクタ1は、矩形断面を有するコネクタハウジング20(半コネクタハウジング20A、20B)と、コネクタハウジング20の内部に固定された、ロック片21付きスリーブ30(半スリーブ30A、30B)と、スリーブ30の内部に収納された円筒状スリーブ70、更に、コネクタハウジング20内でスライド移動可能な可動部40、及び、これを付勢する可動バネ60から成る。
可動部40と可動バネ60は、可動部40に取り付けた周辺部材とともに、矩形断面の収納部24に収納される。収納部24の上部及び下部は、半部材11A、11Bそれぞれの底板22A、22Bと仕切り板23A、23Bによって塞ぎ、その他の面は半部材11A、11Bの周囲側面によって塞ぐ。可動部40及びその周辺部材は、関連光ファイバ伝送手段(10B)の嵌入に応答して、収納部24内においてスライド移動可能である。なお、可動部40の滑りをよくするため、可動部40にフッ素樹脂或いはフッ素樹脂コーティングを施しても良い。収納部24内の可動部40を、外部連絡不可能な状態とするため、仕切り板23Aは、収納部24を隙間無く覆う。したがって、これら仕切り板23Aと底板22Aによって形成された収納部24では、可動部40にダスト等が入り込む余地はほとんどない。これに対し、仕切り板23Bは、可動部40の前側側壁42と関連光ファイバ伝送手段(10B)とを当接させて可動部40を移動させることができるよう、前側側壁42の大きさや形状に対応して一部27が外部連絡可能な状態とされている。但し、一部27以外の部分では閉じた状態とされているため、仕切り板(23B)を何ら設けていない場合に比較して、ダスト等の侵入を効果的に防止することができる。
図4に、可動部40及び可動バネ60を、可動部40に取り付けた周辺部材とともに斜視図で示す。周辺部材には、例えば、スリーブ30Bを開閉するため回動自在に取り付けたシャッタ50、シャッタ50を可動部40に対して回動自在に軸支する保持ピン54、更に、シャッタ50をスリーブ30Bのスリーブ端面32側に常時付勢された状態とする押さえバネ56が含まれる。
押さえバネ56は、自身の巻回部分に保持ピン54を貫通させた状態で、可動部40に固定される。押さえバネ56の力点の一方(図示されていない)は可動部40、もう一方66(図1参照)はシャッタ50に引掛けられ、これにより、常時、シャッタ50には可動部40から起き上がる方向へ回転力が働く。保持ピン54は、押さえバネ56を貫通するとともに、シャッタ50の左右下端に設けた筒状部65によって押さえバネ56を両側から挟み込むような形で貫通し、可動部40の後方に固定される。
可動バネ60は、楕円状に巻回された圧縮バネとして形成されていてもよい。一方の端部62は、可動部40から延びる延長部44によって貫通支持されるとともに可動部40の後壁45に突き当てられ、もう一方の端部64は、収納部24の後内壁25に突き当てられる。関連光ファイバ伝送手段(10B)が嵌入されていないとき、即ち、シャッタ50の閉時には、図2に示すように、可動部40は、関連光ファイバ伝送手段(10B)と接続される光ファイバ伝送手段(10A)(図6、図7参照)からの光が出射し得るスリーブ30B(光出射部)側に常時付勢された状態にある。一方、関連光ファイバ伝送手段(10B)が嵌入されたとき、即ち、シャッタ50の開時には、図3に示すように、可動部40の働きによって後方に付勢され、圧縮力をかけた状態とされる。尚、このとき収納部24は、可動部40の運動方向(スライド方向)においても、可動部40の前側側壁42によって塞がれた状態、即ち、外部連絡が実質的に不可能な状態とされる。
シャッタ50の材質としては、例えば、ステンレス、チタン等の金属を使用できる。これらの金属は光に対して耐性があり、しかも安価であるため、シャッタの材質に適している。ただし、シャッタ自体をプラスチックで形成し、このプラスチックに金属コーティングしてもよい。その他適当な材質を使用することができる。シャッタ50には、そのほぼ中心位置にスリーブ30の穴に対応した凸部51が設けてある。凸部51は、スリーブ30Bの開口部68の形状に適合するよう、例えば、環状傾斜面53と中心の平板状部分58を形成するよう打ち出すことによって形成できる。別言すれば、シャッタ50に設けた凸状の平板状部分58とスリーブ30の開口部68は対応した寸法で、互いに面取り形状となっている。スリーブ30Bがシャッタ50によって閉じた状態にあるとき、平板状部分58は、環状傾斜面53を利用してスリーブ30の開口部68に嵌まり込み、環状傾斜面53の外周部59がスリーブ30の端面32と当接する。また、このとき、押さえバネ56の働きにより、シャッタ50にはスリーブ端面32に押し付けられる力が働く。従って、シャッタ50とスリーブ端面32との間に隙間を生じさせることなく、スリーブ30の開口部68の全面を、ほぼ完全に閉じることができ、また、最小限の空間で防塵性を持たせることができる。尚、例えば、比較的厚い板に凹部を設けることによっても、凸部51の働き、正確に言えば、凸部裏側の内壁面の働きと同じ働きを持つ部分を備えたシャッタを形成することもできる。
可動部40は全体として枠状に形成されている。これは、可動部40が収納部24にスライド移動される際、図4の矢印ア方向に回動したシャッタ50を可動部40の枠内46に収納させるためである。この構成により、可動部40は、回動後のシャッタ50との衝突を避けた状態で収納部24にコンパクトに収納される。また、可動バネ60は楕円状に巻回された扁平な圧縮バネとして形成されているため、同様に、収納部24内にコンパクトに収納される。このように、可動部40や可動バネ60、及びその周辺部材の略全てをコネクタハウジング20の壁内にコンパクトに内蔵することにより、小型化とともに、外力・塵埃付着による故障を防止することができる。
次に、主に、図5乃至図7を参照して、本発明による光コネクタを用いた光ファイバ伝送手段の接続方法を以下に説明する。図5は、光コネクタ1とこの光コネクタ1に嵌入される前の光ファイバ伝送手段10Bとを示す上面図、図6は、光コネクタ1と光コネクタ1に嵌入された光ファイバ伝送手段10Aを、光コネクタ1に嵌入される前の光ファイバ伝送手段10Bとともに、図5のB−B線横断面図として示す図、図7は、光ファイバ伝送手段10A、10Bの双方を完全に光コネクタ1に取り付けた後の状態を示す中心線横断面図である。
本実施形態で使用する光ファイバ伝送手段10A、10Bは、通常使用されるものでよい。これら光ファイバ伝送手段10A、10Bは同じ大きさ・形状を有し、光ファイバコード12A、12Bによって被覆された光ファイバ13A、13Bや、これに取り付けられたフェルール14A、14Bから構成される。また、これら光ファイバ伝送手段10A、10Bには、周辺部材として、それらの先端部付近にプラグハウジング80A、80Bが取り付けてある。これらプラグハウジング80A、80Bは、コネクタハウジング20の形状に対応して矩形とされている。プラグハウジング80A、80Bの外周面の大きさは、コネクタハウジング20の後部開口3や前側開口5の大きさとほぼ同じである。プラグハウジング80A、80Bは、光ファイバ伝送手段10A、10Bをコネクタハウジング20の所定位置に案内する案内部材として、或いは、以下に述べるように、特に、関連光ファイバ伝送手段10Bは、可動部40を移動させるための移動部材としても機能する。
光コネクタ1へ光ファイバ伝送手段10A、10Bを取り付ける際、先ず、光ファイバ伝送手段10Aを、プラグハウジング80Aとともに、図示矢印イ方向(嵌合方向)にて光コネクタ1の後部開口3から光コネクタ1内部に嵌入する。このとき、光ファイバ伝送手段10Aのフェルール14Aは、コネクタハウジング20のスリーブ30の内部に固定された円筒状の整列スリーブ70のほぼ中間部まで嵌入される。尚、図6から明らかなように、光コネクタ1に光ファイバ伝送手段10Aが嵌入されたときでも、可動部40には実質上何の力も働かないため、可動部40の位置に維持されたままである。次に、光ファイバ伝送手段10Bを、プラグハウジング80Bと共に、矢印ウ方向(嵌合方向)にて光コネクタ1の前側開口5から光コネクタ1の内部に嵌入する。これら光ファイバ伝送手段10A、10Bは、光コネクタ1に係止される。例えば、関連光ファイバ伝送手段10Bのロック用の凹部83に、コネクタハウジング20のロック片21がパチンと嵌まり、それらは互いに係止される。
プラグハウジング80の外周面の大きさは、上述したように、コネクタハウジング20の内周面の大きさとほぼ同じに設定されていることから、プラグハウジング80Bと関連光ファイバ伝送手段10Bは、コネクタハウジング20への嵌入時に、コネクタハウジング20の前側開口5の内周面に沿ってコネクタハウジング20の所定位置へと案内され、更に、この嵌入の際、コネクタハウジング20の内周面よりもハウジング内に突出した状態で設けられた可動部40の前側側壁42が、プラグハウジング80Bの一方の側の前側側壁82と当接し、可動部40は、コネクタハウジング20におけるプラグハウジング80Bの嵌入の度合いに応じて、光ファイバ伝送手段10Aの運動方向に対向する側に向かって力を発揮し得る可動バネ60の弾力に抗して、収納部24の内部方向、即ち、後方側へと移動される。尚、可動部40の前側側壁42には、フェルール14Bの下側との衝突を防止するため、半円状に切り欠いた半円部43が形成してある。
可動部40の移動に伴って、可動部40に固定された保持ピン54もまた、コネクタハウジング20の後方側へと移動される。保持ピン54によって固定されたシャッタ50は、その一部においてスリーブ端面32と当接(34)していることから、保持ピン54の移動に伴い、シャッタ50は、この当接部34を支点として、押さえバネ56の弾力に抗して可動部40側の内壁側(図6に示す矢印「エ」方向)へ向かって退避され得る。シャッタ50のこの退避作用により、スリーブ端面32を覆っていたシャッタ50が徐々に開き、この結果、関連光ファイバ伝送手段10Bをスリーブ30Bに嵌入するための嵌入口(即ち、スリーブ端面32の開口部68)が現れる。シャッタ50は、少なくとも、光ファイバ伝送手段10Aと関連光ファイバ伝送手段10Bとの接続を妨げないような状態で開かれる。このように、本発明によれば、プラグハウジング80Bの嵌入に連動して自動的にシャッタ50が開く(或いは、閉じる)ことから、光ファイバ伝送手段の光コネクタへの接続のためにシャッタをわざわざ開く(或いは、閉じる)必要はない。
関連光ファイバ伝送手段10Bがコネクタハウジング20に挿入されたとき、光ファイバ伝送手段10Bのフェルール14Bは、コネクタハウジング20のスリーブ30の内部に固定された円筒状の整列スリーブ70のほぼ中間部まで嵌入される。この結果、図7に示すように、10Bと10Aはそれらの先端部、特に、フェルール14A、14Bの先端同士で突合され、光ファイバ伝送手段10Aの光軸と関連光ファイバ伝送手段10Bの光軸が合わされて、それらの間で光エネルギーの伝達が行われる。また、このとき、シャッタ50は、収納部24に完全に退避された状態とされる。このように、シャッタ50の回転動作とスライド動作を同時に行うことにより、光アダプタハウジング内の空間を効率的に利用することが可能である。尚、光ファイバ伝送手段10Aとプラグハウジング80Aや、関連光ファイバ伝送手段10Bとプラグハウジング80Bの、コネクタハウジング20に対する嵌入の度合いは、プラグハウジング80A、80Bの側壁に設けられた突出部82A、82Bとコネクタハウジング20のスリット溝28A、28Bとの当接や、プラグハウジング80A、80Bの前側側壁84A、84Bと半コネクタハウジング20A、20Bの中間部付近の内側フランジ26A、26Bとの当接によって制限され得る。
図8に、可動部の他の実施形態を示す。この図において、図1等に示す実施形態の対応部分には「’」を用いて同様の参照番号を付している。この実施形態では、可動部及びその周辺部材の全体が、シャッタ50’とともに金属で形成されている。ここでは、金属が持つバネ性を利用して、図4に示した押さえバネ56や可動バネ60を別体とせず、可動バネ60’、シャッタ50’として一体的に形成してある。これにより、可動部及びその周辺部材の製造コストを安価にすることができる。尚、この図8に示す実施形態では、図4の実施例と異なり、延長部44は設けられていない。
図9に、シャッタの他の実施形態を示す。この図において、図1等に示す実施形態の対応部分には「'’」を用いて同様の参照番号を付している。図9の(a)は、シャッタ50''の正面図、(b)は、その上面図である。この実施形態では、特に、スリーブ端面(32)がシャッタによって閉じた状態にあるときに、光ファイバ伝送手段(10A)からの出射光がシャッタによって反射してそこに戻ってしまうのを防ぐため、シャッタ50''に比較的大きな傾斜面57を設けている。この傾斜面57は、光ファイバ伝送手段(10A)からの光学軸に対して斜設されるよう、スリーブ(30)との当接部(34)付近にて平板をスリーブ(30)の外側方向へ、即ち、コネクタハウジング(20)の前方側へ折り曲げることによって形成してある。特にシャッタが金属で形成されている場合、これらの傾斜面は折り曲げ加工によって簡単且つ安価に形成することができる。
図10に、コネクタハウジングの他の実施形態を示す。この図において、図1等に示す実施形態の対応部分には同様の参照番号を付している。図1に示す光コネクタ1では、半コネクタハウジング20Bのスリット溝28Bと、関連光ファイバ伝送手段10Bの突出部82Bとを用いて、関連光ファイバ伝送手段10Bの嵌合の向きを決定することとしていたが、関連光ファイバ伝送手段10Bを嵌入する際、この関連光ファイバ伝送手段10Bによるシャッタ開閉動作の途中で、対向側の光ファイバ伝送手段10Aから出射されたレーザ光がシャッタ50で反射し、スリット溝28Bからコネクタハウジング20の外部へと漏れ出す危険がある。このような外部漏れは、作業者の目を危険にさらす。このため、本実施形態では、スリット溝28Bの代わりに、例えば、スリット溝28Bと同様の形状を有した凸部であるキー方向表示部29を設けて、関連光ファイバ伝送手段10Bの向きを確認できるようにした。これにより、嵌合途中で光ファイバ伝送手段10Aからのレーザ光が外部漏れ出す危険はなくなる。尚、スリット溝28Bとは全く異なる凸部としてもよいし、また、凸部とせずに印刷等によってそのような方向表示部を設けてもよいことは勿論である。
以上、シャッタの開動作を中心に、光ファイバ伝送手段の接続方法を説明したが、シャッタの閉動作は上と逆の手順によって達成され得るものであり、また、上の記載からその動作は明瞭であることからここでは特に説明しない。また、本発明を特にフェルールの先端同士を接続する光コネクタに限定して説明してきたが、この光コネクタを、例えば、光ファイバ自体とプラグ部材との接続に使用することもできる。光コネクタによる被接続部材としては、その他にも様々なものが考えられるが、本発明はそれら様々な光ファイバ伝送手段にも使用され得るものである。尚、上の説明では、光コネクタ1の左右両側から、プラグハウジング80付きの光ファイバ伝送手段10を嵌入する例を示したが、プラグハウジング80を取り除いた、簡易型コネクタプラグとしてもよい。更に、上の実施形態では、一方の光ファイバ伝送手段、つまり、関連光ファイバ伝送手段10Bについてのみシャッタ50を設けて遮光することとしたが、例えば、光ファイバ伝送手段10Aのためのシャッタは光コネクタ1の上部に、光ファイバ伝送手段10Bのためのシャッタは光コネクタ1の下部に、それぞれ設ける等して、双方の光ファイバ伝送手段にシャッタを設けてもよい。更に、特に図示しないが、本光コネクタ1を複数並列に並べて、多連型の光コネクタとしてもよい。
本発明によるシャッタ付き光コネクタの斜視図である。 図1の中心線断面図であって、関連光ファイバ伝送手段が嵌入される前の状態を示す図である。 図1の中心線断面図であって、関連光ファイバ伝送手段が嵌入された後の状態を示す図である。 可動部及び可動バネを可動部に取り付けた周辺部材とともに示した斜視図である。 本発明による光コネクタを用いた光ファイバ伝送手段の接続方法を説明する図である。 本発明による光コネクタを用いた光ファイバ伝送手段の接続方法を説明する図である。 本発明による光コネクタを用いた光ファイバ伝送手段の接続方法を説明する図である。 可動部の他の実施形態を示す図である。 シャッタの他の実施形態を示す図である。 コネクタハウジングの他の実施形態を示す図である。
符号の説明
1 光コネクタ
3 後部開口
5 前側開口
10A 光ファイバ伝送手段
10B 関連光ファイバ伝送手段
11 半部材
12 光ファイバコード
13 光ファイバ
14 フェルール
20 コネクタハウジング
21 ロック片
22 底板
23 仕切り板
24 収納部
25 後内壁
26 内側フランジ
27 一部切り欠き部分
28 スリット溝
29 キー方向表示部
30 スリーブ
32 スリーブ端面
34 当接部
35 前側端部
40 可動部
42 前側側壁
43 半円部
44 延長部
45 後壁
46 枠の内部
50 シャッタ
51 凸部
53 環状傾斜面
54 保持ピン
56 押さえバネ
57 傾斜面
58 平板状部分
59 外周部
60 可動バネ
62、64 端部
65 筒状部
66 力点
68 開口部
70 整列スリーブ
80 プラグハウジング
82 突出部
83 凹部
84 前側側壁

Claims (6)

  1. 光伝送手段を互いに接続して光エネルギーの伝達を行わせる光コネクタにおいて、
    光伝送手段が嵌合されるハウジングと、
    前記ハウジングに嵌合される前記光伝送手段の運動に応じて前記ハウジングに対して移動される可動部と、
    前記可動部の所定位置に取り付けられ、前記可動部の運動に伴って前記ハウジングに対して移動することにより、前記光伝送手段の光出射部を開閉するシャッタと、
    前記シャッタを前記光出射部の側に常時付勢する第1弾性手段と、
    前記ハウジングに設けた収納部に収納され、前記可動部を前記光伝送手段の運動方向に対向する側に向かって付勢する第2弾性手段と、を備え、
    前記可動部は、前記ハウジングに嵌合される前記光伝送手段の運動に応じて、前記シャッタとともに前記収納部に収納され得るように構成されており、
    前記シャッタは、前記第1弾性手段の働きにより前記可動部に設けた凹部から飛び出す方向に常時回転力を受けた状態で、前記凹部に収納可能に設けられており、
    前記可動部が前記収納部に収納されたときは、前記シャッタは前記第1弾性手段の力に抗して前記凹部に収納されて前記光伝送手段の光出射部を開き、
    前記可動部が前記収納部から取り出されたときは、前記シャッタの一部が前記第1弾性手段の働きによって前記凹部から飛び出して前記光伝送手段の光出射部を閉じることを特徴とするシャッタ付き光コネクタ。
  2. 前記光出射部は、前記光伝送手段を互いに接続する際に光軸合わせを行うためのスリーブであり、前記シャッタは前記スリーブの開口部に嵌まり込む凸部を有する請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記シャッタは前記光伝送手段からの光学軸に対して斜設されている請求項1又は2に記載の光コネクタ。
  4. 前記光コネクタに対する前記光伝送手段の嵌合の向きを決定するため、凸部又は印刷による方向表示部を設けている請求項1乃至3のいずれかに記載の光コネクタ。
  5. 前記シャッタは、打ち出し加工によって形成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の光コネクタ。
  6. 前記シャッタは、前記凹部に回転可能に軸支されている請求項1乃至5のいずれかに記載のシャッタ付き光コネクタ。
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