JP4792091B2 - パン生地の杵搗き装置 - Google Patents

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Description

本発明は全体の均一・良質なパン生地を得るためにふさわしい杵搗き装置に関する。
本出願人はパン生地を杵搗きする製造装置として、先に特開2008−295336号を提案した。これが本発明に最も近似する公知技術であると考えられる。
特開2008−295336号公報 特許第2950498号公報 特許第2672413号公報
ところが、特許文献1に開示された公知発明の構成では、第1にパン生地(M)を収容した臼(50)の回転軸線上に沿って、杵(27)の昇降軸(22)が一直線に垂立しており、その杵昇降軸(22)とガイドローラー(28a)(28b)との摺動部分が、臼(50)の真上位置に存在するため、その摺動部分から落下する汚れやその他の異物(付着物)が、臼(50)内のパン生地(M)に混入するおそれがあり、食品衛生上の問題を生じる。
又、第2に杵(27)と臼(50)との上下相互間隙(C)を調整できるようになってはいるが、その調整する場合には位置決めボルト(26)と固定ボルト(25)を一旦緩め、再度締め上げる必要があり、その作業を背高い据付け機筐(1)の上方位置において行なわなければならないため、甚だ煩らわしい。
第3に、パン生地(M)は餅生地に比して、杵(27)の周囲に何時までも付着・堆積しやすいが、それにも拘らず臼(50)から上昇した杵(27)と、据付け機筐(1)の正面壁とは非常に接近しており、その向かい合う前後相互間隙が狭いため、杵(27)に付着・堆積したパン生地(M)の除去作業をすばやく確実に行なえず、不便でもある。
第4に、臼(50)は回転し得るとしても、据付け機筐(1)の下筐部(1b)に取り付けられた状態にあり、上死点において停止した杵(27)との上下相互間隙が狭いため、搗き上がったパン生地(M)を臼(50)から取り出す際、そのパン生地(M)を持ち上げて、別に用意したトレーなどへ移し入れなければならず、その作業が重労働になる。
本発明はこのような諸問題の更なる改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では臼駆動モーターによって回転される臼と、その臼の内部へ上方から差し込まれる生地反転用の固定抵抗羽根と、上記臼駆動モーターと別個な杵駆動モーターにより、臼の内部に向かって一定の昇降ストロークだけクランク運動される杵とを備え、
上記杵を下降時、臼との上下相互間隙に挟み付けられたパン生地と一緒に連れ廻ることができるように定めたパン生地の杵搗き装置において、
上記杵のクランク運動機構を杵駆動モーターによって回転される水平な従動軸と、その従動軸の前端部に嵌め付け一体化されたフライホイールと、同じく従動軸の後端部に嵌め付け一体化されたフライホイール又はディスクプレートと、そのフライホイール並びにディスクプレートの各周縁部へ水平な下支点軸を介して枢着された前後一対のクランクアームと、据付け機筐内の前後壁面に固定支持された前後一対の昇降ガイド支柱と、その各昇降ガイド支柱に差し込み套嵌された前後一対の昇降ブッシュと、その昇降ブッシュ同士を一体化する剛性な連結枠と、上記両クランクアームの先端部を各々対応位置する昇降ブッシュ並びに連結枠へ、一緒に昇降作用できるように枢着する前後一対の水平な上支点軸とから形作り、
上記前昇降ブッシュから据付け機筐の前壁面に開口する杵昇降ガイド長孔を通じて、前向き一体的に張り出し露呈する杵昇降エルボの下端部へ、杵の取付軸を締結固定したことを特徴とする。
請求項2では杵昇降エルボの下端部にネジ孔を穿設する一方、杵取付軸の上端部に雄ネジを対応形成して、その杵取付軸を杵昇降エルボへ締結固定する際に介挿セットするスペーサーにより、下降時における杵と臼との上下相互間隙を大小調整できるように定めたことを特徴とする。
請求項3では前後一対の昇降ブッシュをその外面がフラットな断面正方形として、その前昇降ブッシュの外面へ杵昇降エルボのベースプレートを取り付け固定すると共に、
そのベースプレートと前昇降ブッシュとの相互間に挟み付け一体化した目隠しカバープレートにより、据付け機筐の杵昇降ガイド長孔を目隠し化粧したことを特徴とする。
請求項4では杵駆動モーターを内蔵した据付け機筐の下部位置から、左右一対のフロントボックスを前向き一体的に張り出して、
その両フロントボックスの左右相互間に介在する直方体の臼駆動ボックスへ、臼駆動モーターとこれにより回転される垂直な臼回転軸を内蔵させて、その臼回転軸が臼駆動ボックスから張り出す上端部に臼を取り付け一体化する一方、
上記臼駆動ボックスの偏心位置から外向き一体的に張り出した左右一対の水平な回動支軸を、上記フロントボックスの内部において支持すると共に、
その両回動支軸の何れか一方を対応位置するフロントボックスの外部から、ハンドル操作により回動させて、その水平な回動軸線の廻りに臼を一定角度だけ転倒し得るように定めたことを特徴とする。
更に、請求項5では生地反転用の固定抵抗羽根を基端部の取付筒から、臼の内壁面とほぼ平行に弯曲する狭幅な帯板状の羽根本体を経て、杵と接近する内向きに張り出す先端部の広幅なヘラ板片までの全体的な円弧形に造形する一方、
据付け機筐の下部位置から左右一対のフロントボックスを前向き一体的に張り出して、その何れか一方の上面から起立する軸受スタンドの上端部へ、水平な抵抗羽根軸を回動自在に支架させると共に、
上記抵抗羽根の取付筒が嵌め付け一体化された抵抗羽根軸を、上記フロントボックスの外部からハンドル操作により回動させて、その水平な回動軸線の廻りに抵抗羽根を臼の内部から起し上げ退避させ得るように定めたことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、据付け機筐の前壁面に開口する杵昇降ガイド長孔を通じて、前昇降ブッシュから前向き一体的に張り出し露呈する杵昇降エルボの下端部に、パン生地搗き用杵がその杵取付軸を介して締結固定されているため、杵の昇降作用中に昇降ブッシュと昇降ガイド支柱との摺動部分などから落下する異物が、臼内のパン生地に混入するおそれはなく、食品衛生上の問題を生じない。
その場合、杵を取り付けた杵昇降エルボが、その文字通りの倒立L字形に弯曲していると、臼内のパン生地を杵搗きする(加圧する)毎に、その荷重が杵昇降エルボをクランク運動させる機構の歪みや捻れ、その他の不正変形として作用することになるが、請求項1の上記構成ではクランクアームと昇降ブッシュ並びに昇降ガイド支柱が前後一対づつとして、その両クランクアームの上支点軸は両昇降ブッシュと剛性な連結枠へ枢着されている一方、同じく両クランクアームの下支点軸は、フライホイールとディスクプレート(又はフライホイール)との前後一対へ、やはり枢着されることによって、一緒に昇降運動するようになっているため、上記歪みや捻れ、その他の不正変形に対する効果的な対抗力を発揮させることができ、優れた耐用性も得られる効果がある。
又、請求項2の構成を採用するならば、下降時における杵と臼との上下相互間隙を、作業者が作業床からでも安楽に調整作業することができ、著しく便利である。
請求項3の構成を採用するならば、杵昇降ガイド長孔の目隠しカバープレートが杵昇降エルボ並びに昇降ブッシュと一緒に昇降運動するため、その据付け機筐の前壁面に開口する垂直な杵昇降ガイド長孔を、自づと目隠し化粧することができ、食品衛生にも役立つ。
更に、請求項4の構成を採用するならば、据付け機筐から前向き一体的に張り出す両フロントボックスの左右相互間(中間部)を、臼駆動ボックスの設置スペースとして合理的に活用することができ、しかもその臼駆動ボックスに言わば搭載された臼を、水平な回動支軸の軸線廻りに一定角度だけ転倒させて、その前向き傾斜状態になった臼から搗き上がったパン生地を安楽に取り出せる効果がある。
請求項5の構成を採用するならば、据付け機筐から前向き一体的に張り出す両フロントボックスの何れか一方(図例では左側フロントボックス)を活用して、臼の内部に臨む生地反転用固定抵抗羽根を合理的に設置することができ、その抵抗羽根をハンドル操作により臼の内部から起し上げ退避させて、上記臼を前向き傾斜状態に転倒し得る効果もある。
本発明に係るパン生地用杵搗き装置の正面図である。 図1の側面図である。 図1の平面図である。 据付け機筐内の杵昇降作動機構を示す正面図である。 図4の側断面図である。 図5の一部を抽出して示す拡大断面図である。 図5の中間軸部分を抽出して示す断面図である。 連結枠とフライホイールとの連結状態を示す正面図である。 図8の平面図である。 図6の杵部分を抽出して示す拡大断面図である。 臼回転駆動機構を示す正面図である。 臼を抽出して示す平面図である。 図11の13−13線断面図である。 臼転倒作動機構を示す一部破断の正面図である。 図14の右側面図である。 固定抵抗羽根の退避作動機構を示す正面図である。 図16の側断面図である。 図17の平面図である。 図17の背面図である。
以下、図面に基いて本発明の実施形態を詳述すると、図1〜3はそのパン生地用杵搗き装置の外観を示しており、(A)は作業床への据付け機筐であって、例えば約1420mm(高さ)×約1270mm(幅)×約910mm(奥行)の大きさを有するが、その下部位置からは左右一対のフロントボックス(1)(2)が約610mm(張り出し長さ)だけ前向き一体的に張り出していると共に、その並列する両フロントボックス(1)(2)の左右相互間が臼駆動ボックス(3)の設置スペースとして、その底板(4)の露出状態にある。(5)は据付け機筐(A)とその両フロントボックス(1)(2)の底面に取り付けられた複数の水平度を調整できる防振脚座である。
そして、上記据付け機筐(A)の中央部には杵(6)の昇降作動機構(B)が、上記臼駆動ボックス(3)には臼(7)の回転駆動機構(C)が各々内蔵されており、その臼(7)の回転軸線(O−O)上に沿って杵(6)が昇降作動するようになっている。又、左右何れか一方(図例では正面から見て左側)の上記フロントボックス(1)には生地反転用固定抵抗羽根(8)の退避作動機構(D)が、残る他方(同じく右側)のフロントボックス(2)には臼(7)の転倒作動機構(E)が各々設置されており、臼(7)を転倒作動させる時に、生地反転用固定抵抗羽根(8)をその臼(7)から起し上げ退避させ得るようになっている。
このような本発明に係る主要構成のうち、先ず杵(6)の昇降作動機構(B)を具体的に説明すると、これの明白な図4〜10において、(9)は上記据付け機筐(A)内の下部位置に固定された横型の杵駆動モーター(ブレーキモーター)であり、その出力軸(10)上には駆動プーリー(11)が嵌め付け一体化されている。その杵駆動モーター(9)の回転速度は一定の約91r.p.m 、同じく出力は約5.5Kwである。
(12)は上記杵駆動モーター(9)の出力軸(10)と平行に延在する中間軸であって、据付け機筐(A)内の中間軸受台(13)上へ回転自在に支持されており、これには径大な第1中間プーリー(14)と径小な第2中間プーリー(15)との前後一対が、各々一体回転し得るように並列設置されている。
その場合、上記出力軸(10)と中間軸(12)とは据付け機筐(A)内での左右振り分け状態に配置されており、しかもその中間軸(12)上の径大な第1中間プーリー(14)が第1伝動ベルト(16)を介して、上記出力軸(10)上の最も径小な駆動プーリー(11)と連繋されている。
(17f)(17r)は上記据付け機筐(A)内の中途高さ位置に固定横架された前後一対の水平な従動軸受ビームであり、これには対応的な前後一対のピローブロック(18f)(18r)を介して、上記出力軸(10)や中間軸(12)と平行な従動軸(19)が回転自在に支持されている。(20)はその従動軸(19)の中間部に嵌め付け一体化された最も径大な従動プーリーであって、上記中間軸(12)上の径小な第2中間プーリー(15)と対応位置しており、その向かい合う相互間には第2伝動ベルト(21)が巻き掛けられている。
又、(22)は上記従動軸(19)の前端部へ一体回転し得るように嵌め付けられたフライホイールであり、その上記従動プーリー(20)よりも径大な周縁部にはほぼ三日月形のウエイト(23)が付属固定されている。
(24f)は同じくフライホイール(22)の周縁部における上記ウエイト(23)との約180度だけ向かい合う位置へ、水平な下支点軸(25f)により枢着された前クランクアームであって、金属パイプ材から成り、上記フライホイール(22)の回転運動に連れて一定ストローク(S)だけ昇降作用する。
(26f)はその前クランクアーム(24f)の下端部に固着された下ベアリングケースであり、上記した下支点軸(25f)のラジアルベアリング(27f)を内蔵している。(28f)は同じく前クランクアーム(24f)の上端部に固着された上ベアリングケースであり、その内部にはこれを貫通する水平な上支点軸(29f)のラジアルベアリング(30f)が封入されている。
他方、(31)は上記従動軸(19)の後端部へやはり一体回転し得るように嵌め付けられたディスクプレートであって、上記フライホイール(22)と同じ大きさの金属円板から成り、その周縁部には上記前クランクアーム(24f)と一緒に同じ一定ストローク(S)だけ昇降作用する後クランクアーム(24r)が、やはり水平な下支点軸(25r)を介して枢着されている。その後クランクアーム(24r)も前クランクアーム(24f)と同じ金属パイプ材から成る。
後クランクアーム(24r)の下端部へ固着された下ベアリングケース(26r)の内部には、上記した下支点軸(25r)のラジアルベアリング(27r)が封入されており、又同じく後クランクアーム(24r)の上端部へ固着された上ベアリングケース(28r)の内部には、これを貫通する水平な上支点軸(29r)のラジアルベアリング(30r)が設置されている。
尚、このようなディスクプレート(31)もこれに代るフライホイール(22)として、そのフライホイール(22)同士の前後一対を上記従動軸(19)の両端部へ、向かい合う対応状態に並列設置してもさしつかえない。
(32f)(32r)は前後一対の上記クランクアーム(24f)(24r)と対応位置する配列関係として、据付け機筐(A)の内部に垂立された前後一対の平行な昇降ガイド支柱であり、その各昇降ガイド支柱(32f)(32r)の両端部が上支柱受け台(33f)(33r)並びに下支柱受け台(34f)(34r)を介して、上記据付け機筐(A)の前後壁面へ個別に取り付け固定されている。
(35f)(35r)は上記昇降ガイド支柱(32f)(32r)へ各々昇降自在に差し込み套嵌された前後一対の昇降ブッシュであり、好ましくは図9から明白なフラットな外面を備えた断面正方形として、上記クランクアーム(24f)(24r)における上ベアリングケース(28f)(28r)から各々露出した上支点軸(29f)(29r)の一端部が、その対応的な昇降ブッシュ(35f)(35r)のフラットな外面へ各々差し込み一体化されている。
そして、やはりクランクアーム(24f)(24r)における上ベアリングケース(28f)(28r)から各々露出した上支点軸(29f)(29r)の他端部同士が、剛性な連結枠(F)を介して連結一体化されており、上記前クランクアーム(24f)と後クランクアーム(24r)との一対が歪みや捻れ、その他の不正変形を起さず、常時一緒に正しく昇降運動し得るようになっている。
つまり、連結枠(F)は図4〜9のような上記昇降ブッシュ(35f)(35r)に固着された前後両板(36f)(36r)と、その前後両板(36f)(36r)と平行な前後一対の中仕切り板(37f)(37r)と、前後両板(36f)(36r)を連結する左右両サイド板(38)(38)と、中仕切り板(37f)(37r)同士の相互間を施蓋する上下両板(39)(39)とから、両クランクアーム(24f)(24r)の振れ動き許容スペース(G)(G)だけを除く全体として、前後方向へ延在する平面視の長方形に枠組み一体化されており、その前後一対の中仕切り板(37f)(37r)に上記クランクアーム(24f)(24r)の上支点軸(29f)(29r)が取り付け固定されている。そのため、上記クランク運動機構の捻れや歪み、その他の不正変形に対して優れた対抗力を発揮することができる。
(40)は側面視のほぼ倒立L字形をなす杵昇降エルボであって、その基端部のベースプレート(41)が上記前昇降ブッシュ(35f)のフラットな外面(前面)へ、複数のボルト(42)などによって取り付け固定されている。(43)はそのベースプレート(41)と前昇降ブッシュ(35f)との前後相互間に挟み付け一体化された目隠しカバープレートであり、後述の杵昇降ガイド長孔を目隠し化粧する。
(44)は同じく杵昇降エルボ(40)の下向き屈曲する先端部(下端部)に穿設されたネジ孔、(45)は上記杵昇降エルボ(40)とそのベースプレート(41)とのコーナー補強板片、(46)は上記杵昇降エルボ(40)を据付け機筐(A)から前方へ導出させるために、その据付け機筐(A)の前壁面に切り欠かれた一定開口幅の垂直な杵昇降ガイド長孔である。
更に、(47)は上下両端部に雄ネジ(48)(49)を備えた杵取付軸であって、その上端部の雄ネジ(48)が図10のように、上記杵昇降エルボ(40)のネジ孔(44)へ締結固定されることになっているが、その際に介挿セットするスペーサー(50)の使用枚数により、杵(6)と臼(7)との上下相互間隙(H)を大小調整することができる。その上下相互間隙(H)の調整代は約10〜15mmである。
先に一言した杵(6)は図10のような胴筒(51)とベアリングケース(52)との組立体から成り、杵取付軸(47)へ第1、2ラジアルベアリング(53)(54)を介して遊転自在に、しかもその杵取付軸(47)の下端部を被覆する状態に取り付けられている。
つまり、杵(6)のベアリングケース(52)は杵取付軸(47)へ下方から差し込み套嵌される胴筒(55)を備えており、その胴筒(55)の上端部からは支持フランジ(56)が外向きに、又同じく胴筒(55)の中途高さ位置からは仕切りフランジ(57)が内向きに各々張り出されている。(58)(59)はその仕切りフランジ(57)を挟む上下一対として封入された第1、2スラストベアリングであり、その第1スラストベアリング(58)の上面をオイルシール(60)によって密封している。(61)は第2スラストベアリング(59)の下面を受け止めるディスタンスカラーである。
又、第1、2ラジアルベアリング(53)(54)は上記ディスタンスカラー(61)よりも下方位置に封入されている。(62)はその下側の第2ラジアルベアリング(54)を受け止めるキャップ、(63)は上記杵取付軸(47)における下端部の雄ネジ(49)へ下方から締結された固定ナットである。
更に、杵(6)の胴筒(51)は上記ベアリングケース(52)の胴筒(55)を包囲する断面ほぼU字形に造形されており、その杵(6)における胴筒(51)の上端部から内向きに張り出す接合フランジ(64)が、上記ベアリングケース(52)の支持フランジ(56)へ複数の貫通ボルト(65)を介して取り付け固定されている。尚、杵(6)における胴筒(51)の表面全体に施されたパン生地離型用のフッソ樹脂コーティングは、図示省略してある。
次に、臼(7)は一例として約100リットルの容量を有するほぼ受け椀形に作成された鋳鉄から成り、その底面の中心部が下向きに張り出す取付座盤(66)として厚肉化されている。(67)は臼(7)における内底面の周辺部から平面視の放射対称分布型に隆起された複数(図例では合計3個)の生地滑り止め用弯曲凸条であって、一定の長さと高さ(例えば約10mm)を有し、パン生地(M)が臼(7)との相対的に空転することを防ぎ、臼(7)と一緒に連れ廻るようになっている。尚、その臼(7)の内面全体に施されたフッソ樹脂コーティングは、図示省略してある。
先に一言した臼駆動ボックス(3)は図11や図13、14のような直方体として、据付け機筐(A)における両フロントボックス(1)(2)の左右相互間に介在し、その臼駆動ボックス(3)に軸支された上記臼(7)が、杵(6)の真下位置に正しく臨む位置関係にある。しかも、臼駆動ボックス(3)における前上部の偏心位置からは、左右一対の水平な回動支軸(68)(69)が外向き一体的に張り出されており、その両回動支軸(68)(69)の先端部が上記した両フロントボックス(1)(2)の内部において、各々ピローブロック(70)(70)により回動自在に支持されている。
(71)は臼駆動ボックス(3)の底受け座であって、頭部に硬質な可塑物を備えたボルトから成り、上記据付け機筐(A)の底板(4)へ昇降調整自在に植え付けられている。そのため、杵(6)の昇降運動(パン生地の加圧作用)に耐えることができる。
このような臼駆動ボックス(3)に内蔵された臼(7)の回転駆動機構(C)を、図11〜13に基いて説明すると、(72)は上記杵(6)と同じ垂直軸線上に位置しつつ、臼駆動ボックス(3)の内部に垂立された臼回転軸であり、その上端部には臼(7)の取付座盤(66)と対応する回転受け盤(73)が、固定ボルト(74)を介して嵌め付け一体化されている。
そして、その臼(7)の取付座盤(66)と臼回転軸(72)上の回転受け盤(73)とが、複数の固定ボルト(75)によって一体回転し得るように連結されている。(76)は上記臼駆動ボックス(3)のフラットな上面に取り付け固定された台板であり、上記回転受け盤(73)とその台板(76)との上下相互間に介在する固定シールケース(77)が、臼回転軸(72)に差し込み套嵌されている。(78)はその固定シールケース(77)内に封入された複数のオイルシールである。
又、(79)は上記台板(76)へ臼駆動ボックス(3)の内部から複数の固定ボルト(80)を介して取り付けられたベアリングケースであり、その内部に設置された複数のラジアルベアリング(81)によって、上記臼回転軸(72)を安定良く回転できるように支持している。
(82)は上記臼回転軸(72)の中途高さ位置へ一体回転し得るように嵌め付けられた径大な従動プーリー、(83)は上記臼駆動ボックス(3)の内部に固定された臼駆動モーター(ギヤードモーター)であり、これから臼回転軸(72)と平行に垂立する出力軸(84)の上端部には、上記従動プーリー(82)と対応位置する径小な駆動プーリー(85)が嵌め付け一体化されている。
そして、その駆動プーリー(85)と従動プーリー(82)との相互間には伝動ベルト(86)が巻き掛けられている。尚、臼駆動モーター(83)の回転速度は約25〜80r.p.m として、インバーターにより可変制御される。同じく臼駆動モーター(83)の出力は約2.2Kwである。
(87)は上記従動プーリー(82)をスペーサー(88)と相俟って受け止めるフランジユニットであり、臼回転軸(72)に差し込み套嵌されている。そのフランジユニット(87)の内部に設置されたラジアルベアリング(89)によって、臼回転軸(72)をやはり安定良く回転できるように支持している。
(90)は同じく臼回転軸(72)の下端部へディスタンスカラー(91)を介して差し込み套嵌されたスラストベアリングであり、そのベアリングケース(92)が臼駆動ボックス(3)の内底面に取り付け固定されている。(93)は上記フランジユニット(87)とベアリングケース(92)との固定ボルトを示している。
次に、生地反転用の固定抵抗羽根(8)は臼(7)の内部へ差し込み使用される鋳鉄製品として、図1〜3のような基端部(上端部)の取付筒(94)と、これから臼(7)の内壁面とほぼ平行に弯曲する狭幅な帯板状の羽根本体(95)と、その先端部(下端部)に拡大する広幅なヘラ板片(96)とを備えた全体の内向き円弧形に造形されている。しかも、このような抵抗羽根(8)の表面全体にはフッソ樹脂コーティング(図示省略)が施されている。
(97)は上記据付け機筐(A)における左側フロントボックス(1)のフラットな上面から一体的に起立された軸受スタンド、(98)は据付け機筐(A)の前壁面を貫通する水平状態として、その前壁面へメタルフランジ(99)を介して回動自在に支架された抵抗羽根軸であり、その前端部が上記軸受スタンド(97)の上端部に支持されている一方、同じく抵抗羽根軸(98)の上記据付け機筐(A)内へ臨む後端部には、ウォームホイール(100)が一体回転し得るよう嵌め付けられている。
そして、抵抗羽根軸(98)の中途部に上記抵抗羽根(8)の取付筒(94)が、一体回動できるように嵌め付けられており、このような抵抗羽根(8)の使用状態では図3や図16に示す如く、その羽根本体(95)が臼(7)の回転進行方向(R)と順応する前下がり傾斜状態に差し込まれて、その先端部(下端部)のヘラ板片(96)が杵(6)と接近する内向きに張り出すこととなる。
(101)は上記据付け機筐(A)の前壁面へ上下一対のピローブロック(102)(102)を介して、回動自在に支持された垂直なウォーム軸であり、その中途高さ位置に嵌め付け一体化されたウォーム(103)が、上記抵抗羽根軸(98)上のウォームホイール(100)と常時噛合している。(104)は同じくウォーム軸(101)の下端部に嵌め付け一体化された径大なベベルギヤであり、上記した左側フロントボックス(1)の内奥部に位置している。
他方、(105)はその左側フロントボックス(1)内の上部位置を上記抵抗羽根軸(98)と平行に延在する回動ハンドル軸であり、その後端部に嵌め付け一体化された径小なベベルギヤ(106)が、上記ウォーム軸(101)上の径大なベベルギヤ(104)と噛合していると共に、同じく回動ハンドル軸(105)が左側フロントボックス(1)から露出した前端部には、回動操作ハンドル(107)が嵌め付け一体化されている。
先に一言した生地反転用固定抵抗羽根(8)の退避作動機構(D)は、このような図16〜19に示す構成から成るため、その回動操作ハンドル(107)により抵抗羽根軸(98)を回動させて、その軸線廻りに上記抵抗羽根(8)を臼(7)の内部から起し上げ退避させることができ、延いては後述する臼(7)の転倒と搗き上がったパン生地(M)の取り出しを行なえるのである。
据付け機筐(A)の左側フロントボックス(1)に生地反転用固定抵抗羽根(8)の起し上げ退避作動機構(D)が設置されている旨を上記したが、残る右側フロントボックス(2)には臼(7)の転倒作動機構(E)が設置されている。
これの明らかな図14、15、17において、(108)は上記臼駆動ボックス(3)から右側フロントボックス(2)の内部まで張り出す回動支軸(69)の先端部へ、一体回動し得るように嵌め付けられた径大な転倒用第1平ギヤ、(109)は同じく右側フロントボックス(2)の内部に取り付け固定されたウォーム減速機であって、直交する関係の第1、2出力軸(110)(111)を備えており、その上記臼駆動ボックス(3)の回動支軸(69)と平行な第1出力軸(110)上に嵌め付け一体化された径小な転倒用第2平ギヤ(112)が、上記回動支軸(69)上の転倒用第1平ギヤ(108)と常時噛合している。
他方、同じくウォーム減速機(109)の第2出力軸(111)は前後方向に沿って延在しており、これには従動スプロケット(113)が嵌め付け一体化されている。(114)は上記右側フロントボックス(2)内の上部位置を第2出力軸(111)と平行に延在する回動ハンドル軸であり、その後端部に嵌め付け一体化された原動スプロケット(115)が、上記第2出力軸(111)上の従動スプロケット(113)と伝動チエン(116)を介して連繋されている。(117)はその伝動チエン(116)のアイドラースプロケットである。
又、上記回動ハンドル軸(114)が右側フロントボックス(2)から露出した前端部には、回動操作ハンドル(118)が嵌め付け一体化されている。そのため、これを回動操作することにより、臼(7)が搭載状態に設置された臼駆動ボックス(3)を、その両回動支軸(68)(69)の水平軸線廻りに一定角度(α)(例えば約45〜90度)だけ転倒させることができ、前向き傾斜状態となった臼(7)から搗き上がったパン生地(M)を、図外のトレーなどへ安楽にすばやく移し出せるのである。
その場合、上記回動支軸(69)上の径大な転倒用第1平ギヤ(108)には検出板(119)が付属設置されており、その検出板(119)と対応する近接センサー(120)が、臼(7)の水平な設置状態(非転倒状態)を検知しない限り、杵搗き装置を運転することができないようになっている。尚、杵(6)は別な近接センサー(図示省略)により、上死点において停止するようになっている。
更に、(121)は上記据付け機筐(A)の右側フロントボックス(2)よりも上方位置において、その据付け機筐(A)の前壁面に設置された操作パネルであり、これは電源のオン/オフスイッチや、自動運転と手動運転とのモード切替えスイッチ、自動運転時における臼(7)と杵(6)の作動時間設定タイマー、非常停止スイッチ、運転表示ランプなどを備えている。臼(7)の真上位置において、杵(6)を包囲する開閉可能な安全カバーも付設されているが、これは図示省略してある。
本発明の上記杵搗き装置を用いて、食パンや菓子パン、調理パンなどの各種パン生地(パイ、デニッシュ、クロワッサン生地も含む。)(M)を製造するに当っては、そのパン生地(M)となる小麦粉を初め、砂糖、ショートニング、生イースト、脱脂粉乳、イーストフード、食塩、卵黄、その他の必要な原料を仕込み水(常温の水)と一緒に臼(7)の内部へ投入して、先ずその原料と仕込み水とを臼(7)の回転運動により混練(mixing) する。
その場合、臼駆動モーター(83)の回転速度は最高として、定速回転させることが好ましい。その水和・混練作用中、杵(6)は上死点に停止しており、未だ使用しない。上記原料やこれと仕込み水との混合比率は、常法に基いて適当に設定すれば良い。
そうすれば、臼(7)の回転運動とその内部へ固定状態に差し込まれている固定抵抗羽根(8)の生地反転作用、殊更抵抗面積が大きいヘラ板片(96)の反転誘導作用により、上記原料における主要な小麦粉の水和・混練作用が確実に促進され、その小麦粉粒子の表面には万遍なく仕込み水が付着すると共に、同じく内部には仕込み水が徐々に吸収され、やがて1個に粘結団塊化した水和状態となる。
そこで、このような水和状態に到達したならば、臼(7)の回転運動を続行し乍ら、次に杵(6)を昇降運動させて、上記水和状態にある原料の団塊を上方から繰り返し搗く(加圧する)ことにより、捏和作用(knead)を付与する。その際、杵駆動モーター(9)は臼駆動モーター(83)よりも速く、定速回転させるのである。
そうすれば、上記原料の団塊は臼(7)の生地滑り止め用弯曲凸条(67)により、その臼(7)と一緒に図3、12の矢印(R)で示す進行方向へ連れ廻り、その過程において固定抵抗羽根(8)の羽根本体(95)に絡らみ付け反転され乍ら、順次前下方へ押し進められて、その前下端部の広幅なヘラ板片(96)により、自づと臼(7)の回転中心部へ寄せ集め誘導されることとなる。
しかも、その臼(7)の回転中心部を杵(6)が昇降運動するため、上記原料の団塊は確実に万遍なく加圧され、爾前での表面に付着していた仕込み水も、小麦粉の内部に押し込め浸透されるので、その水を完全に吸収した最終的には、小麦粉の持つ強い粘弾性が効率良く引き出される結果となり、従来のパン生地よりも吸水率の高い膨潤性やソフト感に富む良質のパン生地(M)に仕上げることができる。
又、杵(6)は下降した時に初めて、臼(7)との上下相互間隙(H)で挟み付けたパン生地(M)と一緒に連れ廻る如く、遊転するようになっているため、パン生地(M)に杵(6)の強大な加圧力を付与し得るにも拘らず、そのパン生地(M)に対する摺り切り力や摩擦力が自づと逃がされることとなり、その結果捏和作用中にあるグルテンの網状組織を破壊したり、或いは高温に発熱させたりするおそれがなく、そのパン生地(M)の捏ね上げ温度をイーストの活発に働く約25℃〜30℃に保てるのである。このパン生地(M)の品温を臼(7)に付属させた温度センサー(図示省略)により検知して、その出力信号により杵搗き装置の運転を自動停止させるように制御することも可能である。
しかも、下降時における杵(6)の下面と臼(7)の内底面との上下相互間隙(H)は、据付け機筐(A)の前壁面から張り出し露呈する杵昇降エルボ(40)のネジ孔(44)に対して、杵取付軸(47)の雄ネジ(48)を締結する際のスペーサー(50)により、作業者が作業床から無理なく調整することができ、その作業性に著しく優れる。
更に、臼(7)の真上位置に臨む杵(6)は杵取付軸(47)を介して、杵昇降エルボ(40)の先端部(下端部)に締結されており、その杵昇降エルボ(40)の基端部が据付け機筐(A)の内部を前昇降ガイド支柱(32f)に沿って昇降運動する前昇降ブッシュ(35f)に取り付け固定されているため、食品衛生上の問題となる異物が臼(7)内のパン生地(M)に混入するおそれはない。
しかも、上記杵昇降エルボ(40)が据付け機筐(A)から張り出し露呈することに起因して、パン生地(M)を加圧する下降時杵(6)に繰り返し働く捻れや歪み、その他の不正変形は、据付け機筐(A)に内蔵されたフライホイール(22)とディスクプレート(31)、前後一対づつのクランクアーム(24f)(24r)と昇降ブッシュ(35f)(35r)並びに昇降ガイド支柱(32f)(32r)、その昇降ブッシュ(35f)(35r)同士やクランクアーム(24f)(24r)同士の剛性な連結枠(F)などから形作られた所謂スライダークランク連鎖機構によって、確実に防止することができるのであり、上記不正変形に対する優れた対抗力並びに杵搗き装置としての優れた耐久強度を得られる。
又、上死点に停止した杵(6)と、据付け機筐(A)の前壁面との向かい合う相互間隙は広いため、その杵(6)に付着・堆積したパン生地(M)の除去作業を、洩れなく容易に行なえる利便性もある。
更に、生地反転用の固定抵抗羽根(8)をその羽根退避作動機構(D)のハンドル操作によって、臼(7)の内部から起し上げ退避させることができるようになっており、しかも臼(7)を転倒作動機構(E)のハンドル操作によって、前向き傾斜状態に転倒させることもできるようになっているため、搗き上がったパン生地(M)を誰でも臼(7)から軽快にすばやく取り出せるのである。
(1)(2)・フロントボックス
(3)・臼駆動ボックス
(6)・杵
(7)・臼
(8)・生地反転用固定抵抗羽根
(9)・杵駆動モーター
(10)・モーター出力軸
(11)・駆動プーリー
(12)・中間軸
(13)・中間軸受台
(14)・第1中間プーリー
(15)・第2中間プーリー
(16)・第1伝動ベルト
(17f)(17r)・従動軸受ビーム
(19)・従動軸
(20)・従動プーリー
(21)・第2伝動ベルト
(22)・フライホイール
(23)・ウエイト
(24f)(24r)・クランクアーム
(25f)(25r)・下支点軸
(26f)(26r)・下ベアリングケース
(27f)(27r)(30f)(30r)・ラジアルベアリング
(28f)(28r)・上ベアリングケース
(29f)(29r)・上支点軸
(31)・ディスクプレート
(32f)(32r)・昇降ガイド支柱
(33f)(33r)・上支柱受け台
(34f)(34r)・下支柱受け台
(35f)(35r)・昇降ブッシュ
(36f)(36r)・前後両板
(37f)(37r)・中仕切り板
(38)・左右両サイド板
(39)・上下両板
(40)・杵昇降エルボ
(41)・ベースプレート
(42)・固定ボルト
(43)・目隠しカバープレート
(44)・ネジ孔
(46)・杵昇降ガイド長孔
(47)・杵取付軸
(48)(49)・雄ネジ
(50)・スペーサー
(51)・杵の胴筒
(52)・ベアリングケース
(53)・第1ラジアルベアリング
(54)・第2ラジアルベアリング
(55)・ベアリングケースの胴筒
(56)・支持フランジ
(57)・仕切りフランジ
(58)・第1スラストベアリング
(59)・第2スラストベアリング
(64)・接合フランジ
(65)・貫通ボルト
(66)・臼の取付座盤
(67)・生地滑り止め用弯曲凸条
(68)(69)・回動支軸
(71)・底受け座
(72)・臼回転軸
(73)・回転受け盤
(76)・台板
(82)・従動プーリー
(83)・臼駆動モーター
(84)・モーター出力軸
(85)・駆動プーリー
(86)・伝動ベルト
(94)・抵抗羽根の取付筒
(95)・羽根本体
(96)・ヘラ板片
(97)・軸受スタンド
(98)・抵抗羽根軸
(99)・メタルフランジ
(100)・ウォームホイール
(101)・ウォーム軸
(100)・ピローブロック
(103)・ウォーム
(104)(106)・ベベルギヤ
(105)・回動ハンドル軸
(107)・羽根退避用の回動操作ハンドル
(108)・第1平ギヤ
(109)・ウォーム減速機
(110)・第1出力軸
(111)・第2出力軸
(112)・第2平ギヤ
(113)・従動スプロケット
(114)・回動ハンドル軸
(115)・原動スプロケット
(116)・伝動チエン
(118)・臼転倒用の回動操作ハンドル
(119)・検出板
(120)・近接センサー
(121)・操作パネル
(A)・据付け機筐
(B)・杵昇降作動機構
(C)・臼回転駆動機構
(D)・羽根退避作動機構
(E)・臼転倒作動機構
(F)・連結枠
(G)・許容スペース
(H)・上下相互間隙
(M)・パン生地
(R)・臼の回転進行方向
(S)・昇降ストローク
(O−O)・臼の回転軸線
(α)・臼の転倒角度

Claims (5)

  1. 臼駆動モーターによって回転される臼と、その臼の内部へ上方から差し込まれる生地反転用の固定抵抗羽根と、上記臼駆動モーターと別個な杵駆動モーターにより、臼の内部に向かって一定の昇降ストロークだけクランク運動される杵とを備え、
    上記杵を下降時、臼との上下相互間隙に挟み付けられたパン生地と一緒に連れ廻ることができるように定めたパン生地の杵搗き装置において、
    上記杵のクランク運動機構を杵駆動モーターによって回転される水平な従動軸と、その従動軸の前端部に嵌め付け一体化されたフライホイールと、同じく従動軸の後端部に嵌め付け一体化されたフライホイール又はディスクプレートと、そのフライホイール並びにディスクプレートの各周縁部へ水平な下支点軸を介して枢着された前後一対のクランクアームと、据付け機筐内の前後壁面に固定支持された前後一対の昇降ガイド支柱と、その各昇降ガイド支柱に差し込み套嵌された前後一対の昇降ブッシュと、その昇降ブッシュ同士を一体化する剛性な連結枠と、上記両クランクアームの先端部を各々対応位置する昇降ブッシュ並びに連結枠へ、一緒に昇降作用できるように枢着する前後一対の水平な上支点軸とから形作り、
    上記前昇降ブッシュから据付け機筐の前壁面に開口する杵昇降ガイド長孔を通じて、前向き一体的に張り出し露呈する杵昇降エルボの下端部へ、杵の取付軸を締結固定したことを特徴とするパン生地の杵搗き装置。
  2. 杵昇降エルボの下端部にネジ孔を穿設する一方、杵取付軸の上端部に雄ネジを対応形成して、その杵取付軸を杵昇降エルボへ締結固定する際に介挿セットするスペーサーにより、下降時における杵と臼との上下相互間隙を大小調整できるように定めたことを特徴とする請求項1記載のパン生地の杵搗き装置。
  3. 前後一対の昇降ブッシュをその外面がフラットな断面正方形として、その前昇降ブッシュの外面へ杵昇降エルボのベースプレートを取り付け固定すると共に、
    そのベースプレートと前昇降ブッシュとの相互間に挟み付け一体化した目隠しカバープレートにより、据付け機筐の杵昇降ガイド長孔を目隠し化粧したことを特徴とする請求項1記載のパン生地の杵搗き装置。
  4. 杵駆動モーターを内蔵した据付け機筐の下部位置から、左右一対のフロントボックスを前向き一体的に張り出して、
    その両フロントボックスの左右相互間に介在する直方体の臼駆動ボックスへ、臼駆動モーターとこれにより回転される垂直な臼回転軸を内蔵させて、その臼回転軸が臼駆動ボックスから張り出す上端部に臼を取り付け一体化する一方、
    上記臼駆動ボックスの偏心位置から外向き一体的に張り出した左右一対の水平な回動支軸を、上記フロントボックスの内部において支持すると共に、
    その両回動支軸の何れか一方を対応位置するフロントボックスの外部から、ハンドル操作により回動させて、その水平な回動軸線の廻りに臼を一定角度だけ転倒し得るように定めたことを特徴とする請求項1記載のパン生地の杵搗き装置。
  5. 生地反転用の固定抵抗羽根を基端部の取付筒から、臼の内壁面とほぼ平行に弯曲する狭幅な帯板状の羽根本体を経て、杵と接近する内向きに張り出す先端部の広幅なヘラ板片までの全体的な円弧形に造形する一方、
    据付け機筐の下部位置から左右一対のフロントボックスを前向き一体的に張り出して、その何れか一方の上面から起立する軸受スタンドの上端部へ、水平な抵抗羽根軸を回動自在に支架させると共に、
    上記抵抗羽根の取付筒が嵌め付け一体化された抵抗羽根軸を、上記フロントボックスの外部からハンドル操作により回動させて、その水平な回動軸線の廻りに抵抗羽根を臼の内部から起し上げ退避させ得るように定めたことを特徴とする請求項1記載のパン生地の杵搗き装置。
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