JP4795582B2 - ガスタービンにおける冷却媒体通路の継手構造及びチューブシール、並びにガスタービン - Google Patents

ガスタービンにおける冷却媒体通路の継手構造及びチューブシール、並びにガスタービン Download PDF

Info

Publication number
JP4795582B2
JP4795582B2 JP2001274340A JP2001274340A JP4795582B2 JP 4795582 B2 JP4795582 B2 JP 4795582B2 JP 2001274340 A JP2001274340 A JP 2001274340A JP 2001274340 A JP2001274340 A JP 2001274340A JP 4795582 B2 JP4795582 B2 JP 4795582B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling medium
medium passage
tube seal
gas turbine
rotor disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001274340A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003083002A (ja
Inventor
一雄 上松
武明 大矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001274340A priority Critical patent/JP4795582B2/ja
Priority to DE60234296T priority patent/DE60234296D1/de
Priority to US10/237,018 priority patent/US6769867B2/en
Priority to EP02020182A priority patent/EP1291491B1/en
Priority to CA002401945A priority patent/CA2401945C/en
Priority to CN02141677.XA priority patent/CN1407210A/zh
Publication of JP2003083002A publication Critical patent/JP2003083002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4795582B2 publication Critical patent/JP4795582B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/02Blade-carrying members, e.g. rotors
    • F01D5/08Heating, heat-insulating or cooling means
    • F01D5/081Cooling fluid being directed on the side of the rotor disc or at the roots of the blades
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D9/00Stators
    • F01D9/06Fluid supply conduits to nozzles or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/02Universal joints, i.e. with mechanical connection allowing angular movement or adjustment of the axes of the parts in any direction
    • F16L27/04Universal joints, i.e. with mechanical connection allowing angular movement or adjustment of the axes of the parts in any direction with partly spherical engaging surfaces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L37/00Couplings of the quick-acting type
    • F16L37/02Couplings of the quick-acting type in which the connection is maintained only by friction of the parts being joined
    • F16L37/025Couplings of the quick-acting type in which the connection is maintained only by friction of the parts being joined with an inner elastic part pressed against an outer part by reason of its elasticity
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2260/00Function
    • F05D2260/20Heat transfer, e.g. cooling
    • F05D2260/232Heat transfer, e.g. cooling characterized by the cooling medium
    • F05D2260/2322Heat transfer, e.g. cooling characterized by the cooling medium steam

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、動翼の冷却に空気や蒸気等の冷却媒体を使用するガスタービンに関し、更に詳しくは、ローターディスクから動翼に冷却用媒体を供給する流路を連結するためのガスタービンにおける冷却流路の継手構造及びチューブシール、並びにガスタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ガスタービンにおいては熱効率を高めるため、空気の代わりに蒸気を冷却媒体として使用して、ガスタービンの動翼やローターディスク、あるいは静翼といった高温部材を冷却する技術が使用されつつある。これは次の理由による。乾き蒸気の定圧比熱は基準状態の下でcp=1.86kJ/kgKであり、空気の定圧比熱cp=1.00kJ/kgKの2倍近い値を持っている。このため、蒸気は同じ質量の空気と比較して熱容量が大きく吸熱効果も高くなる。また、湿り蒸気を冷却媒体として利用すれば湿り分の蒸発潜熱も冷却に利用できるので、さらに吸熱効果が高くなる。したがって、冷却媒体に蒸気を使用すると、空気を使用した場合よりも冷却効率が高くできるので、燃焼ガスのタービン入口温度も高くでき、その結果熱効率を向上させることができる。
【0003】
また、従来の空気冷却においては、圧縮機からの空気をタービン動静翼の冷却媒体として使用していたが、この圧縮空気が冷却に使用されるとタービンから取り出すことのできる仕事が少なくなってしまう。ここで、空気の代わりに蒸気を使用すれば、動静翼の冷却空気を省略できるので、この分タービンで回収できる仕事が多くなってタービンから取り出すことのできる仕事を大きくできる。
【0004】
図8は、タービン動翼に冷却蒸気を供給する蒸気流路を示した断面図である。蒸気は中空のタービン主軸800に供給された後、半径方向外側に向かう蒸気供給管801に導かれる。その後、この蒸気はローターディスク803の外周付近を軸方向に貫く蒸気供給管804に流れ込んで、動翼805内部に設けられた冷却流路(図示せず)に供給される。
【0005】
図9は、従来ローターディスク側から動翼側へ冷却用の蒸気を供給または回収するために用いられてきた冷却通路の継手構造を示す断面図である。この図に示すように、継手部120の端部121は球面状に形成されており、これとはまり合う球面状に形成された動翼805の冷却媒体通路入り口805aにはめ込まれる。また、継手部120のもう一方の端部側には周状に凸部120aが設けられており、継手部120のもう一端がローターディスク803側の冷却媒体通路出口803aに挿入されると凸部120aの頂部と冷却媒体通路出口803aとが接し、ここがシールポイント125となって冷却媒体の漏れを防止する。
【0006】
また、特開平2000−274261号公報には、継手部の一端に鍔を形成するとともに、動翼根元に設けられたこの鍔と同一断面形状の溝に挿入して冷却媒体流路を接続する冷却通路の継手構造が開示されている。そして、この継手部の、ローターディスクに形成された冷却流路出口に挿入される部分には球面状のバネが設けられており、このバネの弾性力によって蒸気漏れを防止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、継手部120の端部121は球面状であり、これとはまり合う球面状に形成された動翼805の冷却媒体入り口805aと面接触することで、蒸気漏れを防止していた。しかし、面の加工精度を高くすることは困難であり、この部分からわずかながら蒸気が漏れていた。また、ガスタービンの運転中には上記冷却流路の継手構造部分は400℃程度に昇温する。このため、継手部120は金属材料で製造されおり、同じく金属材料で製造されているローターディスク803の冷却媒体通路出口803aに挿入される。したがって、シールポイント125には必ず隙間ができてしまい、この隙間から蒸気が漏れるという問題があった。これらの蒸気の漏れ量はあまり多くなかったために、これまではそれ程問題にはならなかったが、さらに蒸気の使用効率を高くするためには、これらのシール部分における蒸気漏れも極小にする必要があった。
【0008】
また、特開平2000−274261号公報に開示された冷却通路の継手構造は、ローターディスクの径方向に対する動きには対応できる。しかしながら、この径方向に対して垂直な方向に対する動きが発生した場合には、その動きが微小であれば対応できるが、動きが大きい場合には鍔部と動翼付け根との間に隙間が生じ、この隙間から蒸気が漏れるという問題があった。そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、蒸気の漏れを少なくして蒸気の無駄を抑え、また動翼とローターディスクが相対的に移動してもシール性を維持できるガスタービンにおける冷却流路の継手構造及びチューブシール、並びにガスタービンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1に係るガスタービンにおける冷却媒体通路の継手構造は、外周部に取り付けられたガスタービンの動翼に冷却媒体を供給または回収する冷却媒体通過口を有するローターディスクと、前記動翼の付け根に設けられたもう一つの冷却媒体通過口と、管状の胴部を有し、前記動翼の付け根に設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の端部を球面状に形成し、且つローターディスクに設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の側面にはこの胴部の径方向に対して弾性変形する弾性部材を設けたチューブシールと、を備え、前記冷却媒体通過口の内壁面と前記管状の胴部の球面状に形成された端部とが線接触することを特徴とする。
【0010】
このガスタービンにおける冷却媒体通路の継手構造は、球面状に形成したチューブシールの端部と、動翼の付け根に設けられた冷却媒体通過口の内壁面と線接触させて、この部分における冷却媒体の漏れを抑える。そして、ローターディスク側の冷却媒体通過口においては、チューブシール胴部に設けた球面状のバネ等の弾性部材によって蒸気の漏れを抑える。動翼に設けられた冷却媒体通過口とチューブシール胴部の端部とは線接触するので、この部分における加工精度がそれ程高くなくとも、冷却媒体の漏れを抑えることができる。また、ローターディスク側の冷却媒体通路では弾性部材によってシール性を維持するが、この弾性部材のダンピング作用によって振動を吸収できる。このため、ローターディスク側のみならず、動翼側の冷却媒体通路でも安定したシール効果を維持できる。
【0011】
また、チューブシール胴部の端部は球面状に形成されているので、ローターディスクの回転によって作用する大きな遠心力に耐えて、この部分のシール性を維持できる。さらに、動翼とローターディスクとがずれて、チューブシールが傾いた場合であっても、球面状に形成されたチューブシール胴部の端部と、チューブシール胴部に設けられた弾性部材によってシール性を維持できる。このときにはチューブシールが傾くことで、動翼のずれを吸収するので、チューブシールがその径方向に水平移動するよりも大きなずれを吸収できる。これらの作用により、この継手構造では、運転状態に関わらずシール性を維持して冷却流路の継手部分で漏れる蒸気や空気等の冷却媒体量を抑えることができるので、冷却媒体を有効に利用してガスタービンの熱効率も向上させることができる。なお、この冷却流路の継手構造は、冷却媒体に蒸気を使用するガスタービンおよび空気を使用するガスタービンいずれにも適用できる。
【0012】
線接触の手段としては、動翼付け根に設けられた冷却媒体通過口内壁面に、球面状のチューブシール端部よりも曲率の大きい球面を凹状に形成したり、前記冷却媒体通過口の内壁面を凸状の球面状に形成したりして、球面状のチューブシール端部と当接させるものがある。また、球面状のチューブシール端部の外径よりも小さい内径を持つリングを、チューブシール端部と動翼の付け根に設けられた冷却媒体通路内部との間に設け、このリングの端部内周と球面状のチューブシール端部とを線接触させてもよい。さらに、動翼の付け根に設けられた冷却媒体通路内部を階段状に形成し、その小径部を球面状のチューブシール端部の外径よりも小さくして、チューブシール端部と冷却媒体通路の小径部とを線接触させてもよい。
【0013】
また、請求項2に係るガスタービンにおける冷却流路の継手構造は、外周部に取り付けられたガスタービンの動翼に冷却媒体を供給または回収する冷却媒体通過口を有するローターディスクと、前記動翼の付け根に設けられ、且つ内壁面が前記動翼の先端に向かって小さくなる円錐状に形成されたもう一つの冷却媒体通過口と、管状の胴部を有し、前記動翼の付け根に設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の端部を球面状に形成し、且つローターディスクに設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の側面にはこの胴部の径方向に対して弾性変形する弾性部材を設けたチューブシールと、を備えたことを特徴とする。
【0014】
この冷却流路の継手構造は、球面状に形成したチューブシール胴部の端部を、動翼に設けられた内面が円錐状に形成された冷却媒体通過口に当接させてこの部分における冷却媒体の漏れを抑える。そして、ローターディスク側の冷却媒体通過口においては、チューブシール胴部に設けた球面状のバネ等の弾性部材によって蒸気の漏れを抑える。動翼に設けられた冷却媒体通過口とチューブシール胴部の端部とは線接触するので、この部分における加工精度がそれ程高くなくとも、冷却媒体の漏れを抑えることができる。また、動翼付け根に設けられた冷却媒体通過口は、円錐状に形成されているので、加工が容易で製造に手間を要さない。
【0015】
また、請求項3に係るガスタービンにおける冷却流路の継手構造は、上記ガスタービンにおける冷却流路の継手構造において、さらに、上記チューブシールは、ローターディスクに設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の側面に、外径がこの胴部の外径よりも大きく且つ前記弾性部材の外径よりも小さく形成された凸状部分を備えたことを特徴とする。
【0016】
この冷却流路の継手構造は、さらにチューブシール胴部の側面に凸状部分を設けて、この凸状部分がローターディスクに設けられた冷却媒体通過口と当接することで、チューブシールの径方向における動きを規制する。この作用によって、チューブシール胴部に設けられた弾性部材はある大きさ以上に変形しないので、この弾性部材が破損する危険性を小さくできる。特に、この弾性部材を薄い金属板で製造した場合には破損の危険性が高くなるので、上記凸状部分を設けると効果的である。この継手構造ではより確実に冷却媒体の漏れを抑えることができるので、信頼性が高くなる。また、チューブシールの耐久性も高くなるので、保守・点検の手間を軽減できる。
【0017】
また、請求項4に係るガスタービンにおける冷却流路の継手構造は、外周部に取り付けられたガスタービンの動翼に冷却媒体を供給または回収する冷却媒体通過口を有するローターディスクと、前記動翼の付け根に設けられ、且つ内壁面が前記動翼の先端に向かって小さくなる円錐状に形成されたもう一つの冷却媒体通過口と、管状の胴部を有し、前記動翼の付け根に設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の端部外周に当たり面を形成し、且つローターディスクに設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の側面にはこの胴部の径方向に対して弾性変形する弾性部材を設け、さらに前記動翼の付け根またはローターディスクに設けられた冷却媒体通過口のうちいずれか一方の内壁面と当接することで、前記胴部の径方向に対する動きを規制する凸状部分を前記胴部の側面に設けたチューブシールと、を備えたことを特徴とする。
【0018】
この冷却流路の継手構造は、チューブシール胴部の端部外周に形成した当たり面を、動翼に設けられた内面が円錐状に形成された冷却媒体通過口の内壁面に当接させて、これによって冷却媒体の漏れを抑える。また、弾性部材によって、ローターディスクに設けられた冷却媒体通過口における冷却媒体の漏れを抑える。さらに、チューブシール胴部に設けた凸状部分によってチューブシールの径方向における動きを規制して、弾性部材の破損を防止する。この継手構造は、動翼とローターディスクとのずれが小さい場合には有効に機能し、これらの作用を発揮する。しかしながら、動翼のずれが大きい場合にはチューブシールの傾きが大きくなるので、当たり面を形成した端部で冷却媒体の漏れが生ずるので、動翼のずれが小さい場合に適用することが望ましい。このチューブシールは端部を球面状に形成する必要がないので製造が容易であり、製造コストを低減できる。
【0019】
ここで、チューブシール胴部の端部外周に形成した当たり面には、曲面を形成したものの他、曲面の代わりにカットを設けたものも含まれる。また、この部分を動翼に設けられた冷却媒体通過口における内壁面の形状に合わせた円錐状に形成してもよい。しかしながら、曲面以外の形状は、動翼に設けられた冷却媒体通過口の内壁面と面接触することになるので、シール性という観点からは、曲面に形成することが望ましい。
【0020】
また、請求項5に係るチューブシールは、端部が球面状に形成された管状の胴部を有し、且つ連結対象である冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の側面にはこの胴部の径方向に対して弾性変形する弾性部材が設けられたことを特徴とする。このチューブシールは、端部が球面状に形成されているので、チューブシールの軸方向に大きな力が作用しても、これに耐えてシール性を維持できる。また、チューブシール胴部の径方向に対して変形する弾性部材によって、シール性を確保できる。そして、このチューブシールが傾いた場合であっても、球面状の端部と弾性部材とによってシール性を維持できるので、このチューブシールの径方向に対するずれが大きい部分であっても、シール効果を発揮できる。
【0021】
また、請求項6に係るチューブシールは、上記チューブシールにおいて、さらに、連結対象である冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の側面に、外径がこの胴部の外径よりも大きく且つ前記弾性部材の外径よりも小さく形成された凸状部分が設けられたことを特徴とする。このチューブシールは、胴部に設けられた凸状部分によって弾性部材の変形を一定値以下に抑えることができるので、弾性部材の破損を抑えて、確実にシール効果を発揮できる。また、弾性部材の寿命が長くなるので、長期間にわたってシール効果を維持でき、また保守・点検の手間も軽減できる。このため、組み立て後には容易に分解できない構造物に対しても使用できる。
【0022】
また、請求項7に係るガスタービンは、空気を圧縮して燃焼用空気を作る圧縮機と、当該圧縮機によって作られた燃焼用空気に燃料を供給して燃焼ガスを発生させる燃焼器と、上記冷却媒体通路の継手構造によって冷却媒体が供給される動翼と、軸方向に貫通する前記動翼に冷却媒体を供給または回収するための冷却媒体流路を備えたローターディスクとを有し、前記動翼に前記燃焼ガスが噴射されることで駆動されるタービンと、を備えたことを特徴とする。
【0023】
このガスタービンは、ローターディスクと動翼との間を上記冷却流路の継手構造によってつなぎ、冷却媒体を動翼に供給し回収している。ガスタービンの動翼およびローターディスクは高温で、且つ高い遠心力にさらされるため、熱変形によって動翼とローターディスクがずれたり、シール構造には大きな力が作用したりする。このガスタービンに適用している継手構造は、端部が球面状に形成されたチューブシールを冷却媒体通路の内面と線接触させてシールするので、高い遠心力が作用しても、シール効果を維持できる。また、動翼がずれた場合であっても、前記球面状の端部とチューブシールの胴部に設けた弾性部材によって、チューブシールが傾いて動翼のずれを吸収しつつ、シール効果を発揮できる。このように、高温下で高い遠心力の作用する環境下であっても安定したシール効果によって冷却媒体の無駄を極小にして、ガスタービンの熱効率を向上させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものが含まれるものとする。
【0025】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に係るガスタービンを示す説明図である。このガスタービン900は、動翼やローターディスクあるいは静翼といったガスタービンの高温部材を蒸気によって冷却する。空気取り入れ口951から取り込まれた空気は、圧縮機952によって圧縮されて高温・高圧の圧縮空気となって燃焼器953へ送り込まれる。燃焼器953では、この圧縮空気に天然ガス等のガス燃料、あるいは軽油や軽重油等の液体燃料を供給して燃料を燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガスを生成させる。この高温・高圧の燃焼ガスは、燃焼器尾筒954へ導かれた後、タービン955に噴射される。
【0026】
タービン955の静翼と動翼とは蒸気によって冷却されるが、このうち動翼1を冷却する蒸気は、タービン主軸956内に設けられた蒸気供給流路(図示せず)を通って供給される。この蒸気供給流路から供給された蒸気は、ローターディスク501の手前で90度向きを変え、ローターディスク50の周方向に複数設けられた外側の蒸気供給管60に導かれて、動翼1に供給される。なお、ローターディスク50に設けられた蒸気供給管60と動翼1内部に設けられた冷却流路とは、つぎに説明するチューブシールによって連結されている。
【0027】
図2は、この発明の実施の形態1に係るローターディスク側から動翼側へ冷却用の蒸気を供給または回収する冷却通路の継手構造を示す断面図である。なお、説明の便宜上、蒸気供給側の構造について説明するが、蒸気回収側についても同様である。図2に示すように、チューブシール100は、管状の胴部10の一端に弾性部材である球面状のバネ20が取り付けてある。ここで、蒸気供給管60から供給される蒸気温度は400℃程度であるので、球面状のバネ20は耐熱性のある材料で製造することが望ましく、材料としては例えばインコネル等の耐熱合金が使用できる。そして、管状の胴部10にバネ20が取り付けてある端部が、ローターディスク50に設けられている冷却媒体通路である蒸気供給管出口61に挿入される。ここで、球面状のバネ20の外径は蒸気供給管出口61の内径よりも小さいので、球面状のバネ20が蒸気供給管出口61に挿入されると、球面状のバネ20はその弾性力によって蒸気供給管出口61の内壁面に押し付けられる。これによって、蒸気供給管出口61の内壁面と球面状のバネ20との間を通過する蒸気の漏れを抑えることができる。
【0028】
胴部10のもう一方の端部10aは球面状に形成されており、この端部10aが、もう一つの冷却媒体通過口である動翼1の蒸気供給口1aに挿入されて、当該蒸気供給口1aの内壁面と当接する。ここで、蒸気供給口1aは、胴部10の端部10aと当接する部分が動翼1の先端に向かって内径が小さくなる円錐状に形成されており、球面状に形成されたチューブシール100の端部10aと線接触するようになっている。ガスタービンの運転中はローターディスク50およびこれに取り付けられた動翼1が高速回転し、チューブシール100には2000〜3000gの遠心化速度が作用する。この遠心化速度に基づく遠心力Fによって、球面状に形成されたチューブシール100の端部10aが円錐状に形成された蒸気供給口1aの内壁面に押し付けられる。これによって、チューブシール100の端部10aと蒸気供給口1aとの間における蒸気漏れを抑えることができる。また、チューブシール100の端部10aは半球面状に形成されているので強度が高く、高い遠心化速度による大きな遠心力にも耐えることができる。
【0029】
ここで、従来の継手構造では、チューブシールの端部と蒸気供給口の内壁面とは面接触していたので(図9参照)、一定のシール効果を得るためには高い加工精度が必要であった。しかし、このチューブシール100の端部10aと蒸気供給口1aの内壁面とは線接触するので、加工精度を高くしなくとも十分なシール効果を発揮できる。また、蒸気供給口の内面を球面状に加工することは難しいが、この蒸気供給口1aは円錐状に加工すればよいため、加工が容易で製造コストもそれだけ下げることができる。
【0030】
なお、蒸気供給口1aがチューブシール100の端部10aと接触する部分や、蒸気供給管出口61が球面状のバネ20と接触する部分には、表面硬化コーティングを施しておくとよい。このようにすると、フレッティング摩耗を低減できるので、長期にわたりシール性を維持できるからである。表面硬化コーティングとしては、例えばクロムメッキやPVD(Physical Vapor Deposition)によってTiCやTiN層等を物理的に形成させるものがある。また、Hard facing処理によって高炭素高クロム鋼や、高マンガン鋼、あるいはCo−Cr−W合金(ステライト)等を溶着させて表面硬化コーティングとしてもよい。
【0031】
図3は、ディスクローターと動翼とがずれた場合におけるチューブシールの状態を示した説明図である。ガスタービンの運転中は、高温の燃焼ガス等の影響によって、動翼1やローターディスク50が熱膨張するが、材料の違いに起因する膨張係数の相違によって、図3に示すようなずれが生ずる場合がある。
【0032】
ここで、実施の形態1に係るチューブシール100の端部10aは球面状に形成されている。このため、図3に示すように動翼1がチューブシール100の軸方向に対して垂直な方向にずれた場合でも、チューブシール100の端部10aは蒸気供給口1aの内壁面に当接したまま動くことができる。これによって、動翼1とローターディスク50との間にずれが生じても、チューブシール100の端部10aと蒸気供給口1aとの間における蒸気漏れを抑えることができる。一方、チューブシール100のもう一方の端部には球面状のバネ20が取り付けられているため、動翼1とローターディスク50とがずれた場合であっても、球面状のバネ20が弾性変形してこの部分における蒸気漏れを抑えることができる。
【0033】
また、動翼1とローターディスク50とがずれた場合には、チューブシール100が、点Aを中心として回転してこのずれを吸収する。このため、チューブシール100とローターディスク50に設けられた蒸気供給管出口61の内壁面との間に生ずる隙間以上のずれも吸収できる。このように、この発明の実施の形態1に係る継手構造では、動翼1とローターディスク50とが大きくずれた場合であっても、蒸気の漏れを抑えて無駄な蒸気の消費を抑えることができる。
【0034】
(変形例)
図4は、実施の形態1に係る冷却通路の継手構造の変形例を示す断面図である。この継手構造は、チューブシールに球面状の弾性体が設けてある側における端部に、チューブシールの径方向に対する動きを規制するための凸状部分を設けた点に特徴がある。図4(a)に示すように、胴部10の球面状のバネ20が取り付けてある方の端部には凸状部分30が形成されている。なお、図4(a)からは明らかではないが、この凸状部分30は環状の部材を胴部10の外周にはめ込んだ後、これを溶接で固定することで形成されている。そして、この凸状部分30の外径はローターディスク50に設けられた蒸気供給管出口61の内径よりも小さくなっており、この部分が当該蒸気供給管出口61に挿入できるようになっている。
【0035】
動翼1とローターディスク50とがずれた場合には、球面状のバネ20が弾性変形することで、このずれを吸収しつつシール性を確保するが、大きい変形が長い時間続くと、球面状のバネ20が破損する場合がある。このチューブシール101は、胴部10の端部に設けられた凸状部分30によって、チューブシール101の軸方向に対して垂直な方向に対する動きが規制される。これによって、球面状のバネ20の変形量はある一定値以内に抑えることができるので、球面状のバネ20の負担を軽減でき、その破損も最小限に抑えることができる。
【0036】
上記説明においては、チューブシール101の胴部10に環状部材を取り付けることで凸状部分30を形成していたが、図4(b)に示すように、胴部11の端部11aをラッパ状に成型して凸状部分としてもよい。このようにすると、凸状部分として新たな部品を設ける必要がないので部品点数が削減でき、製造コストを低減できる。また、胴部10と一体で凸状部分を形成するので耐久性を高くでき、また脱落の心配もないのでガスタービン等に組み込んだときにはガスタービン自体の信頼性が向上して安定した運転ができる。
【0037】
さらに、図4(c)に示すように、胴部10の外周面であって球面状のバネ20の内側に、環状の部材を溶接等によって取り付けて凸状部分31を形成してもよい。このようにすると、凸状部分31が球面状のバネ20内部に形成されるため、上記のチューブシール101や103と比較して、ローターディスク50に設けられた蒸気供給管出口61に挿入する部分の長さを短くできる。図3に示すように、動翼1がずれた場合にはチューブシールが点Aを中心に回転することでこのずれを吸収する。このとき、蒸気供給管出口61に挿入される部分が長いと、回転角度が小さい状態でチューブシールの端部が蒸気供給管出口61の内壁面に接してしまい、これ以上回転できなくなる。しかし、図4(c)に示したチューブシール102のようにこの部分の長さが短いと、動翼1がずれた場合には、より大きな回転角度までチューブシール102が回転できる。このため、動翼1とローターディスク50とのずれが大きい場合であってもこのずれを吸収できる。その結果、蒸気の漏れを極小にして、無駄な蒸気の消費を抑えることができる。
【0038】
(実施の形態2)
図5は、この発明の実施の形態2に係るローターディスク側から動翼側へ冷却用の蒸気を供給または回収する冷却通路の継手構造を示す断面図である。この継手構造は、動翼1とローターディスク50とのずれが小さい場合に適用するものである。動翼1がずれた場合には、チューブシール101の胴部12に備えた凸状部分32がローターディスク50に設けられた蒸気供給管出口61の開口端61aと当接することで、このずれを規制する。
【0039】
この継手構造においては、管状の胴部12を備えたチューブシール104を使用し、この胴部12における端部12aの外周に曲面を設け、この曲面を動翼1の蒸気供給口1a内壁面と当接させる。そして、胴部12の側面であって、ローターディスク50に設けられた蒸気供給管出口61の開口端61aの位置に、チューブシール104の径方向に対する動きを規制する凸状部分32が取り付けてある。
【0040】
胴部12の端部12aは、曲面の代わりにカットを設けてもよい。あるいは、この部分を動翼1に設けられた蒸気供給口1aにおける内壁面の形状に合わせた円錐状に形成してもよい。しかしながら、いずれの形状も、動翼1に設けられた蒸気供給口1aの内壁面と面接触することになるので、シール性という観点からは、胴部12の端部12aには曲面を形成することが望ましい。
【0041】
ここで、実施の形態2に係る継手構造は動翼1のずれがあまり大きくならない場合に適用するので、実施の形態1に係るチューブシール(図2〜4参照)と比較して、動翼1がずれたときの傾きは小さくなる。このため、実施の形態1に係るチューブシールのように、動翼1に設けられた蒸気供給口1aと当接する部分を球面状に形成する必要はなく、端部12aの外周に曲面を設ける程度でも、十分動翼1のずれを吸収できる。
【0042】
動翼1がずれた場合には、チューブシール104の胴部12に形成された凸状部分32がローターディスク50に設けられた蒸気供給管出口61の開口端61aと当接する。これによって、チューブシール104の径方向に対する動きが規制されるので、球面状のバネ20の破損も防止できる。また、胴部12の端部12aに設けられた曲面が、動翼1に設けられた蒸気供給口1aの内壁面と線接触するので、この部分における蒸気の漏れを抑えることができる。
【0043】
このチューブシール104は、動翼1のずれが小さい場合に適用するという制限はあるものの、チューブシール104の構造が簡単であり、管を加工するだけで製造できるので、実施の形態1に係るチューブシールと比較して製造が極めて容易になるという利点がある。このため、予め動翼1のずれが小さいことが判明している場合には、このチューブシール104を適用すると、ガスタービン等の製造コストが低減できる。
【0044】
図6は、実施の形態2に係る継手構造の他の例を示す断面図である。図6(a)に示すように、胴部13の側面であって、動翼1に設けられた蒸気供給口1aの内部の位置に、環状の部材を取り付けて凸状部分34を形成し、この部分が蒸気供給口1aの内壁面と当接させて、チューブシール106の径方向に対する動きを規制するようにしてもよい。また、図6(b)に示すように、胴部13の先端に管状の部材33を設け、これを動翼1に設けられた蒸気供給口1aの内部に挿入する。そして、この管状の部材33が蒸気供給口1aの内部と接することで、チューブシール105の軸方向に対する動きを規制するようにしてもよい。
【0045】
(実施の形態3)
図7は、高温部に蒸気冷却を採用したガスタービン複合発電プラントを示す概略図である。このガスタービン複合発電プラントでは、HRSG(Heat Recovery Steam Generator:排熱回収ボイラー)によって、ガスタービンの排気ガスが持っている熱エネルギーを回収する。回収されたガスタービン排気ガスの熱エネルギーによって蒸気が作られて、この高温・高圧の蒸気によって蒸気タービンを駆動して、これに連結された発電機によって電力を発生する。このように、ガスタービン複合発電プラントでは、ガスタービンの排熱を有効に利用できるので、プラント全体としての熱効率を高くできる。
【0046】
このガスタービン900は動静翼やローターディスクといった高温部材の冷却に蒸気を使用するものである。そして、図7からは明らかではないが、ローターディスクに設けられた蒸気供給経路には、実施の形態1〜3で説明した冷却蒸気のシール構造が適用されている。また、ガスタービン900は第一の発電機901に連結されており、ガスタービン900がこの第一の発電機901を駆動して電力を発生させる。ガスタービン900の排ガスは、まだ数百度の温度を持っているため、この排ガスをHRSG902に導いて蒸気を発生させる。
【0047】
HRSG902で発生した蒸気は、まず高圧蒸気タービン903に導かれ、これを駆動する。高圧蒸気タービン903の排気蒸気はガスタービン900に導かれ、動翼や静翼といった高温部材の冷却に使用される。ガスタービン900の高温部材を冷却した蒸気は、混合器904に導かれた後、中圧蒸気タービン905に供給される。中圧蒸気タービン905を駆動した蒸気は低圧蒸気タービン906に供給されてこれを駆動する。高圧蒸気タービン903、中圧蒸気タービン905および低圧蒸気タービン906は直列に連結されており、これらの出力軸と連結された第二の発電機907を回転させて電力を発生させる。
【0048】
中圧蒸気タービン905や低圧蒸気タービン906を駆動した蒸気は、復水器908によって水に戻った後、ポンプ909によってHRSG902へ供給される。そして、HRSG902中に設けられた蒸発器(図示せず)によって再び蒸気になった後、過熱器(図示せず)で過熱され再び高圧蒸気タービン903に供給されて上記の過程を繰り返す。
【0049】
このガスタービン複合発電プラントでは、実施の形態1〜3で説明したチューブシールやローターディスクによって構成される冷却蒸気のシール構造を備えたガスタービン900を使用している。このため、動翼へ確実に冷却用の蒸気を供給できるので、ガスタービン900のトリップを抑えて安定した運転ができる。その結果、発電プラントの信頼性も高くなる。また、確実にシールできる結果、蒸気漏れも少なくなるので、貴重な蒸気を有効に活用でき、複合プラント全体の熱効率もその分向上させることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のガスタービンにおける冷却流路の継手構造(請求項1)は、球面状に形成したチューブシールの端部と、動翼の付け根に設けられた冷却媒体通過口の内壁面と線接触させ、この部分における冷却媒体の漏れを抑えるるようにした。また、ローターディスク側の冷却媒体通過口においては、チューブシール胴部に設けた球面状のバネによって蒸気の漏れを抑えるようにした。このように、動翼に設けられた冷却媒体通過口とチューブシール胴部の端部とは線接触するので、この部分における加工精度がそれ程高くなくとも、冷却媒体の漏れを抑えることができる。また、チューブシール端部が球面状に形成されているので、動翼がずれてチューブシールが傾いても、この傾きに追従して線接触を維持できる。これによって、動翼がずれてもシール効果を維持できる。
【0051】
また、この発明のガスタービンにおける冷却流路の継手構造(請求項2)は、球面状に形成したチューブシール胴部の端部を、動翼に設けられた内面が円錐状に形成された冷却媒体通過口に当接させてこの部分における冷却媒体の漏れを抑えるようにした。そして、ローターディスク側の冷却媒体通過口においては、チューブシール胴部に設けた球面状のバネによって蒸気の漏れを抑えるようにした。このため、運転状態に関わらずシール性を維持して冷却流路の継手部分で漏れる蒸気や空気等の冷却媒体量を抑えることができるので、冷却媒体を有効に利用してガスタービンの熱効率も向上させることができる。また、動翼付け根に設けられた冷却媒体通路は円錐状に形成されているので加工が容易であり、製造に手間を要さない。
【0052】
また、この発明のガスタービンにおける冷却流路の継手構造(請求項3)は、上記チューブシールにおいて、さらにチューブシール胴部の側面に凸状部分を設けて、この凸状部分がローターディスクに設けられた冷却媒体通過口と当接することで、チューブシールの径方向における動きを規制するようにした。この作用によって、チューブシール胴部に設けられた弾性部材の変形が規制されるので、この弾性部材の破損を抑えることができる。これによって、この継手構造ではより確実に冷却媒体の漏れを抑えることができるので、信頼性が高くなる。また、チューブシールの耐久性も高くなるので、保守・点検の手間を軽減できる。
【0053】
また、この発明のガスタービンにおける冷却流路の継手構造(請求項4)は、チューブシール胴部の端部外周に形成した当たり面を、動翼に設けられた内面が円錐状に形成された冷却媒体通過口の内壁面に当接させて、これによって冷却媒体の漏れを抑えるようにした。また、弾性部材によって、ローターディスクに設けられた冷却媒体通過口における冷却媒体の漏れを抑えるようにした。さらに、チューブシール胴部に設けた凸状部分によってチューブシールの径方向における動きを規制して、弾性部材の破損を防止するようにした。この継手構造は、動翼とローターディスクとのずれが小さい場合には有効に機能するものであり、また、この継手構造に使用するチューブシールは端部を球面状に形成する必要がないので製造が容易であり、製造コストを低減できる。
【0054】
また、この発明のチューブシール(請求項5)は、端部を球面状に形成したので、チューブシールの軸方向に大きな力が作用しても、これに耐えてシール性を維持できる。また、チューブシール胴部の径方向に対して変形する弾性部材を設けたので、これによってシール性を確保できる。そして、このチューブシールが傾いた場合であっても、球面状の端部と弾性部材とによってシール性を維持できる。このため、このチューブシールの径方向に対するずれが大きい部分であっても、シール効果を発揮できる。
【0055】
また、この発明のチューブシール(請求項6)は、胴部に設けられた凸状部分によって弾性部材の変形を一定値以下に抑えるようにしたので、弾性部材の破損を抑えて、確実にシール効果を発揮できる。また、弾性部材の寿命が長くなるので、組み立て後には容易に分解できない構造物に対しても使用できる。
【0056】
また、この発明のガスタービン(請求項7)は、ローターディスクと動翼との間を上記冷却流路の継手構造によってつなぎ、冷却媒体を動翼に供給し回収するようにした。このため、高温下で高い遠心力の作用する環境下であっても安定したシール効果を発揮できるので、このような環境下であっても冷却媒体の無駄を極小にして、ガスタービンの熱効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るガスタービンを示す説明図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るローターディスク側から動翼側へ冷却用の蒸気を供給または回収する冷却通路の継手構造を示す断面図である。
【図3】ディスクローターと動翼とがずれた場合におけるチューブシールの状態を示した説明図である。
【図4】実施の形態1に係る冷却通路の継手構造の変形例を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2に係るローターディスク側から動翼側へ冷却用の蒸気を供給または回収する冷却通路の継手構造を示す断面図である。
【図6】実施の形態2に係る継手構造の他の例を示す断面図である。
【図7】高温部に蒸気冷却を採用したガスタービン複合発電プラントを示す概略図である。
【図8】タービン動翼に冷却蒸気を供給する蒸気流路を示した断面図である。
【図9】従来ローターディスク側から動翼側へ冷却用の蒸気を供給または回収するために用いられてきた冷却通路の継手構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 動翼
1a 蒸気供給口
10、11、12、13 胴部
10a、11a、12a 端部
20 バネ
30、31、32、34 凸状部分
33 管状の部材
50、501 ローターディスク
60 蒸気供給管
61 蒸気供給管出口
61a 開口端
100、101、102、103、104、105、106 チューブシール
900 ガスタービン
901 発電機
903 高圧蒸気タービン
904 混合器
905 中圧蒸気タービン
906 低圧蒸気タービン
907 発電機
908 復水器
909 ポンプ

Claims (7)

  1. 外周部に取り付けられたガスタービンの動翼に冷却媒体を供給または回収する冷却媒体通過口を有するローターディスクと、
    前記動翼の付け根に設けられたもう一つの冷却媒体通過口と、
    管状の胴部を有し、前記動翼の付け根に設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の端部を球面状に形成し、高い遠心力が作用しても、シール効果を維持でき、且つローターディスクに設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の側面にはこの胴部の径方向に対して弾性変形する別部材となる球面状の耐熱合金のバネを前記胴部に取り付けたチューブシールと、
    を備え、前記冷却媒体通過口の内壁面と前記管状の胴部の球面状に形成された端部とが線接触するとともに、前記バネのダンピング作用によって振動を吸収でき、前記チューブシールが傾いて前記動翼のずれを吸収しつつシール効果を発揮できることを特徴とするガスタービンにおける冷却媒体通路の継手構造。
  2. 外周部に取り付けられたガスタービンの動翼に冷却媒体を供給または回収する冷却媒体通過口を有するローターディスクと、
    前記動翼の付け根に設けられ、且つ内壁面が前記動翼の先端に向かって小さくなる円錐状に形成されたもう一つの冷却媒体通過口と、
    管状の胴部を有し、前記動翼の付け根に設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の端部を球面状に形成し、高い遠心力が作用しても、シール効果を維持でき、且つローターディスクに設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の側面にはこの胴部の径方向に対して弾性変形する別部材となる球面状の耐熱合金のバネを前記胴部に取り付けたチューブシールと、
    を備えたことを特徴とするガスタービンにおける冷却媒体通路の継手構造。
  3. さらに、上記チューブシールは、ローターディスクに設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の側面に、外径がこの胴部の外径よりも大きく且つ前記弾性部材の外径よりも小さく形成された凸状部分を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のガスタービンにおける冷却媒体通路の継手構造。
  4. 外周部に取り付けられたガスタービンの動翼に冷却媒体を供給または回収する冷却媒体通過口を有するローターディスクと、
    前記動翼の付け根に設けられ、且つ内壁面が前記動翼の先端に向かって小さくなる円錐状に形成されたもう一つの冷却媒体通過口と、
    管状の胴部を有し、前記動翼の付け根に設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の端部外周に当たり面を形成し、高い遠心力が作用しても、シール効果を維持でき、且つローターディスクに設けられた冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の側面にはこの胴部の径方向に対して前記胴部に取り付けた弾性変形する別部材となる球面状の耐熱合金のバネを設け、さらに前記動翼の付け根またはローターディスクに設けられた冷却媒体通過口のうちいずれか一方の内壁面と当接することで、前記胴部の径方向に対する動きを規制する凸状部分を前記胴部の側面に設けたチューブシールと、
    を備えたことを特徴とするガスタービンにおける冷却媒体通路の継手構造。
  5. 端部が球面状に形成された管状の胴部を有し、且つ連結対象である冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の側面にはこの胴部の径方向に対して弾性変形する別部材となる球面状の耐熱合金のバネが取り付けられたことを特徴とするチューブシール。
  6. さらに、上記チューブシールは、連結対象である冷却媒体通過口に挿入される前記胴部の側面に、外径がこの胴部の外径よりも大きく且つ前記弾性部材の外径よりも小さく形成された凸状部分が設けられたことを特徴とする請求項5に記載のチューブシール。
  7. 空気を圧縮して燃焼用空気を作る圧縮機と、
    当該圧縮機によって作られた燃焼用空気に燃料を供給して燃焼ガスを発生させる燃焼器と、
    請求項1〜4のいずれか一つに記載した冷却媒体通路の継手構造によって冷却媒体が供給される動翼と、軸方向に貫通する前記動翼に冷却媒体を供給または回収するための冷却媒体流路を備えたローターディスクとを有し、前記動翼に前記燃焼ガスが噴射されることで駆動されるタービンと、
    を備えたことを特徴とするガスタービン。
JP2001274340A 2001-09-10 2001-09-10 ガスタービンにおける冷却媒体通路の継手構造及びチューブシール、並びにガスタービン Expired - Fee Related JP4795582B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001274340A JP4795582B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 ガスタービンにおける冷却媒体通路の継手構造及びチューブシール、並びにガスタービン
DE60234296T DE60234296D1 (de) 2001-09-10 2002-09-09 Verbindungsmuffe für Kühlkanäle in Gasturbinen
US10/237,018 US6769867B2 (en) 2001-09-10 2002-09-09 Joint structure of coolant passage, tube seal, and gas turbine
EP02020182A EP1291491B1 (en) 2001-09-10 2002-09-09 Transfer tube for gas turbine coolant passages
CA002401945A CA2401945C (en) 2001-09-10 2002-09-09 Joint structure of coolant passage, tube seal and gas turbine
CN02141677.XA CN1407210A (zh) 2001-09-10 2002-09-10 燃气轮机中的冷却介质通道接头构造和管密封及燃气轮机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001274340A JP4795582B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 ガスタービンにおける冷却媒体通路の継手構造及びチューブシール、並びにガスタービン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003083002A JP2003083002A (ja) 2003-03-19
JP4795582B2 true JP4795582B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=19099394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001274340A Expired - Fee Related JP4795582B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 ガスタービンにおける冷却媒体通路の継手構造及びチューブシール、並びにガスタービン

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6769867B2 (ja)
EP (1) EP1291491B1 (ja)
JP (1) JP4795582B2 (ja)
CN (1) CN1407210A (ja)
CA (1) CA2401945C (ja)
DE (1) DE60234296D1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7090393B2 (en) * 2002-12-13 2006-08-15 General Electric Company Using thermal imaging to prevent loss of steam turbine efficiency by detecting and correcting inadequate insulation at turbine startup
NO329523B1 (no) 2003-07-21 2010-11-01 Vetco Gray Scandinavia As Rorkobling
FR2883599B1 (fr) * 2005-03-23 2010-04-23 Snecma Moteurs Dispositif de liaison entre une enceinte de passage d'air de refroidissement et un aubage de distributeur dans une turbomachine
DE602007007333D1 (de) * 2007-09-24 2010-08-05 Alstom Technology Ltd Dichtung in Gasturbine
GB2454014A (en) * 2007-10-27 2009-04-29 Rolls Royce Plc Turbine transfer tube
US8550785B2 (en) 2010-06-11 2013-10-08 Siemens Energy, Inc. Wire seal for metering of turbine blade cooling fluids
US9328623B2 (en) * 2011-10-05 2016-05-03 General Electric Company Turbine system
US8777587B2 (en) 2012-05-02 2014-07-15 Hamilton Sundstrand Corporation Fluid transfer tube for severe misalignment applications
FR3000523B1 (fr) * 2012-12-27 2014-12-19 Snecma Tube de liaison a joint d'etancheite
US9302325B2 (en) * 2013-11-12 2016-04-05 Continental Automotive Systems, Inc. Double cut single point cutoff tool for cutting and finishing an end surface of a fuel injector pole piece
EP3241988A1 (en) * 2016-05-04 2017-11-08 Siemens Aktiengesellschaft Cooling arrangement of a gas turbine blade
FR3064302B1 (fr) * 2017-03-23 2019-06-07 Safran Aircraft Engines Appuis centraux de tubes servitude a retour elastique
FR3073581B1 (fr) * 2017-11-14 2019-11-22 Safran Aircraft Engines Dispositif de maintien d'un organe de prelevement d'air radial centripete
CN109519227B (zh) * 2018-10-30 2021-03-19 江苏海事职业技术学院 一种汽轮机高压进汽插管叠片式密封装置
CN109442115A (zh) * 2018-12-29 2019-03-08 吴兆超 一种管件自锁组件及具有自锁结构的连接管
CN112160801A (zh) * 2020-10-30 2021-01-01 广州莹冲涡轮增压器有限公司 一种能控制排汽压力且能报警的汽轮机装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3370830A (en) * 1966-12-12 1968-02-27 Gen Motors Corp Turbine cooling
EP0040268B1 (de) * 1980-05-19 1985-05-02 BBC Aktiengesellschaft Brown, Boveri & Cie. Axial- und radialbewegliche Rohrkupplung
JPS6038530A (ja) * 1983-08-12 1985-02-28 Hitachi Ltd ガスタ−ビン燃焼器
US5318404A (en) * 1992-12-30 1994-06-07 General Electric Company Steam transfer arrangement for turbine bucket cooling
US5593274A (en) * 1995-03-31 1997-01-14 General Electric Co. Closed or open circuit cooling of turbine rotor components
JPH09195799A (ja) * 1996-01-17 1997-07-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃焼器のスプリングシール装置
JPH10238301A (ja) 1997-02-21 1998-09-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービン翼の冷却通路
JP3442959B2 (ja) * 1997-02-21 2003-09-02 三菱重工業株式会社 ガスタービン動翼の冷却媒体通路
JPH10238777A (ja) * 1997-02-28 1998-09-08 Hitachi Ltd ガスタービン燃焼器
JP3500045B2 (ja) 1997-07-07 2004-02-23 三菱重工業株式会社 ガスタービン動翼の蒸気冷却システム
CA2242650C (en) 1997-07-07 2001-10-16 Yukihiro Hashimoto Gas turbine moving blade steam cooling system
JP3722956B2 (ja) * 1997-07-11 2005-11-30 三菱重工業株式会社 ガスタービン冷却通路継ぎ手部のシール構造
JPH1162505A (ja) * 1997-08-26 1999-03-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スプリング付翼根シールスリーブ
JP3952629B2 (ja) 1999-03-24 2007-08-01 株式会社日立製作所 ガスタービン
JP2002309903A (ja) * 2001-04-10 2002-10-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービンの蒸気配管構造

Also Published As

Publication number Publication date
EP1291491A2 (en) 2003-03-12
DE60234296D1 (de) 2009-12-24
EP1291491B1 (en) 2009-11-11
CA2401945C (en) 2006-01-03
CA2401945A1 (en) 2003-03-10
JP2003083002A (ja) 2003-03-19
US20030049126A1 (en) 2003-03-13
US6769867B2 (en) 2004-08-03
EP1291491A3 (en) 2006-09-27
CN1407210A (zh) 2003-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4795582B2 (ja) ガスタービンにおける冷却媒体通路の継手構造及びチューブシール、並びにガスタービン
US7686569B2 (en) Blade clearance system for a turbine engine
US20070234703A1 (en) Sealing structure of spindle bolt, and gas turbine
US20120148389A1 (en) Seals in steam turbine
US11187093B2 (en) Face seal assembly with thermal management circuit and an associated method thereof
CA2600788A1 (en) Turbine blade tip gap reduction system for a turbine engine
US10890075B2 (en) Turbine blade having squealer tip
KR101985093B1 (ko) 블레이드 팁의 실링구조와 이를 포함하는 가스터빈
US11280207B2 (en) Rotor disk assembly for gas turbine
JP3442959B2 (ja) ガスタービン動翼の冷却媒体通路
JPH1181910A (ja) ガスタービンディスク内の締結ボルト孔とボルト間のシール装置
US20180291758A1 (en) Rotor Disc Sealing Device, and Rotor Assembly and Gas Turbine Including the Same
JP3901828B2 (ja) 蒸気冷却ガスタービン
JP2012246785A (ja) ガスタービン静翼
JP5221760B2 (ja) ターボ機械用アウターハウジングの熱負荷の軽減法
JP3342347B2 (ja) ガスタービンディスク間のシール構造
JP2003120327A (ja) ガスタービンおよびこれに用いるチューブシール
US10876419B2 (en) Conjunction assembly and gas turbine comprising the same
US10662790B2 (en) Vane assembly and gas turbine including the same
JP3310906B2 (ja) ガスタービンディスク間のシール構造
US20190120057A1 (en) Gas turbine disk
US20190085728A1 (en) Gas turbine
JPS5918208A (ja) ラビリンスパツキン
KR101980006B1 (ko) 접속 어셈블리 및 이를 포함하는 가스터빈
KR101914879B1 (ko) 터빈 블레이드 및 이를 포함하는 터빈 및 가스터빈

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110412

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110712

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110728

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees