JP4796443B2 - 試料分析用試薬、試料分析用試薬キット及び試料分析方法 - Google Patents

試料分析用試薬、試料分析用試薬キット及び試料分析方法 Download PDF

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Description

本発明は、生体から採取された試料中の血球を分析するための試料分析用試薬、試料分析用試薬キット及び試料分析方法に関する。
臨床検査分野において、試料中の血球成分の分析は、被験者の循環器等における様々な疾患を診断する上で非常に有用である。疾患によっては、特定の血球数が増加又は減少したり、通常では存在しない血液細胞が末梢血に出現したりすることがある。
近年、フローサイトメトリの原理を応用した種々の自動血球計数装置が市販されており、血球細胞の分類・計数は、一般検査室で行なわれている。これらの自動血球計数装置を用いると、試料中の白血球の分類・計数を自動で行うことができる。
白血球の分類・計数を行うには、まず、血液試料中の赤血球を溶解して試料を調製する。調製した試料を検出器に導き、電気インピーダンス信号を検出することにより、白血球を3種類に分類することができる。一方、白血球は、通常、リンパ球、単球、好中球、好酸球、好塩基球の5種類が存在する。白血球は、赤血球溶解処理に加えてさらに蛍光染色を行い、蛍光染色された血球に励起光を照射し、該染色された血球から発せられる蛍光信号及び散乱光信号を検出し、解析することで5種類に分類することができる。好塩基球は通常数が少ないため、一度の測定で白血球を5種類に分類するよりも、好塩基球が酸性条件下では他の白血球に比べて破壊されにくいといった特性を利用して、血液試料を好塩基球測定専用に処理を行って好塩基球数測定を行い(特許文献1参照)、他の方法で得られた白血球分類結果と組み合わせて、より正確に白血球5分類を行うことができる。
なお、白血球測定でしばしば問題になるのは有核赤血球の出現である。有核赤血球は核を持つため、赤血球溶解処理を行っても核が残存し、上記のような測定においてリンパ球に近い信号を有するため、これが白血球数の測定時にプラスの誤差を与える。この影響を排除するには、有核赤血球測定専用の処理を行って有核赤血球数の測定を行い(特許文献2参照)、別の方法で得られた白血球数から有核赤血球を差し引くことで正確な白血球数を得ることができる。
しかしながら、正確な白血球分類を行うために、特定の血球専用の処理を増やすと、手間がかかる上に、装置が複雑化或いは大型化するおそれがある。また、特定の血球測定専用試薬を複数使用すると、血液検査全体のコストが高くなる。このような観点から、特定の血球専用の処理はできるだけ少ない方が好ましい。
ところで、好塩基球も有核赤血球も、血液試料を酸性条件下で処理することによって測定を行うことができる。従って、血液試料を酸性条件下で処理すれば、一回の測定で好塩基球と有核赤血球の両方を測定できる可能性がある。このような試みの1つとして、特許文献3(特開2002−148261号公報)には、白血球及び異常細胞を染色に好適な状態にする赤血球溶解剤と界面活性剤とを含む水溶液を試料と混合し、蛍光色素を含む染色液を加えて染色し、フローサイトメータで測定して蛍光強度及び散乱光強度を測定することにより、好塩基球及び赤芽球(有核赤血球)を測定できることが記載されている。
特公平6−8817号公報 特開平10−339729号公報 特開2002−148261号公報
しかしながら、上記のような従来の方法では、白血球数が多い検体などでは、好塩基球と好塩基球以外の白血球との分離がよくないことがある。
本発明の目的は、試料中の有核赤血球及び好塩基球を他の白血球からより明確に弁別し、計数することができる試料測定用試薬及び試料測定方法を提供することである。
本発明者らは、上記の現状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、特定の構造を有する蛍光色素を含む試料分析用試薬を用いることにより、好塩基球を好塩基球以外の白血球成分からより明確に弁別することが可能であることを見出した。
よって本発明は、好塩基球及び/又は有核赤血球を測定するための試料分析用試薬であって、
赤血球を溶血させ、白血球の細胞膜に蛍光色素が透過できる程度の損傷を与えるカチオン界面活性剤と、
一般式(I):
(式中、
1及びR2は互いに同一又は異なってアルキル基であり;
であるが、
但し、
であるときに、
であり、
であるときに、
であり;
3、R4、R5及びR6は互いに同一又は異なって、水素原子又はアルキル基であり;
-はアニオンである)
の蛍光色素、及び一般式(II):
(式中、
7及びR8は互いに同一又は異なって酸性基を有していてもよいアルキル基であり;
であり;
であり;
9、R10、R11及びR12は互いに同一又は異なって、水素原子又は酸性基であるが、
但し、R7〜R12のいずれか1つには酸性基が存在し;
7〜R12に存在し得る酸性基は塩を形成していてもよいが、但し、R7〜R12に存在し得る酸性基のうちいずれか1つは、プロトンを放出した遊離の基である)
の蛍光色素から選択される少なくとも1種の蛍光色素を含む試料分析用試薬である。
また、本発明は、赤血球を溶血させ、白血球の細胞膜に蛍光色素が透過できる程度の損傷を与えるカチオン界面活性剤を含む溶液と、上記の一般式(I)の蛍光色素及び一般式(II)の蛍光色素から選択される少なくとも1種の蛍光色素を含む溶液とを含む、好塩基球及び/又は有核赤血球を測定するための試料分析用試薬キットである。
さらに、本発明は、上記の試料分析用試薬又は試料分析用試薬キットにより、試料中の血球を染色する工程;前記染色された血球に光を照射して散乱光情報及び蛍光情報を取得する工程;及び前記散乱光情報及び前記蛍光情報に基づいて、前記試料中の好塩基球及び/又は有核赤血球を計数する工程を含む試料分析方法である。
本発明により、有核赤血球と好塩基球を他の血球成分からより明確に弁別し、計数することが可能になり、疾患の検査・診断をより正確に行うことが可能になる。本発明では、一度の測定で有核赤血球と好塩基球を計数できるが、検査目的によっては、有核赤血球と好塩基球の何れか一方のみを測定すればよい場合もある。そのような場合でも、何れか一方のみを測定できる。
本発明により測定することができる好塩基球は、塩基性色素により染色される大型の酸性顆粒を有する白血球の一種である。また、有核赤血球は、一般的に赤芽球とも呼ばれ、前赤芽球、好塩基性赤芽球、多染性赤芽球及び正染性赤芽球を含む。
本明細書において、「試料」とは、哺乳動物、好ましくはヒトから採取された血液、骨髄液、尿、アフェレーシスなどで採取した試料などの体液試料をいう。
本発明の試料分析用試薬に含まれる蛍光色素は、上記の一般式(I)及び/又は(II)で表されるものである。
本明細書において、一般式(I)及び(II)における「アルキル基」は、直鎖状または分枝鎖状のいずれであってもよい。アルキル基の炭素数は、通常、1〜20、好ましくは1〜10であるが、蛍光色素の水溶性の観点から、炭素数1〜6がより好ましい。該アルキル基の好ましい例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが挙げられる。
一般式(I)におけるアニオンX-としては、F-、Cl-、Br-及びI-のようなハロゲンイオン、CF3SO3 -、BF4 -、ClO4 -などが挙げられる。
本明細書において、一般式(II)において存在し得る「酸性基」とは、プロトンを放出し得る基及びプロトンを放出し得る基がプロトンを放出した遊離酸の基の両方を含む。プロトンを放出し得る基としては、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基などが挙げられ、カルボキシル基又はスルホン酸基が好ましい。
上記の酸性基は塩を形成していてもよい。このような塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩のようなアルカリ金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアンモニウム塩のようなアルキルアンモニウム塩などが挙げられる。好ましい塩は、アルカリ金属塩又はアルキルアンモニウム塩であり、より好ましくは、ナトリウム塩又はトリエチルアンモニウム塩である。
上記の一般式(I)及び(II)の蛍光色素は、1種又は2種以上を用いることができる。
上記の蛍光色素は、株式会社林原生物化学研究所から購入することができる。
本発明の試料分析用試薬中の色素の濃度は、色素の種類により適宜選択することができるが、一般に0.01〜100mg/L、好ましくは0.1〜10mg/L、より好ましくは0.3〜6.0mg/Lである。
本発明の試料分析用試薬に含有される上記の一般式(I)及び一般式(II)の蛍光色素は、好塩基球に対する親和性よりも、好酸球及び好中球に対する親和性が強いため、好塩基球に比べて好酸球及び好中球を強く染色する。従って、これらの蛍光色素を用いて染色された細胞から発せられる蛍光の差異に基づいて、顆粒球のうち好塩基球を明確に弁別することができる。また、好塩基球は、細胞の大きさや細胞内小器官の構造等の相違に基づいてリンパ球や単球とも明確に区別することが可能である。
本発明の試料分析用試薬により血球を染色する際には、有核赤血球と白血球(リンパ球、単球、好中球、好酸球、好塩基球)との測定に障害となる赤血球を溶血させ、有核赤血球及び白血球の細胞膜に損傷を与えることが好ましい。この損傷により、蛍光色素の透過性が向上し、効率的に血球染色を行うことができる。
赤血球は、通常、約150mOsm/kg以下の浸透圧で細胞膜に細孔を生じ、赤血球内部のヘモグロビンを溶出し光学的に透明になる(溶血する)。光学的に透明になった赤血球は実質的にフローサイトメトリを用いる測定の障害とはならない。赤血球の溶血には、低い浸透圧条件及び低いpH条件が好ましい。この二つの条件を満足する浸透圧は、20mOsm/kg〜150mOsm/kgである。
本発明の試料分析用試薬のpHは、2.0〜4.5が好ましく、より好ましくは2.0〜3.5である。pHがこの範囲内であれば、好塩基球の顆粒が安定する。また、白血球、有核赤血球などには過度の影響を与えずに赤血球を効率よく溶血させることができる。この処理により、無核の赤血球の散乱光や蛍光は極めて小さくなり、有核赤血球や白血球の測定に実質的に悪影響を及ぼさない。
上記の試料分析用試薬のpHは、緩衝剤を用いて調整してもよい。好ましい緩衝剤は、所望のpH±2.0の付近にpKaを有する緩衝剤であり、例えば、クエン酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、マロン酸、マレイン酸などが挙げられる。
本発明の試料分析用試薬中の上記の緩衝剤の濃度は、pHを上記の範囲に保つことができるものであれば特に限定されない。
本発明の試料分析用試薬の浸透圧を赤血球の溶血に適当な範囲とするために、例えばNaCl、KClなどの電解質、糖類などを用いることができる。また、上記の緩衝剤の濃度によっても浸透圧を調整することができる。
本発明の試料分析用試薬は、赤血球を溶血させ、白血球の細胞膜に蛍光色素が透過できる程度の損傷を与える界面活性剤を含有することが好ましい。該界面活性剤は、カチオン界面活性剤が好ましく、より好ましくは第四級アンモニウム塩又はピリジニウム塩の型のものである。
上記の界面活性剤としては、次の式:
(式中、R7、R8及びR9は同一又は異なって、水素原子、C1-8アルキル基又はC6-8アラルキル基であり;R10はC8-18アルキル基、C8-18アルケニル基又はC6-18アラルキル基であり;X-はアニオンである)
で表される四級アンモニウム塩、及び次の式:
(式中、R11はC8-18アルキル基であり;X-はアニオンである)
で表されるピリジニウム塩が好ましく例示される。
このような界面活性剤は知られており、例えば特開2002−148261号に開示されたものを用いることができる。
上記の界面活性剤の具体例としては、デシルトリメチルアンモニウムブロミド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド、オクチルトリメチルアンモニウムブロミド、オクチルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムブロミド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ミリスチルトリメチルアンモニウムブロミド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルピリジニウムクロライドなどが挙げられる。
本発明の試料分析用試薬中の上記の界面活性剤の濃度は、10〜10000mg/lが好ましく、より好ましくは100〜5000mg/lである。この範囲の濃度であれば、白血球、有核赤血球などには過度の影響を与えずに赤血球を効率よく溶血させることができる。
本発明の試料分析用試薬は、分子内に少なくとも一つの芳香環を有する有機酸(以下、「芳香族有機酸」という)又はその塩を少なくとも1種類含有することが好ましい。このことにより、より効率的に短時間で赤血球を溶血することができる。好ましい芳香族有機酸は、サリチル酸又はフタル酸である。
本発明の試料分析用試薬中の上記の芳香族有機酸又はその塩の濃度は、試料分析用試薬のpHが上記の範囲となる濃度であれば特に限定されないが、0.1〜100mMが好ましく、1〜50mMがより好ましい。
本発明の試料分析用試薬は、上記の蛍光色素と、所望により上記の界面活性剤及び芳香族有機酸又はその塩とを上記の濃度になるように適切な溶媒に溶解し、所望によりNaOH、HClなどを用いてpHを調整することにより得ることができる。また、適切な溶媒にそれぞれ溶解した蛍光色素の溶液と、所望により界面活性剤の溶液及び芳香族有機酸又はその塩の溶液とを、これらの各成分の最終濃度が上記の範囲になるようにして混合して、所望によりNaOH、HClなどを用いてpHを調整することにより得ることもできる。上記の適切な溶媒としては、上記の成分を溶解させることができるものであれば特に限定されないが、水、アルコール、エチレングリコール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、これらの混液などが挙げられる。
本発明の試料分析用試薬は、試料分析用試薬:試料の容量比が5〜1000:1、より好ましくは10〜500:1となる量で試料と混合するのが好ましい。このような比で試料分析用試薬と試料とを混合して測定用試料とすることにより、赤血球の溶解が速やかに進行し、血球成分の染色を良好に行うことができる。また、試料の量は数μl〜100μl程度あれば、測定を良好に行うことができる。
上記の界面活性剤を含む第一試薬及び蛍光色素を含む第二試薬を含む試料分析用試薬キットも、本発明の一つである。第一試薬及び第二試薬は、それぞれ界面活性剤を含む溶液及び蛍光色素を含む溶液である。これらの溶液に用いられる溶媒としては、界面活性剤又は蛍光色素を溶解させることができるものであれば特に限定されないが、水、アルコール、有機溶媒(エチレングリコール、ジメチルスルホキシド(DMSO)など)、これらの混液などが挙げられる。蛍光色素は水溶液中での長期保存安定性が低い場合があり、その場合は上記の有機溶媒中に溶解させるのが好ましい。
第一試薬は、上記の芳香族有機酸又はその塩を含んでいてもよい。
あるいは、本発明のキットは、第一試薬及び第二試薬とは別に芳香族有機酸又はその塩を含む第三試薬をさらに含んでもよい。
本発明の試料分析方法は、上記の蛍光色素により試料中の血球を染色する工程、該染色された血球に光を照射して散乱光情報及び蛍光情報を取得する工程、及び得られた散乱光情報及び蛍光情報に基づいて、試料中の好塩基球を他の白血球成分と分類して計数する工程を含む。該染色工程では、赤血球を溶血させ、溶血させた赤血球以外の血球の細胞膜に蛍光色素が透過できる程度の損傷を与え、損傷を受けた血球を染色するのが好ましい。
該染色工程では、蛍光色素と試料とを混合する。この工程においては、好ましくは、蛍光色素と上記の界面活性剤と試料とを混合する。この場合、この界面活性剤は血球の細胞膜に蛍光色素が透過できる程度の損傷を与えるので、界面活性剤と試料とを混合することによって測定対象の血球を効率的に蛍光染色することが可能となる。
該染色工程において、界面活性剤を用いる場合、界面活性剤と蛍光色素と試料とを混合する順序としては特に限定されない。界面活性剤と蛍光色素とを先に混合し、この混合液と試料とを混合してもよいし、界面活性剤と試料とを先に混合し、この混合液と蛍光色素とを混合してもよい。いずれの順序で混合しても同等の測定結果を得ることができる。
上記の染色工程では、本発明の試料分析用試薬を試料と混合するか、又は本発明の試料分析用試薬キットの各構成成分を試料と混合することもできる。
上記の染色工程では、蛍光色素と試料とを混合した後に、15〜50℃、好ましくは20〜40℃の温度で5〜120秒間、好ましくは5〜30秒間反応させるのが好ましい。
上記の染色工程において染色された血球は、フローサイトメータを用いることにより分析することができる。以下、フローサイトメータを用いた血球の分析について説明する。染色された血球がフローサイトメータのフローセルを通過する際に、血球に光を照射することにより、散乱光情報及び蛍光情報を得ることができる。散乱光情報としては、一般に市販されるフローサイトメータで測定できる散乱光であれば特に限定されず、前方散乱光(例えば、受光角度0〜20度付近)、側方散乱光(受光角度90度付近)などの散乱光の散乱光幅、散乱光強度などが挙げられる。一般に、側方散乱光は細胞の核や顆粒などの内部情報を反映し、前方散乱光は細胞の大きさの情報を反映することが知られている。本発明の方法においては、散乱光情報として前方散乱光強度を用いることが好ましい。
蛍光情報とは、適当な波長の光を測定用試料に照射して、励起された蛍光を測定して得られるものである。使用する蛍光色素に応じて適当な受光波長を選択することができる。蛍光は、上記の蛍光色素によって染色された細胞内の核酸や顆粒などから発せられる。
用いるフローサイトメータの光源は特に限定されず、蛍光色素の励起に好適な波長の光源が選ばれる。例えば、赤半導体レーザ、青半導体レーザ、アルゴンレーザ、He−Neレーザなどが使用される。特に半導体レーザは気体レーザに比べて非常に安価であり、好適である。
上記のようにして測定した散乱光と蛍光とに基づいて、有核赤血球及び好塩基球を他の成分から弁別して計数することができる。この工程は、(1)例えば蛍光情報と前方散乱光情報とを二軸とするスキャッタグラムを作成し、(2)得られたスキャッタグラムを適当な解析ソフトで解析することを含むのが好ましい。X軸に蛍光強度、Y軸に前方散乱光強度をとってスキャッタグラムを描いた場合、例えば図1に示すように、各細胞は集団(クラスター)を形成して分布する。このようなスキャッタグラムにおいては、有核赤血球は顆粒球(好中球、好酸球及び好塩基球)よりもサイズが小さいため、顆粒球よりも前方散乱光強度が小さい領域に出現し、また、白血球よりも蛍光強度が小さい領域に出現する。このことにより、白血球と有核赤血球とを明確に弁別することができる。また、好塩基球は好酸球や好中球よりも蛍光強度が小さい領域に出現する。このことにより、好塩基球を他の顆粒球と明確に弁別することができる。なお、スキャッタグラム上の各集団がどの血球に対応するかは、各血球のみを含む試料を本発明の試薬で処理した後、測定を行い出現位置を確認することによって特定することができる。
スキャッタグラム上の集団を、適当な解析ソフトで解析することにより、有核赤血球及び好塩基球の数と割合を算出することができる。具体的には、スキャッタグラムにおいて、ある所定の細胞が出現すると考えられる位置に細胞集団が認められた場合、まずこの集団の中心を特定する。この中心から他の細胞集団の出現領域までの間で、所定の細胞集団の細胞が出現している部分までをこの細胞集団の境界とすることができる。設定された領域内に出現する細胞を、所定の細胞として計数することができる。また、好塩基球以外の白血球も計数することにより、全白血球に対する好塩基球の比率(好塩基球/全白血球:以下、「好塩基球比率」という)と、全白血球に対する有核赤血球の比率(有核赤血球/全白血球:以下、「有核赤血球比率」という)とを算出することができる。なお、有核赤血球比率は、通常100個の白血球当たりに出現する有核赤血球の百分率で表され、単位は「個/100WBC」と表記される。
本願発明の試料分析用試薬、試料分析用試薬キット及び試料分析方法を用いると、有核赤血球が形成する集団、好塩基球が形成する集団がそれぞれ他の血球細胞が形成する集団から明確に分離されるので、より正確な計数を行うことができる。
本発明を以下の実施例によってさらに詳細に説明するが、本発明には種々の変更、修飾が可能であり、本発明の範囲は以下の実施例によって限定されるものではない。
以下の実施例において用いた蛍光色素は、次のとおりである。
NK−1840
NK−2929
NK−3375
NK−3662
NK−5056
NK−9001
NK−9002
NK−9003
NK−4249
NK−3606
NK−3620
比較例1
被験者2名からそれぞれ採取された血液試料2検体に含まれる好塩基球を、自動血球計数装置XE−2100(シスメックス製:赤半導体レーザ(633nm)を搭載)を用いて測定し、好塩基球比率を算出した。なお、試薬としては、ストマトライザーFBII(シスメックス製)を用いた。
測定の結果、これら試料は好塩基球の含量が高いことが認められた(以下、この試料をBaso試料1及びBaso試料2とする)。Baso試料1の好塩基球比率は2.3%、Baso試料2の好塩基球比率は1.7%であった。これらの結果を実施例1の対照とした。
次に、上記とは別の被験者2名からそれぞれ採取された血液試料2検体に含まれる有核赤血球を、自動血球計数装置XE−2100を用いて測定し、有核赤血球比率を算出した。なお、試薬としては、ストマトライザーNR(シスメックス製)を用いた。
測定の結果、これらの試料は有核赤血球が出現していることが認められた(以下、この試料をNRBC試料1及びNRBC試料2とする)。NRBC試料1の有核赤血球比率は3.0個/100WBC、NRBC試料2の有核赤血球比率は5.9個/100WBCであった。これらの結果を実施例1の対照とした。
実施例1
サリチル酸10mM(pH:3.0)及びデシルトリメチルアンモニウムブロミド(DTAB)3000ppmを含有する水溶液1mLを、35℃の恒温槽に入れた。ここに、図2及び3に記載の各色素(NK−1840 2ppm、NK−2929 6ppm、NK−3375 6ppm、NK−3662 6ppm、NK−5056 6ppm、NK−3620 6ppm、NK−9001 2ppm、NK−9002 2ppm、NK−9003 2ppm、NK−4249 2ppm、及びNK−3606 2ppm)を、それぞれ上記の濃度になるように加えて溶解させて、試料分析用試薬を得た。
得られた試料分析用試薬1mlと、血液試料(Baso試料1若しくは2又はNRBC試料1若しくは2)20μlとを充分に混和した。35℃で20秒間反応させた後、測定用試料を恒温槽から取り出し、測定用試料を633nmの励起光源を有するフローサイトメータの検出部に導き、測定用試料中の細胞に励起光を照射し、該細胞から発せられる散乱光信号及び蛍光信号を検出し、得られた信号を解析して測定用試料中の好塩基球、有核赤血球及び全白血球を測定した。この測定は、自動血球計数装置XE−2100を用いて行われた。
なお、Baso試料1には、NK1840を含む試薬、NK2929を含む試薬、NK3375を含む試薬、NK3662を含む試薬、NK5056を含む試薬、及びNK3620を含む試薬をそれぞれ添加して測定を行った。
Baso試料2には、NK9001を含む試薬、NK9002を含む試薬、NK9003を含む試薬、NK4249を含む試薬、及びNK3606を含む試薬をそれぞれ添加して測定を行った。
NRBC試料1には、NK1840を含む試薬、NK2929を含む試薬、NK3375を含む試薬、NK3662を含む試薬、NK5056を含む試薬、及びNK3620を含む試薬をそれぞれ添加して測定を行った。
NRBC試料2には、NK9001を含む試薬、NK9002を含む試薬、NK9003を含む試薬、NK4249を含む試薬、及びNK3606を含む試薬をそれぞれ添加して測定を行った。
それぞれの測定用試料について、蛍光強度及び前方散乱光強度を二軸とするスキャッタグラムを作成した。このスキャッタグラムを図2及び図3に示す。このスキャッタグラムに基づいて、全白血球、好塩基球及び有核赤血球を計数し、好塩基球比率及び有核赤血球比率を算出した。比較例1及び本実施例で算出されたBaso試料中の好塩基球比率を表1に、NRBC試料中の有核赤血球比率を表2に示す。
図2及び3に示すように、本発明の試料分析用試薬を用いた場合、好塩基球が好塩基球以外の白血球成分から明確に分画され、有核赤血球も明確に分画されることがわかる。このように、好塩基球及び有核赤血球がそれぞれ明確に弁別されるため、図2及び3に示すようにしてスキャッタグラム上で一定の領域内に出現する細胞を好塩基球及び有核赤血球として、それらの数や全白血球数に対する比率を正確に求めることができた。
また、表1及び2より、実施例1で算出された比率と比較例1で算出された比率とは近似した値であった。従って、本発明の試料分析用試薬を用いると、有核赤血球と好塩基球とをそれぞれ別々の試薬を用いて測定した場合と同程度の精度で測定を行うことができることが確認された。
比較例2
比較例1で用いた試料の代わりに、好塩基球の含量が高くかつ有核赤血球が出現している試料(以下、BN試料とする)を用いた以外は比較例1と同様にして好塩基球を測定し、好塩基球比率を算出した。好塩基球比率は2.1%であった。また、好塩基球の測定とは別に、BN試料を用いて有核赤血球の測定も行い、有核赤血球比率を算出した。有核赤血球比率は3.6個/100WBCであった。これらの結果を実施例2の対照とした。なお、好塩基球の測定には、試薬としてストマトライザーFBII(シスメックス製)、装置として自動血球計数装置XE−2100(シスメックス製)を用い、有核赤血球の測定には、試薬としてストマトライザーNR(シスメックス製)、装置として自動血球計数装置XE−2100(シスメックス製)を用いた。
実施例2
実施例1で用いた試料の代わりにBN試料を用い、色素としてNK−2929、NK−3375、NK−3662及びNK−5056を含有する試料分析用試薬を用いた以外は実施例1と同様にして好塩基球及び有核赤血球の測定を行い、好塩基球比率及び有核赤血球比率を算出した。試料分析用試薬中の色素の濃度は6ppmとなるよう調整した。これらの比率を表3に示す。また、本実施例で作成した前方散乱光強度及び蛍光強度を二軸とするスキャッタグラムを図4に示す。
図4の結果から、本発明の試料分析用試薬を用いると、一度の測定で試料中の好塩基球を他の成分から明確に弁別し、有核赤血球を他の成分から明確に弁別できることが確認された。また、表3より、実施例2で算出された比率と比較例2で算出された比率とは近似した値であった。従って、本発明の試料分析用試薬を用いると、有核赤血球と好塩基球とをそれぞれ別々の試薬を用いて測定した場合と同程度の精度で測定を行うことができることが確認された。
本発明の試料分析用試薬を用いて試料を分析する際のスキャッタグラムの模式図を示す。 本発明の試料分析用試薬を用いて試料を分析する際のスキャッタグラムを示す(実施例1)。 本発明の試料分析用試薬を用いて試料を分析する際のスキャッタグラムを示す(実施例1)。 本発明の試料分析用試薬を用いて試料を分析する際のスキャッタグラムを示す(実施例2)。

Claims (10)

  1. 好塩基球及び/又は有核赤血球を測定するための試料分析用試薬であって、
    赤血球を溶血させ、白血球の細胞膜に蛍光色素が透過できる程度の損傷を与えるカチオン界面活性剤と、
    一般式(I):
    (式中、
    1及びR2は互いに同一又は異なってアルキル基であり;
    であるが、
    但し、
    であるときに、
    であり、
    であるときに、
    であり;
    3、R4、R5及びR6は互いに同一又は異なって、水素原子又はアルキル基であり;
    -はアニオンである)
    の蛍光色素、及び一般式(II):
    (式中、
    7及びR8は互いに同一又は異なって酸性基を有していてもよいアルキル基であり;
    であり;
    であり;
    9、R10、R11及びR12は互いに同一又は異なって、水素原子又は酸性基であるが、
    但し、R7〜R12のいずれか1つには酸性基が存在し;
    7〜R12に存在し得る酸性基は塩を形成していてもよいが、但し、R7〜R12に存在し得る酸性基のうちいずれか1つは、プロトンを放出した遊離の基である)
    の蛍光色素から選択される少なくとも1種の蛍光色素を含む試料分析用試薬。
  2. 前記一般式(II)のR7〜R12に存在し得る酸性基が、カルボキシル基又はスルホン酸基である請求項1に記載の試料分析用試薬。
  3. 前記一般式(II)のR7〜R12に存在し得る塩を形成している酸性基が、アルカリ金属塩の基又はアルキルアンモニウム塩の基である請求項1又は2に記載の試料分析用試薬。
  4. 前記カチオン界面活性剤が、第四級アンモニウム塩又はピリジニウム塩の型である請求項1〜3のいずれか1つに記載の試料分析用試薬。
  5. pHが2.0〜4.5である請求項1〜のいずれか1つに記載の試料分析用試薬。
  6. 芳香族有機酸をさらに含む請求項1〜のいずれか1つに記載の試料分析用試薬。
  7. 前記芳香族有機酸が、サリチル酸、フタル酸及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1つである請求項に記載の試料分析用試薬。
  8. 好塩基球及び/又は有核赤血球を測定するための試料分析用試薬キットであって、
    赤血球を溶血させ、白血球の細胞膜に蛍光色素が透過できる程度の損傷を与えるカチオン界面活性剤を含む溶液と、
    請求項1の一般式(I)の蛍光色素及び請求項1の一般式(II)の蛍光色素の少なくとも1種の蛍光色素を含む溶液
    とを含む試料分析用試薬キット。
  9. 請求項1の試薬又は請求項8のキットにより、試料中の血球を染色する工程;
    前記染色された血球に光を照射して散乱光情報及び蛍光情報を取得する工程;及び
    前記散乱光情報及び前記蛍光情報に基づいて、前記試料中の好塩基球及び/又は有核赤血球を計数する工程
    を含む、試料分析方法。
  10. 前記染色工程において、赤血球を溶血させ、血球の細胞膜に蛍光色素が透過できる程度の損傷を与え、損傷を受けた血球を前記蛍光色素により染色する請求項に記載の方法。
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