JP4795739B2 - レーザパッケージ及びレーザモジュール - Google Patents

レーザパッケージ及びレーザモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP4795739B2
JP4795739B2 JP2005207491A JP2005207491A JP4795739B2 JP 4795739 B2 JP4795739 B2 JP 4795739B2 JP 2005207491 A JP2005207491 A JP 2005207491A JP 2005207491 A JP2005207491 A JP 2005207491A JP 4795739 B2 JP4795739 B2 JP 4795739B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
package
wiring
package base
heat dissipation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005207491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007027413A (ja
Inventor
臣一 下津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2005207491A priority Critical patent/JP4795739B2/ja
Priority to US11/487,467 priority patent/US7586964B2/en
Publication of JP2007027413A publication Critical patent/JP2007027413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4795739B2 publication Critical patent/JP4795739B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/022Mountings; Housings
    • H01S5/02208Mountings; Housings characterised by the shape of the housings
    • H01S5/02212Can-type, e.g. TO-CAN housings with emission along or parallel to symmetry axis
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/022Mountings; Housings
    • H01S5/023Mount members, e.g. sub-mount members
    • H01S5/02315Support members, e.g. bases or carriers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/022Mountings; Housings
    • H01S5/0233Mounting configuration of laser chips
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/022Mountings; Housings
    • H01S5/0235Method for mounting laser chips
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/024Arrangements for thermal management
    • H01S5/02469Passive cooling, e.g. where heat is removed by the housing as a whole or by a heat pipe without any active cooling element like a TEC

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

本発明は、レーザ素子がパッケージ内に気密封止されたレーザパッケージ、及び該レーザパッケージを備えたレーザモジュールに関するものである。
レーザ素子がパッケージベースと光出射用の透光性窓を備えたキャップとからなるパッケージ内に気密封止されたレーザパッケージがある。レーザパッケージでは、通常、レーザ素子がパッケージベースに固定され、パッケージベースからレーザ素子に駆動電流を供給する給電用配線ピンを含む複数の配線ピンが引き出された構造を有する。
パッケージベース及びキャップは互いに溶接固定され、これらの材質としては、溶接容易性、溶接熱のレーザ素子への熱伝導抑制性等の観点から、低熱伝導性材料のステンレス(SUS)等のFe系材料が一般に使用されている。ステンレスは熱伝導率が16W/m・K程度である。
レーザ素子としては、従来、発振波長980nm/出力90mWの赤外半導体レーザ素子など、比較的低出力のレーザ素子が用いられていた。赤外半導体レーザ素子の電気/光変換効率は40〜60%であり、出力90mW時のレーザ素子からの発熱は60〜135mWと見積もられる。
近年、上記レーザ素子として、より高出力、例えば出力200mW程度のGaN系等の紫外半導体レーザ素子を用いることが検討されている。GaN系等の紫外半導体レーザ素子は、電気/光変換効率が20〜25%であり、出力200mW時のレーザ素子からの発熱は0.6〜0.8Wと見積もられる。この放熱は赤外系の約5〜6倍と大きいため、熱伝導性の低いステンレス(SUS)製のホルダではレーザ素子からの発熱を充分に放熱することができない。レーザ素子からの発熱が充分に放熱されないと、レーザ素子等の熱劣化によるレーザパッケージの低寿命化を招いてしまう。
レーザ素子からの発熱を放熱する放熱構造としては、図7(a)に示す如く、レーザパッケージ110のパッケージベース111の底面に、複数の配線ピン114が共に挿通される1個の挿通孔131を有する、熱伝導性が良好な放熱板130を取り付けることが提案されている。かかる放熱構造では、パッケージベース111と放熱板130との接触抵抗を下げるため、パッケージベース111と放熱板130とをシリコングリース等(図示略)を介して接合し密着性を高めることがなされている。図7(a)はレーザパッケージの側面図であり、放熱板130については断面図で示してある。符号112はレーザパッケージ110のキャップである。
特許文献1には、レーザパッケージを絶縁性の外部ケース(7)に収納すると共に、パッケージベースの底面外周部の一部と当接し、レーザ素子に駆動電流を供給する給電用配線ピン(11−1)と絶縁性の外部ケース(7)とを接続し、コンデンサ(9)が取り付けられた放熱板(8)を設ける放熱構造が記載されている。
また、図7(b)に示す如く、レーザパッケージ110のパッケージベース111の底面に、複数の配線ピン114が各々挿通される挿通孔151が開孔されたペルチェ素子(冷却素子)150を取り付けることも提案されている。
特開平9-307162号公報
例外もあるが、熱伝導性が良好な材料は電気伝導性が良好な傾向にある。図7(a)に示す放熱構造では、放熱板としてCuやAl等が使用されており、配線ピン間ショートを避けるため、放熱板に開孔する挿通孔の径は、複数の配線ピンが挿通孔の内面に接触しないよう、大きく確保する必要がある。したがって、従来は、パッケージベースの底面外周部のみが放熱板に当接する構成を採らざるを得ず、レーザパッケージと放熱板との接触面積を充分に確保することが難しい。しかも、パッケージベースの底面においては、外周部よりも複数の配線ピンに囲まれた中央部の温度が高くなる傾向にあるが、温度が高くなる中央部は放熱板と接触させることができない。以上の理由から、図7(a)の放熱構造は放熱効率が良くなく、GaN系等の高出力レーザ素子の使用には充分に対応することができない。
特許文献1の記載の放熱構造でも、特に温度が高くなるパッケージベースの底面中央部に放熱板(8)をつけることができないという状況は、図7(a)に示す放熱構造と同じである。
図7(b)に示す放熱構造は、ペルチェ素子を取り付けるため、放熱板を用いるよりも放熱性は良好となるが、ペルチェ素子内の配線とのショートを避けるため、ペルチェ素子に開孔する挿通孔の径は配線ピンが挿通孔の内面に接触しないよう大きく確保する必要があり、特に温度が高くなるパッケージベースの底面中央部とペルチェ素子とを良好に接触させることができない点は、図7(a)の放熱構造と同様である。
配線ピンの径を大きくすることで、配線ピンから放熱させることも考えられるが、パッケージとして特殊パッケージを用いる必要があり、高コスト化に繋がる。
レーザパッケージの側面及び/又は上面に放熱板等を取り付けて、放熱面積を大きくすることも考えられるが、発熱量の大きいパッケージベースの底面中央部から離れた位置に放熱板等を取り付けても、ステンレス等の低熱伝導性材料からなるパッケージでは、パッケージ自身が抵抗となって良好な放熱性は得られない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、特に温度が高くなるパッケージベースの底面中央部の放熱性を高めて、レーザパッケージ全体の放熱性を高めることができ、GaN系等の高出力レーザ素子の使用にも対応可能なレーザパッケージ、及びこれを用いたレーザモジュールを提供することを目的とするものである。
本発明のレーザパッケージは、単数又は複数のレーザ素子が、パッケージベースと光出射用の透光性窓を備えたキャップとからなるパッケージ内に気密封止されたレーザパッケージにおいて、
前記レーザ素子が前記パッケージベースに固定され、該パッケージベースから、前記レーザ素子に駆動電流を供給する給電用配線ピンを含む複数の配線ピンが引き出され、少なくとも1本の前記配線ピンの前記パッケージベースから外部に引き出された部分に対して、表面絶縁処理が施されたことを特徴とするものである。
本発明のレーザパッケージにおいて、前記表面絶縁処理が施された前記配線ピンは、絶縁樹脂チューブ又は絶縁樹脂層により被覆されたものであることが好ましい。前記絶縁樹脂チューブ又は前記絶縁樹脂層が、ポリイミド樹脂からなることが好ましい。
本発明のレーザパッケージにおいて、前記パッケージベースの底面に、前記配線ピンが挿通される単数又は複数の挿通孔を有する、前記パッケージベースよりも熱伝導性の高い可撓性放熱部材が取り付けられたことが好ましい。
本明細書において、「パッケージベースの底面」は、パッケージベースのキャップと反対側の面である。
特に、すべての前記配線ピン、若しくは前記複数の配線ピンのうち任意の1本を除く残りのすべての配線ピンに対して、前記表面絶縁処理が施されており、前記可撓性放熱部材は、前記挿通孔が、前記配線ピンの数及び位置に対応して、前記配線ピンとの間に実質的に隙間が形成されない径で開孔されており、前記パッケージベースの前記底面の前記配線ピンの取付け箇所を除く略全体を覆うものであることが好ましい。
本明細書において、「実質的に隙間が形成されない」とは、基本的には隙間がないように設計を行うが、部材間の寸法精度を考慮して多少余裕を見て挿通孔の径を設定してもよいことを意味している。また、「略全体を覆う」とは、パッケージベースの底面において、配線ピンの取付箇所より外側の外周部については、多少覆われていない部分があってもよいことを意味している。
前記可撓性放熱部材の熱伝導率が500W/m・K以上であることが好ましい。前記可撓性放熱部材としては、導電性カーボンからなるものが好ましい。
本発明のレーザパッケージは、前記レーザ素子が、GaN系半導体レーザ素子である場合に有効である。
本発明のレーザモジュールは、単数又は複数のレーザ素子が、パッケージベースと光出射用の透光性窓を備えたキャップとからなるパッケージ内に気密封止されたレーザパッケージと、前記レーザパッケージの前記パッケージベースを底面側から支持する、該パッケージベースよりも熱伝導性の高い放熱支持体とを備えたレーザモジュールにおいて、
前記レーザパッケージは、前記レーザ素子が前記パッケージベースに固定され、該パッケージベースから、前記レーザ素子に駆動電流を供給する給電用配線ピンを含む複数の配線ピンが引き出されたものであり、
前記放熱支持体は、前記配線ピンが挿通される単数又は複数の挿通孔を有するものであり、
少なくとも1本の前記配線ピンの前記パッケージベースから外部に引き出された部分、及び/又は少なくとも1個の前記挿通孔の内面に対して、表面絶縁処理が施されていることを特徴とするものである。
本発明のレーザモジュールにおいて、前記表面絶縁処理が施された前記配線ピン及び/又は前記挿通孔は、絶縁樹脂チューブ又は絶縁樹脂層により被覆されたものであることが好ましい。
本発明のレーザモジュールにおいて、前記放熱支持体は、前記挿通孔が、前記配線ピンの数及び位置に対応して、前記配線ピンとの間に実質的に隙間が形成されない径で開孔されており、前記パッケージベースの前記底面の前記配線ピンの取付け箇所を除く略全体を覆うものであることが好ましい。
本発明のレーザモジュールにおいて、前記パッケージベースは、前記配線ピンが挿通される単数又は複数の挿通孔を有する、前記パッケージベースよりも熱伝導性の高い可撓性放熱部材を介して、前記放熱支持体に支持されたことが好ましい。
特に、前記放熱支持体は、前記パッケージベースの前記底面を支持し、該底面より大きい面積のベース板と、該ベース板の前記レーザパッケージから離間する位置に、該レーザパッケージに対向して配置された側壁とを備えてなり、前記可撓性放熱部材は、前記パッケージベースの前記底面と前記ベース板との間に介在する部分と、該部分から延びて前記側壁に接続された部分とから構成されたものが好ましい。
本発明のレーザパッケージは、パッケージベースからレーザ素子に駆動電流を供給する給電用配線ピンを含む複数の配線ピンが引き出され、少なくとも1本の配線ピンのパッケージベースから外部に引き出された部分に対して、表面絶縁処理が施されたものである。
本発明のレーザパッケージでは、表面絶縁処理が施された配線ピンについては配線ピン間ショートを考慮せずに、レーザパッケージに放熱支持体(放熱板等)や冷却素子(ペルチェ素子等)などの放熱部材を取り付けることができる。表面絶縁処理が施された配線ピンについては、放熱部材との間に隙間を設けなくてもよいので、従来に比して、レーザパッケージと放熱部材との接触面積を広く確保でき、しかも特に温度が高くなるパッケージベースの底面中央部の放熱性を高めることができるので、レーザパッケージ全体の放熱性を高めることができる。
本発明のレーザモジュールは、レーザパッケージと、レーザパッケージのパッケージベースを底面側から支持する、パッケージベースよりも熱伝導性の高い放熱支持体とを備えたものである。本発明のレーザモジュールは、レーザパッケージが、そのパッケージベースからレーザ素子に駆動電流を供給する給電用配線ピンを含む複数の配線ピンが引き出されたものであり、放熱支持体が、配線ピンが挿通される単数又は複数の挿通孔を有するものであり、少なくとも1本の配線ピンのパッケージベースから外部に引き出された部分、及び/又は少なくとも1個の挿通孔の内面に対して、表面絶縁処理が施されたものである。
本発明のレーザモジュールでは、表面絶縁処理が施された部分については配線ピン間ショートを考慮する必要がなく、配線ピンとこれが挿通される挿通孔との間に隙間を設けなくてもよいので、従来に比して、レーザパッケージと放熱支持体との接触面積を広く確保でき、しかも特に温度が高くなるパッケージベースの底面中央部の放熱性を高めることができるので、レーザパッケージ全体の放熱性を高めることができる。
図面を参照して、本発明に係る実施形態のレーザパッケージ、及びこれを備えたレーザモジュールの構造について説明する。図1(a)はレーザパッケージの斜視図、図1(b)は側面図、図1(c)は底面図、図1(d)はレーザパッケージの中心軸を通る縦断面図(配線ピンについては省略)である。図2は配線ピンの断面構造を示す概略図である。図2では、缶パッケージについては側面図で示し、配線ピンについては配線ピンの中心軸を通る断面図で示してある。なお、図2では、視認しやすくするため、実際には同一断面上にない3本の配線ピンを同一断面上に図示してある。図3は、レーザモジュールの概略図である。図3は図2に対応する図であり、缶パッケージについては側面図で示し、配線ピン及び放熱支持体については断面図で示してある。
図1に示す如く、レーザパッケージ1は、缶パッケージ10内に1個のレーザ素子20が気密封止されたものである。缶パッケージ10は、円板状のパッケージベース11と光出射用の透光性窓12aを備えた断面視略コ字状のキャップ12とからなり、パッケージベース11とキャップ12とは互いに気密に抵抗溶接(シーム溶接)されている。
レーザ素子20は、缶パッケージ10のパッケージベース11に突設された放熱ブロック13に、公知方法にてろう材(AuSnやIn等)を介して実装され固定されている。レーザ素子20は、光出射面が缶パッケージ10の透光性窓12aと対向するよう配置されている。図中、レーザ出射光に符号Lを付してある。
レーザ素子20としては特に制限なく、GaN系(370〜450nm)、AlGaInP系(580〜690nm)、InGaP系(650〜1000nm)、AlGaAs系(700〜1000nm)、GaAsP系(700〜1000nm)、InGaAs系(1000〜3500nm)、InAsP系(1000〜3500nm)等の半導体レーザ素子等が挙げられる。()内の数字は発振波長域を示す。
本実施形態のレーザモジュール1は、従来一般に使用されている比較的低出力の赤外半導体レーザ素子はもちろんのこと、高出力の紫外半導体レーザ素子(GaN系等、発振波長350〜500nm、例えば出力200mW程度)の使用にも対応可能なものである。
パッケージベース11の材質としては、パッケージベース11とキャップ12との溶接時の熱拡散を抑えるために、熱伝導率が低く配線ピン14〜16の封止材料と熱膨張係数が近い低熱膨張係数のものが使用され、Fe−Ni−Co合金(熱伝導率:10W/m・K)、Fe−Ni合金(熱伝導率:10W/m・K)、Cu−W合金(熱伝導率:200W/m・K)等が使用される。キャップ12の材質としては、Fe−Ni−Co合金(熱伝導率:14W/m・K)、Fe−Ni合金(Fe含有量42%、熱伝導率:14W/m・K)等が使用される。透光性窓12aの材質はガラス等が使用される。放熱ブロック13の材質としては、Cu(熱伝導率:395W/m・K)、Al(熱伝導率:238W/m・K)等が使用される。
図1及び図2に示す如く、パッケージベース11から計3本の配線ピン14〜16が引き出されている。3本の配線ピン14〜16はパッケージベース11の中心から略等距離にあり、略同一円周上に離間配置されている。
配線ピン14はパッケージ10と同電位になる固定用配線ピンである。パッケージ製造上の制約、レーザパッケージ1と後記放熱支持体30との実装容易性等から、配線ピン14においては、パッケージ10内部に繋がるパッケージベース11からの引出し箇所及びその近傍部分14Qが、それよりも先の部分14Pより径が大きくされている。符号14P、14Qで示す部分を各々、細径部、太径部と称す。
配線ピン15は、レーザ素子20に駆動電流を供給する給電用配線ピンである。配線ピン16は、放熱ブロック13に搭載された、レーザ素子20の光量を検出するフォトダイオード等の光検出素子用の配線ピンである。配線ピン15、16は、パッケージ10内からパッケージベース11を貫通してパッケージ10の外部に引き出されており、パッケージ10内においてレーザ素子20あるいは光検出素子と電気的に導通されている。
本実施形態では、配線ピン14を除く残りのすべての配線ピン15、16について、パッケージベース11から外部に引き出された部分に表面絶縁処理が施されている。具体的には、配線ピン15、16は、導電性配線部15A、16Aとその表面を覆う絶縁性被覆材15B、16Bとから構成されており、絶縁性被覆材15B、16Bによる表面絶縁処理が施されている。導電性配線部15A、16Aが、従来の配線ピンである。
配線ピン15、16には、パッケージベース11から外部に引き出された部分であって、配線ピン15、16の実装側先端部15X、16X(レーザパッケージ1が各種モジュール等に実装される際に、半田等を介して実装固定される部分)を除く略全体に上記表面絶縁処理が施されている。
ただし、実装側先端部15X、16Xについても絶縁性被覆材15B、16Bにより被覆し、実装時又は実装前に実装側先端部15X、16Xの絶縁性被覆材15B、16Bを除去して導電性配線部15A、16Aを露出させるようにしても差し支えない。
絶縁性被覆材15B、16Bはパッケージベース11の底面11Aに当接することが好ましいが、後記する放熱支持体30と可撓性放熱部材40を介した配線ピン間のショートが問題にならない範囲であれば、絶縁性被覆材15B、16Bとパッケージベース11の底面11Aとの間には微小間隙があってもよい。
絶縁性被覆材15B、16Bとしては特に制限なく、絶縁樹脂チューブ又は絶縁樹脂層が好ましい。絶縁性被覆材15B、16Bをなす絶縁樹脂としては特に制限されない。ただし、配線ピン15、16の先端部15X、16Xを半田実装等する際に必要な耐熱性を有することが好ましい。具体的には、ガラス転移点(Tg)が220℃以上の樹脂が好ましい。かかる絶縁樹脂としては、ポリイミド樹脂(Tg:220〜400℃)等が挙げられる。
ポリイミド樹脂は、テトラカルボン酸又はその酸無水物とジアミンとの重縮合物等のポリイミドを1種又は2種以上含む樹脂である。ポリイミドは、カルボン酸又はその酸無水物成分とジアミン成分との組合せにより、種々のタイプがある。ポリイミドとしては、ピロメリット酸二無水物と4,4’―ジアミノジフェニルエーテルの重縮合物等が挙げられる。ポリイミド樹脂は、必要に応じてポリイミド以外の樹脂や各種添加剤等の任意成分を含むものであってもよい。
導電性配線部15A、16A(従来の配線ピン)の絶縁性被覆材15B、16Bによる被覆は、導電性配線部15A、16Aを絶縁樹脂チューブに挿通することで実施できる。
導電性配線部15A、16Aの絶縁性被覆材15B、16Bによる被覆はまた、導電性配線部15A、16Aを1種又は2種以上のポリイミド及び/又はその前駆体であるポリアミド酸を含む溶液に浸漬させ、電着を実施するなどして、導電性配線部15A、16Aの表面にポリイミド樹脂からなる絶縁樹脂層を成膜することでも、実施できる。
配線ピン14〜16が、半田実装等の熱処理工程を経ずに、ソケット等に先端部が挿入されて実装される場合には、配線ピン14〜16の先端部にそれ程高い耐熱性は要求されないので、絶縁性被覆材15B、16Bとして任意の絶縁樹脂を用いることができる。
例えば、導電性配線部15A、16Aに、硬化性モノマー及び/又は硬化性プレポリマーと重合開始剤とを含む光硬化型又は熱硬化型の硬化性接着剤を塗布し、未硬化膜を形成した後、光照射又は加熱により未硬化膜を硬化することで、絶縁樹脂層からなる絶縁性被覆材15B、16Bを形成することができる。用いて好適な光硬化型接着剤としては、Epoxy Technology社製「UVO−114」(硬化後のTg:50℃)等が挙げられる。用いて好適な熱硬化型接着剤としては、Epoxy Technology社製「353ND」(硬化後の劣化開始温度400℃)等が挙げられる。
図3に示す如く、本実施形態のレーザモジュール2は、上記レーザパッケージ1が、そのパッケージベース11を底面11A側から支持する、パッケージベース11よりも熱伝導性が高く、パッケージベース11より大きい面積の板状の放熱支持体30(放熱板)に取り付けられたものである。
レーザモジュール2において、レーザパッケージ1は、パッケージベース11よりも熱伝導性の高い、パッケージベース11と略同一平面形状を有し、放熱支持体30よりも柔軟な、放熱シートや放熱フィルム等の可撓性放熱部材40を介して、放熱支持体30に支持されている。
可撓性放熱部材40は、パッケージベース11の底面11Aと配線ピン14の太径部14Qの底面に沿って配置され、配線ピン14〜16の数及び位置に対応して開孔された挿通孔H1〜H3を有する部材である。配線ピン14に対応する挿通孔H1の径は、配線ピン14の細径部14Pの外径に略等しく設定され、配線ピン15、16に対応する挿通孔H2、H3の径は、配線ピン15、16の絶縁性被覆材15B、16Bで被覆された部分の外径に略等しく設定されている。すなわち、可撓性放熱部材40は、配線ピン14〜16との間に実質的に隙間なく配設され、パッケージベース11の底面11Aの配線ピン14〜16の取付け箇所を除く略全体を覆うよう、設計されている。
可撓性放熱部材40の材質としては、パッケージベース11よりも熱伝導性が高く、シート成形又はフィルム成形が可能であれば特に制限なく、Cu(熱伝導率:395W/m・K)、Al(熱伝導率:238W/m・K)、及びこれらの合金等の金属、導電性カーボン(600〜800W/m・K)、ダイヤモンド等が挙げられる。
可撓性放熱部材40の材質としては、熱伝導率が500W/m・K以上のものが好ましく、導電性カーボン等が好ましい。導電性カーボンとしては、アモルファスカーボン、アモルファス部とグラファイト部とが混在した微結晶性又は多結晶性カーボン、グラファイトのいずれを用いてもよい。中でも、熱伝導性が良好なグラファイトが好ましく用いられる。
放熱支持体30は、配線ピン14〜16の数及び位置に対応して開孔された挿通孔H1〜H3を有する放熱板である。同じ箇所に開孔された放熱支持体30の挿通孔と可撓性放熱部材40の挿通孔とは、互いに繋がった略同一径の挿通孔であるので、同じ符号を付してある。
放熱支持体30のレーザパッケージ1側の面には、配線ピン14の太径部14Qの形状に合わせた凹部H4が形成されている。すなわち、放熱支持体30は、可撓性放熱部材40及び配線ピン14〜16との間に実質的に隙間なく配設され、パッケージベース11の底面11Aの配線ピン14〜16の取付け箇所を除く略全体を覆うよう、設計されている。
放熱支持体30の材質としては、パッケージベース11よりも熱伝導性が高いものであれば特に制限なく、Cu(熱伝導率:395W/m・K)、Al(熱伝導率:238W/m・K)、及びこれらの合金等が挙げられる。
本実施形態のレーザパッケージ1及びレーザモジュール2は、以上のように構成されている。
本実施形態のレーザパッケージ1は、配線ピン14を除く残りのすべての配線ピン15、16について、パッケージベース11から外部に引き出された部分に表面絶縁処理(具体的には絶縁性被覆材15B、16Bによる被覆処理)が施されたものである。
本実施形態のレーザパッケージ1では、配線ピン間が上記表面絶縁処理によって互いに絶縁されるので、配線ピン間ショートを考慮せずに、レーザパッケージ1に放熱支持体30を取り付けて、レーザモジュール2を構成することができる。本実施形態では、配線ピン14〜16と放熱支持体30との間に隙間を設けなくてもよいので、従来に比して、レーザパッケージ1と放熱支持体30との接触面積を広く確保でき、しかも特に温度が高くなるパッケージベース11の底面中央部11C(図1(c)参照)の放熱性を高めることができるので、レーザパッケージ1全体の放熱性を高めることができる。
本実施形態では、配線ピン間を互いに絶縁しつつ、固定用配線ピンである配線ピン14については、上記表面絶縁処理を行わず、可撓性放熱部材40及び放熱支持体30と直接接触させる構成としている。したがって、温度が高くなるパッケージベース11の底面中央部11Cに近い位置にある配線ピン14からも、放熱を効率よく実施することができ、好ましい。
なお、配線ピン14〜16のうち任意の1本を除く残りの配線ピンに対して、上記表面絶縁処理を施す構成とすれば、配線ピン間を互いに絶縁しつつ、表面絶縁処理を施さない配線ピンからの放熱効果が得られる。ただし、放熱効率の点で、太径部14Qを有する配線ピン14に対して表面絶縁処理を施さず、可撓性放熱部材40及び放熱支持体30と直接接触させることが好ましい。
本実施形態ではさらに、レーザパッケージ10と放熱性支持体30とを柔軟な可撓性放熱部材40を介して接合する構成としている。可撓性放熱部材40はそれ自身の熱伝導性が良好であり、しかも可撓性を有するので、レーザパッケージ10と放熱性支持体30との密着性を高める部材としても機能する。本実施形態では、かかる可撓性放熱部材40を介在させることで、レーザパッケージ10から放熱性支持体30への熱伝導性を高め、より放熱性を高めている。
(設計変更)
本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能である。
上記実施形態では、固定用配線ピンである配線ピン14については、上記表面絶縁処理を行わない場合について説明した。
本発明はかかる構成に制限されず、すべての配線ピン14〜16に対して表面絶縁処理を施す構成としてもよい。図4(a)に例示するレーザパッケージ3は、パッケージベース11の底面と絶縁処理前の配線ピン14の太径部14Qの側面及び底面とを絶縁樹脂17により被覆してから、絶縁処理前の配線ピン14の細径部14P、配線ピン15、16に各々、ポリイミド樹脂等の絶縁樹脂チューブを被覆するなどして、すべての配線ピン14〜16に対して表面絶縁処理を施したものである。図4(b)に、レーザパッケージ3を用いたレーザモジュール4を示しておく。レーザモジュール4の基本構成は、上記実施形態のレーザモジュール2と同様である。図4中、符号14Aは配線ピン14の導電性配線部(15A、16Aに対応)、符号14Bは絶縁性被覆材である(15B、16Bに対応)。
また、少なくとも1本の配線ピンについて上記表面絶縁処理を行う構成とすれば、表面絶縁処理が施された配線ピンについては、配線ピン間ショートを考慮せずに、レーザパッケージに放熱支持体を取り付けることができるので、従来よりも放熱性が向上されたレーザパッケージ及びレーザモジュールを提供することができる。
少なくとも1本の配線ピンについて上記表面絶縁処理を行う構成について説明したが、レーザモジュール2、4では、放熱支持体30の少なくとも1個の挿通孔の内面に対して、表面絶縁処理を施す構成としても、同様の効果が得られる。
上記実施形態では、放熱支持体30が放熱板からなり、可撓性放熱部材40がパッケージベース11と略同一平面形状である場合について説明した。特に、図5に示す如く、放熱支持体30を、パッケージベース11の底面を支持し、該底面より大きい面積のベース板31と、ベース板31のレーザパッケージ1(3)から離間する位置に、レーザパッケージ1(3)に対向して配置された側壁32とを備える構成とし、可撓性放熱部材40を、パッケージベース11の底面とベース板31との間に介在する部分41と、部分41から延びて放熱支持体30の側壁32に接続された部分42とからなる構成とすることが好ましい。図5に示すレーザモジュール5では、レーザパッケージ1(3)の発熱を、可撓性放熱部材40のレーザパッケージ1(3)から引き出された部分42及び放熱支持体30の側壁32からも効率よく熱拡散させて放熱させることができ、好ましい。側壁32はベース板31の外周に沿って円筒状に設けることが最も好ましいが、その形成範囲は適宜設計できる。
なお、可撓性放熱部材40をレーザパッケージ1、3の構成要素に含めない説明としたが、可撓性放熱部材40をレーザパッケージ1、3の構成要素に含めることは差し支えない。
上記実施形態では、レーザパッケージ1、3を放熱板等の放熱支持体30に取り付ける場合についてのみ説明したが、レーザパッケージ1、3を放熱支持体(放熱板等)30や冷却素子(ペルチェ素子等)などの任意の放熱部材に取り付けて、レーザモジュールを構成することができる。小型化の点では、レーザパッケージ1、3を放熱支持体(放熱板等)30に取り付けることが好ましい。本発明では、冷却素子を用いることなく、良好な放熱性が得られる。
上記実施形態では、レーザ素子20を1個備えたレーザパッケージ1、3について説明したが、本発明は複数のレーザ素子20を使用して、複数のレーザ素子20を備えたレーザパッケージにも適用可能である。複数のレーザ素子20を使用する場合には、レーザ素子20を各々異なる放熱ブロック13に実装して、缶パッケージ10内に複数の放熱ブロック13を並べて配置することが好ましい。
配線ピンの数はレーザ素子20の数等に応じて適宜設計される。放熱支持体30及び可撓性放熱部材40に開孔する挿通孔の数は配線ピンの数より少なくてもよく、複数の配線ピンを同じ挿通孔に挿通させてもよい。この場合も、表面絶縁処理された部分については挿通孔と配線ピンとの隙間を小さくできるので、従来よりも放熱性が向上されたレーザパッケージ及びレーザモジュールを提供することができる。
本発明のレーザパッケージ及びレーザモジュールは放熱性が良好であるので、レーザ素子20として出力200mW程度のGaN系半導体レーザ素子等の高出力レーザ素子を用いる場合など、レーザパッケージ内の発熱量が多い系に有効である。本発明では、高出力レーザ素子を用いる場合にも、レーザ素子20の熱劣化が抑えられるので、長期安定性に優れ、安定した出力が持続して得られる。
本発明に係る実施例及び比較例について説明する。
(比較例1、実施例1)
パッケージベース及びキャップの材質がステンレス(SUS304、熱伝導率:16W/m・K)である5.6mmφの缶パッケージに、出力200mWのGaN系半導体レーザ素子が1個気密封止され、パッケージベースから計3本の配線ピン(外径0.5mmφ)が引き出されたレーザパッケージの放熱性を評価した。
比較例1では、配線ピンのパッケージベースから外部に引き出された部分に表面絶縁処理は行わず、駆動開始からのパッケージベースの底面中央部の温度変化を、熱電対を用いて測定した。そのときの出力光量の変化を、レーザパッケージ内のフォトダイオードで検出した。なお、レーザ素子の素子温度とパッケージベース底面の温度とは、略一定の温度差を保って同様の挙動を示すため、パッケージベース底面の温度変化を測定することで、レーザ素子温度の変化を間接的に評価することができる。
実施例1では、固定用配線ピンを除く残りの2本の配線ピンについて、パッケージベースから外部に引き出された部分に60μm厚のポリイミド樹脂チューブ(Tg:220℃)を被覆して表面絶縁処理を施し、上記実施形態のレーザパッケージ1を得た。このレーザパッケージ1に、可撓性放熱部材であるグラファイトシート(熱伝導率:500W/m・K、100μm厚)と放熱支持体であるAl放熱板(熱伝導率:238W/m・K、5mm厚)とを取り付け、上記実施形態のレーザパッケージ2を得た。
実施例1のレーザモジュールに対して、比較例1と同様に、出力光量の変化を測定した。なお、実施例1では、可撓性放熱部材等を取り付けたので、パッケージベース底面の温度変化については測定していない。
(結果)
結果を図6に示す。図6(a)に示す如く、配線ピンの表面絶縁処理を実施しなかった比較例1のレーザパッケージでは、駆動開始後直ちにレーザ素子温度が上昇して、レーザ素子からの出力光量が低下した。これに対して、図6(b)に示す如く、実施例1のレーザモジュールでは安定した出力光量が得られた。このことは、実施例1のレーザモジュールでは、レーザパッケージからの発熱が良好に放熱され、レーザ素子温度の上昇が抑えられたことを示している。
上記評価から、本発明によれば、高出力で電気/光変換効率が低く発熱量が大きな200mW程度のレーザ素子を用いる場合にも、良好な放熱性が得られることが確認された。
本発明のレーザモジュールは、光通信、レーザ加工機、固体レーザ励起用光源、高輝度照明等の用途に好ましく利用できる。
(a)〜(d)は本発明に係る実施形態のレーザパッケージの構造を示す図 図1のレーザパッケージの配線ピンの断面構造を示す概略図 本発明に係る実施形態のレーザモジュールの構造を示す図 (a)、(b)は設計変更例を示す図 設計変更例を示す図 (a)、(b)は各々、比較例1、実施例1の評価結果を示すグラフ (a)、(b)は従来のレーザパッケージの構造を示す図
符号の説明
1、3 レーザパッケージ
2、4、5 レーザモジュール
10 缶パッケージ
11 パッケージベース
11A 底面
12 キャップ
12a 透光性窓
14 配線ピン
15 配線ピン(給電用配線ピン)
16 配線ピン
20 レーザ素子
30 放熱支持体
31 ベース板
32 側壁
40 可撓性放熱部材
41 パッケージベースの底面と放熱支持体のベース板との間に介在する部分
42 部分41から延びて放熱支持体の側壁に接続された部分
H1〜H3 挿通孔

Claims (10)

  1. 単数又は複数のレーザ素子が、パッケージベースと光出射用の透光性窓を備えたキャップとからなるパッケージ内に気密封止されたレーザパッケージにおいて、
    前記レーザ素子が前記パッケージベースに固定され、該パッケージベースから、前記レーザ素子に駆動電流を供給する給電用配線ピンを含む複数の配線ピンが引き出され、該複数の配線ピンのうち任意の1本を除く残りすべての該配線ピンの前記パッケージベースから外部に引き出された部分に対して、表面絶縁処理が施されており、
    前記パッケージベースの底面に、前記配線ピンが挿通される複数の挿通孔を有する、前記パッケージベースよりも熱伝導性の高い導電性の可撓性放熱部材が取り付けらており、
    該可撓性放熱部材は、前記挿通孔が、前記配線ピンの数及び位置に対応して、前記配線ピンとの間に実質的に隙間が形成されない径で開孔されており、前記パッケージベースの前記底面の前記配線ピンの取り付け箇所を除く略全体を覆うものであることを特徴とするレーザパッケージ。
  2. 前記表面絶縁処理が施された前記配線ピンは、絶縁樹脂チューブ又は絶縁樹脂層により被覆されたものであることを特徴とする請求項1に記載のレーザパッケージ。
  3. 前記絶縁樹脂チューブ又は前記絶縁樹脂層が、ポリイミド樹脂からなることを特徴とする請求項2に記載のレーザパッケージ。
  4. 前記可撓性放熱部材の熱伝導率が500W/m・K以上であることを特徴とする請求項に記載のレーザパッケージ。
  5. 前記可撓性放熱部材が、導電性カーボンからなることを特徴とする請求項に記載のレーザパッケージ。
  6. 前記レーザ素子が、GaN系半導体レーザ素子であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のレーザパッケージ。
  7. 単数又は複数のレーザ素子が、パッケージベースと光出射用の透光性窓を備えたキャップとからなるパッケージ内に気密封止されたレーザパッケージと、
    前記レーザパッケージの前記パッケージベースを底面側から支持する、該パッケージベースよりも熱伝導性の高い導電性の放熱支持体とを備えたレーザモジュールにおいて、
    前記レーザパッケージは、前記レーザ素子が前記パッケージベースに固定され、該パッケージベースから、前記レーザ素子に駆動電流を供給する給電用配線ピンを含む複数の配線ピンが引き出されたものであり、
    前記放熱支持体は、前記配線ピンが挿通される複数の挿通孔を有するものであり、
    該複数の配線ピンのうち任意の1本を除く残りすべての該配線ピンの前記パッケージベースから外部に引き出された部分、及び/又は前記複数の配線ピンのうち任意の1本を除く残りすべての該配線ピンが挿通される前記挿通孔の内面に対して、表面絶縁処理が施されており、
    前記放熱支持体は、前記挿通孔が、前記配線ピンの数及び位置に対応して、前記配線ピンとの間に実質的に隙間が形成されない径で開孔されており、前記パッケージベースの前記底面の前記配線ピンの取り付け箇所を除く略全体を覆うものであることを特徴とするレーザモジュール。
  8. 前記表面絶縁処理が施された前記配線ピン及び/又は前記挿通孔は、絶縁樹脂チューブ又は絶縁樹脂層により被覆されたものであることを特徴とする請求項に記載のレーザモジュール。
  9. 前記パッケージベースは、前記配線ピンが挿通される単数又は複数の挿通孔を有する、前記パッケージベースよりも熱伝導性の高い可撓性放熱部材を介して、前記放熱支持体に支持されたことを特徴とする請求項のいずれかに記載のレーザモジュール。
  10. 前記放熱支持体は、前記パッケージベースの前記底面を支持し、該底面より大きい面積のベース板と、該ベース板の前記レーザパッケージから離間する位置に、該レーザパッケージに対向して配置された側壁とを備えてなり、
    前記可撓性放熱部材は、前記パッケージベースの前記底面と前記ベース板との間に介在する部分と、該部分から延びて前記側壁に接続された部分とから構成されたことを特徴とする請求項に記載のレーザモジュール。
JP2005207491A 2005-07-15 2005-07-15 レーザパッケージ及びレーザモジュール Active JP4795739B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005207491A JP4795739B2 (ja) 2005-07-15 2005-07-15 レーザパッケージ及びレーザモジュール
US11/487,467 US7586964B2 (en) 2005-07-15 2006-07-17 Laser package and laser module

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005207491A JP4795739B2 (ja) 2005-07-15 2005-07-15 レーザパッケージ及びレーザモジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007027413A JP2007027413A (ja) 2007-02-01
JP4795739B2 true JP4795739B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=37661610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005207491A Active JP4795739B2 (ja) 2005-07-15 2005-07-15 レーザパッケージ及びレーザモジュール

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7586964B2 (ja)
JP (1) JP4795739B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5707493B2 (ja) 2010-06-28 2015-04-30 インターコンチネンタル グレート ブランズ エルエルシー チュアブルタイプの菓子についての真珠光沢のある色素による表面処理およびその製造方法
CN103138151A (zh) * 2011-11-30 2013-06-05 北京大方科技有限责任公司 一种温度控制方法及装置
JP2013149667A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Sumitomo Electric Device Innovations Inc 光モジュールおよび光送信器
CN104364982A (zh) * 2012-07-11 2015-02-18 松下知识产权经营株式会社 氮化物半导体发光装置
US10582298B2 (en) 2015-03-31 2020-03-03 Bose Corporation Directional acoustic device and method of manufacturing a directional acoustic device
JP6892225B2 (ja) * 2016-05-13 2021-06-23 ローム株式会社 半導体レーザ装置および半導体レーザ装置の実装構造
JP6838326B2 (ja) * 2016-09-07 2021-03-03 セイコーエプソン株式会社 発光素子モジュール、原子発振器、電子機器および移動体
EP3874596A1 (en) 2018-10-30 2021-09-08 Excelitas Canada Inc. High speed switching circuit configuration
CN112956090A (zh) 2018-11-01 2021-06-11 埃赛力达加拿大有限公司 用于侧面发射激光二极管的四方扁平无引线封装件
JP7277716B2 (ja) * 2019-02-25 2023-05-19 日亜化学工業株式会社 光源装置、ダイレクトダイオードレーザ装置、および光結合器
JP7399630B2 (ja) * 2019-06-06 2023-12-18 京セラ株式会社 光電アダプタ

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5327443A (en) * 1991-10-30 1994-07-05 Rohm Co., Ltd. Package-type semiconductor laser device
JP2686407B2 (ja) * 1993-07-05 1997-12-08 浜松ホトニクス株式会社 発光装置
JP3063617B2 (ja) 1996-05-14 2000-07-12 日本電気株式会社 半導体レーザ装置の実装構造
JP3642551B2 (ja) * 1998-03-13 2005-04-27 日本オプネクスト株式会社 レーザダイオード・モジュールおよびその製造方法ならびにレーザダイオード
JP2000357340A (ja) * 1999-06-15 2000-12-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ヘッド装置
JP2001111155A (ja) * 1999-10-07 2001-04-20 Minolta Co Ltd 光源装置及び光ビーム走査装置
JP2003187477A (ja) * 2001-12-14 2003-07-04 Sharp Corp 光ピックアップ装置
JP2003227969A (ja) * 2002-02-04 2003-08-15 Mitsubishi Electric Corp 光モジュールおよびその製造方法
JP3861864B2 (ja) * 2002-10-10 2006-12-27 住友電気工業株式会社 光モジュール
TW200735494A (en) * 2004-06-29 2007-09-16 Tdk Corp Heat-conducting member, laser diode attachment auxiliary member, optical head using the same, and optical recording/reproducing apparatus using the same
KR100576881B1 (ko) * 2005-01-03 2006-05-10 삼성전기주식회사 반도체 레이저 다이오드장치 및 그 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
US7586964B2 (en) 2009-09-08
JP2007027413A (ja) 2007-02-01
US20070014321A1 (en) 2007-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4795739B2 (ja) レーザパッケージ及びレーザモジュール
JP6170784B2 (ja) 車両灯具用発光装置
JP4920824B2 (ja) 光電素子
JP2007073743A (ja) 半導体装置
WO2011111328A1 (ja) 半導体レーザ装置
JP2009071186A (ja) Ledユニット
TW201205905A (en) Structure of LED assembly and manufacturing method thereof
JP2006012868A (ja) 半導体発光素子用パッケージおよびそれを用いた半導体発光装置
US8801238B2 (en) Light-emitting device
JP2009200187A (ja) 照明装置のled実装方法及びled照明装置
JP2006278361A (ja) 半導体発光装置モジュール
US20180062059A1 (en) Light-emitting module, lighting apparatus for mobile object, and mobile object
JP5119139B2 (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
EP2306067B1 (en) Light source module
US7567599B2 (en) Semiconductor laser diode device with thermal conductive encapsulating resin and method for manufacturing the same
JP5235105B2 (ja) 発光装置
CN107408617B (zh) 光电组件和用于制造光电组件的方法
JP2019013079A (ja) パワー半導体装置及びそれを用いた電力変換装置
WO2014094547A1 (en) Light emitting assembly and method for preparing the same
JP2014175612A (ja) 端子の放熱構造及び半導体装置
JP2011086737A (ja) 熱電変換モジュール
CN111541144A (zh) 半导体激光光源装置
JP2001168447A (ja) レーザーダイオード光モジュール
CN213818360U (zh) 一种高效散热的蓝牙电路板
JP2009044026A (ja) 半導体レーザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061211

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4795739

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250