JP4796912B2 - 両面カット模様付木板材 - Google Patents

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本発明は、板材の表面側と裏面側に凹溝を形成し透視部分を有した両面カット模様付板材に関する。
従来、桧や楠木,ヒバ等の木材からなる板材に、縦方向の凹溝を鋸目によって表面側と裏面側から交互に刻設することにより表面に凹凸加工を施し、板厚の深部から素材の芳香を発散させる建築用,家具等の機能性パネルは、特許文献1で示されるように既に公知である。
上記のような木材で形成される機能性パネル(凹凸模様付板材)は、例えば桧の精油成分に含まれる香りによって、人に爽快感や自然感を与えストレスを低減し快眠を促すと共に、ダニや白蟻等の活力を奪い被害を抑制することが知られている。
特開2004−1498号公報
上記特許文献1で示される機能性パネルは、板材の表面側と裏面側から縦方向の凹溝を交互に刻設するので、表面側と裏面側で各凹溝の間に形成される凸状部内に別の凹溝が刻設されるため、凸状部を狭くすると弱くなり割れ(折れ)易くなるので、凸状部を広幅に形成し加工が制約される欠点がある。また凹溝は縦方向の一定方向のみに形成されるので、板厚内の繊維を切断して形成される表面積を拡大することができないばかりか、板材の表面側と裏面側との通気性に欠け、芳香性等の素材成分(例えばセドロール)の放出を長期間にわたり効果的に発揮し得ない問題がある。
さらに上記機能性パネル材は、例えば寝具用の敷物として布団に敷いて使用しようとするとき、体重によって凹凸面が形成される幅方向には湾曲するものの、凸状部の形成方向(縦方向)への湾曲はしないため身体に馴染まず寝心地を損なう欠点がある。
また表面側と裏面側で一定方向のみの凹溝が形成される板材は、上下方向への空気の直接的な移動を妨げるため通気性を有しないで、発汗に伴う水分や布団の湿気をこもらせてしまうことによるトラブルや、長期にわたって素材成分の発散を十分に行うことができない等の問題がある。
上記課題を解決するために両面カット模様付板材は、両面側にカット模様2,3を凹設し、両面側のカット模様2,3が断面内のラップ部分において一側から他側に透視部分9を有すると共に、両面側のカット模様2,3が重なり合う複合模様を形成した両面カット模様付の板材において、少なくとも片面側のカット模様2が平行に凹設された多数の凹溝6からなり、他面側のカット模様3が上記片面側の複数の凹溝6と交差してラップする凹溝6aからなり、該他面側の凹溝6aに囲まれて形成され前記片面側の複数の凹溝6とラップする大きさで且つ前記片面側のカット模様2とは異なる形状の他面側の凸状部(5a)を他面側に複数点在させてなることを特徴としている。
以上のように構成される本発明によれば、板材の両面側に凹設するカット模様を断面内でラップさせることにより、ラップ部分において一側から他側に透視部分を有し表面側と裏面側の通気性を備えた模様付板材にすることができ、両面側の複合模様による意匠性を備え、透視部分による通気性並びに透光性を有する機能性パネルとして種々の用途に利用することができる。また木材の表面積を拡大し芳香成分等の発散を促進することができる。
板材の少なくとも片面側に対し多数の凹溝を形成することにより、凹溝と凸状部を連続させた筋条の凹凸模様を意匠性を有して形成することができ、また板材の表面積を強度を損なうことなく拡大することができる。また板材の他面側に例えば菱形や円形等のカット模様を形成すると、筋条の凹凸模様と複合した意匠性の高い模様付板材を簡単に製作することができる。
板材に多数の凹溝を平行させて形成することにより、凹溝と凸状部からなる筋条の凹凸模様によって湾曲を自由にすることができる。これにより模様付板材を寝具類や椅子等の湾曲性を備えた敷物や壁材等に利用することができる。
板材の両面側に交差する方向に形成される凹溝は、クロス模様を形成しクロス部に透視部分を形成するので、クロス模様による意匠的美観と通気性を備えることができる。これにより板材内部の芳香成分等の発散を確実にすると共に、板材の両面側の通気を行う模様付板材にすることができ、建築用,家具等の機能性パネル或いは置物等の構成部材として利用することができる。また模様付板材は凹溝の板底を薄く形成することができ、透光性を高めて光を利用した機能性パネルとして意匠性を高めることができる。
以下図示する本発明の実施形態について説明する。図1は本発明に係わる両面カット模様付板材(以下単に模様付板材と言う)を布団の上に敷く寝具用の敷物として利用した第1実施形態の斜視図である。図2は図1の模様付板材1のコーナー部におけるカット模様の構成を示す拡大斜視図である。図3は模様付板材1の中途部を破断して示す斜視図であり、図4は図1の部分平面図、図5は図4のA−A線断面図である。
上記第1実施形態の模様付板材1は、布団と略等しい大きさの長方形状に形成され、就寝時の体重を支持する強度を有し且つ敷物として使用し易い厚さ(20〜50mm程度)を有した布団用の敷物1aを構成している。この敷物1aは所定単位毎の大きさに形成された複数の桧板材を接合してなり、板材の両面側に表側凹凸面(カット模様)2と裏側凹凸面(カット模様)3を凸状部5と凹溝6によって形成している。
また表側凹凸面2と裏側凹凸面3のカット模様は、断面内で凹溝6と凹溝6aをラップさせ、ラップ部分において後述する透視部分9を形成し表面側と裏面側の通気性を備えた模様付板材1を構成する。これにより模様付板材1は表面積が拡大され、例えば桧材特有の芳香成分等の発散を促進し、且つ両面側のカット模様が意匠性に優れた複合模様として外観することができる。そして、透視部分9及び凹溝6による通気性並びに透光性を備えた機能性パネルを構成することができる。
即ち、図1〜図5で示すように模様付板材1は、桧板材の表面側の縦方向に所定の刃厚を有する図示しない回転鋸盤によって所定の深さで溝切削加工を行うことにより、素材の強度を確保する厚さの板底7を残して凹溝(縦溝)6が形成される。そして、鋸盤による溝切削を全横幅に対し所定の溝ピッチを有して行うことにより、隣接する凹溝6の間に凸状部5を筋条に形成して、横幅方向の表側凹凸面2が構成される。
また板材の裏側において、鋸盤を凹溝6とクロスする方向(横方向)に移動させ前記と同様に所定の深さで溝切削することにより、上板底7aを残して下向きの凹溝(横溝)6aと凸状部5aが形成され、縦幅方向の裏側凹凸面3を構成することができる。
これにより板材の表側と裏側の略全面に、縦方向の凸状部5と横方向の凸状部5aとが各凹溝6と凹溝6aを介して平面視で交差するように形成される。
このとき表側凹凸面2の凹溝6と裏側凹凸面3の凹溝6aとは、縦方向及び横方向で互いに直交状になり、また互いの溝深さを上下方向で重なる関係にラップさせて切削形成される。これにより図3で示すように模様付板材1の厚さ方向(断面)の中途部に、縦方向と横方向の凹溝6と凹溝6aによって角柱状の支柱部9aが形成され、該支柱部9aによって凸状部5と凸状部5aが連結支持された状態になり、また図4で示すように凹溝6と凹溝6aとがラップする位置には透視部分(通気孔)9が形成される。
図示例の板材の表面側と裏面側の各側辺に隣接する凹溝6,6aは、各溝条ピッチより広幅に形成した側辺部10を設けた位置から切削形成している。これにより模様付板材1の側辺に形成される側辺部10は、凹溝6,6aのピッチで形成される凸状部5,5aより広幅となり、側辺にかかる大きな負荷や衝撃から内側の凸状部5,5aを強度を有して保護することができる。
以上のように構成される模様付板材1は、桧板材の表側凹凸面2と裏側凹凸面3に所定の深さとピッチで形成される縦方向の凹溝6と、横方向の凹溝6aを互いにラップさせることにより、凸状部5と凸状部5aは支柱部9aを介し連なる状態で形成され且つラップ部分で透視部分9を形成することができる。従って、支柱部9aは溝空間で囲われた状態となり板厚内の空気と接触する表面積を拡大し、また表面側と裏面側の上下方向の直接的な通気を透視部分9によって可能にする。
そして、板材表面積が全面において均質的に増大された模様付板材1は、桧成分の放出を良好に行うことができ、上下方向の通気性を有して広く発散させることができる。
さらに模様付板材1は、上下の凸状部5と凸状部5aを複数の支柱部9aを介して交差方向に連結するので、強度を有しながら上下方向から加わる負荷に対応し素材の靱性を有してしなやかに湾曲することができる。
従って、模様付板材1からなる敷物1aは、布団11の上に敷いて使用されるとき、身体の形状に適応して湾曲することができ、且つ弾力性によって復元するので寝心地等の感触をよくすることができる。さらに模様付板材1は木の繊維が凹溝6,6aによって縦横に切断されるので、例えば元曲がり材や間伐材のように木の乾燥に伴う収縮(内部応力)の変化が大きい材料であっても、変形(板の狂い)を防止して使用することができる。
また桧成分の放出を長期間にわたって持続すると共に、木材の吸湿性を備え上下方向の通気性を有するので、発汗や湿気による蒸れを低減することができ、また快眠性を高めることができる等寝具用の敷物1aとして好適化する。
また模様付板材1は凹溝6,6aによって形成される隙間の任意箇所に、芳香剤や消臭材及び必要とされる薬剤や触媒等(付加物)を直接的に装着するか、或いはこれらを図8で後述する帯状又は袋状の入れ物(装着物)18に収容した状態で挿入することができる。この場合に装着物18は、外観の意匠性を損なうことなく凸状部5,5aの表面から大きく突出させないで挿入し支持することができる。
尚、桧材からなる模様付板材1に対する添加剤は、例えば桧エキス(精油)を主成分にした芳香剤或いはハーブ等の成分であること、及び頭部が位置する箇所に埋め込み等の適宜な装着手段によってセットされることが好ましい。また液状の添加剤等付加物は噴霧又は塗布等の手段によっても簡単に含浸保持させることができる。
さらに図2で示すように凹溝6,6aは、任意箇所に芳香拡散調整材8を挿入することにより、芳香拡散調整材8の本数並びに挿入量を調節し溝面積を増減調節することができる。これにより敷物1aの使用初期には芳香拡散調整材8を多量に設けて芳香拡散を抑制保持し、且つ後日時間の経過に応じて徐々に外すことにより保持された香りを発散し、長期間に渡って板材の芳香成分を維持することができる。この芳香拡散調整材8は板材と同質の桧板材を溝内に挿入保持される幅と長さで形成することが好ましいが、竹やプラスチック材等によって構成することもできる。
上記のように構成し使用される模様付板材1は寝具用の上敷物に限定することなく、布団11の下敷きとして畳や床に敷設することもできる。この場合には通気性を有して布団11を湿気から保護することができる。また模様付板材1の長さや幅を選定し押入スペース内で隣接する布団を仕切る仕切板や、押入の底板や壁の仕切板としても好適に利用することができ、また凹溝6,6a内に防虫剤等を保持することができる。さらにタンスのひきだしの中の適所に敷設又は張設して使用することもできる。また模様付板材1は形状を変更することにより座布団の代用品として、また足載せ用のマット品として使用することができる。尚、マット品とする場合には、表面の凹凸模様を粗くしたり指圧用の突起物を付加することが望ましく、この場合には人体の接触部分に対する指圧作用及びマット意匠性を高めることができる。また模様付板材1に複数の支脚部を設けた客踏み板(踏み台)として用いるような場合に、スリット内に溜まり易い塵類は、透視部分9から落下するので簡単に掃除をすることができる。
次に図6〜図16に示す模様付板材1の各実施形態について説明する。尚、第1実施形態のものと同様な構成及び作用については説明を省略する。先ず図6で示す第2実施形態の模様付板材1は、住宅用の建具例えば戸板やドア,間仕切壁,衝立や屏風,壁パネル、欄間等(以下単に建具類と言う)の枠体12に対する使用例を示す。図示例の模様付板材1は上記各用途に対応して構成される枠体12の各収納部13内に着脱可能に取付支持される大きさと形状として製作され、必要により付加物が設けられる。
図6の枠体12は複数の外枠杆15を方形状に接続して外枠を形成し、左右上下の外枠杆15に所定の間隔を有し、複数の縦組子16と横組子17を格子状に組み付けることにより、各組子16,17で囲まれた収納部13を構成している。この収納部13は対向する縦組子16の内側面に案内溝19を凹入形成し、該案内溝19に沿って模様付板材1を上方から挿脱可能に挿入し装着支持することができる。
以上のように枠体12にセットされた模様付板材1は、表側凹凸面2及び裏側凹凸面3によるカット模様の意匠的美観を呈し、且つ素材の芳香性等を発揮すると共に、凹溝6,6aによる通気性を備えた機能性パネルとして建具類を構成することができる。
次に図7に示す第3実施形態について説明する。この例は様々な形状と大きさに形成された模様付板材1を、屏風(衝立)20に対し前記枠体12と同様な取付け手段によって装着することにより、前記したものと同様の機能性パネルを構成している。尚、図示例の屏風20は他方の枠体12に対し縦長形状の複数枚の模様付板材1を隣接させて装着している。
さらに上記のように使用される模様付板材1は、装着物18を図8で示すように模様付板材1の裏側凹凸面3に収納設置している。
即ち、模様付板材1の裏側凹凸面3に対し装着物18を装着する場合には、該裏側凹凸面3の板底7及び支柱部9aを収納スペースの大きさと形状に一部削除することにより、裏側凹凸面3内に凹入形成された装着物設置部21を簡単に構成することができる。
そして、装着物設置部21は装着物18を挿入セットした状態で、通気性を有する板状のカバー体22によって開閉可能に覆う構成とすることが好ましい。
この構成からなる模様付板材1は、通気性を有すると共に多量の装着物18をセットすることができ、自身が有する芳香拡散機能等に合わせ装着物18が有する芳香性、及び活性炭や脱臭剤を収容した場合に脱臭や空気浄化等の機能を発揮させることができる。また模様付板材1は例えば家屋に形成される塗り壁等の区画された壁面に対し、着脱自在に取付けて覆う構成にすることもできると共に、腰板用品としても簡単に使用することができる。
次に図9,図10で示す第4実施形態について説明する。この模様付板材1は表側凹凸面2を第1実施形態と同様に複数の凹溝6を平行状に切削して形成し、裏側凹凸面3を斜め方向に互いに交差する複数の凹溝6aを切削して形成している。
これによる模様付板材1は、表面側から縦方向の凹溝6内で凹溝6aがラップ(交叉)する位置に斜め方向の透視部分9が点在した状態で見え、裏面側からは菱形状の凸状部5aが点在し、各凸状部5a間の凹溝6a内に透視部分9と凸状部5が見え、全体として複合模様の意匠性を外観することができる。
次に図11で示す第5実施形態について説明する。この模様付板材1は表側凹凸面2を上記第4実施形態と同様のカット模様とし、裏面側にリング状の曲線をなす複数の凹溝6aを所定の配置を以て切削した裏側凹凸面3を形成している。
これによる模様付板材1は、表面側からは縦方向の凹溝6内で凹溝6aがラップ交差する位置に透視部分9がリング状に外観でき、また裏面側からは円形状の凸状部5aとリング状の凹溝6a内に縦方向の凸状部5と凹溝6が外観される。
このように板材の両面側に切削する凹溝6と凹溝6aの形状を異ならせて組み合わせることにより、表側凹凸面2と裏側凹凸面3のカット模様によって多様な複合模様を生み出すことができる。従って、模様付板材1を欄間や明かり窓等各用途に相応しいデザインにすることができると共に、透視部分9の変化ある形状及び透光性によっても意匠性を高めることができる。
次に図12〜図14で示す第6実施形態について説明する。この模様付板材1は表側凹凸面2を第1実施形態と同様に複数の凹溝6を縦方向に平行状に切削したカット模様を形成し、裏側凹凸面3のカット模様は表側凹凸面2と同様の複数の凹溝6を縦方向に平行状に切削し、且つ横方向の凹溝6aを粗間隔を有して切削することにより、広幅な凸状部5aを形成する。
このとき図14で示すように上記各凹溝6aは、裏側凹凸面3の凹溝6とラップする深さに切削され、ラップ部分に透視部分9を形成することができる。
25は板材の外周面に沿って凹入形成される連結溝であり、板厚の略中央部に角溝状に切削され、連結用の角棒材からなる連結部材26を挿脱可能に挿入することができる。
以上のように構成される模様付板材1は図12で示すように複数枚のものを、例えば1畳分程度の大きさになるように並べて連結することにより、床面の敷物1aとして簡単に構成することができる。また模様付板材1は椅子やベッドの通気性を有する座板や床板として新規なデザインを創出することができる。
即ち、図示例の敷物1aは隣接する模様付板材1を長手方向の各連結溝25に連結部材26を挿入して接続し、且つ接続された各模様付板材1の側面を、その隣接する各連結溝25に縦外枠杆27に突出形成した連結部29を挿入して接続している。また両側の縦外枠杆27の両端は短い横外枠杆27aの連結部29を最外側の模様付板材1の連結溝25に挿入させた状態で連結固定する。
以上のように構成することにより、各模様付板材1が連結溝25及び連結部材26からなる連結構造によって接続され、且つ各側辺部を縦外枠杆27と横外枠杆27aによって連結されるので、広い平坦面状の表側凹凸面2と裏側凹凸面3を一連に形成する敷物1aを剛体構造で構成することができる。
この敷物1aは裏面側にも表面側と同様のカット模様を形成するので、床面との接触面積を低減しながら各凹溝6によって通気性を高めることができる。また両面に多数の凹溝6及び凸状部5を形成すると共に、裏面側から凹溝6aを粗間隔に設けて繊維を切断するので、板材の曲がり等の変形を防止することができる。また芳香拡散性及び意匠性に優れた敷物1aとして好適化させることができる。尚、この敷物1aも装着物18や付加物等を前記と同様必要により設けることができる。
次に図15で示す第7実施形態について説明する。この模様付板材1は第1実施形態のものと同様なカット模様からなる表側凹凸面2と裏側凹凸面3を有し、枕30の上面を覆って敷設される形状で使用する敷物1aとしている。これによれば使用者が頭部を模様付板材1に載せると、該模様付板材1の凸状部5と凹溝6とからなる凹凸面が頭部を弾力性を有して支持し、頭皮に適度な触覚刺激を付与すると共に、枕30内の熱のこもりを防止することができる。
また表側凹凸面2と裏側凹凸面3に凹溝6と凹溝6aを筋状に形成した模様付板材1は、頭部が位置する箇所の形状に応じて撓み易いので、芳香性と共に快適な寝心地を提供し快眠性を高めることができる。尚、模様付板材1と枕30はネット状の布材からなる枕カバーで一体的に覆って用いることが望ましい。また模様付板材1はクッション性を有するプラスチック材からなるベース材に、貼着したり埋め込み固定することもできる。
次に図16で示す第8実施形態について説明する。この模様付板材1は上記第7実施形態のものと同様なカット模様からなり、枕台31の上部に可撓性を有して載置されることにより、全体として枕30を構成し使用される。
図示例の枕台31は台板32の両側において支持片33,33を所定の支持間隔を有して立設し、4隅の支持片33に模様付板材1を載置して使用する構成となっている。
この枕30は頭部重量によって頭部を支持する模様付板材1の中央部が、前後の支持片33,33で形成される窪み内に湾曲状に撓むので、頭部を弾力性を有して柔らかく支持することができる。このとき模様付板材1は各支持片33によって遊動自在に位置決めし支持されるので、自由な撓みが妨げられない等の特徴がある。尚、模様付板材1と枕台31は前記と同様な枕カバーによって一体的覆うことにより、両者の分離を防止して使用することができる。また可撓性を有する模様付板材1は、曲面を必要とする壁面部材や天井部材或は工芸品等にも便利に使用することができる。
次に図17で示す第9実施形態について説明する。この実施形態は複数の模様付板材1を周方向に組み合わせて接続することにより、所定形状の内部空間を有する筒体又は半筒体からなる筒状体35を形成する例を示す。図示例の筒状体35は透光性を有した意匠性の高い置物に兼用できるスタンド36を構成している。この場合には筒状体35の上下端面にそれぞれ天板37と底板38を設け、該底板38又は天板37にランプ39を設けることができる。
これによれば複数の模様付板材1を組み合わせることにより、意匠的美観を有する置物等に相応しい筒体周面のカット模様から、芳香性等の素材特性を周囲に確実に放出することができる。また筒体内にランプ39を設けてスタンドやランプガード等を構成するとき、模様付板材1は通気性を有するので放熱性に優れ、また凹溝6,6aを深く切削することにより各板底を薄くすることができるので、透光性を様々に且つ簡単に調節することができ、且つ木目の美しさを表すことができる等の利点がある。
さらに透視部分9を有する筒状体35は、板厚と同じ深さの透視部分9を有して明かりを透すので、外側から該透視部分9を見る角度によって明かりを視認する程度を異にするため、恰も模様が変化しているように外観することができる等の特徴がある。また十分な可撓性を有する模様付板材1を用いることにより、湾曲させ丸めた表面を有する筒状体35を簡単に形成することもできる。また筒状体35の内外には、和紙や布等の通気性を有する膜部材を張設すると、模様付板材1と膜部材を合成し意匠性を高めることができる。
尚、図13の点線で示すように模様付板材1は、細幅に形成した複数のものを、布幕類40又は紐類41で適当間隔を有して連接固定することにより、巻き取り収納可能な敷物や簾状品を簡単に製作することができる。この場合に紐類41は凹溝6a内に張設固定することができるので、紐類41を表面に露出させることなく保護した状態で設けることができる。
以上各実施形態で示すように使用することができる模様付板材1は、その表面に形成される凹溝6,6aを一定の直線に限ることなく任意の曲線で形成することもでき、また断面形状も図示例のもののように板面に直交させることなく、例えば凸条の両側面が板面に略平行状に斜交する斜面や、ハ字状又はV字状に交差する斜面にすることもできる。また凸状部5,5aの先端頭部の形状は半円弧状面や、先鋭な形状にすることができるので、美観や肌との接触感を製品の仕様に対応し簡単に仕上げることができる。
また任意な大きさと形状に形成される模様付板材1には、凹溝6,6a及び透視部分9が全面に略均一に形成されるので、装飾用板材として用いるとき、透視部分9の孔を利用し、孔に例えば花やランプ等別の装飾物の挿入や嵌め込み支持を簡単に行うことができる。また模様付板材1は、凹溝6,6a或は透視部分9に着脱自在に嵌合する取付脚を有する図示しない支持部材によっても、装飾物を簡単に取付支持することができる。
また木材で構成した模様付板材1は、水や湯に浸漬すると内部の芳香成分をより持続的に発散するので、活け花や装飾物の背景用品として用いるとき、板材の一部を水に浸した状態で立設することが望ましい。さらに模様付板材1は浴槽で
湯に浮かべて使用する玩具や子供の教材用品又は入浴用の椅子や敷板にするとき、芳香成分を発揮することができる。この際模様付板材1は、スリットや透視部分9によって浮力が小さくなるので、沈み量を簡単に選択することができ使用し易くすることができる等の特徴がある。
さらに模様付板材1は種々の大きさや形状のものを複数枚セットして、使用者が自由に加工し組み立て用いるようにすることもできる。この場合使用者は通気性を有する包装箱や収納箱、障子やドア等の建具の中に組み付けたり貼り付ける装飾物、冷蔵庫内の敷板や仕切壁、その他棚板や敷物等に所望の形態で使用することができる。
また模様付板材1は表面に、紙、布、フイルム又は異なる材質の板材等の付加物を貼着部材として貼り付けて使用することもできる。この際貼着部材には芳香剤や薬剤或は抗菌剤、光触媒等を用途に応じ選択し、塗布又は含浸させたり、またイグサ模様等適宜な模様をつけて用いることができる。
尚、貼着部材は加工前の板材に貼着した状態で、共にスリット加工を行い模様付板材1に仕上げることが望ましい。また模様付板材1は天然木材の他に合成木材やプラスッチック材によっても簡単に製作することができ、この場合には素材中に芳香剤等を混入することが望ましいものである。
本発明の第1実施形態に係わる模様付板材を布団に敷設した状態を示す全体斜視図である。 図1の模様付板材のコーナー部の構成を示す拡大斜視図である。 図1の模様付板材の断面構造を示す斜視図である。 図1の模様付板材の部分拡大斜視図である。 図4のA−A線断面図である。 本発明の第2実施形態に係わる模様付板材を枠体に装着する状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係わる模様付板材を屏風に装着した状態を示す斜視図である。 模様付板材に装着物を装着する構造を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係わる模様付板材の部分正面図である。 図9の背面図である。 本発明の第5実施形態に係わる模様付板材の部分正面図である。 本発明の第6実施形態に係わる模様付板材によって構成した敷物を示す斜視図である。 図12の模様付板材の形状を示す部分斜視図である。 図13の模様付板材の構成を一部破断をして示す側面図である。 本発明の第7実施形態に係わり、模様付板材によって構成した枕の敷物を示す斜視図である。 本発明の第8実施形態に係わり、模様付板材と枕台によって構成した枕を示す斜視図である。 本発明の第9実施形態に係わり、模様付板材によって筒状体を形成しスタンドを構成した使用例の斜視図である。
1 模様付板材
1a 敷物
2 表側凹凸面(カット模様)
3 裏側凹凸面(カット模様)
5,5a 凸状部
6,6a 凹溝
7 板底
7a 上板底
9 透視部分
9a 支柱部
11 布団
12 枠体
13 収納部
20 屏風
30 枕
36 スタンド

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  1. 両面側にカット模様(2),(3)を凹設し、両面側のカット模様(2),(3)が断面内のラップ部分において一側から他側に透視部分(9)を有すると共に、両面側のカット模様(2),(3)が重なり合う複合模様を形成した両面カット模様付の木板材において、少なくとも片面側のカット模様(2)が平行に凹設された多数の凹溝(6)からなり、他面側のカット模様(3)が上記片面側の複数の凹溝(6)と交差してラップする凹溝(6a)からなり、該他面側の凹溝(6a)に囲まれて形成され前記片面側の複数の凹溝(6)とラップする大きさで且つ前記片面側のカット模様(2)とは異なる形状の他面側の凸状部(5a)を他面側に複数点在させてなる両面カット模様付板材。
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