JP4790750B2 - 樹脂封止型半導体装置の製造方法 - Google Patents

樹脂封止型半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明の半導体装置は裏面実装型のリードレス半導体装置であり、この半導体装置を実装する際の実装不良の発生を低減するための製造方法およびその半導体装置に関する。
半導体装置は、年々大容量化されており、これに伴って各種信号線となるリード端子数も増加の傾向にある。そして、この傾向に伴ってリード端子が4方向より導出されるQFP(Quad Flat Package)型の半導体装置およびQFN(Quad Flat Non−leaded Package)型の半導体装置が使用されるようになってきている。その一方で、半導体装置では、携帯電話、携帯用のコンピューター等に採用されるため、小型化、薄型化、軽量化が求められている。そのため、実装面積の低減を求められる半導体装置では、樹脂封止体裏面からリードを露出させ、その実装面積をチップサイズと同等あるいはわずかに大きくするCSP(Chip Size Package)型のパッケージが利用されている。
従来の樹脂封止金型内で封止シートを介して樹脂モールドを行う半導体装置の製造方法では、半導体素子が固着されたリードフレームの対向面全体に封止シートを貼り付け、封止シートの貼り付けられたリードフレームを樹脂封止金型内に設置し、樹脂モールドを行う技術が知られている(例えば、特許文献1。)。
以下に、図14〜図16を参照として、従来の樹脂封止金型内で封止シートを介して樹脂モールドを行う半導体装置の製造方法に関し簡単に説明する。図14は封止シートを貼り付けたリードフレームを説明するための断面図であり、図15はリードフレームを樹脂封止金型に設置した状況を説明するための断面図であり、図16は樹脂パッケージ形成後の状況を説明するための断面図である。
図14に示すように、先ず、リードフレーム1に少なくとも信号接続用端子2、半導体チップ4を搭載するダイパッド3から成る搭載部を複数形成する。このとき、ダイパッド3が信号接続用端子2よりも上方に位置するように形成する。そして、リードフレーム1の裏面に封止シート6を貼り合わせた後、封止シート6を貼り合わせた面の対向面のダイパッド3に接着剤により半導体チップ4を接合する。その後、ダイパッド3上に接合された半導体チップ4と信号接続用端子2とを金属細線5により電気的に接合する。
図15に示すように、次に、封止シート6を貼り合わせ、半導体チップ4を接合したリードフレーム1を上金型7及び下金型8から成る樹脂封止金型のキャビティ9内に設置する。このとき、リードフレーム1及び封止シート6の端部を上金型7及び下金型8で狭持することで、キャビティ9を構成する。そして、図示していないが、樹脂封止金型に設けられた樹脂注入ゲートから封止樹脂を注入し、樹脂モールドを行う。
図16に示すように、次に、樹脂封止金型内を封止樹脂で充填し、樹脂パッケージ10を形成した後、共通の樹脂パッケージ10が形成されたリードフレーム1を樹脂封止金型から離型する。その後、図示していないが、共通の樹脂パッケージ10を個々の搭載部毎に切断し、半導体装置が完成する。
特開2001−24001号公報(第7−8頁、第1−2図)
先ず、図17及び図18では、従来のシートを採用して封止した半導体装置、特に裏面に露出したリードの断面であり、実際のSEM写真をトレースして描いた図を模式的に示している。図17ではシートに延張を加えない場合を示し、図18ではシートに延張を加えた場合を示している。図示の如く、湾曲したリード11の側面14に付着しているものが、リード11間に形成される硬化樹脂12である。つまり、硬化樹脂12に、シートのしわが転写されていることが判る。このことは、シートに延張を加えるか否かに関わらず、どちらの場合においてもしわの発生がひどく、特に、図18に示すように、延張によりしわを防止するという効果が無いことが判る。
また、図17及び図18に示すように、封止シート6を用いて製造された従来の半導体装置では、樹脂モールド時に、例えば、金型の狭持の際の押圧力により、また、樹脂モールド時の熱等により、封止シート6が伸縮し、伸縮した封止シートのしわによりリード11間に形成される硬化樹脂12表面にも、しわ13が転写されてしまう場合があった。そして、樹脂パッケージをリードフレームから切断する際に、硬化樹脂12及びリード11が切断される。この切断の際に、硬化樹脂12のしわ13の部分がトリガーとなり、硬化樹脂12の切断面にクラックが発生し、本工程や後工程において、このクラックを介して樹脂くずが落下する問題があった。特に、実装工程では、この樹脂くずが実装基板に落下すると半導体装置が傾いて実装され、実装不良を誘発する問題が発生していた。
また、上述したように、樹脂モールド工程において、伸縮した封止シート6がリード11の側面14に密着するため、樹脂パッケージが完成した後、封止シート6が密着していたリード11の側面14が露出する。そのため、この構造では、樹脂とリードとの接着領域が狭く、機械的振動等によりリード11が樹脂パッケージから欠落する問題が発生していた。
本発明は、前述の課題を解決するために成されたものであり、
第1に、同一面から成る吊りリードおよび前記つりリードの両側に位置する鍔状体の表面を支持手段で支持して、前記リードフレームから切断することで解決するものである。
図4(A)に示すように、外周面32上には樹脂による凹凸が形成されないため、支持手段で吊りリード24および硬化樹脂22Bを確実に固定できる。
第2に、前記リードフレームから切断する際は、前記半導体装置の実装面側よりパンチにより切断することで、リードのバリが破砕することを防止できる。
第3に、前記樹脂封止体を形成する工程では、粘着層を有するシートを前記リードフレームの裏面に貼り合わせ、前記リードフレームの裏面に前記樹脂が回り込む事を防止することで解決するものである。
第4に、前記シートは前記樹脂封止型金型に載置される際、前記シートをフラットにするために真空吸引することで解決するものである。
上述したように、第1に、本発明の半導体装置では、樹脂封止体から露出するリード間に形成され、且つ、該樹脂封止体と連続している硬化樹脂により、露出するリードの側面が、実質、覆われている。そのことで、本発明では、リードと樹脂封止体との接着領域を確保することができ、機械的力等によりリードが樹脂封止体から欠落することを防ぐことができる。
第2に、本発明の半導体装置では、樹脂封止体から露出するリードに形成され、且つ、該樹脂封止体と連続している硬化樹脂の実装面側の表面を、ほぼ平坦面として形成している。そのことで、本発明では、リードフレームからの切断時に、リード間の硬化樹脂に対し、マイクロクラックの発生を防止でき、実装不良の低減を実現することができる。
第3に、本発明の半導体装置の製造方法では、樹脂封止金型に設置時に、また、樹脂モールド時に、実質、伸縮しないシートを準備し、該シートを用いて樹脂モールド工程等を行っている。そのことで、リード間の硬化樹脂に対し、シートのしわが転写されることによるしわが形成されることはなく、リードフレームからの切断時に、マイクロクラックの発生を抑制することができる。
第4に、本発明の半導体装置の製造方法では、実質、伸縮しないシートを準備し、該シート上に〜3μm程度の粘着層を形成する。そのことで、本発明では、該シートの伸縮も無く、該粘着層と当接するリード間の硬化樹脂の表面を実質平坦面に形成することができる。
先ず、図1〜図4、図19及び図20を用いて、本発明の一実施の形態であるQFN型の半導体装置について説明する。
図1(A)は本発明の半導体装置の斜視図であり、図1(B)は本発明の半導体装置裏面の平面図である。図1(A)に示すように、本実施の形態における半導体装置21の表面側では、パッケージを構成する絶縁性樹脂からなる樹脂封止体22の表面側221にランド23および吊りリード24の一端241の一部が露出している。また、樹脂封止体22の側面222側からはリード26の他端262(図1(B)参照)が僅かに露出している。後述の製造方法において詳細は説明するが、露出領域としてはリード26をリードフレーム41(図5参照)から切断する際にリード26をリード切断治具で固定できる領域が必要となるためである。具体的には、樹脂封止体22から50〜200μm程度露出している。また、樹脂封止体22の4つのコーナー側面223からは、吊りリード24の他端242が僅かに露出している。この場合もリード26の場合と同様に、露出領域としては吊りリード24をリードフレーム41から切断する際に吊りリード24を固定する領域が必要となるためである。吊りリード24においても、同様に、具体的には、樹脂封止体22から50〜200μm程度露出している。
本実施の形態では、樹脂封止体22の表面221にランド23の裏面を露出させて、半導体素子28(図2参照)の放熱性を向上させている。また、樹脂封止体22の表面221、ランド23および吊りリード24の一端241の裏面とをほぼ同一平面に位置させることで、半導体装置21自体の薄型化を実現している。尚、ランド23の裏面の位置は特に限定する必要ななく、後述する凹部25が形成できる位置であれば良い。また、ランド23が露出、非露出のどちらでも良い。
一方、図1(B)に示すように、半導体装置21の裏面224は、半導体装置21の実装領域として機能を果たしている。樹脂封止体22の裏面224側の外周部には、吊りリード24の他端242およびリード26の他端262の裏面が、樹脂封止体22の裏面224とほぼ同一平面となるように露出している。そして、この吊りリード24の他端242およびリード26の他端262の裏面に半田等の固着材を塗布し実装基板(図示せず)に実装する。特に、鍔状にリードが出ているため、実装面積を増やすことができ、固着強度を向上させることができる。ここで、樹脂封止体22の裏面224において、吊りリード24の他端242の露出領域を凹部25の周囲に配置させ、その露出領域を凹部25に対しリード26の露出領域よりも外側に位置させている。この構造を採用することにより、樹脂封止体22の裏面224のコーナー部における実装領域の密集を緩和する。そして、お互いに隣接する吊りリード24およびリード26が半田ブリッジすることを防ぎ、個々のリード26と実装基板側の所望の導電パターン(図示せず)とを確実に電気的接続することができる。また、吊りリード24の露出領域において、実装領域の密集が緩和されている場合では、吊りリード24の露出領域を増大することで、更に、固着強度を向上させることができる。これは、増大した露出領域と実装基板の導電パターンとが半田を介して固着するからである。
更に、本実施の形態の半導体装置では、樹脂封止体22の裏面224に凹部25を設けている。この構造の詳細については、図2を参照にして以下に説明する。
図2(A)は図1(A)に示した本発明の半導体装置のX−X線方向の断面図であり、図2(B)は図1(A)に示した本発明の半導体装置のY−Y線方向の断面図である。先ず、図2(A)に示すように、本実施の形態における半導体装置21の断面構造について説明する。上述したように、樹脂封止体22の表面221にはランド23の裏面がほぼ同一平面で露出している。このランド23の露出面と反対面には、例えば、Agペーストやロウ材27を介して半導体素子28が固着されている。一方、樹脂封止体22の裏面224には、例えば、裏面224の2/3程度の面積を占めるように凹部25が形成されている。本実施の形態では、この凹部25の深さは、例えば、10〜200μm程度で形成されている。しかし、凹部25の深さは半導体装置21自体の厚み、樹脂封止体22内のランド23の位置、その他、使用目的に応じて自由に変更することができる。
つまり、この構造を有することで、半導体装置21を実装基板等に実装する際に、樹脂ばり等のゴミが半導体装置21と実装基板との間に存在しても、凹部25形成領域内にゴミが存在する場合、半導体装置を平坦に維持でき、実装不良を無くすことができる。尚、凹部25は裏面224に複数個形成しても良い。
次に、図2(B)に示すように、本実施の形態における半導体装置21では、樹脂封止体22の表面221からランド23を露出させる。そのことで、半導体素子28表面から樹脂封止体22の裏面224までの樹脂厚を確保し、半導体装置21の実装面に凹部25形成領域を確保している。
次に、図3(A)は図1(A)に示した本発明の半導体装置のZ−Z線方向の断面図であり、図3(B)は図3(A)に示したリード間の拡大図である。図3(A)に示すように、樹脂封止体22から露出するリード26の他端262間には硬化樹脂22Aが一体に形成されている。また、同様にリード26の他端262と吊りリード24の他端242との間にも硬化樹脂22Bが一体に形成されている。上述したように、樹脂封止体22の側面222、223から露出するリード26および吊りリード24はごく僅かである。そして、吊りリード24、リード26自体の厚みも、例えば、100〜250μm程度あり、この吊りリード24、リード26の間の硬化樹脂22A、22Bは、樹脂封止体22と一体化している。
本実施の形態では、図3(A)に示すように、硬化樹脂22A、22Bは、実質は、リードフレーム41の厚みと同じ厚みを有し、およそ100〜250μm程度である。樹脂封止体22の表面221は、上金型50(図8参照)のキャビティ51(図8参照)上面で決められる。そのため、硬化樹脂22A、22Bの表面とリード26の表面とは、ほぼ同一の平坦面を形成する。一方、樹脂封止体22の裏面224側では、シート67(図8参照)上に塗布された粘着層68(図9参照)によりキャビティ51下面が決められる。そのため、樹脂封止体22の裏面221側の硬化樹脂22A、22Bの形状は、図3(B)に示すような形状となる。
図3(B)に示すように、硬化樹脂22A、22Bの裏面には、実質的には平坦面30であるが、微視的に見るとリード26の側面近傍に若干の曲面31を有している。硬化樹脂22A、22Bは上金型50及び下金型54(図8参照)により狭持されることで、リード26間及びリード26と吊りリード24間に形成される。そして、図9に示す如く、上下金型50、54の押圧力によりリード26及び吊りリード24は、粘着層68の中に入り込む。このとき、シート67自体の弾性率が大きいため、また、シート67に粘着層68が形成されているため、リード26の側面263は〜3μm程度露出し、そこからなだらか曲面31を描き、主表面は実質平坦面30に形成される。そして、図19及び図20では、本実施の形態のシートを採用して封止した半導体装置、特に裏面に露出したリードの断面であり、実際の半導体装置のSEM写真をトレースして描いた図を模式的に示している。図19ではシートに延張を加えない場合を示し、図20ではシートに延張を加えた場合を示している。図示の如く、湾曲したリード26の側面263に付着しているものが、リード26間に形成される硬化樹脂22Aである。例えば、本実施の形態では、粘着層68がシート67上に〜3μm程度塗布されているので、硬化樹脂22A、22Bの平坦面30は、リード26の裏面から〜3μm程度、凹部となる。つまり、硬化樹脂22A、22Bの平坦面30は、深さt1(図3(B)参照)の浅いお皿をひっくりかえしたような凹部となる。
上述したように、本実施の形態の半導体装置では、リード26の側面263をほぼ全域、または全域に渡りカバーすることができ、更には、図19及び図20に示す如く、しわ13(図17参照)が形成されない。よって、硬化樹脂22A、22Bは、リード26の側面263にしっかりと付着し、しかも、しわ13が形成されないことも相まって、樹脂くずの発生を抑制することができる。
また、本実施の形態の半導体装置では、樹脂封止体22の裏面224側の硬化樹脂22A、22Bの表面は、その大部分の領域が実質的に平坦面30として形成されている。そのことで、吊りリード24、リード26及び硬化樹脂22A、22Bはパンチ64(図13参照)により切断されるが、上述の如く、しわ13の無い構造、リード26と樹脂との接着面積を広くとれること等により、その切断面にマイクロクラックの発生を防止することができる。つまり、硬化樹脂22A、22Bの切断面でのクラックを防止し、実装時の樹脂くずによる実装不良を抑えることができる。
次に、図4(A)は本発明の半導体装置の特徴部の斜視図であり、図4(B)は本発明の半導体装置のリードの拡大図である。図4(A)に示すように、本実施の形態の半導体装置では、樹脂封止体22の表面221側において、吊りリード24、リード26および硬化樹脂22A、22Bで形成される外周面32がほぼ同一面で鍔状に形成されている。後述する製造方法で詳細は説明するが、この構造により、樹脂封止体22をリードフレーム41から切断する際、吊りリード24、リード26の表面を支持手段62で支持することができる。
更に、図4(B)に示すように、本実施の形態の半導体装置では、リード26の他端262において、打ち抜き面34を樹脂封止体22の裏面224側に有し、リード26のバリ33発生部分を表面221側に有する。仮に、バリ33発生部分が裏面224側に有ると、半導体装置21を実装基板に実装する際、バリ33が破砕し、その破砕したバリ33により実装不良を起こす可能性がある。また、バリ33が破砕せず残っている場合では、樹脂封止体22を平坦に維持できず、実装精度および実装強度を低下させることとなる。尚、図示の如く、吊りリード24においても同様な構造を有している。
尚、上述した本実施の形態の説明では、QFN型パッケージの半導体装置について説明したが、特に限定する必要はなく、QFP型パッケージ等のその他の半導体装置についても同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、樹脂封止体の裏面に凹部を設ける構造として説明したが、特に限定する必要はなく、凹部を設けない構造についても同様な効果を得ることができる。そして、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
次に、図5〜図13を用いて、本発明の一実施の形態であるQFN型の半導体装置の製造方法について説明する。尚、製造方法の説明にあたり、上述した半導体装置の説明に用いた図面および符番で同一の構成要素については、同一の図面および符番を用いることとする。
第1の工程は、図5および図6に示すように、リードフレームを準備する工程である。
図5は、本発明の半導体装置に用いられるリードフレームの平面図である。図示の如く、本実施の形態に用いるリードフレーム41は、例えば、厚さが約100〜250μmの銅を主材料とするフレームから成る。しかし、Fe―Niを主材料としても良いし、他の金属材料でも良い。そして、リードフレーム41上には一点鎖線で示した1個の半導体装置に対応するユニットを示す搭載部42が複数個形成されている。図5では、4つの搭載部42のみ図示しているが、少なくとも1個配置されていれば良い。この搭載部42は、紙面に対して左右方向に延在する一対の第1の連結条体43と紙面に対して上下方向に延在する一対の第2の連結条体44とにより囲まれている。そして、この第1および第2の連結条体43、44により、1枚のリードフレーム41上に複数の搭載部42が設けられている。
そして、図6は図5に示したリードフレームの1つの搭載部を拡大した平面図である。図示の如く、搭載部42は、主に、ランド23とランド23を支持する吊りリード24と、ランド23の4側辺の近傍に一端が位置し、この4側辺を囲み第1および第2の連結条体43、44へと他端が延在される複数のリード26とを有する。また、吊りリード24の延在方向に位置し、4側辺に並んで延在され、あたかも矩形形状に成る所のコーナーに位置する領域47、この領域47に設けられる第1のエアベント45および第2のエアベント46とから構成されている。本実施の形態では、3つの領域47に夫々第1のエアベント45および第2のエアベント46を形成しているが、少なくとも1箇所に設けられれば良い。また、樹脂注入口は少なくとも1箇所必要であり、ここでは、第2のエアベント46が形成されていない右下の領域48に設けられる。
第2の工程は、図示はしないが、シートを準備し、シート上に上述したリードフレームを貼り合わせる工程である。
本工程では、先ず、図5に示すリードフレーム41を一体に支持するシート67(図8参照)を準備する。本実施の形態では、シート67は、上下金型50、54(図8参照)に設置される時に、例えば、シート67をフラットにする目的で真空吸引装置を採用する。シート67は、従来のシートとは大きく異なり、機械的力及び熱に対し伸縮性の低い素材から採用される。例えば、本実施の形態では、PET(ポリエチレンテレフタレート)材が用いられるが、上述の条件を満たす素材であれば、特に材質にはこだわらない。
また、シート67上には、ほぼ全面に粘着層68(図9参照)が形成される。粘着層68は、例えば、接着性樹脂から成り、シート67とリードフレーム41との接着、また、樹脂モールド時のリード26裏面への樹脂の回り込み防止を目的としている。本実施の形態では、粘着層68は、リードフレーム41上に〜3μm程度の厚みを有するように形成されている。そして、シート67上の粘着層68を介して、シート67上にリードフレーム41を貼り合わせる。
第3の工程は、図7に示す如く、リードフレーム41のランド23上に半導体素子28をダイボンドし、その半導体素子28の電極パッド部(図示せず)とリード26とを金属細線29でワイヤーボンドし、電気的に接続する工程である。
本工程では、リードフレーム41の各ランド23表面にAgペーストやロウ材等の固着手段27によって半導体素子28をダイボンドし固定する。その後、半導体素子28の電極パッド部とリード26とを金属細線29にて接続する。このとき、金属細線29はワイヤーボンディングにより、電極パッド部にはボールボンディングし、リード26側はステッチボンディングし接続する。
第4の工程は、図8〜図11に示す如く、樹脂封止金型を用いてリードフレーム上の個々の搭載部を樹脂でモールドする工程である。
先ず、図8(A)は、上金型内部を下から見た平面図であり、図8(B)は、樹脂モールド時におけるエアベント形成領域部の断面図でる。そして、図8(C)はゲート部における樹脂注入部の断面図である。
図8(A)に示す如く、上金型50のキャビティ51の各コーナー部には、図6に示したエアベント形成領域47に合わせて当接面52が形成されている。そして、下金型54とこの当接面52を含む斜線領域は、リードフレーム41及びシート67を狭持する。また、リードフレーム41に形成された第1および第2のエアベント45、46は上金型50に設けられた空気抜き溝55により連結される。そして、図8(B)に示す如く、空気抜き溝55の深さは、例えば、当接面52から10〜50μm程度である。そして、空気抜き溝55の長さは第1のエアベント45と第2のエアベント46とを連結すればよく、両者と少し重なる程度の長さである。尚、下金型54にも、予め、上金型50と同様に、第1および第2のエアベント45、46を連結するための空気抜き溝を形成しても良い。
次に、図8(B)を参照にして、キャビティ51内の空気の流れについて説明する。特に、キャビティ51のコーナー部における空気の流れについて説明する。図示の如く、樹脂モールドの際、キャビティ51内のコーナー部に追い込まれた空気および樹脂は、第1のエアベント45内へと流入する。このとき、リードフレーム41の厚さは、例えば、100〜250μm程度あるため、第1のエアベント45の深さも同様である。そのため、第1のエアベント45内にはキャビティ51内の空気だけでなく、樹脂も一緒に流入する。そして、第1のエアベント45内では、空気がHL2近傍に集まり、上金型50または下金型54に設けられた空気抜き溝55を介して第2のエアベント46へと流入する。このとき、空気抜き溝55は、例えば、30〜50μm程度の幅で形成されている。尚、上述のように、第1のエアベント45は100〜250μm程度の深さを有するので、外周面32(図4参照)を構成する樹脂の切断面よりも手前で未充填領域を形成することはほとんどない。
そして、本発明の製造方法では、図8(C)に示す如く、ゲート部57においても、第1のエアベント45を用いて樹脂をキャビティー51内に注入する。図示の如く、上金型50に設けられたゲート部57は直接キャビティー51と連続して形成されず、第1のエアベント45のHL2側に先端部が位置している。そのことで、矢印で示したようにゲート部57から流入する樹脂は第1のエアベント45を介してキャビティー51内に流入する。そして、他のコーナー部と同様に、ゲート部57においても第1のエアベント45上面は上金型50の当接面52に位置する。その結果、樹脂封止体22の側面222、223と連続して鍔状に形成される外周面32(図4参照)上面は、ほぼ同一平担面を形成することができる。
つまり、本発明の製造方法では、キャビティ51は金型50、54の当接面52によりほぼ密閉されており、キャビティ51内への樹脂の注入およびキャビティ51外への樹脂および空気の排出は第1のエアベント45を介して行う。そのことで、上述した樹脂封止体22と連続して形成された外周面32を樹脂による凹凸を有さないほぼ同一平坦面に形成できる。そして、上述の如く、ゲート部57も同様にすることで、樹脂封止体22側面の外周面32全てをほぼ同一平坦面に形成できる。
次に、図9(A)は上下金型50、54で狭持されるリード26領域の断面図であり、樹脂モールド時の粘着層68の状況を示している。図示したように、上下金型50、54で狭持されるリードフレーム41、シート67及び粘着層68には、上下から押圧力が加えられる。そして、上述したように、この押圧力により、シート67の変形は見られず、リード26は粘着層68へ入り込む。そして、リード26間のシート67及び粘着層68が若干盛り上がる。そして、上述した粘着層68の形状により樹脂が規制して充填されるので、リード26間に形成される硬化樹脂22Aの表面には、曲面31(図3参照)が形成される。
次に、図9(B)及び図9(C)を参照として、本発明の特徴であるシート67に関し、以下に詳細に説明する。従来用いられるシートは、PTFE(ポリテトラフロロエチレン)、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)か等の伸張性に富む材料を使用しており、図17に示すように、シートに発生するしわが転写され、硬化樹脂12にしわ13が発生する。また、同時に、リード11の側面14にシートが当接し、側面14には硬化樹脂12に覆われない部分が発生していた。このためにシートに延張を加える等の対策が施されていた。この原因としてシートの熱収縮が考えられていた。
これを説明するためにその原理について図9(B)及び(C)を用いて説明する。図9(A)に示すように、シート67は、下金型54で支持され、上金型50の押圧により、リード26を介して押圧される。よって、シート67が熱収縮してもシート67にしわが入らず、どちらかというとテンションが加わることが判る。つまりシートの熱収縮によりしわが発生するとは考えづらい。
どちらかというと、リード26で押圧されたシート67は、図9(B)及び(C)に示す点線の如く、なだらかな膨らみを有し、樹脂が注入されると矢印のようにシート67に圧力が加わり、膨らみが端に寄せられてしわが発生すると考えられる。またこの膨らみは、リード26で押圧する時に発生するか、またはシート67の裏面にエアーが留まっていることにより発生すると考えられる。どちらにしても室内温度、モールド時の温度(170度前後)で簡単に延びてしまうシートを使うことにより発生する。特性として考えると、破断強度(フィルムが破断に要する力)は、100〜300Kgf/cm2、弾性率は、4〜5Kgf/mm2である。ここで弾性率は、バネのヤング率に相当し、フィルムを引っ張り試験器で一定速度(200mm/分)で引っ張る時の特性図で表される。つまり横軸に伸び率、縦軸に引っ張り応力を設定し、プロットしていくと曲線が描けるが、フィルムが伸び始めた時点の接線の傾きが弾性率として表せられる。つまり、シートが堅いか柔らかいか、延びやすいか、延びにくいかを表す。従来のシートは、人間の手で軽く引っ張っても延びてしまい、しわが発生する。
本発明では、破断強度を倍以上の400〜500Kgf/cm2、弾性率を3倍以上の15〜20Kgf/mm2のシート、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)材から成るシートを採用した。つまり、簡単には延びないシートを採用した。しかもこの表面には3μm程度の粘着層68が全面に設けられている。
このシート67は、リード26で押圧されてもその平坦性を維持し、単に3μmの粘着層68が若干盛り上がるだけである。例えばゴム板にコップの口を強く当てると、ゴムが盛り上がる、そんなイメージである。図19及び図20に示す0に示すように、リード26の当接部分は、粘着層68の厚みが3μmであると、その半分程度が中に入り込む。つまり、1.5μm程度のリード26の側面263を露出し、そこから数ミクロン程度放物ラインのような曲線を描き、その先は実質フラットに形成されている。
そして、上述した樹脂封止金型50、54を用いることで、図10および図11に示す如く、樹脂封止体22がリードフレーム41を覆うように各搭載部42毎に形成される。図10は、リードフレーム41上に形成された樹脂封止体22を示した平面図であり、図11は、図10に示した搭載部42の第1および第2のエアベント45、46部に形成された樹脂封止体22の平面図ある。図8に示す樹脂封止金型50、54を用いることで、キャビティ51から流出した樹脂は第1のエアベント45、空気抜き溝55および第2のエアベント46の少なくとも一部で硬化する。よって、パッケージの離型の際は、樹脂封止体22と一体で離型される。そして、キャビティ51内の空気は図8(B)の矢印の如く、空気抜き溝55を介して第2のエアベント46より外部に抜け出すことができる。この製造方法により、キャビティ51内の空気を図6に点線で示した樹脂封止体22形成領域外部に排除できる。その結果、第1のエアベント45ではリードフレーム41厚の空気通過経路は確実に確保でき、樹脂封止体22端部に未充填領域を形成することはない。尚、図示はしていないが、樹脂封止体22の裏面224側に凹部25を形成するために、下金型54のキャビティ51側には凹部25に対応した凸部が形成されている。
第5の工程は、樹脂封止体22から露出しているリードフレーム41にメッキを施す工程である。
本工程では、リード酸化防止、半田濡れ性等が考慮されリードフレーム41にメッキが施されるが、Pd、Sn、Ni、Sn−Pb、Sn−Bi、Sn−Ag、Sn−Cu、Au−Ag、Sn−Ag−Cu等から、少なくとも1層のメッキ膜がリードフレーム41に施される。
第6の工程は、図12および図13に示す如く、リードフレーム41上に複数形成された半導体装置21をリードフレーム41から切断する工程である。
図12は、第1および第2のエアベント形成領域を切断したリードフレームの平面図である。そして、図13(A)は、吊りリード24またはリード26切断時の斜視図であり、図13(B)は、本発明の特徴であるリード26切断時の固定領域を示した平面図である。先ず、図12に示すように、上述したように、キャビティ51から流出する樹脂は第1のエアベント45内で硬化する。そのため、樹脂封止体22近傍ではリードフレーム41上を含む外周面32上には樹脂バリは発生しない。
また、リードフレーム41は、例えば、100〜250μm程度の厚みを有しているため、キャビティ51から流出した樹脂は第1のエアベント45、空気抜き溝55および第2のエアベント46内で一体化して硬化している。つまり、第1および第2のエアベント45、46内の樹脂はリードフレーム41の厚みで強固に硬化し、空気抜き溝55内の樹脂は両者と一体化する。そのため、キャビティ51から流出した樹脂は決められた位置に樹脂を硬化することができる。その結果、第1および第2のエアベント45、46を打ち抜く際、第1および第2のエアベント45、46間のリードフレーム56上の樹脂バリも全て除去することができる。そして、吊りリード24部を切断する工程では、樹脂封止体22と連続した外周面32上を確実に固定した状態で吊りリード24および樹脂を切断することができる。つまり、図4(A)に示す如く、外周面32上には樹脂による凹凸が形成されないので、支持手段62(図13参照)で吊りリード24および硬化樹脂22Bを確実に固定し、それらを切断できる。尚、切断形状は、外周面32を残して各側辺のリード26端の際まで切断するので、図示の如き形状となる。そして、リードフレーム41の一部を残し、第1および第2の連結条体43、44と連結させておくことで、リードフレーム41から搭載部42は離間されない。
次に、図13に示すように、本発明の半導体装置21はQFN型の半導体装置であるので、樹脂封止体22からリード26が露出する境界部近傍でリード26を切断する。そして、この工程において同時に個々の半導体装置21をリードフレーム41から切断する。図13(A)に示すように、先ず、メッキが施された半導体装置21を台座59、60上に設置する。そして、半導体装置21のリード26の露出境界部を支持手段62で固定し、一方、リード26の先端部も支持手段63で固定する。そして、パンチ64にてリード26を切断し、リードフレーム41から半導体装置21を独立される。
そして、本発明の半導体装置の製造方法では、図示の如く、リード26切断時に半導体装置21の実装面側からパンチ64を入れ、リード26およびその周辺の硬化樹脂22A、22B(図3参照)を切断する。この製造方法により、図4(B)に示すように、リード26の打ち抜き面34(図4参照)を半導体装置21の実装面側に形成する。一方、リード26のバリ33(図4参照)は半導体装置21の実装面と反対面に形成する。そして、この構造を有することによる効果は上述したので、ここでは割愛することとする。尚、吊りリード24を切断する際も同様に実装面側から切断するので、同様な効果を得ることができる。つまり、本発明の半導体装置では、打ち抜き面34は実装面側に形成される。
更に、本発明の半導体装置の製造方法では、吊りリード24およびリード26を切断する時に、リード26を支持手段62により確実に固定してからパンチ64で切断する。図13(B)に示す如く、切断後の樹脂封止体22近傍でハッチングで示した、例えば、50〜200μm程度の固定領域65を支持手段62で固定する。そして、図示したように、吊りリード24露出領域の周辺も固定する。このとき、上述したように、樹脂封止体22と連続する外周面32上には樹脂ばりは発生せず、ほぼ同一平坦面から成る。そのため、本実施の形態では、○印66で示した領域において、支持手段62によりリード26を確実に固定し、リード26およびその周辺の硬化樹脂22A、22Bを切断することができる。一方、上述したように、パンチ64が入る実装面側には、樹脂モールド時のシート67のしわが転写されるしわは形成されない。
この構造により、硬化樹脂22A、22Bの切断面にはマイクロクラックの発生を抑制することができ、安定した一定の形状に形成される。そして、後工程における半導体装置の特性判定工程、ラッピング工程、実装工程において、マイクロクラックが成長し硬化樹脂22A、22Bがくずれることはない。そして、特に、実装工程において、樹脂くず等による実装不良を誘発することのない半導体装置を実現できる。また、パンチ64のライフサイクルも向上させることができる。その後、図1に示した半導体装置21が完成する。
尚、本実施の形態では、本実施の半導体装置の製造方法では2つのエアベントが形成された場合について説明したが、特に限定する必要はない。少なくともキャビティと連続した第1のエアベントがあれば同様な効果を得ることができる。また、予め、メッキが施されたリードフレームを用いる場合も同様な効果を得ることができる。そして、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
上述したように、第1に、本発明の半導体装置では、樹脂封止体から露出するリード間に形成され、且つ、該樹脂封止体と連続している硬化樹脂により、露出するリードの側面が、実質、覆われている。そのことで、本発明では、リードと樹脂封止体との接着領域を確保することができ、機械的力等によりリードが樹脂封止体から欠落することを防ぐことができる。
第2に、本発明の半導体装置では、樹脂封止体から露出するリードに形成され、且つ、該樹脂封止体と連続している硬化樹脂の実装面側の表面を、ほぼ平坦面として形成している。そのことで、本発明では、リードフレームからの切断時に、リード間の硬化樹脂に対し、マイクロクラックの発生を防止でき、実装不良の低減を実現することができる。
第3に、本発明の半導体装置の製造方法では、樹脂封止金型に設置時に、また、樹脂モールド時に、実質、伸縮しないシートを準備し、該シートを用いて樹脂モールド工程等を行っている。そのことで、リード間の硬化樹脂に対し、シートのしわが転写されることによるしわが形成されることはなく、リードフレームからの切断時に、マイクロクラックの発生を抑制することができる。
第4に、本発明の半導体装置の製造方法では、実質、伸縮しないシートを準備し、該シート上に〜3μm程度の粘着層を形成する。そのことで、本発明では、該シートの伸縮も無く、該粘着層と当接するリード間の硬化樹脂の表面を実質平坦面に形成することができる。
本発明の樹脂封止型半導体装置を説明する(A)斜視図(B)平面図である。 本発明の樹脂封止型半導体装置を説明する(A)断面図(B)断面図である。 本発明の樹脂封止型半導体装置を説明する(A)断面図(B)断面図である。 本発明の樹脂封止型半導体装置を説明する(A)斜視図(B)斜視図である。 本発明の樹脂封止型半導体装置の製造方法を説明する平面図である。 本発明の樹脂封止型半導体装置の製造方法を説明する平面図である。 本発明の樹脂封止型半導体装置の製造方法を説明する平面図である。 本発明の樹脂封止型半導体装置の製造方法を説明する(A)平面図(B)断面図(C)断面図である。 本発明の樹脂封止型半導体装置の製造方法を説明する(A)断面図(B)断面図(C)断面図である。 本発明の樹脂封止型半導体装置の製造方法を説明する平面図である。 本発明の樹脂封止型半導体装置の製造方法を説明する平面図である。 本発明の樹脂封止型半導体装置の製造方法を説明する平面図である。 本発明の樹脂封止型半導体装置の製造方法を説明する(A)斜視図(B)平面図である。 従来における樹脂封止型半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 従来における樹脂封止型半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 従来における樹脂封止型半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 従来における樹脂封止型半導体装置のSEM写真をトレースして描いた図を模式的に示す図である。 従来における樹脂封止型半導体装置のSEM写真をトレースして描いた図を模式的に示す図である。 本発明における樹脂封止型半導体装置のSEM写真をトレースして描いた図を模式的に示す図である。 本発明における樹脂封止型半導体装置のSEM写真をトレースして描いた図を模式的に示す図である。
符号の説明
21 樹脂封止型半導体装置
22 樹脂封止体
22A、22B 硬化樹脂
23 ランド
24 吊りリード
25 凹部
26 リード
30 平坦面
31 曲面
32 外周面
33 バリ
34 打ち抜き面

Claims (4)

  1. 少なくともランド、前記ランドの4側辺に一端が近接して配置された複数のリード及び前記ランドの角部より延在する吊りリードから成る搭載部を有するリードフレームの前記ランド上に半導体素子を固着する工程と、
    前記半導体素子と前記リードとを導電手段により電気的に接続する工程と、
    前記リードフレームを樹脂封止金型に配置し、前記搭載部を被覆する樹脂封止体を形成する工程と、
    前記樹脂封止体を前記リードフレームから切断する工程とを有する樹脂封止型半導体装置の製造方法に於いて、
    前記樹脂封止体を形成する工程では、前記搭載部が前記樹脂封止金型のキャビティ内に収納されるように、前記搭載部周囲の前記リードフレームを前記樹脂封止金型により挟持し、前記キャビティを囲む前記樹脂封止金型の上金型の挟持面は、前記リードフレームの表面側と当接する平坦面から成り、前記キャビティ内への樹脂の注入、前記キャビティからの空気及び前記樹脂の排出は、前記リードフレームの吊りリード近傍に設けられたエアベントを介して行うことで、前記樹脂封止体は、その周囲にその表面が全周に渡り平坦面となる鍔状体が形成され、前記吊りリードの延在部に相当する前記鍔状体は、前記吊りリードの上面が露出し、前記吊りリードの上面と、前記吊りリードの両側に位置する前記樹脂から成る鍔状体の上面は、前記平坦面でなり、
    前記平坦面から成る前記吊りリード及び前記両側に位置する鍔状態の表面を支持手段で支持して、前記リードフレームから前記吊りリードを切断することを特徴とする樹脂封止型半導体装置の製造方法。
  2. 前記リードフレームから前記吊りリードを切断する際は、前記半導体装置の実装面側よりパンチにより切断する請求項1に記載の樹脂封止型半導体装置の製造方法。
  3. 前記樹脂封止体を形成する工程では、粘着層を有するシートを前記リードフレームの裏面に貼り合わせ、前記リードフレームの裏面に前記樹脂が回り込む事を防
    止する請求項1に記載の樹脂封止型半導体装置の製造方法。
  4. 前記シートは前記樹脂封止金型に載置される際、前記シートをフラットにするために真空吸引する請求項3に記載の樹脂封止型半導体装置の製造方法。
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