JPH1162505A - スプリング付翼根シールスリーブ - Google Patents
スプリング付翼根シールスリーブInfo
- Publication number
- JPH1162505A JPH1162505A JP22932197A JP22932197A JPH1162505A JP H1162505 A JPH1162505 A JP H1162505A JP 22932197 A JP22932197 A JP 22932197A JP 22932197 A JP22932197 A JP 22932197A JP H1162505 A JPH1162505 A JP H1162505A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal sleeve
- blade
- spring
- steam
- disk
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスタービン動翼翼根部の冷却蒸気通路から
の蒸気の漏れを低減させるため動翼とディスクとの間に
設けられる翼根シールスリーブにおいて漏れ蒸気を著じ
るしく低減可能な翼根シールスリーブを提供する。 【解決手段】 動翼３とディスク４の間にシールスリー
ブ１が設けられている。シールスリーブ１は動翼３のシ
ート面７に当接される頂部９と、ディスク４の挿入穴１
２に嵌入される円周突起５を有している。シールスリー
ブ１の頂部９の下方にはバネ受１３が形成され、ディス
ク４の段部１４とバネ受１３の間にスプリング２が介在
され、頂部９をシート面７に向けて押圧し、蒸気漏れ量
を減らしている。
の蒸気の漏れを低減させるため動翼とディスクとの間に
設けられる翼根シールスリーブにおいて漏れ蒸気を著じ
るしく低減可能な翼根シールスリーブを提供する。 【解決手段】 動翼３とディスク４の間にシールスリー
ブ１が設けられている。シールスリーブ１は動翼３のシ
ート面７に当接される頂部９と、ディスク４の挿入穴１
２に嵌入される円周突起５を有している。シールスリー
ブ１の頂部９の下方にはバネ受１３が形成され、ディス
ク４の段部１４とバネ受１３の間にスプリング２が介在
され、頂部９をシート面７に向けて押圧し、蒸気漏れ量
を減らしている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン動翼
翼根部の冷却蒸気通路からの蒸気の漏れを低減させるた
め動翼とディスクとの間に設けられる翼根シールスリー
ブに関する。
翼根部の冷却蒸気通路からの蒸気の漏れを低減させるた
め動翼とディスクとの間に設けられる翼根シールスリー
ブに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年のガスタービンの高温化に伴い、高
温部に対する冷却能力向上のため動翼などの高温部を蒸
気冷却することが検討されている。図５にガスタービン
の一般的な段落構造と冷却経路を示してある。
温部に対する冷却能力向上のため動翼などの高温部を蒸
気冷却することが検討されている。図５にガスタービン
の一般的な段落構造と冷却経路を示してある。
【０００３】冷却蒸気１１は蒸気通路１０を通して供給
されて矢印のように流れて翼を冷却し回収される。この
ように冷却蒸気を高温部に供給して回収する経路の途中
で、動翼とディスクとの間に冷却蒸気１１を案内し、か
つ、その冷却蒸気経路を外部からシールするため翼根シ
ールスリーブが用いられている。
されて矢印のように流れて翼を冷却し回収される。この
ように冷却蒸気を高温部に供給して回収する経路の途中
で、動翼とディスクとの間に冷却蒸気１１を案内し、か
つ、その冷却蒸気経路を外部からシールするため翼根シ
ールスリーブが用いられている。
【０００４】図２に従来採用されている翼根シールスリ
ーブを示している。図２において、１がシールスリーブ
で、このシールスリーブ１は動翼３とディスク４との間
における冷却蒸気経路の接続用として設けられている。
ーブを示している。図２において、１がシールスリーブ
で、このシールスリーブ１は動翼３とディスク４との間
における冷却蒸気経路の接続用として設けられている。
【０００５】シールスリーブ１は、動翼３のシート面７
に当接される頂部９と、ディスク４の挿入穴１２に嵌入
され挿入穴の壁面と接触する円周突起５とを有してい
る。６はシールスリーブ１からの漏れ蒸気を示してい
る。このように構成された図２のシールスリーブ１の内
部には冷却蒸気１１が流れている。
に当接される頂部９と、ディスク４の挿入穴１２に嵌入
され挿入穴の壁面と接触する円周突起５とを有してい
る。６はシールスリーブ１からの漏れ蒸気を示してい
る。このように構成された図２のシールスリーブ１の内
部には冷却蒸気１１が流れている。
【０００６】冷却蒸気１１のシール個所は、動翼３側に
おいてはシート面７であり、一方、ディスク４側におい
ては、ディスク４側に加工したシールスリーブ１の挿入
穴１２の壁面と、シールスリーブ１側に加工された円周
突起５との接触部の計２ケ所である。
おいてはシート面７であり、一方、ディスク４側におい
ては、ディスク４側に加工したシールスリーブ１の挿入
穴１２の壁面と、シールスリーブ１側に加工された円周
突起５との接触部の計２ケ所である。
【０００７】これらのシール個所におけるシール力は、
シート面７においては、タービン運転時にシールスリー
ブ１自身に作用する遠心力Ｐｏによって生ずる面圧であ
り、又円周突起５部分においては、挿入穴１２と円周突
起５との嵌め合い寸法による。このようにしてシール力
を確保して漏れ蒸気６を防止している。
シート面７においては、タービン運転時にシールスリー
ブ１自身に作用する遠心力Ｐｏによって生ずる面圧であ
り、又円周突起５部分においては、挿入穴１２と円周突
起５との嵌め合い寸法による。このようにしてシール力
を確保して漏れ蒸気６を防止している。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の翼根シールスリーブでは、シールスリーブ１が動翼３
のシート面７に当接されるシール力を、シールスリーブ
１自身に働く遠心力による押付力（図２におけるＰｏ）
に期待している。しかしながら、この遠心力による押付
力によるシールは十分ではない。この押付力が小さい
と、図３に示すように蒸気の漏れ量が増加する。
の翼根シールスリーブでは、シールスリーブ１が動翼３
のシート面７に当接されるシール力を、シールスリーブ
１自身に働く遠心力による押付力（図２におけるＰｏ）
に期待している。しかしながら、この遠心力による押付
力によるシールは十分ではない。この押付力が小さい
と、図３に示すように蒸気の漏れ量が増加する。
【０００９】一方、ディスク４側においてシールスリー
ブ１のシールを与える円周突起５の嵌め合いも、きつく
しないと図４に示すように蒸気の漏れ量が増すが、前記
した遠心力によるシールスリーブ１の変位を妨げないよ
うにするため嵌め合いをあまりきつくできず、シール性
が十分でないという問題があった。
ブ１のシールを与える円周突起５の嵌め合いも、きつく
しないと図４に示すように蒸気の漏れ量が増すが、前記
した遠心力によるシールスリーブ１の変位を妨げないよ
うにするため嵌め合いをあまりきつくできず、シール性
が十分でないという問題があった。
【００１０】本発明は、ガスタービン動翼翼根部の冷却
蒸気通路からの蒸気の漏れを低減させるため動翼とディ
スクとの間に設けられる翼根シールスリーブにおいて、
漏れ蒸気を著じるしく低減可能な翼根シールスリーブを
提供することを課題としている。
蒸気通路からの蒸気の漏れを低減させるため動翼とディ
スクとの間に設けられる翼根シールスリーブにおいて、
漏れ蒸気を著じるしく低減可能な翼根シールスリーブを
提供することを課題としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、シールスリーブを動翼方向に付勢するスプ
リングを設けたスプリング付翼根シールスリーブを提供
する。
決するため、シールスリーブを動翼方向に付勢するスプ
リングを設けたスプリング付翼根シールスリーブを提供
する。
【００１２】本発明のこの翼根シールスリーブにおいて
は、動翼方向にシールスリーブを付勢するスプリングを
設けることで、ディスク側から動翼側へシールスリーブ
を押付ける力を増大させることができる。
は、動翼方向にシールスリーブを付勢するスプリングを
設けることで、ディスク側から動翼側へシールスリーブ
を押付ける力を増大させることができる。
【００１３】このようにシールスリーブが動翼側へばね
力が付加された分だけ強力に押付けられることでシート
面に対して面圧を高めることができ、蒸気の漏れを確実
に防止できる。また、本発明の翼根シールスリーブでは
スプリングによるシール面への押付力が強くなっている
のでロータ側における円周突起の嵌め合いをきつくする
ことができ、これによって漏れを防止できる。
力が付加された分だけ強力に押付けられることでシート
面に対して面圧を高めることができ、蒸気の漏れを確実
に防止できる。また、本発明の翼根シールスリーブでは
スプリングによるシール面への押付力が強くなっている
のでロータ側における円周突起の嵌め合いをきつくする
ことができ、これによって漏れを防止できる。
【００１４】図３は、シート面の面圧と漏れ流量の関係
を示しており、この図から面圧を高めるほど、漏れが減
少することがわかる。図４は、はめあいと漏れ流量の関
係を示した図で、嵌め合いのきつい（すきまの小さい）
方が漏れは少ないことを表現した概念図である。このよ
うに本発明の翼根シールスリーブによれば、蒸気の漏れ
を確実に防止できるのである。
を示しており、この図から面圧を高めるほど、漏れが減
少することがわかる。図４は、はめあいと漏れ流量の関
係を示した図で、嵌め合いのきつい（すきまの小さい）
方が漏れは少ないことを表現した概念図である。このよ
うに本発明の翼根シールスリーブによれば、蒸気の漏れ
を確実に防止できるのである。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明による翼根シールス
リーブについて図１に示した実施の一形態に基づいて具
体的に説明する。なお、以下の実施の形態において、図
２に示した従来のシールスリーブと同じ構成の部分には
説明を簡単にするため同じ符号を付してある。
リーブについて図１に示した実施の一形態に基づいて具
体的に説明する。なお、以下の実施の形態において、図
２に示した従来のシールスリーブと同じ構成の部分には
説明を簡単にするため同じ符号を付してある。
【００１６】図１において、２はスプリングで、シール
スリーブ１に嵌められている。シールスリーブ１には、
頂部９の下方にバネ受け１３が形成され、スプリング２
は、ディスク４の挿入穴１２に設けた段部１４と、その
バネ受け１３との間に配設されていてシールスリーブ１
を上方に押し上げるよう付勢している。その他の構成
は、図２に示した従来のシールスリーブの構成と実質同
じである。
スリーブ１に嵌められている。シールスリーブ１には、
頂部９の下方にバネ受け１３が形成され、スプリング２
は、ディスク４の挿入穴１２に設けた段部１４と、その
バネ受け１３との間に配設されていてシールスリーブ１
を上方に押し上げるよう付勢している。その他の構成
は、図２に示した従来のシールスリーブの構成と実質同
じである。
【００１７】図１に示した翼根シールスリーブは以上の
構成を有しており、シールスリーブ１は、動翼３と、デ
ィスク４をつないでいるが、このシールスリーブ１をス
プリング２で、動翼３側へ強制的に押付ける構造となっ
ている。
構成を有しており、シールスリーブ１は、動翼３と、デ
ィスク４をつないでいるが、このシールスリーブ１をス
プリング２で、動翼３側へ強制的に押付ける構造となっ
ている。
【００１８】従って、シート面７への面圧は、頂部９へ
働く力８（遠心力Ｐｏ＋バネ力Ｐｓ）で与えられること
となる。一方、ディスク４側は、円周突起５と挿入穴１
２との嵌め合いでシールしているが、シート面７の面圧
を遠心力Ｐｏのみに依存していた従来例に比べバネ力Ｐ
ｓによる面圧が付加されるため、よりきつい嵌め合いが
可能となり、同じく面圧増によるシール性の向上が期待
できる。以上のように、この翼根シールスリーブによれ
ばシート面及び嵌め合せ部における蒸気漏れ量を減少さ
せることができる。
働く力８（遠心力Ｐｏ＋バネ力Ｐｓ）で与えられること
となる。一方、ディスク４側は、円周突起５と挿入穴１
２との嵌め合いでシールしているが、シート面７の面圧
を遠心力Ｐｏのみに依存していた従来例に比べバネ力Ｐ
ｓによる面圧が付加されるため、よりきつい嵌め合いが
可能となり、同じく面圧増によるシール性の向上が期待
できる。以上のように、この翼根シールスリーブによれ
ばシート面及び嵌め合せ部における蒸気漏れ量を減少さ
せることができる。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ガスタ
ービン動翼翼根部の冷却蒸気通路からの蒸気の漏れを低
減させるため動翼とディスクとの間に設けられる翼根シ
ールスリーブにおいて、同シールスリーブを動翼方向に
付勢するスプリングを設けたスプリング付翼根シールス
リーブを提供するもので、このスプリングの介在によ
り、シート面及び嵌め合い部からの蒸気漏れ量を減少さ
せることができる。
ービン動翼翼根部の冷却蒸気通路からの蒸気の漏れを低
減させるため動翼とディスクとの間に設けられる翼根シ
ールスリーブにおいて、同シールスリーブを動翼方向に
付勢するスプリングを設けたスプリング付翼根シールス
リーブを提供するもので、このスプリングの介在によ
り、シート面及び嵌め合い部からの蒸気漏れ量を減少さ
せることができる。
【００２０】従って本発明の翼根シールスリーブによれ
ば、シール性向上により、冷却蒸気の漏れが低減され、
ガスタービンの冷却を充分に行いシステムの性能向上が
期待できる。
ば、シール性向上により、冷却蒸気の漏れが低減され、
ガスタービンの冷却を充分に行いシステムの性能向上が
期待できる。
【図１】本発明の一実施形態による翼根シールスリーブ
の構造を示す断面図。
の構造を示す断面図。
【図２】従来の翼根シールスリーブの構造を示す断面
図。
図。
【図３】シールスリーブにおけるシート面圧と蒸気の漏
れ量の関係を示すグラフ。
れ量の関係を示すグラフ。
【図４】シールスリーブにおける円周突起の嵌い合いと
蒸気の漏れ量の関係を示すグラフ。
蒸気の漏れ量の関係を示すグラフ。
【図５】ガスタービンの一般的な段落構造と冷却経路を
示す説明図。
示す説明図。
１ シールスリーブ ２ スプリング ３ 動翼 ４ ディスク ５ 円周突起 ６ 漏れ蒸気 ７ シート面 ８ シート面に働く力 ９ 頂部 １０ 蒸気通路 １１ 冷却蒸気 １２ 挿入穴 １３ バネ受 １４ 段部
Claims (1)
- 【請求項１】 ガスタービン動翼翼根部の冷却蒸気通路
からの蒸気の漏れを低減させるため動翼とディスクとの
間に設けられる翼根シールスリーブにおいて、同シール
スリーブを動翼方向に付勢するスプリングを設けたこと
を特徴とするスプリング付翼根シールスリーブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22932197A JPH1162505A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | スプリング付翼根シールスリーブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22932197A JPH1162505A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | スプリング付翼根シールスリーブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1162505A true JPH1162505A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16890321
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22932197A Withdrawn JPH1162505A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | スプリング付翼根シールスリーブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1162505A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0664173A1 (en) * | 1994-01-24 | 1995-07-26 | Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha | Twin drum type continuous casting apparatus and method |
| EP1291491A3 (en) * | 2001-09-10 | 2006-09-27 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Transfer tube for gas turbine coolant passages |
| GB2454014A (en) * | 2007-10-27 | 2009-04-29 | Rolls Royce Plc | Turbine transfer tube |
-
1997
- 1997-08-26 JP JP22932197A patent/JPH1162505A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0664173A1 (en) * | 1994-01-24 | 1995-07-26 | Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha | Twin drum type continuous casting apparatus and method |
| EP1291491A3 (en) * | 2001-09-10 | 2006-09-27 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Transfer tube for gas turbine coolant passages |
| GB2454014A (en) * | 2007-10-27 | 2009-04-29 | Rolls Royce Plc | Turbine transfer tube |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041102 |