JP4795915B2 - 電子放出素子 - Google Patents
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Description
なお、上記電子放出素子において、隣り合う素子領域の電子放出層の下の領域の絶縁層は、これ以外の領域より厚く形成されているとよい。また、隣り合う素子領域の間毎に電子放出層と絶縁分離されて基板の上に配置された分離用配線を備えるようにしてもよい。
はじめに、本発明に係る第1の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態における電子放出素子の構成を示す平面図(a),及び断面図(b),(c)である。この電子放出素子は、不純物の濃度が低いなどの非導電形の半導体からなる半導体基板101と、半導体基板101の主表面の所定領域(素子領域)に形成されたn型領域102と、n型領域102に隣接する半導体基板101の上に絶縁層103を介して形成された電子放出層104と、半導体基板101のn型領域102に接して形成された電極層105とから構成されたものである。
次に、本発明における第2の実施の形態について、図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態における電子放出素子の構成を示す平面図(a),及び断面図(b),(c),(d)である。本実施の形態2における電子放出素子は、上述した実施の形態1における複数の素子領域を同一の半導体基板301の上に配列したものである。なお、図3(a)では、3つの素子領域を1列に配列した場合を示している。この電子放出素子は、半導体基板301の主表面に、各素子領域毎に各々分離して3つのn型領域302が形成され、これらに共通して1つの電子放出層304が絶縁層303を介して形成されている。また、各n型領域302に、各々電極305が設けられている。
次に、本発明における第3の実施の形態について、図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態における電子放出素子の構成を示す平面図(a),及び断面図(b),(c),(d)である。本電子放出素子では、隣り合うn型領域302(素子領域)の間に、分離用配線501を設けることで、素子領域間のクロストーク(隣の素子の動作状態による影響で電子放出特性が変化する)を抑制した。分離用配線501は、絶縁層303により電子放出層304と絶縁分離され、また、半導体基板301の上に、絶縁層303を介して形成されている。分離用配線501は、隣り合うn型領域302から共有されている半導体基板301の表面に誘起される電子群の領域の間に設けられていると、より効果的である。
次に、本発明における第4の実施の形態について、図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態における電子放出素子の構成を示す平面図(a),及び断面図(b),(c),(d),(e)である。本実施の形態4における電子放出素子は、上述した実施の形態2における複数の素子領域の列をこの列に直交する行方向に配列し、前述した実施の形態1における複数の素子領域を、マトリクス状に配列し、任意の素子領域からの電子放出を可能としたものである。
次に、本発明における第5の実施の形態について、図8を用いて説明する。図8は、本実施の形態における電子放出素子の構成を示す平面図(a),及び断面図(b),(c),(d),(e)である。本実施の形態5における電子放出素子では、上述した実施の形態4の電子放出素子において、隣り合うn型領域602(素子領域)の間に、分離用配線801を設け、素子間のクロストーク(隣の素子領域の動作状態による影響で電子放出特性が変化する)を抑制した。行方向に延在する分離用配線801により、列方向のクロストークが抑制できる。
次に、本発明における第6の実施の形態について、図9を用いて説明する。図9は、本実施の形態における電子放出素子の構成を示す平面図(a),及び断面図(b),(c),(d)である。前述した実施の形態2における電子放出素子では、絶縁層303の厚い部分が、半導体基板301の側に凸に形成されているようにしたが、これに対し、本実施の形態6における電子放出素子は、絶縁層903の厚い部分が、電子放出層304の側に凸に形成されているようにした。このように絶縁層903の厚い部分を形成することで、絶縁層903の厚い部分においては、半導体基板901の側における反転領域の形成が抑制され、電子の誘起が抑制されるようになる。また、絶縁層903の厚い部分においては、電子のトンネルが抑制されるようになる。これらのことから、当該領域における電子放出層904からの電子放出が抑制されるようになる。
次に、本発明における第7の実施の形態について、図10を用いて説明する。図10は、本実施の形態における電子放出素子の構成を示す平面図(a),及び断面図(b),(c),(d)である。本電子放出素子では、上述した電子放出素子において、隣り合うn型領域902(素子)の間に、分離用配線1001を設けることで、素子間のクロストーク(隣の素子の動作状態による影響で電子放出特性が変化する)を抑制した。分離用配線1001は、絶縁層903により電子放出層904と絶縁分離され、また、半導体基板901の上に、絶縁層903を介して形成されている。分離用配線1001は、隣り合うn型領域902から共有されてている半導体基板901の表面に誘起される電子群の領域の間に設けられていると、より効果的である。
次に、本発明における第8の実施の形態について、図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態における電子放出素子の構成を示す平面図(a),及び断面図(b),(c),(d)である。本実施の形態8における電子放出素子は、上述した実施の形態1における複数の素子領域を、各素子領域間で共通とされた列配線層(電極層)1105に接続し、同一の半導体基板1101の上に配列したものである。なお、図11(a)では、3つの素子を1列に配列した場合を示している。この電子放出素子は、半導体基板1101の主表面に、各々分離して3つのn型領域1102が形成され、これらの各々に電子放出層1104が設けられている。各電子放出層1104は、絶縁層1103を介して半導体基板1101の上に形成されている。また、前述したように、各n型領域1102に共通して、列配線層1105が設けられている。
次に、本発明における第9の実施の形態について、図13を用いて説明する。図13は、本実施の形態における電子放出素子の構成を示す平面図(a),及び断面図(b),(c),(d),(d’)である。本実施の形態9における電子放出素子は、上述した実施の形態8における複数の素子領域の列をこの列に直交する行方向に配列し、前述した実施の形態1における複数の素子領域を、マトリクス状に配列し、任意の素子領域からの電子放出を可能としたものである。
また、図15(a),図15(b),図15(c),及び図15(d)に示すように、分離用配線1501を設けることで、素子間のクロストーク(隣の素子の動作状態による影響で電子放出特性が変化する)を抑制しても良い。分離用配線1501は、絶縁層1103により電子放出層1104と絶縁分離され、また、半導体基板1101の上に、絶縁層1103を介して形成されている。分離用配線1501は、隣り合うn型領域1102から共有されている半導体基板1101の表面に誘起される電子群の領域の間に設けられていると、より効果的である。
Claims (10)
- 半導体からなる基板と、
前記基板の主表面の素子領域に形成されたn型領域と、
前記n型領域に隣接する前記基板の上の前記素子領域に絶縁層を介して形成されて所定の第1電圧が印加される電子放出層と、
前記基板の前記n型領域に接して形成されて前記第1電圧より小さい第2電圧が印加される電極層と
を少なくとも備え、
前記電子放出層は、不純物が導入されて導電性を備える半導体から構成され、
前記第1電圧及び前記第2電圧の印加により、前記n型領域から電子が誘起されることによる反転領域が、前記電子放出層の下の前記基板に形成され、前記反転領域から前記絶縁層をトンネルした電子が前記電子放出層の上方に放出される
ことを特徴とする電子放出素子。 - 請求項1記載の電子放出素子において、
所定の間隔で配列された複数の前記素子領域を備える
ことを特徴とする電子放出素子。 - 請求項2記載の電子放出素子において、
前記素子領域毎に前記n型領域が形成され、
複数の前記素子領域からなる列に共通に形成された前記電子放出層を備える
ことを特徴とする電子放出素子。 - 請求項3記載の電子放出素子において、
マトリクス状に配列された複数の前記素子領域を備え、
複数の前記電子放出層が、複数の前記素子領域からなる列毎に形成され、
複数の前記素子領域の行に共通して前記n型領域に接続する複数の前記電極層を備える
ことを特徴とする電子放出素子。 - 請求項2記載の電子放出素子において、
前記素子領域毎に前記電子放出層が形成され、
複数の前記素子領域からなる列に共通に形成された前記n型領域を備える
ことを特徴とする電子放出素子。 - 請求項5記載の電子放出素子において、
マトリクス状に配列された複数の前記素子領域を備え、
複数の前記n型領域が、複数の前記素子領域からなる列毎に形成され、
複数の前記素子領域の行に共通して前記電子放出層に接続する複数の行配線層を備える
ことを特徴とする電子放出素子。 - 請求項2記載の電子放出素子において、
前記素子領域毎に前記n型領域及び前記電子放出層が形成され、
複数の前記素子領域からなる列に共通に前記n型領域に接続する前記電極層を備える
ことを特徴とする電子放出素子。 - 請求項7記載の電子放出素子において、
マトリクス状に配列された複数の前記素子領域を備え、
複数の前記素子領域の行に共通して前記電子放出層に接続する複数の行配線層を備える
ことを特徴とする電子放出素子。 - 請求項2〜8のいずれか1項に記載の電子放出素子において、
隣り合う前記素子領域の前記電子放出層の下の領域の前記絶縁層は、これ以外の領域より厚く形成されている
ことを特徴とする電子放出素子。 - 請求項2〜9のいずれか1項に記載の電子放出素子において、
隣り合う前記素子領域の間に前記電子放出層と絶縁分離されて前記基板の上に配置された分離用配線を備える
ことを特徴とする電子放出素子。
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