JP5579823B2 - 医療用針 - Google Patents
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また、従来の医療用針によれば、上記した板状部材を備えているため、患者の皮膚から湾曲針を抜く際、板状部材の上面(患者の皮膚に接しない方の面)を上から押さえることにより、比較的スムーズに湾曲針を抜くことができる。
また、板状部材が略長方形状であることにより、テープ等を用いて患者の皮膚に医療用針を固定する際に、固定しやすい(テープ止めがしやすい)という効果もある。
これに対し、本発明の医療用針によれば、複数の突起の突出高さが上記範囲に設定されているため、所定の蒸れ抑制効果及び滑り止め効果を得ることができるとともに、突起が皮膚に食い込むことに起因する影響を極力抑えることが可能となる。
なお、クシ歯部が滑り止めの役目を果たす理由としては、患者の皮膚に医療用針を穿刺するにあたって板状部材を患者の皮膚に接触させると、複数の歯の隙間部分において僅かではあるが患者の皮膚が盛り上がり、その結果、クシ歯部の部分と患者の皮膚との間で滑り抵抗が発生するからであると推測される。
また、板状部材が略長方形状であることにより、テープ等を用いて患者の皮膚に医療用針を固定する際に、固定しやすい(テープ止めがしやすい)という効果もある。
さらにまた、クシ歯部における複数の歯が第2方向、すなわち板状部材における短辺方向に沿って伸びる構成であることから、例えば、複数の歯が長辺方向に沿って伸びる場合と比較して、複数の歯の破損が起こり難く、製造加工が容易であるという効果もある。
まず、実施形態1に係る医療用針1の構成について、図1〜図7を用いて詳細に説明する。
また、伸縮部30は、第1及び第2伸縮部材32,36が広がる方向が、後述する板状部材60の長辺方向と同じ方向となるように配置されている。
図9及び図10は、医療用針1を説明するために示す図である。図9(a1)〜図9(e1)は医療用針1を使用したときの各状態を示す正面図であり、図9(a2)〜図9(e2)は図9(a1)〜図9(e1)に示す状態のときの斜視図である。図10(a)は医療用針1を患者の皮膚Sに穿刺したときの様子を模式的に示す図であり、図10(b)は図10(a)の符号Aで示す部分の拡大図である。なお、図10(a)においては、アクセスポートAPに対する医療用針1の大きさや、患者の皮膚SからアクセスポートAPまでの深さ(距離)などは誇張して図示している。
次に、翼部70の把持部72,74を把持し、把持部72,74が接触するまで翼部70を回動させる(図9(a1)〜図9(c1)及び図9(a2)〜図9(c2)参照。)。
そして、把持部72,74を把持した状態で、患者の皮膚Sの下に埋め込まれたアクセスポートAPの所定部位に湾曲針10を穿刺する(図10(a)参照。)。穿刺後は、必要に応じて、把持部72,74を広げて把持部72,74の上からテープ止めを行う。
なお、患者の皮膚S(アクセスポートAP)から湾曲針10を抜く方法としては、上述の方法に限定されない。図示による説明は省略するが、各把持部72,74を第1及び第2伸縮部材32,36に沿わせる(板状部材60側に垂らす)ようにして、第1及び第2伸縮部材32,36と把持部72,74とを一緒に摘まみ上げてもよい。
また、板状部材60が略長方形状であることにより、テープ等を用いて患者の皮膚に医療用針1を固定する際に、固定しやすい(テープ止めがしやすい)という効果もある。
図11は、板状部材160側から見たときの医療用針2の斜視図である。図12は、z方向に沿って見たときの板状部材160の平面図である。なお、図11においては、針カバー部材80の図示を省略している。また、図11において、図2と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
歯166の長さCL及び幅CW並びに隣り合う歯との配置間隔CTは、所定の値に設定されている。なお、これらの値及び歯の数は、適宜変更可能である。
また、板状部材160の全体的な形状が略長方形状であるため、テープ等を用いて患者の皮膚に医療用針2を固定する際に、固定しやすい(テープ止めがしやすい)という効果もある。
さらにまた、クシ歯部164における複数の歯166がy方向、すなわち板状部材160における短辺方向に沿って伸びる構成であることから、例えば、複数の歯が長辺方向に沿って伸びる場合と比較して、複数の歯166の破損が起こり難く、製造加工が容易であるという効果もある。
図13は、変形例1〜4の板状部材60A〜60Dを示す図である。図13(a)は変形例1の板状部材60Aをz方向に沿って見た平面図であり、図13(b)は変形例2の板状部材60Bをz方向に沿って見た平面図であり、図13(c)は変形例3の板状部材60Cをz方向に沿って見た平面図であり、図13(d)は変形例4の板状部材60Dをz方向に沿って見た平面図である。なお、図13(a)〜図13(d)において、図面を分かりやすくするために突起に斜線を付して図示している。
板状部材としては、例えば、図13(a)に示すように、板状部材の長辺方向(x方向)に沿って伸びる直線状の突起64Aが複数配列された板状部材60Aであってもよいし、図13(b)に示すように、所定角度傾斜した直線状の突起64Bが複数配列された板状部材60Bであってもよいし、図13(c)に示すように、曲線状の突起64Cが複数配列された板状部材60Cであってもよいし、図13(d)に示すように、微小な突起64Dが複数配置された板状部材60Dであってもよい。また、図示による説明は省略するが、波線状の突起が複数配列された板状部材であってもよい。さらには、これらの形状が組み合わされた突起を有する板状部材であってもよい。
また、上記実施形態1においては、隣り合う突起64との配置間隔Tが突起64の幅Wよりも大きく設定されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上記配置間隔Tと突起の幅Wとを同じ値に設定してもよいし、上記配置間隔Tを突起の幅Wよりも小さく設定してもよい。
図14は、変形例5及び6の板状部材160A,160Bを示す図である。図14(a)は変形例5の板状部材160Aをz方向に沿って見た平面図であり、図14(b)は変形例6の板状部材160Bをz方向に沿って見た平面図である。
板状部材としては、例えば、図14(a)及び図14(b)に示すように、2つの長辺の両方にクシ歯部164A,165A,164B,165Bが配置された板状部材160A,160Bであってもよい。この場合、図14(a)に示すように、クシ歯部164A,165Aのそれぞれの歯166A,167Aのx方向に沿った位置が、揃ったものであってもよいし、図14(b)に示すように、クシ歯部164B,165Bのそれぞれの歯166B,167Bのx方向に沿った位置が、互い違いにずれたものであってもよい。また、図示による説明は省略するが、板状部材の短辺側端部の一方又は両方に、x方向に沿って伸びる複数の歯が配置されていてもよい。さらには、上記した歯の配置方向が適宜組み合わされたものであってもよい。
なお、後者の場合、すなわち、第1及び第2伸縮部材の広がる方向と、板状部材の長辺方向と、翼部の把持部が伸びる方向とが、基部20の長手方向であるy方向と同じ向きに揃えられているときには、医療用針全体のx方向の幅を比較的小さくすることができるため、例えば、医療用針を2つ以上並べて配置したいときに、各医療用針と繋がる各チューブの導出方向を一方向に揃えた状態で医療用針を配置することが可能となる。
10 湾曲針
12 湾曲針の基端部
14 湾曲部
16 湾曲針の先端部
20 基部
22 チューブ接続部
30 伸縮部
32 第1伸縮部材
34,38 屈曲部
36 第2伸縮部材
60,60A〜60D,160,160A,160B 板状部材
60s,160s 板状部材における基部20とは反対側の面(患者の皮膚側の面)
60w 板状部材における基部20側の面
62,162,162A,162B 通過部
64,64A〜64D 突起
70 翼部
72,74 把持部
77,78 薄肉部
80 針カバー部材
82 第1格納部
83 切り欠き
84 第2格納部
164,164A,164B,165A,165B クシ歯部
166,166A,166B,167A,167B 歯
AP アクセスポート
CL 歯の長さ
CT 隣り合う歯との配置間隔
CW 歯の幅
g (患者の皮膚と板状部材との間に生じる)空隙
h 突起の突出高さ
L 突起の長さ
S 患者の皮膚
T 隣り合う突起との配置間隔
W 突起の幅
Claims (3)
- 所定角度に湾曲した湾曲部(14)を有する湾曲針(10)と、
前記湾曲針(10)の一部が植設された基部(20)と、
前記基部(20)に設けられ、前記湾曲部(14)から前記湾曲針の先端部(16)に沿った第1(z)方向に伸縮可能に構成された伸縮部(30)と、
前記伸縮部(30)における前記基部(20)とは反対側に接続配置され、前記湾曲針(10)を通過させる通過部(162)を有する板状部材(160)とを備え、
前記伸縮部(30)は、前記伸縮部(30)を最も伸ばしたときの前記第1(z)方向に沿った長さが、前記湾曲針の先端部(16)から前記湾曲部(14)までの長さ以上となるように構成されており、
前記板状部材(160)は、前記第1(z)方向に直交する方向に向けて複数の歯(166)が伸びたクシ歯部(164)をさらに有し、
前記複数の歯(166)は、前記複数の歯(166)における付け根部分から先端部分にかけて、前記第1(z)方向に直交する方向に沿って平行に伸びていることを特徴とする医療用針(2)。 - 請求項1に記載の医療用針において、
前記板状部材(160)における前記基部(20)とは反対側の面(160s)上で直交する2方向のうち、前記湾曲針における基端部(12)側の部分から前記湾曲部(14)に沿った方向と同一方向を第2(y)方向とし、他方を第3(x)方向としたとき、
前記伸縮部(30)は、前記第3(x)方向に沿って広がるように構成されたパンタグラフ状の伸縮部材であって、
前記板状部材(160)は、前記第3(x)方向に長辺方向を有する略長方形状であり、
前記クシ歯部(164)における前記複数の歯(166)は、前記第2(y)方向に沿って伸びていることを特徴とする医療用針。 - 請求項1又は2に記載の医療用針において、
前記複数の歯(166)における先端部分が、前記基部(20)側に曲がっていることを特徴とする医療用針。
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